JP4352966B2 - 多段圧縮成形金型 - Google Patents
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Description
(1) 金型の型開き方向に複数のキャビティを有し、固定側取付け板と上段の型板(上型)とが一体化した固定側部分と、成形体を取り出すために型締め状態より下降する可動側部分とを有する多段圧縮成形金型において、型開き時に成形体を突き出すために、複数のキャビティに対応する複数種の突き出しピンと、該突き出しピンの下端にこれを一体的に取り付けた突き出しプレートと、該突き出しプレートと面同士で一体化した突き出し補助プレートと、該突き出し補助プレートにその上部が一体的に取り付けられた棒状の突き出し補助ジグとを可動側部分に有し、該突き出し補助ジグの下端の下方には、型開き時に突き出し補助ジグの下端が当接する台座を設置してなり、型閉め時における複数種の突き出し補助ジグ下端の位置と台座の上面との距離の相異により各突き出しピンが作動するタイミングを規定することを特徴とする多段圧縮成形金型。
(2) 型閉め時における複数種の突き出し補助ジグの下端が略同一の高さであり、突き出しピンの作動するタイミングに応じて台座の上面が複数の段形状とすることにより、前記突き出し補助ジグ下端と台座の上面との距離を相異させてなる前記(1)に記載の多段圧縮成形金型。
(3) 型閉め時における複数種の突き出し補助ジグの下端が突き出しピンの作動するタ
イミングに応じて高さを異にし、台座の上面が略平面とすることにより、前記突き出し補助ジグ下端と台座の上面との距離を相異させてなる前記(1)に記載の多段圧縮成形金型。
図1および図2は、本発明の多段圧縮成形金型構造の一例を示すものであり、図1は側断面図、図2は図1のA−A断面図である。この例では、2段の金型構造となっている。成形体は板状成形体である。これらの図において、1は上段の成形体、2は下段の成形体である。3は固定側取付け板、4は可動側取付け板である。5,6は上段のキャビティを構成する型板であり、5は上型、6は下型である。7は上段の受け板、8は成形体突き出しのための上段のスペーサーブロック、9は上段の突き出しプレート、10は上段の突き出しピンである。11は引張りリンクである。12,13は下段のキャビティを構成する型板であり、12は上型、13は下型である。14は下段の受け板、15は成形体突き出しのための下段のスペーサーブロック、16は下段の突き出しプレート、17は下段の突き出しピンである。18は上段の型板と下段の型板との間にあり、これらを仕切る仕切り板である。21は上段の突き出し補助プレート、22は上段の突き出し補助ジグ、23は下段の突き出し補助プレート、24は下段の突き出し補助ジグである。27は上段の成形体1の突き出しを補助するためのエアを吹き込むエア孔、28は同様に下段の成形体2のためのエア孔である。
られている)は棒状であり、前記突き出し補助プレート21にその上部が一体的に取り付けられている。かかる構造により、突き出し補助ジグ22の上昇により突き出しピン10が上昇し、成形体1を突き出す。上段の受け板7には、外部のエア送り装置から突き出しピン10に通じるエア孔27が開けられている。
同様に、キャビティBで成形された成形体2を突き出すための突き出しピン17は下段の突き出しプレート16に固定されていて、この突き出しプレート16には下段の突き出し補助プレート23が面同士で一体化している。下段の突き出し補助ジグ24(金型の側面外部に設けられている)は棒状であり、前記突き出し補助プレート23にその上部が一体的に取り付けられている。かかる構造により、突き出し補助ジグ24の上昇により、成形体2を突き出す。下段の受け板14には、外部のエア送り装置から突き出しピン17に通じるエア孔28が開けられている。
図3は、油圧プレスが下降して上段と下段の型開き面が開いていて、板状成形体の予備成形体が金型のキャビティBにセットされた状態である。突き出し補助ジグ22は、その下端が台座の上面に当接していて、突き出し補助ジグ24は、その下端が台座から離れていて突き出しピン17はキャビティBから後退している。図4は、油圧プレスが上昇し、予備成形体が金型のキャビティAにセットされた後金型が閉じた状態である。この状態で板状成形体の成形が行われる。突き出し補助ジグ22,24は、下降した状態であり、その下端は台座の上方にある。図5は、成形が終了し、油圧プレス(金型)が一段階下降して、突き出し補助ジグ22が台座上面の凸部32に当接し、上段の突き出しピン10が作動し始める状態である。図6は、突き出し補助ジグ22が台座の凸部32に当接したまま、油圧プレスが下降して、上段の型開き面が開き、突き出しピン10により成形体1が突き出されている状態である。このとき、エア孔27からエアが吹き込まれ、成形体1の突き出しを補助する。
使用した成形材料は、ガラス繊維を主基材とするフェノール樹脂成形材料である。板状成形体の形状は下記の通りである。
板状成形体の寸法:120mm × 120mm、厚さ0.6mm
前記の金型用焼き入れ材(SDK−61)を使用して製作した型板5,6,12,13を、一般金型材(S15C)を使用して製作した成形金型本体に組み込んで成形金型を完成させた。この場合あらかじめ金型本体の各受け板7,14にその側面より各突き出しピンの穴位置までエアー孔(径8mm)27,28を開けておいた。その後、成形機に取り付ける段階で、突き出しピン10,17を突き出しプレート9,16に一体化し、突き出し補助プレート21,23および突き出し補助ジグ22,24を突き出しプレート9,16に組み込み一体化した。以下に製作した成形金型、突き出し補助プレートおよび突き出し補助ジグの寸法を示す。
固定側取付け板 :550mm × 450mm、厚さ35mm
型板(上型) :450mm × 450mm、厚さ40mm
型板(下型) :450mm × 450mm、厚さ40mm
受け板 :450mm × 450mm、厚さ60mm
スペーサブロック:450mm × 78mm、厚さ70mm
上段の突き出しプレート :450mm × 290mm、厚さ25mm
下段の突き出しプレート :450mm × 290mm、厚さ30mm
仕切り板 :450mm × 450mm、厚さ80mm
可動側取付け板 :550mm × 450mm、厚さ35mm
上段の突き出し補助プレート :160mm × 150mm、厚さ34mm(2枚)
上段の突き出し補助ジグ :径24mm × 600mm(2本)
上段の突き出し補助プレート :160mm × 150mm、厚さ34mm(2枚)
下段の突き出し補助ジグ :径16mm × 350mm(4本)
成形機に上記多段圧縮成形金型を取り付けて、以下の条件にて圧縮成形した。
温度:175℃、圧力:40kg/cm2 、時間:2分間
(成形体の取り出し)
型開きしつつ、突き出しピンとエアー噴出を併用して板状成形体を成形金型より取り出した。型開きの速度は約100mm/秒とした。
(成形体の評価)
得られた板状成形体について、外観および成形性を評価した。得られた板状成形体は、良好な外観を有し、成形性においても優れていた。
1.外観
成形された板状成形体を拡大鏡(10倍)にて外観観察評価した。表面・裏面は、欠け等の損傷も無く良好な外観を有していた。
2.成形性
成形性については、成形時において予備成形体のセット時のハンドリング性と成形体の成形金型よりの離型性にて評価した。成形体の離型から予備成形体のセットに要する時間は20−25秒程度であり、良好な結果であった。
3 固定側取付け板
4 可動側取付け板
5 上段の型板(上型)
6 上段の型板(下型)
7 上段の受け板
8 上段のスペーサブロック
9 上段の突き出しプレート
10 上段の突き出しピン
11 引張りリンク
12 下段の型板(上型)
13 下段の型板(下型)
14 下段の受け板
15 下段のスペーサブロック
16 下段の突き出しプレート
17 下段の突き出しピン
18 仕切り板
21 上段の突き出し補助プレート
22 上段の突き出し補助ジグ
23 下段の突き出し補助プレート
24 下段の突き出し補助ジグ
27 上段のエア孔
28 下段のエア孔
31 台座
32 台座の上面(凸部)
33 台座の上面(低部)
Claims (3)
- 金型の型開き方向に複数のキャビティを有し、固定側取付け板と上段の型板(上型)とが一体化した固定側部分と、成形体を取り出すために型締め状態より下降する可動側部分とを有する多段圧縮成形金型において、型開き時に成形体を突き出すために、複数のキャビティに対応する複数種の突き出しピンと、該突き出しピンの下端にこれを一体的に取り付けた突き出しプレートと、該突き出しプレートと面同士で一体化した突き出し補助プレートと、該突き出し補助プレートにその上部が一体的に取り付けられた棒状の突き出し補助ジグとを可動側部分に有し、該突き出し補助ジグの下端の下方には、型開き時に突き出し補助ジグの下端が当接する台座を設置してなり、型閉め時における複数種の突き出し補助ジグ下端の位置と台座の上面との距離の相異により各突き出しピンが作動するタイミングを規定することを特徴とする多段圧縮成形金型。
- 型閉め時における複数種の突き出し補助ジグの下端が略同一の高さであり、突き出しピンの作動するタイミングに応じて台座の上面が複数の段形状とすることにより、前記突き出し補助ジグ下端と台座の上面との距離を相異させてなる請求項1に記載の多段圧縮成形金型。
- 型閉め時における複数種の突き出し補助ジグの下端が突き出しピンの作動するタイミングに応じて高さを異にし、台座の上面が略平面とすることにより、前記突き出し補助ジグ下端と台座の上面との距離を相異させてなる請求項1に記載の多段圧縮成形金型。
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