JP2002155549A - 配管システムにおけるカップリング盤構造 - Google Patents

配管システムにおけるカップリング盤構造

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JP2002155549A
JP2002155549A JP2000353287A JP2000353287A JP2002155549A JP 2002155549 A JP2002155549 A JP 2002155549A JP 2000353287 A JP2000353287 A JP 2000353287A JP 2000353287 A JP2000353287 A JP 2000353287A JP 2002155549 A JP2002155549 A JP 2002155549A
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pipe
coupling
coupling board
faucet
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JP2000353287A
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Shigemichi Inada
茂通 稲田
Hachihei Watanabe
八平 渡邊
Junichi Naganuma
純一 永沼
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のカップリング盤では、水栓本体或は樹
脂管との固定部においても黄銅等への金属製であるた
め、重量も重くなり、かつ製造コストも高くなってい
た。したがって、重量が重くなる分、壁面への固定につ
いても取付け作業を慎重に行う必要がある。つまり、カ
ップリング盤の壁面固定においては、十分な壁厚を確保
したり、頑丈な固定具を用意する必要があるため、施工
費や材料費等が嵩むという問題があった。 【解決手段】 居住空間内の水使用器具へ給水供給管か
らの給水を供給するためのカップリング盤を所要位置に
配設し、同カップリング盤に水使用器具の送水管を着脱
自在に接続できるべく構成した配管システムにおいて、
カップリング盤は、カップリング盤ケーシングの内部に
水栓機能部と吐水部を連結し、かつ水栓機能部を樹脂に
て成形してなる水栓本体を収納した構造としたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本件発明は、配管システムの
カップリング盤構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅における給水や給湯のため、
屋内配管において、台所や浴室、洗面所、トイレ等の水
使用個所へヘッダーを介し、樹脂管を接続するヘッダー
工法による配管システムがある。このような住宅におい
て、実際の水使用個所では、各種水栓機器やカップリン
グ盤が接続されることになるが、殆どの水栓機器(以下
ではカップリング盤)が高耐蝕性を要求されているた
め、一般的にはステンレスや黄銅等を用いた金属製とな
っている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】しかしながら、従来のカップリング盤で
は、水栓本体或は樹脂管との固定部においても黄銅等の
金属製であるため、重量も重くなり、かつ製造コストも
高くなるという欠点を有していた。
【0004】したがって、カップリング盤の重量が重い
分、壁面への固定についても取り付け作業を慎重に行う
必要がある。つまり、カップリング盤には他の給水装
置、例えば散水ホース等を取り付けることもあるため、
ホースの取りまわしを行った場合もカップリング盤が壁
から脱落することのないような壁固定を行う必要があ
る。
【0005】したがって、カップリング盤の壁面固定に
おいては、十分な壁厚を確保したり、頑丈な固定具を用
意する必要があるため、施工費や材料費等が嵩むという
問題も有していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するために、請求項1記載の発明は、居住空間内の水使
用器具へ給水供給管からの給水を供給するためのカップ
リング盤を所要位置に配設し、同カップリング盤に水使
用器具の送水管を着脱自在に接続できるべく構成した配
管システムにおいて、カップリング盤は、カップリング
盤ケーシングの内部に水栓機能部と吐水部を連結し、か
つ水栓機能部を樹脂にて成形してなる水栓本体を収納し
た構造としたことである。また、カップリング盤ケーシ
ングの内部に送水管の接続部を具備したことにも特徴を
有する。
【0007】さらに、カップリング盤は、カップリング
盤ケーシングの内部に水栓機能部と吐水部を連結してな
る水栓本体を収納し、ケーシングを覆うカバー部材から
なり、該吐水部の先端と、該水栓機能部に設けられた流
量開閉操作部をカバー部材から突出して設けた構造とし
たことである。また、水栓の吐水部には、該吐水部に給
水管を接続した時には開き、給水管を外すと閉じる遮蔽
弁を設け、流量開閉操作部を押釦式としたことにも特徴
を有する。また、カバー部材の全面あるいは一部を透明
または半透明としたことにも特徴を有する。
【0008】
【発明の実施の形態】本件発明の配管システムを構成す
るために、まず、給水供給管を通して屋外から供給され
る給水を屋外に設置した配水盤に供給する。屋外に設け
た配水盤には、減圧弁やフィルター等の機能部を設けて
いるため、給水を一定の水圧に減圧するとともに、給水
中に混入する塵等を除去して浄化した後、屋内の天井部
近傍に設けたヘッダーに供給する。
【0009】ヘッダーに供給された給水は、ヘッダーの
分岐部から各末端吐水口へ可撓性を有する分水管を介し
て分岐送水される。分水管は、分水盤に収容したヘッダ
ーから天井裏や壁裏に敷設されて、少ない接続部により
末端吐水口へ配管される。
【0010】そして、末端吐水口には、カップリング盤
が設けられており、壁面に埋設装着されたカップリング
盤の吐水管には、散水用の送水管や、トイレのタンク、
トイレの局部洗浄乾燥装置、浴室用湯水混合栓、洗面化
粧台用湯水混合栓、台所用湯水混合栓、洗濯機等の水使
用器具への送水管がワンタッチで接続可能に構成されて
いる。
【0011】かかるカップリング盤は、カップリング盤
ケーシングの内部に水栓本体を配設した構成となってい
る。しかも、水栓本体を構成する機能部および樹脂管と
の接続金具を樹脂性としたので、従来のカップリング盤
に比して軽量であり、製造コストを低減することができ
る。さらに、重量が軽くなった分、従来のようにカップ
リング盤固定のための壁厚を厚くすること、および特別
な固定具等を用意することがなくなるので、施工費を安
価にすることができる。
【0012】(実施例)以下に、本発明の実施例につい
て図面を参照しながら具体的に説明する。図1及び図2
は、配管システム1を示した図であり、同配管システム
1は、屋外に敷設された水道水の給水供給管2に配水盤
3を接続し、同配水盤3に配水管4を連通連結し、同配
水管4を中途で分岐させて、一方の配水管4aには給湯
機5を介して分水盤6を接続している。また、他方の配
水管4bには分水盤6を直接接続し、更には、分水盤6
にて複数の流路に分岐させて台所用湯水混合栓7、浴室
用湯水混合栓8、洗濯機9、洗面化粧台用湯水混合栓1
1、トイレ10、12(タンク及び局部洗浄乾燥装置)
等に分水管13とカップリング盤14を介して接続して
いる。配水管4及び分水管13には、架橋ポリエチレン
やポリブデン等の可撓性を有する合成樹脂管を用いてい
る。
【0013】そして、配管システム1は、給水供給管2
から供給される水道水を配水盤3にて一定の水圧に減圧
した後に、一部を給湯機5で加熱して分水盤6に供給
し、分水盤6にて複数の流路に分岐させて、台所用湯水
混合栓7、浴室用湯水混合栓8等の水使用器具に供給す
るようにしている。尚、本実施例では、配管システム1
に供給する給水として水道水を用いた場合を示している
が、水道水に限らず、浄化した上水や中水等を給水とし
て用いることもできる。
【0014】次に、配管システム1の各部の構成につい
て詳細に説明する。 (配水盤)配水盤3は、水使用器具に供給する給水の状
態、例えば、水質や水圧等を集中的に制御するものであ
り、ケーシングの内部に水質を改善するためのフィルタ
ー18や水圧を調節する減圧弁19等の機能部を収容す
ることで、水質や水圧等の制御を容易に行えるようにし
たものである。
【0015】具体的には、配水盤3は、図3に示すよう
に家屋15の基礎65の外側面に取り付けており、矩形
箱型形状の配水盤ケーシング16の内部に開閉バルブ1
7とフィルター18と減圧弁19とを収容している。そ
して、配水盤3は、配水盤ケーシング16の左端部に入
水用接続管20を突出させ、同入水用接続管20の上流
側に給水供給管2を連通連結する一方、入水用接続管2
0の下流側に開閉バルブ17を連通連結し、同開閉バル
ブ17にフィルター18を連通連結し、同フィルター1
8に減圧弁19を連通連結し、同減圧弁19に出水用接
続管21を連通連結し、更には、同出水用接続管21の
先端部を配水盤ケーシング16の右端部に突出させると
ともに、出水接続管21の先端部に配水管4の始端部を
接続している。図中、66は配水盤ケーシング16の上
部に着脱自在に設けた蓋体である。尚、本実施例では、
給水供給管2から供給される給水を居住空間内の水使用
器具に所定水圧で供給するように機能する減圧弁19を
設けているが、これに限らず、水圧が低い場合には、水
圧ポンプを用いることもできる。また、給水供給管2か
ら供給される給水中の異物除去あるいは給水の浄化をす
るように機能するフィルター18を設けているが、これ
に限らず、中空糸膜等で形成された浄化フィルターを用
いることもできる。
【0016】そして、配水盤3は、開閉バルブ17を閉
じることによって、給水供給管2から分水盤6やカップ
リング盤14を介して台所用湯水混合栓7や浴室用湯水
混合栓8等の各水栓への水道水の供給を遮断し、一方、
開閉バルブ17を開くことによって、フィルター18で
給水供給管2から供給される水道水に含まれる不純物を
除去した後、減圧弁19で一定の水圧(0.4Mpa以下、好
ましくは0.3Mpa以下)に減圧して、各水栓に一定の水圧
で水道水を供給するようにしている。
【0017】このように、給水供給管2から供給される
給水を配水盤3の減圧弁19で所定水圧にしてから水使
用器具に供給するようにしているため、水使用器具に高
水圧がかかることがなく、水使用器具の破損を未然に防
止し、ひいては商品寿命を延ばすことができる。
【0018】しかも、給水供給管2から供給される給水
を配水盤3のフィルター18で浄化してから分水盤6や
水使用器具に供給しているため、給水に塵等が混入して
いてもフィルター18で除去することができ、分水盤6
や水使用器具に個別にフィルターを設ける必要がなくな
り、フィルター18のメンテナンスが容易になる。更に
は配水管4や分水管13等の詰まりを防止することがで
きる。
【0019】また、配水盤3は、配水盤ケーシング16
の内部に上記機能部を収容しているため、仮に配水盤3
に設けた減圧弁18の接続部で漏水が発生しても、その
漏水が配水盤ケーシング16の内部に溜まるので、漏水
によって家屋が汚損されるのを防止することができる。
特に、配水盤ケーシング16の内部に漏水検知センサー
を設けて漏水発生時に直ちに所定の報知を発すること
で、漏水による家屋の汚損を未然に防止することができ
る。
【0020】配水盤3の出水用接続管21は、配水管4
に連通され、配水管4の中途を分岐して、一方の配水管
4aは配水盤3の近傍に設置した給湯機5に接続し、他
方の配水管4bは直接に分水盤6に接続される。
【0021】配水盤3は、本実施例のように屋外に配設
した場合に限らず、屋内であって屋外から点検可能な位
置、例えば家屋15の壁面内に配設することもできる。
また、マンション等の集合住宅では、各家の内部に入ら
ずに点検できる位置、例えばマンション内の通路に配設
してもよい。また、配水盤3と分水盤6とを一体的に構
成して、屋外又は屋内の点検容易な場所に設置しても良
い。更には、配水盤3と分水盤6を給湯機5に隣接させ
たり、これらを一体的に構成して、屋外又は屋内の点検
容易な場所に設置しても良い。
【0022】(分水盤)分水盤6は、水道水を各種の水
使用器具それぞれに分岐供給するものであり、各種の水
使用器具へそれぞれ配管する分水管13の始端部を一箇
所に集中合流した合流部として機能するヘッダーをケー
シングの内部に集中して配設したものである。
【0023】具体的には、分水盤6は、家屋15の一階
天井裏部(ニ階床下部)に配設しており、図4に示すよ
うに、矩形箱型状の分水盤ケーシング22の内部に円筒
状の給水ヘッダー23と給湯ヘッダー24とを前後に間
隔を開けて平行に配設しており、給水ヘッダー23に
は、配水盤3に連通連結した配水管4bが直接接続され
て水道水が供給され、給湯ヘッダー24には、配水盤3
に給湯機5を介して連通連結した配水管4aが接続され
て給湯機5で加熱された水道水が供給されている。図
中、25はヘッダー吊下具、67は分水盤ケーシング2
2の上部に着脱自在に設けた蓋体である。尚、本実施例
では、分水盤6を家屋15の天井裏に配設しているが、
家屋15の内部であれば、床下や壁裏に配設することも
できる。
【0024】給水ヘッダー23及び給湯ヘッダー24の
周壁には、複数の分岐端管26を一定間隔を保持して分
岐突設しており、各分岐端管26に分水管13の始端部
を接続している。尚、未使用の分岐端管26には止水蓋
27を取付けている。
【0025】このように、給水ヘッダー23及び給湯ヘ
ッダー24には、給水供給管2を配水盤3及び配水管4
を介して接続しており、給水ヘッダー23及び給湯ヘッ
ダー24は、居住空間内に配設した各種の水使用器具へ
それぞれ配管する分水管13の始端部を一箇所に集中合
流した合流部として機能するものである。
【0026】また、分水盤6は、分水盤ケーシング22
の側壁28に複数の挿通孔29を左右に間隔を開けて穿
設し、各挿通孔29に樹脂製の鞘管30の端部を密封状
に連通している。分岐端管26に接続した分水管13
は、挿通孔29を貫通して、流下間隙71を保持して鞘
管30の内部に挿通される。このように側壁28に設け
た複数の挿通孔29のうち、少なくとも1個の挿通孔3
2は、他の挿通孔29よりも一段低位置に配設してお
り、同挿通孔32に密封状に連通した鞘管33から分水
盤ケーシング22の内部の漏水を排出するように構成し
ている。
【0027】このように、分水盤6は、配水盤4から一
定水圧にて供給された水道水を給水ヘッダー23や給湯
ヘッダー24から複数の流路に分岐させて、各カップリ
ング盤14から水使用器具に供給するようにしており、
特に、分水盤6の内部において、給水ヘッダー23や給
湯ヘッダー24と分水管13との接続部分で漏水が発生
した場合には、漏水が水溜部31に溜まり、最も低位置
に形成した挿通孔32に接続した鞘管33と分水管13
との間の流下間隔72を通して分水盤6の外部に流出す
るようにしている。
【0028】そのため、給水ヘッダー23や給湯ヘッダ
ー24の分岐端管26と分水管13との接続部分等で漏
水が発生しても、その漏水を低位置に形成した挿通孔3
2に連通する鞘管33を通して分水盤6の外部に流出さ
せることができる。従って、分水盤6の内部で漏水が発
生しても、分水盤ケーシング22から家屋15への一階
天井裏に直接漏水することがなく、家屋15の汚損を未
然に防止することができる。
【0029】尚、ヘッダー23、24の分岐端管26と
分水管13との間に、流量センサー、圧力センサー、逆
止弁、開閉弁等の機能部品を介設することができ、これ
により、機能部品を搭載した分水盤6としてユニット化
を図ることができる。
【0030】(カップリング盤)カップリング盤14
は、図5乃至図7に示すように、家屋15の側壁に嵌め
こまれる矩形箱型状のカップリング盤ケーシング35の
内部に水栓本体51(ここで水栓本体とは、吐水管36
を水栓接続部52を介し、流量調節バルブ37を備えた
水栓機能部53に連通連結して構成したもの)を収容
し、カップリング盤ケーシング35の前面に化粧板38
を覆設している。
【0031】そして、カップリング盤14は、分水盤6
に接続した分水管13の末端吐水口54に流量調節バル
ブ37を備えた水栓機能部53連通連結し、同水栓機能
部53に水栓接続部52を介して吐水管36を連通連結
し、同吐水管36の先端部を化粧板38に形成した突出
口39から突出させて、同吐水管36に水使用器具の送
水管77を接続できるようにしている。図中、40は水
栓機能部53と分水管13とを接続するための接続具、
41は接続具40の近傍で漏水を受け止める漏水受具、
42は枠体、43は流量調節ツマミである。個々の部
材、吐水管36を接続する水栓接続部52、及び水栓機
能部53はカップリング盤14に別個に固定されてお
り、例えば、吐水管36の先端に外力が加わっても、カ
ップリング盤14に力が吸収され、水栓機能部53へ外
力が伝わらない構造となっている。
【0032】また、本発明では、水栓本体を吐水管36
を水栓接続部52を介し、流量調節バルブ37を備えた
水栓機能部53に連通連結して構成しているが、吐水部
36をカップリング盤ケーシング35内部に固定するた
め吐水部係止片55を吐水部36に備えている。同吐水
部係止片55は後述する送水管77の脱着時の強度を保
てるようカップリング盤ケーシング35にビス56で固
定している。
【0033】さらに、一方の水栓機能部53はカップリ
ング盤14の軽量化を狙いとして樹脂にて成形されてお
り、吐水管36の固定と同様に、水栓機能部53には機
能部係止片57を備え、カップリング盤ケーシング35
内部にビス58で固定されている。ここで、水栓機能部
に用いられる樹脂とは、良好な寸法精度および耐塩素水
性等の特徴を有する一般的な樹脂が用いられることにな
る。
【0034】また、カップリング盤14は、カップリン
グ盤ケーシング35の右側下部に円筒状の挿入口50を
形成し、同挿入口50の外周部に鞘管30(33)の終端
部を密封状に連通するとともに、挿入口50の内部に分
水管13を挿通させている。なお、鞘管30(33)を用
いず、挿通口50に直接、樹脂管を挿通し、接続具40
に連通連結するようにしても良い。
【0035】カップリング盤ケーシング35は、底部4
9を前側中央部に向けて下り傾斜に形成し、最下部に排
水間隙59を形成しており、カップリング盤ケーシング
35の内部に収容した水栓接続部52と水栓機能部5
3、あるいは末端吐水口54と接続具40との接続部分
で漏水が発生した場合に、カップリング盤ケーシング3
5の底部49の中央部の排水間隙59から漏水を排出す
るようにしている。従って、使用者が流量調節ツマミ4
3を操作する際に視認により漏水の発生を直ちに気付く
ようにしている。
【0036】また、漏水が発生した場合、化粧板38か
ら漏水が排出されるよう枠体42の下部に漏水流出口6
0を備え、水栓機能部53と接続具40の抜けを抑止す
るためクイックファスナー61を用いている。図中の6
2は枠体42を固定するめのビスを示す。さらに、本発
明においては、化粧板38の前面、あるいは各接続部か
らの漏水を視認できる部分を透明、または半透明となる
よう構成している。また、化粧板38の前面より、漏水
を確認できるよう各接続部には、携帯電話等で使用され
ている水漏れシールや接水した場合に変色する塗料を塗
布することにより、無色透明の水の漏水を視認すること
ができる。それにより、使用者が化粧板38を外すこと
なく漏水があった場合、その部分を確認することができ
るため、漏水に対する処置を早期に行うことができるの
で、家屋15の汚損を防止することができるのである。
【0037】本実施例では、カップリング盤14の下部
で鞘管30(33)を接続する場合の説明を行ったが、カ
ップリング盤の上部で鞘管30(33)を接続する場合
は、カップリング盤ケーシング35の構造および水栓機
能部53の構造を上部配管用に変更すれば対応可能とな
ることは言うまでもないことである。
【0038】以上のように、カップリング盤を構成した
ため、例えば洗濯機9に接続したカップリング盤14に
通じる鞘管33の始端部が分水盤6の側壁28に形成し
た他の挿通孔29よりも低位置に形成した挿通孔32に
接続していることから、分水盤6の内部で漏水が発生し
た場合には、その漏水が水溜部31から鞘管33を通し
て洗濯機に接続されるカップリング盤14のカップリン
グ盤ケーシング35に上方から流入し、カップリング盤
ケーシング35の底部49の中央部の排水間隙59から
排出される。カップリング盤ケーシング35の底部49
の排水間隙59は、洗濯機68の排水パン69の直上方
に位置しているため、漏水は排水パン69から屋外に排
出される。
【0039】そのため、カップリング盤14は簡単な構
成でありながら分水盤ケーシング22の内部での漏水を
確実、かつ迅速に排出することができる。
【0040】また、カップリング盤14の吐水管36
は、図7に示すように、先端部に止水弁44を形成して
いる。即ち、吐水管36の先端部に弁体45を進退自在
に挿入する一方、吐水管36の内部に鍔部46を形成
し、同鍔部46と弁体45の基端部との間に弁体45を
先端部に向けて付勢する付勢スプリング47を介設して
おり、弁体45の基端外周部にはパッキン48を取付け
ている。
【0041】そして、吐水管36から送水管77を取外
した状態では、付勢スプリング47の不勢力によって弁
体45のパッキン48が吐水管36の内周面に当接して
いて、吐水管36から吐水されないようになっており、
水使用器具の送水管77の先端部を吐水管36に接続す
ると、弁体45が付勢スプリング47の付勢力に抗して
吐水管36の内部に押し込まれ、弁体45のパッキン4
8が吐水管36の内周面から離反して弁体45の外周面
と吐水管36の内周面との間に間隙が形成され、吐水管
36から吐水される。
【0042】このように、カップリング盤14の吐水管
36は、先端部に設けた止水弁44の作用によって、水
使用器具の送水管77の接続作動によって自動的に吐水
が開始され、送水管77の取外しによって自動的に吐水
が停止するように構成している。
【0043】したがって、カップリング盤14の吐水管
36から送水管77が不用意に離脱しても、止水弁44
によって吐水管36からの吐水が自動的に停止するの
で、屋内の汚損を防止することができる。
【0044】また、本実施例では、配水盤3に設けた減
圧弁19によって給水供給管2から供給される水道水を
一定の水圧に減圧してから各吐水管36へ供給している
ため、吐水管36に水使用器具の送水管77を接続する
際に吐水管36の弁体45を内部に押し込むための操作
力が軽減され、容易に接続することができ、また、送水
管77を取外すときも、高い水圧がかかっていないの
で、水飛沫をあげて勢いよく抜けることがなく、安心し
て取外すことができる。更には、給水供給管2から供給
される水道水の高水圧がカップリング盤14の吐水管3
6や同吐水管36に接続する水使用器具に直接かかるこ
とがないので、吐水管36や水使用器具の破損が防止さ
れ、商品寿命が延びる。更には、給水装置の性能・品質
が安定して給水機能の信頼性を向上させることができ
る。なお、カップリング盤14は前述したような配管シ
ステム1に適用するばかりでなく、従来の鋼管接続や減
圧弁を介さない樹脂配管接続による給水システムにも単
独で利用できることは説明するまでもないことであり、
その場合、カップリング盤14内の水栓機能部53は、
更に高強度を有する樹脂を選択することで対応可能とな
る。
【0045】また、吐水管36には、吐水管36の先端
部からの汚水の逆流を防止し、更に、水圧の急速な変動
を緩和してウォーターハンマー現象を防止するためのウ
ォーターハンマー防止機能付き逆止弁63を設けてい
る。
【0046】かかる逆止弁63は、吐水管36の中途部
に弁保持体64と弁座65とを摺動自在に収容し、同弁
保持体64と弁座65との間に形成される空間内に弁本
体68を配設しており、同弁本体68は、弁保持体64
によって進退自在に保持され、弁本体68の進退作動に
よって弁本体68が弁座65に接離するように構成して
いる。図中、73は抜け止め、70は弁保持体64と弁
座65を抜け止め73に向けて付勢するためのスプリン
グである。
【0047】送水管77をカップリング盤14に連通さ
せ、通水する場合は、弁体45に向かって送水管77を
挿通し、送水管77の係止部74をカップリング盤14
に設けられた鍔部75に係止する。すると、弁体45の
先端が送水管77の挿通端部76に接し、かつカップリ
ング盤14の内部に押し込まれ吐水が開始されることに
なる。
【0048】そして、逆止弁63は、通水状態にある場
合には、水圧によって弁本体68がスプリング70の付
勢力に抗して進出し、弁本体68が弁座65から離反し
て、弁本体68と弁座65との間隔を通して通水される
が、止水弁44が作動して通水状態から止水状態になっ
た場合には、通水が止まり水流に負けていたスプリング
70の付勢力により、弁本体68が弁座65に当接して
逆流が防止される。また、止水時に逆止弁63より下流
における急激な圧力上昇(止水弁44の近傍での水圧が
上昇)によるウォーターハンマー現象が生じるが、弁保
持体64と弁座65とがスプリング70の付勢力に抗し
て後退することでウォーターハンマー現象による衝撃を
緩和させることができる。
【0049】次に本発明に係る止水操作の別の態様を図
8に基づき説明する。図8は、化粧板38前面に備えた
流量調節バルブ37に変えて、ダイヤフラムも用いたワ
ンプッシュ方式を採用した実施例である。
【0050】つまり、押ボタン78をカップリング盤1
4内に向けて押し込むことにより、ピン79が壁方向に
突出し、閉止部材80を押しつけロックされ、通水路が
形成されることになる。図中、81は閉止部材をピン7
9に当接するスプリングである。なお、止水する場合
は、押ボタン78を押すことにより、閉止部材80のロ
ックがはずれ、スプリング81の付勢力により閉止部材
80が元の位置に戻り、通水路を閉止することになる。
【0051】この実施例によると、カップリング盤14
に送水管77を接続した後、吐水・止水の操作を繰り返
す時、流量調節ツマミ43のレバー部を持って、流量調
節バルブ37を回転させるような大きな回転力がかから
ないため、水栓機能部53に与えるダメージを少なくす
ることができる。従って水栓機能部53を樹脂にて製作
した場合でも、商品の信頼度を高めることができる。ひ
いては、商品寿命を延ばすことができるようになる。ま
た、図示はしないが、水栓機能部53に電磁バルブを用
い、電子制御する方式で、給水・止水および流量調整を
行う方式を採用しても良い。
【0052】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したような形態で
実施され、以下に記載されるような効果を奏する。すな
わち、請求項1に係る本発明では、カップリング盤は、
カップリング盤ケーシングの内部に水栓機能部と吐水部
を連結してなる水栓本体を収納し、かつ水栓機能部を樹
脂にて成形したため、水栓本体を金属製とした場合に比
べ、軽量となるため、カップリング盤の壁面固定におい
ては、十分な壁厚を確保したり、頑丈な固定具を用意す
る必要がなく、施工費や材料費等が嵩むという問題を解
決することができる。請求項2に係る発明では、カップ
リング盤ケーシングの内部に樹脂管の接続部を備えるよ
うにしたため、カップリング盤を家屋の壁面に固定した
後に樹脂管の接続を行えるようになるため施工性が向上
するとともに、万が一、接続部から漏水があった場合、
容易に発見することができるため、家屋の汚損を防止す
ることができる。請求項3に係る発明では、カップリン
グ盤ケーシングの内部に水栓機能部と吐水部を連結して
なる水栓本体を収納し、ケーシングを覆うカバー部材か
らなり、該吐水部の先端と、該水栓機能部に設けられた
流量開閉操作部をカバー部材から突出して設けたので、
壁面からの出っ張りが少なくなり、後付け機器の形状を
気にせず容易に配置できるようになる。また、請求項4
に係る発明では、水栓の吐水部には、該吐水部に給水管
を接続した時には開き、給水管を外すと閉じる遮蔽弁を
設けた構成としているため、電源コンセントのように室
内の任意の場所、例えば居住空間にカップリング盤を配
設することができ、室内の任意の場所で水を使用するこ
とができる。請求項5に係る発明では、カバー前面の流
量開閉操作部を押釦式としたことにより、吐水・止水の
操作を繰り返す時、流量調節ツマミのような、流量調節
バルブを回転するような大きな回転力がかからないた
め、水栓機能部に与えるダメージを少なくすることがで
きる。従って水栓機能部を樹脂にて製作した場合でも、
商品の信頼度を高めることができるため、商品寿命が延
びることになる。請求項6に係る発明では、カバー部材
の全面あるいは一部を透明または半透明としたため、カ
バーを外さなくてもカップリング盤内部を視認でき、万
が一、漏水個所を発見した場合、早急に対策を講じるこ
とができるので、家屋の汚損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明に係る給水の配管システムを示す説明
図。
【図2】本件発明に係る給水の配管システムを模式的に
示す説明図。
【図3】配水盤を示す斜視図。
【図4】分水盤を示す斜視図。
【図5】カップリング盤の分解斜視図。
【図6】カップリング盤の内部正面図。
【図7】カップリング盤の断面図。
【図8】他実施例としてのカップリング盤の断面図。
【符号の説明】
1…配管システム 2…給水供給管 3…配水盤 4…配水管 5…給湯機 6…分水盤 13…分水管 14…カップリング盤 15…家屋 17…開閉バルブ 18…フィルター 19…減圧弁 22…分水盤ケーシング 23…給水ヘッダー 24…給湯ヘッダー 30、33…鞘管 35…カップリング盤ケーシング 36…吐水管 37…流量調節バルブ 51…水栓本体 53…水栓機能部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D060 AC03 AC05 BC11 BC23 BD03 BE15 BF01 BF05 BF09 3H051 AA01 AA09 BB02 CC06 CC15 DD07 FF02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 居住空間内の水使用器具へ給水供給管か
    らの給水を供給するためのカップリング盤を所要位置に
    配設し、同カップリング盤に水使用器具の送水管を着脱
    自在に接続できるべく構成した配管システムにおいて、 カップリング盤は、カップリング盤ケーシングの内部に
    水栓機能部と吐水部を連結してなる水栓本体を収納し、
    かつ水栓機能部を樹脂にて成形してなることを特徴とす
    る配管システムにおけるカップリング盤構造。
  2. 【請求項2】 カップリング盤ケーシングの内部に樹脂
    管の接続部を具備してなる請求項1記載の配管システム
    におけるカップリング構造。
  3. 【請求項3】 居住空間内の水使用器具へ給水供給管か
    らの給水を供給するためのカップリング盤を所要位置に
    配設し、同カップリング盤に水使用器具の送水管を着脱
    自在に接続できるべく構成した配管システムにおいて、 カップリング盤は、カップリング盤ケーシングの内部に
    水栓機能部と吐水部を連結してなる水栓本体を収納し、
    ケーシングを覆うカバー部材からなり、該吐水部の先端
    と、該水栓機能部に設けられた流量開閉操作部をカバー
    部材から突出して設けたことを特徴とする配管システム
    におけるカップリング盤構造。
  4. 【請求項4】 該水栓の吐水部には、該吐水部に給水管
    を接続した時には開き、給水管を外すと閉じる遮蔽弁を
    設けたことを特徴とする請求項1乃至3記載の配管シス
    テムにおけるカップリング盤構造。
  5. 【請求項5】 該流量開閉操作部を押釦式としたことを
    特徴とする請求項1乃至4記載の配管システムにおける
    カップリング盤構造。
  6. 【請求項6】 該カバー部材の全面あるいは一部を透明
    または半透明としたことを特徴とする請求項1または3
    記載の配管システムにおけるカップリング盤構造。
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