JP4352173B2 - Rfフィルタ・バンクを用いたソフトウェア無線受信機 - Google Patents

Rfフィルタ・バンクを用いたソフトウェア無線受信機 Download PDF

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Description

本発明は、ソフトウェア無線受信機に関し、特に、帯域外の干渉信号除去が可能で、且つ、誘電体フィルタと同等の高い性能を持ち合わせた任意の整合フィルタを形成できるソフトウェア無線受信機に関する。
近年、移動無線伝送用回路のディジタル化及びソフトウェア化によるソフトウェア・ディファインド・レディオ(SDR:Software-defined Radio、ソフトウェア無線とも称する)の研究開発が進められている。ソフトウェア無線受信機(SDR受信機)は、適応変調方式、可変帯域幅、可変中心周波数、マルチバンドなどの様々な伝送方式に対して、ソフトウェアで容易に対応できる受信機である。
しかしながら、無線の入力信号(RF信号)は、一般に高周波の帯域信号であるため、レベルの変動幅と帯域幅の多様性が極めて大きい。また、干渉信号電力が希望信号に比べて非常に大きい場合がある。そのため、AD変換に対しては、一般のベースバンド信号処理とは異なるアプローチが必要である。
ところで、直接変換(ダイレクト・コンバージョン)、低IF(Low-IF)、フィルタ・バンク、分数周波サンプリング、オフセット周波数サンプリングなどの技術は、ソフトウェア無線(以下、単にSDRとも称する)における重要なAD変換要素技術である。
例えば、非特許文献1に開示された「低IF方式を用いた受信機」において、スイッチド・キャパシタ・フィルタ(SCF)によるフィルタ・バンクと、分数周波サンプリングを用いることにより、AD変換器(ADC)のサンプリング・レートと量子化ビット数を抑えられるが、スイッチド・キャパシタ・フィルタ(SCF)だけでは、サンプリングにおいてエイリアスが発生し、帯域外の干渉信号除去が困難であるといった問題点がある。また、RFフィルタの実現も困難であるといった問題も生じる。
真田幸俊・池原雅章共著,『低IF受信方式における複素係数フィルタバンクの係数誤差補償に関する検討』,信学技報,NS2001−79,RCS2001−80,p.7-12,2001年7月 ダブリュ.エス.ティー.ヤン(W.S.T.Yan)・アール.ケー.シー.マク(R.K.C.Mak)・エイチ.シー. ルオン(H.C.Luong)共著,『2−V 0.8−/spl mu/m CMOS モノリシック RF フィルタ フォー GSM レシーバーズ "2-V0.8-/spl mu/m CMOS monolithic RF filter for GSMreceivers"』,IEEE MTT−S インターナ. マイクロウェーブ シンポ. ダイジェスト(IEEE MTT-S Intern. MicrowaveSymp. Digest),第2巻,p.569-572,1999年6月 ワイ.ウー(Y.Wu)・エクス.ディング(X.Ding)・エム.イスマイル(M.Ismail)・エイチ.オルソン(H.Olsson)共著,『RF バンドパス フィルタ デザイン ベイセド オン CMOS アクティブ インダクタズ "RFbandpass filter design based on CMOS active inductors"』,IEEE トランス サーキットズ システ II(IEEETrans. Circuits Syst II),第50巻,第12号,p.942-949,2003年12月 アール.エル.ボルウィック(R.L.Borwick)・ピー.エイ.ストゥパ(P.A.Stupar)・ジェー.エフ.デナタレ(J.F.DeNatale)・アール.アンデルソン(R.Anderson)・アール.エルランドソン(R.Erlandson)共著,『バリアブル MEMS キャパシタズ インプレメンテド イントゥー RF フィルタ システムズ "VariableMEMS capacitors implemented into RF filter systems"』,IEEE トランス. オン マイクロウェーブ セオリー アンド テク.(IEEETrans. on Microwave Theory and Tech.),第51巻,第1号,p.315-319,2003年1月 アール.エム.ヤング(R.M.Young)・ジェー.ディー.アダム(J.D.Adam)・シー.アール.ベイル(C. R.Vale)・ティー.ティー.ブラグギンズ(T.T.Braggins)・エス.ブィ.クリシュナスワマイ(S.V.Krishnaswamy)・シー.イー.ミルトン(C.E.Milton)・ディー.ダブリュ.ベバー(D.W.Bever)・エル.ジー.ホロジニスキ(L.G.Chorosinski)・リー. シュー . チェン(Li-ShuChen)・ディー.イー.クロケット(D.E.Crockett)・シー.ビー. フライデホフ(C.B.Freidhoff)・エス.エイチ.タリサ(S.H.Talisa)・イー.カペレ(E.Capelle)・アール.トランチニ(R.Tranchini)・ジェー.アール.フェンダ(J.R.Fende)・ジェー.エム.ロシオイル(J.M.Lorthioir)・エー.アール.トリエス(A.R.Tories)共著,『ローロス バンドパス RF フィルタ ユズイング MEMS キャパシタンス スイッチズ トゥー アチーブ ア ワンオクターブ チューニング レンジ アンド インデペンデントリ バリアブル バンドウィドゥス "Low-lossbandpass RF filter using MEMS capacitance switches toachieve a one-octave tuning range and independently variable bandwidth"』,IEEE MTT−S インターナ. マイクロウェーブ シンポ. ダイジェスト(IEEEMTT-S Intern. Microwave Symp. Digest),第3巻,p.1781-1784,2003年6月 エー.トムバク(A.Tombak)・ジェー.ピー.マリア(J.P.Maria)・エフ.ティー.アイグアビベス(F.T.Ayguavives)・ゼット.チン(Z.Jin)・ジー.ティー.スタウフ(G.T.Stauf)・エー.アイ.キンゴン(A.I.Kingon)・アミラ モルタザウィ(Amir Mortazawi)共著,『ボルテイジ コントローレド RF フィルタ エンプロイング スィン フィルム バリウム ストロンチウム チタネート チューナブル キャパシタズ "Voltage-controlledRF filters employing thin-film Barium-Strontium-Titanatetunable capacitors"』,IEEE トランス. オン マイクロウェーブ セオリー アンド テク.(IEEE Trans. onMicrowave Theory and Tech.),第51巻,第2号,p.462-467,2003年2月 エヌ.サト(N.Sato)・エイチ.スズキ(H.Suzuki)・エス.スヤマ(S.Suyama)・ケー.フカワ(K.Fukawa)共著,『コンプレックス フォーム バンドパス サンプリング ウィズ オフセット フリクエンシ サンプリング アンド クワッドラチュア コンポーネント インターポレション フォー モジューレーテド シグナルズ "Complexform bandpass sampling with offset frequency samplingand quadrature component interpolation for modulatedsignals"』,IEICE トランス. オン コンミニュ.(IEICE Trans. on Commui.),第86巻,第12号,p.3513-3520,2003年12月 エス.ヘイキン(S.Haykin),『アダプティブ フィルタ セオリー"AdaptiveFilter Theory"』,プレンティス ホール(Prentice-Hall),1996年 『IEEE Std 802.11a−1999[ISO/IEC 8802−11:1999/Amd 1:2000(E)] パート11:ワイヤレス LAN ミディアム アクセス コントロール (MAC) アンド フィジカル レイヤー (PHY) スペシフィケイションズ, ハイスピード フィジカル レイヤー イン ザ 5GHz バンド "IEEEStd 802.11a-1999[ISO/IEC 8802-11:1999/Amd 1:2000(E)] Part11: Wireless LANMedium Access Contorol (MAC) and Physical Layer (PHY)specifications, High-speed Physical Layer in the 5GHz Band"』,LAN/MAN スタンダードズ コミッティー オフ ザ IEEE コンプ. ソク. (LAN/MANStandards Committee of the IEEE Comp. Soc.),p.9,p.37,1999年
一方、近年、UHF帯以上のRF帯において、受信機全体を集積化する研究開発が進められている。実用的なマルチインプット・マルチアウトプット(MIMO)通信システムを実現するために、RF帯の集積化は必須である。その中でも、RF帯の中心周波数と帯域幅を可変できるアナログ・フィルタは、極めて重要であり、CMOSやMEMSなどによる検討が進められている(非特許文献2〜非特許文献6参照)。しかしながら、これらの半導体可変RFフィルタで誘電体フィルタのような高い性能を実現することは、非常に困難である。
本発明は、上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、帯域外の干渉信号の除去を可能とし、且つ、誘電体フィルタと同等の高い性能を持ち合わせた任意の整合フィルタを形成できる、RFフィルタ・バンクを用いたソフトウェア無線受信機を提供することにある。
本発明は、RFフィルタ・バンクを用いたソフトウェア無線受信機に関し、本発明の上述目的は、RFフィルタ・バンクと多入力トランスバーサル・フィルタとを備えたソフトウェア無線受信機であって、前記RFフィルタ・バンクは、複数のRFフィルタで構成されており、前記各RFフィルタの出力をAD変換し、前記多入力トランスバーサル・フィルタにより個々のフィルタ特性の偏差を補償し、トレーニング信号を用いて、最小2乗法により、前記多入力トランスバーサル・フィルタのタップ重み係数を導出し、最適合成し、前記RFフィルタ・バンクとディジタル信号処理により、任意の整合フィルタを形成することによって効果的に達成される。
また、本発明の上述目的は、RF信号・トレーニング信号切換スイッチと、RFフィルタ・バンクと、複数のミキサーと、複数の低域通過フィルタと、複数のAD変換器と、多入力トランスバーサル・フィルタと、重み係数制御器と、復調器と、参照信号発生器と、トレーニング信号発生器と、周波数シンセサイザとから構成されることにより、或いは、前記RF信号・トレーニング信号切換スイッチは、前記RFフィルタ・バンクに入力するRF信号と、前記トレーニング信号発生器で生成されるトレーニング信号とを切り換えるようにし、前記RFフィルタ・バンクは、複数のRFフィルタで構成されており、前記RF信号・トレーニング信号切換スイッチの出力帯域信号を入力とし、複数個の帯域信号を出力するようにし、前記複数のミキサーは、前記RFフィルタ・バンクから出力される前記複数個の帯域信号に対して、前記周波数シンセサイザで生成される搬送波周波数のキャリア信号をそれぞれ乗算するようにし、前記複数の低域通過フィルタは、前記ミキサーの出力からベースバンド信号成分のみを抽出するようにし、前記複数のAD変換器は、前記低域通過フィルタの出力であるベースバンド信号をサンプリングして、ディジタル信号に変換するようにし、前記多入力トランスバーサル・フィルタは、前記複数のAD変換器の出力信号を線形合成し、検波信号を出力するようにし、前記重み係数制御器は、前記検波信号と前記トレーニング信号に対する理想インパルス応答との差を用いて、前記多入力トランスバーサル・フィルタのタップ重み係数を制御するようにし、前記復調器は、前記検波信号を復調することにより、或いは、前記RFフィルタとしては、可変または固定の帯域通過フィルタを用いることにより、あるいは、前記帯域通過フィルタは、ガウス形バンドパス・フィルタであることにより、あるいは、前記トレーニング信号としては、チャープ信号を用いることにより、あるいは、前記重み係数制御器は、前記検波信号と前記理想インパルス応答との差を推定誤差として、前記推定誤差の絶対値2乗値が最小になるように最小2乗法により制御されることにより、あるいは、前記最小2乗法としては、逐次的な最小2乗法であるLMSアルゴリズム又はRLSアルゴリズムを用いることによって一層効果的に達成される。
本発明に係るRFフィルタ・バンクを用いたソフトウェア無線受信機によれば、半導体上のRF可変フィルタなどで形成されるRFフィルタ・バンクを用いて、任意の整合フィルタを形成することができるため、帯域外の干渉信号を除去し、且つ、誘電体フィルタと同等の高い性能を実現することができるといった優れた効果を奏する。
また、本発明によれば、半導体上に集積可能で、帯域幅、中心周波数、マルチバンドをソフトウェアで容易に変更可能なソフトウェア無線受信機を実現することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
<1>本発明の構成と原理
<1−1>入力信号の表示
本発明に係るRFフィルタ・バンクを用いたソフトウェア無線受信機(以下、単にSDR受信機とも称する)の好適な実施例の構成を図1に示す。
図1に示されるように、本発明に係るSDR受信機1は、RFスイッチ10と、RFフィルタ・バンク20と、複数のミキサー30と、参照信号発生器40と、トレーニング信号発生器45と、複数の低域通過フィルタ(LPF)50と、複数のAD変換器(ADC)60と、多入力トランスバーサル・フィルタ(TVF)70と、重み係数制御器80と、復調器90とから構成されている。
図1に示された本発明のSDR受信機1において、RFスイッチ10は、アンテナで受信した無線信号(RF信号)と、参照信号発生器40の出力である参照信号に同期させたトレーニング信号発生器45で生成されるトレーニング信号と、を切り換える。また、RFフィルタ・バンク20では、RFスイッチ10の出力帯域信号を入力とし、その出力帯域信号をK個(Kは正の整数である)の信号に分割した後に、それぞれの信号を異なった帯域通過フィルタ(BPF)25とローノイズ増幅器28を通して、K個の帯域信号を出力する。
次に、複数(K個)のミキサー30は、RFフィルタ・バンク20から出力されるK個の帯域信号に対して、参照信号発生器40の出力である参照信号に同期させた周波数シンセサイザ48で生成される搬送波周波数のキャリア信号をそれぞれ乗算する。そして、複数(K個)の低域通過フィルタ(LPF)50は、ミキサー30の出力からベースバンド信号成分のみを抽出する。
次に、複数(K個)のAD変換器(ADC)60は、低域通過フィルタ(LPF)50の出力であるベースバンド信号をサンプリングして、ディジタル信号に変換する。そして、多入力(K入力1出力)トランスバーサル・フィルタ70は、複数(K個)のAD変換器(ADC)60の出力信号を線形合成し、検波信号を出力する。
ここで、重み係数制御器80は、多入力(K入力1出力)トランスバーサル・フィルタ70から出力される検波信号とトレーニング信号に対する理想インパルス応答との差を用いて、多入力(K入力1出力)トランスバーサル・フィルタ70のタップ重み係数を制御する。
つまり、重み係数制御器80では、多入力(K入力1出力)トランスバーサル・フィルタ70から出力される検波信号とトレーニング信号に対する理想インパルス応答との差を推定誤差(推定誤差信号)として、その推定誤差の絶対値2乗値が最小になるように最小2乗法を用いて、多入力(K入力1出力)トランスバーサル・フィルタ70のタップ重み係数を制御するようにしている。具体的な手法としては、例えば、逐次的な最小2乗法であるLMSアルゴリズムやRLSアルゴリズムによって実現されるのが好ましい。
また、復調器90は、多入力(K入力1出力)トランスバーサル・フィルタ70から出力される検波信号を復調する。
より詳細に説明すると、本発明に係るSDR受信機において、RFフィルタ・バンクは、複数のRFフィルタで構成されており、本実施例では、K個の帯域通過フィルタ(BPF)から構成されており、ここでは、各BPFの帯域は、入力RF信号の帯域より狭く、RFフィルタ・バンク全体で、入力信号の帯域をカバーしているとする。
次に、RFフィルタ出力の帯域信号は、ローノイズ増幅器によって増幅され、さらに、周波数シンセサイザからのローカル信号でベースバンドへ周波数変換される。周波数変換された信号は、低域通過フィルタ(LPF)で高調波成分が除去され、AD変換器(ADC)によりディジタル信号に変換される。サンプルされたディジタル信号は、複素包絡線とする。複素包絡線は、トランスバーサル・フィルタ(TVF)で最適合成され、受信ベースバンド信号が生成され、復調器に渡される。
ここで、RFフィルタ・バンクに入力されるRF入力信号s(t)の中心周波数をfとする。
Figure 0004352173
Figure 0004352173
但し、e(t)は複素包絡線で、E(f)は、複素包絡線e(t)のフーリエ変換(Fourier変換)である。⇔はフーリエ変換の関係を表す。
k番目のRFフィルタ出力がサンプリングされた信号x(t)は、ex,k(t)⇔Ex,k(f)として、次のように表される。
Figure 0004352173
Figure 0004352173
ここで、fは、基準キャリア信号の周波数と位相であり、以下では、f=f,0≦φ<2πとする。G(f),φ(f)は、それぞれ、k番目のBPFと増幅器の合成された利得と位相を表す。H(f)はBPFの等価低域インパルス・レスポンスh(t)のフーリエ変換であり、以下では、簡単化のために、中心周波数の利得が1のガウス形BPFとする。
Figure 0004352173
Figure 0004352173
Figure 0004352173
ただし、Bは各フィルタの3dB帯域幅であり、

Figure 0004352173
である。
(t)をADCによりサンプリングして量子化した複素包絡線を{x(i)}とする。ただし、x(i)は、サンプリング間隔をΔtとして、t=iΔtのサンプリング値を表す。s(t)が周波数変換された信号の最大周波数をfmaxとしたとき、Δt=1/2fmaxである。また、複素サンプリングあるいは分数周波サンプリングにより、さらに低いレートでサンプリングすることも可能である(非特許文献7参照)。

<1−2>最適合成
{x(i)}は、一つの信号を周波数的に分割したものであるから、合成して再生する必要がある。その際、BPFの重複部分の除去、利得の調整、遅延歪の修正を行う。すなわち、これらを線形歪とみなして、トランスバーサル・フィルタ(TVF)により実現される多入力線形等化器で、最小2乗法により最適合成する。
以下では、K個のM段(Mは正の整数である)TVFを用いて、最小平均2乗誤差(MMSE)規範により最適合成を行う。合成出力y(i)は、次のように表される。
Figure 0004352173
Figure 0004352173
Figure 0004352173
Figure 0004352173
Figure 0004352173

<1−3>チャープ信号によるトレーニング信号
TVFのタップ重み係数を決定するため、チャープ信号s(t)により、トレーニング信号を生成する。以下の方法によれば、任意の入力信号に対する整合フィルタを形成することができる。
まず、周波数シンセサイザを用いて、図2に示す離散チャープ信号を生成する。チャープ信号がある周波数のとき、ADCはL個の離散信号をサンプリングするので、その1区間はT=LΔとなる。n番目(−N≦n≦N)の時間区間t∈[(N+n)T,(N+n+1)T]におけるs(t)は、次のように表される。
Figure 0004352173
Figure 0004352173
ここで、g(t)は複素包絡線で、fは周波数ステップであり、チャープの周波数幅をΔとして、f=Δ/2Nである。また、整数dにより、τ=dΔで表される時間オフセットは、インパルス応答の有効な時間区間をサンプリングするためのものである。
区間nの(N+n)T+iΔにおけるチャープ信号をs(i)、それに対するディジタル信号をxn,k(i)とする。この時刻の原点を図2のようにシフトしたものを

Figure 0004352173


Figure 0004352173
とする。
Figure 0004352173
Figure 0004352173
ここで、

Figure 0004352173

は仮想的なインパルス入力信号を表し、

Figure 0004352173
は仮想的なインパルス入力信号に対するBPFや増幅器の応答を表す。したがって、多入力線形等化器の出力が入力信号s(t)のスペクトルと同じになるように、等化器係数を設定すれば、整合フィルタが形成される。s(t)のスペクトルは、シンボルのパルス波形p(t−τ)で決まるので、そのサンプル値をp(i−d)で表す。

<1−4>逐次形最小2乗法
トレーニング信号に対するベースバンドでの理想インパルス応答を

Figure 0004352173
として、多入力線形等化器のタップ重み係数を、逐次的な最小2乗法であるRLSアルゴリズム又はLMSアルゴリズムにより決定する(非特許文献8参照)。多入力線形等化器の入力信号

Figure 0004352173
に対する相関逆行列をP(i)、タップ重み係数ベクトルをw、忘却係数をλ(0<λ≦1)とする。指数重み付評価関数J(i)を用いる。
Figure 0004352173
Figure 0004352173
J(i)を最小にするwをw(i)とすると、w(i)の更新式は次のようになる。
Figure 0004352173
Figure 0004352173
Figure 0004352173
Figure 0004352173
上記数式において、時刻iをインクリメントして、さらに、

Figure 0004352173
を更新することが出来る。なお、i=0での相関逆行列P(i)およびw(i)の初期値を以下のように設定する。
Figure 0004352173
Figure 0004352173
ここで、δは微小な正定数で、IはKM×KMの単位行列で、0はKM次元零ベクトルである。
逐次的な最小2乗法であるRLSアルゴリズム又はLMSアルゴリズムを、上述したトレーニングを用いて定期的に行うことにより、つまり、定期的にタップ重み係数を更新することにより、経年変化や環境変化などによる受信機内のフィルタ・バンク、増幅器特性などの変動を補償することができる。

<2>計算機シミュレーション
<2−1>シミュレーション条件
本発明に係るRFフィルタ・バンクを用いたソフトウェア無線受信機の受信特性を評価するために、計算機シミュレーションを行った。RFフィルタ・バンクには、ガウス形バンドパス・フィルタ(ガウスBPF)を用いる。なお、ADCの量子化を除いて、計算は倍精度浮動小数点で行った。トレーニングは、受信機内で生成するので、十分レベルは高く入力に雑音はないとした。また、基準キャリアの位相は理想的とした。
パラメータの誤差として、フィルタ・バンクのガウスBPFの3dB帯域幅に±5%、合成利得に±1dB、合成位相に0〜2π、合成遅延に±T(1/8Tステップ)の範囲の一様分布を仮定した。特性は、シンボルに関するアンサンブル平均を示す。
シミュレーション条件を下記表1に示す。送信信号においては、変調方式にQPSKを用い、ロールオフ率は0.25である。フィルタ・バンクには、ガウスBPFを等周波数間隔に並べた。
Figure 0004352173

<2−2>シングル・キャリアにおける受信特性
まず、シングル・キャリアの信号受信に関するシミュレーションを行った。送信信号の複素包絡線e(t)を下記数25とする。
Figure 0004352173
ここで、1/Tはシンボル・レートを表し、b(l)は時刻jTのQPSKまたは16QAMのシンボルを表す。また、p(t)は、送信されるルート・ロールオフ・パルスである。
ルート・ロールオフのQPSKまたは16QAMの入力信号スペクトルを図3に示す。なお、信号成分については、図を見やすくするために、−6dBシフトして表示した。合成されたQPSK信号のアイ・パターンを図4に示す。合成した結果、受信系に整合フィルタが形成され、符号間干渉のない理想的な波形が得られている。合成出力の電力スペクトルを図5に示す。BPF中心周波数、合成利得、合成位相の偏差の有無に関わらず、コサイン・ロールオフのスペクトルと一致した。RLSアルゴリズムにおける平均2乗誤差(MSE)の収束のようすを図6に示す。図6から分かるように、行列要素がある程度収束する60ステップ以降、急速に収束している。MSEの残差は、各タップの量子化誤差が累積されたものと考えられる。

<2−3>マルチキャリア(直交周波数分割多重(OFDM)信号)における受信特性
次に、周波数ごとの微細構造を確認するために、マルチキャリア(OFDM信号)における受信特性を評価した。無線LAN規格IEEE802.11aに準拠した仕様を設定した(非特許文献9参照)。ただし、シングル・キャリアのモデルと比較しやすいように、サブキャリア間隔を調整した。
スペクトル・マスクを満たすように、送信信号にはロールオフ率0.1のルート・ロールオフ・パルスp(t)を用いる。そのため、OFDMのサブキャリア周波数間隔をΔとし、また、奇数個のサブキャリア数Nに対して、N=(N−1)/2とすると、OFDMの複素包絡線e(t)は、次のようになる。
Figure 0004352173
Figure 0004352173
ただし、{b(j)}は、n番目のサブキャリアの時刻jTにおけるQPSKや16QAMなどのシンボルを表す。ガード・インターバル(GI)が含まれているとする。
フィルタ・バンクを構成する各ガウスBPFを通過した信号の電力スペクトルを図7に示す。これらの出力を最適合成した信号の電力スペクトルを図8に示す。BPF中心周波数、合成利得、合成位相の偏差の有無に関わらず、コサイン・ロールオフのスペクトルと一致した。帯域や受信形式によらず、最適合成は整合フィルタとして動作していることがわかる。

<2−4>雑音および干渉特性
本発明に係るRFフィルタ・バンクを用いたソフトウェア無線受信機(以下、単に、フィルタ・バンク受信機とも称する)の干渉特性を明らかにするため、加法性白色ガウス雑音(AWGN)通信路に帯域外干渉波を重畳して伝送特性を検討した。希望信号と干渉波s(t)との関係を図9に示す。干渉波は無変調信号とし、その周波数のfからのオフセットをシンボル・レートの2倍とした。4倍サンプリングなので、これ以上離すと、エイリアスになる。干渉波の振幅をAとすると、下記数28で表される。
Figure 0004352173
比較のために、従来のディジタル・フィルタによる受信機(以下、単に、ディジタル・フィルタ受信機とも称する)の特性も測定した。この場合、整合フィルタは、ディジタル・フィルタだけで形成される。アンチ・エイリアス受信アナログ・フィルタは、±2/Tの帯域幅の理想フィルタとする。
最大入力信号電圧がADCの入力ダイナミック・レンジの半分の電圧になるよう設定した。なお、前述したように、利得、位相、帯域幅の偏差は、最適合成により校正できるので、以下ではこれらの偏差はないとした。また、8ビット・サンプリングを基準に検討を進める。
まず、8ビットADCによる従来のディジタル・フィルタ受信機の出力波形のアイ・パターンを図10と図11に示す。この観測では、雑音を0とした。図10及び図11から分かるように、CIR=−24dBの出力波形は、QPSK、16QAMとも過大な干渉波の入力による量子化誤差によって、一点でクロスしていない。また、量子化の影響で、平均値がシフトしている。一点でクロスするためには、図12及び図13に示すように、12ビットのADCが必要である。この場合、平均値は、ほぼ0になる。
一方、本発明のフィルタ・バンク受信機の出力波形のアイ・パターンを図14と図15に示す。図14及び図15から分かるように、QPSK、16QAMともにCIR=−24dBに増加しても、8ビットADCのアイ・パターンは1点でクロスしている。
QPSKにおけるビット誤り率(BER)特性を図16に示す。図16から分かるように、本発明のフィルタ・バンク受信機では、CIR=−24dBの干渉波がある場合でも、8ビットADCにより干渉波がない場合と、ほとんど同じ特性が得られる。一方、従来のディジタル・フィルタ受信機では、8ビットADCの場合、CIR=−18,−24dBにおいて、特性が大幅に劣化している。ディジタル・フィルタ受信機で干渉波がない場合と同じ特性を得るためには、12ビットのADCが必要である。
次に、16QAM,64QAMにおける干渉波の影響を図17に示す。参考にQPSKの特性も図17に示す。図17から分かるように、従来のディジタル・フィルタ受信機では、CIR=−18dBとし、本発明のフィルタ・バンク受信機のCIR=−24dBより干渉量を抑えてある。すべて8ビットサンプリングである。本発明のフィルタ・バンク受信機は、干渉がない場合と同じ特性である。一方、従来のディジタル・フィルタ受信機では大幅に劣化している。
上述したように、本発明に係るRFフィルタ・バンクを用いたソフトウェア無線受信機とは、複数のアナログRFフィルタで構成されるRFフィルタ・バンクと多入力線形等化器による最適合成の組み合わせにより、任意の入力信号の整合フィルタを形成できるソフトウェア無線受信機である。
また、上述したように、計算機シミュレーションを通して、本発明のフィルタ・バンク受信機を用いれば、様々な帯域幅、中心周波数の信号に対して、RF帯の信号で通常みられる干渉成分を抑えた受信が可能になることを明らかにした。さらに、ADCの量子化ビット数と動作速度を軽減できることを示した。本発明では、RF回路を含むソフトウェア無線用の基本構成として、MEMSなどによるアナログ可変RF回路の微小化にともなって重要になると考えられる。
なお、上述した実施例では、一つの信号を分割して受信する方法を示したが、その他にもRFフィルタを可変にすれば、様々な受信形態が考えられる。また、トレーニング方法はRFフィルタの校正方法としても有効である。
上述したように、本発明では、将来の集積化RFフィルタ、集積化RF受信回路および高性能AD変換器(ADC)を前提とし、将来のソフトウェア無線受信機として、RFフロント・エンドにRFフィルタ・バンクを用い、一つの受信信号の帯域を分割して受信し、最適合成する方法を開示した。
つまり、本発明では、半導体上のRF可変フィルタなどで形成されるRFフィルタ・バンクと、それらの各RFフィルタに続くADCの出力に対するディジタル信号処理により、任意の整合フィルタを形成する方法を開示した。また、本発明では、RFフィルタ・バンクにおける個々のフィルタ特性の偏差が及ぼす影響を抑えるため、最小2乗法で最適合成を行う方法も開示した。
具体的には、本発明では、まず、RFフィルタ・バンクを構成する各RFフィルタ出力の帯域信号から複素包絡線をサンプリングし、多入力トランスバーサル・フィルタによる線形等化器で最適合成することにより、信号を再生する。そして、多入力トランスバーサル・フィルタのタップ重み係数の最適化のために、トレーニング信号を用いる。また、そのトレーニング信号として、チャープ信号を用いることが好ましい。
次に、トレーニング信号(チャープ信号)に対する出力の時刻補正により複素インパルス応答を取得し、送信信号のシンボル波形との差を最小化することにより、合成回路を整合フィルタにすることができる。
要するに、本発明に係るRFフィルタ・バンクを用いたソフトウェア無線受信機は、次のような主な特徴を有している。
まず、第1の特徴として、複数のRFフィルタで構成されるRFフィルタ・バンクとディジタル信号処理により、任意の整合フィルタを形成することである。次に、第2の特徴としては、各RFフィルタの出力をAD変換し、多入力トランスバーサル・フィルタにより個々のフィルタ特性の偏差を補償することである。そして、第3の特徴としては、最小2乗法によりトランスバーサル・フィルタのタップ重み係数を導出し、最適合成することである。最後に、第4の特徴としては、トランスバーサル・フィルタのタップ重み係数を導出するために、トレーニング信号を用いることである。
本発明に係るRFフィルタ・バンクを用いたソフトウェア無線受信機の好適な実施例の構成を示すブロック図である。 離散チャープ信号を説明するための模式図である。 入力信号の電力スペクトル及びガウスBPF特性を示すグラフである。 合成出力のアイ・パターンを示すグラフである。 合成出力の電力スペクトルを示すグラフである。 RLSアルゴリズムにおけるMSEの収束特性を示すグラフである。 OFDM信号の各フィルタ出力における電力スペクトルを示すグラフである。図7(A)は、フィルタ#1,3,5,7の出力で、図7(B)は、フィルタ#2,4,6,7の出力である。 合成されたOFDM信号の電力スペクトルを示すグラフである。 希望信号と干渉波のスペクトル関係を示すグラフである。 QPSK、8ビットのADCで、CIR=−24dBの干渉波がある場合の従来のディジタル・フィルタ受信機の出力波形のアイ・パターンを示すグラフである。 16QAM、8ビットのADCで、CIR=−24dBの干渉波がある場合の従来のディジタル・フィルタ受信機の出力波形のアイ・パターンを示すグラフである。 QPSK、12ビットのADCで、CIR=−24dBの干渉波がある場合の従来のディジタル・フィルタ受信機の出力波形のアイ・パターンを示すグラフである。 16QAM、12ビットのADCで、CIR=−24dBの干渉波がある場合の従来のディジタル・フィルタ受信機の出力波形のアイ・パターンを示すグラフである。 QPSK、8ビットのADCで、CIR=−24dBの干渉波がある場合の本発明のフィルタ・バンク受信機の出力波形のアイ・パターンを示すグラフである。 16QAM、8ビットのADCで、CIR=−24dBの干渉波がある場合の本発明のフィルタ・バンク受信機の出力波形のアイ・パターンを示すグラフである。 QPSKにおける干渉波の影響を示すグラフである。 16QAM,64QAMにおける干渉波の影響を示すグラフである。
符号の説明
1 本発明に係るSDR受信機
10 RFスイッチ
20 RFフィルタ・バンク
25 帯域通過フィルタ(BPF)
28 ローノイズ増幅器
30 ミキサー
40 参照信号発生器
45 トレーニング信号発生器
48 周波数シンセサイザ
50 低域通過フィルタ(LPF)
60 AD変換器(ADC)
70 多入力トランスバーサル・フィルタ(TVF)
80 重み係数制御器
90 復調器

Claims (8)

  1. RFフィルタ・バンクと多入力トランスバーサル・フィルタとを備えたソフトウェア無線受信機であって、
    前記RFフィルタ・バンクは、複数のRFフィルタで構成されており、
    前記各RFフィルタの出力をAD変換し、前記多入力トランスバーサル・フィルタにより個々のフィルタ特性の偏差を補償し、
    トレーニング信号を用いて、最小2乗法により、前記多入力トランスバーサル・フィルタのタップ重み係数を導出し、最適合成し、
    前記RFフィルタ・バンクとディジタル信号処理により、任意の整合フィルタを形成することを特徴とするRFフィルタ・バンクを用いたソフトウェア無線受信機。
  2. RF信号・トレーニング信号切換スイッチと、RFフィルタ・バンクと、複数のミキサーと、複数の低域通過フィルタと、複数のAD変換器と、多入力トランスバーサル・フィルタと、重み係数制御器と、復調器と、参照信号発生器と、トレーニング信号発生器と、周波数シンセサイザとから構成されることを特徴とするRFフィルタ・バンクを用いたソフトウェア無線受信機。
  3. 前記RF信号・トレーニング信号切換スイッチは、前記RFフィルタ・バンクに入力するRF信号と、前記トレーニング信号発生器で生成されるトレーニング信号とを切り換えるようにし、
    前記RFフィルタ・バンクは、複数のRFフィルタで構成されており、前記RF信号・トレーニング信号切換スイッチの出力帯域信号を入力とし、複数個の帯域信号を出力するようにし、
    前記複数のミキサーは、前記RFフィルタ・バンクから出力される前記複数個の帯域信号に対して、前記周波数シンセサイザで生成される搬送波周波数のキャリア信号をそれぞれ乗算するようにし、
    前記複数の低域通過フィルタは、前記ミキサーの出力からベースバンド信号成分のみを抽出するようにし、
    前記複数のAD変換器は、前記低域通過フィルタの出力であるベースバンド信号をサンプリングして、ディジタル信号に変換するようにし、
    前記多入力トランスバーサル・フィルタは、前記複数のAD変換器の出力信号を線形合成し、検波信号を出力するようにし、
    前記重み係数制御器は、前記検波信号と前記トレーニング信号に対する理想インパルス応答との差を用いて、前記多入力トランスバーサル・フィルタのタップ重み係数を制御するようにし、
    前記復調器は、前記検波信号を復調する請求項2に記載のRFフィルタ・バンクを用いたソフトウェア無線受信機。
  4. 前記RFフィルタとしては、可変または固定の帯域通過フィルタを用いる請求項3に記載のRFフィルタ・バンクを用いたソフトウェア無線受信機。
  5. 前記帯域通過フィルタは、ガウス形バンドパス・フィルタである請求項4に記載のRFフィルタ・バンクを用いたソフトウェア無線受信機。
  6. 前記トレーニング信号としては、チャープ信号を用いる請求項3乃至請求項5のいずれかに記載のRFフィルタ・バンクを用いたソフトウェア無線受信機。
  7. 前記重み係数制御器は、前記検波信号と前記理想インパルス応答との差を推定誤差として、前記推定誤差の絶対値2乗値が最小になるように最小2乗法により制御される請求項3乃至請求項6のいずれかに記載のRFフィルタ・バンクを用いたソフトウェア無線受信機。
  8. 前記最小2乗法としては、逐次的な最小2乗法であるLMSアルゴリズム又はRLSアルゴリズムを用いる請求項7に記載のRFフィルタ・バンクを用いたソフトウェア無線受信機。
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