JP4355839B2 - テトラメチルピペリジン誘導体の有機スルフォン酸塩及びその製造方法 - Google Patents

テトラメチルピペリジン誘導体の有機スルフォン酸塩及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テトラメチルピペリジン誘導体の有機スルフォン酸塩に関する。本発明が提供するこの塩は、カルボン酸類とアルコール類とのエステル化反応やカルボン酸エステル類とアルコール類のエステル交換反応の触媒として、あるいは、樹脂の硬化用触媒として有用なものである。
【0002】
【従来の技術】
アミンの無機酸塩、カルボン酸塩、または、有機スルフォン酸塩としては、従来から極めて多数の化合物が知られている。有機スルフォン酸の中でもフッ素置換有機スルフォン酸は強酸として知られており、従って塩基性の低いアミンとであっても塩を形成できることが知られている。
【0003】
例えば、各種の塩基性の低いアミンのトリフルオロメタンスルフォン酸塩についての報告がある(例えば、非特許文献1参照。)。かかる塩は、カルボン酸類とアルコール類とのエステル化反応やカルボン酸エステル類とアルコール類のエステル交換反応に対する触媒効果を有することが知られている。しかしながら、塩基性の低いアミンのトリフルオロメタンスルフォン酸塩の中でも、上記エステル化反応やエステル交換反応に対する触媒活性が高いものは、着色化する傾向があり、特に樹脂の硬化用触媒として100℃以上の比較的高温で用いた場合には、着色化の傾向が顕著である。
【0004】
一方、窒素原子のα位に多くのメチル基を置換基として有する、テトラメチルピペリジン誘導体と、トルフルオロメタンスルフォン酸の如きフッ素原子置換アルカンスルフォン酸との塩は、従来、全く知られていない。
【0005】
【非特許文献1】
Tetrahedron Letter誌、41巻、5249−5252頁、2000年
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、テトラメチルピペリジン誘導体を塩基とする新規な有機スルフォン酸塩及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決するべく検討した結果、テトラメチルピペリジン誘導体と特定の有機スルフォン酸が発熱反応し新規な塩を与えることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
すなわち、本発明は、
下式(I)で示されるテトラメチルピペリジン誘導体の有機スルフォン酸塩、を提供するものである。
【0009】
【化4】
Figure 0004355839
【0010】
(式中、XはCHFSO−、CFSO−、CSO−、CSO−あるいはCSO−を表し、Yは水素原子、炭素数=1〜5のアルキル基、炭素数=1〜10のアルコキシ基あるいは炭素数=2〜5のアルカノイル基を表し、Z=−(CH)n−(n=1〜10)のアルキレン基を表す。)
【0011】
また、本発明は、
下記式(II)で示されるテトラメチルピペリジン誘導体とCHFSOH、CFSOH、CSOH、CSOH及びCSOHからなる群から選ばれたフッ素置換有機スルフォン酸とを反応させることを特徴とする前記式(I)で示される、テトラメチルピペリジン誘導体の有機スルフォン酸塩の製造方法、を提供するものである。
【0012】
【化5】
Figure 0004355839
【0013】
(式中、Y、Zは、それぞれ前記したものと同じ。)
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、詳述する。
本発明のテトラメチルピペリジン誘導体の有機スルフォン酸塩とは、下式(I)なる構造を有するものである。
【0015】
【化6】
Figure 0004355839
【0016】
(式中、XはCHFSO−、CFSO−、CSO−、CSO−あるいはCSO−を表し、Yは水素原子、炭素数=1〜5のアルキル基、炭素数=1〜10のアルコキシ基あるいは炭素数=2〜5のアルカノイル基を表し、Z=−(CH)n−(n=1〜10)のアルキレン基を表す。)
【0017】
そして、上記本発明のテトラメチルピペリジン誘導体の有機スルフォン酸塩は、下式(II)で示されるテトラメチルピペリジン誘導体とCHFSOH、CFSOH、CSOH、CSOH及びCSOHからなる群から選ばれたフッ素置換有機スルフォン酸とを反応させることにより製造することができる。
【0018】
【化7】
Figure 0004355839
【0019】
上記した式(II)に含有されるYは、水素原子、炭素数が1〜5のアルキル基、炭素数が1〜10のアルコキシ基あるいは炭素数が2〜5のアルカノイル基を表すものである。またZは炭素数が1〜10のアルキレン基を表すものである。
【0020】
本発明のテトラメチルピペリジン誘導体の有機スルフォン酸塩の具体例としては、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ヘエプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0021】
ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、
【0022】
ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ヘプアフルオロプロオパンスルフォン酸塩、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0023】
ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)マロネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0024】
ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)アジペートマロネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)セバセート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、
【0025】
ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0026】
ビス(1−エチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−エチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−エチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−エチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−エチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、ビス(1−エチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−エチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−エチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、
【0027】
ビス(1−エチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−エチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、ビス(1−エチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−エチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−エチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−エチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−エチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0028】
ビス(1−エチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−エチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−エチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−エチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−エチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0029】
ビス(1−エチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−エチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−エチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−エチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−エチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0030】
ビス(1−ペンチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、
【0031】
ビス(1−ペンチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0032】
ビス(1−ペンチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0033】
ビス(1−ペンチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0034】
ビス(1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0035】
ビス(1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0036】
ビス(1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩ビス(1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩ビス(1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0037】
ビス(1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0038】
ビス(1−プロピオニル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−プロピオニル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−プロピオニル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−プロピオニル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−プロピオニル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ノナタフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0039】
ビス(1−プロピオニル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−プロピオニル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−プロピオニル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−プロピオニル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ヘプアフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−プロピオニル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0040】
ビス(1−プロピオニル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−プロピオニル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペートマロネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−プロピオニル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−プロピオニル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−プロピオニル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0041】
ビス(1−プロピオニル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−プロピオニル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−プロピオニル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−プロピオニル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−プロピオニル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0042】
ビス(1−プロピオニル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−プロピオニル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−プロピオニル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−プロピオニル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−プロピオニル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0043】
ビス(1−ペンタノイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンタノイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンタノイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンタノイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンタノイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0044】
ビス(1−ペンタノイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンタノイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンタノイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンタノイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンタノイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0045】
ビス(1−ペンタノイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンタノイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペートマ・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンタノイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンタノイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンタノイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0046】
ビス(1−ペンタノイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンタノイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンタノイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンタノイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンタノイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0047】
ビス(1−ペンタノイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンタノイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンタノイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンタノイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−ペンタノイル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩
【0048】
ビス(1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、ビス(1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0049】
ビス(1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0050】
ビス(1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0051】
ビス(1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−メトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0052】
ビス(1−エトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−エトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−エトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−エトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−エトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0053】
ビス(1−エトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−エトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−エトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−エトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−エトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0054】
ビス(1−エトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−エトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−エトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−エトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−エトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0055】
ビス(1−エトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−エトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−エトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−エトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−エトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0056】
ビス(1−エトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−エトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−エトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−エトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−エトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0057】
ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0058】
ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0059】
ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペートマロネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0060】
ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0061】
ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0062】
ビス(1−(2−エチル)ヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−(2−エチル)ヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−(2−エチル)ヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−(2−エチル)ヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−(2−エチル)ヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0063】
ビス(1−(2−エチル)ヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−(2−エチル)ヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−(2−エチル)ヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−(2−エチル)ヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、
【0064】
ビス(1−(2−エチル)ヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、ビス(1−(2−エチル)ヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−(2−エチル)ヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペートマロネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−(2−エチル)ヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−(2−エチル)ヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−(2−エチル)ヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0065】
ビス(1−(2−エチル)ヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−(2−エチル)ヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−(2−エチル)ヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−(2−エチル)ヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−(2−エチル)ヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0066】
ビス(1−(2−エチル)ヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−(2−エチル)ヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−(2−エチル)ヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−(2−エチル)ヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−(2−エチル)ヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0067】
ビス(1−デシルオキシ2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−デシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−デシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−デシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ヘプタフルオロブタンスルフォン酸塩、ビス(1−デシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)マロネート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0068】
ビス(1−デシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−デシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−デシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−デシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−デシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)サクシネート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0069】
ビス(1−デシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−デシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペートマロネート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−デシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−デシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−デシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)アジペート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0070】
ビス(1−デシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−デシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−デシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−デシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−デシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、
【0071】
ビス(1−デシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ジフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−デシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・トリフルオロメタンスルフォン酸塩、ビス(1−デシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ペンタフルオロエタンスルフォン酸塩、ビス(1−デシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ヘプタフルオロプロパンスルフォン酸塩、ビス(1−デシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)ドデカンジオエート・ノナフルオロブタンスルフォン酸塩、などを挙げることが出来る。
【0072】
そして、式(I)に含有されるYとしては、水素原子、炭素数=1〜5のアルキル基あるいは炭素数=1〜5のアルカノイル基であれば良く、前記した触媒としての活性の観点からは、メチル基あるいはアセチル基が好ましい。
【0073】
次に、上記した式(II)で表されるテトラメチルピペリジン誘導体と上記した有機スルフォン酸とを反応させて、スルフォン酸塩(I)を製造するに際して、テトラメチルピペリジン誘導体と有機スルフォン酸との使用比率は、これらのモル比率が10:1〜1:20の範囲内であれば良く、5:1〜1:10モル比率が好ましく、1.75:1〜1:2.5が更に好ましい。
【0074】
そして、この反応は発熱を伴うので、冷却下で行うのが良く、その反応温度としては、概ね、0〜50℃程度が好ましく、0℃〜室温が更に好ましい。
【0075】
テトラメチルピペリジン誘導体あるいは有機スルフォン酸が固体状、粉末状、結晶状の場合にあっては溶剤を用いて反応を行えば良い。そしてその際に用いる溶剤としては、有機スルフォン酸と反応しない溶剤であれば良く、かかる溶剤の代表的なものとしては、
【0076】
トルエン、キシレン、シクロヘキサン、n−ヘキサン、n−オクタンのような各種の炭化水素系溶剤;
【0077】
酢酸メチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、エチル-2-エトキシプロピオネート、2−エトキシエチルアセテートのような各種のエステル系溶剤;
【0078】
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルアミルケトン、シクロヘキサノンのような各種のケトン系溶剤;
【0079】
メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、2−ブタノール、イソブタノール、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−メトキシプロパノール、2−エトキシプロパノールのような各種のアルコール系溶剤;
【0080】
ジブチルエーテル、2−エトキシエチルエチルエーテル、1,2−ジエトキシエタン、1,2−ジメトキシエタンのような各種のエーテル系溶剤;更には水などであるが、これらは、単独使用でも2種以上の併用でも良い。
【0081】
反応させる方法としては、テトラメチルピペリジン誘導体に有機スルフォン酸を添加しても良く、有機スルフォン酸にテトラメチルピペリジン誘導体を添加しても良い。
また、溶剤中に両成分を添加反応させても良い。
【0082】
そして、当該反応は一種の中和反応であることから、反応時間としては、概ね10分から数時間程度でよい。
【0083】
反応が終了した後は、一般的に用いられる単離方法、すなわち、目的の塩が溶剤に不溶で析出している場合にあってはこれを濾別すれば良く、溶剤に溶解している場合に有っては脱溶剤法あるいは沈殿法によって目的塩を得ることが出来る。そして必要に応じて、溶剤洗浄法や再結晶法、再沈殿法など各種の方法によって目的の塩を精製することも出来る。
【0084】
本発明のテトラメチルピペリジン誘導体の有機スルフォン酸塩は、その用途が特に限定されるものではないが、各種酸触媒反応の酸触媒等として有用であり、特にカルボン酸類とアルコール類とのエステル化反応やカルボン酸エステル類とアルコール類のエステル交換反応の触媒として、あるいは、樹脂の硬化用触媒として優れた効果が得られるものである。
【0085】
【実施例】
次に、本発明を実施例により、一層、具体的に説明することにするが、本発明は、これらの例のみに限定されるものではない。なお、以下において、部および%は、特に断りの無い限り、すべて重量基準であるものとする。
【0086】
実施例1
[ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・トリフルオロメタンスルフォン酸のモル比1:2の塩]
攪拌機、滴下漏斗および窒素ガス導入管を備えた反応容器に、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセートの48部と、トルエンの90部、メタノールの10部を仕込んだ。窒素雰囲気下に攪拌し、反応容器の内容物を約5℃に冷却した。ついで、同温度で、トリフルオロメタンスルフォン酸の30部を1時間に亘って滴下した。
【0087】
滴下終了後、さらに5時間のあいだ反応を継続した。反応後、トルエンとメタノールを減圧下で留去して、78部の白色粉末状化合物を得た。収率=100%。融点= 73〜76℃。
【0088】
このもののIRスペクトルデータを以下に示す。
IR(cm−1) 1,738、1,240、1,230、1,170と1,033(νSO3−)、639。
【0089】
上記のIRスペクトルに示したように、トリフルオロメタンスルフォン酸に由来する1,199cm−1の鋭い吸収が全く見られず、スルフォン酸塩のスルフォネートアニオンに帰属される1,170と1,033cm−1の2本の特徴的な吸収ピーク(νSO3−)が見られたことから、生成物がビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・トリフルオロメタンスルフォン酸のモル比1:2の塩であることを確認した。
【0090】
実施例2
[ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)セバセート・トリフルオロメタンスルフォン酸のモル比1:2の塩]
実施例1と同様の反応装置に、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)セバセートの50.8部と、トルエンの100部を仕込んだ。この混合物を、窒素雰囲気下、攪拌しながら約5℃に冷却し、トリフルオロメタンスルフォン酸の30部を1時間に亘って滴下した。
【0091】
滴下終了後、さらに5時間のあいだ反応を継続した。トルエンを減圧下で留去して、80.8部の白色粉末状化合物を得た。収率=100%。融点=92〜95℃。
【0092】
このものは以下のIRスペクトルを示す。
IR(cm−1) 1,740(νC=O)、1,245、1,170と1,036(νSO3−)、640。
【0093】
上記のIRスペクトルに示したように、トリフルオロメタンスルフォン酸に由来する1,199cm−1の鋭い吸収が全く見られず、スルフォン酸塩のスルフォネートアニオンに帰属される1,170と1,036cm−1の2本の特徴的な吸収ピーク(νSO3−)が見られたことから、生成物がビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)セバセート・トリフルオロメタンスルフォン酸モル比1:2の塩であることを確認した。
【0094】
実施例3
[ビス(1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・トリフルオロメタンスルフォン酸のモル比1:2の塩]
ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)セバセートに代えて、ビス(1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセートの56.4部を用いた他は、実施例2と同じ操作を行って、86.4部の固体状化合物を得た。収率=100%。融点=44〜47℃。
【0095】
このもののIRスペクトルの主要な吸収を以下に示した。
IR(cm−1) 1,693、1,655、1,288、1,235、1,164と1,030(νSO3−)、640。
【0096】
上記のIRスペクトルに示したように、トリフルオロメタンスルフォン酸に由来する1,199cm−1の鋭い吸収が全く見られず、スルフォン酸塩のスルフォネートアニオンに帰属される1,164と1,030cm−1の2本の特徴的な吸収ピーク(νSO3−)が見られたことから、生成物がビス(1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル)セバセート・トリフルオロメタンスルフォン酸モル比1:2の塩であることを確認した。
【0097】
【発明の効果】
本発明によれば、テトラメチルピペリジン誘導体と特定の有機スルフォン酸との反応により新規な塩を得ることができ、特にカルボン酸類とアルコール類とのエステル化反応やカルボン酸エステル類とアルコール類のエステル交換反応、樹脂の硬化反応の触媒として、優れた効果が得られる。

Claims (3)

  1. 式(I)で示されるテトラメチルピペリジン誘導体の有機スルフォン酸塩。
    Figure 0004355839
    (式中、XはCHFSO−、CFSO−、CSO−、CSO−あるいはCSO−を表し、Yは水素原子、炭素数=1〜5のアルキル基、炭素数=1〜10のアルコキシ基あるいは炭素数=2〜5のアルカノイル基を表し、Z=−(CH)n−(n=1〜10)のアルキレン基を表す。)
  2. 前記したXがCFSO−で、Yが水素原子、メチル基、アセチル基のいずれかで、Zがオクタメチレン基である請求項1に記載の塩。
  3. 式(II)で示されるテトラメチルピペリジン誘導体とCHFSOH、CFSOH、CSOH、CSOH及びCSOHからなる群から選ばれたフッ素置換有機スルフォン酸とを反応させることを特徴とする式(I)で示される、テトラメチルピペリジン誘導体の有機スルフォン酸塩の製造方法。
    Figure 0004355839
    (式中、XはCHFSO−、CFSO−、CSO−、CSO−あるいはCSO−を表し、Yは水素原子、炭素数=1〜5のアルキル基、炭素数=1〜10のアルコキシ基あるいは炭素数=2〜5のアルカノイル基を表し、Z=−(CH)n−(n=1〜10)のアルキレン基を表す。)
    Figure 0004355839
    (式中、Y、Zは、それぞれ前記したものと同じ。)
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