JP4347587B2 - 電子部品装置並びにこれを備えた印字装置及び複写機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、組み付けられる本体装置の複数の機種に対応し、本体装置の機種に応じて適合した動作を行う電子部品装置並びにこれを備えた印字装置及び複写機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
印字装置や複写機では、システム制御などを行う制御基板を複数の機種間で共用すると、製造コストを低減する上で効果的であり、この場合、制御基板に複数機種の動作プログラムを予め格納しておき、制御基板が装着される本体側の機種に応じた動作を行うように機種設定により適合する動作プログラムを選択して実行させることになる。
【0003】
他方、電気制御装置において機種に適合した動作プログラムの選択をコネクタを利用して行う構成のものが知られており(特許文献1参照。)、ここでは、機種設定専用のコネクタを設けると共に、この機種設定専用のコネクタに接続される相手コネクタを機種ごとに用意しておき、装置と適合する相手コネクタを機種設定用コネクタに接続することで適切な動作プログラムが選択されるようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−194805号公報(第1図、第3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような相手コネクタの接続による機種設定では、装置を設置して使用を開始する際などにユーザやサービスマンが適宜に行うことができるようにすると、誤った機種の相手コネクタを接続することで誤動作や動作不能を招く不都合が生じる。また、工場での調整工程や出荷の際に機種設定を行うようにすると、その段階で対応機種が固定されてしまい、リペアセンタ等において別機種に転用することができなくなるという問題が発生する。
【0006】
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、機種設定を誤ることなくかつ簡単な作業により行うことができ、さらにリペア時などにおいて特別な処置を行うことなく別機種からの転用を簡単に行うことができるように構成された電子部品装置並びにこれを備えた印字装置及び複写機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的を果たすために、本発明においては、請求項1に示すとおり、組み付けられる本体装置の機種に応じて適合した動作を行う電子部品装置において、必要な時に所定の相手コネクタが接続されて機種設定信号を伝える第1コネクタと、前記本体装置側の相手コネクタが常時接続されて機種識別信号を伝える第2コネクタと、この第2コネクタの接続による機種識別信号に基づいて取得した機種情報を格納する記憶手段と、前記機種設定信号により前記第1コネクタが接続状態であると判定されると、前記第2コネクタの接続による機種識別信号に基づく機種情報を前記記憶手段に格納する機種設定処理を実行し、他方、前記第1コネクタが非接続状態であると判定されると、前記第2コネクタの接続による機種識別信号に基づく機種情報と前記記憶手段の機種情報とを照合して、その照合結果に基づいて当該電子部品装置の交換状態に応じた所定の機種設定処理を実行する制御手段とを具備するものとした。
【0008】
これによると、製造工程で第2のコネクタを本体装置と接続した上で工場での調整工程などの必要時に第1コネクタを接続状態とすることで、本体側から機種情報を取得するため、誤りなく機種設定を行うことができる。また、出荷後などの第1コネクタが非接続状態となる場合には、電子部品装置の交換状態に応じて適切な機種設定処理が実行されるため、別機種からの転用品による交換修理も可能になる。特に当該電子部品装置が交換されていない場合、すなわち記憶手段の機種情報と第2コネクタによる機種情報とが一致する場合には、書き換え処理を行わずに記憶手段の機種情報を維持するものとすれば、通常の使用の支障とならずに済む。
【0009】
さらに請求項2に示すとおり、請求項1における前記制御手段は、前記第2コネクタの接続による機種識別信号に基づく機種情報と前記記憶手段の機種情報とが一致しない場合に、別機種からの転用品による交換状態と判定して所定の汎用機種の機種情報を前記記憶手段に格納する機種設定処理を実行する構成をとることができる。これによると、リペアセンタなどにおいて別機種からの転用品による交換修理が可能となる。しかも汎用機種に設定されるため、本体装置側の誤動作や動作不能、故障などの不都合を避けることができる。この場合、汎用機種は、例えば上位機種と互換性のある下位機種とすれば良い。ここで交換状態とは、電子部品装置に搭載された機種情報を保持する記憶手段を構成するメモリ部品などが付け替えられた状態、並びに制御基板などの電子部品装置そのものが他の本体装置に付け替えられた状態をいう。また、転用品とは、別機種の機種情報が設定された機種設定済み品であり、この機種設定済み品には、他の本体装置に使用された再使用品の他、特定の機種用として予め機種設定が行われた未使用品の場合もある。
【0010】
また、前記制御手段は、前記記憶手段に有効な機種情報がない場合に、機種未設定品による交換状態と判定して前記第2コネクタによる機種識別信号に基づいて取得した新規の機種情報を前記記憶手段に格納する機種設定処理を実行する構成をとることができる。これによると、未使用で機種設定が行われていないものに交換した場合に、第1コネクタの相手コネクタを使用するなど、特別な処置を行わずとも、本体側から取得する機種情報に基づいて誤りなく機種設定を行うことができる。
【0011】
さらに請求項3に示すとおり、請求項1における前記制御手段は、前記第2コネクタの接続による機種識別信号が異常を示す場合に、機種設定処理を実行することなく当該電子部品装置を所定の汎用機種として動作させる構成とすることができる。これによると、機種識別信号で機種を特定することができない場合でも応急的に装置が動作しない状態を回避することが可能になる。この場合、記憶手段の機種情報を書き換えないものとすると良い。
【0012】
さらに請求項4に示すとおり、請求項1における前記第2コネクタは、当該電子部品装置の通常の動作に関する前記機種識別信号以外の信号を前記本体装置との間で授受するコネクタと兼用する構成とすることができる。これによると、本体装置側の相手コネクタに常時接続されて制御用信号などの電子部品装置の通常の動作に関する信号を授受するコネクタと兼用することで、機種識別信号専用のコネクタを別途設ける必要がないため、コネクタの部品数を削減し、製造工数を削減することができる。
【0013】
さらに請求項5に示すとおり、請求項1乃至請求項4のいずれかにおける前記記憶手段は、前記本体装置側の動作を制御するための複数機種ごとの制御用プログラムを格納し、前記制御手段は、前記記憶手段に格納された機種情報に応じて対応する前記制御用プログラムを選択して実行する構成をとることができる。
【0014】
一方本発明においては、請求項6に示すとおり、組み付けられる本体装置の機種に応じて適合した動作を行う請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電子部品装置を備えた印字装置とした。これによると、請求項1乃至請求項5のいずれかと同じ効果を得ることができる。
【0015】
また本発明においては、請求項7に示すとおり、組み付けられる本体装置の機種に応じて適合した動作を行う請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電子部品装置を備えた複写機とした。これにより、請求項1乃至請求項5のいずれかと同じ効果を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明による複写機の概略構成を示すブロック図である。この複写機は、原稿の画像を読み取る読取部1と、この読取部1の動作を制御する読取制御部2と、本装置の全体を制御すると共に読取部1で生成した読取画像データの処理を行うシステム制御・画像処理部3と、読取画像を記録紙に印字する記録部4と、この記録部4の動作を制御する記録制御部5と、これら各部の動作の設定にかかる入力操作並びに各種情報の表示を行う表示操作パネル6とを有している。
【0020】
システム制御・画像処理部3は、CPU7と画像処理制御部8とを有し、画像処理制御部8では、読取部1で生成した読取画像データが処理されて記録部4のLSU(レーザ・スキャニング・ユニット)9に送られる。記録制御部5では、CPU10と記録プロセス制御部11とを有し、記録プロセス制御部11では、記録部4の帯電装置12、感光体ドラム13、転写装置14などの動作が制御される。
【0021】
システム制御・画像処理部3は、CPU7並びに画像処理制御部8をなす専用LSIなどの電子部品が実装された制御基板(電子部品装置)で構成されており、この制御基板は、読取部1や記録部4が設けられた本体側装置の複数の機種に適合し、製造時に機種が設定されてその機種に対応する制御プログラムを実行する。ここでは、印字速度が異なる15枚機、18枚機、並びに20枚機の計3機種で制御基板が共用される。なお、これと同様にして読取制御部2や記録制御部5を構成する制御基板を、複数の機種で共用して機種に応じた動作を行わせるように構成することも可能である。
【0022】
図2は、図1に示した複写機における機種設定にかかる要部の概略構成を示すブロック図である。図1に示したシステム制御・画像処理部3を構成する制御基板には、工場での調整工程でのみ所定の相手コネクタ21が接続されて機種設定信号ID1を伝える第1コネクタ22と、本体側の相手コネクタ23が常時接続されて機種識別信号ID2・ID3を伝える第2コネクタ24とが設けられている。第1コネクタ22による機種設定信号ID1、並びに第2コネクタ24による機種識別信号ID2・ID3は、入出力部25を介してCPU7に入力される。第2コネクタ24は、制御用信号を本体側基板28との間で授受するコネクタを兼用している。
【0023】
第1コネクタ22の相手コネクタ21は、端子間の結線などにより機種設定信号ID1を発生し、接続状態の場合はID1=0、非接続状態の場合はID1=1となる。
【0024】
第2コネクタ24の相手コネクタ23は、ケーブル26及び反対側コネクタ27を介して本体側基板28(例えば表示操作パネル基板)に設けられたコネクタ29に接続され、このコネクタ29は、端子のVCC接続並びにGND接続により機種識別信号ID2・ID3を発生し、15枚機の場合はID2,3=1,1、18枚機の場合はID2,3=0,1、20枚機の場合はID2,3=1,0となる。これらのいずれにも該当しない場合、すなわちID2,3=0,0の場合は、コネクタ23の接続不良などの不具合あるいは本体側の仕様変更がある場合となる。
【0025】
さらに制御基板3には、第2コネクタ24による機種識別信号ID2・ID3に基づいて取得した機種情報を格納するフラッシュメモリ(記憶手段)30が設けられており、機種識別信号ID2・ID3が入出力部25を介してCPU7に入力されると、ここで15枚機、18枚機、20枚機の別を示す機種情報データを生成してフラッシュメモリ30に格納される。またこのフラッシュメモリ30には、対応する複数機種の制御プログラムが格納されており、CPU7は機種情報に対応する制御用プログラムを選択して実行する。
【0026】
制御基板3のCPU(制御手段)7では、第1コネクタ22による機種設定信号ID1に基づいて第1コネクタ22が接続状態であると判定されると、第2コネクタ24の接続による機種識別信号ID2・ID3に基づく機種情報をフラッシュメモリ30に格納する機種設定処理を実行し、他方、第1コネクタ22が非接続状態である場合に、第2コネクタ24の接続により検出された機種識別信号ID2・ID3に基づく機種情報とフラッシュメモリ30に格納された機種情報とを照合し、その照合結果に基づいて当該制御基板3の交換状態を判別してその交換状態に応じて所定の機種設定処理を実行するようになっている。
【0027】
(実施の形態1)
図3は、図2に示した制御基板における交換状態に応じた機種設定処理の概要を示している。ここでは、第1コネクタ22による機種設定信号ID1、第2コネクタ24による機種識別信号ID2・ID3、及びフラッシュメモリ30の機種情報と、これらの信号及び情報に基づいて決定される動作プログラム並びに制御基板3の状態を示している。
【0028】
ケースA〜DのようにID1=0で第1コネクタ22が接続状態の場合は、工場調整時である。この場合、フラッシュメモリ(FROM)30に機種情報がなく、第2コネクタ24による機種識別信号ID2・ID3に基づいて機種が特定され、これに対応する制御プログラムが実行される。なおここでは、ケースAのように機種識別信号ID2,3=0,0で異常を示す場合は、エラー終了して制御プログラムが実行されないものとしたが、最下位の汎用性のある15枚機用の制御プログラムが実行されるものとしても良い。
【0029】
ケースE〜TのようにID1=0で第1コネクタ22が非接続状態の場合は、出荷後である。この場合、第2コネクタ24による機種識別信号ID2・ID3とフラッシュメモリ30の機種情報との比較照合により、交換がなされていない通常の使用状態、機種未設定品による交換状態、並びに機種設定済み品による交換状態のいずれに該当するか判別することができる。
【0030】
このうち、ケースE〜Hのようにフラッシュメモリ30に機種情報が格納されていない場合は、機種未設定品による交換状態であり、第2コネクタ24による機種識別信号ID2・ID3に基づいて取得した新規の機種情報がフラッシュメモリ30に格納される。なお、ケースEのように機種識別信号ID2,3=0,0で異常を示す場合は、最下位の15枚機用の制御プログラムが実行される。
【0031】
また、フラッシュメモリ30に機種情報があるケースI〜Tのうち、ケースL・O・Rのように第2コネクタ24による機種識別信号ID2・ID3に基づく機種情報とフラッシュメモリ30の機種情報とが一致する場合は、交換がなされていない通常の使用状態、あるいは同一機種の機種設定済み品による交換状態であり、フラッシュメモリ30の機種情報の書き換えは行われず、フラッシュメモリ30の機種情報に対応する制御プログラムが実行される。
【0032】
他方、ケースJ・K・N・P・S・Tのように第2コネクタ24による機種識別信号ID2・ID3に基づく機種情報とフラッシュメモリ30の機種情報とが一致しない場合は、別機種からの転用品による交換状態であり、ここではエラー終了して制御プログラムが実行されない。また、ケースI・M・Qのように機種識別信号ID2,3=0,0となる異常の場合は、最下位の15枚機用の制御プログラムが実行される。
【0033】
図4及び図5は、図3に示した機種設定処理の手順を示すフロー図である。本複写機の電源が投入されると、まず図4のステップ101にて機種設定信号ID1=0であるか否かが判定され、ID1=0、すなわち第1コネクタ22が接続状態であればステップ102に進んでフラッシュメモリ30の機種情報をクリアする。
【0034】
ついでステップ103にて機種識別信号ID2・ID3による機種判定処理が行われ、ステップ104、ステップ105、並びにステップ106にて機種識別信号ID2・ID3に対応する機種情報、すなわちID2,3=1,1の場合に15枚機、ID2,3=0,1の場合に18枚機、ID2,3=1,0の場合に20枚機となるように機種情報がフラッシュメモリ30に格納される。また、機種識別信号ID2・ID3が異常値、すなわちID2,3=0,0であれば第2コネクタ24の系統での接続不良などの不具合と判定してエラー終了する。
【0035】
他方、ステップ101にて機種設定信号ID1=0でない、すなわちID1=1で、第1コネクタ22が非接続状態と判定されると、図5に示すステップ201以降の機種照合処理に進む。
【0036】
図5の機種照合処理では、ステップ201〜ステップ209にてフラッシュメモリ30の機種情報が15枚機、18枚機、並びに20枚機の各々の場合について機種識別信号ID2・ID3が対応する所定の値を示す、すなわち機種識別信号ID2・ID3が15枚機の場合にID2,3=1,1、18枚機の場合にID2,3=0,1、20枚機の場合にID2,3=1,0となるか否かが判定され、フラッシュメモリ30の機種情報と機種識別信号ID2・ID3による機種情報とが一致すればそれぞれ対応する動作プログラムが実行される。他方、フラッシュメモリ30の機種情報と機種識別信号ID2・ID3による機種情報とが一致しない場合にはエラー終了する。
【0037】
また、ステップ201、ステップ204、ステップ207を経てフラッシュメモリ30の機種情報が15枚機、18枚機、並びに20枚機のいずれにも該当しないものと判定されると、ステップ210に進んで機種識別信号ID2・ID3による機種判定処理が行われる。
【0038】
このステップ210の機種判定処理では、機種識別信号ID2・ID3が異常値、すなわちID2,3=0,0であれば、ステップ211にて最下位の互換性のある15枚機用動作プログラムが実行される。このとき、コネクタの接続不良などの不具合が想定されるが、エラー終了とはしない。なおこの場合、フラッシュメモリ30の機種情報はリセットされずに保持される。
【0039】
他方、機種識別信号ID2・ID3が正常値を示す場合には、ステップ212〜ステップ217にて識別信号ID2・ID3に対応する機種情報、すなわちID2,3=1,1の場合に15枚機、ID2,3=0,1の場合に18枚機、ID2,3=1,0の場合に20枚機となるように機種情報がフラッシュメモリ30に格納され、それぞれの機種情報に対応する動作プログラムが実行される。
【0040】
(実施の形態2)
図6は、図2に示した制御基板における交換状態に応じた機種設定処理の概要の別の例を示している。ここでは、工場調整時であるケースA〜D、出荷後の機種未設定品による交換状態であるケースE〜H、並びに交換がなされていない通常の使用状態であるケースL・O・Rは、図3の例と同様である。
【0041】
他方、別機種からの転用品による交換状態であるケースJ・K・N・P・S・Tは、図3の例とは異なり、エラー終了せずに最下位の互換性のある15枚機用動作プログラムが実行される。このため、別機種からの転用品による交換修理が可能となる。第2コネクタによる機種識別信号ID2,3=0,0で異常を示すケースI・M・Qも、15枚機用動作プログラムが実行される。
【0042】
なお、未使用品のフラッシュメモリ30の初期設定を最上位の20枚機としても良い。このようにすると、ケースA〜Dの工場調整時、並びにケースE〜Hの出荷後の機種未設定品による交換状態において、フラッシュメモリ30の機種情報が20枚機となる。この場合、機種未設定品による交換状態の判別ができないが、ケースQ〜Tのようにフラッシュメモリ30の機種情報が20枚機となる場合として問題なく処理することができる。
【0043】
図7は、図6に示した機種設定処理の手順を示すフロー図である。このフローは、図4のステップ101での第1コネクタ22の接続状態の判定処理に続くものである。ここでは、まずステップ301にてフラッシュメモリ30の機種情報が15枚機か否かが判定され、15枚機であればステップ302に進んで15枚機用動作プログラムが実行される。他方、フラッシュメモリ30の機種情報が15枚機でない場合にはステップ303に進んで18枚機か否かが判定される。ここで18枚機であればステップ304に進んでID2,3=0,1か否かが判定され、ID2,3=0,1であればステップ305に進んで18枚機用動作プログラムが実行される。他方、ID2,3=0,1でなければステップ302に進んで下位の15枚機用動作プログラムが実行される。
【0044】
また、ステップ301、ステップ303を経てフラッシュメモリ30の機種情報が15枚機及び18枚機のいずれでもない、すなわち20枚機あるいは有効な機種情報がないものと判定された場合には、ステップ306に進んでID2,3の判定処理が行われる。
【0045】
このステップ306の機種判定処理では、機種識別信号ID2・ID3が異常値、すなわちID2,3=0,0であれば、フラッシュメモリ30の機種情報がリセットされずにステップ307にて最下位の互換性のある15枚機用動作プログラムが実行される。
【0046】
他方、ID2,3=1,1、ID2,3=0,1の各場合にはステップ308〜311にて、それぞれ適合する機種情報にフラッシュメモリ30が書き換えられ、対応する所定の動作プログラムが実行される。またID2,3=1,0となる場合にはフラッシュメモリ30の機種情報はリセットされずに20枚機用動作プログラムが実行される。これは、未使用品のフラッシュメモリ30の初期設定を20枚機としたことによる。
【0047】
【発明の効果】
このように本発明によれば、製造工程で第2のコネクタを本体装置と接続した上で工場での調整工程などの必要時に第1コネクタを接続状態とすることで、本体側から機種情報を取得するため、機種設定を誤ることなくかつ簡単な作業により行うことができる。さらにリペア時などにおいては、第1コネクタの相手コネクタを用意しなくとも、別機種からの転用を簡単に行うことが可能になり、また不適合な機種設定により誤動作や動作不能を招く不都合を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による複写機の概略構成を示すブロック図
【図2】図1に示した複写機における機種設定にかかる要部の概略構成を示すブロック図
【図3】図2に示した制御基板における交換状態に応じた機種設定処理の概要を示す図
【図4】図3に示した機種設定処理の手順を示すフロー図
【図5】図4につづく機種設定処理の手順を示すフロー図
【図6】図2に示した制御基板における交換状態に応じた機種設定処理の概要の別の例を示す図
【図7】図6に示した機種設定処理の手順を示すフロー図
【符号の説明】
3 システム制御・画像処理部(制御基板、電子部品装置)
7 CPU(制御手段)
21 相手コネクタ
22 第1コネクタ
23 相手コネクタ
24 第2コネクタ
28 本体側基板
30 フラッシュメモリ(記憶手段)
ID1 機種設定信号
ID2・ID3 機種識別信号
Claims (7)
- 組み付けられる本体装置の機種に応じて適合した動作を行う電子部品装置であって、必要な時に所定の相手コネクタが接続されて機種設定信号を伝える第1コネクタと、前記本体装置側の相手コネクタが常時接続されて機種識別信号を伝える第2コネクタと、この第2コネクタの接続による機種識別信号に基づいて取得した機種情報を格納する記憶手段と、前記機種設定信号により前記第1コネクタが接続状態であると判定されると、前記第2コネクタの接続による機種識別信号に基づく機種情報を前記記憶手段に格納する機種設定処理を実行し、他方、前記第1コネクタが非接続状態であると判定されると、前記第2コネクタの接続による機種識別信号に基づく機種情報と前記記憶手段の機種情報とを照合して、その照合結果に基づいて当該電子部品装置の交換状態に応じた所定の機種設定処理を実行する制御手段とを具備することを特徴とする電子部品装置。
- 前記制御手段は、前記第2コネクタの接続による機種識別信号に基づく機種情報と前記記憶手段の機種情報とが一致しない場合に、別機種からの転用品による交換状態と判定して所定の汎用機種の機種情報を前記記憶手段に格納する機種設定処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の電子部品装置。
- 前記制御手段は、前記第2コネクタの接続による機種識別信号が異常を示す場合に、機種設定処理を実行することなく当該電子部品装置を所定の汎用機種として動作させることを特徴とする請求項1に記載の電子部品装置。
- 前記第2コネクタは、前記機種識別信号以外の信号を前記本体装置との間で授受するコネクタと兼用することを特徴とする請求項1に記載の電子部品装置。
- 前記記憶手段は、前記本体装置側の動作を制御するための複数機種ごとの制御用プログラムを格納し、前記制御手段は、前記記憶手段に格納された機種情報に応じて対応する前記制御用プログラムを選択して実行することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電子部品装置。
- 組み付けられる本体装置の機種に応じて適合した動作を行う請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電子部品装置を備えた印字装置。
- 組み付けられる本体装置の機種に応じて適合した動作を行う請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電子部品装置を備えた複写機。
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