JP4351581B2 - 把持力制御装置および解体作業機 - Google Patents

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本発明は、油圧式アクチュエータの動作により対象物を把持する作業機械に用いられる把持力制御技術に関する。
対象物の把持を目的とする作業機械として、油圧ショベルをベースとしたものが開発されている。この作業機械は、多関節の腕であるフロント作業腕の先端に油圧シリンダの駆動によって開閉する一対の把持爪を備えている。この油圧シリンダを制御する把持力制御装置には、メインポンプから油圧シリンダに供給される圧油を制御するコントロール弁と、油圧シリンダの把持側油室とコントロール弁とを結ぶ油路上に配置される圧力スイッチとが設けられている。コントロール弁は、操作レバーの操作によって調節されるパイロットポンプからの圧油で制御される。また、操作レバーからコントロール弁へパイロット圧油を供給する油路上には、コントロール弁へのパイロット圧油の供給または遮断する切替弁が設けられている。この作業機械で対象物を把持する場合、コントロール弁から油圧シリンダの把持側油室に供給される圧油の圧力が圧力スイッチの作動圧に達すると、切替弁がコントロール弁へ供給されるパイロット圧油を遮断してコントロール弁を中立位置に復帰させる。これにより、圧力スイッチが作動する圧油の圧力に対応した把持力で対象物を把持できる(特許文献1参照)。
特許第3336562号公報
しかし、従来の作業機械では、コントロール弁から油圧シリンダの把持側油室に供給される圧油の圧力が圧力スイッチの作動圧に達してからコントロール弁が中立位置に復帰するまで、時間的な遅れがある。そのため、圧力スイッチの作動圧を超えて圧油が把持側油室に供給されるので、圧力スイッチの作動圧に対応する把持力よりも実際の把持力は過大になってしまう。
(1) 請求項1の発明による把持力制御装置は、対象物を把持する把持爪を有する把持装置と、把持爪を開閉駆動するアクチュエータに対して供給される圧油を制御する流量制御弁と、把持爪の把持力を検出する把持力検出手段と、操作部の操作に基づいて、流量制御弁によってアクチュエータに供給される圧油の流量を調節する操作手段と、把持力検出手段で検出した把持力の変化に基づいて、把持力の応答遅れを加味して所定時間後の把持力を予測する予測手段と、対象物を把持爪で把持するように圧油がアクチュエータに供給されているときに、予測手段で予測した把持力があらかじめ定められた把持力設定値と一致すると判断されると、把持爪の把持力が把持力設定値と一致するようにアクチュエータの駆動を停止する信号を出力する制御手段と、把持爪の把持力を前記把持力設定値と一致させるか否かを選択する選択手段と、選択手段によって把持爪の把持力を把持力設定値と一致させることが選択された時にのみ圧力を蓄積し、操作部が操作されていないとき、把持爪を閉じるように流量制御弁からアクチュエータへ供給される圧油の圧力を保持するアキュムレータとをさらに備え、選択手段によって把持爪の把持力を把持力設定値と一致させることが選択されると、制御手段からアクチュエータの駆動を停止するための信号を出力し、選択手段によって把持爪の把持力を把持力設定値と一致させないことが選択されると、制御手段からアクチュエータの駆動を停止するための信号を出力することなく、操作部の操作量に応じて流量制御弁を通過する圧油の流量を調節することを特徴とする。
(2) 請求項2の発明は、請求項1に記載の把持力制御装置において、選択手段は、操作手段の操作部に付設されるスイッチであることを特徴とする。
(3) 請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の把持力制御装置において、対象物を把持爪で把持するようにアクチュエータに圧油が供給される管路に一端が接続された分岐管路と、分岐管路の途中に設けられて、圧油の流れを許可するか否かを切り替える切替手段とをさらに備え、アキュムレータは、分岐管路の他端に接続されて、切替手段から供給される圧油によって圧力を蓄積し、切替手段を介することなく蓄積した圧力をアクチュエータへ供給することを特徴とする。
(4) 請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの項に記載の把持力制御装置において、制御手段が出力するアクチュエータの駆動を停止する信号が入力されると、流量制御弁を制御するパイロット圧油の流れを遮断する遮断手段をさらに備えることを特徴とする。
(5) 請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかの項に記載の把持力制御装置において、把持力設定値は、把持爪を閉じる方向にアクチュエータが駆動されるように操作された操作部の操作量に応じて設定されることを特徴とする。
(6) 請求項6の発明は、請求項1〜4のいずれかの項に記載の把持力制御装置において、把持力設定値を設定する把持力設定装置をさらに備えることを特徴とする。
(7) 請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれかの項に記載の把持力制御装置において、制御手段から出力された信号によってアクチュエータの駆動が停止されたことを報知する報知手段をさらに備えることを特徴とする。
(8) 請求項8の発明による解体作業機は、対象物を把持する把持爪を有する把持装置と、請求項1〜7のいずれか一項に記載の把持力制御装置と、把持装置が取り付けられる腕を有する旋回体と、旋回体を旋回可能に保持する走行体とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、対象物の破損を防止できるので作業効率が高い。
図1〜6を参照して、本発明による把持力制御装置を解体作業機に適用した一実施の形態を説明する。図1に示すように、油圧ショベルをベースとした解体作業機100においては、走行体1に旋回体3が旋回可能に取り付けられている。旋回体3の前部には運転室4が取り付けられている。運転室4の後方にはエンジンおよび油圧ポンプを含む主要駆動装置5が設けられている。
旋回体3には多関節の腕を有するフロント作業腕101が取り付けられている。フロント作業腕101は、ブームシリンダ11により上下方向に揺動自在に旋回体3に取り付けられたブーム10と、ブーム10に連結されてアームシリンダ13により上下方向に揺動自在に取り付けられたアーム12と、アーム12の先端部分に連結されて作業具シリンダ15により上下方向に回動自在に取り付けられた作業具である把持装置14とを有する。
図2に把持装置14の構造を示す。把持装置14は、アーム12の先端に取り付けられる把持装置本体20と、先端側で対象物を把持できるように対向して設けられた把持爪21,22と、把持爪21,22を駆動するシリンダ30とを有する。把持爪21,22は、それぞれの後端の近傍で、把持装置本体20に設けられた回動軸23,24を中心に回動可能に軸支されている。把持爪21と把持爪22とは、それぞれ回動軸23,24の近傍でリンク25を介して接続されている。このリンク25によって、それぞれの把持爪21,22は、回動軸23,24を中心に連動して回動するので、把持爪21,22の先端側の把持部21a,22aで対象物を把持および開放できる。
シリンダ30のシリンダロッド31のロッド先端31aは、把持爪21の後端に設けられているシリンダロッド接続部21bに接続され、シリンダ本体32のボトム側端部(シリンダボトム)32aが把持装置本体20のシリンダ支持部26に接続されている。
シリンダ30の把持側油室(ボトム室)33に圧油が供給されると、シリンダロッド31が伸長し、回動軸23を中心に把持爪21を右旋させる。把持爪21の右旋に伴ってリンク25を介して把持爪22は回動軸24を中心に左旋される。したがって、把持爪21,22は閉じる方向に駆動されるので、把持対象物を把持できる。把持爪21,22が閉じている状態で、シリンダ30の解放側油室(ロッド室)34に圧油が供給されると、シリンダロッド31が収縮し、上述の動作とは逆方向に把持爪21,22が駆動されて、把持対象物を開放する。
図3は、解体作業機100のシリンダ30を駆動する油圧回路を示す図である。この油圧回路には、メインポンプ40と、コントロール弁41と、メインリリーフ弁42と、作動油タンク43と、ON/OFF弁44と、アキュムレータ46と、チェック弁48とが設けられている。また、この油圧回路には、油圧回路の各構成機器を制御するために、パイロットポンプ50と、比例電磁式減圧弁51と、制御回路60と、コントローラ70と、圧力センサ92とが設けられている。コントローラ70は、いわゆる電気レバーと呼ばれる操作装置であり、把持装置14の開閉操作をするための操作レバー71と、操作レバー71の把持部の端部に付設されたON/OFFスイッチ72とを有する。
図示しないエンジンによりメインポンプ40が駆動されると、作動油タンク43の作動油がコントロール弁41を介して油路81または油路82からシリンダ30へ供給される。この油圧回路の最高圧力はメインリリーフ弁42で規定される。なお、油路81はシリンダ30のボトム室33とコントロール弁41とを結ぶ油路であり、油路82はロッド室34とコントロール弁41とを結ぶ油路である。油路81には圧力センサ92が設けられており、油路81の圧力、すなわち、シリンダ30のボトム室33に供給される圧油の圧力が圧力センサ92によって検出される。以下の説明では、ボトム室33に供給される圧油を供給圧油Fと呼び、圧力センサ92によって検出される供給圧油Fの圧力を検出圧力Pと呼ぶ。コントロール弁41は、後述するように、操作レバー71の操作に応じて制御される比例電磁式減圧弁51からのパイロット圧油によってスプールが駆動されて、シリンダ30への圧油の流れを制御する。
油路81には、油路83が接続されており、この油路83には、ON/OFF弁44と、アキュムレータ46とが設けられている。ON/OFF弁44は、油路81とアキュムレータ46との間に設けられている。油路83のうち、油路81とON/OFF弁44との間の油路を油路831と呼び、ON/OFF弁44とアキュムレータ46との間の油路を油路833と呼ぶ。後述するように、ON/OFF弁44は、制御回路60から送信される信号によってオンオフが切り替えられて、油路81からアキュムレータ46への圧油流入を許可または禁止する。
アキュムレータ46は、油路83の末端に設けられ、ON/OFF弁44を介して油路81からの圧力(圧油)を蓄積する。アキュムレータ46と油路831との間には、ON/OFF弁44をバイパスするように油路832が設けられている。油路832にはチェック弁48が設けられている。チェック弁48は、油路832を経由してアキュムレータ46から油路831への圧油流入を許可し、油路832を経由して油路831からアキュムレータ46への圧油流入を禁止する。すなわち、アキュムレータ46への蓄圧は、ON/OFF弁44がオンされて、油路831と油路833とが連通された場合に限られる。
アキュムレータ46の圧力より油路81の圧力が低下すると、アキュムレータ46に蓄積された圧油は、ON/OFF弁44を経由する油路833および油路831から、もしくはチェック弁48を経由する油路832および油路831から油路81へ流入する。
制御回路60は、コントローラ70の操作レバー71の操作量、ON/OFFスイッチ72の操作状況、および圧力センサ92で検出した検出圧力Pに基づいて、ON/OFF弁44のON/OFFの切り替えと、比例電磁式減圧弁51の設定圧力とを制御する。ON/OFFスイッチ72は、シリンダ30を速度指令で駆動するか圧力指令で駆動するかを選択するスイッチである。したがって、制御回路60によるON/OFF弁44、および比例電磁式減圧弁51の制御内容は、ON/OFFスイッチ72の操作状況によって異なる。以下、ON/OFFスイッチ72の操作状況に応じて説明する。なお、以下の説明では、把持装置14が対象物を把持する方向、および、把持装置14が対象物を把持するように操作レバー71が操作される方向を把持方向と呼び、把持装置14が対象物を解放する方向、および、把持装置14が対象物を解放するように操作レバー71が操作される方向を解放方向と呼ぶ。
−−−ON/OFFスイッチ72がオフされている場合−−−
ON/OFFスイッチ72がオフされている場合、シリンダ30は次のように駆動される。
(1) アキュムレータ46への圧油の流入は禁止され、コントロール弁41からの圧油はすべてシリンダ30の駆動に用いられる。
(2) シリンダ30は、操作レバー71の操作量に比例した速度指令で駆動される。
ON/OFFスイッチ72がオフされると、制御回路60からON/OFF弁44へは、ON/OFF弁44をオフする指令が出力される。これにより、ON/OFF弁44が油路81からアキュムレータ46への圧油流入を禁止するので、アキュムレータ46に圧油は供給されない。
図4に示すように、シリンダ30への速度指令値は、操作レバー71の操作量に比例する。すなわち、制御回路60から比例電磁式減圧弁51への指令値は、コントロール弁41を流れる圧油の流量が操作レバー71の操作量に比例して変化するように決定されて出力される。なお、操作レバー71の中立位置付近に設けられた不感帯は、操作レバー71が中立位置からわずかに傾動されただけで鋭敏にシリンダ30が駆動されてしまうのを防止するため、操作レバー71の操作量を認識しないように設けられた領域である。
把持対象物を把持することでシリンダ30の駆動が停止されると、コントロール弁41から供給される圧油によってボトム室33の圧力は上昇する。シリンダ30のボトム室33へ供給される圧油の最大圧力は、メインリリーフ弁42の設定圧力値となる。
−−−ON/OFFスイッチ72がオンされている場合−−−
ON/OFFスイッチ72がオンされている場合、シリンダ30は次のように駆動される。
(1) アキュムレータ46への圧油の流入は許可され、アキュムレータ46に圧油が供給されて蓄積される。
(2) 操作レバー71が不感帯を超えて把持方向に操作されると、シリンダ30は、操作レバー71の操作量に関わらず一定の速度で把持方向に駆動される。また、把持爪21,22による把持力、すなわちボトム室33への供給圧油Fの圧力は、操作レバー71の操作量に比例するように制御される。
(3) 操作レバー71が不感帯を超えて解放方向に操作されると、シリンダ30は、操作レバー71の操作量に比例した速度指令で駆動される。
ON/OFFスイッチ72がオンされると、制御回路60からON/OFF弁44へは、ON/OFF弁44をオンする指令が出力される。これにより、ON/OFF弁44が油路81からアキュムレータ46への圧油流入を許可するので、油路81の圧油は、ON/OFF弁44を介してアキュムレータ46に蓄積される。
不感帯を超えて操作レバー71が把持方向に操作されると、制御回路60から比例電磁式減圧弁51への指令値は、操作レバー71の操作量にかかわらず一定の値として出力される。したがって、図5に示すように、シリンダ30への速度指令値、すなわちシリンダ30の動作速度は、操作レバー71の把持方向の操作量に関わらず一定となる。
把持爪21,22と対象物とが接触した際に、対象物が不用意に破損されるのを防止する観点から、把持爪21,22と対象物との接触速度は低く抑えることが望ましい。そのため、上述の速度指令値は、低い値に設定される。なお、シリンダ30は、以下に述べる制御によって圧力指令で駆動される。
シリンダ30を圧力指令で駆動するための圧力指令値は、供給圧油Fの圧力目標値であり、図6に示すように、操作レバー71の把持方向の操作量に比例して決定される。把持装置14が把持方向に駆動された場合、把持爪21,22が対象物に接触していない状態では、把持爪21,22は自由に駆動可能であるため、供給圧油Fの圧力は低い値であり、圧力指令値(圧力目標値)を下回るが、把持爪21,22が対象物に接触すると、対象物からの反力によって供給圧油Fの圧力は上昇する。
本実施の形態では、対象物を把持することで上昇する供給圧油Fの圧力が、図6に示した圧力目標値と等しくなるように制御する。具体的には、圧力センサ92で検出した検出圧力Pの変化傾向に基づいて、所定時間後の供給圧油Fの圧力を後述する演算によって予測して、圧力目標値を超えるか否かを判断する。予測された供給圧油Fの圧力(以下、圧力予測値P1と呼ぶ)が圧力目標値を超えると判断されると、比例電磁式減圧弁51への指令値をゼロとして、コントロール弁41のスプールを中立に戻す。コントロール弁41は、スプールが中立位置に復帰されると、メインポンプ40および作動油タンク43へ接続された油路と、油路81との間で圧油の流れを遮断する。
これにより、ボトム室33およびアキュムレータ46の圧油はコントロール弁41で遮断されて密閉された状態となるので、シリンダ30は対象物を把持した状態で停止される。アキュムレータ46へは圧油が供給されて蓄積されているので、油路81の圧力が低下すると、上述のように、アキュムレータ46に蓄積された圧油は、ON/OFF弁44を経由する油路833および油路831から、もしくは、チェック弁48を経由する油路832および油路831から油路81へ流入する。これにより、シリンダ30のピストン部分などから圧油がリークしても、アキュムレータ46に蓄積された圧油によって、シリンダ30のボトム室33の圧力は維持されるので、把持対象物は落下しない。なお、この状態で操作レバー71を中立位置に戻してON/OFFスイッチ72をオフとしても、アキュムレータ46に蓄積された圧油は、チェック弁48を経由する油路832および油路831から油路81へ流入するので、ボトム室33の圧力は維持される。
圧力目標値がとりうる値の上下限値(圧力目標上限値、圧力目標下限値)は、制御回路60に接続された不図示の入力表示装置からオペレータが任意に設定できる。但し、圧力目標下限値は、無負荷の把持装置14を駆動するために最低限必要な圧力で規制され、圧力目標上限値は、メインリリーフ弁42の設定圧力で規制される。たとえば、圧力目標下限値をできるだけ低い値に設定し、圧力目標上限値も低い値に設定することで、操作レバー71の操作量に対する圧力目標値の増加割合が小さくなるように設定すれば、供給圧油Fの圧力の低圧領域における把持力制御精度が向上する。このように設定した場合には、ON/OFFスイッチ72がオンされているときには、高い把持力による把持力制御はできないが、高い把持力が必要であれば、ON/OFFスイッチ72をオフにすることで、メインリリーフ弁42の設定圧力を上限値とした圧油の圧力によって、速度指令による把持操作ができる。
不感帯を超えて操作レバー71が解放方向に操作されると、シリンダ30は、速度指令で駆動される。すなわち、制御回路60から比例電磁式減圧弁51への指令値は、コントロール弁41を流れる圧油の流量が操作レバー71の解放方向の操作量に比例して変化するように決定されて出力される。したがって、図5に示すように、シリンダ30への速度指令値、すなわち、シリンダ30の動作速度は、操作レバー71の解放方向の操作量に比例する。なお、図6に示すように、操作レバー71が解放方向に操作されているときにも一定の圧力指令値(圧力目標値)が出力されるが、シリンダ30が解放方向に駆動されているときには、油路81はコントロール弁41を介して作動油タンク43に接続されるため、圧力予測値P1が圧力目標値を超えると判断されることはない。
−−−圧力予測値P1の演算−−−
上述のように、圧力センサ92で検出した検出圧力Pに基づいて制御回路60で指令値が演算されて比例電磁式減圧弁51へ出力されると、比例電磁式減圧弁51がコントロール弁41へのパイロット圧油を制御し、コントロール弁41のスプールが制御回路60から出力される指令値に対応する制御位置まで駆動される。したがって、圧力センサ92で検出圧力Pを検出してから、コントロール弁41のスプールが制御回路60から出力される指令値に対応する制御位置に駆動されるまでには、制御回路60における演算時間や比例電磁式減圧弁51およびコントロール弁41の応答時間などを含めたシステムの応答時間が必要である。このため、検出圧力Pが目標とする圧力に達したときに、制御回路60で指令値を演算して比例電磁式減圧弁51へ出力すると、システムの応答時間に起因する把持力のオーバーシュートが発生する。以下の説明では、上述したシステムの応答時間のことを応答遅れと呼ぶ。
コントロール弁41による供給圧油Fの遮断完了時の検出圧力Pが図6に示した圧力目標値に一致するように、すなわち、把持装置14の把持力が操作レバー71の操作量に比例した値になるようにするためには、上述した応答遅れを考慮する必要がある。本実施の形態では、次に述べるように、圧力センサ92で検出した検出圧力Pの変化傾向に基づいて、応答遅れに相当する所定時間後の供給圧油Fの圧力である圧力予測値P1を予測している。そして、圧力予測値P1が圧力目標値を超えると判断されると、比例電磁式減圧弁51への指令値をゼロとして、コントロール弁41のスプールを中立に戻すことで、コントロール弁41で遮断後の検出圧力Pが圧力目標値と一致するように制御している。
図7は、圧力センサ92で検出した検出圧力Pの変化傾向に基づいて、圧力予測値P1を予測する圧力予測部160の機能を示すブロック図である。圧力予測部160は、制御回路60に設けられており、圧力センサ92から検出圧力Pが入力され、圧力予測値P1が出力される。出力された圧力予測値P1は、図6に示した圧力目標値と比較されて、圧力目標値を超えるか否かが判断される。
圧力予測部160は、圧力センサ情報取得部161と、圧力センサ情報蓄積部162と、圧力勾配演算部163と、応答遅れ時間記憶部164と、圧力予測値算出部165とを備えている。圧力センサ情報取得部161は、圧力センサ92で検出した検出圧力Pを取得して、圧力センサ情報蓄積部162および圧力予測値算出部165へ出力する。
圧力センサ情報蓄積部162は、圧力センサ情報取得部161から出力された検出圧力Pを所定のサンプリングタイムでサンプリングして、所定時間分のn個の検出圧力Pを記憶する。たとえば、サンプリングタイムが5msecであり、過去30msecの検出圧力Pを記憶する場合、n=6個の検出圧力Pの値を記憶する。圧力勾配演算部163は、圧力センサ情報蓄積部162で記憶したn個の検出圧力Pの値から最小二乗法によって、変動する検出圧力Pの変化率(圧力勾配)dP/dtを求めて、圧力予測値算出部165に出力する。
応答遅れ時間記憶部164は、上述した応答遅れを記憶する。上述のように、応答遅れは、圧力センサ92で検出圧力Pを検出してから、コントロール弁41のスプールが所定位置に駆動されるまでの所要時間に相当する。比例電磁式減圧弁51およびコントロール弁41の応答時間は、比例電磁式減圧弁51およびコントロール弁41の開弁率によって異なるため、応答遅れはこれらの開弁率で変化する。しかし、本実施の形態では、上述のように、ON/OFFスイッチ72がオンされている場合、制御回路60から比例電磁式減圧弁51への指令値は、操作レバー71の把持方向の操作量にかかわらず一定の値であるので、応答遅れは定数Tとなる。
圧力予測値算出部165は、圧力センサ情報取得部161から出力された検出圧力Pの現在の値と、圧力勾配演算部163で算出された圧力勾配dP/dtと、応答遅れ時間記憶部164に記憶されている応答遅れの定数Tとから圧力予測値P1を算出する。圧力予測値P1は、現在から応答遅れに相当する時間が経過した後に検出される検出圧力Pの予測値であり、次式で表される。
P1 = P+(dP/dt)×T ・・・(1)
図8に検出圧力Pの時間変化を示す。現在時刻t1における検出圧力をPaとする。現在時刻t1からコントロール弁41のスプールが中立に戻るまでの時間(応答遅れT)の間に検出圧力は△P=(dP/dt)×Tだけ上昇する。したがって、現在時刻t1における圧力予測値P1は、P1=Pa+△Pである。圧力予測値P1が圧力目標値Cを超えると判断されたときに、制御回路60で比例電磁式減圧弁51への指令値をゼロとする演算を実行すれば、実際にコントロール弁41のスプールが中立に戻ったときには、検出圧力P、すなわち、供給圧油Fの圧力は、圧力目標値Cと略等しくなる。
把持装置14の把持力は、ボトム室33に供給される圧油の圧力に比例し、シリンダ30のピストンの断面積や把持爪21,22を開閉駆動するレバー機構のレバー比などで表される係数と圧油の圧力との積で表される。したがって、供給圧油Fの圧力を上述のように制御することで、把持装置14の把持力も同様に制御できる。上述した圧力目標値は、把持装置14の把持力設定値に該当する。
−−−フローチャート−−−
図9は、解体作業機100に搭載された把持装置14の開閉操作の動作を示すフローチャートである。この処理は、制御ユニット60で実行されるプログラムにより行われる。不図示のエンジンキースイッチがオンされるとこのプログラムが起動される。ステップS1において、操作レバー71やON/OFFスイッチ72の状態を検出して(操作情報を取得して)ステップS3へ進む。ステップS3において、ステップS1で取得した操作情報から操作レバー71が解放方向に操作されたか否かを判断する。ステップS3が肯定判断されるとステップS5へ進み、後述するステップ25で設定されるコントロール弁41の遮断指令を解除する。
ステップS3が否定判断されるか、ステップS5が実行されるとステップS7へ進み、ステップS1で取得した操作情報からON/OFFスイッチ72がオンされているか否かを判断する。ステップS7が否定判断される(ON/OFFスイッチ72がオフで速度指令)とステップS9へ進み、ステップS1で取得した操作情報に基づいて、コントロール弁41を流れる圧油の流量が操作レバー71の操作量に比例するように、比例電磁式減圧弁51への速度指令値を演算する。このときの操作レバー71の操作量とシリンダ30への速度指令値との関係は、図4に示すとおりである。
ステップS9を実行すると、ステップS11へ進み、後述するステップ25で設定されるコントロール弁41の遮断指令を解除してステップS13へ進む。ステップS13において、ON/OFF弁44への指令、およびステップS9で演算された比例電磁式減圧弁51への速度指令値をそれぞれ出力してリターンする。
ステップS7が肯定判断される(ON/OFFスイッチ72がオンで圧力指令)とステップS15へ進み、ステップS1で取得した操作情報に基づいて、操作レバー71の操作量に対する圧力目標値が図6に示した関係となるように圧力目標値を演算してステップS17へ進む。ステップS17において、図7に示した制御回路60の圧力予測部160で圧力予測値P1を算出してステップS19へ進む。ステップS19において、ステップS1で取得した操作情報に基づいて、操作レバー71の操作量に対するシリンダ30への速度指令値が図5に示した関係となるように、比例電磁式減圧弁51への速度指令値を演算してステップS21へ進む。
ステップS21において、ステップS15で演算した圧力目標値が、ステップS17で演算した圧力予測値P1より大きいか否かを判断する。ステップS21が肯定判断されるとステップS23へ進み、後述するステップ25で設定されるコントロール弁41の遮断指令を解除してステップS13へ進む。
ステップS21が否定判断されると、ステップS25へ進み、比例電磁式減圧弁51への指令値をゼロとする指令である、コントロール弁41の遮断指令を出力するよう設定してステップS13へ進む。
上述した把持力制御装置では、次の作用効果を奏する。
(1) 圧力センサ92で検出した検出圧力Pの変化傾向に基づいて所定時間後の供給圧油Fの圧力を予測するよう構成した。そして、圧力目標値を超えるか否かを判断し、圧力予測値が圧力目標値を超えると判断されると、比例電磁式減圧弁51への指令値をゼロとする遮断指令を出力するよう構成した。したがって、オーバーシュートが発生しないように把持力を予測して、把持爪21,22の駆動を停止できるので、対象物へ過負荷を与えることなく対象物を把持できる。これにより、対象物の破損を防止できるので作業効率が高い。
(2) ON/OFFスイッチ72がオンされている場合には、把持爪21,22による把持力が操作レバー71の操作量に比例するように構成した。これにより、対象物に合わせた任意の把持力による把持作業が容易な操作で実現できるので、多様な作業に適用可能な作業性の高い把持力制御ができる。
(3) 圧力目標上限値、および圧力目標下限値を、オペレータが任意の値で入力可能とした。たとえば、圧力目標下限値をできるだけ低い値に設定し、圧力目標上限値も低い値に設定することで、供給圧油Fの圧力の低圧領域における把持力制御精度を向上できる。これにより、破損しやすい対象物や、破損しては困る対象物の把持作業が容易となるので、利便性が高い。
(4) ON/OFFスイッチ72によってシリンダ30を速度指令で駆動するか圧力指令で駆動するかを選択可能に構成したので、従来の把持装置のように速度指令による把持作業と、圧力指令によって把持力制御を行う把持作業とが容易に切替可能であり、オペレータが意図したように把持作業できるので、操作性が高く効率的に作業できる。
(5) ON/OFFスイッチ72を操作レバー71の把持部の端部に付設した。これにより、オペレータが操作レバー71の把持部を把持したままでもON/OFFスイッチ72の操作可能であるので、操作性が向上して効率のよい作業ができる。
(6) シリンダ30を圧力指令で駆動する場合、操作レバー71が不感帯を超えて把持方向に操作されると、シリンダ30が操作レバー71の操作量に関わらず一定の速度で把持方向に駆動されるよう構成した。これにより、応答遅れを一定の定数とできるので、圧力予測値P1を精度よく算出でき、把持力の制御制度を容易に高められる。また、このとき、シリンダ30は、低い駆動速度で駆動されるように設定されている。これにより、把持爪21,22と対象物との接触速度を低く抑えて、把持爪21,22と対象物との接触時に、対象物が不用意に破損されるのを防止できる。
(7) メインポンプ40からの圧油の圧力をアキュムレータ46で蓄積するように構成した。これにより、アキュムレータ46に蓄積された圧油によってボトム室33の圧力が維持されるので、把持対象物の落下を防止でき把持の確実性と安全性を向上できる。
(8) アキュムレータ46を油路83の末端に設けるよう構成した。そして、アキュムレータ46と油路831との間には、ON/OFF弁44をバイパスするようにチェック弁48が配設された油路832を設けるよう構成した。したがって、アキュムレータ46は、ON/OFF弁44がオンされたときのみ圧油を蓄積する。蓄積した圧油は、ON/OFF弁44を介することなくシリンダ30へ供給できる。これにより、シリンダ30が速度指令で動作するときには、アキュムレータ46へ蓄圧されないのでアキュムレータ46への蓄圧に伴うシリンダ30の応答遅れを防止できる。また、蓄積した圧油は、ON/OFF弁44がオフされていてもシリンダ30へ供給できる。よって、把持操作の精度と把持の確実性をともに向上できる優れた把持力制御が実現できる。
−−−変形例−−−
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲にて種々の変形が可能である。
(1) 上述の説明では、コントローラ70は、いわゆる電気レバーと呼ばれる操作装置であったが、本発明はこれに限定されない。たとえば、図10に示すように、パイロットポンプ50の圧油を直接制御するパイロット弁を有するコントローラ170を用いることもできる。この場合、コントローラ170からコントロール弁41へパイロット圧油を供給する油路に切替弁151を設け、圧力予測値P1が圧力目標値を超えると判断されたときに、切替弁151をオンするように構成することで、上述の説明と同様の制御ができる。なお、この場合には、操作レバー171の操作量を検出するため、図10に示すようにコントローラ170で制御されるパイロット圧油の圧力を検出する圧力センサ91が必要となる。また、圧力センサ91の代わりに、操作レバー171の操作量を直接検出する角度検出センサ(不図示)をコントローラ170に設けることとしてもよい。
(2) 上述の説明では、コントロール弁41の遮断指令が出力されて供給圧油Fが遮断されたことを報知するための手段については言及していないが、報知するための手段を設けてオペレータに報知することもできる。たとえば、図11に示すように、表示モニタ93を設けて、供給圧油Fが遮断された旨を表示モニタに93に表示するようにしてもよい。また、供給圧油Fが遮断された旨を報知する手段として、表示モニタ93に限らず、音声によって報知したり、操作レバー71の微少振動によって報知することもできる。なお、上述の説明における、圧力目標上限値、および圧力目標下限値を設定するための不図示の入力表示装置の機能と、表示モニタ93の機能とを統合させてもよい。
(3) 上述の説明では、アキュムレータ46と油路831との間には、ON/OFF弁44をバイパスするようにチェック弁48が配設された油路832を設けたが、本発明はこれに限定されない。たとえば、図12に示すように、ON/OFF弁44をバイパスする油路は設けなくてもよい。この場合、シリンダ30のボトム室33の圧力を維持する必要があるときにON/OFF弁44をオンするように制御すればよい。
(4) 上述の説明では、操作レバー71の把持方向の操作量によって圧力目標値を決定するようにしているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、図13に示すように、制御回路60に接続される圧力設定器61によって圧力目標値を決定するようにしてもよい。これにより、把持操作に不慣れなオペレータであっても、把持対象物に応じて適切な把持力が容易に設定できる。
(5) 上述の説明では、シリンダ30のボトム室33の圧力維持にアキュムレータ46を用いているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、図14に示すように、メインポンプ40からの圧油を直接導く油路84を油路81に接続し、油路84の途中にON/OFF弁144を設ける。対象物の把持状態を保持する必要があるとき、油路81に設けられた圧力センサ92によってボトム室33の圧力を検出して、ON/OFF弁144をフィードバック制御することで、ボトム室33の圧力を一定値に維持できる。
(6) 上述の説明では、シリンダ30を圧力指令で駆動する場合、操作レバー71が不感帯を超えて把持方向に操作されると、シリンダ30が一定の速度で把持方向に駆動されるよう構成したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、上述した応答遅れは定数Tであるが、応答遅れ時間記憶部164に任意の速度指令値や作動油の粘度など種々の条件に対応する応答遅れのテーブルを記憶させ、このテーブルを用いて圧力予測値P1を算出するようにしてもよい。これにより、シリンダ30が任意の速度で駆動されても、上述の説明と同様に制御できる。
(7) 上述の説明では、圧力センサ92によって検出圧力Pを検出していたが、本発明はこれに限定されない。たとえば、図15に示すように、把持力を計測するセンサ95を把持爪21,22の少なくとも一方に直接取り付けることで把持力を計測してもよい。この場合、把持力を供給圧油Fの圧力に変換する変換テーブルを用意し、この変換テーブルで把持力を供給圧油Fの圧力に変換すれば、上述の説明と同様に制御できる。センサ95としては、たとえば、把持爪21,22のひずみを測定するひずみゲージでもよく、把持対象物に直接接触するようなセンサでもよい。
(8) 上述の説明では、コントロール弁41のパイロット圧油を制御することで、コントロール弁41のスプールを中立位置に戻して、ボトム室33への供給圧油Fを遮断していたが、本発明はこれに限定されない。たとえば、図16に示すように、油路81にON/OFF弁141を設け、圧力予測値P1が圧力目標値を超えると判断されたときに、ON/OFF弁141をオフするように構成することで、上述の説明と同様の制御ができる。この場合、パイロット圧油の制御によってコントロール弁41のスプールが中立位置に戻る時間よりも、ON/OFF弁141がオンからオフに切り替わるのに要する時間の方が短いため、応答性がよい。
(9) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
以上の実施の形態およびその変形例において、流量制御弁はコントロール弁41に、把持力検出手段は圧力センサ92に、操作手段はコントローラ70,170に、予測手段は圧力予測部160に、制御手段は制御回路60にそれぞれ対応する。遮断手段は比例電磁式減圧弁51、または切替弁151に対応する。選択手段はON/OFFスイッチ72,172に、把持力設定装置は圧力設定器61に、分岐管路は油路83に、切替手段はON/OFF弁44に、報知手段は表示モニタ93にそれぞれ対応する。さらに、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における機器構成に何ら限定されない。
本発明による解体作業機100の側面図である。 解体作業機100の把持装置14の構造を示す図である。 解体作業機100のシリンダ30を駆動する油圧回路を示す図である。 操作レバー71の操作量と、シリンダ30への速度指令値との関係を示す図である。 操作レバー71の操作量と、シリンダ30への速度指令値との関係を示す図である。 操作レバー71の操作量と、圧力目標値との関係を示す図である。 圧力予測部160の機能を示すブロック図である。 検出圧力Pの時間変化を示す図である。 解体作業機100に搭載された把持装置14の開閉操作の動作を示すフローチャートである。 解体作業機100のシリンダ30を駆動する油圧回路の変形例を示す図である。 解体作業機100のシリンダ30を駆動する油圧回路の変形例を示す図である。 解体作業機100のシリンダ30を駆動する油圧回路の変形例を示す図である。 解体作業機100のシリンダ30を駆動する油圧回路の変形例を示す図である。 解体作業機100のシリンダ30を駆動する油圧回路の変形例を示す図である。 解体作業機100のシリンダ30を駆動する油圧回路の変形例を示す図である。 解体作業機100のシリンダ30を駆動する油圧回路の変形例を示す図である。
符号の説明
14 把持装置 30 シリンダ
33 把持側油室(ボトム室) 34 解放側油室(ロッド室)
40 メインポンプ 41 コントロール弁
42 メインリリーフ弁 44 ON/OFF弁
46 アキュムレータ 48 チェック弁
50 パイロットポンプ 51 比例電磁式減圧弁
60 制御回路 61 圧力設定器
70,170 コントローラ 71,171 操作レバー
72,172 ON/OFFスイッチ 91,92 圧力センサ
93 表示モニタ 100 解体作業機
101 フロント作業腕 160 圧力予測部

Claims (8)

  1. 対象物を把持する把持爪を有する把持装置と、
    前記把持爪を開閉駆動するアクチュエータに対して供給される圧油を制御する流量制御弁と、
    前記把持爪の把持力を検出する把持力検出手段と、
    操作部の操作に基づいて、前記流量制御弁によって前記アクチュエータに供給される圧油の流量を調節する操作手段と、
    前記把持力検出手段で検出した把持力の変化に基づいて、把持力の応答遅れを加味して所定時間後の把持力を予測する予測手段と、
    前記対象物を前記把持爪で把持するように圧油が前記アクチュエータに供給されているときに、前記予測手段で予測した把持力があらかじめ定められた把持力設定値と一致すると判断されると、前記把持爪の把持力が前記把持力設定値と一致するように前記アクチュエータの駆動を停止する信号を出力する制御手段と
    前記把持爪の把持力を前記把持力設定値と一致させるか否かを選択する選択手段と、
    前記選択手段によって前記把持爪の把持力を前記把持力設定値と一致させることが選択された時にのみ圧力を蓄積し、前記操作部が操作されていないとき、前記把持爪を閉じるように前記流量制御弁から前記アクチュエータへ供給される圧油の圧力を保持するアキュムレータとをさらに備え、
    前記選択手段によって前記把持爪の把持力を前記把持力設定値と一致させることが選択されると、前記制御手段から前記アクチュエータの駆動を停止するための前記信号を出力し、
    前記選択手段によって前記把持爪の把持力を前記把持力設定値と一致させないことが選択されると、前記制御手段から前記アクチュエータの駆動を停止するための前記信号を出力することなく、前記操作部の操作量に応じて前記流量制御弁を通過する圧油の流量を調節することを特徴とする把持力制御装置。
  2. 請求項1に記載の把持力制御装置において、
    前記選択手段は、前記操作手段の操作部に付設されるスイッチであることを特徴とする把持力制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の把持力制御装置において、
    前記対象物を前記把持爪で把持するように前記アクチュエータに圧油が供給される管路に一端が接続された分岐管路と、
    前記分岐管路の途中に設けられて、圧油の流れを許可するか否かを切り替える切替手段とをさらに備え、
    前記アキュムレータは、前記分岐管路の他端に接続されて、前記切替手段から供給される圧油によって圧力を蓄積し、前記切替手段を介することなく前記蓄積した圧力を前記アクチュエータへ供給することを特徴とする把持力制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかの項に記載の把持力制御装置において、
    前記制御手段が出力する前記アクチュエータの駆動を停止する信号が入力されると、前記流量制御弁を制御するパイロット圧油の流れを遮断する遮断手段をさらに備えることを特徴とする把持力制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかの項に記載の把持力制御装置において、
    前記把持力設定値は、前記把持爪を閉じる方向に前記アクチュエータが駆動されるように操作された前記操作部の操作量に応じて設定されることを特徴とする把持力制御装置。
  6. 請求項1〜4のいずれかの項に記載の把持力制御装置において、
    前記把持力設定値を設定する把持力設定装置をさらに備えることを特徴とする把持力制御装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかの項に記載の把持力制御装置において、
    前記制御手段から出力された信号によって前記アクチュエータの駆動が停止されたことを報知する報知手段をさらに備えることを特徴とする把持力制御装置。
  8. 対象物を把持する把持爪を有する把持装置と、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の把持力制御装置と、
    前記把持装置が取り付けられる腕を有する旋回体と、
    前記旋回体を旋回可能に保持する走行体とを備えることを特徴とする解体作業機。
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