JP4353172B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

本発明は、一般家庭、あるいは業務用に使用する炊飯器に関するものである。
近年、電磁誘導加熱を利用した炊飯器が市場で広まっている。電磁誘導加熱を利用した炊飯器(誘導加熱炊飯器)は、内鍋底部の外側に誘導加熱コイルを有し、誘導加熱コイルから発生する磁力を利用して内鍋自体を加熱するので、ヒータを用いる従来例の炊飯器に比べてふっくらとしたおいしいご飯が炊ける。
一方、炊飯器の使用性、利便性を向上させるために、炊飯器のコンパクト化(大きさの
縮小化)が常に推進され続けてきた。炊飯器の設計の過程において、炊飯器をコンパクトにすることで、炊飯器下部に配設してあるボディの吸気口から冷却ファンにより、炊飯器内部に送り込まれる空気の流れが悪くなり、炊飯器内部に配設している加熱基板や誘導加熱コイル等の構成部品の温度及び炊飯器内部の雰囲気温度は、法規基準温度より上昇してしまう事例があった。その対応策として、冷却ファンの回転数を高くし、炊飯器内部に送り込む空気量を増加したり、ボディの吸気口および排気口の開口面積を拡大することにより、炊飯器内部を流れる空気の循環性能を向上したりすることで、炊飯器内部の冷却性能を高め、前述の温度上昇に対応し、法規基準温度内に収めてきた。
特許文献1に、従来例の炊飯器が開示されている。従来例の炊飯器は、コンパクト化を実現した炊飯器であり、前述の事例を解決するための構成を有したものである。
特許文献1に開示された従来例の炊飯器は、炊飯器本体と、炊飯器下部の外殻を形成するボディと、炊飯器上部を形成する開閉自在の蓋体を有している。本体内部には、調理物を入れる内鍋と、その下方には誘導加熱コイルを有している保護枠を、その後方には誘導加熱コイルへの通電を制御する制御基板を配設している。制御基板の下方には、炊飯器外部から炊飯器内部を冷却する空気を送り込む冷却ファンと、冷却ファン下方のボディには、炊飯器外部の空気の入り口となる吸気口を配設している。内鍋の温度検知手段である底センサーは、内鍋中央底部と当接するように配設している。
従来例の炊飯器は、コンパクト化を実現したものであるため、炊飯器内部の構成部品間の距離は必然的に狭くなっている。このことが原因で、炊飯器外部から冷却ファンにより炊飯器内部に送り込まれた空気は構成部品が障害となり遮られ、炊飯器内部を流れる空気の循環性能は悪くなる。そのため従来例の炊飯器は、排気口を吸気口近傍に設け、吸気口近傍の吸気口より高い位置に設けている。これは炊飯器内部の発熱体である制御基板を冷却するための構成であり、この構成をとることで制御基板近傍に小さな空気の循環ループを作り、制御基板の冷却を効率よく行っている。同時に、炊飯器内部のその他の発熱体(誘導加熱コイル等)や内鍋から発せられる熱により輻射加熱される構成部品を冷却するために、炊飯器前方に排気口を多数設け、炊飯器内部全体に行き渡る大きな空気の循環ループを作り、炊飯器内部の構成部品の冷却を行っている。また、前述の空気の循環性能高めるために、実使用上に問題ない程度(騒音等)で冷却ファンの風量設定を高くし、炊飯器内部に送り込む空気量を増加し、吸気口開口面積に対して排気口の開口面積を多くする構成をとっている。
従来例の炊飯器は上記構成および手段により、炊飯器内部全体を法規規定内の温度に冷却することを実現していた。
特開2003−339525号公報
しかしながら、従来例の炊飯器は、炊飯器前方への空気の循環ループを強化することにより、吸気口と炊飯器前方排気口の間に介在する内鍋検知手段である底センサーに直接且つ大量の空気が当たってしまっていた。底センサーに大量の空気が当てられると、炊飯器外部の空気温度によっては、その空気により底センサーは冷却、もしくは温められることで、内鍋温度を実際の温度と異なる温度を検知してしまうという問題があった。特に炊飯器外部が低温(5℃以下)もしくは高温(35℃以上)である状況下では顕著に前述の事例が発生する。内鍋温度の検知のタイミングがずれてしまうと、制御手段の誘導加熱コイルへの通電指示は内鍋の温度情報を基に行っているため、内鍋の加熱のタイミングもずれることになり、結果として炊飯性能の低下を引き起こしてしまっていた。
例えば、内鍋温度調整を行っている工程で炊飯器外部の雰囲気温度が低温である場合は、炊飯器外部から吸気口を介して冷却ファンにより送り込まれる空気は低温であるため、底センサーが冷却されやすく、直ぐに底センサーが内鍋の調整温度以下になるため、誘導加熱コイルへの通電回数が増加してしまい、温調温度より加熱しすぎたご飯の炊き上がりとなっていた。また、その際に、通電回数の増加による積算消費電力量も増加してしまうという問題も発生してしまっていた。更には、内鍋と保護枠の間にも空気が送り込まれ、底センサーだけでなく内鍋も冷却してしまい、その温度を底センサーが検知することにより、誘導加熱コイルへの通電回数が増加してしまい、積算消費電力量も増加してしまう問題も発生してしまっていた。
本発明の炊飯器は、前記従来の課題を解決するもので、内鍋温度検知手段の検知精度を高くし、正確な検知温度を基に火力制御が可能な、コンパクトな、電磁誘導加熱を利用した優れた炊飯性能及び省エネルギー効果を発揮する炊飯器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の炊飯器は以下の構成を有する。炊飯器本体と、前記炊飯器本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋体と前記蓋体内に配設した蓋温度検知手段と、前記炊飯器本体に着脱自在に収納される内鍋と、前記内鍋に当接する内鍋温度検知手段と、前記内鍋内の調理物を加熱するための加熱手段と、前記内鍋温度検知手段と前記蓋温度検知手段の情報を基に前記加熱手段を制御し、前記内鍋内の調理物を調理する機能を有する制御手段と、前記制御手段および炊飯器本体内部を冷却するための空気を送り込む冷却ファンとを備え、少なくとも浸水工程または蒸らし工程のいずれか一方において、前記冷却ファンの回転を所定時間停止することを特徴とする炊飯器である。
本発明の炊飯器は、コンパクトな構成で、内鍋温度検知手段の検知精度を高くし、正確な検知温度を基に火力制御(誘導加熱手段への通電率及び/又は通電量制御)を行うので、おいしいご飯を炊くことと、省エネルギー効果を発揮することができる。
本発明によれば、浸水工程、または蒸らし工程で冷却ファンの回転を停止するので、炊飯器外部の空気の温度による内鍋検知手段の検知精度に対する影響を少なくすることができ、内鍋温度検知手段の検知精度を高くすることができる。従って、米への加熱量を過不足なくでき、適切に加熱できるため、炊飯性能を確保することができる。
また、炊飯器内部に送り込まれる空気が一時的になくなるので、内鍋と保護枠の間にも炊飯器外部の空気が流れ込むことがなく、内鍋が炊飯器外部の空気に冷却、もしくは温められることはない。
さらに、冷却ファンから送り込まれる空気の流れる方向を変更する風向き変更手段をボディの吸気口と内鍋温度検知手段の間に有する炊飯器である。
本発明によれば、内鍋温度検知手段に炊飯器外部から吸気口を介して冷却ファンにより炊飯器内部に送風される空気が直接且つ大量に当たることを防止することができるので、内鍋温度検知手段の検知精度を高くすることができる。
さらに、風向き変更手段をボディに軸支された風向き変更リブとボディのバネ受け部と風向き変更リブの間に配置した形状記憶バネと付勢バネで構成することを特徴とした炊飯器である。
本発明によれば、炊飯器内部の雰囲気温度を基に形状記憶バネの形状を変動させることでき、風向き変更リブの角度を炊飯中に臨機応変に変更することができる。
本発明は、コンパクトな構成で、内鍋温度検知手段の検知精度を高くし、正確な検知温度を基に火力制御(誘導加熱手段への通電率及び/又は通電量制御)を行うので、おいしいご飯を炊くことと、省エネルギー効果を発揮する炊飯器を実現できるという有利な効果を奏する。
以下本発明を実施するための最良の形態を具体的に示した実施の形態について、図面と共に記載する。
(実施の形態1)
図1〜図3を用いて、本発明の実施の形態1の炊飯器を説明する。
図1は、本発明の実施の形態1の炊飯器の一部切欠した側面図である。破断部分に断面図を示す。図面を簡潔にするために、電気的接続のためのリード線等は省略してある。
図1において、炊飯器本体1は、ボディ2及び上枠3から構成しており、その内部に内鍋4を収納する保護枠5を設け、保護枠5の下方には加熱手段である誘導加熱コイル6が配置している。7は炊飯器上部を形成する開閉自在の蓋体で、蓋体7が閉じている状態では、フックレバー8により炊飯器本体1に支持されている。蓋体7の内部には、蓋温度検知手段である蓋センサー25を配設している。炊飯器本体1の前面部には、炊飯器を操作するための入力装置を備えた操作基板9が傾斜した状態で操作基板用基板ベース10の開口面に設置している。加熱手段6を制御する制御装置を備えた制御基板11は、操作基板9の下方に略垂直に制御基板用基板ベース12の開口面に設置している。
操作基板9と制御基板11は、リード線13を介して接続され、操作基板9の入力装置からの信号を制御基板11に伝達し、制御基板11の制御装置により、内鍋4を誘導加熱し、内鍋4内部の調理物14を加熱調理する。また、調理中の内鍋温度検知は、内鍋4の略中央部と当接する内鍋温度検知手段である底センサー15により行い、その温度情報を制御手段11に伝達し、加熱手段6である誘導加熱コイル6への通電を行い、内鍋4内部の調理物14の温度調整を行っている。なお、14は、炊飯前の米と水又は炊き上がったご飯等である。
制御基板11の下方には、炊飯器内部を冷却する空気を送り込む冷却ファン16と、冷却ファン16下方のボディ2には、炊飯器外部の空気の入り口となる吸気口17を、ボディ2後方には排気口18を配設している。内鍋4の内鍋温度検知手段15である底センサー15は、内鍋4中央底部と当接するように配設している。
以上のように構成された炊飯器について、以下その動作、作用を図2を基に説明する。図2(a)は一般的な炊飯工程を示す図で、図2(b)は一般的な炊飯工程における米の温度を示す図である。はじめに、一般的な炊飯工程は、図2(a)に示すように、主として、浸水工程A、炊き上げ工程B、沸騰維持工程C、むらし工程Dから成る。
浸水工程Aでは、計時手段(図示せず)の計時時間が第一の所定時間t1(通常20分前後)になるまで、内鍋温度検知手段15の検知温度Taが第一の所定温度T1(通常55℃前後)になるように制御手段11が加熱手段4を制御し、加熱手段4で内鍋4を加熱するものである。浸水工程は、糊化温度よりも低温の水に米を浸し、予め米に吸水させておくことで、以降の工程において、米の中心部まで十分に糊化させるための工程である。また、本工程は、米に含まれるアミラーゼにより澱粉を分解しグルコースを生成させる工
程でもあり、ここで、飯の甘味を生み出すのである。
次に、浸水工程A終了後、炊き上げ工程Bに移行する。炊き上げ工程Bでは、図2(a)に示すように、内鍋温度検知手段15の検知温度Taが第二の所定温度T2(水の沸点(通常100℃近傍))になるまで、加熱手段4が内鍋4を加熱するものである。
なお、本工程では、内鍋温度検知手段15の検知温度により加熱手段4を制御したが、別途、内鍋4の開口部を覆う蓋体7の温度を検知する蓋温度検知手段25を設け、蓋温度検知手段の検知温度が所定温度に達するまで、加熱手段4が内鍋4を加熱することもできる。
引き続き、炊き上げ工程B終了後、沸騰維持工程Cに移行する。沸騰維持工程Cでは、内鍋4に水が有る間は、内鍋温度検知手段15の検知温度Taが、図2(a)に示すように、第二の所定温度T2(水の沸点(通常100℃近傍))で沸騰状態を維持するように制御手段11が加熱手段4を制御し、加熱手段4が内鍋4を加熱する。そして、沸騰維持工程Cが経過していくと、内鍋4内部の水が蒸発して、内鍋4内部に水がなくなると、内鍋4の温度が上昇する。内鍋温度検知手段15の検知温度Taが、第三の所定温度T3(水の沸点以上)に到達すると、内鍋4内に水がなくなったと判断し工程の終了とする。この工程は、米澱粉を糊化させる工程であり、炊飯後の飯の糊化度は100%近くに達するが、この工程終了時には糊化度は50〜60%程度となる。
次に、むらし工程Dに進む。むらし工程Dでは、図2(a)に示すように、計時手段の計時時間が第二の所定時間t2(通常15分前後)になるまで、内鍋温度検知手段15の検知温度Taが第二の所定温度T2(通常100℃近傍)で維持するように制御手段11が加熱手段4を制御し、加熱手段4が内鍋4を加熱する。むらし工程Dは沸騰維持工程Cに引き続き、米澱粉の糊化させる工程であり、むらし工程Dの開始時には糊化度は50〜60%程度であったものが、むらし工程D終了時、すなわち、炊飯終了時には、糊化度は100%近くに達するのである。
このような炊飯工程を実行すると、内鍋温度検知手段15の検知温度Taが図2(a)に示すこととなり、内鍋4内部の温度Tb、すなわち、米の温度は図2(b)に示すように温度推移する。
本発明の実施の形態1の炊飯器は、浸水工程Aで一旦冷却ファン16を停止し、炊飯器外部からの空気が送り込まれなくなる。冷却ファン16停止時は、炊飯器外部から送り込まれる空気が底センサー15に当たることがないので、炊飯器外部の空気温度の影響(冷却又は加熱)を受けることなく、内鍋温度を精度高く検知することができる。
浸水工程Aは、前述のように内鍋温度を一定温度(通常55℃近傍)に調整し、内鍋4内部の米を所定温度に維持し、ご飯の甘味を引き出す起因となる工程である。すなわち、この工程での内鍋4の温度検知が炊飯性能に与える影響は大きく、例えば、底センサー15が冷却されすぎると、誘導加熱コイル6への通電回数が増加してしまい、内鍋4内の米は加熱され過ぎ、アミラーゼが失活するため、甘味の抜けたご飯が出来上がってしまう。また、同時に鍋への加熱量が必要量より増加してしまい、同工程での積算消費電力量も増加してしまう。さらには、低温の空気が炊飯器内部に流れ込み、保護枠5と内鍋4の間に流れ込むと内鍋4を冷却してしまい、その温度を底センサー15が検知することにより、誘導加熱コイル6への通電回数が増加してしまい、結果として加熱量を増加してしまう。
本発明の実施の形態1の炊飯器によれば、内鍋温度を精度高く検知できることから、米への加熱量を過不足なくでき、ご飯の甘味を適切に引き出すことと加熱し過ぎによるエネ
ルギー損失を少なくすることを実現する。また、炊飯器内部に送り込まれる空気が一時的になくなるので、内鍋4と保護枠5の間にも炊飯器外部の空気が流れ込むことがなく、内鍋4が炊飯器外部の空気に冷却、もしくは温められることはないため、前述と同様な効果が得られる。また、冷却ファン16を停止している間、冷却ファン16の回転によるエネルギー損失を削減できることによる省エネルギー効果も得られる。
冷却ファンの停止時間は、浸水工程の全工程時間であっても工程の一部の時間であっても適宜設定できる。
また、本発明の実施の形態1の炊飯器は、むらし工程Dで一旦冷却ファン16を停止し、炊飯器外部からの空気の供給を一時的に停止する。冷却ファン16停止時は、炊飯器外部から供給される空気が底センサー15に当たることがないので、炊飯外部の空気温度の影響(冷却又は加熱)を受けることなく、内鍋温度を精度高く検知することができる。
むらし工程Dは、前述のように内鍋温度を一定温度(通常100℃近傍)に調整し、内鍋4内部の米を所定温度に維持する工程である。すなわち、この工程での内鍋4の温度検知が炊飯性能に与える影響は大きく、例えば、底センサー15が冷却されすぎると、誘導加熱コイル6への通電回数が増加してしまい、内鍋4内の米は加熱され過ぎ、米澱粉の糊化させる工程において、内鍋4底部と接するご飯層に焦げを引き起こす。また、同時に内鍋4への加熱量が必要量より増加してしまい、同工程での積算消費電力量も増加してしまう。さらには、低温の空気が炊飯器内部に流れ込み、保護枠5と内鍋4の間に流れ込むと内鍋4を冷却してしまい、その温度を底センサー15が検知することにより、誘導加熱コイル6への通電回数が増加してしまい、結果として加熱量を増加してしまう。
また、同工程において内鍋温度は100℃近傍であるため、この内鍋温度の輻射熱により内鍋4近傍の構成部材及び空気は温められている。この状況下で炊飯器内部に空気が送り込まれると前述の空気が炊飯器本体1上部に位置するフックレバー8を温めてしまい、使用時の安全性を損なう場合がある。
本発明の実施の形態1の炊飯器によれば、内鍋温度を精度高く検知できることから、米への加熱量を過不足なくでき、ご飯に焦げを発生を防止できること加熱し過ぎによるエネルギー損失を少なくすることを実現する。また、炊飯器内部に送り込まれる風が一時的になくなるので、内鍋4と保護枠5の間にも炊飯器外部の空気が流れ込むことがなく、内鍋4が炊飯器外部の空気に冷却、もしくは温められることはないため、前述と同様な効果が得られる。また、冷却ファン16停止している間、冷却ファン16の回転によるエネルギー損失を削減できることによる省エネルギー効果も得られる。更には、内鍋温度の輻射熱により温められた空気がフックレバー8を加熱することはないため、使用時にも安全に使用できる。
冷却ファンの停止時間は、むらし工程の全工程時間であっても工程の一部の時間であっても適宜設定できる。
本発明の実施の形態1の炊飯器は、浸水工程、または蒸らし工程において冷却ファン16を停止した後に再び冷却ファン16を回転し、炊飯器内部に炊飯器外部の空気を送り込むでもよい。冷却ファン16を一旦停止すると炊飯器内部の構成部品は冷却ファン16を停止している間に温度上昇し、構成部品の基準温度を上回ってしまう場合がある。再び冷却ファン16を回転させ、炊飯器外部の空気を炊飯器内部に送り込むことで、炊飯器内部の構成部品を再び冷却することができ、構成部品を基準温度内に納めることができる。なお、冷却ファン16を一旦停止し、再び回転させることで底センサーも冷却され、底センサーの検知精度への影響が懸念されるが、連続的に冷却ファン16を回転させる従来の炊
飯器よりも、断続的に冷却ファン16を回転させる本発明の炊飯器の方が、底センサーを冷却する風量も少なく且つ炊飯器外部の空気との空気循環も少ないことから底センサー検知精度は従来炊飯器よりも良好であり、炊飯器内部の冷却性能を維持すると共に炊飯性能の向上も実現できる。
また、本発明の実施の形態1の炊飯器は、冷却ファン16を再回転する際にその回転数を増加させることができる。図3に冷却ファン16の回転数と炊飯器内部の構成部品の温度上昇の一例を示す。同図に示すように、冷却ファン16の回転数を増加させると炊飯器内部の構成部品の温度上昇カーブは、冷却ファン16を停止する前の温度上昇カーブと比較して緩やかになり、炊飯器内部の構成部品の冷却性能は、冷却ファン16停止前より向上していることがわかる。このことにより、炊飯器内部の構成部品は冷却ファン16の再回転後に素早く冷却され、再び冷却ファン16を停止することが可能となる。従って、冷却ファン16を停止することによって得られる前記効果と同様の効果得られる。同図に示した構成部品の温度上昇カーブは一例であり、すべての構成部品に当てはまるものではないが、一例の構成部品のみを冷却すれば、再び冷却ファン16を停止できる状況下には有効な手段であり、経験的に前記状況下は多数発生しているため、活用範囲は広範囲である。
なお、冷却ファン16を一旦停止し、再び冷却ファン16の回転数を増加させて回転させることで底センサーも冷却され、底センサーの検知精度への影響が懸念されるが、連続的に冷却ファン16を回転させる従来の炊飯器よりも、断続的に冷却ファン16を回転させてから回転数を増加させる本発明の炊飯器の方が、結果的には底センサーを冷却する風量も少なく且つ炊飯器外部の空気との空気循環も少ないことから底センサー検知精度は従来炊飯器よりも良好であり、炊飯器内部の冷却性能を維持すると共に炊飯性能の向上も実現できる。
上記の冷却ファン16の回転数の変動及び停止、再回転等の要素は、求める効果、例えば、炊飯性能、冷却性能、省エネルギー効果(前述冷却ファン16停止により得られる効果も含む)などにより臨機応変に設定してよい。また、前述の効果及び設定は、炊飯器に搭載されるーコースや筐体により、変わってくるので臨機応変に設定してもよい。
(実施の形態2)
図4〜図6を用いて、本発明の実施の形態2の炊飯器の説明をする。
図4は、本発明の実施の形態2の炊飯器の一部切欠した側面図である。破断部分に断面図を示す。図面を簡潔にするために、電気的接続のためのリード線等は省略してある。
図5は、風向き変更手段19を用いた一例を示した炊飯器の一部切欠した側面図である。
図6は、風向き変更手段19を用いた一例を示した炊飯器の作用を説明した正面図である。
図4において、風向き変更手段19をボディ2の吸気口17と内鍋温度検知手段である底センサー15の間に配設している。その他の構成及び動作、作用は実施の形態1と同様であるため、省略する。
本発明の実施の形態2の炊飯器は、風向き変更手段19により内鍋検知手段である底センサー15に炊飯器外部から吸気口17を介して冷却ファン16により炊飯器内部に送り込まれる空気が直接且つ大量に当たることを防止している。
本発明の実施の形態2の炊飯器によれば、炊飯器外部から送り込まれる空気が底センサー15に直接且つ大量に当たることがないので、炊飯外部の空気温度の影響(冷却又は加熱)を受けることなく、内鍋温度を精度高く検知することができるので、各工程において米への加熱量を過不足なくでき、おいしいご飯を炊くこと、加熱し過ぎによるエネルギー損失を少なくすることを実現する。
また、図5に示すように風向き変更手段であるルーバー19を冷却ファン16とヒートシンク20の間に配設する方式もある。ルーバー19は吸気口17から冷却ファン16により送り込まれる空気の向きに対していくらか角度を有し、空気がルーバー19に当たることで炊飯器内部の空気の流れを変更することができる。このルーバー19も角度の調整により、炊飯器内部の空気の流れを変更することができ、冷却したい構成部品に当たるように角度を調整し、炊飯器外部から送り込まれる空気が内鍋温度検知手段である底センサー15に直接且つ大量に当たらないように調整できる。
本発明の実施の形態2の炊飯器は、図6(a)、(b)に示すようにボディ2に軸支された風向き変更リブ21とボディ2のバネ受け部22と風向き変更リブ21の間に配置されている形状記憶バネ23と付勢バネ24により構成されている。
炊飯スタート当初は、風向き変更リブ21は付勢バネ24により付勢され、風向き変更手段19の風受け面25は、炊飯器内部の空気の流れと平行にとなっている。やがて、形状記憶バネ23設置部近傍の雰囲気温度が高くなり、形状記憶バネ23の形状遷移温度に到達すると形状記憶バネ23は形状を変更し、伸張方向にバネ力を有す。風向き変更リブ21はやがて形状記憶バネ23に押されて、図に示すように回転移動する。風向き変更リブ21が回転することにより、風受け面25は炊飯器内部の空気の流れと角度を有し、空気の流れは風受け面25に沿う流れとなる。
以上のように、本発明の実施の形態2の炊飯器によれば、炊飯器内部の風が風向き変更リブ21に当たり、炊飯器内部での風向きを変更することができる。なお、風向き変更リブ21もしくはボディ2のバネ受け部22を金属部材で構成し、炊飯器の加熱手段6により誘導加熱し温度上昇させ、当接する形状記憶バネ23の遷移温度の調整をすることができる。また、冷却ファン16停止時させ、炊飯器内部の温度分布を良好にし、形状記憶バネ23の遷移温度の調整をすることができる。
また、この風向きの変更をするための設定は、冷却したい構成部品、もしくは、温度調整工程において底センサー15に風が直接流れないように求める効果により臨機応変に設定することができる。
本発明に係わる炊飯器は、家庭用又は業務用の炊飯器として有用である。
本発明の実施の形態1の炊飯器の一部を切欠した側面図 本発明の実施の形態1の炊飯器の動作、作用の説明図 本発明の実施の形態1の炊飯器の冷却ファンの回転数と炊飯器内部の構成部品の温度上昇を一例を示した図 本発明の実施の形態2の炊飯器の炊飯器の一部を切欠した側面図 本発明の実施の形態2の炊飯器の風向き変更手段を用いた一例を示した炊飯器の一部を切欠した側面図 (a)本発明の実施の形態2の炊飯器の風向き変更手段を用いた一例を示した炊飯器の作用を説明した概略正面図(形状記憶バネ遷移温度未到達時概略正面図)(b)本発明の実施の形態2の炊飯器の風向き変更手段を用いた一例を示した炊飯器の作用を説明した概略正面図(形状記憶バネ遷移温度到達時概略正面図)
1 炊飯器本体
2 ボディ
4 内鍋
6 加熱手段(誘導加熱コイル)
7 蓋体
11 制御手段(制御基板)
14 調理物
15 内鍋温度検知手段(底センサー)
16 冷却ファン
17 吸気口
19 風向き変更手段
21 風向き変更リブ
22 バネ受け部
23 形状記憶バネ
24 付勢バネ
25 蓋温度検知手段(蓋センサー)

Claims (1)

  1. 炊飯器本体と、前記炊飯器本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋体と前記蓋体内に配設した蓋温度検知手段と、前記炊飯器本体に着脱自在に収納される内鍋と、前記内鍋に当接する内鍋温度検知手段と、前記内鍋内の調理物を加熱するための加熱手段と、前記内鍋温度検知手段と前記蓋温度検知手段の情報を基に前記加熱手段を制御し、前記内鍋内の調理物を調理する機能を有する制御手段と、前記制御手段および炊飯器本体内部を冷却するための空気を送り込む冷却ファンと、ボディの吸気口と前記内鍋温度検知手段の間に設けられ、前記冷却ファンから送り込まれる空気の流れる方向を変更する風向き変更手段とを備え、少なくとも浸水工程または蒸らし工程のいずれか一方において、前記冷却ファンの回転を所定時間停止し、前記風向き変更手段は、ボディに軸支された風向き変更リブとボディのバネ受け部と風向き変更リブの間に配置した形状記憶バネと付勢バネで構成することを特徴とした炊飯器。
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