以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施例のバックアップ管理装置を含む共有情報バックアップシステムを示したブロック図である。
図1を参照すると、本共有情報バックアップシステムは、端末装置100、110および120と、マスタ端末装置200と、バックアップ情報記憶装置300とを含む。
端末装置100は、ユーザの入出力操作を受け付け、また、端末装置100がメンバとなっているコミュニティ内で情報(所定情報)を共有する。コミュニティは、複数の端末装置をメンバとする特定グループである。本実施例では、コミュニティ内で共有される情報(所定情報)をコミュニティ共有情報と称する。
端末装置110および120は、端末装置100と同一構成である。
端末装置100、110および120は、ネットワーク10を介して、互いに接続されている。
端末装置100、110および120は、コミュニティ共有情報を共有する特定グループのメンバである。なお、特定グループのメンバは、端末装置100、110および120に限らず、適宜変更可能である。例えば、特定グループのメンバは、端末装置100および110だけでもよい。また、端末装置100と端末装置120とで、他の特定グループ(他のコミュニティ)を構成してもよい。
端末装置100、110および120は、他の装置(例えば、マスタ端末装置200)から特定グループへの参加申請を受け付けると、該他の装置を特定グループのメンバに加える。
端末装置100、110および120は、特定グループに新たに加わったメンバに、コミュニティ共有情報を通知する。
端末装置100、110および120は、コミュニティ共有情報を変更すると、その変更内容を特定グループの他のメンバに通知する。
マスタ端末装置200は、バックアップ管理装置の一例である。
マスタ端末装置200は、ネットワーク10を介して、端末装置100、110および120と接続する。また、マスタ端末装置200は、バックアップ情報記憶装置300と接続する。
マスタ端末装置200は、コミュニティ共有情報を変更内容に基づいて変更し、その変更されたコミュニティ共有情報を、バックアップ用のコミュニティ共有情報として、バックアップ情報記憶装置300に格納する。
また、マスタ端末装置200は、バックアップ情報記憶装置300に格納されたバックアップ用のコミュニティ共有情報を特定グループの各メンバに供給して、特定グループのメンバにて共有されているコミュニティ共有情報をリストア(回復)する。
バックアップ情報記憶装置300は、コミュニティ共有情報のバックアップデータを記録する。
ネットワーク10は、インターネットなどの有線の通信ネットワーク、あるいは、無線の通信ネットワークである。
なお、端末装置の数は3台に限らず、コミュニティの構成数または規模に応じて適宜変更可能である。
端末装置100は、通信部101と、メッセージ制御部102と、ファイル管理部103と、コミュニティ管理部104と、バックアップ要求部105と、入力部106とを備えている。
通信部101は、ネットワーク10と接続し、端末装置110および120とデータ通信を行う。
メッセージ制御部102は、コミュニティ内の端末装置から送られてきた通信メッセージを通信部101から受け取る。
その通信メッセージがコミュニティ共有情報を示す場合、メッセージ制御部102は、その通信メッセージを解析してコミュニティ共有情報を取り出す。メッセージ制御部102は、その取り出されたコミュニティ共有情報をファイル管理部103に渡す。
ファイル管理部103は、コミュニティ共有情報を受け取ると、その受け取られたコミュニティ共有情報を格納する。なお、ファイル管理部103は、コミュニティごとに、コミュニティ共有情報を格納する。
ファイル管理部103は、入力部106から、コミュニティ共有情報を変更するための変更情報を受け付けると、その変更情報に基づいてコミュニティ共有情報を変更する。
ファイル管理部103は、コミュニティ共有情報を変更すると、その変更内容をメッセージ制御部102に提供する。
メッセージ制御部102は、その変更内容を受け取ると、その変更内容を通信メッセージに変換する。なお、この通信メッセージは、コミュニティ共有情報の変更内容を示す。メッセージ制御部102は、コミュニティ共有情報の変更内容を示す通信メッセージを通信部101に渡す。
通信部101は、メッセージ制御部102からコミュニティ共有情報の変更内容を示す通信メッセージを受け取ると、その受け取られた通信メッセージを特定グループの他のメンバに送信する。なお、特定グループのメンバの宛先は、コミュニティ管理部104にて管理されている。具体的には、コミュニティ管理部104は、コミュニティごとに、コミュニティ参加メンバの端末装置の宛先情報を管理している。
また、通信部101は、特定グループの他のメンバから、コミュニティ共有情報の変更内容を示す通信メッセージを受け取ると、そのコミュニティ共有情報の変更内容を示す通信メッセージをメッセージ制御部102に提供する。
メッセージ制御部102は、コミュニティ共有情報の変更内容を示す通信メッセージを受け付けると、その通信メッセージからコミュニティ共有情報の変更内容を取り出す。
メッセージ制御部102は、ファイル管理部103に格納されているコミュニティ共有情報を、その取り出された変更内容に基づいて変更する。
バックアップ要求部105は、例えば、入力部106がバックアップ申請を受け付けると、バックアップ申請要求用のバックアップ要求メッセージを生成し、その生成されたバックアップ要求メッセージをメッセージ制御部102に提供する。
なお、バックアップ要求メッセージは、マスタ端末装置200に対する要求である。バックアップ要求メッセージは、少なくとも、コミュニティ共有情報のバックアップ申請要求と、バックアップ解約要求と、バックアップ実行要求と、リストア実行要求のいずれかを含む。これらの要求内容は、例えば、ユーザから入力部106を介して受け付けられる。
また、バックアップ要求部105は、マスタ端末装置200と通信を行うために必要なマスタ端末装置200の宛先情報を保持している。
メッセージ制御部102は、バックアップ要求メッセージを、バックアップ要求部105から受け取ると、その受け取られたバックアップ要求メッセージを通信メッセージに変換する。なお、この通信メッセージは、バックアップ要求メッセージを示す。メッセージ制御部102は、バックアップ要求メッセージを示す通信メッセージを通信部101に渡す。
通信部101は、バックアップ要求メッセージを示す通信メッセージを受け取ると、その受け取られた通信メッセージを、マスタ端末装置200に送信する。
マスタ端末装置200は、通信部201と、ファイル管理部203と、コミュニティ管理部204と、CPU207と、メモリ208とを備えている。なお、ファイル管理部203は、情報管理部の一例である。
メモリ208は、コンピュータにて読み取り可能な記録媒体の一例である。メモリ208は、マスタ端末装置200の動作を規定するプログラムを記録している。
CPU207は、コンピュータの一例であり、メモリ208に記録されているプログラムを読み取り、その読み取られたプログラムを実行することによって、メッセージ制御部202とバックアップ管理部205を実現する。なお、メッセージ制御部202は、情報制御部の一例である。
バックアップ管理部205は、参加申請要求部205aと、バックアップ実行部205bとを含む。なお、メッセージ制御部202とバックアップ管理部205は、バードウェアにて実現されてもよい。
なお、通信部201は、端末装置100の通信部101と同様であり、ファイル管理部203は、端末装置100のファイル管理部103と同様であり、コミュニティ管理部204は、端末装置100のコミュニティ管理部104と同様である。
メッセージ制御部202は、コミュニティ内の端末装置から送られてきた通信メッセージを、通信部201を介して受け取る。メッセージ制御部202は、その受け取られた通信メッセージを解析して、その通信メッセージにて示される情報を確認する。
メッセージ制御部202は、その通信メッセージがコミュニティ共有情報を示す場合、その通信メッセージからコミュニティ共有情報を取り出す。メッセージ制御部202は、その取り出されたコミュニティ共有情報をファイル管理部203に渡す。ファイル管理部203は、コミュニティ共有情報を受け取ると、その受け取られたコミュニティ共有情報を格納する。
ファイル管理部203は、バックアップ管理部205からコミュニティ共有情報を変更するための変更情報を受け付けると、例えば、バックアップ管理部205から、バックアップ情報記憶装置300に格納されているバックアップ用のコミュニティ共有情報を、コミュニティ共有情報を変更するための変更情報として受け付けると、その受け付けられた変更情報に基づいてコミュニティ共有情報を変更する。ファイル管理部203は、コミュニティ共有情報を変更すると、その変更内容をメッセージ制御部202に提供する。
メッセージ制御部202は、その変更内容を受け取ると、その受け取られた変更内容を通信メッセージに変換する。なお、この通信メッセージは、コミュニティ共有情報の変更内容を示す。メッセージ制御部202は、コミュニティ共有情報の変更内容を示す通信メッセージを通信部201に渡す。
通信部201は、メッセージ制御部202からコミュニティ共有情報の変更内容を示す通信メッセージを受け取ると、その受け取られた通信メッセージを特定グループの他のメンバに送信する。
メッセージ制御部202は、通信部201から受け付けた通信メッセージがバックアップ要求メッセージを示す場合、その通信メッセージからバックアップ要求メッセージを取り出す。メッセージ制御部202は、その取り出されたバックアップ要求メッセージをバックアップ管理部205に渡す。
バックアップ管理部205は、メッセージ制御部202からバックアップ要求メッセージを受け取ると、その受け取られたバックアップ要求メッセージが示す要求内容にしたがって処理を行う。
要求内容がバックアップ申請であれば、バックアップ管理部205(具体的には、参加申請要求部205a)は、通信部201に、そのバックアップ申請にて申請されたコミュニティへのコミュニティ参加指示(参加申請)をそのコミュニティのメンバのいずれか(例えば、そのバックアップ申請を送信した端末装置)に送信させる。
具体的には、参加申請要求部205aは、通信部201に、そのコミュニティ参加指示をそのコミュニティのメンバのいずれかに送信させるために、そのコミュニティ参加指示をメッセージ制御部202に渡す。メッセージ制御部202は、バックアップ管理部205からコミュニティ参加指示を受け取ると、通信部201に、そのコミュニティのメンバのいずれかにそのコミュニティへの参加申請を送信させて、端末装置200をそのコミュニティのメンバに登録する。
一方、要求内容がバックアップ解約であれば、バックアップ管理部205(具体的には、参加申請要求部205a)は、そのバックアップ解約にて申請されたコミュニティからのコミュニティ退会指示を、メッセージ制御部202に渡す。
メッセージ制御部202は、バックアップ管理部205からコミュニティ退会指示を受け取ると、通信部201からそのコミュニティの全メンバに、そのコミュニティからの退会メッセージを送信して、端末装置200をそのコミュニティのメンバから外す。
また、要求内容がバックアップ実行であれば、バックアップ管理部205(具体的には、バックアップ実行部205b)は、バックアップ用データ取得指示をメッセージ制御部202に渡す。
メッセージ制御部202は、バックアップ管理部205からバックアップ用データ取得指示を受け取ると、ファイル管理部203に保持されているコミュニティ共有情報をバックアップ管理部205(具体的には、バックアップ実行部205b)に渡す。
バックアップ管理部205(具体的には、バックアップ実行部205b)は、メッセージ制御部202からコミュニティ共有情報を受け取ると、その受け取られたコミュニティ共有情報をバックアップ情報記憶装置300に格納する。また、バックアップ管理部205(具体的には、バックアップ実行部205b)は、バックアップ実行要求を受け取ったときと同じ作業を、予めバックアップ管理部205で定められている時間間隔で行う。
また、要求内容がリストア要求であれば、バックアップ管理部205(具体的には、バックアップ実行部205b)は、バックアップ情報記憶装置300に格納されているコミュニティ共有情報のバックアップデータを取得する。バックアップ管理部205(具体的には、バックアップ実行部205b)は、その取得されたバックアップデータを、リストアデータとして使用する。
バックアップ管理部205(具体的には、バックアップ実行部205b)は、コミュニティ共有情報リストア指示と、その取得されたリストアデータとを、メッセージ制御部202に渡す。
メッセージ制御部202は、そのリストアデータとリストア実行指示とを受け取ると、ファイル管理部203に格納されているリストア対象コミュニティのコミュニティ共有情報を、そのリストアデータに置き換える。
また、メッセージ制御部202は、コミュニティ管理部204からリストア対象コミュニティのメンバ宛先一覧を取得する。その後、メッセージ制御部202は、リストアデータを通信メッセージに変換する。続いて、メッセージ制御部202は、その取得されたコミュニティメンバの宛先を用いて、通信部201を通してコミュニティ内の各端末装置に、そのリストアデータを示す通信メッセージを送信する。
端末装置100の通信部101は、その通信メッセージを受け取ると、その受け取られた通信メッセージをメッセージ制御部102に渡す。メッセージ制御部102は、その通信メッセージを解析してリストアデータを取り出す。その後、メッセージ制御部102は、ファイル管理部103に保持しているリストア対象コミュニティのコミュニティ共有情報を、その取り出されたリストアデータに置き換える。
バックアップ情報記憶装置300は、コミュニティ共有情報のバックアップデータを格納する。
次に、動作の概要を説明する。
ユーザが端末装置100にコミュニティ共有情報のバックアップ申請を入力すると、マスタ端末装置200が、コミュニティのメンバとして自動的に登録され、バックアップ対象のコミュニティ共有情報がマスタ端末装置200に自動的に記録される。
その後、コミュニティ共有情報がコミュニティのメンバにて変更されると、その変更内容がマスタ端末装置200に自動的に提供され、マスタ端末装置200は、コミュニティ共有情報を、その変更内容に基づいて変更する。
また、マスタ端末装置200にて記録されたコミュニティ共有情報(変更されたコミュニティ共有情報)が、バックアップ用の記録装置に自動的にバックアップされる。
また、ユーザの要求に応じて、マスタ端末装置とユーザの端末装置との連係動作により、コミュニティの共有情報が、自動的にバックアップデータの状態に回復(以下、リストア)される。
次に、本発明の第1の実施例の動作を、図面を参照して詳細に説明する。
以下では、本実施例の動作を、利用場面ごとに詳細に説明する。
本実施例の利用場面として、
(1)コミュニティ共有情報のバックアップを新規に申請する場合、
(2)申請済みのコミュニティ共有情報バックアップを解約する場合、
(3)あらかじめ定められた間隔で、コミュニティ共有情報のバックアップを自動的に実行する場合、
(4)ユーザの要求に応じて、コミュニティ共有情報のバックアップを実行する場合、
(5)ユーザの要求に応じて、コミュニティ共有情報をバックアップした時点の状態に回復する場合、
が挙げられる。以下、順に説明する。
(1)コミュニティ共有情報のバックアップを新規に申請する場合
図1、図2、図3、図4、図5を用いて、ユーザがマスタ端末装置200に対してコミュニティ共有情報のバックアップを新規に申請する動作を説明する。
図2は、コミュニティ共有情報のバックアップ申請を説明するためのフローチャートである。
ステップA1では、ユーザは、端末装置100に、コミュニティ共有情報のバックアップ新規申請要求(バックアップ申請)を入力する。
この入力は、例えば、ユーザが、入力部106を用いて、端末装置100の入出力画面に表示されるバックアップ新規申請メニューを選択することによって実行される。また、この入力は、ユーザがバックアップ新規申請に割り当てられているショートカットキーを押すことによって実行されてもよい。
端末装置100がバックアップ新規申請要求を受け取ると、バックアップ要求部105は、ステップA2を実行する。
ステップA2では、バックアップ要求部105は、バックアップ新規申請用のバックアップ要求メッセージを生成する。なお、バックアップ新規申請用のバックアップ要求メッセージについては、後で説明する。
次に、バックアップ要求部105は、あらかじめ格納されているマスタ端末装置200の宛先情報と、その生成されたバックアップ要求メッセージ(バックアップ新規申請用)とを、メッセージ制御部102に渡す。
ここで、バックアップ新規申請用のバックアップ要求メッセージについて説明する。図3は、バックアップ新規申請用のバックアップ要求メッセージの一例を示した説明図である。
図3において、最上位タグの“backuprequestタグ”の子として、“hostタグ”、“commandタグ”、および、“communityidタグ”がある。
“hostタグ”は、要求元の端末装置を一意に特定する宛先情報を示す。
図3では、各端末装置は他の端末装置と電子メールで通信を行うことを想定して、端末装置100のメールアドレス“host100@xxx.yyy.zzz”が“hostタグ”にて示されている。
なお、“hostタグ”にて示される宛先情報は、TCPでの通信を想定したIPアドレス、または、Webアプリケーションを想定したURLであっても構わない。
“commandタグ”は、どのような要求のバックアップ要求メッセージであるかを示す。
図3では、バックアップ新規申請を表す“new”が“commandタグ”にて示されている。
“communityidタグ”は、バックアップ対象となるコミュニティを一意に特定するコミュニティ情報(コミュニティの識別子)を示す。
図3では、コミュニティ情報として“comm−00001”が“communityidタグ”にて示されている。
なお、図3では、バックアップ要求メッセージをXML形式のメッセージを用いて説明をしたが、バックアップ要求メッセージは、XML形式と異なる形式のメッセージであっても構わない。
例えば、バックアップ要求メッセージは、HTTPリクエストのリクエストパラメータのようにパラメータ名と値の組でもよいし、あらかじめ情報の出現順序を定めた上でのCSV形式のメッセージでもよい。
以下では、バックアップ要求部105が、図3に示したバックアップ要求メッセージ(バックアップ新規申請)を出力した場合の動作を説明する。なお、バックアップ要求メッセージ(バックアップ新規申請)は、図3に示したものに限らない。
再び、図2のフローチャートを説明する。
メッセージ制御部102は、バックアップ要求部105から、マスタ端末装置200の宛先情報と、そのバックアップ要求メッセージとを受け取ると、ステップA3を実行する。
ステップA3では、メッセージ制御部102は、その受け取られたマスタ端末装置200の宛先情報およびバックアップ要求メッセージを、端末装置100とマスタ端末装置200との間で通信可能な通信メッセージに変換し、その変換された通信メッセージを通信部101に渡す。
通信部101は、その通信メッセージを受け取ると、ステップA4を実行する。
ステップA4では、通信部101は、その受け取られた通信メッセージを、ネットワーク10を介して、マスタ端末装置200の通信部201に送信する。通信部201は、通信部101から送信された通信メッセージを受け付けると、その受け付けられた通信メッセージをメッセージ制御部202に渡す。
メッセージ制御部202は、通信部201から通信メッセージを受け付けると、ステップA5を実行する。
ステップA5では、メッセージ制御部202は、その受け取られた通信メッセージを解析してバックアップ要求メッセージを取り出し、その取り出されたバックアップ要求メッセージをバックアップ管理部205に渡す。
バックアップ管理部205は、メッセージ制御部202からバックアップ要求メッセージを受け付けると、ステップA6を実行する。
ステップA6では、バックアップ管理部205は、その受け取られたバックアップ要求メッセージ(図3参照)から“commandタグ”の情報を取り出す。バックアップ管理部205は、“commandタグ”の情報が“new”であるため、その受け取られたバックアップ要求メッセージがバックアップ新規申請のバックアップ要求メッセージであると判定する。
次に、バックアップ管理部205(具体的には、参加申請要求部205a)は、その受け取られたバックアップ要求メッセージ(図3参照)から“communityidタグ”の情報、すなわち、コミュニティ情報を取り出す。バックアップ管理部205(具体的には、参加申請要求部205a)は、その取り出されたコミュニティ情報にて特定されるコミュニティが、既にバックアップ申請が行われているコミュニティであるかどうかチェックする。
具体的には、まず、参加申請要求部205aは、バックアップ申請済みコミュニティ情報一覧の取得指示をメッセージ制御部202に渡す。
メッセージ制御部202は、そのバックアップ申請済みコミュニティ情報一覧の取得指示を受け付けると、バックアップ申請済みのコミュニティ一覧をコミュニティ管理部204から取得し、その取得されたバックアップ申請済みのコミュニティ一覧を参加申請要求部205aに渡す。
参加申請要求部205aは、メッセージ制御部202からバックアップ申請済みのコミュニティ一覧を受け取ると、その受け取られたコミュニティ一覧に、“communityidタグ”から取り出したコミュニティ情報が含まれているかチェックする。
その受け取られたコミュニティ一覧に、“communityidタグ”にて示されたコミュニティ情報が含まれている場合、そのコミュニティ情報にて特定されるコミュニティは、既にバックアップ対象コミュニティとなっている。このため、そのコミュニティ一覧にそのコミュニティ情報が含まれている場合、参加申請要求部205aは、処理を終了する。
一方、そのコミュニティ一覧にそのコミュニティ情報が含まれていない場合、参加申請要求部205aは、マスタ端末装置200をバックアップ新規申請が行われたコミュニティに参加させるための処理に移る。まず、ステップA7(コミュニティ参加処理)が実行される。
ステップA7では、まず、参加申請要求部205aは、バックアップ要求メッセージの“communityidタグ”にて示されたバックアップ対象のコミュニティ情報を用いてコミュニティ参加メッセージを生成する。
コミュニティ参加メッセージは、参加要求元の端末装置の宛先情報と参加対象のコミュニティ情報を含む。コミュニティ参加メッセージについては後で説明する。
次に、参加申請要求部205aは、その生成されたコミュニティ参加メッセージと、バックアップ要求メッセージの“hostタグ”にて示されたバックアップ新規申請の要求元の宛先情報とを、メッセージ制御部202に渡す。
図4は、コミュニティ参加メッセージの一例を示した説明図である。
図4において、最上位タグの“communityrequestタグ”の子として、“hostタグ”、“commandタグ”、“communityidタグ”がある。
“hostタグ”は、要求元の端末装置を一意に特定する宛先情報を示す。
図4では、マスタ端末装置200のメールアドレス“master200@xxx.yyy.zzz”が“hostタグ”に格納されている。
“commandタグ”は、どのような要求のメッセージであるかを示す情報である。
図4では、コミュニティ参加申請を表す“join”が“commandタグ”にて示されている。
“communityidタグ”は、参加対象となるコミュニティを一意に特定するコミュニティ情報(コミュニティの識別子)を示す。
図4では、コミュニティ情報として、“comm−00001”が“communityidタグ”にて示されている。
なお、図4では、コミュニティ参加メッセージをXML形式のメッセージを用いて説明をしたが、コミュニティ参加メッセージは、XML形式と異なる形式のメッセージであっても構わない。
メッセージ制御部202は、バックアップ管理部205から受け取ったコミュニティ参加メッセージと、バックアップ新規申請を要求した端末装置の宛先情報とを、通信メッセージに変換する。この通信メッセージは、そのコミュニティ参加メッセージと、そのバックアップ新規申請を要求した端末装置の宛先情報とを示す。メッセージ制御部202は、そのコミュニティ参加メッセージとその宛先情報とを示す通信メッセージを通信部201に渡す。
通信部201は、その通信メッセージを受け取ると、その受け取られた通信メッセージを、ネットワーク10を介して、バックアップ新規申請の要求元である端末装置100の通信部101に送信する。
通信部101は、その通信メッセージを受信すると、その受信された通信メッセージをメッセージ制御部102に渡す。
メッセージ制御部101は、その通信メッセージを受け取ると、その受け取られた通信メッセージを解析してコミュニティ参加メッセージを取り出す。
次に、メッセージ制御部102は、コミュニティ参加メッセージから、参加対象のコミュニティ情報“comm−00001”と、参加要求元であるマスタ端末装置200の宛先情報“master200@xxx.yyy.zzz”とを、取得する。
メッセージ制御部102は、コミュニティ管理部104が保持しているコミュニティ“comm−00001”のメンバ一覧に、マスタ端末装置200の宛先情報を追加する。
図5は、コミュニティ管理部104が保持しているコミュニティ“comm−00001”のメンバ宛先一覧の一例を示した説明図である。
図5(1)は、マスタ端末装置200がメンバに加わっていない状態のメンバ宛先一覧であり、図5(2)は、マスタ端末装置200がメンバに加わっている状態のメンバ宛先一覧である。
メッセージ制御部102は、コミュニティ内の他の端末装置に、マスタ端末装置200がメンバに加わったことを通知する通知処理を、通信部101に実行させる。
コミュニティ内の他の端末装置は、その通知を受け付けると、それぞれのコミュニティ管理部で保持しているコミュニティ“comm−00001”のメンバ宛先一覧に、マスタ端末装置200の宛先情報を追加する。
次に、メッセージ制御部102は、コミュニティ“comm−00001”のメンバ宛先一覧を通信メッセージに変換する。この通信メッセージは、コミュニティ“comm−00001”のメンバ宛先一覧を示す。メッセージ制御部102は、コミュニティ“comm−00001”のメンバ宛先一覧を示す通信メッセージをマスタ端末装置200に送信する送信処理を、通信部101に実行させる。
マスタ端末装置200のメッセージ制御部202は、通信部201を介して、コミュニティ“comm−00001”のメンバ宛先一覧を示す通信メッセージを取得すると、その取得されたメンバ宛先一覧を、コミュニティ管理部204に登録する。以上で、ステップA7のコミュニティ参加処理が終了する。
ステップA7が終了すると、ステップA8が実行される。
ステップA8では、まず、端末装置100のメッセージ制御部102は、マスタ端末装置200が新たに参加したコミュニティの共有情報を、ファイル管理部103から取得する。
次に、メッセージ制御部102は、コミュニティ参加メッセージに含まれる参加対象端末情報、すなわち、マスタ端末装置200の宛先情報を取得する。
メッセージ制御部102は、マスタ端末装置200の宛先情報と、ファイル管理部103から受け取ったコミュニティ共有情報とを、通信メッセージに変換して、通信部101に渡す。
通信部101は、マスタ端末装置200の通信部201に、その通信メッセージを送信する。
通信部201は、その通信メッセージを受け取ると、その受け取られた通信メッセージをメッセージ制御部202に渡す。
メッセージ制御部202は、その受け取られた通信メッセージを解析してコミュニティ共有情報を取り出す。メッセージ制御部202は、その取り出されたコミュニティ共有情報を、ファイル管理部203に格納する。ファイル管理部203が、その取り出されたコミュニティ共有情報を格納すると、ステップA8は終了する。
以上で、マスタ端末装置200は、バックアップ申請が行われたコミュニティのメンバに登録される。
この状態で、ユーザが端末装置を操作してコミュニティ共有情報を変更すると、そのコミュニティ共有情報の変更内容が、端末装置のメッセージ制御部102から、通信メッセージとして、マスタ端末装置200のメッセージ制御部202に送られる。
メッセージ制御部202は、そのコミュニティ共有情報の変更内容を示す通信メッセージを受け取ると、その受け取られたコミュニティ共有情報の変更内容をファイル管理部203に反映し、マスタ端末装置200のファイル管理部203のコミュニティ共有情報を最新の状態に保つ。
(2)申請済みのコミュニティ共有情報バックアップを解約する場合
図1、図5、図6、図7、図8を用いて、ユーザが、マスタ端末装置200に対して、申請済みのコミュニティ共有情報のバックアップを解約する場合について説明する。
図6は、コミュニティ共有情報のバックアップ解約の動作を説明するためのフローチャートである。
ステップB1では、ユーザは、端末装置100に、コミュニティ共有情報のバックアップ解約要求を入力する。
端末装置100がバックアップ解約要求を受け取ると、バックアップ要求部105は、ステップB2を実行する。
ステップB2では、バックアップ要求部105は、バックアップ解約用のバックアップ要求メッセージを生成する。なお、バックアップ解約用のバックアップ要求メッセージについては、後で説明する。次に、バックアップ要求部105は、あらかじめ格納されているマスタ端末装置200の宛先情報と、その生成されたバックアップ要求メッセージ(バックアップ解約用)とを、メッセージ制御部102に渡す。
ここで、バックアップ解約用のバックアップ要求メッセージについて説明する。図7は、バックアップ解約用のバックアップ要求メッセージの一例を示した説明図である。
図7において、最上位タグの“backuprequestタグ”の子として、“hostタグ”、“commandタグ”、“communityidタグ”がある。
“hostタグ”は、要求元の端末装置を一意に特定する宛先情報を示す。
“commandタグ”は、どのような要求のバックアップ要求メッセージであるかを示す情報である。
図7では、バックアップ解約を表す“revoke”が、“commandタグ”にて示されている。
“communityidタグ”は、バックアップ解約対象となるコミュニティを一意に特定するコミュニティ情報(コミュニティの識別子)を示す。
図7では、コミュニティ情報として“comm−00001”が“communityidタグ”にて示されている。
なお、図7では、バックアップ要求メッセージをXML形式のメッセージを用いて説明をしたが、バックアップ要求メッセージは、XML形式と異なる形式のメッセージであっても構わない。
以下では、バックアップ要求部105が、図7に示したバックアップ要求メッセージ(バックアップ解約用)を出力した場合の動作を説明する。なお、バックアップ要求メッセージ(バックアップ解約用)は、図7に示したものに限らない。
再び、図6のフローチャートを説明する。
メッセージ制御部102は、バックアップ要求部105から、マスタ端末装置200の宛先情報と、そのバックアップ要求メッセージとを受け取ると、ステップB3を実行する。
ステップB3では、メッセージ制御部102は、その受け取られたマスタ端末装置200の宛先情報およびバックアップ要求メッセージを、端末装置100とマスタ端末装置200との間で通信可能な通信メッセージに変換し、その変換された通信メッセージを通信部101に渡す。
通信部101は、その通信メッセージを受け取ると、ステップB4を実行する。
ステップB4では、通信部101は、その受け取られた通信メッセージを、ネットワーク10を介して、マスタ端末装置200の通信部201に送信する。通信部201は、通信部101から送信された通信メッセージを受け付けると、その受け付けられた通信メッセージをメッセージ制御部202に渡す。
メッセージ制御部202は、通信部201から通信メッセージを受け付けると、ステップB5を実行する。
ステップB5では、メッセージ制御部202は、その受け取られた通信メッセージを解析してバックアップ要求メッセージを取り出し、その取り出されたバックアップ要求メッセージをバックアップ管理部205に渡す。
バックアップ管理部205は、メッセージ制御部202からバックアップ要求メッセージを受け付けると、ステップB6を実行する。
ステップB6では、バックアップ管理部205は、その受け取られたバックアップ要求メッセージ(図7参照)の“commandタグ”の情報を取り出す。バックアップ管理部205は、“commandタグ”の情報が“revoke”であるため、その受け取られたバックアップ要求メッセージがバックアップ解約のバックアップ要求メッセージであると判定する。
次に、バックアップ管理部205(具体的には、参加申請要求部205a)は、その受け取られたバックアップ要求メッセージ(図7参照)から“communityidタグ”の情報、すなわち、コミュニティ情報を取り出す。参加申請要求部205aは、その取り出されたコミュニティ情報にて特定されるコミュニティが、既にバックアップ申請が行われているコミュニティであるかどうかチェックする。
具体的には、まず、参加申請要求部205aは、バックアップ申請済みコミュニティ情報一覧取得指示をメッセージ制御部202に渡す。
メッセージ制御部202は、そのバックアップ申請済みコミュニティ情報一覧取得指示を受け付けると、バックアップ申請済みのコミュニティ一覧をコミュニティ管理部204から取得する。その後、メッセージ制御部202は、その取得されたバックアップ申請済みのコミュニティ一覧を参加申請要求部205aに渡す。
参加申請要求部205aは、メッセージ制御部202からバックアップ申請済みのコミュニティ一覧を受け取ると、その受け取られたコミュニティ一覧に、“communityidタグ”から取り出したコミュニティ情報が含まれているかチェックする。
その受け取られたコミュニティ一覧に、“communityidタグ”にて示されたコミュニティ情報が含まれていない場合、そのコミュニティ情報にて特定されるコミュニティは、バックアップ対象コミュニティではない。このため、そのコミュニティ一覧にそのコミュニティ情報が含まれていない場合、参加申請要求部205aは、処理を終了する。
一方、そのコミュニティ一覧にそのコミュニティ情報が含まれている場合、参加申請要求部205aは、マスタ端末装置200をバックアップ解約申請が行われたコミュニティから退会させるための処理に移る。まず、ステップB7(コミュニティ退会処理)が実行される。
ステップB8では、まず、参加申請要求部205aは、バックアップ要求メッセージの“communityidタグ”にて示されたバックアップ解約対象のコミュニティ情報を用いてコミュニティ退会メッセージを生成する。
コミュニティ退会メッセージは、退会要求元の端末装置の宛先情報と退会対象のコミュニティ情報を含む。コミュニティ退会メッセージについては後で説明する。
次に、参加申請要求部205aは、その生成されたコミュニティ退会メッセージをメッセージ制御部202に渡す。
図8は、コミュニティ退会メッセージの一例を示した説明図である。
図8において、最上位タグの“communityrequestタグ”の子として、“hostタグ”、“commandタグ”、“communityidタグ”がある。
“hostタグ”は、要求元の端末装置を一意に特定する宛先情報を示す。
図8では、マスタ端末装置200のメールアドレス“master200@xxx.yyy.zzz”が“hostタグ”にて示されている。
“commandタグ”は、どのような要求のメッセージであるかを示す情報である。
図8では、コミュニティ退会申請を表す“leave”が“commandタグ”にて示されている。
“communityidタグ”は、参加対象となるコミュニティを一意に特定するコミュニティ情報(コミュニティの識別子)を示す。
図8では、コミュニティ情報として、“comm−00001”が“communityidタグ”にて示されている。
なお、図8では、コミュニティ退会メッセージをXML形式のメッセージを用いて説明をしたが、コミュニティ退会メッセージは、XML形式と異なる形式のメッセージであっても構わない。
メッセージ制御部202は、バックアップ管理部205から受け取ったコミュニティ退会メッセージに含まれる退会対象のコミュニティ情報“comm−00001”を取り出す。
メッセージ制御部202は、コミュニティ管理部204から、図5(2)で示されるコミュニティメンバの宛先情報一覧を取得する。
メッセージ制御部202は、コミュニティ退会メッセージを通信メッセージに変換し、その通信メッセージを、その取得されたコミュニティメンバの宛先を用いて通信部201を通してコミュニティ内の各端末装置に送信する。
端末装置100のメッセージ制御部102は、通信部101から受け取った通信メッセージを解析しコミュニティ退会メッセージを取り出す。
次に、メッセージ制御部102は、コミュニティ退会メッセージから、退会要求元の宛先情報であるマスタ端末装置200の宛先情報“master200@xxx.yyy.zzz”と、退会対象のコミュニティ情報“comm−00001”を取り出す。
メッセージ制御部102は、コミュニティ管理部104が管理しているコミュニティ“comm−00001”のメンバ宛先情報一覧から、マスタ端末装置の宛先情報を削除する。削除後のコミュニティ"comm−00001"のメンバ宛先情報一覧は、図5(1)のようになる。
マスタ端末装置200のメッセージ制御部202は、コミュニティ内の各端末装置にコミュニティ退会メッセージを送信した後、コミュニティ管理部204が格納しているコミュニティ“comm−00001”のメンバ宛先情報一覧を削除する。以上で、ステップB7(コミュニティ退会処理)が終了する。
ステップB7が終了すると、メッセージ制御部202は、ステップB8を実行する。
ステップB8では、メッセージ制御部202は、ファイル管理部203が格納しているコミュニティ“comm−00001”のコミュニティ共有情報を削除する。
(3)あらかじめ定められた間隔で、コミュニティ共有情報のバックアップを自動的に実行する場合
図1、図9を用いて、あらかじめ定められた間隔で、コミュニティ共有情報のバックアップを自動的に実行する動作について説明する。
図9は、コミュニティ共有情報の自動バックアップの動作を説明するためのフローチャートである。
バックアップ管理部205(具体的には、バックアップ実行部205b)は、コミュニティ共有情報のバックアップを実行する時間間隔をあらかじめ格納している。本実施例では、バックアップ間隔が1日になっているものとする。
バックアップ実行部205bは、前回の自動バックアップ実行からバックアップ間隔である1日が経過すると、コミュニティ共有情報の自動バックアップを実行する。
バックアップ実行部205bは、まず、ステップC1を実行する。
ステップC1では、まず、バックアップ実行部205bは、バックアップ対象コミュニティ一覧情報の取得指示をメッセージ制御部202に渡す。
メッセージ制御部202は、マスタ端末装置200が参加しているコミュニティの識別情報一覧をコミュニティ管理部204から取得し、その取得されたコミュニティの識別情報一覧をバックアップ実行部205bに渡す。
バックアップ実行部205bは、そのコミュニティの識別情報一覧を受け取ると、ステップC2を実行する。
ステップC2では、バックアップ実行部205bは、その受け取られたコミュニティ識別情報一覧に、今回まだバックアップを行っていないコミュニティ識別情報があるかチェックする。
バックアップ実行部205bは、バックアップ未実行のコミュニティ識別情報があれば、バックアップ処理を続ける。具体的には、バックアップ実行部205bは、ステップC3を実行する。
ステップC3では、バックアップ実行部205bは、コミュニティ識別情報一覧からバックアップ未実行のコミュニティ識別情報を取得し、その取得されたコミュニティ識別情報とコミュニティ共有情報取得指示とをメッセージ制御部202に渡す。
メッセージ制御部202は、コミュニティ識別情報とコミュニティ共有情報取得指示とを受け取ると、その受け取られたコミュニティ識別情報に該当するコミュニティ共有情報をファイル管理部203から取得し、その取得されたコミュニティ共有情報をバックアップ実行部205bに渡す。
バックアップ実行部205bは、そのコミュニティ共有情報を受け取ると、ステップC4を実行する。
ステップC4では、バックアップ実行部205bは、その受け取られたコミュニティ共有情報とそのコミュニティ識別情報とを、互いに対応付けて、バックアップ情報記憶装置300に格納する。このため、バックアップ情報記憶装置300は、コミュニティ共有情報のバックアップ用情報を格納する。
バックアップ実行部205bは、ステップC4を終了すると、ステップC2を実行する。
ステップC2では、コミュニティ識別情報一覧に含まれる全てのコミュニティの共有情報バックアップが完了したら、バックアップ実行部205bは処理を終了する。
(4)ユーザの要求に応じて、コミュニティ共有情報のバックアップを実行する場合
図1、図10、図11を用いて、ユーザの要求に応じて、コミュニティ共有情報のバックアップを実行する場合の動作について説明する。
図10は、コミュニティ共有情報のバックアップの動作を説明するためのフローチャートである。
ステップD1では、ユーザは、端末装置100に、コミュニティ共有情報のバックアップ実行要求を入力する。
端末装置100がバックアップ実行要求を受け取ると、バックアップ要求部105は、ステップD2を実行する。
ステップD2では、バックアップ要求部105は、バックアップ実行用のバックアップ要求メッセージを生成する。なお、バックアップ実行用のバックアップ要求メッセージについては後で説明する。
次に、バックアップ要求部105は、あらかじめ格納されているマスタ端末装置200の宛先情報と、その生成されたバックアップ要求メッセージ(バックアップ実行用)とを、メッセージ制御部102に渡す。
ここで、バックアップ実行用のバックアップ要求メッセージについて説明する。図11は、バックアップ実行用のバックアップ要求メッセージの一例を示した説明図である。
図11において、最上位タグの“backuprequestタグ”の子として、“hostタグ”、“commandタグ”、および、“communityidタグ”がある。
“hostタグ”は、要求元の端末装置を一意に特定する宛先情報を示す。
図11では、メールアドレス“host100@xxx.yyy.zzz”が“hostタグ”にて示されている。
“commandタグ”は、どのような要求のバックアップ要求メッセージであるかを示す情報である。
図11では、バックアップ実行を表す“backup”が“commandタグ”にて示されている。
“communityidタグ”は、バックアップ実行対象となるコミュニティを一意に特定するコミュニティ情報(コミュニティの識別子)を示す。
図11では、コミュニティ情報として“comm−00001”が“communityidタグ”にて示されている。
なお、図11では、バックアップ要求メッセージをXML形式のメッセージを用いて説明をしたが、バックアップ要求メッセージは、XML形式と異なる形式のメッセージであっても構わない。
以下では、バックアップ要求部105が、図11に示したバックアップ要求メッセージ(バックアップ実行用)を出力した場合の動作を説明する。なお、バックアップ要求メッセージ(バックアップ実行用)は、図11に示したものに限らない。
再び、図10のフローチャートを説明する。
メッセージ制御部102は、バックアップ要求部105から、マスタ端末装置200の宛先情報と、そのバックアップ要求メッセージとを受け取ると、ステップD3を実行する。
ステップD3では、メッセージ制御部102は、その受け取られたマスタ端末装置200の宛先情報およびバックアップ要求メッセージを、端末装置100とマスタ端末装置200との間で通信可能な通信メッセージに変換し、その変換された通信メッセージを通信部101に渡す。
通信部101は、その通信メッセージを受け取ると、ステップD4を実行する。
ステップD4では、通信部101は、その受け取られた通信メッセージを、ネットワーク10を介して、マスタ端末装置200の通信部201に送信する。通信部201は、通信部101から送信された通信メッセージを受け付けると、その受け付けられた通信メッセージをメッセージ制御部202に渡す。
メッセージ制御部202は、通信部201から通信メッセージを受け付けると、ステップD5を実行する。
ステップD5では、メッセージ制御部202は、その受け取られた通信メッセージを解析してバックアップ要求メッセージを取り出し、その取り出されたバックアップ要求メッセージをバックアップ管理部205に渡す。
バックアップ管理部205は、メッセージ制御部202からバックアップ要求メッセージを受け付けると、ステップD6を実行する。
ステップD6では、バックアップ管理部205は、その受け取られたバックアップ要求メッセージ(図11参照)から“commandタグ”の情報を取り出す。バックアップ管理部205は、“commandタグ”の情報が“backup”であるため、その受け取られたバックアップ要求メッセージがバックアップ実行のバックアップ要求メッセージであると判定する。
次に、バックアップ実行部205bは、その受け取られたバックアップ要求メッセージ(図11参照)から“communityidタグ”の情報、すなわち、コミュニティ情報を取り出す。バックアップ実行部205bは、その取り出されたコミュニティ情報にて特定されるコミュニティが、既にバックアップ申請が行われているコミュニティであるかどうかチェックする。
具体的には、まず、バックアップ実行部205bは、バックアップ申請済みコミュニティ情報一覧の取得指示をメッセージ制御部202に渡す。
メッセージ制御部202は、そのバックアップ申請済みコミュニティ情報一覧の取得指示を受け付けると、バックアップ申請済みのコミュニティ一覧をコミュニティ管理部204から取得する。その後、メッセージ制御部202は、その取得されたバックアップ申請済みのコミュニティ一覧をバックアップ実行部205bに渡す。
バックアップ実行部205bは、メッセージ制御部202からバックアップ申請済みのコミュニティ一覧を受け取ると、その受け取られたコミュニティ一覧に、“communityidタグ”から取り出したコミュニティ情報が含まれているかチェックする。
その受け取られたコミュニティ一覧に“communityidタグ”にて示されたコミュニティ情報が含まれていない場合は、そのコミュニティ情報にて特定されるコミュニティは、バックアップ申請済みのコミュニティではない。このため、そのコミュニティ一覧にそのコミュニティ情報が含まれていない場合、バックアップ実行部205bは、処理を終了する。
一方、そのコミュニティ一覧にそのコミュニティ情報が含まれている場合、バックアップ実行部205bは、バックアップ対象のコミュニティ共有情報をバックアップ情報記憶装置300に格納する処理に移る。まず、ステップD7が実行される。
ステップD7では、バックアップ実行部205bは、バックアップ要求メッセージの“communityidタグ”にて示されたバックアップ対象コミュニティ情報を取得し、その取得されたバックアップ対象コミュニティ情報と、コミュニティ共有情報取得指示とをメッセージ制御部202に渡す。
メッセージ制御部202は、コミュニティ情報とコミュニティ共有情報取得指示とを受け取ると、その受け取られたコミュニティ情報に該当するコミュニティ共有情報をファイル管理部203から取得し、その取得されたコミュニティ共有情報をバックアップ実行部205bに渡す。
バックアップ実行部205bは、そのコミュニティ共有情報を受け取ると、ステップD8を実行する。
ステップD8では、バックアップ実行部205bは、その受け取られたコミュニティ共有情報とそのコミュニティ情報とを互いに対応付けてバックアップ情報記憶装置300に格納する保存する。このため、バックアップ情報記憶装置300は、コミュニティ共有情報のバックアップ用情報を格納する。
(5)ユーザの要求に応じて、コミュニティ共有情報をバックアップした時点の状態に回復する場合
図1、図12、図13を用いて、ユーザの要求に応じて、コミュニティ共有情報をバックアップした時点の状態に回復(リストア)する動作を説明する。
図12は、コミュニティ共有情報をリストアする動作を説明するためのフローチャートである。
ステップE1では、ユーザは、入力部106を操作して、端末装置100に、コミュニティ共有情報のリストア実行要求を入力する。端末装置100がリストア実行要求を受け取ると、バックアップ要求部105は、ステップE2を実行する。
ステップE2では、バックアップ要求部105は、リストア実行用のバックアップ要求メッセージを生成する。なお、リストア実行用のバックアップ要求メッセージについては後で説明する。
次に、バックアップ要求部105は、あらかじめ格納されているマスタ端末装置200の宛先情報と、その生成されたバックアップ要求メッセージ(リストア実行用)とを、メッセージ制御部102に渡す。
ここで、リストア実行用のバックアップ要求メッセージについて説明する。図13は、リストア実行用のバックアップ要求メッセージの一例を示した説明図である。
図13において、最上位タグの“backuprequestタグ”の子として、“hostタグ”、“commandタグ”、および、“communityidタグ”がある。
“hostタグ”は、要求元の端末装置を一意に特定する宛先情報を示す。
図13では、端末装置100のメールアドレス“host100@xxx.yyy.zzz”が“hostタグ”にて示されている。
“commandタグ”は、どのような要求のバックアップ要求メッセージであるかを示す情報である。
図13では、リストア実行を表す“restore”が“commandタグ”にて示されている。
“communityidタグ”は、バックアップ対象となるコミュニティを一意に特定するコミュニティ情報(コミュニティの識別子)を示す。
図13では、コミュニティ情報として“comm−00001”が“communityidタグ”にて示されている。
なお、図13では、バックアップ要求メッセージをXML形式のメッセージを用いて説明をしたが、バックアップ要求メッセージは、XML形式と異なる形式のメッセージであっても構わない。
以下では、バックアップ要求部105が、図13に示したバックアップ要求メッセージ(リストア実行用)を出力した場合の動作を説明する。なお、バックアップ要求メッセージ(リストア実行用)は、図13に示したものに限らない。
再び、図12のフローチャートを説明する。
メッセージ制御部102は、バックアップ要求部105から、マスタ端末装置200の宛先情報と、そのバックアップ要求メッセージとを受け取ると、ステップE3を実行する。
ステップE3では、メッセージ制御部102は、その受け取られたマスタ端末装置200の宛先情報およびバックアップ要求メッセージを、端末装置100とマスタ端末装置200との間で通信可能な通信メッセージに変換し、その通信メッセージを通信部101に渡す。
通信部101は、その通信メッセージを受け取ると、ステップE4を実行する。
ステップE4では、通信部101は、その受け取られた通信メッセージを、ネットワーク10を介して、マスタ端末装置200の通信部201に送信する。通信部201は、通信部101から送信された通信メッセージを受け付けると、その受け付けられた通信メッセージをメッセージ制御部202に渡す。
メッセージ制御部202は、通信部201から通信メッセージを受け付けると、ステップE5を実行する。
ステップE5では、メッセージ制御部202は、その受け取られた通信メッセージを解析してバックアップ要求メッセージを取り出し、その取り出されたバックアップ要求メッセージをバックアップ管理部205に渡す。
バックアップ管理部205は、メッセージ制御部202からバックアップ要求メッセージを受け付けると、ステップE6を実行する。
ステップE6では、バックアップ管理部205は、その受け取られたバックアップ要求メッセージ(図13参照)から“commandタグ”の情報を取り出す。バックアップ管理部205は、“commandタグ”の情報が“restore”であるため、その受け取られたバックアップ要求メッセージがリストア実行用のバックアップ要求メッセージであると判定する。
次に、バックアップ管理部205(具体的には、バックアップ実行部205b)は、その受け取られたバックアップ要求メッセージ(図13参照)から“communityidタグ”の情報、すなわち、コミュニティ情報を取り出す。バックアップ実行部205bは、その取り出されたコミュニティ情報にて特定されるコミュニティが、既にバックアップ申請が行われているコミュニティであるかどうかチェックする。
具体的には、まず、バックアップ実行部205bは、バックアップ申請済みコミュニティ情報一覧の取得指示をメッセージ制御部202に渡す。
メッセージ制御部202は、そのバックアップ申請済みコミュニティ情報一覧の取得指示を受け付けると、バックアップ申請済みのコミュニティ一覧をコミュニティ管理部204から取得し、その取得されたバックアップ申請済みのコミュニティ一覧をバックアップ実行部205bに渡す。
バックアップ実行部205bは、メッセージ制御部202からバックアップ申請済みのコミュニティ一覧を受け取ると、その受け取られたコミュニティ一覧に、“communityidタグ”から取り出したコミュニティ情報が含まれているかチェックする。
その受け取られたコミュニティ一覧に“communityidタグ”にて示されたコミュニティ情報が含まれていない場合は、そのコミュニティ情報にて特定されるコミュニティは、バックアップ申請済みのコミュニティではない。このため、そのコミュニティ一覧にそのコミュニティ情報が含まれていない場合、バックアップ実行部205bは、処理を終了する。
一方、そのコミュニティ一覧にそのコミュニティ情報が含まれている場合、バックアップ実行部205bは、バックアップ情報記憶装置300に格納されているバックアップデータをリストア対象のコミュニティの共有情報として各端末装置に提供して、各端末装置のコミュニティの共有情報をリストアする処理に移る。まず、ステップE7が実行される。
ステップE7では、まず、バックアップ実行部205bは、バックアップ要求メッセージの“communityidタグ”にて示されたリストア対象コミュニティ情報と対応付けられているコミュニティ共有情報を、バックアップ情報記憶装置300から取得する。
以下の説明では、バックアップ用情報記憶装置300から取得したコミュニティ共有情報をリストアデータと呼ぶ。
バックアップ実行部205bは、そのリストアデータとリストア実行指示とリストア対象コミュニティ情報とをメッセージ制御部202に渡す。
メッセージ制御部202は、そのリストアデータとリストア実行指示とリストア対象コミュニティ情報とを受け取ると、ステップE8を実行する。
ステップE8では、メッセージ制御部202は、ファイル管理部203に格納されているリストア対象コミュニティのコミュニティ共有情報を、そのリストアデータに置き換える。以上で、ステップE8が終了する。ステップE8が終了すると、ステップE9が実行される。
ステップE9では、まず、メッセージ制御部202が、コミュニティ管理部204から図5(2)で示されるリストア対象コミュニティのメンバ宛先一覧を取得する。その後、メッセージ制御部202は、リストアデータを通信メッセージに変換する。続いて、メッセージ制御部202は、その取得されたコミュニティメンバの宛先を用いて、通信部201を通してコミュニティ内の各端末装置に、そのリストアデータを示す通信メッセージを送信する。
端末装置100の通信部101は、その通信メッセージを受け取ると、その受け取られた通信メッセージをメッセージ制御部102に渡す。
メッセージ制御部102は、その通信メッセージを解析してリストアデータを取り出す。その後、メッセージ制御部102は、ファイル管理部103に保持しているリストア対象コミュニティのコミュニティ共有情報を、その取り出されたリストアデータに置き換える。以上で、ステップE9が終了する。
本実施例によれば、以下のような効果を奏する。
第1の効果は、ユーザが新規にコミュニティ共有情報のバックアップを申請するだけで、バックアップ管理を行うマスタ端末装置200をコミュニティメンバにできることである。
その理由は、マスタ端末装置200がバックアップ申請を受けた時点で、コミュニティ内の端末装置100に対してマスタ端末装置200がコミュニティに参加したことを通知するからである。
第2の効果は、マスタ端末装置200に格納されているバックアップ対象のデータを常に最新の状態に保てることである。
その理由は、マスタ端末装置200はコミュニティ内の端末装置と同様の情報共有機能を有し、コミュニティ共有情報の変更がマスタ端末装置200に通知されるからである。
第3の効果は、バックアップ対象のデータが自動的にバックアップ情報記憶装置300に保存されることである。
その理由は、マスタ端末装置200はバックアップ対象のデータを最新の状態に保っており、かつマスタ端末装置200がバックアップ処理の間隔を管理し、バックアップ処理を実行するからである。
第4の効果は、コミュニティメンバの一人がコミュニティ共有情報のリストア要求を行うだけで、コミュニティ内の全ての端末装置のコミュニティ共有情報をバックアップした時点の状態に回復できることである。
その理由は、マスタ端末装置200は、マスタ端末装置200で保持しているコミュニティ共有情報を、バックアップ用記憶装置300に保存したデータに置き換える機能を有し、かつ、マスタ端末装置200はコミュニティ内の端末装置と同様の情報共有機能によってマスタ端末装置200で行ったコミュニティ共有情報の変更を他の端末装置に通知できるからである。
第5の効果は、バックアップ管理者の負担を軽減できることである。
その理由は、マスタ端末装置はバックアップ、リストア処理を自動で行うからである。
また、本実施例によれば、以下のような作用効果を奏する。
マスタ端末装置200は、複数の端末装置のいずれかからバックアップ申請を受け付けると、複数の端末装置をメンバとする特定グループに加わる。
マスタ端末装置200は、その特定グループのメンバに加わると、その特定グループのメンバが共有するコミュニティ共有情報を受け付ける。その後、その特定グループのメンバによってコミュニティ共有情報が変更されるたびに、マスタ端末装置200は、その変更内容を受け付け、その変更内容に基づいて、コミュニティ共有情報を変更する。マスタ端末装置200は、その変更されたコミュニティ共有情報をバックアップ情報記憶装置300に格納する。
このため、マスタ端末装置200は、自動的に最新のコミュニティ共有情報を有することが可能になる。したがって、ユーザの負担を軽減することが可能となり、また、最新のコミュニティ共有情報をバックアップすることが可能となる。
次に、本発明の第2の実施例の構成について図面を参照して詳細に説明する。
第2の実施例は、第1の実施例の自動バックアップを拡張するものである。第2の実施例では、マスタ端末装置200は、あらかじめ定められた間隔で自動バックアップを行うのではく、ユーザが定めたバックアップ方針(バックアップ実行条件)に基づいて自動バックアップを行う。
図14は、第2の実施例の情報共有システムを示したブロック図である。図14において、図1に示したものと同一のものには同一符号を付してある。
第2の実施例を第1の実施例と比較すると、第2の実施例では、図1に示した端末装置100のメッセージ制御部102がメッセージ制御部102Xに置き換えられ、図1に示した端末装置100のバックアップ要求部105がバックアップ要求部105Xに置き換えられ、図1に示したマスタ端末装置200のバックアップ管理部205がバックアップ管理部205Xに置き換えられ、バックアップ方針管理部206Xが新たに加えられている。
本実施例では、バックアップ要求部105Xは、CPU207がメモリ208に記録されているプログラムを実行することによって実現される。なお、バックアップ要求部105Xは、ハードウェアにて実現されてもよい。
図14において、メッセージ制御部102Xは、メッセージ制御部102と同様な動作を行い、さらに、マスタ端末装置200から送られてきたバックアップ応答メッセージをバックアップ要求部105Xに渡す。
バックアップ要求部105Xは、バックアップ要求部105と同様な動作を行い、さらに、ユーザが定めたコミュニティのバックアップ方針を、バックアップ要求メッセージとして、メッセージ制御部102Xに渡す。
バックアップ管理部205Xは、バックアップ管理部205と同様な動作を行い、さらに、コミュニティのバックアップ方針を、バックアップ方針管理部206Xに格納し、さらに、そのバックアップ方針に基づいて自動バックアップを実行する。
具体的には、バックアップ管理部205Xは、参加申請要求部205aXと、バックアップ実行部205bXとを含む。
参加申請要求部205aXは、参加申請要求部205aと同様な動作を行い、さらに、コミュニティのバックアップ方針を、バックアップ方針管理部206Xに格納する。
バックアップ実行部205bXは、バックアップ実行部205bと同様な動作を行い、さらに、バックアップ方針管理部206Xに格納されたバックアップ方針に基づいて、自動バックアップを実行する。
バックアップ方針管理部206Xは、コミュニティごとにバックアップ方針を管理し、また、バックアップ方針テンプレートを格納している。バックアップ方針テンプレートは、ユーザが定めることができるバックアップ方針の項目を定義している。
次に、第2の実施例の動作を、第1の実施例と異なる動作を中心に説明する。
第2の実施例の動作の中で、第1の実施例と異なる動作としては、
(1)バックアップを新規に申請するときのバックアップ方針の設定動作、
(2)バックアップ方針の変更動作、
(3)バックアップ方針に基づいた自動バックアップ実行の判定動作
が挙げられる。以下、順に説明する。
(1)バックアップを新規に申請するときのバックアップ方針の設定
図2、図14、図15、図16、図17、図18、図19、図20を用いて、コミュニティ共有情報のバックアップを新規に申請するときのバックアップ方針の設定動作を説明する。
ユーザがコミュニティ共有情報のバックアップを新規に申請するとき、図2のステップA6とステップA7の間で、コミュニティ共有情報のバックアップ方針を設定する作業が行われる。
図15は、バックアップ方針の新規設定作業を説明するためのフローチャートである。
なお、図15に示した動作が始まる前に、バックアップ管理部205Xは、端末装置100からバックアップ申請のバックアップ要求メッセージを既に取得している。
図2のステップA6で、受け取られたコミュニティ一覧に、“communityidタグ”にて示されたコミュニティ情報が含まれていない場合、バックアップ管理部205Xは、ステップF1を実行する。
ステップF1では、バックアップ管理部205X(具体的には、参加申請要求部205aX)は、バックアップ方針管理部206Xからバックアップ方針テンプレートを取得する。
バックアップ方針テンプレートは、ユーザが定めることができるバックアップ方針の項目を定義している。
図16(1)、(2)は、バックアップ方針テンプレートの例を示した説明図である。
図16(1)は、バックアップ間隔を設定可能なバックアップ方針テンプレートの単純な例を示した説明図である。
図16(1)において、最上位タグの“policytemplateタグ”の子として、“intervalタグ”があり、また、“intervalタグ”の子として、“optionタグ”がある。
“policytemplateタグ”は、ユーザが設定可能なバックアップ方針の項目を子孫要素に持つ。
“intervalタグ”は、バックアップ方針の項目のひとつであり、バックアップ間隔の候補を子要素に持つ。
“intervalタグ”の子要素の“optionタグ”は、バックアップ間隔の候補を示す。
図16(1)では、バックアップ間隔の候補として、1日ごと、1週ごと、1ヶ月ごとが設定されている。
なお、バックアップ方針テンプレートは、任意に変更できる。
例えば、図16(2)のように“policytemplateタグ”の子要素に、バックアップの最大容量の項目として“maxsizeタグ”が設定されたり、バックアップ対象の項目として“targetタグ”が設定されたりできる。このように、バックアップ方針テンプレートは、柔軟に変更可能である。
図16では、バックアップ方針テンプレートとして、XML形式のテンプレートが用いられたが、バックアップ方針テンプレートは、XML形式と異なる形式であっても構わない。例えば、バックアップ方針テンプレートは、HTML形式であったり、表形式などであったりしてもよい。
次に バックアップ管理部205X(具体的には、参加申請要求部205aX)は、バックアップ方針テンプレートを用いてバックアップ応答メッセージを生成し、その生成されたバックアップ応答メッセージをメッセージ制御部202に渡す。なお、バックアップ応答メッセージについては後で説明する。
メッセージ制御部202は、そのバックアップ応答メッセージを受け取ると、ステップF2を実行する。
ステップF2では、メッセージ制御部202は、その受け取られたバックアップ応答メッセージを通信メッセージに変換し、通信部201を通して、要求元の端末装置100に送信する。
端末装置100のメッセージ制御部102Xは、通信部101から通信メッセージを受け取ると、その受け取られた通信メッセージを解析してバックアップ応答メッセージを取り出し、その取り出されたバックアップ応答メッセージをバックアップ要求部105Xに渡す。
ここで、バックアップ応答メッセージについて説明する。
図17は、バックアップ応答メッセージの一例を示した説明図である。
図17において、最上位タグの“backupresponseタグ”の子として、“hostタグ”、“commandタグ”、“communityidタグ”、“exdataタグ”があり、“exdataタグ”の子としてバックアップ方針テンプレートがある。
“hostタグ”は、応答元の端末装置を一意に特定する宛先情報である。
図17では、マスタ端末装置200の宛先情報“master200@xxx.yyy.zzz”が“hostタグ”にて示されている。
“commandタグ”は、どのような応答のバックアップ応答メッセージであるかを示す情報である。
図17では、バックアップ方針の新規設定を表す“newpolicy”が“commandタグ”にて示されている。
“communityidタグ”は、バックアップ対象となるコミュニティを一意に特定するコミュニティ情報(コミュニティの識別子)を示す。
図17では、コミュニティ情報として“comm−00001”が“communityidタグ”にて示されている。
“exdataタグ”は、拡張情報であり、バックアップ方針管理部206Xから取得したバックアップ方針テンプレートを示す。
なお、図17では、バックアップ応答メッセージをXML形式のメッセージを用いて説明をしたが、バックアップ応答メッセージは、XML形式と異なる形式のメッセージであっても構わない。
例えば、バックアップ応答メッセージは、HTTPリクエストのリクエストパラメータのようにパラメータ名と値の組でもよいし、あらかじめ情報の出現順序を定めた上でのCSV形式のメッセージでもよい。
以下では、バックアップ管理部205Xが、図17に示したバックアップ応答メッセージを出力した場合の動作を説明する。なお、バックアップ応答メッセージは、図17に示したものに限らない。
バックアップ要求部105Xは、そのバックアップ応答メッセージに含まれるバックアップ方針テンプレートを用いてバックアップ方針設定画面を生成し、そのバックアップ方針設定画面をユーザに表示する。
図18は、バックアップ方針設定画面の一例を示した説明図である。
図18において、画面50は、バックアップ方針設定領域51と、OKボタン52と、キャンセルボタン53とを含む。バックアップ方針設定領域51は、バックアップ間隔を選択する手段としてのラジオボタン51c11、51c12および51c13を含む。
ユーザが、入力部106を操作して、ラジオボタン51c11、51c12および51c13のいずれか(例えば、1週間のバックアップ間隔を示すラジオボタン51c12)を選択し、OKボタン52を押すと、バックアップ要求部105Xは、ステップF3を実行する。
ステップF3では、バックアップ要求部105Xは、ユーザにて決定されたバックアップ方針を示す、バックアップ方針設定用のバックアップ要求メッセージを生成する。
図19は、バックアップ方針設定用のバックアップ要求メッセージの一例を示した説明図である。
図19において、最上位タグの“backuprequestタグ”の子として、“hostタグ”、“commandタグ”、“communityidタグ”、“exdataタグ”があり、“exdataタグ”の子として、バックアップ方針がある。
“hostタグ”は、要求元の端末装置を一意に特定する宛先情報を示す。
“commandタグ”は、どのような要求のバックアップ要求メッセージであるかを示す。
図19では、バックアップ方針設定を表す“setpolicy”が“commandタグ”にて示されている。
“communityidタグ”は、バックアップ実行対象となるコミュニティを一意に特定するコミュニティ情報(コミュニティの識別子)を示す。
図19では、コミュニティ情報として“comm−00001”が“communityidタグ”にて示されている。
“exdataタグ”は、拡張情報であり、子として、バックアップ方針を示す“backuppolicyタグ”を持つ。
“backuppolicyタグ”は、子として、バックアップ方針の項目を持つ。
図19では、“backuppolicyタグ”は、バックアップ間隔を表す“intervalタグ”を持つ。
図19では、“intervalタグ”は、バックアップ間隔が1週であることを表す“1W”を示している。
以下では、バックアップ要求部105Xが、図19に示すバックアップ方針設定用のバックアップ要求メッセージを生成したものとして動作を説明する。なお、バックアップ方針設定用のバックアップ要求メッセージは、図19に示すものに限られない。
バックアップ要求部105Xは、その生成されたバックアップ方針設定用のバックアップ要求メッセージをメッセージ制御部102Xに渡す。メッセージ制御部102Xは、そのバックアップ方針設定用のバックアップ要求メッセージを受け取ると、ステップF4を実行する、
ステップF4では、メッセージ制御部102Xは、その受け取られたバックアップ要求メッセージを通信メッセージに変換し、その通信メッセージを、通信部101を通してマスタ端末装置200に送信する。
マスタ端末装置200のメッセージ制御部202は、通信部201から通信メッセージを取得すると、その取得された通信メッセージを解析してバックアップ要求メッセージを取り出し、その取り出されたバックアップ要求メッセージをバックアップ管理部205Xに渡す。
バックアップ管理部205X(具体的には、参加申請要求部205aX)は、そのバックアップ要求メッセージを受け取ると、その受け取られたバックアップ要求メッセージの“commandタグ”の情報を取り出す。
参加申請要求部205aXは、その取り出された情報が“setpolicy”であることから、その受け取られたバックアップ要求メッセージがバックアップ方針設定のバックアップ要求メッセージであると判定する。
参加申請要求部205aXは、その受け取られたバックアップ要求メッセージがバックアップ方針設定のバックアップ要求メッセージであると、ステップF5を実行する。
ステップF5では、参加申請要求部205aXは、バックアップ要求メッセージからバックアップ方針を取得し、その取得されたバックアップ方針をバックアップ方針管理部206Xに格納する。
図20は、バックアップ方針管理部206Xで管理しているバックアップ方針の一例を示す説明図である。
バックアップ方針206X1は、コミュニティごとに格納される。図20では、コミュニティ識別のためのコミュニティID1aと、前回行ったバックアップの日付1bと、バックアップ方針の項目としてバックアップ間隔1cとが、互いに関連付けられて格納されている。また、コミュニティ“comm−00001”は新規登録なので、その前回のバックアップ日付が空となっている。
(2)バックアップ方針の変更
図14、図21、図22、図23、図24、図25を用いて、既に設定済みのバックアップ方針の変更動作を説明する。
図21は、バックアップ方針の変更の動作を説明するためのフローチャートである。
ステップG1では、ユーザは、入力部106を操作して、端末装置100に、コミュニティ共有情報のバックアップ方針変更要求を入力する。
端末装置100がバックアップ方針変更要求を受け取ると、端末装置100はステップG2を実行する。
ステップG2では、まず、バックアップ要求部105Xが、バックアップ方針変更用のバックアップ要求メッセージを生成する。バックアップ方針変更用のバックアップ要求メッセージについては後で説明する。
次に、バックアップ要求部105Xは、あらかじめ格納されているマスタ端末装置200の宛先情報と、その生成されたバックアップ要求メッセージ(バックアップ方針変更用)をメッセージ制御部102Xに渡す。
メッセージ制御部102Xは、そのバックアップ要求メッセージを通信メッセージに変換し、その通信メッセージを、通信部101を通してマスタ端末装置200に送信する。以上でステップG2が終了する。
ここで、バックアップ方針変更用のバックアップ要求メッセージについて説明する。
図22は、バックアップ方針変更用のバックアップ要求メッセージの一例を示した説明図である。
図22において、最上位タグの“backuprequestタグ”の子として、“hostタグ”、“commandタグ”、および、“communityidタグ”がある。
“hostタグ”は、要求元の端末装置を一意に特定する宛先情報を示す。
“commandタグ”は、どのような要求のバックアップ要求メッセージであるかを示す。
図22では、バックアップ方針変更を表す“changepolicy”が“commandタグ”にて示されている。
“communityidタグ”は、バックアップ解約対象となるコミュニティを一意に特定するコミュニティ情報(コミュニティの識別子)を示す。
図22では、コミュニティ情報として“comm−00001”が“communityidタグ”にて示されている。
なお、図22では、バックアップ要求メッセージをXML形式のメッセージを用いて説明をしたが、バックアップ要求メッセージは、XML形式と異なる形式のメッセージであっても構わない。
以下では、バックアップ要求部105xが、図22に示したバックアップ要求メッセージ(バックアップ方針変更用)を出力した場合の動作を説明する。なお、バックアップ要求メッセージ(バックアップ方針変更用)は、図22に示したものに限らない。
再び、図21のフローチャートを説明する。
マスタ端末装置200のメッセージ制御部202は、通信部201から通信メッセージを受け取ると、その受け取られた通信メッセージを解析してバックアップ要求メッセージを取り出す。メッセージ制御部202は、その取り出されたバックアップ要求メッセージを、バックアップ管理部205Xに渡す。
バックアップ管理部205Xは、そのバックアップ要求メッセージを受け取ると、ステップG3を実行する。
ステップG3では、バックアップ管理部205Xは、その受け取られたバックアップ要求メッセージから“commandタグ”の情報を取り出す。バックアップ管理部205Xは、その取り出された“commandタグ”の情報が“changepolicy”であることから、その受け取られたバックアップ要求メッセージがバックアップ方針変更のバックアップ要求メッセージであると判定する。
次に、バックアップ管理部205X(具体的には、参加申請要求部205aX)は、その受け取られたバックアップ要求メッセージ(図22参照)から“communityidタグ”の情報、すなわち、コミュニティ情報を取り出す。参加申請要求部205aXは、その取り出されたコミュニティ情報にて特定されるコミュニティが、既にバックアップ申請が行われているコミュニティであるかどうかチェックする。
具体的には、まず、参加申請要求部205aXは、バックアップ申請済みコミュニティ情報一覧の取得指示をメッセージ制御部202に渡す。
メッセージ制御部202は、そのバックアップ申請済みコミュニティ情報一覧の取得指示を受け付けると、バックアップ申請済みのコミュニティ一覧をコミュニティ管理部204から取得し、その取得されたバックアップ申請済みのコミュニティ一覧を参加申請要求部205aXに渡す。
参加申請要求部205aXは、メッセージ制御部202からバックアップ申請済みのコミュニティ一覧を受け取ると、その受け取られたコミュニティ一覧に、“communityidタグ”から取り出したコミュニティ情報が含まれているかチェックする。
その受け取られたコミュニティ一覧に、“communityidタグ”にて示されたコミュニティ情報が含まれていない場合は、そのコミュニティ情報にて特定されるコミュニティは、バックアップ申請済みのコミュニティではない。このため、参加申請要求部205aXは、処理を終了する。
一方、その受け取られたコミュニティ一覧に、“communityidタグ”にて示されたコミュニティ情報が含まれている場合は、参加申請要求部205aXは、コミュニティ共有情報のバックアップ方針を変更する処理(ステップG4以降)に移る。
ステップG4では、参加申請要求部205aXは、バックアップ方針管理部206Xからバックアップ方針テンプレートと、バックアップ方針変更対象のコミュニティの現在のバックアップ方針を取得する。
次に、参加申請要求部205aXは、その取得した現在のバックアップ方針とバックアップ方針テンプレートを用いてバックアップ応答メッセージを生成し、メッセージ制御部202に渡す。バックアップ応答メッセージについては後で説明する。
メッセージ制御部202は、そのバックアップ応答メッセージを受け取ると、ステップG5を実行する。
ステップG5では、メッセージ制御部202は、その受け取られたバックアップ応答メッセージを通信メッセージに変換し、その通信メッセージを、通信部201を通して、要求元の端末装置100に送信する。
端末装置100のメッセージ制御部102Xは、通信部101から通信メッセージを受け取ると、その通信メッセージを解析してバックアップ応答メッセージを取り出し、その取り出されたバックアップ応答メッセージをバックアップ要求部105Xに渡す。
ここで、バックアップ応答メッセージについて説明する。
図23は、バックアップ応答メッセージの一例を示した説明図である。
バックアップ方針変更時のバックアップ応答メッセージと、図17のバックアップ方針新規登録時のバックアップ応答メッセージとの違いは、バックアップ方針変更時のバックアップ応答メッセージが、現在のバックアップ方針の情報を含んでいる点である。
図23では、コミュニティ“comm−00001”の現在のバックアップ方針として、バックアップ間隔が1週を表す“value=1Wのoptionタグ”に“checked”属性が付いている。
次に、バックアップ要求部105Xは、その受け取られたバックアップ応答メッセージに含まれるバックアップ方針テンプレートを用いてバックアップ方針設定画面を生成し、そのバックアップ方針設定画面をユーザに表示する。
図24は、バックアップ方針設定画面の一例を示した説明図である。
バックアップ方針変更時のバックアップ方針設定画面60と、図18に示したバックアップ方針新規設定時の設定画面50との違いは、画面60では、コミュニティ“comm−00001”の現在のバックアップ方針が反映されている点である。
図24では、現在のバックアップ方針として、バックアップ間隔が1週のラジオボタン61c12が選択されている。
この状態で、ユーザが、ラジオボタン61c11、61c12および61c13のいずれか(例えば、1日のバックアップ間隔を示すラジオボタン61c11)を選択し、OKボタン62を押すと、バックアップ要求部105Xは、ステップG6を実行する。
ステップG6では、バックアップ要求部105Xは、ユーザにて決定されたバックアップ方針を示す、バックアップ方針設定用のバックアップ要求メッセージを生成する。その後、ステップG7とステップG8が実行される。なお、ステップG7は、図15に示したステップF4と同じであり、また、ステップG8は、図15に示したステップF5と同じである。
ステップG8が完了すると、バックアップ方針管理部206Xが管理しているコミュニティ“comm−00001”のバックアップ方針において、図25に示すようにバックアップ間隔が、1週を表す"1W"から1日を表す"1D"に変更される。
(3)バックアップ方針に基づいた自動バックアップ実行の判定
図9、図14、図25、図26を用いて、ユーザが定めたバックアップ方針に基づく、コミュニティ共有情報のバックアップの実行について説明する。
マスタ端末装置200が、ユーザが定めたバックアップ方針に基づいて、コミュニティ共有情報を自動バックアップするには、図9に示したステップC2とステップC3の間で、コミュニティのバックアップ方針を判定する作業が行われる。
図26は、図9に示したステップC2とステップC3の間で行われるバックアップ方針の判定作業を説明するためのフローチャートである。
なお、図26に示した動作が始まる前に、バックアップ処理対象のコミュニティは既に決まっている。ここでは、コミュニティ“comm−00001”のバックアップ処理が行われるものとする。
ステップH1では、バックアップ管理部205X(具体的には、バックアップ実行部205bX)は、バックアップ方針管理部206Xからコミュニティ“comm−00001”のバックアップ方針を取得する。バックアップ実行部205bXは、コミュニティ“comm−00001”のバックアップ方針を取得すると、ステップH2を実行する。
ステップH2では、バックアップ実行部205bXは、前回のバックアップ実行時からバックアップ間隔の期間が経過しているか判定する。
例えば、バックアップ実行部205bXは、現在の日時を示す時計部(不図示)を有し、バックアップ実行部205bXは、その時計部にて示される現在の日時と前回のバックアップ実行日時との差を求め、その差がバックアップ方針にて示されたバックアップ間隔以上になっていると、前回のバックアップ実行時からバックアップ間隔の期間が経過していると判定する。
バックアップ間隔の期間が経過していなければ、バックアップ実行部205bXは、処理を終了する。バックアップ間隔の期間が経過していたら、バックアップ実行部205bXは、ステップH3を実行する。
ステップH3では、図25では、コミュニティ“comm-00001”の前回バックアップの日付は空であるので、バックアップ管理部205Xは、バックアップ方針管理部206Xが格納しているコミュニティ“comm−00001”のバックアップ方針の前回バックアップの日付に、現在の日付を登録する。
次に、バックアップ実行部205bXは、ステップH3のバックアップ処理実行として、図9のステップC2とステップC3の作業を行う。
また、図25のコミュニティ“comm−00002”のように前回バックアップの日付が登録されている場合、バックアップ実行部205bXは、前回のバックアップ日付からバックアップ間隔の期間が経過しているかチェックする。例えば、現在の日付が2005/1/19とすると、前回バックアップ日付の2005/1/14からバックアップ間隔の1週間が経過していないので、バックアップ実行部205bXは、バックアップ実行処理は行わない。
次に、第2の実施例の効果について説明する。
第2の実施例では、コミュニティごとにバックアップ方針が管理されており、バックアップ実行時にバックアップ方針の判定が行われるので、コミュニティごとに異なる方針でバックアップを行うことができる。
また、第2の実施例では、マスタ端末装置200は、バックアップの実行間隔を示したバックアップ実行条件を含むバックアップ方針をさらに受け付け、また、変更されたコミュニティ共有情報を、その受け付けられたバックアップ実行条件に基づいた時間間隔でバックアップ情報記憶装置200に格納する。このため、バックアップの実行間隔を適宜設定することが可能になる。
次に、第3の実施例の構成について図面を参照して詳細に説明する。
第3の実施例は、バックアップサービスを提供する共有情報バックアップシステムに関する。
図27は、第3の実施例の情報共有システムを示したブロック図である。図27において、図14に示したものと同一のものには同一符号を付してある。
第3の実施例を第2の実施例と比較すると、第3の実施例では、図14に示したマスタ端末装置200のバックアップ管理部205Xがバックアップ管理部205Yに置き換えられ、図14に示したマスタ端末装置200のバックアップ方針管理部206Xがバックアップ方針管理部206Yに置き換えられ、課金サーバ400Yが新たに加えられている。
本実施例では、バックアップ管理部205Yは、CPU207がメモリ208に記録されているプログラムを実行することによって実現される。なお、バックアップ管理部205Yは、ハードウェアにて実現されてもよい。
図27において、バックアップ管理部205Yは、バックアップ管理部205Xと同様な動作を行い、さらに、バックアップ、リストア時に、バックアップ管理部206Yが管理しているバックアップ方針およびバックアップサービス費用に基づき、課金サーバ400Yに課金を行わせる。
具体的には、バックアップ管理部205Yは、参加申請要求部205aXと、バックアップ実行部205bYとを含む。
バックアップ実行部205bYは、バックアップ実行部205bXと同様な動作を行い、さらに、バックアップ、リストア時に、バックアップ管理部206Yが管理しているバックアップ方針およびバックアップサービス費用に基づき、課金サーバ400Yに課金を行わせる。
バックアップ方針管理部206Yは、バックアップ方針管理部206Xと同様な動作を行い、さらに、バックアップサービス費用一覧を管理する。
課金サーバ400Yは、費用負担者ごとに、バックアップサービスの課金状況を管理する。
次に、第3の実施例の動作を、第2の実施例と異なる動作を中心に説明する。
第3の実施例の動作の中で、第2の実施例と異なる動作としては、
(1)自動バックアップ時の課金動作、
(2)手動バックアップ時の課金動作、
(3)リストア時の課金動作
が挙げられる。これらの説明の前に、本実施例でバックアップ方針管理部206Yが行うバックアップサービス費用の管理と、本実施例の説明で用いるバックアップ方針の例を説明する。
図28は、バックアップ方針管理部206Yが管理しているバックアップサービス費用一覧の一例を示した説明図である。
図28において、バックアップサービス費用一覧28aでは、バックアップ方針の項目(分類)28a1ごとに、ユーザが選択可能なバックアップ方針の候補(プラン)28a2と、その費用28a3とが互いに関連づけられている。
バックアップサービス費用一覧28aでは、バックアップ方針項目28a1、プラン28a2、費用28a3が、自由に設定される。
図28の例では、バックアップ方針の項目(分類)28a1として、バックアップ間隔28a1a、最大容量28a1b、手動バックアップ28a1c、リストア28a1dがある。
バックアップ間隔28a1aは、マスタ端末装置200がコミュニティ共有情報の自動バックアップを実行する間隔である。図28では、バックアップ間隔28a1aとして、一日を表すプラン1D、1週を表すプラン1W、1ヶ月を表すプラン1Mが設定されている。
また、一日を表すプラン1Dには、自動バックアップ実行ごとに20C(20コスト)の費用が設定され、1週を表すプラン1Wには、自動バックアップごとに100Cの費用が設定され、1ヶ月を表すプラン1Mには、自動バックアップごとに300Cの費用が設定されている。
最大容量28a1bは、バックアップ情報記憶装置300に確保されるディスク容量である。最大容量28a1bとしては、100メガバイト(MB)を表す100M、500MBを表す500M、1ギガバイト(GB)を表す1Gが設定されている。
また、100Mには1ヶ月ごとに50Cの費用が設定され、500Mには1ヶ月ごとに250Cの費用が設定され、1Gには1ヶ月ごとに500Cの費用が設定されている。
手動バックアップ28a1cは、ユーザの指示に応じた手動バックアップを示す。手動バックアップ28a1cとしては、手動バックアップ実行ごとに課金するプランA、1ヶ月ごとに課金し手動バックアップ時に課金が行われないプランBが設定されている。プランAにはバックアップごとに10Cの費用が設定され、プランBには1ヶ月ごとに100Cの費用が設定されている。
リストア28a1dは、ユーザの指示に応じたリストアを示す。リストア28a1dとしては、リストア実行ごとに課金するプランAA、1ヶ月ごとに課金しリストア時に課金が行われないプランBBが設定されている。プランAAにはリストアごとに10Cの費用が設定され、プランBBには1ヶ月ごとに100Cの費用が設定されている。
次に、本実施例で用いるバックアップ方針の例を説明する。なお、バックアップ方針の設定および変更の動作は、第2の実施例と同じである。
図29は、バックアップ方針管理部206Yが管理しているバックアップ方針テンプレートの一例を示した説明図である。
図29に示したバックアップ方針テンプレートは、図28に示したバックアップサービス費用一覧と対応する。
具体的には、バックアップ方針テンプレートには、バックアップ方針項目としてバックアップ間隔を表す“intervalタグ”、最大容量を表す“maxsizeタグ”、手動バックアップを表す“manualbackupタグ”、リストアを表す“restoreタグ”が定義されており、さらに費用負担者を表す“payerタグ”が定義されている。
図30は、バックアップ方針設定時にユーザに表示される画面の一例を示した説明図である。この画面は、端末装置100のバックアップ要求部105Xが、図29に示したバックアップ方針テンプレートを用いて生成する。
図30において、画面70は、バックアップ間隔を設定する手段としてのラジオボタン71c11、71c12および71c13と、最大容量を設定する手段としてのラジオボタン71c21、71c22および71c23と、手動バックアップを設定する手段としてのラジオボタン71c31および71c32と、リストアを設定する手段としてのラジオボタン71c41および71c42と、費用負担者を設定する手段としてのテキストエリア71c5と、OKボタン72と、キャンセルボタン73とを含む。
図30は、バックアップ方針新規設定時の画面例だが、バックアップ方針変更時は現在設定されているバックアップ方針が反映された画面となる。
図31は、バックアップ方針管理部206Yが管理しているコミュニティごとのバックアップ方針一覧の一例を示した説明図である。この一覧は、ユーザが図30のバックアップ方針設定画面70で設定したバックアップ項目と、前回の自動バックアップ実行の日付を管理している。
図31に示した例では、コミュニティ“comm−00001”のバックアップ方針は、バックアップ間隔は1日、最大容量は1GB、手動バックアップは1ヶ月ごとに課金、リストアは実行ごとに課金、費用負担者はコミュニティ1と設定されており、前回の自動バックアップ実行の日付は2005/1/19であったことを示している。
次に、本実施例において、新たに必要になる作業を順に説明する。
(1)自動バックアップ時の課金
図9、図26、図27、図28、図29、図31、図32を用いて、本実施例の自動バックアップ時の動作について説明する。以下では、図31に示したコミュニティ“comm−00001”のバックアップ方針を例に説明する。コミュニティ“comm−00001”の前回のバックアップ日付は2005/1/19であるので、今回は2005/1/20での自動バックアップとする。
図32は、本実施例の自動バックアップ時の動作を説明するためのフローチャートである。図32に示したフローチャートでは、図9、図26の自動バックアップのフローチャートに、自動バックアップ時の課金処理であるステップI5、ステップI6が加えられている。
ステップI1は図9のステップC1と同じであり、ステップI2は図9のステップC2と同じであり、ステップI3は図26のステップH1と同じであり、ステップI4は図26のステップH2と同じである。
バックアップ管理部205Yは、ステップI4まで終了したとき、図31に示されるコミュニティ“comm−00001”のバックアップ方針を既に取得している。
バックアップ管理部205Y(具体的には、バックアップ実行部205bY)は、ステップI4で、バックアップ間隔が経過していると判断すると、ステップI5を実行する。
ステップI5では、まず、バックアップ実行部205bYは、バックアップサービス費用一覧をバックアップ方針管理部206Yから取得する。
続いて、バックアップ実行部205bYは、コミュニティ“comm−00001”のバックアップ方針とバックアップサービス費用一覧とを照らし合わせて今回の自動バックアップ実行の費用を計算する。なお、月ごとに課金するバックアップ方針項目がある場合、バックアップ実行部205bYは、その月の第1回目の自動バックアップ実行時に費用を計算する。
具体的には、バックアップ実行部205bYは、バックアップ間隔が1D(1日)の費用をバックアップサービス費用一覧から取得する。この場合、バックアップ実行部205bYは、20Cを取得する。バックアップ実行部205bYは、その取得された20Cを自動バックアップ実行の費用に加える。
次に、バックアップ実行部205bYは、最大容量が1GBの費用をバックアップサービス一覧から取得する。最大容量は、月ごとに課金するバックアップ方針項目である。今回の自動バックアップは、その月の第1回目の自動バックアップではないので、バックアップ実行部205bYは、最大容量が1GBの費用500Cを、自動バックアップの費用に加えない。
次に、バックアップ実行部205bYは、手動バックアップのプランBの費用をバックアップサービス一覧から取得する。手動バックアップのプランBは、月ごとに課金するバックアップ方針項目である。今回の自動バックアップは、その月の第1回目の自動バックアップではないので、バックアップ実行部205bYは、手動バックアップのプランBの費用100Cを自動バックアップの費用に加えない。
次に、バックアップ実行部205bYは、リストアのプランAAの費用をバックアップサービス一覧から取得する。このプランでは、リストア実行ごとに課金が行われるので、今回の自動バックアップ実行時は課金対象外である。仮に、リストアがプランBBであった場合は、手動バックアップのプランAと同様に、その月の第1回目の自動バックアップ実行時に課金が行われる。
今回はその月の第1回目の自動バックアップ実行ではないので、コミュニティ“comm−00001”の自動バックアップ実行の費用は20Cと計算される。
仮に、今回がその月の第1回目の自動バックアップ実行であった場合は、最大容量と手動バックアップの費用が、20Cに加えられ、自動バックアップ実行の費用は620Cと計算される。
バックアップ実行部205bYは、バックアップ費用の計算が終了すると、ステップI6を実行する。
ステップI6では、バックアップ実行部205bYは、ステップI5で計算した費用と、バックアップ方針に設定されている費用負担者情報とを、課金サーバ400Yに渡す。課金サーバ400Yは、その受け取った費用を費用負担者に対して課金する。その後、バックアップ実行部205bYは、ステップI7、ステップI8を行って、コミュニティ共有情報をバックアップ情報記憶装置300に格納する。なお、ステップI7は、図9に示したステップC3と同じであり、ステップI8は、図9に示したステップC4と同じである。
(2)手動バックアップ時の課金
図10、図27、図31、図32、図33を用いて、本実施例の手動バックアップ時の動作について説明する。ここでは、図31のコミュニティ“comm−00001”のバックアップ方針を例に説明する。
図33は、本実施例の手動バックアップ時の動作を説明するためのフローチャートである。
図33に示したフローチャートでは、図10の手動バックアップのフローチャートに、手動バックアップ時の課金処理であるステップJ4、ステップJ5、ステップJ6が加えられている。
図33において、ステップJ1は図10のステップD1と同じであり、ステップJ2は図10のステップD2からD5までの動作と同じであり、ステップJ3は図10のステップD6と同じであり、ステップJ4は図32のステップI3と同じである。
ステップJ4が終了すると、ステップJ5が実行される。
ステップJ5では、まず、バックアップ管理部205Y(具体的には、バックアップ実行部205bY)は、バックアップサービス費用一覧をバックアップ方針管理部206Yから取得する。
次に、バックアップ実行部205bYは、コミュニティ“comm−00001”のバックアップ方針とバックアップサービス費用一覧とを照らし合わせて、今回の手動バックアップ実行の費用を計算する。なお、今回は手動バックアップ実行であるので、図31のバックアップ方針項目のバックアップ間隔、最大容量、リストアは課金対象外である。
具体的には、バックアップ実行部205bYは、バックアップ方針項目の手動バックアップのプランBの費用をバックアップサービス費用一覧から取得する。プランBは、月ごとに課金する設定であり、その月の第1回目の自動バックアップ実行時に課金が行われる。今回は手動バックアップ実行であるので、バックアップ管理部205Yは、手動バックアップのプランBの費用を手動バックアップの費用に加えない。
以上で、今回の手動バックアップの費用は0Cと計算される。
仮に、図31のコミュニティ“comm−00001”の手動バックアップのプランがAであった場合は、バックアップ実行部205bYは、手動バックアップのプランAの費用(10C)をバックアップサービス費用一覧から取得し、手動バックアップ実行の費用にその10Cを加える。したがって、今回の手動バックアップの費用は10Cと計算される。
なお、バックアップ費用計算後の処理であるステップJ6は、図32に示したステップI6と同じであり、また、ステップJ7は、図32に示したステップI7と同じであり、また、ステップJ8は、図32に示したステップI8と同じである。
(3)リストア時の課金
図12、図27、図31、図33、図34を用いて、本実施例のリストア時の動作について説明する。ここでは、図31のコミュニティ“comm−00001”のバックアップ方針を例に説明する。
図34は、本実施例のリストア時の動作を説明するためのフローチャートである。
図34に示したフローチャートでは、図12に示したリストアのフローチャートに、リストア時の課金処理であるステップK4、ステップK5、ステップK6が加えられている。
図34において、ステップK1は、図12のステップE1と同じである。ステップK2は、図12のステップE2からステップE5までの動作と同じである。ステップK3は、図12のステップE6と同じである。ステップK4は、図32のステップI3と同じである。
ステップK4が終了すると、ステップK5が実行される。
ステップK5では、まず、バックアップ管理部205Y(具体的には、バックアップ実行部205bY)は、バックアップサービス費用一覧をバックアップ方針管理部206Yから取得する。
次に、バックアップ実行部205bYは、コミュニティ“comm−00001”のバックアップ方針とバックアップサービス費用一覧とを照らし合わせて今回の手動バックアップ実行の費用を計算する。なお、今回はリストア実行であるので、図31のバックアップ方針項目のバックアップ間隔、最大容量、手動バックアップは課金対象外である。
具体的には、バックアップ実行部205bYは、手動バックアップのプランAAの費用(10C)をバックアップサービス費用一覧から取得する。プランAAは、リストア実行ごとに課金する設定であるので、バックアップ管理部205Yは、リストア実行の費用に10Cを加える。
仮に、図31のコミュニティ“comm−00001”のリストアのプランがBBであった場合は、プランBBは月ごとに課金する設定であり、その月の第1回目の自動バックアップ実行時に課金が行われるため、バックアップ実行部205bYは、プランBBの費用をリストア実行の費用に加えない。以上で、今回のリストア実行の費用は、10Cと計算される。
なお、リストア実行の費用計算後の課金処理であるステップK6は、図32のステップI6と同じである。また、ステップK7は図12のステップE7と同じであり、ステップK8は図12のステップE8と同じであり、ステップK9は図12のステップE9と同じである。
次に、第3の実施例の効果について説明する。
第3の実施例によれば、コミュニティごとにサービスレベルを設定できるため、バックアップサービス利用者は、コミュニティの重要度に適したバックアップサービスを受けることができる。
例えば、開発段階にあるプロジェクトに関するコミュニティ共有情報は、1日ごとにバックアップされ、また、保守段階にあるプロジェクトに関するコミュニティ共有情報は、1ヶ月ごとにバックアップされるように、ユーザは、コミュニティごとに、バックアップサービスを使い分けることができる。
また、バックアップサービス利用者は、端末装置上でバックアップサービス利用申請を行うと直ちに、バックアップサービスを受けることができる。
また、マスタ端末装置200は、バックアップサービスに必要な業務を全て自動的に実行する。このため、バックアップサービス提供者は、各コミュニティに対応するバックアップ管理者を配置する必要がなくなり、低コストでバックアップサービス提供し、運用することができる。
また、第3の実施例では、マスタ端末装置200がバックアップ実行時とリストア実行時に自動的に課金処理を行う。このため、費用負担者にバックアップサービスの費用を自動的に課金することができる。
また、第3の実施例では、ユーザにて選択されるバックアップ方針の項目を、マスタ端末装置200に自由に設定でき、また、マスタ端末装置200が、ユーザにて選択されたバックアップ方針を管理する。このため、ユーザに多様な実行形態のバックアップサービスを提供することが可能となる。
また、第3の実施例では、バックアップ方針項目に対応したバックアップサービスの費用を、マスタ端末装置200に自由に設定できるため、ユーザに多様な費用形態のバックアップサービスを提供できる。
第3の実施例によれば、以下のような作用効果を奏する。
マスタ端末装置200は、バックアップ実行条件の費用を示す費用情報(バックアップサービス費用一覧)と、その費用の負担先を示す負担先情報(バックアップ方針一覧に示された費用負担者)とを格納し、バックアップ実行条件および費用情報に基づいて、端末装置100を含むコミュニティへの請求費用を算出し、その算出された請求費用を負担先情報とともに課金サーバ400Yに送信する。
課金サーバ400Yは、請求費用と負担先情報とを受け付けると、その負担先情報にて示された負担先に、その請求費用にて示された費用を課金する。
この場合、バックアップ処理に対する費用を自動的に課金することが可能になる。このため、有料のバックアップサービスを容易に実現することが可能になる。
なお、本実施例は、複数の端末間で共有される共有情報のバックアップおよびリストアする用途に適用できる。
以上説明した各実施例において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
例えば、複数の端末装置で構成されるコミュニティの数は、所定の数に限定されるものではなく、適宜変更可能である。