JP4352531B2 - 熱処理炉 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は熱処理炉、特に炉壁の開閉が可能なバッチ式熱処理炉に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、セラミック材料からなる板状の被熱処理物(以下、ワークとする)を加熱処理するために、熱処理炉が用いられている。この熱処理炉を図5および図6に示す。図5は従来の熱処理炉の概略斜視図、図6は従来の熱処理炉の概略断面図である。
【0003】
図5、図6に示すように、この熱処理炉20は、複数の炉壁21と、炉天井22と、炉床23と、これらで構成される熱処理ゾーン29を備え、炉壁21を移動させる駆動モータ24と、ワーク(図示しない)を加熱するヒータ27と、熱処理炉20の各構造を支持するフレーム26とからなる。
【0004】
炉壁21の移動方法としては、左右それぞれの炉壁21のベース部に設置固定された駆動モータ24を回転させ、駆動モータ24に連絡しているシャフト25によって、駆動モータ24の回転力を直進運動に変換させ、シャフト25に沿って炉壁21を左右に移動させる。なお、図6に示すように、炉天井22、炉床23およびシャフト25は、フレーム26によって支持されている。
【0005】
次に、ワークの加熱処理工程について説明すると、ワークは、炉床23上に載置された匣28内に収納され、炉壁21を閉じてシール性を高めた熱処理ゾーン29内でヒータ27によって加熱処理される。このとき、ワークを加熱処理したあと次工程に搬送するために、ワークを冷却する必要がある。この冷却方法として、熱処理ゾーン29の側面を構成する炉壁21を左右水平方向に移動させ、炉壁21によって囲まれた熱処理ゾーンを開放し、外気を取り入れることにより冷却を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の熱処理炉20には、以下のような問題点があった。
すなわち、炉壁21を水平方向に移動させることから、炉壁21を炉天井22および炉床23と密着した状態にすると、その密着面で摩擦が生じ、炉壁21をスムーズに移動させることができなくなる。そこで、炉壁21と炉天井22および炉床23との密着面にわずかな隙間L1、L2が設けられている。このため、熱処理ゾーン29の気密性が下がることになり、熱処理ゾーン29内の熱や雰囲気ガスが熱処理ゾーン29外に漏れてしまい、最高温度域まで昇温させるのに時間がかかり、熱効率も悪いので焼成コストがかかる。
【0007】
本発明の目的は、炉壁を開放することによりワークの急速冷却が行えるとともに、炉壁の閉塞時における気密性を上げた熱効率のよい熱処理炉を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような目的に鑑みてなされたものである。第1の発明の熱処理炉は、前記熱処理物を載置する炉床と、前記炉床と係合する複数の炉壁とを備え、少なくとも前記炉床と前記複数の炉壁とで前記被熱処理物を閉塞する熱処理ゾーンを形成する熱処理炉であって、前記複数の炉壁は、相反する方向であり、かつ前記炉床と摩擦しない方向に移動するものであり、前記炉床と前記複数の炉壁とは、前記被熱処理物を熱処理ゾーンに収容している状態で互いに密着していることを特徴とする。
【0009】
また、第2の発明の熱処理炉は、前記熱処理物を載置する炉床と、少なくとも前記炉床とともに被熱処理物を閉塞する熱処理ゾーンを形成する複数の炉壁と、前記複数の炉壁を相反する方向であり、かつ前記炉床と摩擦しない方向に移動させる炉壁移動手段とを備え、前記炉床と前記複数の炉壁とは、前記被熱処理物を熱処理ゾーンに収容している状態で互いに密着していることを特徴とする。
【0010】
このような構成にすることによって、上記炉壁の閉塞時に炉壁を上記炉床と密着させることができるので気密性が高くなり、炉壁と炉床との隙間からの放熱量を小さく押さえることができるうえ、雰囲気ガスの漏れもないので、効率よく加熱することができる。
【0011】
また、炉壁は、炉床と接触しないように移動するので、炉壁と炉床との摩擦の発生を防止することができる。よって、スムーズに炉壁を移動させることができる。また、炉壁が炉床と摩擦しない方向が、特に、斜め方向に移動する場合には、炉壁と炉床との距離が大きくなり、効率よく外気を取り入れることができる。
【0014】
また、本願第3の発明の熱処理炉においては、前記炉床と前記複数の炉壁とが密着している密着面は、水平方向または垂直方向、あるいは、水平方向と垂直方向の双方に形成されていることを特徴とする。
【0015】
このような構成にすることによって、炉壁の閉塞時に炉床に炉壁を安定して設置することができる。
【0016】
また、第4の発明の熱処理炉においては、前記炉床と前記複数の炉壁とが密着している密着面は、水平方向以外、かつ、垂直方向以外の方向に形成されていることが好ましい。
【0017】
このような構成にすることによって、炉壁を水平方向に移動させても、炉壁と炉床とが摩擦が生じないので、炉壁駆動手段の簡略化を図ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明の熱処理炉においては、炉壁および炉床の形状は、互いに密着することができ、かつ、スムーズな分離ができるものであれば特に限定するものではない。具体的には、互いに係合するように密着面に段差を設けて密着させてもよいし、炉壁および炉床にテーパ面を設け、それぞれのテーパ面を密着させるという形状にしてもよい。
【0019】
また、複数の炉壁のうち全ての炉壁を移動させてもよいし、一部の炉壁を移動させてもよい。
【0020】
また、炉壁が移動する方向は、炉壁が炉床と摩擦しないよう移動できる方向であれば特に限定するものではない。炉壁を下方方向に移動させる場合、炉壁が下方へ移動できるように下方に余分なスペースを設ける必要があるが、スペースを確保する必要がないという点から水平方向もしくは上方向であることが好ましい。
【0021】
さらに、上記炉壁は、気密性、耐熱性を有しているものであれば、その材質は特に限定しない。ただし、より好ましくはニッケル合金等の耐熱金属や、セラミック、セラミックファイバー等である。中でも、セラミックファイバーを用いれば、熱処理炉の熱効率が向上する。
【0022】
また、上記炉壁駆動手段は、炉壁を炉床と密着した状態から接触しないように移動させることができれば、その方法、形状および配置などは特に限定するものではないが、熱処理ゾーンを広くとることや、移動範囲の関係などの理由から、炉外に設けることが好ましい。また、炉壁の移動は、1つの炉壁駆動手段で行ってもよいし、複数の炉壁駆動手段で行ってもよい。
【0023】
より好ましくは、上記炉壁駆動手段は、炉壁を移動させる単体の駆動機構と、駆動機構からの駆動力を水平方向への駆動力として炉壁へ伝達するドライブシャフトと、炉壁の移動方向を規定するガイド部材とからなることである。
【0024】
このような構成にすることによって、1つの炉壁駆動手段だけで複数の炉壁を移動させることができるとともに、水平方向だけでなく垂直方向を含んだ移動も行うことができる。このとき、熱処理ゾーンの略中央を中心として放射状にガイド部材を設け、炉壁をリニアブッシュ等のスライド部材でガイド部材に沿ってスライドさせると、水平方向の駆動力だけで斜め上方向を含んだ移動も行うことができる。
【0025】
また、駆動機構とドライブシャフトとガイド部材とを炉壁上に設けることが好ましい。そうすれば、炉壁が垂直方向を含んだ移動を行ったとしても、駆動機構とドライブシャフトとガイド部材との高さ調整をする必要がなくなる。なお、炉壁駆動手段は、炉壁の下部にあるベース部に取り付けてもよいし、炉壁の上部に取り付けてもよい。
【0026】
また、上記加熱手段は、材質、形状など特に限定するものではないが、具体的には、炭化珪素、二珪化モリブデンなどを材質とし、棒型、U型、μ型などの形状であるものが挙げられる。
【0027】
次に、本発明を実施例に基づき、さらに具体的に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
【0028】
【実施例】
(実施例1)
本発明の第1実施例である熱処理炉について説明する。図1は第1実施例の熱処理炉の炉壁が閉じた状態を示す概略一部断面図、図2は第1実施例の熱処理炉の炉壁が開いた状態を示す概略一部断面図、図3は第1実施例の熱処理炉の炉壁が開いた状態を示す概略斜視図を示す。
図1および図2に示すように、第1実施例の熱処理炉1は、炉壁3aと炉床3bと炉天井3cとからなる熱処理炉本体3と、ヒータ7と、炉壁駆動手段9と、フレーム15とから構成されている。
【0029】
さらに詳しく説明すると、熱処理炉本体3は、炉壁3aと炉床3bとで構成される熱処理ゾーン5を有しており、この熱処理ゾーン5内で、ワークの加熱処理を行う。
熱処理炉本体3のうち炉壁3aは、セラミックファイバーの断熱材からなり、内部に熱処理ゾーンとなる空洞を有する半円柱状のものである。また、互いに対向するように2体設けられている。さらに、炉壁3aの上部には、炉天井3cと係合する上炉壁部3a2が設けられ、下部には炉床3bと係合する下炉壁部3a3が設けられ、水平方向の断面積が炉壁3aよりも大きく、フランジ状に形成されたベース部3a1が設けられている。
【0030】
熱処理本体3のうち炉床3bは、ワークを収納する匣(図示しない)を載置する炉床本体8と、炉壁3aと係合する炉底部シール機構11とからなる。
【0031】
炉床3bのうち炉床本体8は、セラミックからなり、匣を載置できる平面を有している。
炉床3bのうち炉底部シール機構11は、熱処理炉本体3の下部をシールするためのものであり、底板11aと、台座11bと、支持部材11cとからなる。
【0032】
炉底部シール機構11のうち底板11aは、炉床本体8を固定するとともに、炉底部シール機構を固定している。
炉底部シール機構11のうち台座11bは、SUS310からなり、炉壁3aの下炉壁部3a3に下方から係合して熱処理ゾーン5のシール性を高めるためのものであり、炉壁3aの下炉壁部3a3の形状に合わせて係合部11b1が設けられている。
炉底部シール機構11のうち支持部材11cは、台座11bを底板11aの上に支持するためのもので、台座11bを支持する台部材11c1と、この台部材11c1を受けるために、底板11a上に設けられた受け部材11c2とからなる。また、台部材11c1と受け部材11c2とは、シール材10によってシールされている。
【0033】
熱処理炉本体3のうち炉天井3cは、インコネル601からなり、炉壁3aの上炉壁部3a2と密着できるような形状を有している。
【0034】
ヒータ7は、炭化珪素からなるμ型ヒータを用い、炉壁3aの熱処理ゾーン5側に設けられている。
【0035】
フレーム15は、熱処理炉1を取り囲むように設けられたもので、鉄等の金属からなり、フレーム15内には熱処理炉1が収納されている。なお、フレーム15は、炉壁3bおよび炉壁駆動手段9を左右から支持している。また、炉天井3cは、上方からフレーム15によって固定されている。
【0036】
図3に示すように、炉壁駆動手段9は、駆動機構9aと、駆動力伝達部材9bと、ガイド部材9cとからなる。
【0037】
炉壁駆動手段9のうち駆動機構9aは、動力源となるモータ(図示しない)と、モータの回転数を所望の回転数に変換するためのリニアガイド(図示しない)とからなる。駆動機構9aは1基のみであり、2体ある炉壁3aのうちのいずれか1体に設けられている。また、駆動機構9aの配置場所としては、炉壁3aのベース部3a1上であって、炉壁3aの側面近傍に固定されている。
【0038】
炉壁駆動手段9のうち駆動力伝達部材9bは、中心を境にねじの切る方向が逆になっている台形ねじであるドライブシャフト9b1と、ベース部3a1上に設けられたねじ穴を有する固定治具9b2とからなる。ドライブシャフト9b1は、駆動機構9aに接続されているとともに、固定治具9b2を貫通しており、駆動機構9aの駆動力がこのドライブシャフト9b1に伝達されて、2体の炉壁3aの間の距離を調整する。
【0039】
炉壁駆動手段9のうちガイド部材9cは、2体の炉壁3aの移動方向を規定するためのものであり、スライドシャフト9c1とリニアブッシュ9c2とからなる。スライドシャフト9c1は、鉄からなり、ドライブシャフト9b1の中心を対称線として上方向へ傾斜するV字型のシャフトである。また、リニアブッシュ9c2は、スライドベアリングであり、スライドシャフト9c1に沿ってスライドする円筒状である。また、リニアブッシュ9c2は、スライドシャフト9c1の水平方向からの傾斜角度分を傾斜させてベース部3a1に固定されている。このとき、ドライブシャフト9b1は、リニアブッシュ9c2の円筒内を貫通して設置され、ドライブシャフト9b1の端部がフレーム15に固定されている。
【0040】
ここで、炉壁駆動手段9が炉壁3aを開閉可能にする仕組みについて説明する。
1.駆動機構9aにより、所望の速度で駆動力伝達部材9bに回転駆動力が伝達される。
2.駆動力伝達部材9bによって回転駆動力が水平駆動力に変換され、炉壁3aに伝達される。すなわち、ドライブシャフト9b1が回転すると、ドライブシャフト9b1の台形ねじと固定治具9b2によって、ドライブシャフト9b1の両端で逆方向の水平駆動力に変換されるため、2体の炉壁3aは、それぞれ逆方向に移動することになる。
3.炉壁3aに設けられているガイド部材9cにより、炉壁3aの移動方向が規定されているため、炉壁3aが水平方向の駆動力を受けても、ガイド部材9cの規定した方向に沿って炉壁3aが移動する。
【0041】
以上のような仕組みにより、1つの駆動源により、炉壁3aの開閉動作が行われる。
(実施例2)
第2実施例の第2実施例の熱処理炉について説明する。図4は第2実施例の概略斜視図を示す。
図4に示すように、第2実施例の熱処理炉は、炉壁3aと炉床3bと炉天井3cとからなる熱処理炉本体4と、ヒータ7と、炉壁駆動手段9と、フレーム15とから構成されている。
【0042】
さらに詳しく説明すると、熱処理炉本体4のうち炉壁4aは、セラミックファイバの断熱材からなり、内部に熱処理ゾーンを有する半円柱状のものである。また、互いに対向するように2体設けられている。さらに、炉壁4aの上部には、炉天井4cと密着する上テーパ部4a2が設けられ、下部には、炉床4bと密着する下テーパ部4a3が設けられ、水平方向の断面積が炉壁4aよりも大きく、フランジ状に形成されたベース部4a1が設けられている。
【0043】
熱処理炉本体4のうち炉床4bは、ワークを収納する匣(図示しない)を載置する炉床本体8と、炉壁4aと密着する炉底部シール機構11とからなる。
【0044】
炉床3bのうち炉底部シール機構11は、炉壁4aの下テーパ部4a3に密着できるような角度を有する台座11dを有している。
【0045】
熱処理炉本体3のうち炉天井4cは、インコネル601からなり、炉壁4aの上テーパ部4a2と密着できるような角度を有している。なお、上テーパ部4a2と密着する部分の形状は、台円錐形である。
【0046】
炉壁駆動手段9は、駆動機構9aと、駆動力伝達部材9dとからなる。
炉壁駆動手段9のうち駆動機構9aは、炉壁4aのベース部4a1上に設けられており、移動する炉壁4aにそれぞれ1基ずつ設けられている。
炉壁駆動手段9のうち駆動力伝達部材9dは、ドライブシャフト9b1であり、炉壁4aが移動する方向と平行に炉壁4aのベース部4a1上に設けられている。炉壁4aは、このドライブシャフト9b1に沿って水平に移動する。このとき、炉壁4aと、炉床4bおよび炉天井4cとの接触面は、全て斜め方向であるため、炉壁4aを水平に移動させたとしても、摩擦が生じることはない。
【0047】
この他の構成は、実施例1と同様であるため、同じ図番を用いて説明を省略する。
【0048】
ここで、本発明の熱処理炉1による熱処理工程について説明する。
1.前工程より搬送されてきたワーク(図示しない)を匣に収納する。
2.炉床本体11a上にワークを収納した匣を載置する。
3.炉壁駆動手段9により炉壁3aを閉じ、熱処理ゾーン5をシールする。
4.ヒータ7により所望の温度でワークを加熱する。
5.炉壁駆動手段9により炉壁3aを開放し、外気を取り込むことによって、ワークを冷却する。
6.熱処理炉1中から匣を取り出す。
7.匣から焼結したワークを取り出し、次工程に搬送する。
【0049】
以上のような工程を繰り返してワークを熱処理する。
【0050】
【発明の効果】
本発明の熱処理炉を用いれば、炉壁と炉床とが互いに摩擦しない方向に移動するので、炉壁と炉床とを密着させることができ、熱処理ゾーンの気密性を上げて熱効率の改善を図ることができる。また、被熱処理物を冷却するときには、炉壁を開放して外気を取り入れることにより、急速に被熱処理物を冷却することができる。
【0051】
また、炉壁と炉床との接触面を垂直ないし水平にし、炉壁を斜め方向に移動させることによって、より大量の外気を取り込むことができる。また、炉壁と炉床との接触面を垂直および水平以外にし、炉壁を水平方向に移動させることによって、炉壁の駆動手段を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である熱処理炉において炉壁を開放した状態を示す概略断面図。
【図2】本発明の第1実施例である熱処理炉において炉壁を開放した状態を示す概略断面図。
【図3】本発明の第1実施例である熱処理炉において炉壁を開放した状態を示す斜視図。
【図4】本発明の第2実施例である熱処理炉において炉壁を開放した状態を示す斜視図。
【図5】従来の熱処理炉において炉壁を開放した状態を示す斜視図。
【図6】従来の熱処理炉において炉壁を開放した状態を示す概略断面図。
【符号】
1 熱処理炉
3、4 熱処理炉本体
3a、4a 炉壁
3b、4b 炉床
5 熱処理ゾーン
7 ヒータ(加熱手段)
9 炉壁駆動手段
Claims (4)
- 被熱処理物を載置する炉床と、前記炉床と係合する複数の炉壁とを備え、少なくとも前記炉床と前記複数の炉壁とで前記被熱処理物を閉塞する熱処理ゾーンを形成する熱処理炉であって、
前記複数の炉壁は、相反する方向であり、かつ前記炉床と摩擦しない方向に移動するものであり、
前記炉床と前記複数の炉壁とは、前記被熱処理物を熱処理ゾーンに収容している状態で互いに密着していることを特徴とする熱処理炉。 - 被熱処理物を載置する炉床と、少なくとも前記炉床とともに被熱処理物を閉塞する熱処理ゾーンを形成する複数の炉壁と、前記複数の炉壁を相反する方向であり、かつ前記炉床と摩擦しない方向に移動させる炉壁移動手段とを備え、
前記炉床と前記複数の炉壁とは、前記被熱処理物を熱処理ゾーンに収容している状態で互いに密着していることを特徴とする熱処理炉。 - 前記炉床と前記複数の炉壁とが密着している密着面は、水平方向または垂直方向、あるいは、水平方向と垂直方向の双方に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱処理炉。
- 前記炉床と前記複数の炉壁とが密着している密着面は、水平方向以外、かつ、垂直方向以外の方向に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱処理炉。
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JP2001123217A JP2001123217A (ja) | 2001-05-08 |
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Family Applications (1)
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JP29975499A Expired - Lifetime JP4352531B2 (ja) | 1999-10-21 | 1999-10-21 | 熱処理炉 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP4352531B2 (ja) |
-
1999
- 1999-10-21 JP JP29975499A patent/JP4352531B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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JP2001123217A (ja) | 2001-05-08 |
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