JP4356326B2 - 水栓 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流し台上に設置する水栓と流し台下には水道水中の不純物をろ過するためのろ材が内臓されたカートリッジを有し、浄水器として使用する本体、または電気分解を利用しアルカリイオン水を生成する本体が水道配管と連結設置され、ホース等で水栓と本体が連結されるビルトイン浄水器およびビルトインアルカリ整水器の水栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、水道水の水質悪化に伴い消費者の飲料水への関心が高まり水道水を浄化する浄水器、アルカリイオン整水器が普及してきた。また、流し台スペースが確保でき、台所作業で邪魔にならないビルトインタイプが最近急速に普及率を伸ばしている。ユーザーにおいては常に、ビルトインアルカリ整水器およびビルトイン浄水器の水栓においては、使い勝手の向上が望まれている。以下、従来の技術として説明するビルトインアルカリイオン整水器は、水道配管と連結する連結部と水道水供給のON/OFFを制御する電磁弁と水道水をろ過するためのろ材を収納したカートリッジと水道水を電気分解しアルカリイオン水および酸性水を生成する電解槽が連結された構成である本体と、流し台上でユーザーが水質を選択することができる表示パネルと吐水管、排水管を有する水栓がホース等の連結部材によって連結され、前記表示パネルの操作によってアルカリ水、酸性水、浄水に水質を切り換え、水を吐水させることができるものである。
【0003】
従来のビルトインアルカリ整水器について説明する。図7は従来のビルトインアルカリの流し台への設置図、図8は従来のビルトインアルカリ整水器用水栓の断面図、図9はビルトインアルカリ整水器用水栓の外観図、図10はビルトインアルカリ整水器用水栓の操作パネル詳細図。図7〜図10において1は水道配管、2は給水管、3は水道水供給のON/OFFを制御する電磁弁、水道水をろ過するカートリッジ、ろ過された水を電気分解し、アルカリ水、酸性水を生成する電解槽が内蔵されている本体、4は本体と水栓を接続し、飲用水を通水する吐水管、5は本体と水栓を接続し、飲用外の水を通水する排水管、6は水質選択と水道水供給のON/OFFを選択する操作パネル、7は操作パネル6を有する水栓である。ここで、水の流れおよび簡単な動作を説明する。操作パネル6の止水/通水スイッチを押すと、本体3内の電磁弁が通水路を開き、水道水は水道配管1から給水管2を介して本体3に流入する。本体3内では水道水はカートリッジでろ過され、電解槽に流入し、操作パネル6でアルカリ水が選択されている場合は電解槽内で電気分解され、アルカリ水は吐水管4へ流出し、水栓7内の吐水路部材8を通り、吐出パイプ9より吐水する。また、酸性水は排水管5へ流出し、水栓7内の排水路部材10を通り、排出パイプ11より排水する。次に、操作パネル6で酸性水が選択されている場合は電解槽内で電気分解され、酸性水は吐水管4へ流出し、水栓7内の吐水路部材8を通り、吐出パイプ9より吐水する。また、アルカリ水は排水管5へ流出し、水栓7内の排水路部材10を通り、排出パイプ11より排水する。最期に、操作パネル6で浄水が選択されている場合は電解槽内で電気分解はされず、定められた流量比にて吐水管4への流出と、排水管5への流出を行い、それぞれ水栓7内の吐水路部材8および排水路部材10を通り、吐出パイプ9および排出パイプ11より吐水する。なお、浄水使用時に排水カット機能を設けた場合は全流量が吐水管4へ流出し、水栓7内の吐水路部材8を通り、吐出パイプ9より吐水し、排出パイプ11より排水されない。
【0004】
次に、水栓7の構造を詳細に説明する。図8〜図10において、操作用SW12を1ヵ所または複数ヵ所有する操作用ケース13と操作用ケース13の操作用スイッチ12表面に貼付されている操作パネル6と背面よりビス24にて操作用ケース13と固定される背面ケース14と下面よりビス24にて背面ケース14と固定される下ケース15により水栓7の外郭が構成されている。また、外側からの水が水栓7内部へ侵入するのを防止するため操作用ケース13と背面ケース14の嵌合凸凹部および背面ケース14と下ケース15の嵌合凸凹部にはパッキン17が設けられている。内部構成としては操作用ケース13の操作用スイッチ12裏面にビス固定またはスナップフィット固定されている操作基板16からの信号を本体3に内蔵されている制御基板へ伝達するケーブル18と金属または樹脂製の吐水路部材8および排水路部材10が水栓7内部に設けられ、吐水路部材8の一次側は本体3と接続される吐水管4とネジの螺合またはホースバンド21により接続され、二次側は接続継手19に嵌入し、吐出パイプ9の凸部9aを接続継手19と吐出パイプ固定用ナット20で挟み込み、ネジ螺合によって接続されている。排水路部材10の一次側は本体3と接続される排水管5とホースバンド21またはネジの螺合により接続され、二次側は排出パイプ11の凸部11aを排水路部材10と排出パイプ固定用ナット22で挟み込み、ネジの螺合によって接続されている。水栓7の内部部品である吐水路部材8、排水路部材10等は固定金具23を下ケース15にビス24で固定することによって水栓7内部で保持・固定される。流し台に固定するための金具類が固定金具23に取り付けされることとなる。次に、操作パネル6の表示において図10を用いて説明する。操作スイッチ機能としては水道水供給のON/OFF制御を行う止水/通水スイッチと使用する水質を選択するために、アルカリ水を選択するアルカリスイッチ25、浄水を選択する浄水スイッチ26、酸性を選択する酸性スイッチ27が設けられ、ユーザーにお知らせする表示機能としては、水道水のろ過を目的としたカートリッジの寿命を使用量に応じて段階的にLEDの点灯・点滅・消灯によってお知らせするカートリッジ寿命ランプ28、規定されたろ過能力(使用量)に到達もしくは水道水の汚れによりカートリッジ目詰まりが発生し規定されたろ過流量以下に減少した場合にカートリッジの交換をLED点灯・点滅・消灯によってお知らせするカートリッジ交換ランプ29、アルカリ水使用時のpHの強弱を段階的に、且つアルカリ水を選択していることをLED点灯でお知らせするアルカリ水選択ランプ30、浄水を選択していることをLED点灯でお知らせする浄水選択ランプ31、酸性水を選択していることをLED点灯でお知らせする酸性水選択ランプ32、水の飲用可・飲用不可をLEDの点滅・点灯をお知らせする水信号ランプ33が設けられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−57962号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のビルトインアルカリ整水器およびビルトイン浄水器の水栓7においては、水栓7の構造上、強度確保のため吐水路部材8に金属配管を使用し、吐水路部材8が操作基板近傍に位置し、水栓7の表面にメッキ処理を施した場合、静電気による機能故障が懸念されていたため、メッキによる表面処理が出来ず水栓の高級感向上を実施することが出来なかった。また、吐水路部材8に金属配管を使用し、側面から外郭ケースを固定ビスで挟み込む構造であったため、あらゆる方向からの組立となり、組立が複雑であり、固定用のビスも外観に露出し、ユーザーに見えるため外観の高級感を損なうものであった。
【0007】
そこで本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、流し台に設置するビルトインアルカリ整水器およびビルトイン浄水器の操作基板を内蔵した水栓において、水栓の外郭ケース表面にはメッキを施し、製品側面には、水栓組立用のビスがなく、前記ビスが外観に露出しない構造であることを特徴とする水栓を提供し、高級感を備えることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の流し台に設置するビルトインアルカリ整水器およびビルトイン浄水器の操作基板を内蔵した水栓において、水栓の外郭ケース表面にはメッキを施し、製品側面には、水栓組立用のビスがなく、前記ビスが外観に露出しない構造である高級感を備えた水栓構造であることを特徴とする。この発明によれば、近年普及率の高まっている対面キッチン等にも十分に高級感を備えたビルトインアルカリ整水器およびビルトイン浄水器の水栓を提供することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、流し台に設置するビルトインアルカリ整水器およびビルトイン浄水器の操作基板を内蔵した水栓において、水栓の外郭ケース表面にはメッキを施し、製品側面には、水栓組立用のビスがなく、ビスが外観に露出しない高級感を備えた構造とした。この構造によれば、近年普及率の高まっている対面キッチン等にも十分に高級感を備えたビルトインアルカリ整水器およびビルトイン浄水器の水栓を提供することができる。
【0010】
請求項2記載の発明は、外郭ケースは、垂直方向に分割され、その連結構造として、プラスチック製の通水路を有する連結部材によってビス固定されている構造とした。この構造によれば、組立性に優れ、吐水路部材に金属配管せずに十分な強度を確保することができる。
【0011】
請求項3記載の発明は、操作基板は、操作スイッチのヒンジ形状を有するプラスチック製の操作カバーと連結部材によって収納された状態で操作基板ボックスを形成する構造とした。この構造によれば、静電気による機能故障を防止することができる。
【0012】
請求項4記載の発明は、操作基板の固定は操作カバーと連結部材によって挟み込まれた状態のみで固定されている構造とした。この構造によれば、部品点数を削減することができ、コストメリット、組立性を向上することができる。
【0013】
請求項5記載の発明は、操作基板ボックスを、外郭を構成する上ケースに固定する場合は、その姿勢を水栓の中心軸に対して傾斜させながら外郭を構成する上ケースに挿入し、上方に移動するにつれ、その姿勢を水栓の中心軸と平行状態に変化させ、固定される構造とした。この構造によれば、水栓の組立性を向上することができる。
【0014】
請求項6記載の発明は、操作基板ボックスが外郭を構成する上ケースに固定された状態において、操作カバーの操作スイッチを有する操作面が外郭を構成する上ケースの枠に嵌入され、外郭を構成する上ケースの操作パネル貼付面凹部と同一面を形成し、その操作パネル貼付面凹部の面上のみに操作パネルが貼付けられている構造とした。この構造によれば、静電気による機能故障を防止、操作スイッチの操作性確保、及びメンテナンス性を確保することができる。
【0015】
請求項7記載の発明は、操作基板に連結するケーブルのコネクタ接続および外郭ケースを構成する上ケースと下ケースを固定するビスは垂直方向である構造とした。この構造によれば、水栓の組立性向上、及び、水栓概観の高級感を向上することができる。
【0016】
請求項8記載の発明は、操作パネルの裏面糊代は、操作カバーの操作面に設けない構造とした。この構造によれば、メンテナンス性を確保することができる。
【0017】
以下本発明のビルトインアルカリ整水器用水栓における一実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。ビルトイン浄水器用水栓に関しては同一構造となるため説明は省略する。図1は本発明の一実施の形態におけるビルトインアルカリ整水器の流し台への設置図、図2は本発明の一実施の形態におけるビルトインアルカリ整水器用水栓の断面図、図3は本発明の一実施の形態におけるビルトインアルカリ整水器用水栓の外観図、図4は本発明の一実施の形態におけるビルトインアルカリ整水器用水栓の操作パネル詳細図、図5は本発明の一実施の形態におけるビルトインアルカリ整水器用水栓の操作基板ボックスの組立構造図、図6は本発明の一実施の形態におけるビルトインアルカリ整水器用水栓の外郭ケースの組立構造図である。なお、以下に示す実施の形態において、従来の技術で説明したビルトインアルカリ整水器に対応する部材は同じ符号を付し、重複する説明はそこに譲って省略する。図1において、1は水道配管、2は給水管、3は本体、4は吐水管、5は排水管、6は操作パネル、7は水栓、9は吐出パイプ、20は吐出パイプ固定用ナット、11は排出パイプ、22は排出パイプ固定用ナット、33は水信号ランプである。ここで、水の流れおよび簡単な動作を説明する。図1〜図4において操作パネル6の止水/通水スイッチ34を押すと、本体3内の電磁弁が通水路を開き、水道水は水道配管1から給水管2を介して本体3に流入する。本体3内では水道水はカートリッジでろ過され、電解槽に流入し、操作パネル6でアルカリ水が選択されている場合は電解槽内で電気分解され、アルカリ水は吐水ホース41へ流出し、水栓7内の通水路38aを通り、吐出パイプ9より吐水する。また、酸性水は排水ホース42へ流出し、水栓7内の通水路39bを通り、排出パイプ11より排水する。次に、操作パネル6で酸性水が選択されている場合は電解槽内で電気分解され、酸性水は吐水ホース41へ流出し、水栓7内の通水路38aを通り、吐出パイプ9より吐水する。また、アルカリ水は排水ホース42へ流出し、水栓7内の通水路39bを通り、排出パイプ11より排水する。最期に、操作パネル6で浄水が選択されている場合は電解槽内で電気分解はされず、定められた流量比にて吐水ホース41への流出と、排水ホース42への流出を行い、それぞれ水栓7内の通水路38aおよび通水路39bを通り、吐出パイプ9および排出パイプ11より吐水する。なお、浄水使用時に排水カット機能を設けた場合は全流量が吐水ホース41へ流出し、水栓7内の通水路38aを通り、吐出パイプ9より吐水し、排出パイプ11より排水されない。
【0018】
次に、操作パネル6の表示において図4を用いて説明する。操作スイッチ機能としては水道水供給のON/OFF制御を行う止水/通水スイッチと使用する水質を選択するために、アルカリ水を選択するアルカリスイッチ25、浄水を選択する浄水スイッチ26、酸性を選択する酸性スイッチ27が設けられ、ユーザーにお知らせする表示機能としては、水道水のろ過を目的としたカートリッジの寿命を使用量に応じて段階的にLEDの点灯・点滅・消灯によってお知らせするカートリッジ寿命ランプ28、規定されたろ過能力(使用量)に到達もしくは水道水の汚れによりカートリッジ目詰まりが発生し規定されたろ過流量以下に減少した場合にカートリッジの交換をLED点灯・点滅・消灯によってお知らせするカートリッジ交換ランプ29、アルカリ水使用時のpHの強弱を段階的に、且つアルカリ水を選択していることをLED点灯でお知らせするアルカリ水選択ランプ30、浄水を選択していることをLED点灯でお知らせする浄水選択ランプ31、酸性水を選択していることをLED点灯でお知らせする酸性水選択ランプ32。ビルトイン浄水器の場合は、水質切換スイッチは設けられない。
【0019】
次に、水栓7の構造について図2〜図5を用いて説明する。まず、各部品としましては、35は上ケースであり、正面には操作カバー36が嵌入される枠35a、上部にはリング状パネル37の取付穴35b、下部には各内部部品が挿入される挿入穴35cが設けられている。36は操作カバーであり、ヒンジ形状の操作用スイッチ12およびLED視認用穴36aを有する操作面36b、操作基板16が取り付けられる操作基板収納室36cが設けられている。38は吐水継手であり、通水路38a、LED発光の反射板38b、操作基板16の押えリブ38c、吐出パイプ固定用ナット20との結合部である雄ネジ部38dが設けられている。18は操作基板16と本体3に内蔵する制御基板を接続するケーブルである。39は分岐継手であり、吐水継手38に接続される通水路39a、排出パイプ11に接続される通水路39b、排出パイプ固定用ナット22との結合部である雄ネジ部39cが設けられている。40はホース用継手であり、吐水ホース41に接続される吐水継手部40a、排水ホース42に接続される排水継手部40bが設けられ、接続後はそれぞれホースバンド21にて固定されている。15は下ケースであり、内部の各部材を水栓7内部に固定するため上ケース35、吐水継手38とビス24にて固定するためのビス穴15aが設けられている。23は流し台に固定するための金具と固定する固定金具である。操作パネル6から独立した水信号ランプ33機構部は上ケース35上部の取付穴35bに上方からOリング44を介して嵌入されている。吐水パイプ9と吐水継手38の出口穴38gはOリング44を介して接続され、吐出パイプ固定用ナット20と吐水継手38で挟み込み、ネジの螺合によって接続固定されている。
【0020】
次に構造として、従来の技術では、操作基板16が吐水路部材8の近傍にあることにより、静電気による機能故障が懸念されていたため、メッキによる表面処理が出来ず水栓の高級感向上を実施することが出来なかった。また、吐水路部材8に金属配管を使用し、側面から外郭ケースを固定ビスで挟み込む構造であったため、あらゆる方向からの組立となり、組立が複雑であり、固定用のビスも外観に露出し、ユーザーに見えるため外観の高級感を損なうものであったが、本発明は、プラスチック製の吐水継手38を使用し、操作基板16をプラスチック製の操作カバー36で挟みこむ構造とした。また、水栓7の外郭をなす、下ケース15と上ケース35は垂直方向に分割されており、垂直方向のみにより、外郭ケースをビスで固定する構造とした。そこで本発明の一実施の形態である水栓7に組立構造について詳細に説明する。操作基板16は操作カバー36の操作基板収納室36cに収納され、位置決めリブ36dによってその位置が規制されており、操作基板16の裏面からは吐水継手38の押えリブ38cによって押さえられ、操作カバー36の爪36dと吐水継手38の穴38eをスナップフィット結合させ操作基板16が挟み込まれた状態の操作基板ボックス43が構成される。操作基板ボックス43は上ケース35の下方に位置する挿入穴35cより、その姿勢を水栓7の中心軸に対して傾斜させながら上ケース35の上方に向かって挿入していき、上方に移動するに従い、その姿勢を水栓の中心軸と平行状態に変化していき、操作カバー36の操作面36bが上ケース35の枠35aに完全に嵌入した状態で仮固定され、1個または複数のビス24によって上ケース35に設けられたボス35eと吐水継手38に設けられたビス固定用穴38jが完全固定される。上ケース35の正面には操作パネル6の貼り付け面として凹部35fが設けられ、その貼付面凹部35fは操作カバー36の操作面36bと同一面を形成し、操作パネル6の裏面の貼付糊は凹部35f面上にのみ貼り付けされる形状となっている。操作基板ボックス43の下には操作基板16からのコネクタが垂直方向に向かって露出しており、ケーブル18が接続されている。分岐継手39の通水路39a二次側の吐水側挿入管39dと吐水継手38の吐水側入口穴38fはOリング44を介して接続され、通水路39b二次側の排水側挿入管39eと上ケース35の分岐継手挿入穴35gにOリング44を介して接続され、排出パイプ11と排水側挿入管39eはOリング44を介して接続され、凸部11aを分岐継手39と排出パイプ固定用ナット22で挟み込み、ネジの螺合によって接続固定されている。水栓7の外郭をなす、下ケース15と上ケース35は垂直方向に分割されており、その嵌合部にはパッキン44が挟まれ、通水路38aを兼備えた吐水継手38が上ケース35と下ケース15の連結材をなすため、1個または複数のビス24によって、吐水継手38に設けられたボス38iと下ケース15に設けられたビス穴15aをビス24にて固定し、1個または複数のビス24によって上ケース35に設けられたボス35hに、下ケース15に設けられたビス穴15aが完全に固定される。吐水ホース41と排水ホース42が接続されているホース用継手40は分岐継手39の通水路39a、39bにそれぞれOリング44を介して嵌入され、固定金具23と下ケース15に挟まれた状態で、1個または複数のビス24によって下ケース15に設けられたボス15bに、固定金具23が完全に固定される。
【0021】
このように本発明の一実施の形態におけるビルトインアルカリ整水器およびビルトイン浄水器は、プラスチック製の吐水路部材8を使用し、操作基板16をプラスチック製の制御基板ボックス43で挟みこむ構造とすることにより、静電気による機能故障の防止を可能にし、水栓概観部にメッキを施し、高級感を持たせることができるものである。また、水栓の外郭ケースを垂直方向のビス止めにすることにより、近年普及率の高まっている対面キッチンにおいても360度どの方向から見ても、ビスが見えない高級感を持たせることができるものである。
【0022】
【発明の効果】
流し台に設置するビルトインアルカリ整水器およびビルトイン浄水器の操作基板を内蔵した水栓において、水栓の外郭ケース表面にはメッキを施し、製品側面には、水栓組立用のビスがなく、前記ビスが外観に露出しない構造である高級感を備えた水栓構造であることを特徴とする。この発明によれば、近年普及率の高まっている対面キッチン等にも十分に高級感を備えたビルトインアルカリ整水器およびビルトイン浄水器の水栓を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるビルトインアルカリ整水器の流し台への設置図
【図2】本発明の一実施の形態におけるビルトインアルカリ整水器用水栓の断面図
【図3】本発明の一実施の形態におけるビルトインアルカリ整水器用水栓の外観図
【図4】本発明の一実施の形態におけるビルトインアルカリ整水器用水栓の操作パネル詳細図
【図5】本発明の一実施の形態におけるビルトインアルカリ整水器用水栓の操作基板の設置構造図
【図6】本発明の一実施の形態におけるビルトインアルカリ整水器用水栓の外郭ケース組立構造図
【図7】従来のビルトインアルカリ整水器の流し台への設置図
【図8】従来のビルトインアルカリ整水器用水栓の断面図
【図9】従来のビルトインアルカリ整水器用水栓の外観図
【図10】従来のビルトインアルカリ整水器用水栓の操作パネル詳細図
【符号の説明】
1 水道配管
2 給水管
3 本体
4 吐水管
5 排水管
6 操作パネル
7 水栓
8 吐水路部材
9 吐出パイプ
9a 凸部
10 排水路部材
11 排出パイプ
11a 凸部
12 操作用スイッチ
13 操作用ケース
14 背面ケース
15 下ケース
15a ビス穴
15b ボス
16 操作基板
17 パッキン
18 ケーブル
18a コネクタ
19 接続継手
20 吐出パイプ固定用ナット
21 ホースバンド
22 排出パイプ固定用ナット
23 固定金具
24 ビス
25 アルカリスイッチ
26 浄水スイッチ
27 酸性スイッチ
28 カートリッジ寿命ランプ
29 カートリッジ交換ランプ
30 アルカリ水選択ランプ
31 浄水選択ランプ
32 酸性水選択ランプ
33 水信号ランプ
34 止水/通水スイッチ
35 上ケース
35a 枠
35b 取付穴
35c 挿入穴
35e ボス
35f 凹部
35g 分岐継手挿入穴
35h ボス
36 操作カバー
36a LED視認用穴
36b 操作面
36c 操作基板収納室
36d 爪
36e 水信号基板設置面
36f 位置決めリブ
37 リング状パネル
37a 内壁
37b 視野範囲
37c 反射室
38 吐水継手
38a 通水路
38b 反射板
38c 押えリブ
38d 雄ネジ部
38e 穴
38f 吐水側入口穴
38g 出口穴
38h 溝
38i ボス
38j ビス固定用穴
39 分岐継手
39a 通水路
39b 通水路
39c 雄ネジ部
39d 吐水側挿入管
39e 排水側挿入管
40 ホース用継手
41 吐水ホース
42 排水ホース
43 操作基板ボックス
44 Oリング

Claims (8)

  1. 流し台に設置するビルトインアルカリ整水器、または、ビルトイン浄水器の操作基板を内蔵した水栓であって、水栓の外郭ケースの表面にはメッキを施し、製品側面には、水栓組立用のビスが外観に露出しない構造であることを特徴とする水栓。
  2. 前記外郭ケースは、垂直方向に分割され、その連結構造として、プラスチック製の通水路を有する連結部材によってビス固定されていることを特徴とする請求項1記載の水栓。
  3. 前記操作基板は、操作スイッチのヒンジ形状を有するプラスチック製の操作カバーと前記連結部材によって収納された状態で操作基板ボックスを形成したことを特徴とする請求項1または2記載の水栓。
  4. 前記操作基板の固定は前記操作カバーと前記連結部材によって挟み込まれた状態のみで固定されていることを特徴とする請求項3記載の水栓。
  5. 前記操作基板ボックスを、外郭を構成する上ケースに固定する場合は、その姿勢を水栓の中心軸に対して傾斜させながら前記外郭を構成する上ケースに挿入し、上方に移動するにつれ、その姿勢を水栓の中心軸と平行状態に変化させ、固定されることを特徴とする請求項3または4記載の水栓。
  6. 前記操作基板ボックスが外郭を構成する上ケースに固定された状態において、前記操作カバーの操作スイッチを有する操作面が前記外郭を構成する上ケースの枠に嵌入され、前記外郭を構成する上ケースの操作パネル貼付面凹部と同一面を形成し、その前記操作パネル貼付面凹部の面上のみに操作パネルが貼付けられていることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一記載の水栓。
  7. 前記操作基板に連結するケーブルのコネクタ接続および前記外郭ケースを構成する上ケースと下ケースを固定するビスは垂直方向であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一記載の水栓。
  8. 前記操作パネルの裏面糊代は、前記操作カバー操作面に設けないことを特徴とする請求項6記載の水栓。
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