JP4346733B2 - 部品供給装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表面実装機に搭載される部品供給装置であって、特に、一定間隔おきに多数の部品を収納したテープを巻回したリールを保持し、このリールからテープを導出しつつ所定の部品供給位置に順次部品を供給するように構成された部品供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば、テープ本体とカバーテープとからなって一定間隔おきに多数の部品を収納したテープをリールに巻回した状態で保持し、このテープをリールから導出しつつ所定の部品取出し部に導き、この部品取出し部において、カバーテープをテープ本体から剥がして部品の取出しが可能な状態とし、表面実装機に搭載される部品装着用の吸着ヘッドにより部品の吸着を行わせるとともに、部品が吸着された後は、送り機構により間歇的にテープを送り出させるようにしたいわゆるテープフィーダーと称する部品供給装置は一般に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
テープフィーダーは、一旦テープが無くなると(つまり部品が無くなると)、リールを新たなものに交換する必要があり、リール交換中は部品の供給ができなくなって実装動作を中断する必要があることから、通常は同種の部品を供給する複数のテープフィーダーを設けておき、一のフィーダーにおいてテープが無くなると、同種の部品を供給する別のフィーダーにより部品を供給し、その間にテープが無くなったフィーダーのリールを交換するようにしている。これによりテープが無くなった場合でも、実装動作を中断することなくリールの交換を行うことができるようにしている。
【0004】
ところが、表面実装機には、多くの種類の部品を供給可能とすべく多数のフィーダーを搭載する必要があるため、全ての種類の部品について複数のフィーダーを搭載しようとすると、いきおい表面実装機の大型化を招くこととなり好ましくない。そればかりか、吸着ヘッドを移動させる範囲が広くなりタクトタイムへの影響も無視できなくなる。
【0005】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、タクトタイムの短縮化、表面実装機の省スペース化に貢献することができる部品供給装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、表面実装機の部品供給部に固定される装置本体と、この装置本体に連結され、かつ一定間隔おきに部品が収納されたテープ本体の表面に部品飛び出し防止用のカバーテープが貼着されたテープを巻回したリールを保持するためのリール保持体とを備え、装置本体に、所定の部品供給位置に向けて部品を案内する案内通路が設けられてその通路長さが複数の部品をストックできるように設定されている一方、リール保持体に、カバーテープ側が上面となるようにリールからテープを導出しつつこのテープから部品を取り出して案内通路内に順次部品を送り出す送出手段が設けられており、送出手段は、カバーテープをテープ本体から剥がすカバーテープ引取り機構と、上記案内通路の基端部でカバーテープ引剥がし後のテープ本体が反転するように案内する通路と、この通路に沿って案内されるテープ本体を通路底側から押圧することにより部品を案内通路に押し出す押し出し部材とを有するものである。
【0007】
この装置によると、リールからテープが導出されつつこのテープから部品が取り出されて案内通路に送り出され、案内通路に沿って部品が所定の部品供給位置に供給される。この際、案内通路には複数の部品がストックされ、部品が表面実装機の吸着ヘッド等により取り出されるに伴い順次部品供給位置に部品が案内される。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0015】
図1は、本発明に係る部品供給装置を斜視図で示している。この図に示すように部品供給装置10は、表面実装機の基台1上に固定される装置本体12と、この装置本体に取付けられる(連結される)リール保持体14とから構成されている。リール保持体14は、図2に示すように、装置本体12に対して脱着可能に構成されており、リール保持体14に設けられたクランプ46の操作に応じて装置本体12に対して脱着されるようになっている。
【0016】
上記装置本体12は、架台20を介して上記基台1上に固定される細長のベース22を有している。このベース22には、その先端側(図1で左方側)に部品を案内するための案内部材24が設けられ、この案内部材24の後側に上記リール保持体14の取付部23が設けられている。
【0017】
上記案内部材24は、ベース長手方向に延びる先端の水平部24aとその後方に続くスロープ部24bとを有することによりベース先端(図1では左方端)に向かって先下がりに形成されているとともに、その表面には、部品を案内するための溝状の案内通路26が形成されている。案内部材24のうち水平部24aの所定箇所には、図示を省略するが振動子が内蔵されており、この振動子が作動することにより案内通路26の部品の案内面に振動が与えられるように構成されている。そして、後述するように上記リール保持体14から部品が送出されると、案内通路26内に沿って部品がスロープ部24bから水平部24aへと自重で滑落し、さらに案内面の振動により案内部材24先端に向かって移動させられる。これにより案内部材24の先端に設けられた所定の部品供給位置Sに部品が供給されるようになっている。
【0018】
なお、案内通路26の全長、すなわち案内面の長さは供給する部品の長さよりも十分に長く設定されており、これにより部品を上記部品供給位置Sに案内する一方で、案内通路26内に複数個の部品を一列に並べた状態で待機させておける(ストックしておける)ように構成されている。そして、水平部24aの基端部分には、案内通路26にストックされている部品の有無を検知可能な部品センサ28が配設され、このセンサ28によるストック部品の検知に基づき部品の残数及び後記テープ2の有無が検知されるように構成されている。すなわち、部品センサ28は、案内通路26に沿って一列に並べた状態でストックされている部品のうち、部品供給位置Sから所定個数目の部品を検知するように配置されており、部品センサ28の出力が部品検知状態から非検知状態に切り替わることによりストック部品の残数が検知され、また、後述するように部品センサ28による部品の非検知状態が所定時間経過することによりテープ切れが検知されるようになっている。
【0019】
また、案内部材24には、上記スロープ部24bに案内通路26を覆うカバー32(図4参照)が装着され、これにより案内通路26に沿って滑落する部品の案内部材24からの脱落が防止されるように構成されている。さらにスロープ部24bの基端部には、上記リール保持体14に対するジョイント30(図4参照)が装着され、リール保持体14から送出される部品がこのジョイント30を介して案内通路26に案内されるように構成されている。
【0020】
一方、上記リール保持体14は、先端部に部品取出し部42を、後端部にリール保持部44をそれぞれ備え、リール保持部44に、多数の部品を収納したテープ2をリール3に巻回した状態で保持している。そして、上記部品取出し部42とリール保持部44との間にクランプ46を備え、部品取出し部42を上記取付部23に位置決めした状態でこのクランプ46により上記ベース22に対して取付け固定されている。なお、図中符号47は、上記クランプ46を操作するレバーで、このレバー操作によりクランプ状態とクランプ解除状態とが切り替えられるようになっている。
【0021】
上記部品取出し部42には、リール3から導出されたテープ2が図外のテープ案内部材を介して導かれており、以下に説明するように、テープ繰り出し機構およびカバーテープ引取り機構によりリール3からテープ2を繰り出しながら順次部品を上記案内通路26に送出するように構成されている。
【0022】
上記リール3から導出されるテープ2は、例えばテープ本体2aとカバーテープ2b(図3及び図4参照)とで構成されている。上記テープ本体2aには、上部に開口した部品収納部2cが一定間隔おきに多数配設されて、各部品収納部2cに部品Pが収納されており、さらに、テープ本体2aの側部には、多数の係合孔2dが一定間隔おきに配設されている。上記カバーテープ2bは、テープ本体2aの部品収納部2cを上方から閉鎖するようにテープ2の上面に接着されている。そして、上記部品取出し部42においてカバーテープ2bがテープ本体2aから剥がされて部品Pの取出しが可能な状態とされ、例えば、上記部品供給位置Sから部品Pが取出されると、テープ繰り出し機構の作動により、テープ2が一定量ずつ繰り出されるようになっている。
【0023】
テープ繰り出し機構およびカバーテープ引き取り機構は詳しく図示していないが、例えば、以下のように構成されている。
【0024】
すなわち、テープ繰り出し機構は、部品取出し部42に位置するスプロケット5と、このスプロケット50を回転駆動させるためのエアシリンダ52とから構成されており、上記スプロケット50が部品取出し部42に導かれたテープ2の上記係合孔2dに係合するように配設されることにより、上記エアシリンダ52が作動すると、スプロケット50が回転してテープ2が一定量だけ繰り出されるようになっている。
【0025】
一方、カバーテープ引取り機構は、上記エアシリンダ52の駆動により回転する一対の引取りローラを有しており、テープ本体2aから分離されたカバーテープ2bがこれらローラ間を経て図外の処理ケースに案内されている。そして、エアシリンダ52の駆動によりスプロケット50が作動すると、これに連動して上記ローラ対が回転し、これによりカバーテープ2bを引っ張ってテープ本体2aからカバーテープ2bを引き剥すように構成されている。
【0026】
図3及び図4は、部品取出し部42の構造を概略的に示している。これらの図に示すように、部品取出し部42にはテープ2を案内するテープ案内溝56が形成されるとともにこのテープ案内溝56の上方にカバー部材54が設けられており、上記リール3から導出されて部品取出し部42に導かれたテープ2が、このテープ案内溝56に沿ってカバー部材54の下側を移動するようになっている。
【0027】
上記カバー部材54には、カバーテープ引出し用の開放部55が形成されており、この開放部55の端部(図3、図4では左側端部)でカバーテープ2bが折り返されて上記カバーテープ引取り機構により引取られることによりカバーテープ2bがテープ本体2aから引き剥がされるようになっている。
【0028】
部品取出し部42の先端、つまりリール保持体14の先端には、図4に示すようにカバー部材54とリール保持体14のフレーム57とからなるテープ案内用の通路58が設けられている。この通路58は、リール保持体14の先端から下方に指向しており、テープ本体2aがこの通路58を通じてリール保持体14の先端部分から下方に向かって案内されることによりリール保持体14の先端部分で反転さられるようになっている。
【0029】
そして、上記リール保持体14が装置本体12に取付けられた状態で、図4に示すように上記ジョイント30の上端がカバー部材54の先端に当接し、このジョイント30内に形成された部品導入用の通路30aが上記通路58に連通している。また、上記フレーム57に電磁ソレノイド59により駆動されるプッシュロッド59a(押し出し部材)が配設され、このプッシュロッド59aが上記通路30aの入口部分に対向する位置において上記フレーム57に形成された貫通穴57aを通じて上記通路58に出没可能に配置されている。すなわち、カバーテープ2bを引き剥がした状態でテープ本体2aを通路58に沿って案内しつつ上記のように反転させるとともに、上記プッシュロッド59を突出駆動させてテープ本体2aの裏側から部品Pを押圧することにより、部品Pを部品収納部2cからジョイント30内に脱落させ、図中矢印で示すように、部品Pを上記通路30aを通じて案内通路26に送出するようになっている。つまり、上記テープ繰り出し機構、カバーテープ引取り機構、プッシュロッド59a、電磁ソレノイド59及び通路58等により本発明における部品Pの送出手段が構成されている。
【0030】
なお、部品Pが取り出された後のテープ本体2aは、同図に示すようにリール保持体14のフレーム57と案内部材24の間の隙間を通じてリール保持体14の後方下部に案内され、上記カバーテープ引取り機構により引き取られたカバーテープ2bと共に図外の処理ケース等に送られるようになっている。
【0031】
以上のように構成された上記部品供給装置10においては、リール3から引き出されたテープ2が上記テープ繰り出し機構の作動によりテープ案内溝56に沿って部品取出し部42に繰り出される一方、上記カバーテープ引取り機構の作動によりテープ2からカバーテープ2bが剥ぎ取られ、これによりテープ2からの部品Pの取り出しが可能な状態とされる。そしてさらにテープ2が繰り出され、テープ2が通路58を通じてリール保持体14の後方下部に向かって反転案内されることにより、部品Pがテープ2から上記ジョイント30を通じて上記案内部材24の案内通路26内に送出され、案内部材24のスロープ部24bを自重で案内通路26に沿って滑落しつつ部品供給位置Sに案内されることとなる。
【0032】
この際、上記部品供給装置10では、図5に示すように、例えば略直方体の部品Pを横向きの状態(すなわち、部品の長手方向が案内通路26の幅方向と平行となる状態)で案内通路26に送出するようにしており、部品Pがスロープ部24bを滑落する際には、その途中で、部品Pの向きが縦向き(すなわち、部品の長手方向が案内通路26の幅方向と直交する状態)に方向転換されてから部品供給位置Sに供給される。
【0033】
すなわち、上記案内部材24の案内通路26には、同図に示すように、案内通路26の通路幅がスロープ部24bの途中で先窄まり、具体的には案内通路26の片方の側壁(同図では右側の側壁)を基準にしてその側壁と他方側の側壁(同図では左側の側壁)との間隔がスロープ部24bの特定位置上流側より下流側で狭幅に変更されることにより案内通路26に狭幅部26aと広幅部26bとが形成され、この通路幅変更箇所の側壁に段状の当たり27が形成されている。そして、案内通路26の狭幅部26aの通路幅が縦向きの部品幅よりわずかに大きく設定される一方、広幅部26bの通路幅が横向きの部品幅よりわずかに大きく設定されている。これにより案内通路26に部品Pが送出されると、部品Pが広幅部26bを滑落しつつその一角部が上記当たり27に当接して部品Pが回転し、これにより部品Pが横向きの状態から縦向きの状態に方向転換させられる。そして、縦向きの状態で狭幅部26aに導入されて部品供給位置Sまで案内されることとなる。
【0034】
上記案内部材24には、少なくとも上記部品センサ28により検知され得る数の部品が常時ストックされる。そして、吸着ヘッドheにより部品供給位置Sにおいて部品Pが案内部材24からピックアップされると、案内部材24に内蔵された振動子が作動されることにより案内通路26の案内面に振動が付与され、これにより案内部材24にストックされている部品Pが部品供給位置Sに向かって一斉に移動させられる。そして、例えば、ストック部品Pが移動することにより部品センサ28の出力が部品検知状態から非検知状態に切り替わると、上記テープ繰り出し機構が作動してテープ2が繰り出され、これによりリール保持体14から装置本体12に部品Pが送出されてストック部品Pの補給が行われ、以後、上記吸着ヘッドheにより部品供給位置Sから部品Pがピックアップされるに伴い、間歇的に振動子が作動されつつリール保持体14から案内部材24に部品Pが送出されれ、これにより連続して部品供給位置Sに部品Pが供給されることとなる。
【0035】
そして、例えば部品センサ28の出力が所定時間以上非検知状態となる場合、つまりリール保持体14においてテープが無くなり部品Pの送出が行われない場合には、例えばオペレータに報知してリール3の交換を行う。リール3の交換は、上記レバー47を操作してクランプ46のクランプ状態を解除し、図2に示すようにリール保持体14を装置本体12から取外した後、新たなリール3を装備した別のリール保持体14と交換することにより行うことができる。この際、上述のように案内部材24には、複数の部品Pがストックされて供給可能な状態にあるため、部品供給装置10において部品Pを供給しながらリール3の交換を行うことができる。換言すればリール3の交換のために表面実装機を停止させる必要がない。
【0036】
このように上記の部品供給装置10は、リール保持体14に保持したテープ2から部品Pを取出して案内部材24に送出する一方で、案内部材24に複数の部品Pをストックしながら部品供給位置Sに供給するように構成しているため、リール保持体14においてテープが無くなった場合でも部品Pの供給を継続することができ、テープ2が無くなった後、ストック部品Pが無くなるまでの間を利用してリール3の交換を行うことができる。そのため、従来のいわゆるテープフィーダーのように、リール交換のために実装動作を中断する必要が一切なく、これによりタクトタイムの短縮化に貢献することができる。
【0037】
しかも、実装動作を中断することなくリール交換を行うことができることで、従来のように同種の部品を供給する複数のテープフィーダーを並設する必要がなくなり、これにより表面実装機の大型化を回避でき、表面実装機の省スペース化に貢献することができる。また、同種の部品を供給する複数のテープフィーダーを並設する必要がなくなることによって、表面実装機における吸着ヘッドheの移動範囲を小さくすることができ、これによってさらにタクトタイムの短縮化に貢献することができる。
【0038】
その上、上記部品供給装置10では、案内部材24を備えた装置本体12とリール3を保持するリール保持体14とが分離可能となっていて、リール3の交換時には、リール保持体14の全体を交換することによりリール3の交換を極めて速やかに行うことができるという利点もある。つまり、リール3のみを交換する場合には、リール3を交換した後、テープ繰り出し機構に対してテープ2を所定の方法で引き回し、さらにテープ2のカバーテープ2bを引き剥がして所定の方法でカバーテープ引取り機構に引き回す作業が必要となるため、リール3の交換作業に時間と手間がかかる。ところが、上記のようにリール保持体14の全体を交換するようにすれば、予め、テープ繰り出し機構やカバーテープ引取り機構に対してテープ2やカバーテープ2bを引き回しておくことができるため、リール保持体14の交換後は、直ちにテープ2の繰り出し動作を実行することができる。従って、リール3のみを交換する場合に比べると極めて速やかにリール3の交換を行うことができる。
【0039】
なお、以上説明した部品供給装置10は、本発明に係る部品供給装置の一の実施の形態であって、その具体的な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0040】
例えば、上記の部品供給装置10では、本発明の方向転換手段として、図5に示すように案内部材24の案内通路26に狭幅部26aと広幅部26bとを設け、その境の当たり27に部品Pを当接させるこにより部品Pに回転力を付与して部品Pの方向を転換する構造を採用しているが、例えば、図6に示すような方向転換機構を採用するようにしてもよい。すなわち、狭幅部26aと広幅部26bとの間にアクチュエータ64により回転駆動される回転体60を配置し、この回転体60に、案内通路26の片方の側壁に連続する面62aとこれに直交する面62bとからなるL字形の部品保持部62を設け、同図に示すようにリール保持体14から送出される部品Pをこの部品保持部材62により横向けの状態で保持した後、図7に示すように、アクチュエータ64の作動により回転体60を90度回転させ、これにより部品Pを横向きの状態から縦向きの状態に方向転換させてから狭幅部26aに導出するようにしてもよい。なお、部品の方向転換手段の具体的な構成は、これら以外の構成であってもよく、また、不要な場合は省略してもよい。
【0041】
また、上記部品供給装置10では、装置本体12とリール保持体14とが分離可能となっているが、必ずしも分離構造を採る必要はなく、装置本体12とリール保持体14とを一体構成としてもよい。但し、表面実装機の部品供給部には、多数の部品供給装置10を互いに接近した状態で配置するため、リール3の交換作業やリール保持体14のメンテナンス作業が困難なレイアウト構成となることが多い。そのため、リール3の交換作業性やメンテナンス性を考えれば、上述のように、リール保持体14を装置本体12から分離可能な構成とするのが望ましい。
【0042】
また、上記の案内部材24では、振動子の作動により案内通路26の部品案内面に振動を与えることによりストック部品Pを部品供給位置Sに向けて移動させるようにしているが、これは本願の例では案内部材24の水平部24aの距離が比較的長くストック部品Pの案内が滞る虞があるためであり、例えば、ストック部品Pがそれらの自重により滑落しつつ確実に部品供給位置Sに達することができるような構成の場合には、振動子を省略してもよい。
【0043】
また、上記部品供給装置10では、電磁ソレノイド59によりプッシュロッド57aを作動させることによりテープ本体2aを裏側から押圧して部品Pを通路30aに押し出すようにしているが、部品Pを押し出すための具体的な機構は、これに限られるものではなく、例えば、エアシリンダやモータによりプッシュロッド57aを駆動させたり、あるいはモータ駆動の偏心カムを用いてテープ本体2aを押圧するようにしてもよい。なお、テープ本体2aを反転させるだけで部品Pが自ずと上記通路30aを通じて案内通路26に案内され得るような場合にはこのような部品押し出しのための機構を省略するようにしてもよい。
【0044】
また、上記部品供給装置10では、案内通路26に部品センサ28を設け、この部品センサ28によりストック部品Pの残数及びテープ2の有無を検知するようにしているが、勿論、リール保持体14にテープ2の有無を検知するセンサを別個設け、ストック部品Pの残数及びテープ2の有無を別個独立のセンサによって監視するようにしてもよい。
【0045】
なお、上記部品供給装置10では、少なくとも部品センサ28により検知し得る数の部品Pを案内部材24においてストックし、部品センサ28の部品の非検知状態が所定時間を経過するとテープ2が無くなったと判断してオペレータにリール3の交換を促すようにしているが、これはリール交換タイミングを指示するための一つの制御例であって、必ずこのような制御を採用しなけらばならない訳ではない。このような具体的な制御内容は、部品供給装置10を搭載する表面実装機の構成との関係で適宜設定するようにすればよい。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、リール保持体に保持したリールからテープを送出しつつこのテープから部品を取出して装置本体の案内通路に送出する一方で、この案内通路に複数の部品をストックしながら所定の部品供給位置に向かって部品を供給するように構成し、これによりテープが無くなってもしばらくは部品の供給を継続できるようにしているので、テープが無くなった後、ストック部品が無くなるまでの間を利用してリール交換を行うことができる。従って、従来のいわゆるテープフィーダーのように、リール交換のために実装動作を中断する必要がなく、これによりタクトタイムの短縮化に貢献することができる。しかも、実装動作を中断することなくリール交換を行えるため、従来のように同種の部品を供給する複数のテープフィーダーを並設する必要がなく、これにより表面実装機の省スペース化に貢献することができる。また、同種の部品を供給する複数のテープフィーダーを並設する必要がなくなることにより、表面実装機における吸着ヘッドの移動範囲を小さくすることができ、これによりさらにタクトタイムの短縮化に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る部品供給装置を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る部品供給装置を装置本体とリール保持体とに分離した状態を示す斜視図である。
【図3】部品取出し部を示すリール保持体の平面図である。
【図4】部品取出し部を示すリール保持体の断面図である。
【図5】部品の方向転換機構を示す案内部材の斜視図(一部断面図)である。
【図6】部品の方向転換機構の他の構成を示す案内部材の要部斜視図(方向転換前)である。
【図7】部品の方向転換機構の他の構成を示す案内部材の要部斜視図(方向転換後)である。
【符号の説明】
1 基台
3 リール
10 部品供給装置
12 装置本体
14 リール保持体
24 案内部材
26 案内通路
he 吸着ヘッド
S 部品供給位置
Claims (1)
- 表面実装機の部品供給部に固定される装置本体と、この装置本体に連結され、かつ一定間隔おきに部品が収納されたテープ本体の表面に部品飛び出し防止用のカバーテープが貼着されたテープを巻回したリールを保持するためのリール保持体とを備え、
上記装置本体に、所定の部品供給位置に向けて部品を案内する案内通路が設けられてその通路長さが複数の部品をストックできるように設定されている一方、上記リール保持体に、カバーテープ側が上面となるように上記リールからテープを導出しつつこのテープから部品を取り出して上記案内通路内に順次部品を送り出す送出手段が設けられており、
上記送出手段は、上記カバーテープをテープ本体から剥がすカバーテープ引取り機構と、上記案内通路の基端部でカバーテープ引剥がし後のテープ本体が反転するように案内する通路と、この通路に沿って案内されるテープ本体を通路底側から押圧することにより部品を上記案内通路に押し出す押し出し部材とを有することを特徴とする部品供給装置。
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