JP4350842B2 - データ書込装置、データ書込方法及び接続具 - Google Patents
データ書込装置、データ書込方法及び接続具 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気的に書き換え可能なROM(Read Only Memory)を搭載したファクシミリコントロールボード等のプリント基板などのターゲットボード上に搭載された電気的に書き換え可能なROMに書込データを書き込むデータ書込装置、データ書込方法、及び該ターゲットボードとデータ書込装置とを接続するための接続具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気的に書き換え可能なROMとしては、書き込まれたデータを紫外線等によって消去できるとともにデータを再び書き込むことができるEPROM(Erasable Programmable ROM)や、一括消去型のフラッシュEEPROM(Electric Erasable Programmable ROM;以下、単に「フラッシュROM」という。)などが知られている。また、製品の小型化を図るために、表面実装用としてのフラットパッケージのフラッシュROM(以下、「フラットパッケージROM」という。)なども多く利用されている。
【0003】
このようなROMにデータを書き込むとき、従来では、ROMが搭載されるプリント基板とは別個の状態すなわちROM単品の状態で、該ROMをROMライタに装着し、データの書き込みを行っていた。そして、その書き込み作業が終了した後に、データが書き込まれたROMをプリント基板上に半田付けして実装していた。しかし、このような書き込み方法では、ROMを上記ROMライタから取り外す際にリードを曲げてしまい、半田付け不良等の不具合が発生しやすい。
【0004】
このような不具合を解消するため、特開平9−274798号公報では、電気的に書き換え可能なROMをプリント基板に実装した状態で、所定のROMライタを用いて該ROMにプログラムデータを書き込み可能な書き込み方法が提案されている。この方法によれば、ROMをプリント基板上に搭載してから該ROMにプログラムデータを書き込むため、従来のようにROMライタからROMを取り外すという作業がなく、そのリードが曲がってしまうこともない。
【0005】
また、本出願人は、電気的に書き換え可能な複数のROMをプリント基板に実装した状態で、所定のROMに書込データを書き込むデータ書込装置も提案している(特願平11−162164号)。このデータ書込装置は、1枚のプリント基板上に2以上のROMが搭載されていても、各ROMに所定の書込データを自動的に書き込むことが可能であるので、その分だけ作業効率を向上させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記特開平9−274798号公報や特願平11−162164号に開示されたデータ書込方法やデータ書込装置を実際に使用する場合、その設計段階において詳細な構造を決定する必要がある。特に、書込対象であるROMを搭載したプリント基板をデータ書込装置に対してどのように取り付けるかに関しては、そのデータ書込工程の際の作業効率に大きく影響する。すなわち、使用する取付方法によっては、データを書き込んだROMを搭載したプリント基板の生産工程や、プリント基板上に搭載されたROMのデータを書き換える書換工程の際の着脱作業が煩雑となって、その工程全体の作業効率が低下してしまう。特に、このようなプリント基板を工場などで大量に生産する場合には、著しく生産効率が低下する原因にもなる。
【0007】
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、ターゲットボード上のROMへのデータ書込工程における該ターゲットボードの着脱作業を容易化し、作業効率を高めることができるデータ書込装置、データ書込方法、及び該ターゲットボードとデータ書込装置とを接続する接続具を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するために、請求項1の発明は、複数のターゲットボードに搭載された電気的に書き換え可能なROMを外部から制御するために該複数のターゲットボードにそれぞれ設けられたデータ書込用コネクタに接続可能な変換ボードを、ROMソケットを有するROMライタに接続し、該ROMライタにより該変換ボードを介して該ROMに書込データを書き込むデータ書込装置において、上記変換ボード上に、上記データ書込用コネクタを上記ターゲットボードの実装面に平行な方向から着脱可能な複数の接続コネクタを有し、該複数の接続コネクタそれぞれに上記ターゲットボードのデータ書込用コネクタを取り付けたときに各ターゲットボードの実装面が互いに平行になるように、該複数の接続コネクタを配設し、該接続コネクタで該データ書込用コネクタを挾持する挟持力のみで、各ターゲットボードを垂直状態に保持するように構成されていることを特徴とするものである。
【0009】
書込対象であるROMを搭載したターゲットボードは、少なくとも一方の面に各種IC(集積回路)が実装されている。従って、そのターゲットボードをデータ書込装置に取り付ける際、該ターゲットボードを作業員の手や作業機械のアーム等で把持できる場所は限られてしまう。すなわち、このターゲットボードを上記データ書込装置に取り付ける際には、該ターゲットボードの角部や縁部等を把持して、該ターゲットボードのデータ書込用コネクタを上記データ書込装置の接続コネクタに装着する必要がある。
【0010】
上記ターゲットボードを上記データ書込装置に取り付ける方法としては、例えば、上記データ書込用コネクタを該ターゲットボードの実装面に対して垂直な方向から上記接続コネクタに装着する方法が考えられる。しかし、このようにターゲットボードの実装面に対して垂直な方向から装着する方法では、上記接続コネクタの接続端子が該ターゲットボードの陰に隠れてしまい、作業員がその装着位置を確認し難くなり、これも作業効率の低下の要因となる。
【0011】
そこで、本請求項のデータ書込装置では、ターゲットボード上に設けられたデータ書込用コネクタと接続する接続コネクタを、該データ書込用コネクタが該ターゲットボードの実装面に平行な方向から着脱可能に構成した。このデータ書込装置においては、上記ターゲットボードをその実装面に平行な方向から装着して取り付けるため、上記接続コネクタの接続端子が該ターゲットボードの陰に隠れることがなく、作業員がその装着位置を容易に確認することができる。
【0012】
上記接続コネクタとしては、上記ターゲットボードに設けられたデータ書込用コネクタに接続可能なものであればよいが、上記データ書込コネクタが装着される接続コネクタがデータ書込装置本体と別体に構成すれば、該データ書込コネクタの形状や構造に容易に対応することができる。すなわち、上記データ書込コネクタに対応した形状や構造の接続コネクタを備えた変換ボードを用意すれば、データ書込装置本体の構成を変更せずに、該ターゲットボード上のROMへのデータ書込を行うことができる。
また、本請求項のデータ書込装置においては、複数のターゲットボードを当該データ書込装置に取り付けて、これらターゲットボード上に搭載されたROMに対して一度に又は順にデータの書き込みを行うことが可能となる。また、これらターゲットボードをその実装面が平行になるように配列して取り付けることができるので、限られたスペースを有効活用して取り付けることができる。尚、このようにターゲットボードを配列して取り付ける場合、ターゲットボードの着脱作業がこれに隣り合うターゲットボードによって邪魔されて作業がやりにくくなる。しかし、このデータ書込装置では、ターゲットボードをその実装面に平行な方向にのみ移動させるだけでその着脱作業を行うことができるので、その作業効率が低下することはない。
【0013】
特に、本データ書込装置においては、データ書込装置本体であるROMライタと別体に構成された変換ボードを該ROMライタのROMソケットに装着し、該変換ボードに設けられた接続コネクタに上記ターゲットボードのデータ書込コネクタを装着する。従って、ターゲットボード上に搭載されたROMにデータを書き込む際に、従来から一般的に使用されているROMソケットを有するROMライタを用いることが可能となる。
【0014】
また、請求項2の発明は、上記データ書込用コネクタがICカードコネクタに接続可能である請求項1のデータ書込装置において、上記接続コネクタがICカードコネクタであることを特徴とするものである。
【0015】
現在、市場に出回っているプリント基板等には、その制御プログラムをアップデートしたり、該制御プログラムのバグを修正したりするために、該プリント基板上にデータ書込用コネクタが設けられたものがある。このデータ書込用コネクタとしては、ICカードコネクタに対応したものが使用されたものがある。このデータ書込用コネクタを使用して制御プログラムを書き換える場合、その作業員は、書換対象のプリント基板を搭載した製品が設置されている現場に行き、該データ書込用コネクタに書込データを記憶したICカードを接続してデータの書き換えを行う。
【0016】
本請求項のデータ書込装置においては、このように市場に出回っているICカードコネクタ対応のデータ書込用コネクタを利用して、該データ書込用コネクタを搭載したターゲットボード上のROMに書込データを書き込むことができる。
【0021】
上記第1の目的を達成するために、請求項3の発明は、複数のターゲットボードに搭載された電気的に書き換え可能なROMを外部から制御するために該複数のターゲットボードにそれぞれ設けられたデータ書込用コネクタに接続可能な変換ボードを、ROMソケットを有するROMライタに接続し、該ROMライタにより該変換ボードを介して各ターゲットボード上のROMに書込データを書き込むデータ書込方法において、上記複数のターゲットボードの実装面が互いに平行になるように、各ターゲットボードのデータ書込用コネクタを各ターゲットボードの実装面に平行な方向から上記変換ボード上に配置された複数の接続コネクタにそれぞれ装着し、該接続コネクタで該データ書込用コネクタを挾持する挟持力のみで、各ターゲットボードを垂直状態に保持することを特徴とするものである。
【0022】
このデータ書込方法においては、ターゲットボード上に設けられたデータ書込用コネクタを、該ターゲットボードの実装面に平行な方向からデータ書込装置に設けられた接続コネクタに装着する。このように上記ターゲットボードをその実装面に平行な方向から装着して取り付けるため、上記接続コネクタの接続端子が該ターゲットボードの陰に隠れることがなく、作業員がその装着位置を容易に確認することができる。
また、このデータ書込方法においては、複数のターゲットボードをデータ書込装置に取り付けて、これらターゲットボード上に搭載されたROMに対して一度に又は順にデータの書き込みを行うことが可能となる。また、これらターゲットボードをその実装面が平行になるように配列して取り付けることができるので、限られたスペースを有効活用して取り付けることができる。尚、このようにターゲットボードを配列して取り付ける場合、ターゲットボードの着脱作業がこれに隣り合うターゲットボードによって邪魔されて作業がやりにくくなる。しかし、このデータ書込装置では、ターゲットボードをその実装面に平行な方向にのみ移動させるだけでその着脱作業を行うことができるので、その作業効率が低下することはない。
【0023】
上記第1の目的を達成するために、請求項4の発明は、複数のターゲットボードに搭載された電気的に書き換え可能なROMを外部から制御するために該複数のターゲットボードにそれぞれ設けられたデータ書込用コネクタに接続可能な複数の接続コネクタと、ROMライタのROMソケットに接続可能な接続部とを備え、該複数のターゲットボードと該ROMライタとを接続する変換ボードからなる接続具において、上記複数の接続コネクタが、上記データ書込用コネクタを上記ターゲットボードの実装面に平行な方向から着脱可能であって、該複数の接続コネクタのそれぞれに上記ターゲットボードのデータ書込用コネクタを取り付けたときに該ターゲットボードの実装面が互いに平行になるように配設されており、該接続コネクタで該データ書込用コネクタを挾持する挟持力のみで、各ターゲットボードを垂直状態に保持するように構成されていることを特徴とするものである。
【0024】
この接続具は、ターゲットボード上に設けられたデータ書込用コネクタと接続する接続コネクタが、該ターゲットボードの実装面に平行な方向から着脱可能な構造となっている。このように上記ターゲットボードをその実装面に平行な方向から装着して取り付けるため、上記接続コネクタの接続端子が該ターゲットボードの陰に隠れることがなく、作業員がその装着位置を容易に確認することができる。
また、この接続具においては、複数のターゲットボードをデータ書込装置に取り付けて、これらターゲットボード上に搭載されたROMに対して一度に又は順にデータの書き込みを行うことが可能となる。また、これらターゲットボードをその実装面が平行になるように配列して取り付けることができるので、限られたスペースを有効活用して取り付けることができる。尚、このようにターゲットボードを配列して取り付ける場合、ターゲットボードの着脱作業がこれに隣り合うターゲットボードによって邪魔されて作業がやりにくくなる。しかし、このデータ書込装置では、ターゲットボードをその実装面に平行な方向にのみ移動させるだけでその着脱作業を行うことができるので、その作業効率が低下することはない。
【0025】
また、この接続具は、その接続コネクタの形状や構造を書込対象のターゲットボードのデータ書込コネクタに適合するようにすれば、データ書込装置の構成を変更する必要がない。従って、種々のターゲットボード上のROMに対して同じデータ書込装置によってデータ書き込みを行うことができる。これにより、ターゲットボード上に搭載されたROMにデータを書き込む際に、従来から一般的に使用されているROMソケットを有するROMライタを用いることが可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、ターゲットボードであるプリント基板(以下、「PCB」という。)上に搭載された電気的に書き換え可能なROMとしてのフラッシュROMにデータを書き込むデータ書込装置に適用した一実施形態について説明する。
【0030】
まず、本実施形態に係るデータ書込装置全体の構成について説明する。
図1は、本実施形態に係るデータ書込装置の概略構成を示すブロック図である。図2は、上記PCBを取り付けた状態のデータ書込装置を示す斜視図である。このデータ書込装置1は、複数のROMソケットからなるデータ出力部としてのROMソケット31を有するROMライタ3と、PCB10を該ROMソケットに接続するための接続手段としての接続具である変換ボード2とから構成されている。この変換ボード2は、当該データ書込装置の本体であるROMライタ3と着脱可能な構成となっている。このデータ書込装置1において、上記ROMライタ3から出力される書込データであるプログラムデータは、上記ROMソケット31に取り付けられた上記変換ボード2を介して、上記PCB10に既に実装されているフラッシュROM12に書き込まれる。
【0031】
上記ROMライタ3は、上記ROMソケット31を8個並べたソケット列を2列有している。一方、上記変換ボード2の下面には、このソケット列に対応するように上記ROMソケット31と接続するROMライタコネクタが設けられている。従って、本実施形態の場合、上記ROMライタ3には、2つの変換ボード2を取り付けることが可能である。尚、図2には、図中奥側に位置するソケット列にのみ上記変換ボード2を取り付けた状態のデータ書込装置1が示されている。
【0032】
上記変換ボード2には、上記PCB10と接続可能な8個の接続コネクタ21が設けられており、最大8枚のPCB10上を取り付けることが可能となっている。上記変換ボード2に上記PCB10を8枚取り付ける場合、その取り扱いの点から、該PCB上に搭載されている部品の高さによって該変換ボード2上に設けられた接続コネクタ21の配置間隔を適宜設定する必要がある。尚、本実施形態の変換ボード2上にPCB10を取り付ける場合、該PCB上に搭載された部品の高さは20mm以下であるのが望ましい。
【0033】
また、本実施形態のデータ書込装置1は、上記変換ボード2を最大2枚取り付けることができるので、最大で16枚のPCB10上のフラッシュROM12にデータ書き込みを行うことができる。尚、本実施形態のデータ書込装置1を用いて上記PCB10上のフラッシュROM12にデータを書き込む場合、該PCBの横方向長さは特に制限されない。しかし、本実施形態における変換ボード2の幅は約90mmであるので、16枚のPCBを2枚の変換ボードに取り付けてようとする場合には、そのPCBの幅は約90mm以下に制限される。尚、幅が90mmを超えるPCB10上のフラッシュROM12にデータを書き込む際、一方の変換ボード2に取り付けられたPCBの端面が他方の変換ボードの接続コネクタ等にぶつかってしまう場合には、該他方の変換ボードを取り外しておくようにする。
【0034】
図3は、上記PCB10の概略構成を示すブロック図である。このPCB10は、バスマスタとして機能するCPU11と、1つのフラッシュROM12と、該フラッシュROM等を外部からコントロールし、該フラッシュROMにデータを書き込むためのデータ書込用コネクタ13とを有する。このPCB10上には、上記CPU11やフラッシュROM12等を動作させるための電源ラインと、アドレスデータを伝送するアドレスバスと、書込データ及び読出データを伝送するデータバスと、リード信号、ライト信号等の制御信号をそれぞれ伝送する複数の制御信号ラインと、上記フラッシュROM12にデータ書込を行う際に該フラッシュROMをイネーブル状態にするためのチップイネーブル信号を伝送するチップイネーブル信号ラインと、該CPUの機能を停止させてスリープ状態にするためのスリープ信号を伝送するスリープ信号ラインなどがプリント配線されている。尚、図3では、複数本の制御信号ラインを1本のラインで表している。
【0035】
このPCB10がファクシミリに取り付けられて動作する通常動作時においては、上記フラッシュROM12は上記CPU11によって制御される。しかし、このPCB10の製造時や該PCBに書き込まれているプログラムデータを書き替える時などにおいて、上記フラッシュROM12にプログラムデータを書き込む場合には、上記データ書込用コネクタ13を介して上記変換ボード2から入力されるスリープ信号によって上記CPU11をスリープ状態にして、該フラッシュROMを外部から制御可能な状態にする。
【0036】
次に、本実施形態のデータ書込装置を構成する変換ボード2の構成について説明する。
図4は、上記変換ボード2のうち、上記ROMライタ3に設けられた1つのROMソケット31と1つのPCB10とを接続する部分の概略構成を示すブロック図である。この変換ボード2は、上記PCB10のデータ書込用コネクタ13と接続する接続コネクタ21と、上記ROMライタコネクタ22と、該ROMライタコネクタを介して供給される上記ROMライタ3からの電源電圧に追従して該PCBに電源を供給する電源電圧追従供給部23と、該PCBに信号を入力するにあたってROMライタ3のドライブ負荷を低減するためのバッファ部24とから構成されている。尚、本実施形態では、スリープ信号をGNDレベルとしている。
【0037】
上記バッファ部24は、図4に示すように、上記ROMライタ3から出力される各種データをROMライタコネクタ22から接続コネクタ21まで伝送するアドレスバス、データバス、制御信号ライン及びチップイネーブル信号ラインの途中に設けられている。このバッファ部24は、上記アドレスバス、制御信号ライン及びチップイネーブル信号ラインの途中に設けられた単方向バスバッファと、上記データバスの途中に設けられた双方向バスバッファとから構成されている。尚、このバッファ部24の電源も上記電源電圧追従供給部23より供給されている。
【0038】
次に、本実施形態のデータ書込装置1を構成するROMライタ3の構成について説明する。
図5は、上記ROMライタ3の一部の概略構成を示すブロック図である。このROMライタ3は、上記変換ボード2のROMライタコネクタ22と接続するROMソケット31と、作業員が操作して所定の指示を入力する指示入力手段としての入力インタフェース部32と、該入力インタフェース部からの指示信号に基づいて当該ROMライタ3の各部を制御する制御手段としての制御部33と、上記PCB10のフラッシュROM12に書き込む書込データであるプログラムデータを記憶した記憶手段としてのメモリ34と、上記PCB10上のフラッシュROMを書込可能な状態にするためのチップイネーブル信号を生成して出力する信号出力手段としてのチップイネーブル信号発生回路(35a,35b,35c)と、該制御部から出力された書込データを一時保持して、該書込データを該フラッシュROMに書き込むためのデータ出力回路36と、該制御部から出力されたアドレスデータを一時保持して、該フラッシュROMにアドレスを与えるためのアドレスデータ出力回路37と、作業員に書込動作の終了を報知するための終了報知手段である終了ランプ38などから構成されている。また、このROMライタ3には、データ書込工程及び書込チェック工程の際のエラーを作業員に報知するためのエラー報知手段としての図示しないNGランプが設けられている。
【0039】
上記制御部33は、CPUと、書込動作を行う実行プログラムを記憶したPROMなどから構成されており、上記入力インタフェース部32からの指示信号に基づいて上記ROMライタ3の各部を制御する。上記メモリ34は、上記フラッシュROM12に書き込むべきプログラムデータを記憶している。
【0040】
上記各チップイネーブル信号発生回路(35a,35b,35c)は、上記制御部33から与えられた指示信号に基づいて、それぞれのROMソケット(31a,31b,31c)に対応したPCB10上のフラッシュROM12を書込動作状態とするために必要な電気パルスからなるチップイネーブル信号を該フラッシュROMに与える回路である。このチップイネーブル信号は、上記PCB10上に設けられたCPU11から出力される上記フラッシュROM12を有効にするためのチップセレクト信号と同様のものである。
【0041】
次に、上記データ書込装置1の書込動作について説明する。尚、以下、説明を簡略化するために、1枚のPCB10を上記ROMソケット31aに対応する接続コネクタ21に取り付けて、該PCB上のフラッシュROM12にデータ書き込みを行う場合について説明する。
【0042】
まず、書き込み動作を開始するにあたって、上記変換ボード2のROMライタコネクタ22を上記ROMライタ3のROMソケット31に差し込み、該変換ボードを該ROMライタに取り付ける。そして、フラッシュROM12が半田付けにより搭載されたPCB10のデータ書込用コネクタ13を、上記変換ボード2の接続コネクタ21に装着して、該PCBを該変換ボードに取り付ける。このとき、上記ROMコントロールI/Fのスリープ信号ラインは、GNDレベル(Lowレベル)に落とされ、上記PCB10のCPU11がスリープ状態となる。この結果、上記PCB10のフラッシュROM12は上記CPU11と電気的に切り離されるので、該フラッシュROMを上記ROMライタ3によって制御することが可能となる。
【0043】
図6は、上記ROMライタ3の動作を示すフローチャートである。まず、作業員が上記ROMライタ3の入力インタフェース部32から書き込み開始の指示を与えると書き込み作業が開始され、書込対象であるフラッシュROM12が存在する否かのチェックを行う(S1)。ここでフラッシュROM12が存在すると判断されたときには、該フラッシュROMに対して上記チップイネーブル信号発生回路35aからチップイネーブル信号が出力される。このチップイネーブル信号により、上記フラッシュROM12はLowレベルに落とされ、データの書き込みが可能な状態となる。そして、制御信号であるライト信号などがイネーブルにされて書込モードに移行する(S2)。一方、フラッシュROMが存在しないと判断されたときには書き込み作業を終了する。
【0044】
上記書込モードに移行したら、上記制御部33が開始アドレスである0番地用の書込データを上記メモリ34から読み出し、上記データ出力回路36に出力するとともに、上記アドレス出力回路37にアドレスデータである0を出力し、またこれと同時に予め決められた書込動作時間が設定されたタイマーをリセットする(S3)。書込動作が開始されると、上記データ出力回路36からの出力される書込データが、上記ROMソケット31aから上記変換ボード2を介して上記PCB10上のフラッシュROM12に書き込まれる。尚、次に1番地用の書込データを書き込むことになるが以後も同様の手順で行う。
【0045】
このようにして書込動作が行われている間、上記タイマーは予め決められた書込動作時間が経過したか否かを判断している(S4)。そして、この書込動作時間が経過したら、書込チェックモードに移行し、制御信号であるリード信号などをイネーブルにし(S5)、上記フラッシュROM12に書き込まれたデータを読み出す(S6)。そして、このフラッシュROMからの読出データに基づいて、該フラッシュROMにデータが書き込まれているか否かをチェックする(S7)。
【0046】
このS7において、データが書き込まれていないと判断されたときには、上記S2に戻る。一方、データが書き込まれていると判断されたときには、上記読出データと上記書込データとを比較して、上記フラッシュROM12にデータが正しく書き込まれているか否かをチェックする(S8)。ここでデータが正しく書き込まれていないと判断されたときには、NGランプを点灯させ(S9)、書き込み作業を終了する。一方、データが正しく書き込まれていると判断されたときには、上記終了ランプ38を点灯させ(S10)、書き込み作業を終了する。
【0047】
〔構成例1〕
次に、本発明の特徴部分である、上記PCB10のデータ書込用コネクタ13が装着される接続コネクタの一構成例(以下、本構成例を「構成例1」という。)について説明する。
図7(a)は、本構成例に係る接続コネクタ21及びPCB10のデータ書込用コネクタ13を示す斜視図である。この接続コネクタ21は、電極が30個のオスピン13aからなる列を2列有するコネクタ構造のデータ書込用コネクタ13を備えたPCB10に対応するものである。このデータ書込用コネクタ13は、ROMライタ3のROMソケット31と上記PCB10上のフラッシュROM12との間の信号伝送経路を短くするため、図7(a)に示すように、該PCBの縁部に設けられている。これにより、上記ROMライタ3から出力される信号がノイズによって乱されることが少なくなり、安定した信号伝送を実現することができる。
【0048】
図7(b)は、上記PCB10を上記変換ボード2に取り付けた状態を示す斜視図である。上記データ書込用コネクタ13のオスピン13aが、上記接続コネクタ21のメスピン21aに装着されることにより、各オスピン13aがそれぞれに対応するメスピン21aに挾持されて固定される。これにより、上記PCB10は上記変換ボード2に対して垂直状態で保持される。
【0049】
〔参考例1〕
次に、上記PCB10のデータ書込用コネクタが装着される接続コネクタの参考例(以下、本参考例を「参考例1」という。)について説明する。
図8は、本参考例1に係る接続コネクタ21及びPCB10のデータ書込用コネクタ13を示す側面図である。上記構成例1においては、書込対象であるフラッシュROM12を搭載したPCB10の重さが重すぎると、上記メスピン21aの挾持力のみでは該PCBを安定して保持できない場合がある。また、上記オスピン13aや上記メスピン21aの強度が、PCB10を安定して保持するのに十分でない場合もある。
【0050】
そこで、本参考例1では、上記変換ボード2に上記PCB10を支持する支持手段としての支持部材25を設けている。この支持部材25は、上記PCB10の実装面に対して垂直な方向において該PCBを支持する役目を果たしている。上記PCB10は、その実装面に対して垂直な方向が最も倒れやすいので、その方向を支持部材25で補助することにより、該PCBを安定して保持することができる。
【0051】
尚、このような支持手段は、図8に示す支持部材25に限らず、例えば、図9に示すように、データ書込用コネクタ13を該PCBの縁辺から内側にズレた位置に設けた構成とすることにより得ることもできる。この場合、データ書込用コネクタ13が設けられた位置とPCB10の縁辺との間のボード縁部10aが上記支持手段の役割を果たし、該PCBを安定して保持することができる。尚、この場合のデータ書込用コネクタ13は、PCB10の縁辺から僅かに内側にズレた位置に配置されているが、上記変換ボード2上の接続コネクタ21自体は図7又は9に示した接続コネクタと同じものであるのでノイズによる信号の乱れの心配はない。また、図10に示すように、上記PCB10のデータ書込用コネクタ13にオスピン13aを包囲するように設けられた支持手段としての支持壁13bを設けることによっても、PCBの保持力を高めることができる。
【0052】
〔参考例2〕
次に、上記PCB10のデータ書込用コネクタが装着される接続コネクタの他の参考例(以下、本参考例を「参考例2」という。)について説明する。
上記PCB10の幅が上記変換ボード2の幅を超える場合、上述したように該変換ボードを上記ROMライタ3に1枚だけ取り付けて、該PCB上のフラッシュROM12にデータ書き込みを行う。このとき、上記PCB10の一縁部に設けられたデータ書込用コネクタ13が、その中央部分ではなく、一方の側に偏って設けられている場合には、該PCBが自重によりその実装面に平行な方向に傾いてしまうことがある。
【0053】
図11は、上記PCB110を取り付けた状態の本参考例2におけるデータ書込装置101を示す斜視図である。この図に示すように、上記PCB110のデータ書込用コネクタ13は、該PCBの下方端面における図中奥側に偏った位置に設けられている。
このデータ書込装置101において、上記ROMライタ3の図中奥側に位置するソケット列には上記変換ボード2が取り付けられ、図中手前側に位置するソケット列には支持手段としての支持ボード40が取り付けられている。この支持ボード40の下面には、上記ソケット列に対応するように上記ROMソケット31と接続するコネクタが設けられており、このコネクタを該ROMソケットに装着することで該支持ボードを固定することができる。
【0054】
上記支持ボード40の上面には、上記PCB110のデータ書込用コネクタ13を上記変換ボード2の接続コネクタ21に装着して装着状態にしたときに、該PCBの下方端面に当接して該下方端面を該変換ボードに対して平行な状態に支持する円柱形状の支持部材41と、該PCBの図中手前側側部を挟み込んで該PCBを鉛直方向にガイドするガイド部材42とが設けられている。このガイド部材42は、上記PCB110が装着状態にあるとき、該ガイド部材のガイド溝42aが該PCBの図中手前側側部を挟み込むことができる位置に配置されている。
【0055】
上記PCB110を上記変換ボード2に取り付ける場合には、上記ガイド部材42のガイド溝42aに該PCBの図中手前側側部を差し込み、この状態で該PCBを下方に移動させる。これにより、上記PCB110のデータ書込用コネクタ13を上記変換ボード2の接続コネクタ21に簡単に位置決めすることができる。そして、このデータ書込用コネクタ13を上記接続コネクタ21に装着したとき、上記PCB110の下方端面が上記支持部材41に当接し、該PCBはその下方端面が上記変換ボード2に対して平行な状態で保持される。
【0056】
〔構成例2〕
次に、上記PCB10のデータ書込用コネクタが装着される接続コネクタの更に他の構成例(以下、本構成例を「構成例2」という。)について説明する。
図12は、本構成例に係る接続コネクタ121及びPCB10のデータ書込用コネクタ113を示す斜視図である。この接続コネクタ121は、上記PCB10に設けられたデータ書込用コネクタ113がICカードコネクタである場合のものである。この接続コネクタ121は、現在、市場に出回っているICカードコネクタ対応のデータ書込用コネクタ113が設けられたPCB10を生産する際に適用することができる。そして、そのICカードコネクタ対応のデータ書込用コネクタ113を介してPCB10上のフラッシュROM12に書込データを書き込むことができる。
【0057】
〔構成例3〕
次に、上記PCB10のデータ書込用コネクタが装着される接続コネクタの更に他の構成例(以下、本構成例を「構成例3」という。)について説明する。
図13は、本構成例に係る接続コネクタ221及びPCB10のデータ書込用コネクタ213を示す斜視図である。この接続コネクタ221は、上記PCB10に設けられたデータ書込用コネクタ213の電極がピン形状ではなく平板形状のもの、例えば金タブを使用している場合のものである。この接続コネクタ221は、上記データ書込用コネクタ213がPCB10のボード部の一部をなし、該PCBの実装面に平行な方向に突出して形成されている。その突出部分には、平板電極213aが設けられている。このデータ書込用コネクタ213は、上記接続コネクタ221に設けられた凹部221aに挿入されることにより、上記平板電極231aが該凹部内に設けられた図示しない電極に接触した状態で該凹部に挾持されて固定される。これにより、上記PCB10は上記変換ボード2に対して垂直状態で保持される。
【0058】
上記PCB10のデータ書込用コネクタが装着される接続コネクタの種々の構成例について説明したが、本発明は、上述した構成例に限らず、書込対象のROMを搭載したPCBに設けられたデータ書込用コネクタの形状や構造によって適宜選択することができる。例えば、上記構成例1及び2では、データ書込用コネクタがオスピンであるPCB10について例示したため、変換ボード2の接続コネクタをメスピンのコネクタ構造としたが、該データ書込用コネクタがメスピンである場合には、該メスピンに対応するオスピンからなるコネクタ構造となる。
【0059】
以上、本実施形態によれば、ROMソケット31を備えた既存のROMライタ3を利用して上記PCB10に実装したフラッシュROM12へのプログラムデータの書き込みが可能であり、また、該PCBを取り付ける際の力を無駄なく着脱する力に利用できるので、その着脱作業が容易となり、作業効率を向上させることができる。
【0060】
尚、本実施形態では、1つのROMを搭載したPCBについて説明したが、本発明は、複数のROMが搭載されているPCBに対しても同様の効果を得ることができる。更に、本実施形態では、ROMライタのROMソケットに対して1対1に対応する接続コネクタを備えた変換ボードについて説明したが、本発明の具体的構成によっては、必ずしも該ROMソケットと接続コネクタとを1対1に対応させる必要はない。
【0061】
また、本実施形態では、データ書込装置本体であるROMライタと、該ROMライタとは別体に構成された変換ボードとから構成されたデータ書込装置について説明したが、該ROMライタのデータ出力部を上述した接続コネクタと同様に構成することで、直接PCBを取り付ける構成とすることも可能である。更に、本実施形態では、一括消去型の電気的書き換え可能なROMであるフラッシュROMにデータを書き込む場合について説明したが、本発明は、電気的に書き換え可能なROMであれば、一括消去型に限らず、通常のEEPROMにも適用することが可能である。また、本発明は、ファクシリコントロールボートに適用されるPCBに限らず、電気的書き換え可能なROMを搭載したものであれば適用することが可能である。
【0062】
【発明の効果】
請求項1及び2の発明によれば、ターゲットボード上に搭載された電気的に書込可能なROMにデータを書き込むデータ書込工程において、該ターゲットボードの着脱作業が容易となり、作業効率を高めることができるという優れた効果がある。
また、請求項1及び2の発明によれば、より多くのターゲットボードを取り付けることができ、更に作業効率を高めることができるという優れた効果もある。
【0063】
特に、請求項2の発明によれば、従来から一般的に使用されているROMソケット部を有するROMライタを適用することが可能となり、既存の設備を利用して書き込み作業の作業効率を高めることができるという優れた効果がある。
【0064】
また、請求項3の発明によれば、既存のターゲットボードに対しても書き込み作業の作業効率を高めることができるという優れた効果がある。
【0067】
請求項3の発明によれば、ターゲットボード上に搭載された電気的に書込可能なROMにデータを書き込むデータ書込工程において、該ターゲットボードの着脱作業が容易となり、作業効率を高めることができるという優れた効果がある。
また、請求項3の発明によれば、より多くのターゲットボードを取り付けることができ、更に作業効率を高めることができるという優れた効果もある。
【0068】
請求項4の発明によれば、ターゲットボード上に搭載された電気的に書込可能なROMにデータを書き込むデータ書込工程において、該ターゲットボードの着脱作業が容易となり、従来から一般的に使用されているROMソケットを有するROMライタを適用して作業効率を高めることができるという優れた効果がある。
また、請求項4の発明によれば、より多くのターゲットボードを取り付けることができ、更に作業効率を高めることができるという優れた効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係るデータ書込装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】 PCBを取り付けた状態の同データ書込装置を示す斜視図。
【図3】 同PCBの概略構成を示すブロック図。
【図4】 同データ書込装置の変換ボードの一部の概略構成を示すブロック図。
【図5】 同データ書込装置のROMライタの一部の概略構成を示すブロック図。
【図6】 同ROMライタの動作を示すフローチャート。
【図7】 (a)は、構成例1に係る接続コネクタ及びPCBのデータ書込用コネクタを示す斜視図。
(b)は、同PCBを同接続コネクタを有する変換ボードに取り付けた状態を示す斜視図。
【図8】 参考例1に係る接続コネクタ及びPCBのデータ書込用コネクタを示す側面図。
【図9】 同接続コネクタの変形例を示す側面図。
【図10】 同接続コネクタの他の変形例を示す側面図。
【図11】 PCBを取り付けた状態の参考例2に係るデータ書込装置を示す斜視図。
【図12】 構成例2に係る接続コネクタ及びPCBのデータ書込用コネクタを示す斜視図。
【図13】 構成例3に係る接続コネクタ及びPCBのデータ書込用コネクタを示す斜視図。
【符号の説明】
1,101 データ書込装置
2 変換ボード
3 ROMライタ
10,110 PCB
11 CPU
12 フラッシュROM
13,113,213 データ書込用コネクタ
21,121,221 接続コネクタ
22 ROMライタコネクタ
24 バッファ部
31 ROMソケット
33 制御部
34 メモリ
40 支持ボード
Claims (4)
- 複数のターゲットボードに搭載された電気的に書き換え可能なROMを外部から制御するために該複数のターゲットボードにそれぞれ設けられたデータ書込用コネクタに接続可能な変換ボードを、ROMソケットを有するROMライタに接続し、該ROMライタにより該変換ボードを介して該ROMに書込データを書き込むデータ書込装置において、
上記変換ボード上に、上記データ書込用コネクタを上記ターゲットボードの実装面に平行な方向から着脱可能な複数の接続コネクタを有し、
該複数の接続コネクタそれぞれに上記ターゲットボードのデータ書込用コネクタを取り付けたときに各ターゲットボードの実装面が互いに平行になるように、該複数の接続コネクタを配設し、
該接続コネクタで該データ書込用コネクタを挾持する挟持力のみで、各ターゲットボードを垂直状態に保持するように構成されていることを特徴とするデータ書込装置。 - 上記データ書込用コネクタがICカードコネクタに接続可能である請求項1のデータ書込装置において、
上記接続コネクタがICカードコネクタであることを特徴とするデータ書込装置。 - 複数のターゲットボードに搭載された電気的に書き換え可能なROMを外部から制御するために該複数のターゲットボードにそれぞれ設けられたデータ書込用コネクタに接続可能な変換ボードを、ROMソケットを有するROMライタに接続し、該ROMライタにより該変換ボードを介して各ターゲットボード上のROMに書込データを書き込むデータ書込方法において、
上記複数のターゲットボードの実装面が互いに平行になるように、各ターゲットボードのデータ書込用コネクタを各ターゲットボードの実装面に平行な方向から上記変換ボード上に配置された複数の接続コネクタにそれぞれ装着し、
該接続コネクタで該データ書込用コネクタを挾持する挟持力のみで、各ターゲットボードを垂直状態に保持することを特徴とするデータ書込方法。 - 複数のターゲットボードに搭載された電気的に書き換え可能なROMを外部から制御するために該複数のターゲットボードにそれぞれ設けられたデータ書込用コネクタに接続可能な複数の接続コネクタと、
ROMライタのROMソケットに接続可能な接続部とを備え、
該複数のターゲットボードと該ROMライタとを接続する変換ボードからなる接続具において、
上記複数の接続コネクタが、上記データ書込用コネクタを上記ターゲットボードの実装面に平行な方向から着脱可能であって、該複数の接続コネクタのそれぞれに上記ターゲットボードのデータ書込用コネクタを取り付けたときに該ターゲットボードの実装面が互いに平行になるように配設されており、
該接続コネクタで該データ書込用コネクタを挾持する挟持力のみで、各ターゲットボードを垂直状態に保持するように構成されていることを特徴とする接続具。
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