JP4354265B2 - シリコン精錬におけるスラグ分離方法 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池用高純度シリコンの製造工程に用いるスラグによるシリコン精錬方法に関する。
従来、スラグを用いたシリコンの精錬方法は種々提案されている。この中で、スラグとシリコンを分離することを明記している提案は、(特許文献1)と(特許文献2)が挙げられる。しかし、これらはスラグ精錬の工程の一部として分離を述べているだけであり、具体的方法については記述していない。
(特許文献3)は、シリコンの酸化又は揮発精錬方法においての容器を提案しており、この中で、容器の底に設けた穴からシリコンを外に出す方法を提案している。図1に示すように、この提案では、プラズマ・ガスジェットや電子ビーム溶解によって、気化あるいは蒸発した不純物を多く含む物質1が上部壁に付着しているため、容器2を傾斜させてシリコン3を容器外に除去する際、これら付着物から汚染を受ける可能性があるので、底の穴4からシリコンを流し出す方法を用いている。
特開2003−12317号公報 特開平8−73209号公報 特開平11−189407号公報
スラグを用いたシリコンの精錬では、前記した不純物を含む付着物は無く、それらから汚染を受ける心配も無い。よって、図2に示すように、スラグ5を用いた精錬は、容器2を傾けてシリコン3を取り出す方法も有効である。このとき、如何に効率良く、如何に高い分離度でシリコン3をスラグ5から分離するかが要求される。
そこで、本発明は、スラグを用いたシリコンの精錬において、精錬終了時に容器を傾動させ、スラグとシリコンが入った容器からシリコンのみを効率よく、高い分離度で取り出す方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、
(1) アルカリ酸化物又はアルカリ炭酸化物とシリカ系のスラグを用いたシリコンの精錬において、シリコン及びスラグが入った容器を傾け、酸化物を散在させたタンディッシュにシリコンとスラグを注ぎ出し、該タンディッシュから精製したシリコンのみを鋳型に流出させることを特徴とするシリコン精錬におけるスラグ分離方法、
(2) 前記散在させる酸化物が石英ガラスである(1)記載のシリコン精錬におけるスラグ分離方法、
(3) 前記散在させる酸化物のサイズが厚み5〜30mm、幅50〜300mmの板状である(1)又は(2)に記載のシリコン精錬におけるスラグ分離方法、
(4) 前記タンディッシュが上堰を有する(1)記載のシリコン精錬におけるスラグ分離方法、
(5) 前記スラグの粘性が10poise以上である(1)記載のシリコン精錬におけるスラグ分離方法、
(6) 前記タンディッシュに注ぎ出す直前にスラグ成分を調節し、スラグの粘性を制御する(5)記載のシリコン精錬におけるスラグ分離方法、
である。
本発明方式を用いることによって、効率良くスラグとシリコンを分離し、シリコンのみを鋳型に注ぎ出すことが可能となり、精錬時のシリコンの清浄度を劣化させることなく、後工程へ提供することができる。
本発明は、LiO、NaO,KOなどのアルカリ酸化物又はLi、N、KCOなどのアルカリ金属の炭酸塩とシリカ系のスラグを用いたシリコンの精錬に関するものであり、図3に示すように、シリコン3及びスラグ5が入った容器2を傾け、酸化物6を散在させたタンディッシュ7にシリコン3とスラグ5を注ぎ出す。タンディッシュ7の出口8側には鋳型等9が配置されており、シリコン3のみを鋳型等9に注ぎ出す。タンディッシュ7中では、酸化物6に触れたスラグ5は酸化物6に付着するので、スラグ5が鋳型等9へ流れ出ることはほとんど無い。特に、酸化物6の材質として石英ガラスを用いると、スラグ5が高粘性化するので、鋳型9への流出を抑える効果は大きい。また、図4に示すように、酸化物6が板状であると、シリコン3の流れる向き10に平行に板を並べれば、酸化物の体積に対するシリコンとの接触面積の割合は大きく、より効率的にスラグを付着させることになる。
板状の石英ガラスを用いたとき、板厚が薄過ぎると強度が低いので割れやすく、厚過ぎると熱衝撃割れを起こしやすい。よって、板厚は5〜30mmが適当である。また、板幅は、小さ過ぎると鋳型に流れ出てしまう可能性があり、大き過ぎるとタンディッシュに並べるときの配置の自由度が小さくなってしまい、扱いづらい。よって、板幅は50〜300mmが適当である。
図5に示すように、タンディッシュ7に上堰11を設けることも非常に有効である。タンディッシュ中でシリコン3が流れるとき、スラグ5はシリコン3の上に浮いている。当然、上堰を設けると、この堰11によってスラグ5をせき止めることができる。
また、スラグの粘性は、スラグとシリコンの分離度を高めるための重要な因子である。粘性が高いと流動性が低くなるので、容器を傾斜したとき、スラグは流出しづらくなる。特に、10poise以上になると容器を傾斜したときに、スラグはシリコンが流出し終わってから、時間差をおいて流出し始める。よって、シリコンが流出した後に容器の傾斜を戻せば、スラグの流出を防ぐことができる。ただし、過剰にスラグの粘性が高いと、スラグは硬い膜を形成し、この膜に閉じ込められてシリコンが流出できなくなる可能性もある。よって、スラグの粘性は、通常10poise以上、好ましくは10〜100poise、さらに好ましくは10〜50poiseの範囲である。
使用するスラグ組成を調節して10poise以上にしても良い。しかし、精錬の効果を向上させることと両立できない場合も考えられる。その場合は、精錬が終了し、容器を傾斜させる直前に、二酸化珪素、アルミナ等の粘性を高める作用のある酸性酸化物を添加すれば良い。こうすれば、スラグ組成の変化の精錬に与える影響は少なく、粘性のみを高めることができる。
以上のように、本発明のシリコン精錬におけるスラグ分離方法を用いると、効率良くスラグを分離し、シリコンのみを容器から取り出すことができる。
スラグによるシリコンの精錬を行い、精錬後、容器を傾斜し、タンディッシュにスラグとシリコンを注ぎ出す実験を試行した。このとき、スラグはSiOとNaOの混合物で、スラグとシリコンの質量比は1:1、シリコンの質量は10kgであった。以上の条件下で、スラグ粘性が5poiseで、タンディッシュ中に酸化物がない方式(比較方式1)、スラグ粘性が10poiseで、タンディッシュ中に酸化物がない方式(比較方式2)、スラグ粘性が5poiseで、タンディッシュ中に石英ガラスを置いた方式(本発明方式1)、スラグ粘性が10poiseでタンディッシュ中に石英ガラスを置いた方式(本発明方式2)、スラグ粘性が5poiseで、上堰を設け、タンディッシュ中に石英ガラスを置いた方式(本発明方式3)を、それぞれ実施した。なお、石英ガラスを用いた方法では、厚み15mm、幅100mmの板状のものを10片使用した。
Figure 0004354265
鋳型に流れ出たスラグ質量をスラグ精錬に用いた総スラグ質量で割った値をスラグ流出率として、各方式について調べた。表1に示すように、スラグ流出率は、比較方式1、2に比べ、本発明方式1〜3は格段に低く、本発明方式1〜3の中でも2、3が特に低いことがわかった。
以上の結果より、本発明方式は、酸化物をタンディッシュに置かない比較方式に比べ、スラグの鋳型への流出が極めて少ないことがわかった。
従来方法を示す図面である。 本発明方法と従来方法の違いを説明する図面である。 本発明方法を説明する図面である。 本発明方法での板状の酸化物の配置を表わす図面である。
(a) 上から見た図
(b) 横から見た図
本発明方法で上堰を設けた場合を示す図面である。
符号の説明
1…不純物を多く含む物質、
2…容器、
3…シリコン、
4…穴、
5…スラグ、
6…酸化物、
7…タンディッシュ、
8…タンディッシュの出口、
9…鋳型、
10…シリコンの流れる向き、
11…上堰。

Claims (6)

  1. アルカリ酸化物又はアルカリ炭酸化物とシリカ系のスラグを用いたシリコンの精錬において、シリコン及びスラグが入った容器を傾け、酸化物を散在させたタンディッシュにシリコンとスラグを注ぎ出し、該タンディッシュから精製したシリコンのみを鋳型に流出させることを特徴とするシリコン精錬におけるスラグ分離方法。
  2. 前記散在させる酸化物が石英ガラスである請求項1記載のシリコン精錬におけるスラグ分離方法。
  3. 前記散在させる酸化物のサイズが厚み5〜30mm、幅50〜300mmの板状である請求項1又は2に記載のシリコン精錬におけるスラグ分離方法。
  4. 前記タンディッシュが上堰を有する請求項1記載のシリコン精錬におけるスラグ分離方法。
  5. 前記スラグの粘性が10poise以上である請求項1記載のシリコン精錬におけるスラグ分離方法。
  6. 前記タンディッシュに注ぎ出す直前にスラグ成分を調節し、スラグの粘性を制御する請求項5記載のシリコン精錬におけるスラグ分離方法。
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