JP4356761B2 - ファンモータ制御装置及びファンモータ制御方法 - Google Patents

ファンモータ制御装置及びファンモータ制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、ファンモータの駆動を制御するファンモータ制御装置及びファンモータ制御方法に関する。
従来のファンモータ制御装置では、ファンモータに過電流が流れた場合に、当該ファンモータに出力される信号を所定時間遮断した後、出力を再開している。
しかしながら、上記した従来のファンモータ制御装置では、ファンモータによって回転されるファンに風の抵抗がかかっているような状況下では、ファンモータに出力される信号を所定時間遮断した後、出力を再開したとしても、再び過電流が検出されて、ファンモータに出力される信号が遮断される。このため、ファンモータに出力される信号の遮断及び復帰が繰り返されることにより、異音が発生するという問題があった。さらに、ファンモータに出力される信号の遮断及び復帰が繰り返されることに起因して、ファンモータに電力を供給するパワー素子が異常発熱するという問題もあった。
また、上記のようにファンモータへ出力される信号の遮断及び復帰が繰り返されると、その遮断及び復帰の繰り返しに起因して、ファンの回転速度が低下する。このため、ファンの回転速度と、そのファンの回転速度を指令する回転数指令とが乖離して、通常状態に復帰する際に再び過電流が発生し、ファンモータへ出力される信号が再び遮断され、ファンモータに出力される信号の遮断及び復帰が繰り返されるという問題があった。
そこで、ファンモータに流れる電流値に応じてファンモータの回転数を制御する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示されたファンモータ制御装置では、入力電流検出回路で検出したファンモータに流れる電流値が所定値以上である場合には、ファンの回転数を指令する指令回転数を低下させることにより、ファンモータへ出力される信号が遮断されるのを防止する。これにより、ファンモータへ出力される信号の遮断及び復帰が繰り返されないようにしている。
特開2001−286179号公報
上記特許文献1に開示されたファンモータ制御装置では、ファンモータに流れる電流値に応じてファンモータの回転数を制御するため、ファンモータに流れる電流値を測定する入力電流検出回路が必要であった。その結果、ファンモータ制御装置に係るコストが増大するという問題があった。
また、上記特許文献1に開示されたファンモータ制御装置では、ファンモータへの出力を停止させる過電流停止回路が働く前に、ファンモータの回転数を低下させるため、ファンモータの運転可能エリアが狭くなるという問題があった。
そこで、この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ファンモータに出力される信号の遮断及び復帰の繰り返しを抑制することにより、異音の発生を抑制しつつパワー素子を保護し、且つ、ファンモータの運転可能エリアが狭くなるのを抑制することが可能なファンモータ制御装置及びファンモータ制御方法を安価に提供することを目的とする。
第1の発明にかかるファンモータ制御装置は、ファンモータを駆動するための信号を制御する制御手段と、前記ファンモータに流れる電流値が所定値以上になったことを検出する過電流検出手段とを備え、前記制御手段は、前記ファンモータの回転数と速度指令とに基づいて前記ファンモータに出力される信号の変調率を制御するものであって、前記過電流検出手段により前記ファンモータの過電流が検出された場合には、前記ファンモータへ出力される信号を遮断した後、前記ファンモータに出力される信号の変調率を、過電流検出時の変調率より小さい値であり且つ過電流が連続して発生する回数に応じて変更される変調率最大制限値以下の範囲であるという条件を満たす変調率に制限し、前記ファンモータへの信号の出力を再開して、変調率を前記変調率最大制限値以下の範囲に維持することを特徴としている。
このファンモータ制御装置では、ファンモータに過電流が流れた場合に、ファンモータに出力される信号が一旦遮断された後、過電流検出時の変調率より小さい範囲であるという条件を満たす変調率に制限された変調率で出力が再開されるので、出力再開後に再びファンモータに過電流が発生してしまうのを抑制することができる。これにより、出力再開後にファンモータへ出力される信号が再び遮断されてしまうのを抑制することができるので、ファンモータに出力される信号の遮断及び復帰の繰り返しが発生してしまうのを抑制することができる。その結果、ファンモータに出力される信号の遮断及び復帰の繰り返しに起因した異音の発生を抑制しつつパワー素子を保護することができる。
また、このファンモータ制御装置では、ファンモータに流れる電流値に応じてファンモータの回転数を低下させることによりファンモータへ出力される信号が遮断されるのを防止する場合と異なり、過電流が発生するまでファンモータを指令回転数に基づいて運転させることができる。このため、ファンモータの運転可能エリアが狭くなるという問題が生じない。また、ファンモータに流れる電流値を測定するための入力電流検出回路を設ける必要がないので、入力電流検出回路の分だけファンモータ制御装置を安価に構成することができる。
第2の発明にかかるファンモータ制御装置は、第1の発明にかかるファンモータ制御装置において、制御手段は、ファンモータへの信号の出力を再開した後、ファンモータに出力される信号の変調率に関する条件を緩和する。
このファンモータ制御装置では、ファンモータの運転を制限した状態から、通常の運転に戻すことができる。
第3の発明にかかるファンモータ制御装置は、第2の発明にかかるファンモータ制御装置において、制御手段は、ファンモータへの信号の出力を再開した時点から過電流が検出されない状態で第1所定時間が経過したときに、ファンモータに出力される信号の変調率に関する条件を緩和する。
このファンモータ制御装置では、ファンモータへの信号の出力を再開した時点から過電流が検出されない状態で第1所定時間が経過したときに、ファンモータを駆動源として回転するファンの回転数が制限されるのを緩和することができる。これにより、過電流検出時の変調率より小さい範囲の変調率で変調された信号でファンモータの運転を安定させた後、指令回転数に基づいてファンモータを通常の運転に戻すことができる。
第4の発明にかかるファンモータ制御装置は、第1〜第3のいずれかの発明にかかるファンモータ制御装置において、制御手段は、ファンモータへの信号の出力が再開されようとする際の変調率が予め設定された最小変調率未満である場合には、ファンモータへの信号の出力を再開しない。
このファンモータ制御装置では、最小変調率未満の変調率でファンモータへ信号を出力しても過電流が検出されるような場合には部品の故障が原因で再度、過電流が検出されることが考えられるので、再開されようとする際の変調率が最小値未満の場合は出力を再開しない。その結果、部品が故障しているにも関わらず、何度も出力を再開してしまうのを防止することができる。
第5の発明にかかるファンモータ制御装置は、第1〜第3のいずれかの発明にかかるファンモータ制御装置において、制御手段は、ファンモータへの信号の出力が再開されようとする際の変調率が予め設定された最小変調率未満である場合には、ファンモータに出力される信号の変調率が当該最小変調率未満にならないように制御し、ファンモータへの信号の出力を再開する。
このファンモータ制御装置では、最小変調率の変調率でファンモータへ信号を出力しても過電流が検出されるような場合にはファンモータの運転に支障がないノイズの重畳によって過電流が連続して発生している場合が多いので、最小変調率未満にならないように制御された変調率でファンモータへの信号の出力を再開する。これにより、ファンモータの運転に支障がないノイズの重畳に起因してファンモータの運転が停止してしまうのを防止することができる。
第6の発明にかかるファンモータ制御装置は、第1〜第5のいずれかの発明にかかるファンモータ制御装置において、制御手段は、ファンモータへ出力される信号を遮断した時点から第2所定時間が経過したときに、ファンモータへの信号の出力を再開する。
このファンモータ制御装置では、ファンモータへ出力される信号を遮断した時点から第2所定時間が経過したときに、速やかにファンモータへの信号の出力が再開される。その結果、ファンモータへの出力が遮断された状態でも惰性で回転しているファンが停止しないように、速やかにファンモータへの信号の出力を再開することができる。
第7の発明にかかるファンモータ制御装置は、第1〜第5のいずれかの発明にかかるファンモータ制御装置において、制御手段は、ファンモータへ出力される信号を遮断した後、過電流検出手段により過電流が検出されなくなったときに、ファンモータへの信号の出力を再開する。
このファンモータ制御装置では、過電流が検出されなくなったときに、ファンモータへの信号の出力を再開されるので、出力再開直後に再び過電流が発生してしまうのを抑制することができる。
第8の発明にかかるファンモータ制御方法は、ファンモータに出力される信号を制御するファンモータ制御方法であって、前記ファンモータに過電流が流れた場合には、前記ファンモータへ出力される信号を遮断した後、前記ファンモータの回転数と速度指令とに基づいて前記ファンモータに出力される信号の変調率を制御すると共に、前記ファンモータに出力される信号の変調率を過電流検出時の変調率を、過電流検出時の変調率より小さい値であり且つ過電流が連続して発生する回数に応じて変更される変調率最大制限値以下の範囲であるという条件を満たす変調率に制限し、前記ファンモータへの信号の出力を再開して、変調率を前記変調率最大制限値以下の範囲に維持することを特徴としている。
このファンモータ制御方法では、ファンモータに過電流が流れた場合に、ファンモータに出力される信号が一旦遮断された後、過電流検出時の変調率より小さい範囲であるという条件を満たす変調率に制限された変調率で出力が再開されるので、出力再開時にファンモータに再び過電流が発生してしまうのを抑制することができる。これにより、出力再開後に再びファンモータへ出力される信号が再び遮断されてしまうのを抑制することができるので、ファンモータに出力される信号の遮断及び復帰の繰り返しが発生してしまうのを抑制することができる。その結果、ファンモータに出力される信号の遮断及び復帰の繰り返しに起因した異音の発生を抑制しつつパワー素子を保護することができる。
また、このファンモータ制御方法では、ファンモータに流れる電流値に応じてファンモータの回転数を低下させることによりファンモータへ出力される信号が遮断されるのを防止する場合と異なり、過電流が発生するまでファンモータを指令回転数に基づいて運転させることができる。このため、ファンモータの運転可能エリアが狭くなるという問題が生じない。また、ファンモータに流れる電流値を測定するための入力電流検出回路を利用する必要がないので、その分だけファンモータ制御方法を安価に提供することができる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1発明では、出力再開後にファンモータへ出力される信号が再び遮断されてしまうのを抑制することができるので、ファンモータに出力される信号の遮断及び復帰の繰り返しが発生してしまうのを抑制することができる。その結果、ファンモータに出力される信号の遮断及び復帰の繰り返しに起因した異音の発生を抑制しつつパワー素子を保護することができる。また、第1発明では、過電流が発生するまでファンモータを指令回転数に基づいて運転させることができる。このため、ファンモータの運転可能エリアが狭くなるという問題が生じない。さらに、第1発明では、ファンモータに流れる電流値を測定するための入力電流検出回路を設ける必要がないので、入力電流検出回路の分だけファンモータ制御装置を安価に構成することができる。
また、第2及び第3の発明では、ファンモータの運転を制限した状態から、通常の運転に戻すことができる。
また、第4の発明では、部品が壊れているにも関わらず、何度も出力を再開してしまうのを防止することができる。
また、第5の発明では、ファンモータの運転に支障がないノイズの重畳に起因してファンモータの運転が停止してしまうのを防止することができる。
また、第6の発明では、ファンモータへの出力が遮断された状態でも惰性で回転しているファンが停止しないように、速やかにファンモータへの信号の出力を再開することができる。
また、第7の発明では、出力再開直後に再び過電流が発生してしまうのを抑制することができる。
また、第8の発明では、出力再開後にファンモータへ出力される信号が再び遮断されてしまうのを抑制することができるので、ファンモータに出力される信号の遮断及び復帰の繰り返しが発生してしまうのを抑制することができる。その結果、ファンモータに出力される信号の遮断及び復帰の繰り返しに起因した異音の発生を抑制しつつパワー素子を保護することができる。また、第8の発明では、過電流が発生するまでファンモータを指令回転数に基づいて運転させることができる。このため、ファンモータの運転可能エリアが狭くなるという問題が生じない。さらに、第8の発明では、ファンモータに流れる電流値を測定するための入力電流検出回路を利用する必要がないので、その分だけファンモータ制御方法を安価に提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るファンモータ制御装置のブロック図である。まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係るファンモータ制御装置1の構成について説明する。
本実施形態のファンモータ制御装置1は、図1に示すように、空気調和機の室内機又は室外機内に設置されるファン2を回転させるブラシレスDCモータ3の駆動を制御する。このブラシレスDCモータ3は、後述するインバータ回路20から出力される3相の出力電圧が各固定子巻線3aに印加されることにより回転子3bが回転されて、ファン2を回転させる。また、ブラシレスDCモータ3には、3つのホールセンサ3cが設けられており、各ホールセンサ3cで検知された位置信号Hu、Hv、Hwがマイクロコンピュータ30の位置・速度検出部31に出力されるようになっている。
ファンモータ制御装置1は、AC電源により供給される交流電圧から直流電圧を電気的に生成するコンバータ回路10と、コンバータ回路10から供給される直流電圧を3相の交流電圧にして出力するインバータ回路20と、ブラシレスDCモータ3を正弦波駆動方式で制御するマイクロコンピュータ30と、ブラシレスDCモータ3に流れる電流値が所定値以上になったことを検出する過電流検出回路40とを備えている。
マイクロコンピュータ30は、インバータ回路20の動作を制御するために設けられており、インバータ回路20に設けられるスイッチング素子21のON・OFFの切り替えを指令するゲート信号Gu、Gx、Gv、Gy、Gw、Gzを出力する。このマイクロコンピュータ30は、位置・速度検出部31、垂下制御部32、速度制御部33、正弦波変調部34及び駆動信号生成回路35を有している。
位置・速度検出部31は、ブラシレスDCモータ3のホールセンサ3cによって検出される位置信号Hu、Hv及びHwを入力として、その位置信号Hu、Hv及びHwの周期に基づいて、ブラシレスDCモータ3の現在回転数を算出する。
垂下制御部32は、過電流検出回路40によって検出される過電流検出信号を入力として、速度制御部33に変調率最大制限値を出力する。この変調率最大制限値は、過電流検出時の変調率より小さい値であり、過電流が連続して発生する回数に応じて当該変調率最大制限値を更新して、速度制御部33に出力する。具体的には、垂下制御部32は、過電流が連続して発生する回数が多くなるに従って小さくなる変調率最大制限値を速度制御部33に出力する。さらに、本実施形態では、更新された変調率最大制限値が、予め設定されている下限値以下になる場合には、当該下限値が変調率最大制限値として速度制御部33に出力される。つまり、ブラシレスDCモータ3に過電流が連続して発生することにより、変調率最大制限値が小さくなる場合でも、予め設定した下限値より小さくならないようになっている。
速度制御部33は、位置・速度検出部31により出力される現在回転数、外部から与えられる速度指令、及び、垂下制御部32により出力される変調率最大制限値に基づいて、インバータ回路20の出力電圧の電圧波高値の上限値を設定するための変調率指令を正弦波変調部34に出力する。具体的には、速度制御部33は、位置・速度検出部31により出力される現在回転数と速度指令との偏差を算出して、その偏差に対応する変調率指令を正弦波変調部34に出力する。この際、垂下制御部32により変調率最大制限値が出力されていれば、速度制御部33は、正弦波変調部34に出力される変調率指令が垂下制御部32により出力される変調率最大制限値以下になるように制限する。
正弦波変調部34は、速度制御部33により出力される変調率指令と位置・速度検出部31により出力される位置信号及び現在回転数とに基づいて、インバータ回路20に与えられるゲート信号Gu、Gx、Gv、Gy、Gw、Gzの各デューティを指定するデューティ指令を生成し、駆動信号生成回路35に出力する。ここで、デューティ指令は、U相デューティ指令、V相デューティ指令、W相デューティ指令から構成される。
駆動信号生成回路35は、正弦波変調部34から出力されるデューティ指令に基づいて、ゲート信号Gu、Gx、Gv、Gy、Gw、Gzをインバータ回路20のゲートドライブ回路22に出力する。駆動信号生成回路35は、マイクロコンピュータ30のキャリアタイマ(図5参照)により与えられるタイミングでゲート信号を出力する。また、駆動信号生成回路35は、過電流検出回路40の過電流検出信号が入力された場合に、インバータ回路20のゲートドライブ回路22に出力されるゲート信号の出力を停止する。
ゲートドライブ回路22は、駆動信号生成回路35から出力されるゲート信号Gu、Gx、Gv、Gy、Gw、Gzに基づいて、インバータ回路20の各スイッチング素子21のON・OFFの切り替えを指令するゲートドライブ信号を出力する。これにより、インバータ回路20から出力される3相の出力電圧がブラシレスDCモータ3の各固定子巻線3aに印加されることによって回転子3bが回転されて、ファン2が回転する。
図2〜図4は、図1に示したファンモータ制御装置によるファンモータ制御方法を説明するためのフローチャートである。図5は、キャリアタイマ、マイクロコンピュータの出力電圧波形、インバータ回路の直流部電流波形、過電流検出信号、変調率制限処理及びキャリア割込処理の関係を示した模式図である。図6及び図7は、過電流検出時に設定される変調率出力最大値を示したグラフである。次に、図2〜図7を参照して、一実施形態に係るファンモータ制御装置1によるファンモータ制御方法について説明する。
このファンモータ制御装置1では、図5に示すように、マイクロコンピュータ30のキャリアタイマにより与えられるタイミング(40μs〜200μsの間隔)でキャリア割込処理が実行される。このキャリア割込処理では、まず、図2に示すように、駆動信号生成回路35からインバータ回路20に出力されるゲート信号が遮断されているか否かが判断される(S1)。そして、ゲート信号がインバータ回路20に出力されている場合には(S1:No)、ブラシレスDCモータ3に過電流が発生したか否かが判断される(S2)。具体的には、ブラシレスDCモータ3の直流部に接続される過電流検出回路40によって、ブラシレスDCモータ3に過電流が流れたか否かが判断される。
そして、図5に示すように、ブラシレスDCモータ3に過電流が発生した場合には(S2:Yes)、ブラシレスDCモータ3への信号の出力を再開した時点から過電流が継続して発生しない期間を計測するカウンタがリセットされる(S3)。そして、インバータ回路20に出力されるゲート信号が遮断される(S4)。この後、変調率制限処理が行われる(S5)。
この変調率制限処理(S5)は、過電流検出後の出力再開時にインバータ回路20の出力電圧の電圧波高値の上限値を設定するための変調率を制限するサブルーチンである。変調率制限処理では、図3に示すように、まず、変調率最大制限値が設定されているか否かが判断される(S51)。そして、変調率最大制限値が設定されていない場合には(S51:No)、図6に示すように、変調率最大制限値を過電流検出時の変調率より小さい範囲であるという条件を満たす変調率に設定される(S52)。具体的には、図6(a)に示すように、過電流発生後の変調率の推移が時間とともに増加するような場合には、当該変調率最大制限値に制限されて出力される。また、図6(b)に示すように、過電流発生後の変調率が当該変調率最大制限値を境に上下に推移する場合には、当該変調率最大制限値以上の部分が当該変調率最大制限値に制限され、当該変調率最大制限値未満の部分がそのまま出力される。また、図6(c)に示すように、過電流発生後の変調率が当該変調率最大制限値未満の範囲で推移する場合には、そのまま出力される。そして、変調率制限処理を終了させる。
一方、変調率最大制限値が設定されている場合には(S51:Yes)、図7に示すように、当該変調率最大制限値を所定量だけ下げて更新する(S53)。このステップS53の処理は、過電流が連続して検出されてしまう場合に実行される。そして、更新された変調率最大制限値が予め設定された下限値以上か否かが判断される(S54)。そして、更新された変調率最大制限値が予め設定された下限値以上の場合には(S54:Yes)、変調率制限処理を終了させて、更新された変調率最大制限値が予め設定された下限値未満の場合には(S54:No)、変調率最大制限値を当該下限値に設定して(S55)、変調率制限処理を終了させる。これにより、連続して過電流が発生してしまう状況下において、変調率最大制限値が徐々に下がる場合でも、変調率最大制限値が下限値未満にならないように制御される。
変調率制限処理(S5)が終了した後、図2に示すように、キャリア割込処理を終了して、次のキャリア割込処理が実行される。
また、先のキャリア割込処理において過電流を検出(S2:Yes)したことにより、インバータ回路20へのゲート信号の出力が遮断(S4)されている場合には(S1:Yes)、インバータ回路20へのゲート信号の出力が再開される(S6)。従って、インバータ回路20へのゲート信号の出力が遮断された時点(先のキャリア割込処理におけるS4の時点)から現在のキャリア割込処理におけるS6の時点までの時間が経過したときに、ブラシレスDCモータ3への信号の出力が再開される。この出力再開時における変調率は、上記した変調率制限処理(S5)において設定された変調率最大制限値より小さい範囲であるという条件を満たす変調率に制限される。その後、キャリア割込処理が終了して、次のキャリア割込処理が実行される。
また、キャリア割込処理において、ブラシレスDCモータ3に過電流が発生していない場合には(S2:No)、ブラシレスDCモータ3への信号の出力を再開した時点から過電流が継続して発生しない期間を計測するカウンタが更新される(S7)。そして、このカウンタの値が予め設定された所定値以上であるか否かが判断されて(S8)、当該カウンタの値が所定値未満である場合には(S8:No)、キャリア割込処理を終了させて、次のキャリア割込処理を実行させる。一方、当該カウンタの値が所定値以上である場合には(S8:Yes)、変調率緩和処理が行われる(S9)。即ち、本実施形態では、ブラシレスDCモータ3への信号の出力を再開した時点から所定時間継続して過電流が検出されなかったときに、変調率緩和処理(S9)が行われる。
この変調率緩和処理(S9)は、図3に示した変調率制限処理において設定された変調率最大制限値を緩和するためのサブルーチンである。変調率緩和処理では、図4に示すように、まず、変調率最大制限値が設定されているか否かが判断される(S91)。そして、変調率最大制限値が設定されていない場合には(S91:No)、そのまま変調率緩和処理を終了させる。一方、変調率最大制限値が設定されている場合には(S91:Yes)、当該変調率最大制限値を所定量だけ上げて更新する(S92)。このようにして、変調率緩和処理を終了させる。
変調率緩和処理(S9)が終了した後、図2に示すように、キャリア割込処理を終了させて、次のキャリア割込処理を実行させる。このようにして、一実施形態に係るファンモータ制御装置1が制御される。
[本ファンモータ制御装置1の特徴]
本実施形態のファンモータ制御装置1には、以下のような特徴がある。
本実施形態のファンモータ制御装置1では、ブラシレスDCモータ3に過電流が流れた場合に、ブラシレスDCモータ3に出力される信号が一旦遮断された後、過電流検出時の変調率より小さい範囲であるという条件を満たす変調率に制限された変調率で出力が再開されるので、出力再開後に再びブラシレスDCモータ3に過電流が発生してしまうのを抑制することができる。これにより、出力再開後にブラシレスDCモータ3へ出力される信号が再び遮断されてしまうのを抑制することができるので、ブラシレスDCモータ3に出力される信号の遮断及び復帰の繰り返しが発生してしまうのを抑制することができる。その結果、ブラシレスDCモータ3に出力される信号の遮断及び復帰の繰り返しに起因した異音の発生を抑制しつつパワー素子を保護することができる。
また、本実施形態のファンモータ制御装置1では、特許文献1のようにファンモータに流れる電流値に応じてファンモータの回転数を低下させることによりファンモータへ出力される信号が遮断されるのを防止する場合と異なり、過電流が発生するまでブラシレスDCモータ3を速度指令に基づいて運転させることができる。このため、ブラシレスDCモータ3の運転可能エリアが狭くなるという問題が生じない。また、ブラシレスDCモータ3に流れる電流値を測定するための入力電流検出回路を設ける必要がないので、入力電流検出回路の分だけファンモータ制御装置1を安価に構成することができる。
また、本実施形態のファンモータ制御装置1では、ブラシレスDCモータ3への信号の出力を再開した時点から所定時間継続して過電流が検出されなかったときに、変調率緩和処理(S9)が実行される。これにより、過電流検出時の変調率より小さい範囲の変調率で変調された信号でファンモータの運転を安定させた後、指令回転数に基づいてファンモータを通常の運転に戻すことができる。
また、本実施形態のファンモータ制御装置1では、下限値未満の変調率でブラシレスDCモータ3へ信号を出力しても過電流が検出されるような場合にはブラシレスDCモータ3の運転に支障のないノイズの重畳によって過電流が発生している場合が多いので、当該下限値を変調率最大制限値として(S55)、ブラシレスDCモータ3への信号の出力を再開する(S6)。これにより、ブラシレスDCモータ3の運転に支障のないノイズの重畳に起因してファンモータの運転が停止してしまうのを防止することができる。
また、本実施形態のファンモータ制御装置1では、インバータ回路20へのゲート信号の出力が遮断された時点(先のキャリア割込処理におけるS4の時点)から現在のキャリア割込処理におけるS6の時点までの時間が経過したときに、速やかにブラシレスDCモータ3への信号の出力が再開される。その結果、ブラシレスDCモータ3への出力が遮断された状態でも惰性で回転しているファンが停止しないように、速やかにブラシレスDCモータ3への信号の出力を再開することができる。
(参考例)
図8は、本発明の参考例に係るファンモータ制御装置のブロック図である。過電流が発生した場合に変調率最大制限値を設定して、出力再開時の変調率を当該変調率最大制限値より小さい範囲であるという条件を満たす変調率に制限する一実施形態に係るファンモータ制御装置1とは異なり、この参考例では、過電流が発生した場合に変調率を所定量だけ下げて過電流検出時の変調率より小さい変調率に制御するファンモータ制御装置100について説明する。なお、垂下制御部及び速度制御部以外は上記一実施形態と同様であるので同一符号を付しその説明を省略する。
参考例に係るファンモータ制御装置100に設けられるマイクロコンピュータ130の垂下制御部132は、図8に示すように、過電流検出回路40によって検出される過電流検出信号を入力として、速度制御部133に変調率制御信号を出力する。
速度制御部133は、位置・速度検出部31により出力される現在回転数、外部から与えられる速度指令、及び、垂下制御部132により出力される変調率制御信号に基づいて、インバータ回路20の出力電圧の電圧波高値の上限値を設定するための変調率指令を正弦波変調部34に出力する。具体的には、速度制御部133は、位置・速度検出部31により出力される現在回転数と速度指令との偏差を算出して、その偏差に対応する変調率指令を正弦波変調部34に出力する。この際、垂下制御部132により変調率制御信号が入力されている場合には、速度制御部133は、当該変調率制御信号に基づいて、正弦波変調部34に出力される変調率指令に係る変調率を所定量だけ下げて、当該変調率を過電流検出時の変調率より小さい変調率にする。さらに、参考例では、所定量だけ下げられた変調率が、予め設定されている下限値以下になる場合には、当該下限値を変調率指令として正弦波変調部34に出力する。
図9及び図10は、図8に示したファンモータ制御装置によるファンモータ制御方法を説明するためのフローチャートである。図11及び図12は、過電流検出時に所定量下げられる変調率を示したグラフである。次に、図9〜図12を参照して、ファンモータ制御方法について説明する。
このファンモータ制御装置100では、マイクロコンピュータ30のキャリアタイマにより与えられるタイミング(40μs〜200μsの間隔)でキャリア割込処理が実行される。このキャリア割込処理では、まず、図9に示すように、駆動信号生成回路35からインバータ回路20に出力されるゲート信号が遮断されているか否かが判断される(S101)。そして、ゲート信号がインバータ回路20に出力されている場合には(S101:No)、ブラシレスDCモータ3に過電流が発生したか否かが判断される(S102)。具体的には、ブラシレスDCモータ3の直流部に接続される過電流検出回路40によって、ブラシレスDCモータ3に過電流が流れたか否かが判断される。
そして、ブラシレスDCモータ3に過電流が発生した場合には(S102:Yes)、インバータ回路20に出力されるゲート信号が遮断される(S103)。この後、変調率制御処理が行われる(S104)。
この変調率制御処理(S104)は、過電流検出後の出力再開時にインバータ回路20の出力電圧の電圧波高値の上限値を設定するための変調率を所定量だけ下げるサブルーチンである。図10に示す変調率制御処理では、位置・速度検出部31により出力される現在回転数と速度指令とにより算出される変調率が、図11に示すように、過電流発生時の変調率より小さくなるように一定量だけ下げられる(S141)。具体的には、図11(a)に示す過電流発生後の変調率の推移が時間とともに増加するような場合、図11(b)に示す過電流発生後の変調率が当該変調率最大制限値を境に上下に推移する場合、及び、図6(c)に示す過電流発生後の変調率が当該変調率最大制限値未満の範囲で推移する場合のいずれの場合にも、過電流発生直後の変調率は過電流発生時の変調率より小さくなるように一定量だけ下げられる。
そして、下げられた変調率が予め設定された下限値以上か否かが判断される(S142)。そして、下げられた変調率が予め設定された下限値以上の場合には(S142:Yes)、変調率制御処理を終了させて、下げられた変調率が予め設定された下限値未満の場合には(S142:No)、図12に示すように、変調率を当該下限値に設定して(S143)、変調率制御処理を終了させる。
変調率制御処理(S104)が終了した後、キャリア割込処理を終了して、次のキャリア割込処理が実行される。
また、図9に示すように、先のキャリア割込処理において過電流を検出したことにより、インバータ回路20へのゲート信号の出力が遮断されている場合には(S101:Yes)、インバータ回路20へのゲート信号の出力が再開される(S105)。従って、インバータ回路20へのゲート信号の出力が遮断された時点(先のキャリア割込処理におけるS103の時点)から現在のキャリア割込処理におけるS105の時点までの時間が経過したときに、ブラシレスDCモータ3への信号の出力が再開される。この出力再開時における変調率は、上記した変調率制御処理において設定された変調率である。その後、キャリア割込処理が終了して、次のキャリア割込処理が実行される。このようにして、参考例に係るファンモータ制御装置100が制御される。
[本ファンモータ制御装置100の特徴]
本参考例のファンモータ制御装置100には、以下のような特徴がある。
参考例のファンモータ制御装置100では、ブラシレスDCモータ3に過電流が流れた場合に、ブラシレスDCモータ3に出力される信号が一旦遮断された後、過電流検出時の変調率より小さい変調率に制御された変調率で出力が再開されるので、出力再開後に再びブラシレスDCモータ3に過電流が発生してしまうのを抑制することができる。これにより、出力再開後にブラシレスDCモータ3へ出力される信号が再び遮断されてしまうのを抑制することができるので、ブラシレスDCモータ3に出力される信号の遮断及び復帰の繰り返しが発生してしまうのを抑制することができる。その結果、ブラシレスDCモータ3に出力される信号の遮断及び復帰の繰り返しに起因した異音の発生を抑制しつつパワー素子を保護することができる。
また、参考例のファンモータ制御装置100では、特許文献1のようにファンモータに流れる電流値に応じてファンモータの回転数を低下させることによりファンモータへ出力される信号が遮断されるのを防止する場合と異なり、過電流が発生するまでブラシレスDCモータ3を速度指令に基づいて運転させることができる。このため、ブラシレスDCモータ3の運転可能エリアが狭くなるという問題が生じない。また、ブラシレスDCモータ3に流れる電流値を測定するための入力電流検出回路を設ける必要がないので、入力電流検出回路の分だけファンモータ制御装置100を安価に構成することができる。
また、参考例のファンモータ制御装置100では、下限値未満の変調率でブラシレスDCモータ3へ信号を出力しても過電流が検出されるような場合にはブラシレスDCモータ3の運転に支障のないノイズの影響によって過電流が発生している場合が多いので、当該下限値を変調率として(S143)、ブラシレスDCモータ3への信号の出力を再開する(S105)。これにより、ブラシレスDCモータ3の運転に支障のないノイズに起因してファンモータの運転が停止してしまうのを防止することができる。
また、参考例のファンモータ制御装置100では、インバータ回路20へのゲート信号の出力が遮断された時点(先のキャリア割込処理におけるS103の時点)から現在のキャリア割込処理におけるS105の時点までの時間が経過したときに、速やかにブラシレスDCモータ3への信号の出力が再開される。その結果、ブラシレスDCモータ3への出力が遮断された状態でも惰性で回転しているファンが停止しないように、速やかにブラシレスDCモータ3への信号の出力を再開することができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記一実施形態では、ブラシレスDCモータへ出力される信号を遮断した時点から所定時間(インバータ回路へのゲート信号の出力が遮断された時点(先のキャリア割込処理におけるS4の時点)から現在のキャリア割込処理におけるS6の時点までの時間)が経過したときに、ブラシレスDCモータへの信号の出力を再開する例について説明したが、本発明はこれに限らず、図13に示す一実施形態の変形例のように、過電流検出回路により過電流が検出されなくなったときに、ブラシレスDCモータへの信号の出力を再開してもよい。
具体的には、先のキャリア割込処理において出力が遮断されている場合には、図13に示すように、まず、ブラシレスDCモータに過電流が発生したか否かが判断される(S201)。そして、過電流検出回路により過電流が検出されなくなった場合には(S201:No)、出力が遮断されているので(S202:Yes)、ブラシレスDCモータへの信号の出力が再開される(S203)。
また、図14に示す参考例の変形例でも、上記一実施形態の変形例と同様に、先のキャリア割込処理において出力が遮断されている場合には、まず、ブラシレスDCモータに過電流が発生したか否かが判断される(S301)。そして、過電流検出回路により過電流が検出されなくなった場合には(S302:No)、出力が遮断されているので(S302:Yes)、ブラシレスDCモータへの信号の出力が再開される(S303)。
また、一実施形態では、ブラシレスDCモータへの信号の出力が再開されようとする際の変調率が予め設定された下限値未満である場合には(S54:No)、変調率最大制限値を下限値に設定して(S55)、ブラシレスDCモータへの信号の出力を再開する例について説明したが、本発明はこれに限らず、図15に示す一実施形態の変形例のように、ブラシレスDCモータへの信号の出力が再開されようとする際の変調率が予め設定された下限値未満である場合には、ブラシレスDCモータへの信号の出力を再開しなくてもよい。
具体的には、図15に示すように、変調率最大制限値を所定量だけ下げて更新することにより(S53)、その変調率最大制限値が予め設定された下限値未満になる場合には(S54:No)、異常を報知して(S455)、運転を終了する。
また、図16に示す参考例の変形例でも、上記一実施形態の変形例と同様に、変調率が一定量だけ下げられることにより(S141)、その変調率が予め設定された下限値未満になる場合には(S142:No)、異常を報知して(S543)、運転を終了する。
また、上記一実施形態では、ブラシレスDCモータへの信号の出力が再開されようとする際の変調率が予め設定された下限値未満である場合には(S54)、変調率最大制限値を下限値に設定(S55)したが、本発明は下限値に設定される場合に限定されず、変調率最大制限値を下限値未満にならないように制御してもよい。また、参考例でも同様に、ブラシレスDCモータへの信号の出力が再開されようとする際の変調率が予め設定された下限値未満である場合には(S142)、当該変調率を下限値に設定(S143)したが、本発明は下限値に設定される場合に限定されず、当該変調率が下限値未満にならないように制御してもよい。
本発明を利用すれば、ファンモータに出力される信号の遮断及び復帰の繰り返しを抑制することにより、異音の発生を抑制しつつパワー素子を保護し、且つ、ファンモータの運転可能エリアが狭くなるのを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るファンモータ制御装置のブロック図である。 図1に示したファンモータ制御装置によるファンモータ制御方法を説明するためのフローチャートである。 図1に示したファンモータ制御装置によるファンモータ制御方法を説明するためのフローチャートである。 図1に示したファンモータ制御装置によるファンモータ制御方法を説明するためのフローチャートである。 キャリアタイマ、マイクロコンピュータの出力電圧波形、インバータ回路の直流部電流波形、過電流検出信号、変調率制限処理及びキャリア割込処理の関係を示した模式図である。 過電流検出時に設定される変調率出力最大値を示したグラフである。 過電流検出時に設定される変調率出力最大値を示したグラフである。 本発明の参考例に係るファンモータ制御装置のブロック図である。 図8に示したファンモータ制御装置によるファンモータ制御方法を説明するためのフローチャートである。 図8に示したファンモータ制御装置によるファンモータ制御方法を説明するためのフローチャートである。 過電流検出時に所定量下げられる変調率を示したグラフである。 過電流検出時に所定量下げられる変調率を示したグラフである。 図2に示した一実施形態に係るファンモータ制御装置によるファンモータ制御方法の変形例によるフローチャートである。 図9に示した参考例に係るファンモータ制御装置によるファンモータ制御方法の変形例によるフローチャートである。 図3に示した一実施形態に係るファンモータ制御装置によるファンモータ制御方法の変形例によるフローチャートである。 図10に示した参考例に係るファンモータ制御装置によるファンモータ制御方法の変形例によるフローチャートである。
1、100 ファンモータ制御装置
2 ファン
3 ブラシレスDCモータ
10 コンバータ回路
20 インバータ回路
30、130 マイクロコンピュータ
31 位置・速度検出部
32、132 垂下制御部
33、133 速度制御部
34 正弦波変調部
35 駆動信号生成部
40 過電流検出回路

Claims (8)

  1. ファンモータ(3)を駆動するための信号を制御する制御手段(30)と、
    前記ファンモータに流れる電流値が所定値以上になったことを検出する過電流検出手段(40)とを備え、
    前記制御手段(30)は、前記ファンモータの回転数と速度指令とに基づいて前記ファンモータに出力される信号の変調率を制御するものであって、前記過電流検出手段により前記ファンモータの過電流が検出された場合には、前記ファンモータへ出力される信号を遮断した後、前記ファンモータに出力される信号の変調率を、過電流検出時の変調率より小さい値であり且つ過電流が連続して発生する回数に応じて変更される変調率最大制限値以下の範囲であるという条件を満たす変調率に制限し、前記ファンモータへの信号の出力を再開して、変調率を前記変調率最大制限値以下の範囲に維持することを特徴とするファンモータ制御装置(1)。
  2. 前記制御手段(30)は、前記ファンモータへの信号の出力を再開した後、前記ファンモータに出力される信号の変調率に関する前記条件を緩和することを特徴とする請求項1に記載のファンモータ制御装置(1)。
  3. 前記制御手段(30)は、前記ファンモータへの信号の出力を再開した時点から過電流が検出されない状態で第1所定時間が経過したときに、前記ファンモータに出力される信号の変調率に関する前記条件を緩和することを特徴とする請求項2に記載のファンモータ制御装置(1)。
  4. 前記制御手段(30)は、前記ファンモータへの信号の出力が再開されようとする際の変調率が予め設定された最小変調率未満である場合には、前記ファンモータへの信号の出力を再開しないことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のファンモータ制御装置(1)。
  5. 前記制御手段(30)は、前記ファンモータへの信号の出力が再開されようとする際の変調率が予め設定された最小変調率未満である場合には、前記ファンモータに出力される信号の変調率が当該最小変調率未満にならないように制御し、前記ファンモータへの信号の出力を再開することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のファンモータ制御装置(1)。
  6. 前記制御手段(30)は、前記ファンモータへ出力される信号を遮断した時点から第2所定時間が経過したときに、前記ファンモータへの信号の出力を再開することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のファンモータ制御装置(1)。
  7. 前記制御手段(30)は、前記ファンモータへ出力される信号を遮断した後、前記過電流検出手段により過電流が検出されなくなったときに、前記ファンモータへの信号の出力を再開することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のファンモータ制御装置(1)。
  8. ファンモータに出力される信号を制御するファンモータ制御方法であって、
    前記ファンモータに過電流が流れた場合には、前記ファンモータへ出力される信号を遮断した後、前記ファンモータの回転数と速度指令とに基づいて前記ファンモータに出力される信号の変調率を制御すると共に、前記ファンモータに出力される信号の変調率を過電流検出時の変調率を、過電流検出時の変調率より小さい値であり且つ過電流が連続して発生する回数に応じて変更される変調率最大制限値以下の範囲であるという条件を満たす変調率に制限し、前記ファンモータへの信号の出力を再開して、変調率を前記変調率最大制限値以下の範囲に維持することを特徴とするファンモータ制御方法。
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