JP4357973B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関に取り付けられる温度センサの異常検出装置を備える内燃機関の制御装置に関する。
温度センサに供給する電力を通常より増加させることにより、温度センサを自己発熱させ、その自己発熱による温度センサ出力の変化が所定のしきい値以下であるとき、温度センサが異常と判定する手法が、特許文献1に示されている。
特開平10−159639号公報
特許文献1には、上記異常判定手法を、エンジンの吸気温度を検出する吸気温センサに適用する例が示されている。しかしながら、特許文献1に示された例では、エンジンの作動・停止に拘わらず異常判定が実行されるため、たとえ車両の運転状態に応じて判定用のしきい値を設定したとしても、誤判定が発生し易いという課題があった。すなわち、温度センサ近傍において温度変化が発生しやすい状態でも判定が行われ、判定精度が低下する場合があった。
本発明はこの点に着目してなされたものであり、内燃機関の取り付けられる温度センサの異常をより正確に判定することができる異常検出装置を備え、温度センサ出力に応じた適切な制御を行うことができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、内燃機関に取り付けられ、前記機関の吸気温度(TA)を検出する温度センサ(8)の異常検出装置を備える内燃機関の制御装置において、前記異常検出装置は、前記温度センサ(8)を加熱するための熱源と、前記機関の停止後に前記熱源により前記温度センサ(8)を加熱する温度センサ加熱手段と、該温度センサ加熱手段による加熱前後の前記温度センサ出力(TA)に応じて、前記温度センサ(8)の異常判定を行う異常判定手段とを備え、前記温度センサ加熱手段による加熱中または加熱後に前記機関が始動したときには、設定始動後期間(TWAIT3)に亘って、加熱前の前記温度センサの出力(TAINI)を用いて前記機関の制御を行い、前記設定始動後期間(TWAIT3)は、加熱前の前記温度センサ出力(TAINI)と、機関始動時の前記温度センサ出力(TA)との差(ΔTA)に応じて設定されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関制御装置において、前記熱源は、前記機関の吸入空気量を検出する吸入空気量センサ(12)に設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関制御装置において、前記温度センサ加熱手段は、前記機関の停止時点から設定放置期間(TWAIT1)経過した後に前記温度センサ(8)を加熱することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の内燃機関制御装置において、前記機関の温度を示す機関温度パラメータ(TW)を検出する機関温度パラメータ検出手段を備え、前記設定放置期間(TWAIT1)は、前記機関の停止時点に検出された機関温度パラメータ(TW)に応じて設定されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関制御装置において、外気温を示す外気温パラメータ(TW)を検出する外気温パラメータ検出手段(9)を備え、前記温度センサ加熱手段による加熱期間(TWAIT2)は、検出した外気温パラメータ(TW)に応じて設定されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関制御装置において、外気温を示す外気温パラメータ(TW)を検出する外気温パラメータ検出手段(9)を備え、前記異常判定手段は、前記加熱前後の前記温度センサ出力の変化量(ΔTA)が判定閾値(DTH0)以下であるとき、前記温度センサが異常であると判定し、前記判定閾値(DTH0)を前記外気温パラメータ(TW)が高いほど大きな値に設定することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関制御装置において、前記機関の停止前の運転状態において、前記温度センサの出力(TA)が所定値(DTHRUN)以上変化した場合には、前記異常判定手段による異常判定を禁止する判定禁止手段を備えることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関制御装置において、前記熱源に電力を供給する電源の出力電圧(VB)が所定電圧(VBL)以下である場合には、前記異常判定手段による異常判定を禁止する判定禁止手段を備えることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項2に記載の内燃機関制御装置において、前記吸入空気量センサ(12)の異常を検出する吸入空気量センサ異常検出手段と、前記吸入空気量センサ(12)の異常が検出された場合には、前記異常判定手段による異常判定を禁止する判定禁止手段とを備えることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項3に記載の内燃機関制御装置において、前記機関の停止時点からの経過時間を計測する放置期間計測手段(24)と、該放置期間計測手段(24)の異常を検出する期間計測異常検出手段と、前記放置期間計測手段(24)の異常が検出された場合には、前記異常判定手段による異常判定を禁止する判定禁止手段とを備えることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関制御装置において、前記温度センサ加熱手段による加熱期間を計測する加熱期間計測手段(24)と、該加熱期間計測手段(24)の異常を検出する期間計測異常検出手段と、前記加熱期間計測手段(24)の異常が検出された場合には、前記異常判定手段による異常判定を禁止する判定禁止手段とを備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、機関の停止後に熱源により吸気温度センサが加熱され、該加熱前後の吸気温度センサ出力に応じて、該吸気温度センサの異常判定が行われるので、機関の作動による変動要因がなく、正確な異常判定を行うことができる。また吸気温度センサの加熱中または加熱後に機関が始動したときには、設定始動後期間に亘って、加熱前の吸気温度センサの出力を用いて機関の制御が行われる。吸気温度センサの加熱中または加熱後における吸気温度センサ出力は、本来検出すべき温度より高い温度を示しているので、設定始動後期間に亘って、加熱前の吸気温度センサ出力を用いることにより、適切な制御を行うことができる。さらに設定始動後期間は、加熱前の吸気温度センサ出力と、機関始動時の吸気温度センサ出力との差に応じて設定されるので、加熱前の温度センサ出力を用いる期間が長すぎたり、短すぎたりすることがなく、検出される吸気温度センサ出力に応じた本来の制御に、適切な時期に復帰することができる。
請求項2に記載の発明によれば、機関の吸入空気量を検出する吸入空気量センサに設けられている熱源により、温度センサが加熱されるので、異常判定のために特にヒータを設ける必要がなくなり、コストの上昇を抑制することができる。
請求項3に記載の発明によれば、温度センサは、機関の停止時点から設定放置期間経過した後に加熱される。設定放置期間を適切に設定することにより、機関停止時の機関温度の影響を除き、正確な判定を行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、設定放置期間は、機関停止時点に検出された機関温度パラメータに応じて設定されるので、機関停止時の機関温度に適した期間だけ放置される。したがって、機関温度があまり高くない状態で停止したときは、放置期間を短縮して、異常判定を迅速に行うことが可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、温度センサの加熱期間は、検出した外気温パラメータに応じて設定される。温度センサを加熱した場合の昇温速度は、外気温に依存するので、外気温に応じた加熱期間とすることにより、正確な判定が可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、加熱前後の温度センサ出力の変化量が判定閾値以下であるとき、温度センサが異常であると判定され、判定閾値は外気温パラメータが高いほど大きな値に設定される。温度センサを加熱した場合の昇温速度は、外気温に依存するので、外気温に応じて判定閾値を設定することにより、正確な判定が可能となる。
請求項7に記載の発明によれば、機関の停止前の運転状態において、温度センサの出力が所定値以上変化した場合には、温度センサの異常判定が禁止される。機関運転中に温度センサ出力が所定値以上変化すれば、温度センサは正常であると判定できるので、そのような場合には機関停止後の異常判定を禁止することにより、温度センサを加熱するためのエネルギを節約することができる。
請求項8に記載の発明によれば、熱源に電力を供給する電源の出力電圧が所定電圧以下である場合には、温度センサの異常判定が禁止される。電源の出力電圧が低いときには、温度センサの加熱が不十分となり、誤判定がなされる可能性がある。したがって、そのような場合に異常判定を禁止することにより、誤判定を防止することができる。
請求項9に記載の発明によれば、吸入空気量センサの異常が検出された場合には、温度センサの異常判定が禁止される。吸入空気量センサに熱源が設けられているので、吸入空気量センサが異常であるときは、熱源による加熱が適切に行われず、誤判定がなされる可能性がある。したがって、そのような場合に異常判定を禁止することにより、誤判定を防止することができる。
請求項10に記載の発明によれば、機関の停止時点からの経過時間を計測する放置期間計測手段の異常が検出された場合には、温度センサの異常判定が禁止される。機関停止時点からの経過時間が正確に計測されない場合には、機関停止後の設定放置期間経過した時点の特定が不正確となり、機関停止時の機関温度の影響によって誤判定がなされる可能性がある。したがって、そのような場合に異常判定を禁止することにより、誤判定を防止することができる。
請求項11に記載の発明によれば、温度センサ加熱手段による加熱期間を計測する加熱期間計測手段の異常が検出された場合には、温度センサの異常判定が禁止される。熱源による加熱期間が正確に計測されない場合には、加熱による温度センサの温度上昇が大きすぎたり小さすぎたりして、誤判定がなされる可能性がある。したがって、そのような場合に異常判定を禁止することにより、誤判定を防止することができる。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態にかかる内燃機関及びその制御装置の構成を示す図であり、エンジン1の吸気管2の途中にはスロットル弁3が配されている。スロットル弁3にはスロットル弁開度(TH)センサ4が連結されており、当該スロットル弁3の開度に応じた電気信号を出力して電子制御ユニット(以下「ECU」という)5に供給する。
スロットル弁3の上流側には、吸入空気量センサ12及び吸気温度センサ8が設けられている。本実施形態では、吸入空気量センサ12と吸気温度センサ8とが一体に構成されている。吸入空気量センサ12は、エンジン1に吸入される空気の流量を検出し、その検出信号をECU5に供給する。吸入空気量センサ12は、電力を供給することにより発熱するホットワイヤを備えており、本実施形態では、このホットワイヤが、吸気温度センサ8を加熱する熱源として機能する。また吸気温度センサ8は、吸気温度TAを検出して対応する電気信号を出力してECU5に供給する。本実施形態では、この吸気温度センサ8の異常判定が、ECU5により行われる。
吸気管2にはスロットル弁3をバイパスする補助空気通路17が接続されており、補助空気通路17の途中には補助空気量を制御する補助空気制御弁18が設けられている。補助空気制御弁18は、ECU5に接続されており、ECU5によりその開弁量が制御される。
燃料噴射弁6は吸気管2内に燃料を噴射するように各気筒毎に設けられており、各噴射弁は図示しない燃料ポンプに接続されていると共にECU5に電気的に接続されてECU5からの信号により燃料噴射弁6の開弁時間が制御される。
一方、スロットル弁3の直ぐ下流には、吸気管内絶対圧(PBA)センサ7が設けられており、この絶対圧センサ7により電気信号に変換された絶対圧信号はECU5に供給される。
エンジン1の本体に装着されたエンジン冷却水温(TW)センサ9はサーミスタ等から成り、エンジン冷却水温TWを検出して対応する温度信号を出力してECU5に供給する。
ECU5には、エンジン1のクランク軸(図示せず)の回転角度を検出するクランク角度位置センサ10が接続されており、クランク軸の回転角度に応じた信号がECU5に供給される。クランク角度位置センサ10は、エンジン1の特定の気筒の所定クランク角度位置でパルス(以下「CYLパルス」という)を出力する気筒判別センサ、各気筒の吸入行程開始時の上死点(TDC)より所定クランク角度前のクランク角度位置で(4気筒エンジンではクランク角180度毎に)TDC信号パルスを出力するTDCセンサ及びTDCパルスより短い一定クランク角周期(例えば30度周期)で1パルス(以下「CRKパルス」という)を発生するCRKセンサから成り、CYLパルス、TDCパルス及びCRKパルスがECU5に供給される。これらのパルスは、燃料噴射時期、点火時期等の各種タイミング制御及びエンジン回転数(エンジン回転速度)NEの検出に使用される。
エンジン1の各気筒毎に設けられた点火プラグ11は、ECU5に接続されており、点火プラグ11の駆動信号、すなわち点火信号がECU5から供給される。またECU5には、イグニッションスイッチ12が接続され、さらにECU5、吸入空気量センサ12などに電源を供給するバッテリ(図示せず)の出力電圧VBを検出するバッテリ電圧センサ13が接続されている。イグニッションスイッチ12の切換信号及びバッテリ電圧センサ13の検出信号は、ECU5に供給される。
ECU5は、各種センサからの入力信号波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入力回路、エンジン1の作動中(イグニッションスイッチがオンされているとき)に電源が供給されるメインマイクロコンピュータ(以下「メインマイコン」という)、常時(エンジン1の停止中においても)電源が供給されるサブマイクロコンピュータ(以下「サブマイコン」という)、メインマイコンで実行される各種演算プログラム及び演算結果等を記憶する記憶回路、及び燃料噴射弁6、点火プラグ11、補助空気制御弁18などに駆動信号を供給する出力回路を備えている。
ECU5のCPUは、上述した各種センサの検出信号に基づいて、燃料噴射弁6の開弁時期(燃料噴射時期)及び開弁時間(燃料噴射時間)、点火プラグ11による点火時期、及び補助空気制御弁18の開弁量の制御を行うとともに、吸気温度センサ8の異常判定を行う。ECU5には、イグニッションスイッチ12がオフされた後も電源が供給され、エンジン1の停止後に吸気温度センサ8の異常判定が実行される。
図2は、ECU5のメインマイコン21と、サブマイコン22との接続を示す図である。サブマイコン22には、タイマクロック用の水晶振動子23が接続されており、サブマイコン22は、水晶振動子23を使用するタイマ24を内蔵する。タイマ24は、水晶振動子23を含む発振回路により得られるクロック信号を用いて時間計測を行う。タイマ24の出力は、トランジスタQ1、抵抗R1及びR2を介してメインマイコン21のタイマ入力に接続されている。またメインマイコン21もタイマ(図示せず)を有しており、メインマイコン21のタイマ出力が抵抗R3及びR4を介して、タイマ24の入力に接続されている。さらにメインマイコン21のRST出力は、抵抗R5及びR6を介して、サブマイコン22のリセット入力に接続されている。メインマイコン21には、イグニッションスイッチがオンされているときに供給される電源VCC1が接続され、サブマイコン22には、常時電源VCC2が接続されている。
本実施形態では、サブマイコン22のタイマ24が、エンジン1の停止後の時間計測(後述する図3の処理における経過時間の計測)を行う。すなわち、イグニッションスイッチがオフされた時点で、メインマイコン21は、RST出力からリセット信号RSTを出力し、サブマイコン22をリセットする。これにより、サブマイコン22は、タイマ24による時間計測を開始する。後述する図3の処理においては、この時間計測により得られるデータが使用される。次にイグニッションスイッチがオンされると、メインマイコン21は、その時点のサブマイコン22のタイマ24の出力により、エンジン1の停止時間TSTOPを取り込む。タイマ24の精度は、エンジン停止中の時間計測を十分正確に計測できるものであり、計測時間の補正は不要である。
図3は、吸気温度センサ8の異常判定を行う処理のフローチャートである。この処理は、ECU5のサブマイコン22で所定時間(例えば200ミリ秒)毎に実行される。本処理において参照される経過時間の計測は、前述したサブマイコン22の内蔵タイマ24を用いて行われる。
ステップS10では、エンジン1が停止しているか否かを判別する。エンジン1が作動しているときは、その時点のエンジン冷却水温TWを停止水温TWSTPとして記憶し(ステップS30)、熱源オンフラグFHSONが「1」であるか否かを判別する(ステップS31)。熱源オンフラグFHSONは、ステップS18で吸気温度センサ8を加熱するために熱源をオンしたとき「1」に設定される。吸気温度センサ8の異常判定のために熱源をオンしているとき以外は、FHSON=0であるので、ステップS32に進み、判定終了フラグFENDが「1」であるか否かを判別する。判定終了フラグFENDは、吸気温度センサ8の異常判定が終了したときステップS27で「1」に設定される。異常判定終了前は「0」であるので、直ちに本処理を終了する。ステップS33〜S37の処理は、後述する。停止水温TWSTPは、エンジン作動中は常に更新され、エンジン1が停止されたときは、エンジン停止時(正確には停止直前の温度であるが、停止時の温度はほぼこれに等しい)の温度が保持される。
ステップS10でエンジン1が停止しているときは、実施条件フラグFEXCが「1」であるか否かを判別する(ステップS11)。実施条件フラグFEXCは、図6の処理において、吸気温度センサ8の異常判定の実施条件が成立するとき、「1」に設定される一方、実施条件が成立しないときは、「0」に設定される。FEXC=0であるときは、直ちに本処理を終了し、FEXC=1であって実施条件が成立しているときは、ステップS12に進む。
ステップS12では、停止水温TWSTPに応じて図4(a)に示すTWAIT1テーブルを検索し、第1待機時間TWAIT1を算出する。TWAIT1テーブルは、エンジン冷却水温TWが高くなるほど、第1待機時間TWAIT1が長くなるように設定されている。図4(a)において、TW1及びTW2は、例えばそれぞれ0℃及び80℃であり、T1及びT2、例えばそれぞれ1分及び360分に設定される。なお、ステップS12は、イグニッションスイッチがオフされた直後に1回実行すればよい。
ステップS13では、エンジン1が停止した時点から第1待機時間TWAIT1が経過したか否かを判別する。この答が否定(NO)である間は、直ちに本処理を終了する。ステップS13の答が肯定(YES)のときは、初期化フラグFINIが「1」であるか否かを判別する(ステップS14)。最初はFINI=0であるので、ステップS15に進み、その時点の吸気温度センサ出力TAを初期吸気温度TAINIとして記憶する(ステップS15)。ステップS16では、その時点のエンジン冷却水温TWに応じて図4(b)に示すTWAIT2テーブルを検索し、第2待機時間TWAIT2を算出する。TWAIT2テーブルは、エンジン冷却水温TWが高くなるほど第2待機時間TWAIT2が短くなるように設定されている。図4(b)において、TW3及びTW4は、例えばそれぞれ−30℃及び50℃であり、T3及びT4は、例えばそれぞれ30分及び5分である。
次いで、初期化フラグFINIを「1」に設定する(ステップS17)。ステップS17の実行後は、ステップS14の答が肯定(YES)となるので、ステップS14から直ちにステップS18に進む。
ステップS18では、熱源をオンさせる。すなわち、吸気温度センサ8と一体に構成された吸入空気量センサ12のホットワイヤへの電力供給を開始し、吸気温度センサ8を加熱する。さらに熱源オンフラグFHSONを「1」に設定する(ステップS19)。本実施形態では、熱源をオンすることにより、吸気温度センサ8を約40℃程度まで加熱する。
ステップS20では、下記式にその時点の吸気温度センサ出力TA及び初期吸気温度TAINIを適用し、吸気温度変化量ΔTAを算出する。
ΔTA=TA−TAINI
ステップS21では、熱源をオンした時点から第2待機時間TWAIT2が経過したか否かを判別し、経過前は直ちに本処理を終了する。ステップS21の答が肯定(YES)となると、ステップS24に進む。
ステップS24では、吸気温度変化量ΔTAが判定閾値DTH0(例えば10℃)より大きいか否かを判別する。この答が肯定(YES)であるとき、吸気温度センサ8は正常と判定して、直ちにステップS26に進む。一方、ステップS24でΔTA≦DTH0であるときは、吸気温度センサ8は異常と判定し、例えば異常警告ランプを点灯させる(ステップS25)。
ステップS26では熱源をオフするなど、所定の異常判定終了処理を実行し、次いで判定終了フラグFENDを「1」に設定する(ステップS27)とともに、熱源オンフラグFHSONを「0」に戻して(ステップS28)、本処理を終了する。
吸気温度センサ8の加熱中にエンジン1が始動されると、ステップS11の答が否定(NO)となり、ステップS30を経てステップS31に進む。このとき、ステップS31の答は肯定(YES)となるので、ステップS33に進み、始動後初期化フラグFINI2が「1」であるか否かを判別する。最初はこの答は否定(NO)であるので、吸気温度変化量ΔTAに応じて図4(c)に示すTWAIT3テーブルを検索し、第3待機時間TWAIT3を算出する(ステップS34)。TWAIT3テーブルは、吸気温度変化量ΔTAが増加するほど第3待機時間TWAIT3が増加するように設定されている。図4(c)において、ΔTA1及びΔTA2は、例えばそれぞれ0℃及び15℃であり、T5及びT6は、例えばそれぞれ1分及び5分である。
ステップS35では始動後初期化フラグFINI2を「1」に設定し、ステップS36に進む。始動後初期化フラグFINI2が「1」に設定されると、以後の処理では、ステップS33から直ちにステップS36に進む。
ステップS36では、エンジン1が始動されてから第3待機時間TWAIT3が経過したか否かを判別し、この答が否定(NO)である間は、吸気温度(吸気温度センサ出力)TAを、ステップS15で記憶した初期吸気温度TAINIに設定する(ステップS37)。
吸気温度TAは、燃料噴射時間、点火時期、及び補助空気制御弁18の開弁量の制御に使用される。これにより、吸気温度センサ8の加熱中にエンジン1が始動された場合には、加熱により上昇する前の吸気温度TAINIにより制御が行われるので、燃料噴射時間、点火時期、あるいは補助空気制御弁18の開弁量が不適切な値に設定されることを防止することができる。また吸気温度センサ8の加熱時間が長いほど、正しい吸気温度を出力するまでに要する時間は長くなる。したがって、第3待機時間TWAIT3を、吸気温度変化量ΔTAが大きくなるほど長く設定することにより、初期吸気温度TAINIを使用する期間を過不足のない適切な長さとすることができる。
また異常判定が終了し、判定終了フラグFENDが「1」に設定された直後に、エンジン1が始動されたときは、熱源オンフラグFHSONは「0」であるので、ステップS31からステップS32に進む。判定終了フラグFENDは「1」であるので、ステップS32の答は肯定(YES)となり、ステップS33〜S37が実行される。これにより、吸気温度センサの異常判定が終了した直後にエンジン1が始動されたときにも、加熱により上昇する前の吸気温度TAINIにより制御が行われるので、燃料噴射時間、点火時期、あるいは補助空気制御弁18の開弁量が不適切な値に設定されることを防止することができる。
図5は、エンジン1が停止しており、エンジン1の温度が十分に低下した状態で、時刻t1において熱源をオンしたときの、吸気温度センサ出力TA及びエンジン冷却水温TWの推移を示す。時刻t1において初期吸気温度TAINIが計測され、時刻t1から第2待機時間TWAIT2経過した時刻t2において、その時点の吸気温度(加熱後吸気温度)TAAFTと、初期吸気温度TAINIと差(吸気温度変化量)ΔTAに基づいて、異常判定が行われる。図5に示すように吸気温度TAが上昇したときは、吸気温度センサ8は正常と判定される。
以上のように図3の処理によれば、エンジン1の停止中に吸気温度センサ8を加熱し、そのときのセンサ出力に基づいて吸気温度センサ8の異常判定が行われる。したがって、エンジン1の作動による変動要因がなく、正確な異常判定を行うことができる。
また熱源として、吸入空気量センサ12のホットワイヤを用いているので、異常判定のために特にヒータを設ける必要がなくなり、コストの上昇を抑制することができる。
また第1待機時間TWAIT1は、エンジンを停止した時点のエンジン冷却水温TWが高いほど長く設定されるので、エンジン停止時のエンジン温度の影響を除き、正確な判定を行うことができる。
また第2待機時間TWAIT2は、熱源オン時のエンジン冷却水温TWに応じて設定される。エンジン停止から第1待機時間TWAIT1以上経過した時点では、エンジン冷却水温TWは外気温とほぼ等しくなっているので、熱源オン時点においては、エンジン冷却水温TWを外気温を示す外気温パラメータとして使用することができる。したがって、第2待機時間TWAIT2は、熱源オン時の外気温に応じた値に設定される。吸気温度センサ8を加熱した場合の昇温速度は、外気温に依存するので、外気温に応じた時間加熱することにより、正確な判定が可能となる。
図6は、吸気温度センサ8の異常判定の実施条件を判定する処理のフローチャートである。この処理は、エンジン1の作動中にメインマイコン21で所定時間(例えば200ミリ秒)毎に実行される。
ステップS41では、エンジン運転中における吸気温度センサ出力TAの最大変化量ΔTARUNが、所定変化量DTHRUN(例えば10℃)以上であるか否かを判別する。最大変化量ΔTARUNは、エンジン運転中における吸気温度センサ出力TAの最小値と最大値の差として算出される。最大変化量ΔTARUNが所定変化量DTHRUN以上であるときは、吸気温度センサ8は正常と判定できるので、エンジン停止後に異常判定処理を実行する必要がない。したがって、実施条件フラグFEXCを「0」に設定し(ステップS46)、異常判定処理の実行しないようにする。これにより、吸入空気量センサ12のホットワイヤによる吸気温度センサ8の加熱が不要となり、電力消費を節約することができる。
ステップS41でΔTARUN<DTHRUNであるときは、タイマ異常フラグFTMRFが「1」であるか否かを判別する(ステップS42)。タイマ異常フラグFTMRFは、図7に示す処理において、サブマイコン22のタイマ24の異常を検出したとき、「1」に設定される。FTMRF=1であって、サブマイコン22のタイマ24の異常が検出されたときは、異常判定処理を実行すると、第1待機時間TWAIT1及び第2待機時間TWAIT2が経過したか否かの判別が不正確なものとなり、誤判定がなされる可能性が高くなる。したがって、実施条件フラグFEXCを「0」に設定し(ステップS46)、異常判定処理の実行しないようにする。これにより、時間計測が不正確であることに起因する誤判定を防止することできる。
ステップS42でFTMRF=0であって、タイマの異常が検出されていないときは、バッテリ電圧VBが所定電圧VBL(例えば10V)以下であるか否かを判別する(ステップS43)。バッテリ電圧VBが所定電圧VBL以下であるときは、吸入空気量センサ12のホットワイヤの発熱量が小さいために、吸気温度センサ出力TAの上昇が不十分となり、誤判定がなされる可能性が高くなる。したがって、実施条件フラグFEXCを「0」に設定し(ステップS46)、異常判定処理の実行しないようにする。これにより、ホットワイヤによる加熱が不十分であることに起因する誤判定を防止することできる。
ステップS43でVB>VBLであるときは、吸入空気量センサ異常フラグFAIRFが「1」であるか否かを判別する(ステップS44)。吸入空気量センサ異常フラグFAIRFは、図示しない吸入空気量センサ異常検出処理において、吸入空気量センサ12の異常が検出されたとき、「1」に設定される。
吸入空気量センサ12の異常検出は、具体的には以下のようにして行われる。吸入空気量センサ12の出力電圧が、異常判定用の所定下限閾値より低いとき、または異常判定用の所定上限閾値より高いとき、異常があると判定され、吸入空気量センサ異常フラグFAIRFが「1」に設定される。このような異常の原因としては、例えばホットワイヤの断線、コネクタ部の断線、電子回路の異常などがある。
また、エンジン1の負荷が一定である運転状態においては、吸気管内絶対圧PBAに対応する吸入空気量センサ出力(推定吸入空気量QAIRE)は、予め求められる。そこで、吸気管内絶対圧PBAと推定吸入空気量QAIREとの関係をQAIREテーブルとしてメモリに保持しておき、吸気管内絶対圧PBAに応じて先ず推定吸入空気量QAIREを算出し、実際の吸入空気量センサ出力QAIRと、推定吸入空気量QAIREとの差が所定閾値以上であるとき、吸入空気量センサ12が異常であると判定する。このような異常の原因としては、例えば計測素子の異常汚損、コネクタの接触不良などがある。
ステップS44でFAIRF=0であって吸入空気量センサ12の異常が検出されていないときは、実施条件が成立すると判定し、実施条件フラグFEXCを「1」に設定する。
図8は、エンジン作動中における吸気温度センサ出力の変化を説明するためのタイミングチャートである。時刻t10においてエンジン1が始動され、エンジン1により駆動される車両が走行し、時刻t11にエンジン1が止められて例が示されている。図8の実線L1は、車速VPの推移を示し、実線L2は、吸気温度センサの正常時の出力TAの推移を示し、破線L3は、吸気温度センサの異常時の出力TAの推移を示す。同図(a)は、エンジン作動中において、吸気温度センサ出力の最大変化量ΔTARUNが非常に小さい例を示している。この場合には、エンジンが停止した時刻t11から第1待機時間TWAIT1経過後の時刻t12において、吸入空気量センサ12のホットワイヤの通電が開始される。そして時刻t12から第2待機時間TWAIT2経過後の時刻t13において、正常(L2)または異常(L3)であるとの判定がなされる。同図(b)は、エンジン1の作動中において、吸気温度センサ出力TAが変化し、最大変化量ΔTARUNが所定DTHRUN以上となった例を示す。この場合には、実施条件フラグFEXCが「0」に設定され、異常判定は実行されない。
図7は、サブマイコン22の内蔵タイマ24の異常を検出する処理のフローチャートである。この処理は、サブマイコン22で所定時間(例えば200ミリ秒)毎に実行される。
ステップS51では、異常検出終了フラグFTMRENDが「1」であるか否かを判別する。異常検出終了フラグFTMRENDは、異常の有無の判定が終了すると、ステップS59で「1」に設定される。最初はFTMREND=0であるので、ステップS52に進み、イグニッションスイッチがオンされているか否かを判別する。イグニションスイッチがオフであるときは直ちに本処理を終了する。
イグニションスイッチがオンされているときは、イグニッションスイッチが前回オフされたときに記憶されたエンジン水温(以下「停止時水温」という)TWIGOFFと、イグニッションスイッチが今回オンされたときに記憶されたエンジン水温TW(以下「始動時水温」という)TWIGONとの温度差ΔTWを算出する(ステップS54)。ステップS55では、温度差TWが第1所定温度差DTWX1(例えば45℃)より大きく、かつ停止時間TSTOPが、第1所定停止時間TTMRX(例えば10分)より短いか否かを判別する。この答が肯定(YES)、すなわち、ΔTW>DTWX1かつTSTOP<TTRMX1であって、短時間の間に、エンジン水温TWが大きく低下したときには、タイマ24により計測された停止時間TSTOPが実際の停止時間より短くなるというタイマ24の異常があると判定し、タイマ異常フラグFTMRFを「1」に設定する(ステップS58)。
ステップS55の答が否定(NO)であるときは、温度差ΔTWが第2所定温度差DTWX2より小さく、かつ停止時間TSTOPが第2所定停止時間TTMRX2より長いか否かを判別する(ステップS56)。第2所定温度差DTWX2は、第1所定温度差DTWX1より小さい値、例えば10℃に設定され、第2所定停止時間TTMRX2は、第1所定停止時間TTMRX1より大きな値、例えば8時間に設定される。ステップS56の答が肯定(YES)、すなわち、ΔTW<DTWX2かつTSTOP>TTRMX2であって、長時間経過したにも拘わらず、エンジン水温TWの低下量が少ないときには、タイマ24により計測された停止時間TSTOPが実際の停止時間より長くなるというタイマ24の異常があると判定し、タイマ異常フラグFTMRFを「1」に設定する(ステップS58)。
ステップS56の答が否定(NO)であるときは、タイマ24は正常であると判定し、タイマ異常フラグFTMRFを「0」に設定する。ステップS57またはステップS58の実行後は、ステップS59に進み、異常検出終了フラグFTMRENDを「1」に設定する。異常検出終了フラグFTMRENDが「1」に設定されると、ステップS51の答が肯定(YES)となり、図7の処理は実質的に実行されなくなる。
本実施形態では、吸入空気量センサ12のホットワイヤが熱源を構成し、ECU5が、温度センサ加熱手段、異常判定手段、判定禁止手段、吸入空気量センサ異常検出手段、及び期間計測異常検出手段を構成し、サブマイコン22の内蔵タイマ24が放置期間計測手段及び加熱期間計測手段を構成する。より具体的には、図3のステップS11〜S14,S16〜S19,S21,及びS30が温度センサ加熱手段に相当し、ステップS14,S15,S20,S24,及びS25が異常判定手段に相当する。また、図3のステップS11及び図6の処理が判定禁止手段に相当し、図7の処理が期間計測異常検出手段に相当する。
(第2の実施形態)
図9は、本発明の第2の実施形態にかかる吸気温度センサの異常判定処理のフローチャートである。図9の処理は、図3のステップS16を削除して、ステップS23を追加するとともに、ステップS24をステップS24aに変更したものである。これ以外の点は、第1の実施形態と同一である。
図9の処理では、第2待機時間TWAIT2を固定値(例えば10分)とする一方、ステップS23では、エンジン冷却水温TWに応じて図10に示すDTHテーブルを検索して判定閾値DTHを算出する。DTHテーブルは、エンジン冷却水温TWが高くなるほど判定閾値DTHが増加するように設定されている。図10において、TW5及びTW6は、それぞれ例えば−30℃及び50℃に設定され、DTH1及びDTH2は、それぞれ例えば5℃及び15℃に設定される。
ステップS24aでは、吸気温度変化量ΔTAが判定閾値DTHより大きいか否かを判別し、ΔTA≦DTHであるとき、吸気温度センサ8が異常であると判定する(ステップS25)。
本実施形態では、吸気温度センサ8の加熱期間に相当する第2待機時間TWAIT2を固定値にしたため、吸気温度変化量ΔTAは、外気温によって変動する可能性がある。そこで、エンジン冷却水温TWを外気温パラメータとして使用し、エンジン冷却水温TWに応じて判定閾値DTHを設定している。これにより、正確な異常判定を行うことができる。
本実施形態においては、図9のステップS11〜S14,S17〜S19,S21,及びS30が温度センサ加熱手段に相当し、ステップS14,S15,S20,及びS23,S24a,S25が異常判定手段に相当する。
なお本発明は上述した実施形態に限るものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本発明は、吸気温度センサに限らず、エンジンに取り付けられるエンジン冷却水温センサ9や図示しない潤滑油温度センサなどにも適用可能である。
また熱源は、温度センサに取り付けたヒータ(抵抗線)により構成するようにしてもよい。また機関温度パラメータは、エンジン冷却水温TWに限らず、例えばエンジン1の潤滑油温度や排気温度などであってもよい。さらに上述した実施形態では、エンジン停止後十分な期間経過後のエンジン冷却水温TWを外気温パラメータとして使用したが、外気温を検出する外気温センサを設け、この外気温センサの検出温度を外気温パラメータとして使用してもよい。
また、上述した実施形態では、ECU5のメインマイコン21が、その作動中において定期的にサブマイコン22のタイマ出力を読み取り、メインマイコン21が内蔵するタイマの計測時間と比較することにより、タイマ24の異常検出を行うようにしてもよい。その場合には、メインマイコン21によりタイマ24の異常が検出されたとき、タイマ異常フラグFTMRFを「1」に設定するようにする。図7の処理によるタイマ24の異常検出処理は不要である。
また本発明は、クランク軸を鉛直方向とした船外機などのような船舶推進機用エンジンに取り付けらる温度センサの異常判定にも適用が可能である。
本発明の一実施形態にかかる内燃機関及びその制御装置の構成を示す図である。 図1に示すECUに含まれるメインマイクロコンピュータとサブマクロコンピュータとの接続を示す図である。 吸気温度センサの異常判定処理のフローチャートである。 図3の処理で使用されるテーブルを示す図である。 異常判定実行時の吸気温度(TA)及びエンジン冷却水温(TW)の推移を示すタイムチャートである。 吸気温度センサの異常判定の実施条件を判定する処理のフローチャートである。 サブマイコンの内蔵タイマの異常を検出する処理のフローチャートである。 エンジン作動中における吸気温度センサ出力の最大変化量(ΔTARUN)を説明するためのタイムチャートである。 本発明の第2の実施形態にかかる吸気温度センサ異常判定処理のフローチャートであある。 図9の処理で使用されるテーブルを示す図である。
符号の説明
1 内燃機関
2 吸気管
5 電子制御ユニット(温度センサ加熱手段、異常判定手段、判定禁止手段、吸入空気量センサ異常検出手段、期間計測異常検出手段)
8 吸気温度センサ
9 エンジン冷却水温センサ
12 吸入空気量センサ(熱源)
22 サブマイコン
24 タイマ(放置期間計測手段、加熱期間計測手段)

Claims (11)

  1. 内燃機関に取り付けられ、前記機関の吸気温度を検出する温度センサの異常検出装置を備える内燃機関の制御装置において、
    前記異常検出装置は、
    前記温度センサを加熱するための熱源と、
    前記機関の停止後に前記熱源により前記温度センサを加熱する温度センサ加熱手段と、
    該温度センサ加熱手段による加熱前後の前記温度センサ出力に応じて、前記温度センサの異常判定を行う異常判定手段とを備え、
    前記温度センサ加熱手段による加熱中または加熱後に前記機関が始動したときには、設定始動後期間に亘って、加熱前の前記温度センサの出力を用いて前記機関の制御を行い、
    前記設定始動後期間は、加熱前の前記温度センサ出力と、機関始動時の前記温度センサ出力との差に応じて設定されることを特徴とする内燃機関制御装置。
  2. 前記熱源は、前記機関の吸入空気量を検出する吸入空気量センサに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関制御装置。
  3. 前記温度センサ加熱手段は、前記機関の停止時点から設定放置期間経過した後に前記温度センサを加熱することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関制御装置。
  4. 前記機関の温度を示す機関温度パラメータを検出する機関温度パラメータ検出手段を備え、前記設定放置期間は、前記機関の停止時点に検出された機関温度パラメータに応じて設定されることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関制御装置。
  5. 外気温を示す外気温パラメータを検出する外気温パラメータ検出手段を備え、前記温度センサ加熱手段による加熱期間は、検出した外気温パラメータに応じて設定されることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関制御装置。
  6. 外気温を示す外気温パラメータを検出する外気温パラメータ検出手段を備え、前記異常判定手段は、前記加熱前後の前記温度センサ出力の変化量が判定閾値以下であるとき、前記温度センサが異常であると判定し、前記判定閾値を前記外気温パラメータが高いほど大きな値に設定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関制御装置。
  7. 前記機関の停止前の運転状態において、前記温度センサの出力が所定値以上変化した場合には、前記異常判定手段による異常判定を禁止する判定禁止手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関制御装置。
  8. 前記熱源に電力を供給する電源の出力電圧が所定電圧以下である場合には、前記異常判定手段による異常判定を禁止する判定禁止手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関制御装置。
  9. 前記吸入空気量センサの異常を検出する吸入空気量センサ異常検出手段と、前記吸入空気量センサの異常が検出された場合には、前記異常判定手段による異常判定を禁止する判定禁止手段とを備えることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関制御装置。
  10. 前記機関の停止時点からの経過時間を計測する放置期間計測手段と、該放置期間計測手段の異常を検出する期間計測異常検出手段と、前記放置期間計測手段の異常が検出された場合には、前記異常判定手段による異常判定を禁止する判定禁止手段とを備えることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関制御装置。
  11. 前記温度センサ加熱手段による加熱期間を計測する加熱期間計測手段と、該加熱期間計測手段の異常を検出する期間計測異常検出手段と、前記加熱期間計測手段の異常が検出された場合には、前記異常判定手段による異常判定を禁止する判定禁止手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関制御装置。
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