JP4346960B2 - リボン供給軸におけるリボン巻戻し装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はリボン供給軸におけるリボン巻戻し装置にかかるもので、とくにサーマルプリンターなどに装填して印字に用いられるインキリボンその他のリボンのリボン供給軸におけるリボン巻戻し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の熱転写型サーマルプリンター1について図18にもとづき概説する。
図18は、熱転写型サーマルプリンター1の概略側面図であって、熱転写型サーマルプリンター1は、インキリボン供給部2と、印字部3と、インキリボン巻取り部4と、を有する。
【0003】
インキリボン供給部2は、リボン供給軸5を有し、このリボン供給軸5は、帯状のインキリボンRをロール状に巻いて保持し、このインキリボンRを帯状に繰り出し可能とするとともに、たとえばコイルスプリング(図示せず)などを有するリボン巻戻し機構6を有している。
【0004】
印字部3は、サーマルヘッド7およびプラテンローラー8を有し、プラテンローラー8の回転にともなって印字用紙P(ラベル連続体)およびインキリボンRをともに移送して印字を行う。印字用紙Pは、台紙S上に複数枚のラベル片Lを仮着したもので、印字終了後に、転向ピン9の部分で台紙Sのみを転向させ、ラベル片Lを剥離する。剥離したラベル片Lをラベルセンサー10により検出する。
【0005】
インキリボン巻取り部4は、リボン巻取り軸11を有し、プラテンローラー8とともにこれを同一の駆動モーター12により回転駆動してインキリボンRを巻き取る。
【0006】
こうした構成の熱転写型サーマルプリンター1において、印字部3における印字操作時には、プラテンローラー8を正方向に回転駆動しているが、印字終了後につぎの印字を行う未印字のラベル片Lをラベルセンサー10により検出するために、プラテンローラー8を逆方向に移送(バックフィード)している。
この逆移送を行う際に、インキリボン供給部2におけるインキリボンRが弛まないようにリボン巻戻し機構6によりリボン供給軸5を逆回転させ、所定長さだけインキリボンRを巻き戻し可能としている。
【0007】
しかしながら、リボン巻戻し機構6は、インキリボンRを繰り出すリボン供給軸5の正方向の回転にともなってそのコイルスプリングに蓄力させ、プラテンローラー8の逆方向の回転時にこのコイルスプリングの反力でインキリボンRを巻き戻すようにしているため、印字用紙Pの当該逆移送時にコイルスプリングによる反力だけを利用したインキリボンRの巻戻し長さには限界があり、印字用紙Pの種類あるいはラベルセンサー10の取付け位置などによっては巻戻し量が不足するなどの問題がある。
【0008】
さらに、インキリボンRの巻き方には、その感熱転写面がロールの表面に出る表巻き方式、および感熱転写面がロールの中側に位置する裏巻き方式があり、それぞれの方式によってリボン供給軸5の正逆回転方向が反対であり、一台のサーマルプリンター1にいずれかの巻き方のインキリボンRを装填する場合には、それぞれに対応可能なリボン巻戻し装置を提供する必要がある。
また、表巻き方式および裏巻き方式の両方について単一の機構で巻戻しを行おうとすると、それぞれの方式についてリボン供給軸5の一周360度の半分の最大角度180度までの回転角に応じた巻戻し量しか得ることができず、巻戻し量が不足するという問題がある。
【0009】
【特許文献1】
特開平9−52414号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上のような諸問題にかんがみなされたもので、印字用紙の逆移送時にインキリボンの逆移送(巻戻し)を所望の長さにわたって行うことができるリボン供給軸におけるリボン巻戻し装置を提供することを課題とする。
【0011】
また本発明は、インキリボンの巻戻し長さを従来のものより長くすることができるリボン供給軸におけるリボン巻戻し装置を提供することを課題とする。
【0012】
また本発明は、巻戻し時にリボン供給軸の正逆巻戻し回転角を各々180度以上に大きくすることができるリボン供給軸におけるリボン巻戻し装置を提供することを課題とする。
【0013】
また本発明は、インキリボンのロールの巻き方に応じて、リボン供給軸の正逆いずれの方向の回転に対しても対応が可能なリボン供給軸におけるリボン巻戻し装置を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、リボン供給軸の回転に追随する少なくとも二段のストッパープレートを設けるとともに、このストッパープレートの二段にわたる回転角を実現する回転によりコイルスプリングに蓄力させてインキリボンを巻き戻すようにすることに着目したもので、帯状のリボンをロール状に巻いて保持し、このリボンを帯状に繰り出し可能とするとともに、所定長さだけこのリボンを巻き戻し可能とするリボン供給軸におけるリボン巻戻し装置であって、上記リボン供給軸を回転可能に支持するブラケットに取り付けるとともに、該リボン供給軸を挿通し、かつその内壁面の軸方向に少なくとも二段のストッパー部を形成したベースと、軸方向に突出するスプリング側当接部およびプレート側当接部を設けた第1のストッパープレートと、このスプリング側当接部および上記ベースの一方の上記ストッパー部にそのスプリング端部を係合するコイルスプリングと、上記第1のストッパープレートの上記プレート側当接部に係合可能とするとともに、上記ベースの他方の上記ストッパー部に係合可能な第2のストッパープレートと、を有することを特徴とするリボン供給軸におけるリボン巻戻し装置である。
【0015】
上記第1のストッパープレートおよび上記第2のストッパープレートの回転にともなって、上記コイルスプリングが上記リボンの巻戻し方向に蓄力することができる。
【0016】
上記リボン供給軸の回転にともなって上記第1のストッパープレートが第1の回転角だけ回転して、そのプレート側当接部が上記第2のストッパープレートに当接し、上記リボン供給軸のさらなる回転にともなって上記第2のストッパープレートが第2の回転角だけ回転して、上記ベースの他方の上記ストッパー部に係合することができる。
【0017】
上記第2のストッパープレートは、上記第1のストッパープレートの上記プレート側当接部に係合可能な第1の円周角を有する第1の段違い羽根部と、この第1の段違い羽根部とは軸方向にずれていて上記ベースの他方の上記ストッパー部に係合可能な第2の円周角を有する第2の段違い羽根部と、を有することができる。
【0018】
上記ベースの上記二段のストッパー部は、上記ベースの内壁面において同じ角度位置にこれを設けることができる。
【0019】
上記ベースを覆うとともに上記リボン供給軸を回転可能に支持可能なカバーと、上記リボン供給軸に取り付けるトルクリミッターと、を有し、このトルクリミッターは、このカバーおよび上記ベースの間に位置して上記リボン供給軸に取り付けることができる。
【0020】
上記第2のストッパープレートに係合して回転可能とするとともに、上記ベースの第3のストッパー部に係合する第3のストッパープレートを設けることができる。
【0021】
上記第1のストッパープレートおよび上記第2のストッパープレートの回転方向は、正逆いずれの方向であってもよい。
【0022】
本発明によるリボン供給軸におけるリボン巻戻し装置においては、リボン供給軸の回転に追随する少なくとも二段のストッパープレートを設けるとともに、このストッパープレートの回転によりコイルスプリングに蓄力させ、インキリボンの巻戻しを行わせるようにしたので、少なくとも二段のストッパープレートの重ね合わせた回転に応じた回転角度分だけコイルスプリングが蓄力することができ、より長い長さにわたってコイルスプリングの反力によるインキリボンRの巻戻し量を確保することが可能となる。
さらに、ストッパープレートを正逆いずれの方向にも回転可能とすることができるので、表巻き方式あるいは裏巻き方式などリボンの巻き方に応じて印字用紙の逆移送時にいずれの方向にリボン供給軸が回転しても、所定の巻戻し機能を発揮することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明の第1の実施の形態によるリボン巻戻し装置20を図1ないし図16にもとづき説明する。ただし、図18と同様の部分には同一符号を付し、その詳述はこれを省略する。
図1は、当該リボン巻戻し装置20の軸方向断面図、図2は、同、分解斜視図であって、リボン巻戻し装置20は、ベース21と、カバー22と、トルクリミッター23と、第1のストッパープレート24および第2のストッパープレート25と、コイルスプリング26と、を有する。
【0024】
ベース21は、ブラケット27にこれを取り付けるもので、ブラケット27およびベース21に前記リボン供給軸5を挿通し、ブラケット27のベアリング28によってリボン供給軸5を回転可能に支持する。
ベース21は、リボン供給軸5とは反対側に開口した円筒状を呈し、その円周部に二箇所のカバー取付け用ネジ孔29を形成してある。
【0025】
カバー22は、リボン供給軸5を回転可能に支持可能なベアリング30を有し、トルクリミッター23、第1のストッパープレート24、第2のストッパープレート25およびコイルスプリング26をその内部に収容してベース21を覆うとともに、リボン供給軸5の端部の固定用ネジ孔31に固定用ネジ32をネジ込み、カバー取付け用ネジ孔29に取付け用ネジ33をネジ込んでこれを固定する。
【0026】
トルクリミッター23は、カバー22およびベース21の間に位置して、リボン供給軸5のリミッターネジ孔34に挿通するリミッターネジ35によってリボン供給軸5にこれを取り付ける。
トルクリミッター23は、後述するように、第1のストッパープレート24および第2のストッパープレート25がその限界まで回転することによるコイルスプリング26の蓄力のあと、所定のトルク(抵抗)をもって、リボン供給軸5から前記印字部3および前記インキリボン巻取り部4(図18)へのインキリボンRの繰り出しを可能とする。
【0027】
図3は、トルクリミッター23および第1のストッパープレート24の組付け状態を第2のストッパープレート25側から見て示す斜視図、図4は、トルクリミッター23および第1のストッパープレート24の組付け状態をカバー22側から見て示す斜視図である。
図示のように、第1のストッパープレート24は、トルクリミッター23に突出形成した係合用突出部36を第1のストッパープレート24の係合用貫通孔37(図2)に係合して両部材を一体に固定する。係合用突出部36の中央貫通孔部にリボン供給軸5を挿通する。
第1のストッパープレート24の円周部外縁側には、互いに軸方向反対側に突出する、より長いスプリング側当接部38および、より短いプレート側当接部39を設けている。
【0028】
図5は、ベース21側から見た第2のストッパープレート25の斜視図であって、第2のストッパープレート25は、リボン供給軸5を挿通する中心円筒部40と、第1のストッパープレート24側の第1の段違い羽根部41と、第1の段違い羽根部41とはリボン供給軸5の軸方向にずれているベース21側の第2の段違い羽根部42と、を有する。
第1の段違い羽根部41は、第1のストッパープレート24のプレート側当接部39に係合可能であって、扇形状を呈し、第1の円周角α1を有する。
第2の段違い羽根部42は、第1の段違い羽根部とは軸方向にずれていて、後述するベース21の第2のストッパー部44(図8)に係合可能であって、扇形状を呈し、第2の円周角α2を有する。
【0029】
図6は、トルクリミッター23、第1のストッパープレート24、第2のストッパープレート25およびコイルスプリング26の組付け状態をベース21側から見て示す斜視図、図7は、トルクリミッター23、第1のストッパープレート24、第2のストッパープレート25およびコイルスプリング26の組付け状態をカバー22側から見て示す斜視図、図8は、第2のストッパープレート25側から見たベース21の内部の斜視図である。
図8に示すように、ベース21は、その内壁面の軸方向に少なくとも同じ角度位置に二段のストッパー部を形成している。すなわち、カバー22側に第1のストッパー部43(一方のストッパー部)を形成し、より内方の深い位置すなわちブラケット27側に一対の第2のストッパー部44(他方のストッパー部)を形成している。
コイルスプリング26は、とくに図6および図7に示すように、その一対のスプリング端部26Aおよびスプリング端部26Bを第1のストッパープレート24のスプリング側当接部38の左右側面に係合しているとともに、ベース21の第1のストッパー部43にも係合している。
【0030】
図9は、ベース21に第2のストッパープレート25のみを嵌め込んだ状態をカバー22側から見て示す斜視図、図10は、同、ベース21にトルクリミッター23、第1のストッパープレート24、第2のストッパープレート25およびコイルスプリング26を嵌め込んだ状態を示す斜視図である。
図示のように、コイルスプリング26の一対のスプリング端部26Aおよびスプリング端部26Bが、第1のストッパープレート24のスプリング側当接部38の左右側面およびベース21の第1のストッパー部43にも係合し、リボン供給軸5ないし第1のストッパープレート24の正逆(時計あるいは反時計)いずれかの方向への回転にともなって、スプリング端部26Aあるいはスプリング端部26Bのいずれかの一方が第1のストッパー部43に係合したまま、スプリング端部26Aあるいはスプリング端部26Bのいずれかの他方が第1のストッパープレート24のスプリング側当接部38とともに回転移動してゆき、コイルスプリング26がインキリボンRの巻戻し方向に蓄力するようになっている。
【0031】
こうした構成のリボン巻戻し装置20の作用について、とくに図11ないし図16にもとづき説明する。
このリボン巻戻し装置20によれば、インキリボンRが、いわゆる表巻き方式あるいは裏巻き方式のいずれの場合であっても所定長さ分だけインキリボンRをリボン供給軸5に巻き戻すことができる。
たとえば図11は、図6の状態から第1のストッパープレート24が図中反時計方向に回転した状態をベース21側から見て示す斜視図であって、コイルスプリング26はその一方のスプリング端部26Aがベース21の第1のストッパー部43に係合したままの状態で(固定端部として停止状態で)、第1のストッパープレート24のスプリング側当接部38の回転により、スプリング側当接部38が第2のストッパープレート25の第1の段違い羽根部41に当接するまで他方のスプリング端部26Bが可動端部として回転して第1の回転角θ1に相当する付勢力を蓄力する。このとき、インキリボンRはリボン供給軸5から帯状に繰り出され始めている。
【0032】
図12は、図11の状態から第1のストッパープレート24が図中さらに反時計方向に回転した状態をベース21側から見て示す斜視図、図13は、同、カバー22側から見て示す斜視図である。
図示のように、スプリング側当接部38が第2のストッパープレート25の第1の段違い羽根部41に当接したまま、さらに第2の回転角θ2だけ回転して第2の段違い羽根部42がベース21の第2のストッパー部44に係合してコイルスプリング26がさらに蓄力し、それ以上の回転を制限される。
【0033】
しかして、第1のストッパープレート24のさらなる回転にともなってトルクリミッター23により、所定のトルクによる抵抗力を付与しつつでリボン供給軸5が回転してインキリボンRを印字部3側に帯状に繰り出すことになる。
【0034】
ここで、印字部3における印字用紙P(ラベル片L)への印字が終了し、プラテンローラー8が逆転してバックフィードが行われると、回転角(θ1+θ2)分だけの蓄力をしていたコイルスプリング26の付勢力によってリボン供給軸5が逆回転し、この逆回転にともなってインキリボンRが印字部3からリボン供給軸5方向に所定長さだけ巻き戻される。
たとえば、図示の例では、図6の状態から図11の状態まで、第1のストッパープレート24が第1の回転角θ1として約90度回転し、さらに図11の状態から図12の状態に第1のストッパープレート24が第2のストッパープレート25とともに第2の回転角θ2として約135度回転するため、90+135=225度分の回転に相当する蓄力を行うことができる。
すなわち、第1のストッパープレート24および第2のストッパープレート25の回転にともなってインキリボンRの巻戻し方向に蓄力していたコイルスプリング26がインキリボンRを巻き戻すことになるので、従来のリボン巻戻し機構6による場合よりインキリボンRを長く巻き戻すことができる。
【0035】
つぎに図14は、図6の状態から第1のストッパープレート24が図中時計方向に回転した状態をベース21側から見て示す斜視図であって、コイルスプリング26はその他方のスプリング端部26Bがベース21の第1のストッパー部43に係合したままの状態で(固定端部として停止状態で)、第1のストッパープレート24のスプリング側当接部38の回転により、スプリング側当接部38が第2のストッパープレート25の第1の段違い羽根部41に当接するまで一方のスプリング端部27Aが可動端部として回転して第1の回転角θ1に相当する付勢力を蓄力する。このとき、インキリボンRはリボン供給軸5から帯状に繰り出され始めている。
【0036】
図15は、図14の状態から第1のストッパープレート24が図中さらに時計方向に回転した状態をベース21側から見て示す斜視図、図16は、同、カバー22側から見た斜視図である。
図示のように、スプリング側当接部38が第2のストッパープレート25の第1の段違い羽根部41に当接したまま、さらに第2の回転角θ2だけ回転して第2の段違い羽根部42がベース21の第2のストッパー部44に係合してコイルスプリング26がさらに蓄力し、それ以上の回転を制限される。
【0037】
図11ないし図13に示した第1のストッパープレート24が反時計方向に回転していく場合と同様に、第1のストッパープレート24のさらなる時計方向への回転によりトルクリミッター23により、所定のトルクによる抵抗力を付与しつつでリボン供給軸5が回転してインキリボンRを印字部3側に帯状に繰り出すことになる。
さらに同様に、印字部3における印字用紙P(ラベル片L)への印字が終了し、プラテンローラー8が逆転してバックフィードが行われると、回転角(θ1+θ2)分だけの蓄力をしていたコイルスプリング26の付勢力によってリボン供給軸5が逆回転し、この逆回転にともなってインキリボンRが印字部3からリボン供給軸5方向に所定長さだけ巻き戻される。
【0038】
本発明においては、第2のストッパープレート25における第1の段違い羽根部41の第1の円周角α1および第2の段違い羽根部42の第2の円周角α2を適宜設計することにより、上述の第1の回転角θ1および第2の回転角θ2を得ることができる。また、その合計(θ1+θ2)について、180度<θ1+θ2<360度となるようにすることができる。
さらに、ベース21における第1のストッパー部43および第2のストッパー部44に対して、第2のストッパープレート25における第1の段違い羽根部41および第2の段違い羽根部42の相対形成位置を対称あるいは非対称に適宜設計することにより、インキリボンRの表巻き方式あるいは裏巻き方式に応じて異なる回転角でコイルスプリング26を蓄力させるようにすることもできる。
【0039】
本発明の上述の第1の実施の形態によるリボン巻戻し装置20おいては、第1のストッパープレート24および第2のストッパープレート25という二段式の回転構造を採用したので、その回転角度領域を増加し、コイルスプリング26の蓄力の程度を増すようにしたが、本発明においては、さらにストッパープレートを三段以上の多段式とすることによって、さらに回転角度領域を増すことができる。
たとえば図17は、本発明の第2の実施の形態によるリボン巻戻し装置50の断面図であって、リボン巻戻し装置50においては、第1のストッパープレート24および第2のストッパープレート25に加えて第3のストッパープレート51を設けている。
この第3のストッパープレート51は、第2のストッパープレート25と同様の構成として、たとえば第2のストッパープレート25の第2の段違い羽根部42あるいは第2の段違い羽根部42から軸方向に突出して形成した第2のプレート側当接部52に係合して回転可能とするとともに、ベース21の第3のストッパー部53に係合可能とすることができる。
【0040】
こうした構成のリボン巻戻し装置50を採用することにより、第1のストッパープレート24、第2のストッパープレート25および第3のストッパープレート51の回転角を加算した分の回転角だけコイルスプリング26が蓄力することが可能となり、したがって、その分コイルスプリング26の反力よりインキリボンRを巻き戻す長さを長くすることができる。
【0041】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、少なくとも二段の第1のストッパープレートおよび第2のストッパープレートを互いに係合可能としてその回転角を加算することができるようにしたので、リボンのバックフィード量を増加させることが可能となり、印字用紙などの種類によらずリボンを適切な張力で保持しておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるリボン巻戻し装置20の軸方向断面図である。
【図2】同、分解斜視図である。
【図3】同、トルクリミッター23および第1のストッパープレート24の組付け状態を第2のストッパープレート25側から見て示す斜視図である。
【図4】同、トルクリミッター23および第1のストッパープレート24の組付け状態をカバー22側から見て示す斜視図である。
【図5】同、ベース21側から見た第2のストッパープレート25の斜視図である。
【図6】同、トルクリミッター23、第1のストッパープレート24、第2のストッパープレート25およびコイルスプリング26の組付け状態をベース21側から見て示す斜視図である。
【図7】同、トルクリミッター23、第1のストッパープレート24、第2のストッパープレート25およびコイルスプリング26の組付け状態をカバー22側から見て示す斜視図である。
【図8】同、第2のストッパープレート25側から見たベース21の内部の斜視図である。
【図9】同、ベース21に第2のストッパープレート25のみを嵌め込んだ状態をカバー22側から見て示す斜視図である。
【図10】同、ベース21にトルクリミッター23、第1のストッパープレート24、第2のストッパープレート25およびコイルスプリング26を嵌め込んだ状態をカバー22側から見て示す斜視図である。
【図11】同、図6の状態から第1のストッパープレート24が図中反時計方向に回転した状態をベース21側から見て示す斜視図である。
【図12】同、図11の状態から第1のストッパープレート24が図中さらに反時計方向に回転した状態をベース21側から見て示す斜視図である。
【図13】同、カバー22側から見て示す斜視図である。
【図14】同、図6の状態から第1のストッパープレート24が図中時計方向に回転した状態をベース21側から見て示す斜視図である。
【図15】同、図14の状態から第1のストッパープレート24が図中さらに時計方向に回転した状態をベース21側から見て示す斜視図である。
【図16】同、カバー22側から見た斜視図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態によるリボン巻戻し装置50の断面図である。
【図18】従来の熱転写型サーマルプリンター1の概略側面図である。
【符号の説明】
1 熱転写型サーマルプリンター(図18)
2 インキリボン供給部
3 印字部
4 インキリボン巻取り部
5 リボン供給軸
6 リボン巻戻し機構
7 サーマルヘッド
8 プラテンローラー
9 転向ピン
10 ラベルセンサー
11 リボン巻取り軸
12 駆動モーター
20 リボン巻戻し装置(第1の実施の形態、図1、図2)
21 ベース
22 カバー
23 トルクリミッター
24 第1のストッパープレート
25 第2のストッパープレート
26 コイルスプリング
26A コイルスプリング26のスプリング端部
26B コイルスプリング26のスプリング端部
27 ブラケット
28 ベアリング
29 カバー取付け用ネジ孔
30 ベアリング
31 固定用ネジ孔
32 固定用ネジ
33 取付け用ネジ
34 リミッターネジ孔
35 リミッターネジ
36 係合用突出部
37 係合用貫通孔
38 第1のストッパープレート24のスプリング側当接部
39 第1のストッパープレート24のプレート側当接部
40 第2のストッパープレート25の中心円筒部
41 第2のストッパープレート25の第1の段違い羽根部
42 第2のストッパープレート25の第2の段違い羽根部
43 ベース21の第1のストッパー部(一方のストッパー部)
44 ベース21の第2のストッパー部(他方のストッパー部)
50 リボン巻戻し装置(第2の実施の形態、図17)
51 第3のストッパープレート
52 第2のストッパープレート25の第2のプレート側当接部
53 ベース21の第3のストッパー部
R インキリボン(リボン)
P 印字用紙(ラベル連続体)
S 台紙
L ラベル片
α1 第1の段違い羽根部41の第1の円周角(図5)
α2 第2の段違い羽根部42の第2の円周角(図5)
θ1 第1の回転角(図11、図14)
θ2 第2の回転角(図12、図15)
Claims (7)
- 帯状のリボンをロール状に巻いて保持し、このリボンを帯状に繰り出し可能とするとともに、所定長さだけこのリボンを巻き戻し可能とするリボン供給軸におけるリボン巻戻し装置であって、
前記リボン供給軸を回転可能に支持するブラケットに取り付けるとともに、該リボン供給軸を挿通し、かつその内壁面の軸方向に少なくとも二段のストッパー部を形成したベースと、
軸方向に突出するスプリング側当接部およびプレート側当接部を設けた第1のストッパープレートと、
このスプリング側当接部および前記ベースの一方の前記ストッパー部にそのスプリング端部を係合するコイルスプリングと、
前記第1のストッパープレートの前記プレート側当接部に係合可能とするとともに、前記ベースの他方の前記ストッパー部に係合可能な第2のストッパープレートと、
を有することを特徴とするリボン供給軸におけるリボン巻戻し装置。 - 前記第1のストッパープレートおよび前記第2のストッパープレートの回転にともなって、前記コイルスプリングが前記リボンの巻戻し方向に蓄力することを特徴とする請求項1記載のリボン供給軸におけるリボン巻戻し装置。
- 前記リボン供給軸の回転にともなって前記第1のストッパープレートが第1の回転角だけ回転して、そのプレート側当接部が前記第2のストッパープレートに当接し、
前記リボン供給軸のさらなる回転にともなって前記第2のストッパープレートが第2の回転角だけ回転して、前記ベースの他方の前記ストッパー部に係合することを特徴とする請求項1記載のリボン供給軸におけるリボン巻戻し装置。 - 前記第2のストッパープレートは、
前記第1のストッパープレートの前記プレート側当接部に係合可能な第1の円周角を有する第1の段違い羽根部と、
この第1の段違い羽根部とは軸方向にずれていて前記ベースの他方の前記ストッパー部に係合可能な第2の円周角を有する第2の段違い羽根部と、を有することを特徴とする請求項1記載のリボン供給軸におけるリボン巻戻し装置。 - 前記ベースの前記二段のストッパー部は、
前記ベースの内壁面において同じ角度位置にこれを設けることを特徴とする請求項1記載のリボン供給軸におけるリボン巻戻し装置。 - 前記ベースを覆うとともに前記リボン供給軸を回転可能に支持可能なカバーと、
前記リボン供給軸に取り付けるトルクリミッターと、
を有し、
このトルクリミッターは、このカバーおよび前記ベースの間に位置して前記リボン供給軸に取り付けることを特徴とする請求項1記載のリボン供給軸におけるリボン巻戻し装置。 - 前記第2のストッパープレートに係合して回転可能とするとともに、前記ベースの第3のストッパー部に係合する第3のストッパープレートを設けることを特徴とする請求項1記載のリボン供給軸におけるリボン巻戻し装置。
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