JP2004032034A - デジタル複写機 - Google Patents

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Abstract

【課題】デジタルスキャナとデジタルプリンタとを接続しデジタル複写機能を実現する際に、デジタルプリンタのマイコンがデジタルスキャナの特性値あるいは調整値をその都度呼び出すことなく、簡単な仕組みで実現できる機能を有するデジタル複写機を提供する。
【解決手段】デジタル複写機30において、プリンタ2及びスキャナ1を制御するプリンタ側CPU22と、プリンタ2の特性値を記憶する不揮発性記憶媒体25とを備えており、不揮発性記憶媒体18の一部18bに、スキャナ固有の識別データを予め入力しておき、スキャナ1とプリンタ2を接続してデジタル複写機30を実現する際に、少なくとも不揮発性記憶媒体25の特定領域25aの値が特定値でないことにより、CPU22が、不揮発性記憶媒体18の特性値とスキャナ固有の識別データとを不揮発性記憶媒体25の一部25bにコピーする機能を備えた。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルスキャナと、このデジタルスキャナと接続可能なデジタルプリンタとを備えたデジタル複写機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタル複写機の構成は、機能的にはデジタルスキャナとデジタルプリンタに大別できる。デジタルスキャナには機器固有の特性値あるいは調整値が存在し、一方デジタルプリンタにも同様に特性値あるいは調整値が存在する。デジタル複写機の構成では、各々の特性値あるいは調整値は通常シーケンシャルな制御を実現するプリンタ側に不揮発性メモリを配置し、格納されている。
しかしながら、別々に製造されたデジタルスキャナとデジタルプリンタを市場において接続し、デジタル複写機機能を実現する場合には、デジタルスキャナとデジタルプリンタの各々の特性値あるいは調整値は、各々の不揮発性メモリに格納せざるを得ない。一般的に、デジタルスキャナとデジタルプリンタには各々を制御するマイコンが搭載されており、各々のマイコンが通信を行うことによりデジタル複写機機能を実現している。
ところで、デジタルプリンタにデジタルスキャナを接続したデジタル複写機(システム機器)が複数台存在する場合に、オペレータのミスにより、万が一デジタルプリンタとデジタルスキャナの組み合わせを誤って再接続した場合、誤接続されたデジタルプリンタ側のNVRAMには以前接続されていたデジタルスキャナの特性値データが格納されており、再接続されたデジタルスキャナの特性値データとは異なるにも関わらず、各々のヘッダ領域のデータは初期値ではないため、更新が行われないという不具合が発生してしまう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
デジタルスキャナにコントローラICを配置し、デジタルプリンタに配置したマイコンにより、デジタルスキャナ及びデジタルプリンタを制御しようとした場合、その製造工程で格納されたデジタルスキャナの特性値あるいは調整値をマイコンが呼び出す必要がある。
また、デジタルスキャナ側が電気的に故障した場合に備えて、デジタルスキャナの特性値あるいは調整値を記憶した不揮発性メモリは、デジタルスキャナの制御部を交換する際に取り外して交換後の制御部に取り付け直す必要がある。
本発明の第1の目的は、デジタルスキャナとデジタルプリンタとを市場で接続し、デジタル複写機機能を実現する際に、シーケンシャルな制御を実現するデジタルプリンタのマイコンがデジタルスキャナの特性値あるいは調整値をその都度呼び出すことなく、制御処理を簡略化する方法として簡単な仕組みで実現できる機能を有するデジタル複写機を提案することにある。
本発明の第2の目的は、デジタルスキャナ側が電気的に故障した場合に、デジタルスキャナの制御部を交換するさい、デジタルスキャナの特性値あるいは調整値を記憶した不揮発性メモリの脱着の手間をなくして機能を達成するデジタル複写機を提案することにある。
本発明の第3の目的は、デジタルスキャナの特性値あるいは調整値を一部変更する際に、変更処理に係る処理時間の短縮を可能にする機能を有するデジタル複写機を提案することにある。
【0004】
本発明の第4の目的は、デジタルプリンタにデジタルスキャナを接続したデジタル複写機(システム機器)が複数台存在し、万が一デジタルプリンタとデジタルスキャナの組み合わせがオペレータのミスによって異なって再接続された場合には、それを検出し、処理を異常とすることができる制御機能を備えたデジタル複写機を提案することにある。
本発明の第5の目的は、そのような場合には、万が一デジタルプリンタとデジタルスキャナの組み合わせがオペレータのミスによって異なって再接続された場合には、オペレータにミス接続の是正を促す制御機能を備えたデジタル複写機を提案することにある。
本発明の第6の目的は、意図的にデジタルプリンタとデジタルスキャナの組み合わせが異なって再接続された場合に、新たに接続されたデジタルスキャナの特性値あるいは調整値でデジタル複写機機能を実現可能にするデジタル複写機を提案することにある。
本発明の第7の目的は、異なる組み合わせが意図的な再接続であるのか、オペレータのミス接続なのかを確認した後で新たなシステム更新を実行する制御機能備えたデジタル複写機を提案することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明では、特性値を記憶するデジタルスキャナ用不揮発性記憶媒体を備えたデジタルスキャナと、該デジタルスキャナと接続可能なデジタルプリンタとを備えたデジタル複写機であって、前記デジタルプリンタは、当該デジタルプリンタ及び前記デジタルスキャナを制御するCPUと、前記デジタルプリンタの特性値を記憶するデジタルプリンタ用不揮発性記憶媒体と、を備え、前記デジタルスキャナ用不揮発性記憶媒体は、デジタルスキャナ固有の識別データを予め保持し、前記デジタルスキャナと前記デジタルプリンタを接続してデジタル複写機を実現する際に、前記デジタルプリンタ用不揮発性記憶媒体の特定領域の値が少なくとも特定値でない場合に、前記CPUは、前記デジタルスキャナ用不揮発性記憶媒体が保持したデジタルスキャナの特性値及び固有の識別データを、前記デジタルプリンタ用不揮発性記憶媒体にコピーすることを特徴とする。
請求項2記載の発明では、請求項1記載のデジタル複写機において、前記デジタルプリンタ用不揮発性記憶媒体にコピーした前記デジタルスキャナ固有の識別データと、デジタルスキャナ用不揮発性記憶媒体に予め入力された前記デジタルスキャナ固有の識別データとが一致しており、前記デジタルプリンタ用不揮発性記憶媒体の特定領域の値が特定値であり、かつ前記デジタルスキャナ用不揮発性記憶媒体の特定領域の値が少なくとも初期値の場合に、前記CPUは、前記デジタルプリンタ用不揮発性記憶媒体の一部に格納した前記デジタルスキャナの特性値を、前記デジタルスキャナ用不揮発性記憶媒体にコピーすることを特徴とする。
【0006】
請求項3記載の発明では、請求項2記載のデジタル複写機において、前記デジタルプリンタ用不揮発性記憶媒体にコピーした前記デジタルスキャナ固有の識別データと、前記デジタルスキャナ用不揮発性記憶媒体に予め入力された該デジタルスキャナ固有の識別データとが一致している際に、前記デジタルスキャナ用不揮発性記憶媒体の特性値を変更する場合に、前記デジタルプリンタ用不揮発性記憶媒体の一部に格納した前記デジタルスキャナの特性値を変更し、前記デジタルスキャナ用不揮発性記憶媒体の特定領域の値を少なくとも特定値以外とした時に、前記CPUは、前記デジタルプリンタ用不揮発性記憶媒体の一部に格納した前記デジタルスキャナの特性値を、前記デジタルスキャナ用不揮発性記憶媒体にコピーすることを特徴とする。
請求項4記載の発明では、請求項1記載のデジタル複写機において、前記デジタルプリンタ用不揮発性記憶媒体の特定領域の値と前記デジタルスキャナ用不揮発性記憶媒体の特定領域の値が特定値であり、かつ前記デジタルプリンタ用不揮発性記憶媒体の一部にコピーした前記デジタルスキャナ固有の識別データと、前記デジタルスキャナ用不揮発性記憶媒体の一部に予め入力された前記デジタルスキャナ固有の識別データとを比較し、比較結果が不一致であった場合を異常とする機能を備えたデジタル複写機を主要な特徴とする。
請求項5記載の発明では、請求項4記載のデジタル複写機において、比較結果が不一致であった場合の異常処理が、表示部に前記デジタルスキャナと前記デジタルプリンタとの組み合わせに変更があったことを表示して行われるデジタル複写機を主要な特徴とする。
請求項6記載の発明では、請求項4記載のデジタル複写機において、比較結果が不一致であった場合の異常処理が、前記プリンタ用不揮発性記憶媒体の特定領域の値を少なくとも特定値以外とすることにより、前記スキャナ用不揮発性記憶媒体の特性値を前記デジタルプリンタ用の不揮発性記憶媒体の一部にコピーして行われるデジタル複写機を主要な特徴とする。
請求項7記載の発明では、請求項4記載のデジタル複写機において、請求項6記載の制御を実行するか否かのメッセージを表示部に表示するデジタル複写機を主要な特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明によるデジタル複写機の実施の形態のハードウェア構成を示すブロック図である。図1において、デジタルスキャナ1はデジタルプリンタ2に接続することによりデジタル複写機30としての機能を実現する。
デジタルスキャナ1において、CCD(制御部)12で光電変換された画像信号は、回路部13に入力され、信号増幅、信号合成、可変増幅、信号デジタル化(A/D変換)の工程を経てデジタルプリンタ2の画像処理部26に出力される。デジタルスキャナ1の制御はコントローラIC11を介してなされており、このコントローラIC11は、原稿を露光するランプ16を駆動するインバータ15のオン/オフ機能、ランプ16が配置され原稿を走査するキャリッジ(図示せず)を駆動するモータ17の駆動機能、キャリッジのホームポジションを検出するセンサ14の入力機能、及びEEPROM18のアクセス機能を有している。デジタルプリンタ2において、メイン制御部21にはデジタルプリンタ2のエンジン部(図示せず)及びデジタルスキャナ1のコントローラIC11を制御するCPU22が搭載されている。CPU(制御部)22は、ROM23に格納されたプログラムにしたがって処理を実行する。
CPU22は、デジタルスキャナ1が接続されていない場合は、デジタルプリンタ2としての機能を実現し、また、デジタルスキャナ1が接続されている場合はデジタル複写機30としての機能を実現するようにデジタルプリンタ2及びデジタルスキャナ1を制御する。
CPU22の処理において、RAM24は処理上の一時的なデータの保管に用いられ、NVRAM25には、デジタルプリンタ2における機器固有の特性値が記憶されている。また、デジタルスキャナ1における機器固有の特性値は、コントローラIC11に接続されるEEPROM18に記憶されており、各特性値はデジタルスキャナ1及びデジタルプリンタ2のそれぞれの製造工程で入力される。
【0008】
次に、図2は図1の実施の形態のハードウェア構成において使用されるデジタルスキャナ用不揮発性記憶媒体(EEPROM)及びデジタルプリンタ用不揮発性記憶媒体(NVRAM)のメモリマップを示す図である。
図2において、EEPROM18の0000番地から数バイトの領域にはヘッダ領域(特定領域)18aが設けられ、続いてデジタルスキャナ1の特性値が格納されるデータ領域18bが配置されている。同様に、NVRAM25の0000番地から数バイトの領域にヘッダ領域(特定領域)25aが設けられ、続いてスキャナデータ領域25dがEEPROM18のデータ領域18dと同じ容量あるいはそれ以上設けられており、続いてデジタルプリンタ2の特性値が格納されるプリンタデータ領域25eが配置されている。
EEPROM18のヘッダ領域18aには、さらに識別データ領域18bとフラグ領域18cが配置されている。また、NVRAM25のヘッダ領域25aにも識別データ領域25bとフラグ領域25cが配置されている。
さて、EEPROM18には、デジタルスキャナ1の製造工程において機器固有の特性値をデータ領域18dに格納すると同時に、そのヘッダ領域18aに配置された識別データ領域18bにデジタルスキャナ1の個体識別用データ(例えば、デジタルスキャナ1の製造番号)を、フラグ領域18cには特定の初期値を記憶しておく。
同様に、NVRAM25には、デジタルプリンタ2の製造工程において機器固有の特性値をプリンタデータ領域25eに格納すると同時に、そのヘッダ領域25aに配置された識別データ領域25b、フラグ領域25c、スキャナデータ領域25dに特定の初期値を記憶しておく。
市場等において、デジタルプリンタ2に対して、オプションのデジタルスキャナ1を接続した場合、機器の接続が終了しデジタル複写機30として、電源を投入した際、図3のフローチャートに示す処理を実行する。図3はデジタル複写機の制御処理を示すフローチャートである。
【0009】
図3において、CPU22はデジタルスキャナ1の接続を認識したら、NVRAM25のフラグ領域25cのデータを読み出す(Step51)。読み出したデータは初期値であるため(Step52−Y)、EEPROM18のデータ領域18dからデジタルスキャナ1の特性値データを読み出し、デジタルプリンタ2側のRAM24に書き込む(Step53)。
次に、RAM24に書き込んだデジタルスキャナ1の特性値データをNVRAM25のスキャナデータ領域25dに書き込む(Step54)。そして、EEPROM18のフラグ領域18cに特定値を書き込み(Step55)、またNVRAM25のフラグ領域25cに特定値を書き込む(Step56)。
さらに、EEPROM18の識別データ領域18bからデジタルスキャナ1の個体識別用データを読み出し、RAM24に書き込む(Step81)。次に、RAM24に書き込んだデジタルスキャナ1の個体識別用データを、NVRAM25の識別データ領域25bに書き込む(Step82)。
この一連の処理により、デジタルプリンタ2のNVRAM25にはデジタルプリンタ2の機器固有の特性値データとデジタルスキャナ1の機器固有の特性値データとの両方が格納されるため、CPU22は同一基板(メイン制御部21)上のNVRAM25を読み出すことでデジタル複写機30としての機能を実現できる。
また、次回からのデジタル複写機30の起動時(電源投入時)の処理について、図3を用いて説明する。図3において、CPU22はデジタルスキャナ1の接続を認識したら、NVRAM25のフラグ領域25cのデータを読み出す(Step51)。読み出したデータは初期値ではないため(Step52−N)、続いてEEPROM18のフラグ領域18cのデータを読み出す(Step61)。読み出したデータは初期値ではないため(Step62−N)、さらに、以下の処理を実行する。
CPU22はNVRAM25の識別データ領域25bのデータ(デジタルスキャナの固体識別用データ)を読み出す(Step83)。続いてEEPROM18の識別データ領域18bからデジタルスキャナ1の個体識別用データを読み出し(Step84)、2つのデータを比較する(Step85)。比較結果が一致しているため(Step85−Y)、処理を正常終了する。
【0010】
次に、上記のデジタルスキャナ1とデジタルプリンタ2の組み合わせからなるデジタル複写機30の他に、もう1台のデジタルスキャナ101(図示せず)とデジタルプリンタ202(図示せず)の組み合わせからなるデジタル複写機が存在し、デジタルスキャナ101とデジタルプリンタ2が組み合わされてしまった場合について言及する。
この場合のデジタル複写機起動時(電源投入時)の処理について、図3を用いて説明する。図3において、CPU22がデジタルスキャナ101の接続を認識した場合に、NVRAM25のフラグ領域25cのデータを読み出す(Step51)。読み出したデータは初期値ではないため(Step52−N)、続いてEEPROM18のフラグ領域18cのデータを読み出す(Step61)。
読み出したデータは初期値ではないため(Step62−N)、続いてNVRAM25の識別データ領域25bのデータを読み出す(Step83)。続いてEEPROM18の識別データ領域18bからデジタルスキャナ101の個体識別用データを読み出し(Step84)、2つのデータを比較する(Step85)。この場合は、比較結果が一致しないため(Step85−N)処理を異常終了する(Step86)。
【0011】
次に、デジタルスキャナ1の電気的な故障等により、EEPROM18を含むスキャナ制御部(図示しない)が交換された場合について言及する。この場合は、NVRAM25の識別データ領域25bには交換前のデジタルスキャナ1の個体識別用データが、フラグ領域25cには特定値が既に書き込まれている。しかしながら、EEPROM18の識別データ領域18bには、交換後の新しいデジタルスキャナの個体識別用データが書き込まれており、さらにフラグ領域18cのデータは初期値となっている。従って、新たに交換後の新しいデジタルスキャナの個体識別用データをデジタルプリンタのメモリにコピーする必要がある。
つまり、デジタルスキャナ1の機器固有の特性値は、ランプ16、回路部13、モータ部17及びそれを保持する筐体のバラツキに依存するため、それらの部品が交換されない限り機器の固有値は不変であるので、上記の場合の処理について、図3を用いて説明する。
図3において、CPU22はデジタルスキャナ1の接続を認識したら、NVRAM25のフラグ領域25cのデータを読み出す(Step51)。読み出したデータは初期値ではないため(Step52−N)、続いてEEPROM18のフラグ領域18cのデータを読み出す(Step61)。
読み出したデータは初期値であるため(Step62−Y)、NVRAM25のスキャナデータ領域25dに格納されているデジタルスキャナ1の特性値データを読み出し、RAM24に書き込む(Step63)。次に、RAM24に書き込んだデジタルスキャナ1の特性値データをEEPROM18のデータ領域18dに書き込む(Step64)。
そして、EEPROM18のフラグ領域18cに特定値を書き込む(Step65)。さらに、EEPROM18の識別データ領域18bからデジタルスキャナ1の個体識別用データを読み出し、RAM24に書き込む(Step81)。次に、RAM24に書き込んだデジタルスキャナ1の個体識別用データを、NVRAM25の識別データ領域25bに書き込み(Step82)、処理を終了する。
この一連の処理により、デジタルスキャナ1の機器固有の特性値データを、デジタルスキャナ1側とデジタルプリンタ2側の両方で記憶しておくことが可能となり、この後、万が一デジタルプリンタ2の故障により、NVRAM25を含むメイン制御部21あるいはデジタルプリンタ2自体を交換せざるを得ない状況に遭遇しても、デジタルスキャナ1はそのまま使用可能である。その場合は、前述のデジタルプリンタ2とデジタルスキャナ1の最初の接続時処理ルーチン(図3)を実行することになる。
【0012】
次に、デジタルプリンタ2にデジタルスキャナ1が接続されて、デジタル複写機30を実現した状態でデジタルスキャナ1の機器固有の特性値に依存する部品、すなわちランプ16、回路部13、モータ部17及びそれを保持する筐体を一部交換した場合について言及する。前記で機器固有の特性値に依存する部品が交換されない限り機器の固有値は不変であることを説明したが、これらの部品が交換されると、機器固有の特性値が変わってしまうので、この場合は、EEPROM18のデータ領域18dに格納されている特性値データの内、一部のパラメータを調整作業により変更することになる。このとき、ユ−ザあるいはサービスマンは所定のマニュアルにしたがい、調整処理を実行し操作パネル(図示せず)から変更する値を入力する。
この手順は、CPU22は、入力されたパラメータ(アドレス)とその値(データ)をいったんRAM24に格納し、決定キー(図示せず)の押下によりNVRAM25のスキャナデータ領域25dの該当アドレスにデータを書き込む。この際、当然ながらEEPROM18のデータ領域18dの該当アドレスにもデータを書き込む必要があるが、書き込み対象がNVRAM25とEEPROM18の2つであるため、ひとつのパラメータ変更にかかる処理は2倍となる。
【0013】
次に、上述した処理に要する時間を短縮する方法をフローチャートによって説明する。図4は処理時間短縮のために用いる処理の流れを説明するフローチャートである。
図4において、ユーザあるいはサービスマンが調整モードを選択すると、CPU22は操作パネル(図示せず)へパラメータを表示させ(Step71)、データの入力を待つ(Step72−N)。操作パネルからデジタルスキャナ1の特性値データが入力されると(Step72−Y)、そのパラメータに該当するNVRAM25のスキャナデータ領域25dのアドレスとデータをRAM24にいったん格納し(Step73)、決定キーの入力を待つ(Step74−N)。
操作パネルからの決定キー入力を認識すると(Step74−Y)、CPU22は、RAM24を読み出し、該当するNVRAM25のスキャナデータ領域25dのアドレスに、入力された特性値データを書き込む(Step75)。その後、調整モードの終了を認識すると(Step76−Y)、EEPROM18のフラグ領域18cに初期値を書き込み(Step77)、操作パネルに電源再投入を促すメッセージを表示する(Step78)。
この一連の処理の結果、ユーザあるいはサービスマンが電源を再投入すると、図3のフローチャートにより、Step51→Step52−N→Step61→Step62−Y→Step63→Step64→Step65という処理により、書き換えられたNVRAM25のスキャナデータ領域25dのデータをEEPROM18のデータ領域18dにコピーする。
【0014】
図5は複数存在しているデジタル複写機のデジタルスキャナとデジタルプリンタが何らかの原因で正規の組み合わせを持たない場合の異常終了後の処理を説明するフローチャートである。
上記のデジタルスキャナ1とデジタルプリンタ2の組み合わせからなるデジタル複写機30の他に、もう1台のデジタルスキャナ101(図示せず)とデジタルプリンタ202(図示せず)の組み合わせからなるデジタル複写機が存在する可能性がある。そこで、デジタルスキャナ101とデジタルプリンタ2が組み合わされてしまった場合の異常終了後の処理について説明する。
この場合においては、デジタルスキャナ1とデジタルプリンタ2ならびにデジタルスキャナ101とデジタルプリンタ202を正規の組み合わせに戻せば良いので、図3のStep86において異常終了した後に、デジタルスキャナとデジタルプリンタの組み合わせが変更されたことを操作パネルに表示する(Step87)。
【0015】
また、何らかの原因、例えばデジタルスキャナ1とデジタルプリンタ202が故障し、敢えてデジタルスキャナ101とデジタルプリンタ2とを組み合わせて使用したい場合について説明する。
図3のStep86において異常終了した後に、デジタルスキャナとデジタルプリンタの組み合わせが変更されたことを操作パネル(図示せず)に表示し(Step87)、現状の組み合わせでシステムを再構築するか否かを問うメッセージをさらに表示させ(Step88)、データが入力されるのを待つ(Step89−N)。
ユーザあるいはサービスマンがシステムの再構築を指示した場合(Step89−Y)、CPU22は、NVRAM25のフラグ領域25cに初期値を書き込み(Step90)、操作パネルに電源再投入を促すメッセージを表示する(Step91)。
この一連の処理の結果、ユーザあるいはサービスマンが電源を再投入すると、図3のフローチャートにより、Step51→Step52−Y→Step53→Step54→Step55→Step56→Step81→Step82という処理により、新たに接続されたデジタルスキャナ101の特性値データをEEPROM18のデータ領域18dからNVRAM25のスキャナデータ領域25dにコピーする。このため、新たな組合せにより構築されたデジタル複写機の稼働が可能になる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明では、各々独立して製造されたデジタルプリンタにデジタルスキャナを接続して、デジタル複写機機能を実現する際に、デジタルスキャナに配置し、その特性値データを記憶したEEPROMと、デジタルプリンタに配置し、その特性値を記憶したNVRAMの制御において、双方の特定領域に初期値と特定値を書き込むことにより、最初の接続時にEEPROMのデジタルスキャナ特性値と予めEEPROMの特定領域に入力されたデジタルスキャナの識別データをデジタルプリンタ側のNVRAMの特定領域にコピーする。これにより、CPUは唯一のメモリとのアクセスのみでデジタル複写機としての機能を実現できる。
請求項2記載の発明では、デジタルスキャナの電気的な故障等により、EEPROMを含むスキャナ制御部が交換された場合、デジタルスキャナの機器固有の特性値データを、デジタルスキャナ側とデジタルプリンタ側の両方で記憶しておくので、この後、万が一デジタルプリンタの故障により、NVRAMを含むメイン制御部あるいはデジタルプリンタ自体を交換せざるを得ない状況に遭遇しても、デジタルスキャナはそのまま使用可能である。
請求項3記載の発明では、EEPROMの特定領域に初期値を書き込むことにより、変更されたNVRAMの特定領域をEEPROMにコピーすることでパラメータ変更処理に要する処理時間を短縮することができる。
請求項4記載の発明では、デジタルスキャナとデジタルプリンタの組み合わせからなるデジタル複写機が複数台存在し、デジタルスキャナとデジタルプリンタが誤って組み合わされてしまった場合について言及している。この場合に、予めEEPROMの特定領域に入力されたデジタルスキャナの識別データと、NVRAMの特定領域にコピーされたデジタルスキャナの識別データとを比較し、比較結果が一致しなかった場合を異常とする。これにより、デジタルスキャナとデジタルプリンタが誤って組み合わされてしまった場合に、以前のデジタルスキャナの特性値データでデジタル複写機が動作する不具合を回避できる。
【0017】
請求項5記載の発明では、デジタルスキャナとデジタルプリンタの組み合わせからなる(システム)が複数台存在し、デジタルスキャナとデジタルプリンタが誤って組み合わされてしまった場合について言及している。この場合に、予めEEPROMの特定領域に入力されたデジタルスキャナの識別データと、NVRAMの特定領域にコピーされたデジタルスキャナの識別データとを比較し、比較結果が一致しなかった場合には、表示部にデジタルスキャナ装置とデジタルプリンタ装置との組み合わせに変更があったことを表示する。これにより、ユーザあるいはサービスマンにミス発生の確認を促すことができる。
請求項6記載の発明では、デジタルスキャナとデジタルプリンタの組み合わせからなるデジタル複写機(システム)が複数台存在し、異なる組み合わせでデジタル複写機を再構築する場合について言及している。この場合に、NVRAMの特定領域に初期値を書き込むことにより、新たに接続されたデジタルスキャナの特性値をNVRAMの特定領域にコピーし直すことが可能となる。その場合の制御対象をNVRAMのみとすることができるため、かかる処理が簡単に実現できる。
請求項7記載の発明では、デジタルスキャナとデジタルプリンタの組み合わせからなるデジタル複写機(システム)が複数台存在し、異なる組み合わせでデジタル複写機を再構築する場合について言及している。この場合に、請求項6記載の制御を実行するか否かのメッセージを表示部に表示する。これにより、デジタルスキャナとデジタルプリンタが誤って組み合わされてしまった場合であるのか、敢えて異なる組み合わせでシステムを再構築する場合であるのか、ユーザあるいはサービスマンの意志を確認し、誤った処理を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるデジタル複写機の実施の形態のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施の形態のハードウェア構成において使用されるデジタルスキャナ用不揮発性記憶媒体(EEPROM)及びデジタルプリンタ用不揮発性記憶媒体(NVRAM)のメモリマップを示す図である。
【図3】デジタル複写機の制御処理を示すフローチャートである。
【図4】処理時間短縮のために用いる処理の流れを説明するフローチャートである。
【図5】複数存在しているデジタル複写機のデジタルスキャナとデジタルプリンタが何らかの原因で正規の組み合わせを持たない場合の異常終了後の処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 デジタルスキャナ、2 デジタルプリンタ、11 コントローラIC、18 EEPROM、21 メイン制御部、22 CPU、24 RAM、25 NVRAM

Claims (7)

  1. 特性値を記憶するデジタルスキャナ用不揮発性記憶媒体を備えたデジタルスキャナと、該デジタルスキャナと接続可能なデジタルプリンタとを備えたデジタル複写機であって、
    前記デジタルプリンタは、当該デジタルプリンタ及び前記デジタルスキャナを制御するCPUと、前記デジタルプリンタの特性値を記憶するデジタルプリンタ用不揮発性記憶媒体と、を備え、
    前記デジタルスキャナ用不揮発性記憶媒体は、デジタルスキャナ固有の識別データを予め保持し、
    前記デジタルスキャナと前記デジタルプリンタを接続してデジタル複写機を実現する際に、前記デジタルプリンタ用不揮発性記憶媒体の特定領域の値が少なくとも特定値でない場合に、前記CPUは、前記デジタルスキャナ用不揮発性記憶媒体が保持したデジタルスキャナの特性値及び固有の識別データを、前記デジタルプリンタ用不揮発性記憶媒体にコピーすることを特徴とするデジタル複写機。
  2. 前記デジタルプリンタ用不揮発性記憶媒体にコピーした前記デジタルスキャナ固有の識別データと、デジタルスキャナ用不揮発性記憶媒体に予め入力された前記デジタルスキャナ固有の識別データとが一致しており、前記デジタルプリンタ用不揮発性記憶媒体の特定領域の値が特定値であり、かつ前記デジタルスキャナ用不揮発性記憶媒体の特定領域の値が少なくとも初期値の場合に、前記CPUは、前記デジタルプリンタ用不揮発性記憶媒体の一部に格納した前記デジタルスキャナの特性値を、前記デジタルスキャナ用不揮発性記憶媒体にコピーすることを特徴とする請求項1記載のデジタル複写機。
  3. 前記デジタルプリンタ用不揮発性記憶媒体にコピーした前記デジタルスキャナ固有の識別データと、前記デジタルスキャナ用不揮発性記憶媒体に予め入力された該デジタルスキャナ固有の識別データとが一致している際に、前記デジタルスキャナ用不揮発性記憶媒体の特性値を変更する場合に、前記デジタルプリンタ用不揮発性記憶媒体の一部に格納した前記デジタルスキャナの特性値を変更し、前記デジタルスキャナ用不揮発性記憶媒体の特定領域の値を少なくとも特定値以外とした時に、前記CPUは、前記デジタルプリンタ用不揮発性記憶媒体の一部に格納した前記デジタルスキャナの特性値を、前記デジタルスキャナ用不揮発性記憶媒体にコピーすることを特徴とする請求項2記載のデジタル複写機。
  4. 前記デジタルプリンタ用不揮発性記憶媒体の特定領域の値と前記デジタルスキャナ用不揮発性記憶媒体の特定領域の値が特定値であり、かつ前記デジタルプリンタ用不揮発性記憶媒体の一部にコピーした前記デジタルスキャナ固有の識別データと、前記デジタルスキャナ用不揮発性記憶媒体の一部に予め入力された前記デジタルスキャナ固有の識別データとを比較し、比較結果が不一致であった場合を異常とする機能を備えたことを特徴とする請求項1記載のデジタル複写機。
  5. 前記比較結果が不一致であった場合の異常処理が、表示部に前記デジタルスキャナと前記デジタルプリンタとの組み合わせに変更があった旨を表示することにより行われることを特徴とする請求項4に記載のデジタル複写機。
  6. 前記比較結果が不一致であった場合の異常処理が、前記プリンタ用不揮発性記憶媒体の特定領域の値を少なくとも特定値以外とすることにより、前記スキャナ用不揮発性記憶媒体の特性値を前記デジタルプリンタ用の不揮発性記憶媒体の一部にコピーして行われることを特徴とする請求項4に記載のデジタル複写機。
  7. 請求項6記載の制御を実行するか否かのメッセージを表示部に表示することを特徴とする請求項4に記載のデジタル複写機。
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