JP4352626B2 - 真空遮断器の電極 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は真空遮断器の電極に関し、特にカップ形の縦磁界電極に適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】
真空遮断器の遮断性能を向上させるためには、遮断時に電極間に発生するアークを一箇所に集中させることなく、電極表面全体でアークによるダメージを受け止める必要がある。このように電極表面全体でアークによるダメージを受け止めるため、図11や図12に示す縦磁界電極(軸方向磁界電極)構造が採用されている。
【0003】
図11に示す縦磁界電極構造では、固定側の電極01の接触子01aの反接触側に、コイル電極01bを備えるとともに、可動側の電極02の接触子02aの反接触側に、コイル電極02bを備えている。コイル電極01b,02bは、軸中心から半径方向に延びた腕の先端に、周方向に伸びるコイルを取り付けたものであり、このコイルに電流が周方向に流れることにより、アークに対して平行な磁界(縦磁界)が発生する。このようにしてアークに縦磁界を加えると、荷電粒子が径方向に拡散するのを防ぎ、アークを安定させ、アークの損失を少なくして電極部の温度上昇を抑え、遮断能力を増大させることができる。なお、この種の縦磁界電極構造を開示する文献として特公昭63−18292号公報がある。
【0004】
図12に示す縦磁界電極構造では、円筒形(カップ形)の電極011,012に、斜めにスリット011a,012aを入れている。このように斜めスリット011a,012aを入れることにより、電流が円周方向に流れて縦磁界が発生する。この種の縦磁界電極構造を開示する文献として特公平3−59531号公報がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図11に示す縦磁界電極構造は、構造が複雑で、部品単体形状も複雑であるため、低コスト化のためには、形状を簡略化するとともに部品点数を削減する必要がある。図12に示す縦磁界電極構造は、図11に示す縦磁界電極構造に較べて部品点数を少なくすることができる形状とはなっているが、次の様な問題がある。
【0006】
真空遮断器の小形化を図る場合、必然的に真空容器内の電極寸法も小さくする必要があり、コイル部の寸法にも制限が生じる。図12に示すカップ形の縦磁界電極において、磁束密度を変化させるパラメータの要素としては、コイル部の各寸法(径,高さ,厚み)と、スリット構成(スリットの数,角度)とがある。ただ、コイル部の寸法に制限がある場合(例えば、小形の真空遮断器であるためにコイル部の寸法と、高さ寸法とを小さくする必要がある場合)の磁束密度のパラメータ要素としてはスリット部(スリット数,角度)のみとなる。
【0007】
しかし、小径のコイル部(例えば電極直径Dが60mm以下)の場合には、そのスリット数を増やしても縦磁界の磁束密度の向上には余り寄与し得ない。そこで、スリット数は極力少なくするのが望ましい。スリット数の増加は加工費の高騰を招来するからである。
【0008】
この結果、電極中央部で十分な縦磁界の磁束密度を得ようとすれば、スリット角を可及的に小さく加工することが肝要になる。ところが、スリット角が小さくなればなる程、高度な加工技術が要求され、加工費の高騰に繋がる。
【0009】
本発明は、上記従来技術に鑑み、上述の如きカップ形の縦磁界電極のコイルをさらに簡略化した真空遮断器の電極を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の構成は、次の点を特徴とする。
【0011】
カップ状の部材からなる接触子台と、この接触子台の開口部を閉塞して相対向する電極との接触部分となる接触子とを有し、
上記接触子台は、そのカップ状の端面の周方向に沿い所定の間隔で交互に複数個の凸部及び凹部を形成するとともに、複数個のスリットを切り込んで形成し、さらに上記凸部に上記接触子を当接させてこの接触子との間での電気的な接続を確保するように構成した真空遮断器の電極において、
上記接触子台は、円筒カップ状の部材とし、またそのスリットは、上記凹部と上記凸部との境界部分を通るように、上記円筒カップの外周円の中心を通り且つ前記外周円が形成する面に垂直な線を含む面に対して平行で且つ直線的に形成するとともに、
上端面が接触子の裏面に当接し、下端面がカップ状部材の接触子台の底面に当接して当該電極の機械的な補強をなす補強部材を設け、
さらにこの補強部材は、複数の部材を中心部で交差させてなり、各部材の側端面を上記接触子台の内周面に当接させてこの接触子台の内部空間における位置が規制されるように構成するとともに、その中心部に形成した凸部又は凹部と接触子の中心部に形成した凹部又は凸部とを嵌合したものであること。
【0012】
カップ状の部材からなる接触子台と、この接触子台の開口部を閉塞して相対向する電極との接触部分となる接触子とを有し、
上記接触子台は、そのカップ状の端面の周方向に沿い所定の間隔で交互に複数個の凸部及び凹部を形成するとともに、複数個のスリットを切り込んで形成し、さらに上記凸部に上記接触子を当接させてこの接触子との間での電気的な接続を確保するように構成した真空遮断器の電極において、
上記接触子台は、円筒カップ状の部材とし、またそのスリットは、上記凹部と上記凸部との境界部分を通るように、上記円筒カップの外周円の中心を通り且つ前記外周円が形成する面に垂直な線を含む面に対して対面しつつ傾斜すると共に前記外周円が形成する面に垂直な面に平行で且つ直線的に形成するとともに、
上端面が接触子の裏面に当接し、下端面がカップ状部材の接触子台の底面に当接して当該電極の機械的な補強をなす補強部材を設け、
さらにこの補強部材は、複数の部材を中心部で交差させてなり、各部材の側端面を上記接触子台の内周面に当接させてこの接触子台の内部空間における位置が規制されるように構成するとともに、その中心部に形成した凸部又は凹部と接触子の中心部に形成した凹部又は凸部とを嵌合したものであること。
【0013】
カップ状の部材からなる接触子台と、この接触子台の開口部を閉塞して相対向する電極との接触部分となる接触子とを有し、
上記接触子台は、そのカップ状の端面の周方向に沿い所定の間隔で交互に複数個の凸部及び凹部を形成するとともに、複数個のスリットを切り込んで形成し、さらに上記凸部に上記接触子を当接させてこの接触子との間での電気的な接続を確保するように構成した真空遮断器の電極において、
上記接触子台は、円筒カップ状の部材とし、またそのスリットは、上記凹部と上記凸部との境界部分を通るように、上記円筒カップの外周円の中心を通り且つ前記外周円が形成する面に垂直な線を含む面に対して平行で且つ直線的に形成するとともに、そのより中心側である先端部を直線的に折り曲げ、
上端面が接触子の裏面に当接し、下端面がカップ状部材の接触子台の底面に当接して当該電極の機械的な補強をなす補強部材を設け、
さらにこの補強部材は、複数の部材を中心部で交差させてなり、各部材の側端面を上記接触子台の内周面に当接させてこの接触子台の内部空間における位置が規制されるように構成するとともに、その中心部に形成した凸部又は凹部と接触子の中心部に形成した凹部又は凸部とを嵌合したものであること。
【0014】
カップ状の部材からなる接触子台と、この接触子台の開口部を閉塞して相対向する電極との接触部分となる接触子とを有し、
上記接触子台は、そのカップ状の端面の周方向に沿い所定の間隔で交互に複数個の凸部及び凹部を形成するとともに、複数個のスリットを切り込んで形成し、さらに上記凸部に上記接触子を当接させてこの接触子との間での電気的な接続を確保するように構成した真空遮断器の電極において、
上記接触子台は、円筒カップ状の部材とし、またそのスリットは、上記凹部と上記凸部との境界部分を通るように、上記円筒カップの外周円の中心を通り且つ前記外周円が形成する面に垂直な線を含む面に対して平行で且つ直線的に形成するとともに、そのより中心側である先端部を曲線的に折り曲げ、
上端面が接触子の裏面に当接し、下端面がカップ状部材の接触子台の底面に当接して当該電極の機械的な補強をなす補強部材を設け、
さらにこの補強部材は、複数の部材を中心部で交差させてなり、各部材の側端面を上記接触子台の内周面に当接させてこの接触子台の内部空間における位置が規制されるように構成するとともに、その中心部に形成した凸部又は凹部と接触子の中心部に形成した凹部又は凸部とを嵌合したものであること。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0019】
<第1の実施の形態>
図1は本形態に係る電極を示す正面図で、(a)は組み立てた状態で示す全体図、(b)は各構成要素に分解した状態で示す分解図である。また、図2は本形態に係る電極の各構成要素を示す平面図で、(a)は接触子、(b)は補強部材、(c)は接触子台をそれぞれ示している。両図に示すように、本形態に係る電極は、円筒カップ状の部材からなり、コイルとしても機能する接触子台1と、この接触子台1の開口部を閉塞して相対向する電極との接触部分となる接触子2と、接触子台1の内部空間に収納され、接触子2の裏面に当接して当該電極の機械的な補強をなす補強部材3とを有している。
【0020】
接触子台1は、その円筒カップ状の端面の周方向に沿い所定の間隔で交互に複数個(図では4個)の凸部1a及び凹部1bを形成するとともに、隣接する凸部1a及び凹部1bの境界位置から径方向に複数個(図では4個)のスリット1cを切り込んで形成し、さらに上記凸部1aに上記接触子2を当接させてこの接触子2との間での電気的な接続を確保するように構成したものである。ここで、スリット1cは、凸部1aと凹部1bとの境界位置から上記円筒カップの外周円の中心を通る直線(図2中に一点鎖線で示す直線)に平行に直線的に形成してある。
【0021】
接触子2は円板状の部材で、その端部から径方向に伸びる複数個(図では4個)のスリット2aを有している。このスリット2aは接触子台1の凸部1aの数と同数が、スリット1cが存在しない凸部1aと凹部1bとの境界部分に対応させて形成してある。また、その中心部には、後述する補強部材3の凸部3aと嵌合する凹部となる孔2bが設けてある。
【0022】
補強部材3は、複数(図では2個)の部材3aを中心部で交差(図では十字に交差)させてなり、しかも各部材3aの側端面が前記接触子台1の内部空間の周面に当接するとともに、下端面が前記接触子台1の内部空間の底面に当接するように構成して、この接触子台1の内部空間における位置が規制されるようにしたものである。また、その中心部には、凸部3bが形成してあり、この凸部3bが接触子1の孔2bに嵌合するようになっている。すなわち、補強部材3は、接触子台1の内部空間にその位置を規制されることにより、接触子台1との位置関係を所定通りに確保しており、同時にその凸部3bを接触子2の孔2bに嵌入することにより、接触子2との位置関係を所定通りに確保している。かくして、接触子台1に対する接触子2の位置ズレを防止し、相対的な位置関係を所定通りに確保し得る。
【0023】
図3は本形態に係る電極における電流の態様を説明するための図で、(a)は接触子台1の平面図、(b)は上下一対の電極を接触させた状態で示す正面図である。両図において、電流Iを太線の矢印で示している。この電流Iは基本的には(実際にはある程度の広がりをもって)、凸部1aの端部とスリット1cとを最短で結ぶようスリット1cに対して斜めに流れるが、この流れにより縦磁界を形成することができる。
【0024】
図4はこのときの接触子1の半径方向の比磁束密度分布を示すグラフである。同図に示すように、中心部の比磁束密度分布は3.8μT/A程度となっている。これは、適正比磁束密度分布を3.5μT/A以上とする、特公平3−59531号公報に開示された条件を十分満足しており(同公報、第3頁右欄第39行目〜同44行目参照。)、十分な遮断性能を得られることが期待される。
【0025】
<第2の実施の形態>
図5は本形態に係る電極を示す正面図で、(a)は組み立てた状態で示す全体図、(b)は各構成要素に分解した状態で示す分解図である。また、図6は本形態に係る電極の各構成要素を示す平面図で、(a)は接触子、(b)は補強部材、(c)は接触子台をそれぞれ示している。両図に示すように、本形態に係る電極は、図1及び図2に示す電極に対し、接触子台11のスリット11cの形状のみを変えたものである。その他の構成は図1及び図2に示す電極と全く同様である。そこで、図1及び図2と同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。
【0026】
本形態に係る円筒カップ状の接触子台11は、そのスリット11cが、凸部11aと凹部11bとの境界位置から上記円筒カップの外周円の中心を通る直線(図6中に一点鎖線で示す直線)に対して傾斜させて直線的に形成したものである。
【0027】
本形態に係る電極における電流も凸部11aの端部とスリット11cとを最短で結ぶように流れるが、この流れにより縦磁界を形成することができる。すなわち、第1の実施の形態と同様の作用・効果を得る。
【0028】
<第3の実施の形態>
図7は本形態に係る電極を示す正面図で、(a)は組み立てた状態で示す全体図、(b)は各構成要素に分解した状態で示す分解図である。また、図8は本形態に係る電極の各構成要素を示す平面図で、(a)は接触子、(b)は補強部材、(c)は接触子台をそれぞれ示している。両図に示すように、本形態に係る電極は、図1及び図2に示す電極に対し、接触子台21のスリット21cの形状のみを変えたものである。その他の構成は図1及び図2に示す電極と全く同様である。そこで、図1及び図2と同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。
【0029】
本形態に係る円筒カップ状の接触子台21は、そのスリット21cが、凸部21aと凹部21bとの境界位置から上記円筒カップの外周円の中心を通る直線(図8中に一点鎖線で示す直線)に平行に直線的に形成するとともに、そのより中心側である先端部を直線的に折り曲げて形成したものである。
【0030】
本形態に係る電極における電流も凸部21aの端部とスリット21cとを最短で結ぶように流れるが、この流れにより縦磁界を形成することができる。すなわち、第1の実施の形態と同様の作用・効果を得る。ここで、本形態に係るスリット21cは第1の実施の形態に係るスリット1cよりもその専有面積を大きくすることができる(ただし、スリット幅が同じであることが前提となる。)。この結果、その分放熱効率が向上する。
【0031】
<第4の実施の形態>
図9は本形態に係る電極を示す正面図で、(a)は組み立てた状態で示す全体図、(b)は各構成要素に分解した状態で示す分解図である。また、図10は本形態に係る電極の各構成要素を示す平面図で、(a)は接触子、(b)は補強部材、(c)は接触子台をそれぞれ示している。両図に示すように、本形態に係る電極は、図1及び図2に示す電極に対し、接触子台31のスリット32cの形状のみを変えたものである。その他の構成は図1及び図2に示す電極と全く同様である。そこで、図1及び図2と同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。
【0032】
本形態に係る円筒カップ状の接触子台32は、そのスリット32cが、凸部32aと凹部32bとの境界位置から上記円筒カップの外周円の中心を通る直線(図10中に一点鎖線で示す直線)に平行に直線的に形成するとともに、そのより中心側である先端部を曲線的に折り曲げて形成したものである。
【0033】
本形態に係る電極における電流も凸部41aの端部とスリット41cとを最短で結ぶように流れるが、この流れにより縦磁界を形成することができる。すなわち、第1の実施の形態と同様の作用・効果を得る。ここで、本形態に係るスリット41cは第1の実施の形態に係るスリット1cよりもその専有面積を大きくすることができる(ただし、スリット幅が同じであることが前提となる。)。したがって、その分放熱効率が向上するものとなる。
【0034】
なお、上記第1乃至第4の実施の形態に係る電極は、つぎの様にして製作することができる。すなわち、先ず、接触子台1、11、21、31を形成するカップ状の部材の端面の周方向に沿い所定の間隔で交互に複数個の凸部1a、11a、21a、31a及び凹部1b、11b、21b、31bをプレス加工により形成する。次に、機械加工又はプレス加工により、上記凸部1a〜31a及び凹部1b〜31bの境界位置から径方向に切り込んで複数個のスリット1c、11c、21c、31cを形成する。次に、かかる状態の接触子台1〜31の内部空間に補強部材3を配置する。最後に、補強部材3の凸部3bを接触子2の孔2bに嵌入するとともに、接触子2の裏面と接触子台1〜31の凸部1a〜31aとを当接させて接触子台1〜31の開口部を接触子2で閉塞する。
【0035】
また、上記第1〜第4の実施の形態においては、補強部材3の凸部3bが接触子2の凹部である孔2bに嵌入するように構成したが、この場合の凹凸の関係は逆であっても良く、逆の場合でも同様の作用・効果を奏することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上実施の形態とともに具体的に説明した通り、本発明によれば、カップ形の縦磁界電極のコイルに相当する部分を複数のスリットを有する接触子台で形成したので、部品点数が多く構造が複雑なアーム形状による縦磁界構造の電極に較べれば勿論、これよりも構造が簡単なカップ形の縦磁界構造の電極に較べても、その構造の簡素化及びコストの低減を図ることができる。さらに、斜めスロットを形成する従来技術に係るカップ形電極に較べ、その製作工程を飛躍的に簡素化し得る。すなわち、加工が難しい斜めスロットを形成する必要がなく、その代わりに端部から径方向に沿うスリットを形成すれば良いからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電極を示す正面図で、(a)は組み立てた状態で示す全体図、(b)は各構成要素に分解した状態で示す分解図である。
【図2】上記第1の実施の形態に係る電極の各構成要素を示す平面図で、(a)は接触子、(b)は補強部材、(c)は接触子台をそれぞれ示す。
【図3】上記第1の実施の形態に係る電極における電流の態様を説明するための図で、(a)は接触子台の平面図、(b)は上下一対の電極を接触させた状態で示す正面図である。
【図4】上記第1の実施の形態に係る電極の接触子における半径方向の比磁束密度分布を示すグラフである。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る電極を示す正面図で、(a)は組み立てた状態で示す全体図、(b)は各構成要素に分解した状態で示す分解図である。
【図6】上記第2の実施の形態に係る電極の各構成要素を示す平面図で、(a)は接触子、(b)は補強部材、(c)は接触子台をそれぞれ示しす。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る電極を示す正面図で、(a)は組み立てた状態で示す全体図、(b)は各構成要素に分解した状態で示す分解図である。
【図8】上記第3の実施の形態に係る電極の各構成要素を示す平面図で、(a)は接触子、(b)は補強部材、(c)は接触子台をそれぞれ示しす。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係る電極を示す正面図で、(a)は組み立てた状態で示す全体図、(b)は各構成要素に分解した状態で示す分解図である。
【図10】上記第4の実施の形態に係る電極の各構成要素を示す平面図で、(a)は接触子、(b)は補強部材、(c)は接触子台をそれぞれ示しす。
【図11】従来技術に係る縦磁界電極構造の一例を示す斜視図である。
【図12】従来技術に係る縦磁界電極構造の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、11、21、31 接触子台
1a、11a、21a、31a 凸部
1b、11b、21b、31b 凹部
1c、11c、21c、31c スリット
2 接触子
2b 孔
3 補強部材
3b 凸部

Claims (4)

  1. カップ状の部材からなる接触子台と、この接触子台の開口部を閉塞して相対向する電極との接触部分となる接触子とを有し、
    上記接触子台は、そのカップ状の端面の周方向に沿い所定の間隔で交互に複数個の凸部及び凹部を形成するとともに、複数個のスリットを切り込んで形成し、さらに上記凸部に上記接触子を当接させてこの接触子との間での電気的な接続を確保するように構成した真空遮断器の電極において、
    上記接触子台は、円筒カップ状の部材とし、またそのスリットは、上記凹部と上記凸部との境界部分を通るように、上記円筒カップの外周円の中心を通り且つ前記外周円が形成する面に垂直な線を含む面に対して平行で且つ直線的に形成するとともに、
    上端面が接触子の裏面に当接し、下端面がカップ状部材の接触子台の底面に当接して当該電極の機械的な補強をなす補強部材を設け、
    さらにこの補強部材は、複数の部材を中心部で交差させてなり、各部材の側端面を上記接触子台の内周面に当接させてこの接触子台の内部空間における位置が規制されるように構成するとともに、その中心部に形成した凸部又は凹部と接触子の中心部に形成した凹部又は凸部とを嵌合したものであることを特徴とする真空遮断器の電極。
  2. カップ状の部材からなる接触子台と、この接触子台の開口部を閉塞して相対向する電極との接触部分となる接触子とを有し、
    上記接触子台は、そのカップ状の端面の周方向に沿い所定の間隔で交互に複数個の凸部及び凹部を形成するとともに、複数個のスリットを切り込んで形成し、さらに上記凸部に上記接触子を当接させてこの接触子との間での電気的な接続を確保するように構成した真空遮断器の電極において、
    上記接触子台は、円筒カップ状の部材とし、またそのスリットは、上記凹部と上記凸部との境界部分を通るように、上記円筒カップの外周円の中心を通り且つ前記外周円が形成する面に垂直な線を含む面に対して対面しつつ傾斜すると共に前記外周円が形成する面に垂直な面に平行で且つ直線的に形成するとともに、
    上端面が接触子の裏面に当接し、下端面がカップ状部材の接触子台の底面に当接して当該電極の機械的な補強をなす補強部材を設け、
    さらにこの補強部材は、複数の部材を中心部で交差させてなり、各部材の側端面を上記接触子台の内周面に当接させてこの接触子台の内部空間における位置が規制されるように構成するとともに、その中心部に形成した凸部又は凹部と接触子の中心部に形成した凹部又は凸部とを嵌合したものであることを特徴とする真空遮断器の電極。
  3. カップ状の部材からなる接触子台と、この接触子台の開口部を閉塞して相対向する電極との接触部分となる接触子とを有し、
    上記接触子台は、そのカップ状の端面の周方向に沿い所定の間隔で交互に複数個の凸部及び凹部を形成するとともに、複数個のスリットを切り込んで形成し、さらに上記凸部に上記接触子を当接させてこの接触子との間での電気的な接続を確保するように構成した真空遮断器の電極において、
    上記接触子台は、円筒カップ状の部材とし、またそのスリットは、上記凹部と上記凸部との境界部分を通るように、上記円筒カップの外周円の中心を通り且つ前記外周円が形成する面に垂直な線を含む面に対して平行で且つ直線的に形成するとともに、そのより中心側である先端部を直線的に折り曲げ、
    上端面が接触子の裏面に当接し、下端面がカップ状部材の接触子台の底面に当接して当該電極の機械的な補強をなす補強部材を設け、
    さらにこの補強部材は、複数の部材を中心部で交差させてなり、各部材の側端面を上記接触子台の内周面に当接させてこの接触子台の内部空間における位置が規制されるように構成するとともに、その中心部に形成した凸部又は凹部と接触子の中心部に形成した凹部又は凸部とを嵌合したものであることを特徴とする真空遮断器の電極。
  4. カップ状の部材からなる接触子台と、この接触子台の開口部を閉塞して相対向する電極との接触部分となる接触子とを有し、
    上記接触子台は、そのカップ状の端面の周方向に沿い所定の間隔で交互に複数個の凸部及び凹部を形成するとともに、複数個のスリットを切り込んで形成し、さらに上記凸部に上記接触子を当接させてこの接触子との間での電気的な接続を確保するように構成した真空遮断器の電極において、
    上記接触子台は、円筒カップ状の部材とし、またそのスリットは、上記凹部と上記凸部との境界部分を通るように、上記円筒カップの外周円の中心を通り且つ前記外周円が形成する面に垂直な線を含む面に対して平行で且つ直線的に形成するとともに、そのより中心側である先端部を曲線的に折り曲げ、
    上端面が接触子の裏面に当接し、下端面がカップ状部材の接触子台の底面に当接して当該電極の機械的な補強をなす補強部材を設け、
    さらにこの補強部材は、複数の部材を中心部で交差させてなり、各部材の側端面を上記接触子台の内周面に当接させてこの接触子台の内部空間における位置が規制されるように構成するとともに、その中心部に形成した凸部又は凹部と接触子の中心部に形成した凹部又は凸部とを嵌合したものであることを特徴とする真空遮断器の電極。
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