JP4355428B2 - スパッタリング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板の表面に薄膜を成膜するスパッタリング装置、特にディスク基板の表面に反射膜を成膜するスパッタリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は、光ディスクや光磁気ディスク等(以下、単に光ディスクという)の例を示す平面図である。
この光ディスク10は、例えばポリカーボネートで成る透明なディスク基板11の表面にアルミニウム等の金属薄膜で成る反射膜12が成膜され、さらにその上にエポキシ・アクリレート系やウレタン・アクリレート系のUV(紫外線硬化)樹脂から成る透明な保護膜13が形成された構造となっている。
【0003】
反射膜12は、記録されているデータを読み出すために照射されるレーザ光を反射するためのものである。同図に示すように、外周縁とセンタ穴14の周り、即ち内周縁には反射膜12を成膜せず、保護膜13によって反射膜12が完全に覆われるようにし、反射膜12と外気との接触を防止して反射膜12の劣化を防止するようにしている。
【0004】
図7は、光ディスク10の製造工程を示す側面図である。
先ず、同図(A)に示すように、片面にデータ用のピット11aを有するディスク基板11を射出成形等により成形する。次に、同図(B)に示すように、ディスク基板11のピット11a形成面側の図示矢印aの外周縁の範囲及び図示矢印bの内周縁の範囲をマスキングし、マスキングされていないディスク基板11のピット11a形成面上にスパッタリングにより反射膜12を成膜する。最後に、同図(C)に示すように、上記マスキングを外して反射膜12上に反射膜12が完全に覆われるように保護膜13をスピンコーティング等により形成する。
【0005】
図8は、従来のスパッタリング装置であるマグネトロンスパッタリング装置のスパッタリング位置での概略図である。
このスパッタリング装置20は、ターゲット21の上に冷却水Wが内部を通る冷却板22が配設され、この冷却板22の上に円形または楕円形のドーナツ状に配列された磁石群23aが配設され、さらにこの磁石群23aの外側に同様に配列された磁石群23bが配設されている。
【0006】
ターゲット21は陽イオンの入射を受けてスパッタリングされたときの運動エネルギにより昇温するが、冷却板22はこの昇温を防止してターゲット21を一定温度に保つようになっている。磁石群23a、23bは磁力によりターゲット21面上の空間に発生させるプラズマを閉じ込めてスパッタリング効果を高め、また回転することによりプラズマを閉じ込める空間を移動させて均一な膜厚の薄膜を成膜するようになっている。
【0007】
ターゲット21のセンタ部には、ディスク基板11の内周縁の範囲をマスキングするためのマスク24が下端に形成されたマスク支柱25が下向きに配設されている。このマスク支柱25の上端にはマスク支柱25及びマスク24を冷却するための冷却水を通す電気絶縁されたマスク冷却給排水管26が配設されている。マスク支柱25の下方には、ディスク基板11のセンタ穴14を支持してディスク基板11を押し上げ、ディスク基板11の内周縁の範囲をマスク24に密着させるディスク押し上げピン27が配設されている。
【0008】
このような構成のスパッタリング装置20では、ターゲット21のセンタ部がマスク支柱25の取り付けのために穴加工されているので、このセンタ部からのスパッタリングは行われない。さらに、ターゲット21の内周部からスパッタリングされた膜材はマスク支柱25にも付着するので、ディスク基板11への反射膜12の付きはセンタ穴14の周りがその他の部分よりも薄くなり、ディスク基板11全体の反射膜12を均一な膜厚にすることが困難であるという問題がある。このような問題を解消するには、マスクをターゲット側から支えない構造のスパッタリング装置が望ましい。
【0009】
図9は、従来の別のスパッタリング装置のディスク搬入・搬出ヘッドとスパッタ装置内のディスク受けの概略図である。
これらの装置30は、ディスク受け皿31の上方にロータリーアクチュエータの上下動ヘッド32が配設されている。マスク33はディスク基板11のセンタ穴14に嵌まり合って保持可能なように、外周部にボールプランジャ34が組み込まれ、また搬入・搬出の際に吸着される磁石35が内蔵されている。ディスク受け皿31の中心部には磁石36が嵌め込まれており、ディスク基板11を搬入するときにマスク33を吸着するようになっている。上下動ヘッド32の中心部には磁石37が嵌め込まれており、ディスク基板11を搬出するときにマスク33を吸着するようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の後者のスパッタリング装置30によれば、マスク33をターゲット側から支えていないので、ディスク基板11への反射膜12の付きはセンタ穴14の周りがその他の部分よりも薄くなるようなことはない。
【0011】
しかし、ディスク基板11の搬入・搬出の度にマスク33をスパッタリング装置30の真空槽外に取り出す必要があるため、外気によりマスク33が汚染されたりマスク33に付着した膜材が吸湿したりして、ディスク基板11に悪影響を及ぼしたり真空引きに対する負荷となって真空度が低下するという問題がある。
【0012】
また、真空槽内外に温度差があると、マスク33に付着した膜材が剥離することがあり、この剥離した膜材がディスク基板11を汚染するという問題がある。さらに、マスク33をディスク基板11から取り外し、あるいはディスク基板11に取り付けるときはボールプランジャ34の力に対抗して抜き差しする必要があるため、ディスク基板11の内周部を変形させることがあるという問題がある。
【0013】
そこで本発明は上記課題を解消し、基板に悪影響を与えずに基板の表面に薄膜を高精度に成膜することができるスパッタリング装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、本発明によれば、基板の搬入出口としての基板交換口を備える槽内にて前記基板の表面に薄膜を成膜するスパッタリング装置において、前記基板の一面と密着する基板保持面を有する基板吸着ヘッドで吸着することにより前記基板を保持して移動させる基板搬送部を前記槽外に備え、回転及び上下動して前記薄膜の成膜防止のためのマスクを取り上げて移動させるマスク移動部と、前記基板を基板受け皿の載置面に載置して移動させる基板移動部とを前記槽内に備え、前記基板吸着ヘッドと前記基板受け皿とで前記基板の受け渡しを行うことにより、前記基板交換口を通じて前記基板の前記槽内への搬入および前記槽外への搬出を行い、スパッタリング直前の前記基板上に前記マスクを前記マスク移動部により取り付け、スパッタリング直後の前記基板上の前記マスクを前記マスク移動部により取り外し、
前記基板を前記槽内に搬入し、成膜された成膜後の前記基板を前記槽外に搬出するまでの間は前記基板吸着ヘッドの前記基板保持面で前記基板交換口を閉塞し、成膜後の前記基板を前記槽外へ搬出し、成膜前の新規の基板を前記槽内へ搬入するまでの間は前記基板受け皿の前記載置面で前記基板交換口を閉塞することにより達成される。
【0015】
上記構成によれば、槽内に搬入後はマスクを基板に載せるのみでスパッタリングすることができ、スパッタリング後は槽内にて基板上からマスクを取り去るのみで外部へ搬出することができるので、槽内の汚染等を防止することができ、基板に悪影響を与えずに基板の表面に薄膜を高精度に成膜することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0017】
図1は、本発明のスパッタリング装置の実施形態を示す概略断面図である。
このスパッタリング装置100は、スパッタリングを行う真空槽110の内部にディスク移動部120が配設され、真空槽110の上部から内部にかけてマスク移動部130が配設され、真空槽110の上部にディスク搬送部140が配設されている。
【0018】
真空槽110内のスパッタリング位置の概略は、図2に示すように、平板状のターゲット111の上に冷却水Wが内部を通る冷却板112が配設され、この冷却板112の上に円形または楕円形のドーナツ状に配列された磁石群113aが配設され、さらにこの磁石群113aの外側に同様に配列された磁石群113bが配設されている。
【0019】
ターゲット111は陽イオンの入射を受けてスパッタリングされたときの運動エネルギにより昇温するが、冷却板112はこの昇温を防止してターゲット111を一定温度に保つようになっている。磁石群113a、113bは磁力によりターゲット111面上の空間に発生させるプラズマを閉じ込めてスパッタリング効果を高め、また回転することによりプラズマを閉じ込める空間を移動させて均一な膜厚の薄膜を成膜するようになっている。
【0020】
そして、ターゲット111の下方にはマスク121が嵌め込まれ、後述するディスク上下動シリンダ126のディスク上下動ピン126a上に載置されたディスク基板11が配置されるようになっている。このマスク121は、センタ穴14に挿入されるボス部121aと、センタ穴14の周りを覆うフランジ部121bと、搬送用の括れを有する凸部121cが一体成形された略円筒形状に形成されている。
【0021】
ディスク移動部120は、ディスク基板11が載置されたディスク受け皿122を載置して移動させるディスクキャリア123と、このディスクキャリア123を回転させるロータリーアクチュエータ124を備えている。マスク移動部130は、マスク121を把持して移動させるマスク移動アーム131と、このマスク移動アーム131を回転及び上下動させるアクチュエータ132を備えている。
【0022】
図3は、ディスク移動部120のディスクキャリア123とマスク移動部130のマスク移動アーム131の配置関係を示す平面図である。
ディスクキャリア123は、4枚のディスク受け皿122を十字状、即ち90°の等角度で載置可能な受け皿載置部123aが設けられ、さらに図示左側の2つの受け皿載置部123aの配置角度の中心、即ち45°の角度位置には2つのマスク121をL字状、即ち90°の角度で載置可能なマスク載置部123b1、123b2が設けられている。
【0023】
受け皿載置部123aに載置されたディスク受け皿122は、ロータリーアクチュエータ124により90°の角度で図示矢印a方向にインデックス回転するようになっている。即ち、ディスク受け皿122は、図示Aのディスク給排出位置、図示Bのマスク取付け位置、図示Cのスパッタリング位置、図示Dのマスク取外し位置を順に回転するようになっている。
【0024】
そして、図1に示すように、ディスクキャリア123の下方のディスク給排出位置Aには、ディスク受け皿122を上下動させるディスク受け皿上下動シリンダ125が配設され、スパッタリング位置Cには、ディスク基板11を上下動させるディスク上下動シリンダ126が配設されている。
【0025】
マスク移動アーム131は、135°の開き角を有する山形状に形成されており、アクチュエータ132により図3の図示矢印b方向に往復回転及び上下動することにより、両端下部でマスク121をそれぞれ把持可能なようになっている。即ち、マスク移動アーム131の両端下部には、図4に示すように、中空角柱状であって中空部の形成方向にスリットが形成されたマスククランプ爪131aが、中空部が回転方向を向き、かつスリットが下方を向くようにしてそれぞれ固定されている。ここで、図5は、マスク移動アーム131を回転及び上下動させるアクチュエータ132を示す断面側面図である。
【0026】
このアクチュエータ132は、長歯歯車132aが嵌合された軸132bと、この軸132bに連結された昇降シリンダ132c及び長歯歯車132aに噛み合う歯車132dを有する回転パルスモータ132eを備えている。軸132bは、真空槽110の天板にボールブッシュ132f及びOリング132gを介して挿入され、マスク移動アーム131の中心に連結されている。
【0027】
このようなマスククランプ爪131aを有するマスク移動アーム131をアクチュエータ132により回転及び上下動させることにより、マスククランプ爪131aの中空部とスリットにマスク121の括れを有する凸部121cを引っ掛けてディスク基板11から抜くことができる。
【0028】
ディスク搬送部140は、外部のディスク交換ユニット150から真空槽110内へディスク基板11を吸着して搬入し、あるいは真空槽110内からディスク交換ユニット150へディスク基板11を吸着して搬出するディスク吸着ヘッド141と、このディスク吸着ヘッド141を真空槽110とディスク交換ユニット150の間で回転及び上下動させるアクチュエータ142を備えている。ディスク吸着ヘッド141は、アーム143の両端にそれぞれ下向きに配設されており、アクチュエータ142は、アーム143の中心に配設されている。
【0029】
ディスク交換ユニット150は、ディスク搬送部140にディスク基板11を受渡し、あるいは受け取るディスク受け151と、このディスク受け151をディスク搬送部140と図示しないディスク給排機の間で回転及び上下動させるアクチュエータ152を備えている。ディスク受け151は、アーム153の両端にそれぞれ上向きに配設されており、アクチュエータ152は、アーム153の中心に配設されている。
【0030】
このようなディスク吸着ヘッド141とディスク受け151をアクチュエータ142、152により回転及び上下動させることにより、ディスク受け151に供給される新規のディスク基板11をディスク吸着ヘッド141を介して真空槽110内に搬入し、あるいは真空槽110で処理されたディスク基板11をディスク吸着ヘッド141を介してディスク受け151に搬出することができる。
【0031】
このような構成において、その動作例を図1を主に説明する。
先ず、新規のディスク基板11がディスク給排機からディスク受け151に供給されると、アクチュエータ152がアーム153を180゜回転させると共に上昇させてディスク基板11をディスク吸着ヘッド141に受け渡す。
【0032】
続いて、アクチュエータ142がアーム143を180゜回転させ下降させてディスク基板11を真空槽110の天板のディスク給排出位置Aに設けられているディスク交換口に搬送するとほぼ同時に、ディスク給排出位置Aのディスク受け皿上下動シリンダ125が作動してディスク受け皿122を上昇させる。そして、ディスク吸着ヘッド141からディスク基板11を受け取り、そのディスク基板11が載置されたディスク受け皿122を下降させてディスクキャリア123の受け皿載置部123aに載置する。
【0033】
一方、アクチュエータ132は、図3に実線で示す待機位置に位置していたマスク移動アーム131を下降させて図3に二点鎖線で示すマスク取り上げ位置まで回転させ、続いて上昇させてマスククランプ爪131aでマスク載置部123b1に載置されているマスク121を取り上げる。
【0034】
一方、ロータリーアクチュエータ124は、ディスクキャリア123を90゜回転させてディスク給排出位置Aに位置していたディスク基板11が載置されたディスク受け皿122をマスク取付け位置Bに位置決めする。そして、アクチュエータ132は、マスク取り上げ位置に位置していたマスク移動アーム131を図3に破線で示すマスク取付け位置Bまで回転させて下降させ、マスク121をディスク基板11上にセットする。続いて、アクチュエータ132は、マスク移動アーム131を先とは逆方向に回転させ上昇させて図3に実線で示す待機位置に戻す。
【0035】
一方、ロータリーアクチュエータ124は、ディスクキャリア123を90゜回転させてマスク取付け位置Bに位置していたマスク121がセット済みのディスク基板11が載置されたディスク受け皿122をスパッタリング位置Cに位置決めする。そして、スパッタリング位置Cのディスク上下動シリンダ126が作動してディスク基板11のみを規定位置まで上昇させる。
【0036】
ここで、真空槽110内はArガス等のイオン化率の高いガスを定流量常に流しておくと共に、真空圧を1Pa〜0.2Paの定圧に常に保っておく。そして、ターゲット111に負の電位(500V〜600Vの直流電圧)を掛けてプラズマを発生させると同時に、磁石群113a,113bを回転させる。すると、イオン化されたガスの陽イオンはターゲット111の持つマイナス電位に引き付けられてターゲット111に飛び込む。この運動エネルギによりターゲット111の分子、原子が飛び出してディスク基板11の表面に付着し反射膜12となる。
【0037】
次に、ロータリーアクチュエータ124は、ディスクキャリア123を90゜回転させてスパッタリング位置Cに位置していた反射膜12が成膜済みのディスク基板11が載置されたディスク受け皿122をマスク取外し位置Dに位置決めする。そして、アクチュエータ132は、図3に実線で示す待機位置に位置していたマスク移動アーム131を下降させて図3に二点鎖線で示すマスク取外し位置Dまで回転させ、続いて上昇させてマスククランプ爪131aでディスク基板11からマスク121を取り上げる。
【0038】
一方、ロータリーアクチュエータ124は、ディスクキャリア123を90゜回転させてマスク取外し位置Dに位置していたマスク121が取り外し済みのディスク基板11が載置されたディスク受け皿122をディスク給排出位置Aに位置決めする。そして、アクチュエータ132は、図3に破線で示すマスク取外し位置Dに位置していたマスク移動アーム131を先とは逆方向に回転させ上昇させて図3に実線で示す待機位置に戻す。
【0039】
一方、ディスク給排出位置Aのディスク受け皿上下動シリンダ125が作動してマスク121が取り外し済みのディスク基板11が載置されたディスク受け皿122を上昇させ、ディスク吸着ヘッド141にディスク基板11を受け渡す。続いて、アクチュエータ142がアーム143を上昇させ180゜回転させ、アクチュエータ152がアーム153を上昇させることにより、ディスク基板11をディスク吸着ヘッド141からディスク受け151に受け渡す。
【0040】
このとき、新規のディスク基板11が処理済みのディスク基板11と入れ替わりにディスク吸着ヘッド141から真空槽110内に供給されて上記処理が行われる。そして、アクチュエータ152がアーム153を180゜回転させて処理済みのディスク基板11をディスク給排機に搬出する。
【0041】
ここで、上述した真空槽110内におけるディスク基板11を搬入してからスパッタリングして搬出するまでの間はディスク吸着ヘッド141が真空槽110の天板のディスク交換口を塞いでおり、また反射膜12が成膜されたディスク基板11の真空槽110からの搬出や新たなディスク基板11の真空槽110への搬入の間はディスク受け皿122が真空槽110の天板のディスク交換口を塞いでいる。
【0042】
このため、ディスク吸着ヘッド141やディスク受け皿122の上昇時や下降時にも外気が真空槽110内に入らないようになっており、またディスク基板11の受け渡し時におけるディスク吸着ヘッド141とディスク受け皿122との間の微少な空気はディスク受け皿122が下降する直前に真空ポンプにより排出されるようになっている。
【0043】
以上のように真空槽110内に搬入後はマスク121をディスク基板11に載せるのみでスパッタリングすることができ、スパッタリング後は真空槽110内にてディスク基板11上からマスク121を取り去るのみで外部へ搬出することができるので、真空槽110内の汚染等を防止することができ、ディスク基板11に悪影響を与えずにディスク基板11の表面に反射膜12を均一な厚さで高精度に成膜することができる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、基板に悪影響を与えずに基板の表面に薄膜を高精度に成膜することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスパッタリング装置の実施形態を示す概略断面図。
【図2】図1のスパッタリング装置の真空槽内のスパッタリング位置の概略図。
【図3】図1のスパッタリング装置のディスク移動部のディスクキャリアとマスク移動部のマスク移動アームの配置関係を示す平面図。
【図4】図1のスパッタリング装置のマスク移動アームの両端下部に形成されたマスククランプ爪を示す図。
【図5】図1のスパッタリング装置のマスク移動アームを回転及び上下動させるアクチュエータを示す断面側面図。
【図6】光ディスクや光磁気ディスク等の例を示す平面図。
【図7】光ディスクの製造工程を示す側面図。
【図8】従来のスパッタリング装置であるマグネトロンスパッタリング装置のスパッタリング位置での概略図。
【図9】従来の別のスパッタリング装置の主要部の概略図。
【符号の説明】
100・・・スパッタリング装置、110・・・真空槽、120・・・ディスク移動部、121・・・マスク、122・・・ディスク受け皿、123・・・ディスクキャリア、124・・・ロータリーアクチュエータ、125・・・ディスク受け皿上下動シリンダ、126・・・ディスク上下動シリンダ、130・・・マスク移動部、131・・・マスク移動アーム、132・・・アクチュエータ、131a・・・マスククランプ爪、140・・・ディスク搬送部

Claims (2)

  1. 基板の搬入出口としての基板交換口を備える槽内にて前記基板の表面に薄膜を成膜するスパッタリング装置において、
    前記基板の一面と密着する基板保持面を有する基板吸着ヘッドで吸着することにより前記基板を保持して移動させる基板搬送部を前記槽外に備え、
    回転及び上下動して前記薄膜の成膜防止のためのマスクを取り上げて移動させるマスク移動部と、
    前記基板を基板受け皿の載置面に載置して移動させる基板移動部とを前記槽内に備え、
    前記基板吸着ヘッドと前記基板受け皿とで前記基板の受け渡しを行うことにより、前記基板交換口を通じて前記基板の前記槽内への搬入および前記槽外への搬出を行い、
    スパッタリング直前の前記基板上に前記マスクを前記マスク移動部により取り付け、スパッタリング直後の前記基板上の前記マスクを前記マスク移動部により取り外し、
    前記基板を前記槽内に搬入し、成膜された成膜後の前記基板を前記槽外に搬出するまでの間は前記基板吸着ヘッドの前記基板保持面で前記基板交換口を閉塞し、
    成膜後の前記基板を前記槽外へ搬出し、成膜前の新規の基板を前記槽内へ搬入するまでの間は前記基板受け皿の前記載置面で前記基板交換口を閉塞する
    スパッタリング装置。
  2. 前記マスク移動部が、前記マスクを取り上げるためのマスククランプ爪を両側にそれぞれ有するマスク移動アームを備え、前記基板に対する前記マスクの取り付け及び取り外しを前記各マスククランプ爪によりそれぞれ同一動作内で行う請求項1に記載のスパッタリング装置。
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