JP4347077B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に備えられた定着装置であって、特に、複数の発熱手段を備えた定着装置及びこの定着装置を備えたかかる画像形成装置に関する。
複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置として、被定着画像としてのトナー像を形成されたシート状の記録媒体に、トナー像を定着するための定着装置を備えたものが知られている。
定着装置としては、内部に熱源を有し回転駆動される加熱ローラと、この加熱ローラに圧接され加熱ローラに従動回転する加圧ローラとを有し、両ローラによって形成されるニップ部に、両ローラの回転によってシート状の記録媒体を通過させ、加熱加圧してトナー像を定着するローラ対タイプの定着装置や、トナーを定着されるシート状媒体を搬送するための無端の定着ベルト、定着ベルトを巻き掛けられた加熱ローラ及び定着ローラ、定着ベルトを介して定着ローラに対向して配置される加圧ローラ等を構成要素とするタイプのいわゆるベルトタイプの定着装置が知られている。
かかる加熱ローラは、〔特許文献1〕ないし〔特許文献3〕に記載されているように、一般に、記録媒体を直接、あるいは定着ベルトを介して間接的に加熱するためのヒータを内部に有し、このヒータの発熱により昇温されるようになっている。かかるヒータとして、〔特許文献1〕ないし〔特許文献3〕にも記載されているように、不活性ガスとしてハロゲンガスを用いたハロゲンヒータが知られている。また、〔特許文献2〕および〔特許文献3〕に記載されているように、ヒータを複数備えた加熱ローラを用いて定着を行うことが従来より行われている。
このようなヒータは、電力の供給により発熱するものであるが、ヒータへの供給電力は、画像形成装置の最大消費電力に応じて、その配分が決定される。
ヒータを複数備えている定着装置においては、画像形成装置の電源投入時など、定着装置のウォームアップを急ぐときには、全てのヒータを点灯するなど、ヒータへの供給電力を増加させることで、発熱量を確保する一方、ウォームアップ終了後は、種々のモータの回転等に電力を供給しなければならないため、一部のヒータのみを点灯することでヒータへの供給電力を減少させ、必要最低限の発熱量で定着を行う必要がある。
特開2001−210454号公報 特開2002−318504号公報 特開2003−151722号公報
しかし、ヒータを複数備えている定着装置においては、ヒータ全体に配分された供給電力が、各ヒータにさらに割り振られるため、一部のヒータのみを点灯するのみでは、発熱量が不足し定着不良が生じることがある。
たとえば、複数のヒータが、中央部が発熱する中央ヒータと、端部が発熱する端部ヒータとによって構成されている場合には、縦方向に搬送されるA4サイズ、B5サイズ以下の記録媒体などの小サイズの記録媒体に対する連続定着を想定し、かかる連続定着の場合にも中央ヒータのみで発熱量を確保し、定着性を維持するべく、ヒータ全体に配分された供給電力は、中央ヒータへの供給電力に優先的に割り振られ、残りが端部ヒータに割り振られる。このため、上述のように電力投入時に全てのヒータを点灯しても、電源投入時には加熱ローラの温度は低く、特に加熱ローラの両端部における放熱量が大きいため、ウォームアップ時間が長くなってしまうという問題や、端部の定着性が確保できないことがあるという問題がある。
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に備えられた、複数の発熱手段を備えた定着装置であって、各発熱手段の発熱量のバランスが良好であるとともに立ち上がりが良好である定着装置及びこの定着装置を備えたかかる画像形成装置を提供することを目的とする.
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、主成分がアルゴンである気体を用いた第1の発熱手段と、主成分がキセノンである気体を用いた第2の発熱手段とを有する定着装置にある。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の定着装置において、第1の発熱手段が、少なくとも中央部が発熱する中央発熱手段であり、第2の発熱手段が、少なくとも端部が発熱する端部発熱手段であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の定着装置において、上記中央発熱手段は、中央部が主に発熱し、上記端部発熱手段は、端部が主に発熱することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の定着装置において、上記端部発熱手段の、端部の発熱量に対する中央部の発熱量の比率が、上記中央発熱手段の、中央部の発熱量に対する端部の発熱量の比率よりも小さいことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の定着装置において、上記端部発熱手段の、端部の発熱量を100%としたとき、中央部の発熱量の比率が10〜30%であり、上記中央発熱手段の、中央部の発熱量を100%としたとき、端部の発熱量の比率が20〜50%であることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項3ないし5の何れか1つに記載の定着装置において、上記端部発熱手段を、上記中央発熱手段よりも、記録媒体の通過位置に近い位置に配設したことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6の何れか1つに記載の定着装置において、記録媒体を加熱するための加熱ローラを有し、第1の発熱手段と第2の発熱手段とが、上記加熱ローラの内部に配設されていることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1ないし7の何れか1つに記載の定着装置を備えた画像形成装置にある。
本発明は、主成分がアルゴンである気体を用いた第1の発熱手段と、主成分がキセノンである気体を用いた第2の発熱手段とを有する定着装置にあるので、複数の発熱手段を備え、コストを抑制しつつ、各発熱手段の発熱量のバランスが良好であり良好な定着を行うことができるとともに、立ち上がりが良好であってユーザの使い勝手の良い定着装置を提供することができる。
第1の発熱手段が、少なくとも中央部が発熱する中央発熱手段であり、第2の発熱手段が、少なくとも端部が発熱する端部発熱手段であることとすれば、複数の発熱手段を備え、コストを抑制しつつ、中央発熱手段と端部発熱手段との発熱量のバランスが良好であり良好な定着を行うことができるとともに、立ち上がりが良好であってユーザの使い勝手の良い定着装置を提供することができる。
中央発熱手段は、中央部が主に発熱し、端部発熱手段は、端部が主に発熱することとすれば、複数の発熱手段を備え、コストを抑制しつつ、中央発熱手段により中央部を主に昇温し、端部発熱手段により端部を主に昇温することで、中央発熱手段と端部発熱手段との発熱量のバランスを良好とし良好な定着を行うことができするとともに、立ち上がりが良好であってユーザの使い勝手の良い定着装置を提供することができる。
端部発熱手段の、端部の発熱量に対する中央部の発熱量の比率が、中央発熱手段の、中央部の発熱量に対する端部の発熱量の比率よりも小さいこととすれば、複数の発熱手段を備え、コストを抑制しつつ、中央発熱手段により中央部を主に昇温し、端部発熱手段により端部を主に昇温することで、中央発熱手段と端部発熱手段との発熱量のバランスを良好とし、中央部、端部の何れにおいてもムラなく経時的にも定着に適した温度とすることができ、経時的にも良好な定着を行うことができるとともに、立ち上がりが良好であってユーザの使い勝手の良い定着装置を提供することができる。
端部発熱手段の、端部の発熱量を100%としたとき、中央部の発熱量の比率が10〜30%であり、中央発熱手段の、中央部の発熱量を100%としたとき、端部の発熱量の比率が20〜50%であることとすれば、複数の発熱手段を備え、コストを抑制しつつ、中央発熱手段により中央部を主に昇温し、端部発熱手段により端部を主に昇温することで、中央発熱手段と端部発熱手段との発熱量のバランスをさらに良好とし、中央部、端部の何れにおいてもさらにムラなく経時的にも定着に適した温度とすることができ、さらに経時的にも良好な定着を行うことができるとともに、立ち上がりが良好であってユーザの使い勝手の良い定着装置を提供することができる。
端部発熱手段を、中央発熱手段よりも、記録媒体の通過位置に近い位置に配設したこととすれば、複数の発熱手段を備え、コストを抑制しつつ、中央発熱手段により中央部を主に昇温し、端部発熱手段により端部を主に昇温することで、端部発熱手段により、昇温しにくい端部をより効果的に昇温することができ、中央発熱手段と端部発熱手段との発熱量のバランスをさらに良好としさらに良好な定着を行うことができするとともに、立ち上がりがさらに良好であってユーザの使い勝手の良い定着装置を提供することができる
記録媒体を加熱するための加熱ローラを有し、第1の発熱手段と第2の発熱手段とが、上記加熱ローラの内部に配設されていることとすれば、複数の発熱手段を備え、コストを抑制しつつ、各発熱手段の発熱量のバランスが良好であり加熱ローラを良好に昇温することで良好な定着を行うことができるとともに、立ち上がりが良好であってユーザの使い勝手の良い定着装置を提供することができる。
本発明は、請求項1ないし7の何れか1つに記載の定着装置を備えた画像形成装置にあるので、上述の各効果を奏する定着装置を備え、コストを抑制しつつ、良好な定着を行うことにより良好な画像形成を行うことができるとともに、立ち上がりが良好であってユーザの使い勝手の良い画像形成装置を提供することができる。
図1は、本発明を適用した実施の形態に係る定着装置及びこれを有する画像形成装置を示しており、同図に示す画像形成装置は、デジタル複写機の構成を示している。画像形成装置としては、他の複写機、ファクシミリ、レーザビームプリンタ、インクジェットプリンタ等のプリンタ等であってもよい。画像形成装置30は単色画像を形成するものであるが、カラー画像を形成することが可能なものであっても良い。画像形成装置30は、シート状の記録媒体としてのシート材2として、普通紙のほか、厚紙やOHPシート等の特殊シートを用いることができる。画像形成装置30はまた、種々の大きさのシート材2に対する画像形成が可能である。
画像形成装置30は、その上方から、光学読取系としての原稿読み取り部32と、レーザー光学系である光書込み系としての書き込み装置33と、作像系としての画像印字部である画像形成部34と、シート材2の両面に画像形成を行う際に画像形成部34において片面にトナー像を形成されたシート材2を反転して再度画像形成部34に送る両面装置42と、シート材2の給送装置としての給紙装置である給送装置100とを有している。
画像形成装置30はまた、符号37で示すシート材2の搬送路において画像形成部34の上流側に配設され、シート材2を所定のタイミングで画像形成部34に向けて送り出すレジストローラ6と、搬送路37において画像形成部34の下流側に配設された、シート材2上のトナー像をシート材2に定着するローラ対タイプの定着装置38とを有している。
画像形成装置30はまた、定着装置38によってトナー像を定着されたシート材2を、画像形成装置30の本体31の外に排出するか、両面装置42に送るかを選択する排紙分岐爪51と、定着装置38によってトナー像を定着されたシート材2を本体31の外に排出する、排紙ローラ39aと排紙コロ39bとを有する排紙ローラ対39と、本体31の外部に配設され排紙ローラ対39によって排出されたシート材2を積載する排紙部としての排紙トレイ40とを有している。
画像形成部34は、ドラム状の潜像担持体である像担持体としての、矢印Aで示す図1における時計方向である回転方向に回転する感光体ドラム35と、感光体ドラム35の周囲において方向Aに沿って配設された、感光体ドラム35を帯電するための帯電手段としての帯電装置56と、感光体ドラム35上の静電潜像を現像して可視像化するための現像手段としての現像装置36とを有している。
画像形成部34はまた、方向Aに沿って、現像装置36により感光体ドラム35上の静電潜像を現像することによって得られたトナー像を感光体ドラム35からシート材2に転写するための転写手段としての転写装置59と、転写装置59により感光体ドラム35上のトナー像をシート材2に転写した後に感光体ドラム35上に残留している残留トナーや紙粉等の異物を感光体ドラム35から除去するためのクリーニング手段としてのクリーニング装置50とを有している。
原稿読み取り部32は、図示を省略するが、原稿載置台と、原稿載置台上に載置された原稿を走査するための光源および光路変換用反射鏡を有しており、原稿からの反射光が読み取り光学系を介してCCDなどの光学素子に入射され、光学素子によって原稿の画像データである画像情報として図示しない制御部に出力されるようになっている。
書き込み装置33は、ポリゴンミラー57と、制御部に入力された原稿の画像情報等に応じて照射を行う図示しない半導体レーザと、結像光学系をなす図示しない反射鏡および結像レンズとを有しており、半導体レーザにより発せられポリゴンミラー57によって反射された走査光Lを感光体ドラム35上の帯電装置56と現像装置36との間の位置に照射して静電潜像を形成するようになっている。
半導体レーザは、制御部からの画像信号に基づいて発光制御されるようになっており、制御部では、原稿読み取り部32からの画像情報だけでなく、プリンタとして用いられる場合の印字信号およびファクシミリ装置として用いられる場合の送信信号に応じた画像信号によって半導体レーザの駆動制御を行う。ここに、画像形成装置30は複写機だけでなくプリンタおよびファクシミリとしての機能を持つデジタル複合機としての性格を持っている。
反転装置42は、排紙分岐爪51による分岐によってシート材2が進入する経路である反転搬送路41と、反転搬送路41を経て搬送されてきたシート材2を積載する両面トレイ43と、両面トレイ43から画像形成部34に向けてシート材2を送り出す経路である両面搬送路44とを有している。
給送装置100は、シート材2を積載したカセット11と、カセットを上方に向けて付勢する付勢手段としての図示しないばねと、カセット11に積載されたシート材2のうち最上位のものの先端部に圧接する分離ローラとしての給送ローラ4と、給送ローラ4との間でシート材2を一枚ずつ分離して画像形成部34に給送するための分離部材8と、分離部材8を給送ローラ4に向けて付勢する付勢手段としてのばね5と、給送ローラ4及び分離部8によって給送された一枚のシート材2を画像形成部34に向けて搬送する搬送ローラ対7とを有している。
図2に示すように、定着装置38は、シート材2を加熱するとともに図示しない駆動源としてのモータにより矢印B方向に回転駆動され回転によりシート材2を搬送する定着ローラとしての加熱ローラ61と、加熱ローラ61に圧接され加熱ローラ61に従動して矢印C方向に回転し回転により加熱ローラ61とともにシート材2を搬送する加圧ローラ62と、加熱ローラ61の内部に配設された第1の発熱手段としてのヒータ63および第2の発熱手段としてのヒータ64と、ヒータ63、64を一体に支持する支持板60とを有している。
定着装置38はまた、加熱ローラ61と加圧ローラ62とが圧接した部分であるニップ部81にシート材を案内する案内部材としてのガイド板65と、加熱ローラ61を覆うとともに支持板60を支持した上カバー66と、加圧ローラ62を覆うとともにガイド板65を支持した下カバー67とを有している。
図3に示すように、定着装置38はまた、定着装置38内の空気を外部に排出するための排気手段としてのファン68と、図2に示した上カバー66に固定支持され加熱ローラ61を回転自在に支持する軸受け69、70と、加熱ローラ61の、ファン68側の端部の周面に固定され、モータからの駆動力を受けて加熱ローラ61とともに回転するギア71とを有している。図3において、矢印Dは、ファン68によって定着装置38内に生じる気流の向きを示している。
定着装置38はまた、図示を省略するが、温度検知手段としての第1の温度検知手段及び第2の温度検知手段と、第1の温度検知手段、第2の温度検知手段によって検出した温度等に応じてヒータ63とヒータ64とを独立に制御する制御手段と、制御手段により出力を制御されるヒータ63、64のそれぞれに接続された電力供給手段とを有している。
加熱ローラ61は、薄肉円筒状の芯金からなる薄肉ローラである。加熱ローラ61の芯金の径は16mm以上40mm以下、かつ同芯金の肉厚は0.25mm以上0.6mm以下である。本形態において、加熱ローラ61の芯金は、アルミニウム合金製であり、径を30mm、肉厚を0.5mmとされている。材質は、比熱が小さく、熱伝導率が大きいものが好ましく、アルミニウム合金の他にもSTKM11、STKM12等の鉄、銅、ステンレス、アルミニウム等の金属を使用することができる。
加圧ローラ62は、図示を省略するが、その外径が25mm以上30mm以下、肉厚が5mm以上7mm以下の弾性層と、この弾性層上に30μm以上80μm以下の厚さのフッ素樹脂製のチューブを被覆した層とを有している。本形態において、かかる弾性層は熱容量の小さいスポンジタイムのゴムを用いた、外径25mm、厚さ5mmのスポンジ層とし、フッ素樹脂層の厚さは50μmとした。
このように、加熱ローラ61と加圧ローラ62とは、それぞれ低熱容量化によるウォームアップタイムすなわち電源投入時の立ち上がり時間または省エネモード下の待機状態から復帰までの時間の短縮化が図られている。
シート材2は、図2において、紙面右方から左方に向けて移動する際に、ニップ部81において、表面に担持したトナー像を定着される。このとき、図2における紙面に垂直な方向を、シート材2の幅方向という。以下、シート材2の幅方向を、単に、幅方向、という。この幅方向は、図3および図4において矢印Eで示す、紙面左右方向に一致する。
加熱ローラ61及び加圧ローラ62は、幅方向に長い形状をなしており、幅方向において、画像形成装置30に使用可能なシート材2の幅よりも大きな幅を有している。
図3に示すように、ヒータ63、64は、幅方向において、加熱ローラ61の幅より長く、加熱ローラ61を貫く態様で配設されている。支持板60は、幅方向において加熱ローラ61が延在している領域の、加熱ローラ61のそれぞれの端部の外側に配設されており、この位置でヒータ63、64の各端部を支持している。ヒータ63、64は上下方向に並んだ状態で配設され、ヒータ63は上側、ヒータ64は下側に位置する。したがって、ヒータ64は、ヒータ64よりも、シート材2の通過位置であるニップ部81に近い位置に配設されている。
図3に示すように、ヒータ63は、幅方向に延設された、発熱手段としてのタングステンワイヤ21と、タングステンワイヤ21を内部に有するとともに、主成分が不活性ガスのハロゲンガスとしてのアルゴンである気体を封入した封入部材としての透明な石英ガラス管であるガラス管79とを有している。
図3または図4(a)に示すように、ヒータ63は、発熱部として、幅方向における中央部(以下、単に「中央部」という)に配設された主発光部73と、幅方向における主発光部73の両側に位置する副発光部74、75とを有している。主発熱部73は、タングステンワイヤ21をコイル状に巻くことで形成し、副発熱部74、75は、タングステンワイヤ21を波状にするなど、曲率を主発熱部73における曲率よりも小さくすることで形成した。
図3に示すように、ヒータ64は、幅方向に延設された、発熱手段としてのタングステンワイヤ22と、タングステンワイヤ22を内部に有するとともに、主成分が不活性ガスのハロゲンガスとしてのキセノンである気体を封入した封入部材としての透明な石英ガラス管であるガラス管80とを有している。
図3または図4(b)に示すように、ヒータ64は、幅方向における各端部(以下、単に「端部」という)に配設された主発光部76、77と、幅方向における主発光部76、77の間に位置する副発光部78とを有している。主発熱部76、77は、タングステンワイヤ22をコイル状に巻くことで形成し、副発熱部78は、タングステンワイヤ22を波状にするなど、曲率を主発熱部76、77における曲率よりも小さくすることで形成した。
図3において、符号aは、幅方向における加熱ローラ61の長さ及び配設領域を示しており、符合bは、幅方向におけるヒータ63の主発熱部73の長さ及び配設領域を示しており、符合c、dは、幅方向におけるヒータ64の主発熱部76、77の長さ及び配設領域をそれぞれ示しており、符号Oは、発光中心、すなわち幅方向におけるヒータ63の主発光部73及びヒータ64の副発光部78の配設領域の中心を示している。
また、図3において、符合e、fは、幅方向における、中心Oから、ヒータ63の主発光部73の各端部までの長さ、言い換えるとヒータ63の副発光部74、75それぞれの中心O側の端部までの長さをそれぞれ示しており、符合g、hは、幅方向における、中心Oから、ヒータ64の副発光部78の各端部までの長さ、言い換えるとヒータ64の主発光部76、77それぞれの中心O側の端部までの長さをそれぞれ示している。
また、図3において、符号i、jは、幅方向における、中心Oから、加熱ローラ61の各端部までのそれぞれの長さを示しており、符号kは、幅方向における、軸受け69から加熱ローラ61のギア71が配設された側の端部までの長さを示しており、符号lは、幅方向における、加熱ローラ61のギア71が配設された側のヒータ64の端部から、一方の支持板60までの長さを示しており、符号mは、幅方向における、加熱ローラ61のギア71が配設された側の端部から、ヒータ64の一方の端部までの長さを示している。
また、図3において、符号nは、幅方向における、加熱ローラ61のギア71が配設された側と逆側のヒータ64の端部から、他方の支持板60までの長さを示しており、符号pは、幅方向における、加熱ローラ61のギア71が配設された側と逆側の端部から、ヒータ64の他方の端部までの長さを示している。
図4において、符号b、c、dは、図3に示した各符号b、c、dに対応するものを示しており、符号qは、ヒータ63の、幅方向における、主発熱部73および副発熱部74、75の配設領域およびこの配設領域の長さを示しており、符号rは、ヒータ64の、幅方向における、主発熱部76、77および副発熱部78の配設領域およびこの配設領域の長さを示している。
符号a〜n及びp〜rで示した長さはそれぞれ、図3および図4中に、それぞれの符号の右側に数値で示している。単位は[mm]である。このことは、後述する、図6において符号s〜vで示した領域の長さについても同様である。
なお、長さaは、本形態では370mmであるが、360mm以上410mm以下の範囲とすることが可能である。また、軸方向における加圧ローラ62の長さは、本形態では320mmであるが、310mm以上320mm以下の範囲とすることが可能である。
図3から明らかなように、幅方向において、領域bの各端部の一部はそれぞれ、領域c、dの一方の端部の一部と重複している。
第1の温度検知手段は領域b、第2の温度検知手段は領域cにそれぞれ対応した領域の加熱ローラ61の温度を検知するよう配設されている。第1の温度検知手段、第2の温度検知手段の何れも、領域bと領域cとが重複する領域を避けて配設されている。
ここで、既述の記載と一部重複するが、一般に、ヒータへの供給電力は、画像形成装置の最大消費電力に応じて、その配分が決定される。
たとえば、一般に、画像形成装置のウォームアップタイムは、10〜12秒程度であることを求められているが、画像形成装置のウォームアップタイムを短縮する手段として、ヒータへの供給電力を非常に大きくすることが考えられる。
これは、画像形成装置のウォームアップタイムは定着装置のウォームアップタイム等に依存するため、画像形成装置のウォームアップタイムを短縮するには定着装置のウォームアップタイムを短縮することが有効であるが、定着装置のウォームアップタイムは、ヒータによる加熱ローラ等の昇温時間に依存することから、画像形成装置のウォームアップタイムを短縮する手段として、定着装置のウォームアップタイムを短縮するべく、ヒータへの供給電力を非常に大きくすることが考えられるためである。
しかしながら、実際には、画像形成装置の最大消費電力は決められており、かかる最大消費電力に基づいて定着装置に備えられているヒータに配分される供給電力が決定されるため、たとえば最大消費電力が1300Wとされた画像形成装置においては、これに備えられた定着装置のヒータには1000〜1200W程度の供給電力が配分されることとなり、ヒータへの供給電力を大きくするにも限度がある。
よって、供給電力を増加させることなく、立ち上がりの早い定着装置が求められている。
一方、従来より、ヒータとしては、透明な石英のガラス管に不活性ガスであるハロゲンガスを封入したハロゲンヒータがよく用いられているが、かかるハロゲンガスの成分は、一般にアルゴンであった。アルゴンは、安価ではあるが、熱伝導性が高いため、発生した熱量がアルゴンガスを封入したガラス管を暖めることに使用されてしまい、ヒータの発熱により昇温される加熱ローラ等の温度上昇勾配、言い換えると昇温速度が低下してしまうという問題があった。
しかしながら、本発明を適用した本形態の定着装置38では、これに備えられたヒータ64に、ハロゲンガスとしてキセノンを用いている。
キセノンは、アルゴンよりも熱伝導性が低く、キセノンガスを封入したガラス管を暖めることに使用される熱量がアルゴンよりも少なく、ヒータの発熱により昇温される加熱ローラの温度上昇勾配、言い換えると昇温速度が、図7に示すように、アルゴンよりも大きい。
そのため、キセノンを用いたヒータ64を備えた定着装置38は、供給電力を増加させることなく、立ち上がりが早くなっている。
また、本形態における定着装置38のように、ヒータを複数備えている定着装置においては、従来より、画像形成装置の電源投入時など、定着装置のウォームアップを急ぐときには、すべてのヒータを全て点灯するなど、ヒータへの供給電力を最大とすることで、発熱量を確保する一方、ウォームアップ終了後は、種々のモータの回転等に電力を供給しなければならないため、一部のヒータのみを点灯することでヒータへの供給電力を減少させ、必要最低限の発熱量で定着を行っていた。
しかし、ヒータを複数備えている定着装置においては、ヒータ全体に配分された供給電力が、各ヒータにさらに割り振られるため、一部のヒータのみを点灯するのみでは、発熱量が不足し定着不良が生じることがある。
たとえば、複数のヒータが、中央部が発熱する中央ヒータと、端部が発熱する端部ヒータとによって構成されている場合には、その短辺を幅方向に向けて搬送されるA4サイズ、B5サイズ以下の記録媒体などの小サイズの記録媒体に対する連続定着を想定し、かかる連続定着の場合にも中央ヒータのみで発熱量を確保し、定着性を維持するべく、ヒータ全体に配分された供給電力は、中央ヒータへの供給電力に優先的に割り振られ、残りが端部ヒータに割り振られる。ヒータ全体に配分される供給電力が1150Wである場合、上述のように連続定着を想定して中央ヒータへの供給電力を550Wとする必要がある場合には、まず中央ヒータへの供給電力が550Wとされ、その残りの600Wが端部ヒータへの供給電力とされる。
このため、上述のように電力投入時に複数のヒータの全てを点灯したとしても、電源投入時には加熱ローラの温度が低く、特に加熱ローラの両端部における放熱量が大きいため、ウォームアップまでの時間が長くなってしまうことや、端部の定着性が確保できないことがある。
しかしながら、本形態における定着装置38にあっては、複数のヒータ63、64を備えているが、端部に主発熱部76、77を有するヒータ64には、不活性ガスとしてキセノンガスを用いているため、加熱ローラ61の端部においても良好な加熱が行われ、ウォームアップまでの時間が短く、またかかる端部における定着性も向上している。このように、定着装置38においては、ヒータ63、64の発熱量のバランスが良好であるとともにウォームアップが速やかに行われる。
さらに、ヒータ64は、ヒータ64よりも、ニップ部81に近い位置に配設されているため、加熱ローラ61の端部においてより良好な加熱が行われ、ウォームアップまでの時間が短く、またかかる端部における定着性がさらに向上している。
ヒータ63は、その出力を500[W]とされ、図5に示すように、中央部の発熱量すなわち主発熱部73の発熱量を100%としたとき、端部の発熱量すなわち副発熱部74、75の発熱量の比率は、40%となっている。
このように、ヒータ63は、中央部が主に発熱する中央発熱手段として機能する。ヒータ63は、その短辺を幅方向に向けて搬送されるA4サイズ、B5サイズ以下のシート材2に対する連続定着時にも加熱ローラ61を定着に適した温度に十分に保てる供給電力が配分されている。よって、ヒータ63には、不活性ガスとして、キセノンに比べて熱伝導性の高いアルゴンを用いても、ヒータ63はその機能を十分に発揮しており、またアルゴンを用いることで、コストの上昇を防止している。
なお図5に示した符合であって、図3または図4に示した符合と同じ符号は、その符号を用いて図3または図4に示したものと同じものであるので説明を省略する。
ヒータ64は、その出力を600[W]とされ、端部の発熱量すなわち主発熱部76または77の発熱量を100%としたとき、端部の発熱量すなわち副発熱部78の発熱量の比率は、30%となっている。このように、ヒータ64は、端部が主に発熱する端部発熱手段として機能する。
ヒータ64の主発熱部76は、図6に示すように、その配設領域cの中に、高出力部sと低出力部tとを含んでおり、また、ヒータ64の主発熱部77は、図6に示すように、その配設領域dの中に、高出力部uと低出力部vとを含んでいる。ヒータ63の主発熱部73の発熱量を100%としたとき、高出力部s、uの発熱量はそれぞれ110%、120%であり、低出力部t、vの発熱量はそれぞれ100%である。
ヒータ64への供給電力は、定着装置38に配分される供給電力のうちヒータ63に割り振られる供給電力を差し引くことによって決定されているが、上述のように、不活性ガスとしてキセノンガスを用いているので、その昇温速度は確保されている。
画像形成装置30の最大消費電力に余裕があり、ヒータ64への供給電力を増加させられる場合には、不活性ガスとしてアルゴンガスを用いるとともに、アルゴンガスを用いることで発生する昇温速度の低下を、ヒータ64への供給電力を増加させることで補うことも考えられるが、このようにすると、連続定着中、ヒータ64の発熱量が多いため、温度リップルが大きくなり、ホットオフセットの懸念が生じることとなる。
供給電力が同じであるとき、不活性ガスをキセノンとした場合には、不活性ガスをアルゴンとした場合よりも、昇温速度が大きいが、連続定着を行い、その過程でガラス管の温度が上昇すると、その後の熱効率は何れの場合も同じになるため、不活性ガスとしてキセノンガスを用いれば、昇温速度を担保しつつ、熱量の過供給が防止される。
よって、画像形成装置30の最大消費電力に余裕があり、ヒータ64への供給電力を増加させられる場合でも、本形態のように、ヒータ64の不活性ガスとしてキセノンガスを用い、ヒータ64への供給電力を維持することが、温度リップルを大きくすることがなく、ホットオフセットの発生を防止するという観点から好ましい。
なお図6に示した符合であって、図3または図4に示した符合と同じ符号は、その符号を用いて図3または図4に示したものと同じものであるので説明を省略する。
上述のように、ヒータ63は、中央部の発熱量の発熱量を100%としたとき、端部の発熱量の比率は40%となっており、ヒータ64は、中央部の発熱量の発熱量を100%としたとき、端部の発熱量の比率は30%となっており、このように、ヒータ64の、端部の発熱量に対する中央部の発熱量の比率が、ヒータ63の、中央部の発熱量に対する端部の発熱量の比率よりも小さくなっている。
この構成により、加熱ローラ61の温度が、中央部、端部ともにバランスよく維持され、温度ムラが生じることなく、良好な定着性が得られる。
この、加熱ローラ61の温度を中央部、端部ともにバランスよく維持し、温度ムラを生じさせず、良好な定着性を得るという観点からは、ヒータ64の、端部の発熱量に対する中央部の発熱量の比率が、ヒータ63の、中央部の発熱量に対する端部の発熱量の比率よりも小さいという関係を保持しつつ、ヒータ63の中央部の発熱量の発熱量を100%としたとき、端部の発熱量の比率を20〜50%の範囲内で決定するとともに、ヒータ64の中央部の発熱量の発熱量を100%としたとき、端部の発熱量の比率を10〜30%の範囲内で決定することができる。
制御手段は、すでに述べたように、第1の温度検知手段、第2の温度検知手段によって検出した温度等に応じてヒータ63とヒータ64とを独立に制御する。具体的には、第1の温度検知手段、第2の温度検知手段による検出温度のそれぞれに対して予め設定された目標の設定温度を記憶しており、この設定温度に基づいて、電力供給手段を制御し、フィードバック制御を行う。
よって制御手段は、ウォームアップ時には、加熱ローラ61の温度が幅方向の全体にわたって低下しているため、ヒータ63とヒータ64とを同時に点灯させる。その一方で、制御手段は、ウォームアップが終了した後は、種々のモータの回転等に電力を供給しなければならないため、ヒータ63、64への供給電力を減少させ、必要最低限の発熱量で定着を行うべく、ヒータ63とヒータ64との何れか一方のみを点灯させるようになっている。なお、第1の温度検知手段、第2の温度検知手段によって検出した温度それぞれが、設定温度以上である場合には、ヒータ63、64の両者を消灯する。
このように、ヒータ63とヒータ64との何れか一方のみを点灯させるようにすると、たとえば、その長辺を幅方向に向けたA4サイズのシート材2、または、A3サイズのシート材2に定着を行う場合のように、加熱ローラ61の中央部および端部にわたる大きさを有するシート材2に連続定着を行う場合には、加熱ローラ61の中央部か端部の何れかの温度が低下し、定着性が低下するとも考えられる。
しかし、本形態のヒータ63、64は、副発熱部73、76、77を有し、副発熱部73、76、77によっても加熱を行うため、加熱ローラ61の中央部か端部の何れかの温度が低下しても、その温度低下の速度が遅く、その部分の温度が著しく低下する前に、第1の温度検知手段、第2の温度検知手段の何れかがその部分の温度低下を検出し、制御手段による制御により、その部分の温度が上昇されるため、加熱ローラ61の中央部か端部の何れかの温度が、定着性が低下するほど下がることはなく、したがって、加熱ローラ61の幅方向の中央部および端部にわたる大きさを有するシート材2に連続定着を行う場合においても、その幅方向全体にわたって良好な定着が維持される。
制御手段は、ヒータ63、64の出力、言い換えると電力供給手段によって供給する電力の出力を、0%、50%、100%の何れかに設定することができるようになっている。制御手段は、ウォームアップ時には、ヒータ63、64の出力を、100%とするが、ウォームアップ終了後は、ヒータ63、64の何れか一方のみを出力50%、100%の何れかで点灯、すなわちオンにさせ、他方を出力0%とさせ、消灯、すなわちオフにさせる。
制御手段が、出力を50%とするときは、設定温度から近いときであり、出力を100%とするときは、設定温度からある程度離れているときである。たとえば、ヒータ63を点灯させたとき、第1の温度検知手段による検出温度が設定温度から遠いときには出力を100%とし、その後第1の温度検知手段による検出温度が設定温度に近づくと、そのときに出力を50%とする。これにより、電力の消費が節減される。
画像形成装置30は以上のような構成であるから、原稿読み取り部により読み取った画像データ等を基にして、書き込み装置33が、帯電装置56によって帯電された感光体ドラム35上に、操作光Lを照射して潜像を形成し、その潜像を現像装置36がトナーにより可視像とする。
シート材2がカセット11から給送ローラ4により給送され、分離部材8との共働によりシート材2は1枚ずつ良好に分離され、1枚のシート材2のみが搬送ローラ対7によって搬送路37を通して画像形成部34に搬送され、レジストローラ6によってタイミングを取られたうえで感光体ドラム35と転写装置59との間に送り出され、感光体ドラム35上の可視像が転写装置59によりそのシート材2上に転写される。転写後の感光体ドラム35はクリーニング装置50によりクリーニングされ、再度、帯電装置56による帯電に供される。
感光体ドラム35に密着した状態でトナー像を転写されたシート材2は感光体ドラム35の曲率により感光体ドラム35から分離され、定着装置38に搬送されて定着が行われ、排紙分岐爪51を経て排紙ローラ対39に搬送されたときには排紙ローラ対39により外部の排紙トレイ40に排出される。
両面画像形成時であって片面にのみ画像が形成された場合には、シート材2は排紙分岐爪51により反転搬送路41から両面装置42へ向けて搬送され、両面トレイ43に一旦格納された後に進行方向を逆転し、両面搬送路44から再び画像形成部34に送り込まれて裏面に画像が形成され、定着装置38、排紙分岐爪51、排紙ローラ対39を通って排紙トレイ40上に排出される。
定着装置38は、ヒータ63、64の発熱量のバランスが良好であるとともにウォームアップが速やかに行われることから、かかる画像形成時において、ウォームアップ時には、定着装置38はヒータ63、64の点灯により速やかにウォームアップが終了し、また、定着を行う場合、ヒータ63、64の点灯が適宜行われることで、加熱ローラ61の温度が定着に適した温度に常に良好に維持され、良好な定着が行われる。またこれにより画像形成装置30による画像形成は良好に行われる。
以上、本発明を実施するための形態として、本発明を適用した定着装置及び画像形成装置について説明したが、本発明の適用は、上述の説明において特に限定を行っていない限り、上述の形態に限られるものではない。
たとえば、第1の発熱手段、第2の発熱手段は、それぞれ、1つに限らず、2つ以上備えられていても良い。
また、第1の発熱手段としての中央発熱手段は、中央部が主に発熱するに限らず、少なくとも中央部が発熱するものであっても良く、第2の発熱手段としての端部発熱手段は、端部が主に発熱するに限らず、少なくとも端部が発熱するものであっても良い。
また、定着装置は、ローラ対タイプの定着装置でなく、ベルトタイプの定着装置であっても良い。ベルトタイプの定着装置としては、図8に示すように、トナーを定着されるシート状の記録媒体を搬送するための無端の定着ベルト91と、定着ベルト91を巻き掛けられた加熱ローラ61及び定着ローラ92と、定着ベルト91を介して定着ローラ92に対向して配置された加圧ローラ62と、加熱ローラ61の内部に配設されたヒータ63、64と、定着装置38における第1の温度検知手段、第2の温度検知手段、制御手段、電力供給手段、排気手段、ギア71、軸受け69、70にそれぞれ相当する第1の温度検知手段、第2の温度検知手段、制御手段、電力供給手段、排気手段、ギア、軸受けと、支持部材60と、ガイド板65と、上カバー66と、下カバー67等とを有する定着装置94が挙げられる。
この定着装置94においては、定着ベルト91と加圧ローラ62とが当接するニップ部93において、シート材2は、その表面に担持したトナー像を定着される。定着装置94において、定着装置38における構成に相当するものにはその構成に付した符号と同一の符号を付して図示し、または適宜図示を省略し、また説明を省略する。このようなベルトタイプの定着装置94およびこれを備えた画像形成装置30によっても、定着装置38およびこれを備えた画像形成装置30と同様に、本発明を適用し、定着装置38およびこれを備えた画像形成装置30と同様の作用効果が奏される。
本発明を適用した定着装置及び画像形成装置の概略正面図である。 図1に示した定着装置の拡大正面図である。 図1及び図2に示した定着装置に備えられた加熱ローラ、第1の発熱手段および第2の発熱手段等の側面図である。 図1及び図2に示した定着装置に備えられた第1の発熱手段および第2の発熱手段の一部破断拡大側面図である。 図1及び図2に示した定着装置に備えられた第1の発熱手段の発熱分布図である。 図1及び図2に示した定着装置に備えられた第2の発熱手段の発熱分布図である。 主成分がアルゴンである気体を用いた発熱手段を備えた加熱ローラの昇温速度と、主成分がキセノンである気体を用いた発熱手段を備えた加熱ローラの昇温速度とを比較した相関図である。 本発明を適用した定着装置の他の構成例の概略正面図である。
符号の説明
30 画像形成装置
38 定着装置
61 加熱ローラ
63 第1の発熱手段、中央発熱手段
64 第2の発熱手段、端部発熱手段
81 記録媒体の通過位置
94 定着装置

Claims (8)

  1. 主成分がアルゴンである気体を用いた第1の発熱手段と、主成分がキセノンである気体を用いた第2の発熱手段とを有する定着装置。
  2. 請求項1記載の定着装置において、第1の発熱手段が、少なくとも中央部が発熱する中央発熱手段であり、第2の発熱手段が、少なくとも端部が発熱する端部発熱手段であることを特徴とする定着装置。
  3. 請求項2記載の定着装置において、上記中央発熱手段は、中央部が主に発熱し、上記端部発熱手段は、端部が主に発熱することを特徴とする定着装置。
  4. 請求項3記載の定着装置において、上記端部発熱手段の、端部の発熱量に対する中央部の発熱量の比率が、上記中央発熱手段の、中央部の発熱量に対する端部の発熱量の比率よりも小さいことを特徴とする定着装置。
  5. 請求項4記載の定着装置において、上記端部発熱手段の、端部の発熱量を100%としたとき、中央部の発熱量の比率が10〜30%であり、上記中央発熱手段の、中央部の発熱量を100%としたとき、端部の発熱量の比率が20〜50%であることを特徴とする定着装置。
  6. 請求項3ないし5の何れか1つに記載の定着装置において、上記端部発熱手段を、上記中央発熱手段よりも、記録媒体の通過位置に近い位置に配設したことを特徴とする定着装置。
  7. 請求項1ないし6の何れか1つに記載の定着装置において、記録媒体を加熱するための加熱ローラを有し、第1の発熱手段と第2の発熱手段とが、上記加熱ローラの内部に配設されていることを特徴とする定着装置。
  8. 請求項1ないし7の何れか1つに記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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