以下、本発明の実施の形態について説明する。
<発明の第1の実施の形態> 図1は、後処理装置FSを画像形成装置Aに接続して成る画像形成システムの本発明の一実施形態を示す全体構成図であり、図2はその外観斜視図である。
[画像形成装置A] 画像形成装置Aは、回転する像担持体1の周囲に、帯電手段2、像露光手段(書き込み手段)3、現像手段4、転写手段5A、除電手段5B、及びクリーニング手段6を配置した画像形成部を有し、帯電手段2によって像担持体1の表面に一様帯電を行った後に、像露光手段3のレーザビームによって原稿から読み取られた画像データに基づく露光走査を行って潜像を形成し、該潜像を現像手段4により反転現像して像担持体1の表面にトナー像を形成する。
一方、記録紙収納手段7Aに収容された記録紙Sは、給紙手段7Bにより給紙され転写位置へと送られる。転写位置において転写手段5Aにより前記トナー像が記録紙S上に転写される。その後に、記録紙Sは除電手段5Bにより裏面の電荷が消去され、像担持体1から分離され、中間搬送手段7Cにより搬送され、引き続き定着手段8により加熱定着され、排紙手段7Dにより排出され、後処理装置FSに送り込まれる。
記録紙Sの両面に画像形成を行う場合には、定着手段8により加熱定着された記録紙Sを、搬送路切り換え板7Eにより通常の排紙通路から分岐し、反転搬送手段7Fにおいてスイッチバックして表裏反転して裏面に画像形成した後、排紙手段7Dにより装置外に排出される。排紙手段7Dから排出された記録紙Sは、後処理装置FSに送り込まれる。
画像形成装置Aの上部前面側には、画像形成に関するジョブ情報、および、後処理に関するジョブ情報を入力可能な操作部9が配置されている。操作部9から入力されたジョブ情報により、画像形成装置Aにおける画像形成がなされ、後処理装置FSは画像形成装置から排出される記録紙にジョブで指定された穴あけ処理、折り処理、綴じ処理等の後処理を画像形成動作と連動して行う、オンラインモードによる後処理が可能である。
画像形成装置Aの上部には、原稿移動型読み取り方式の自動原稿送り装置を備えた画像読み取り装置Bが設置されている。
画像形成装置Aから排出された記録紙Sは、後処理装置FSに受け入れられ、穴あけ手段40による穴あけ処理、シフト手段50によるシフト処理、集積部(用紙収納部)70の綴じ手段(ステイプル手段)700による綴じ処理、折り手段80における折り処理等の後処理がおこなわれた後、直接排紙手段30、昇降排紙台62、排出トレイ800の何れかに排出される。
後処理装置FSの上部には、本発明の特許請求の範囲に記す複数の用紙載置手段の一例として、第1の挿入紙載置台PT1と第2の挿入紙載置台PT2の2つの挿入紙載置台が配置されており、画像形成装置を経由しない用紙を収納可能である。第1の挿入紙載置台PT1と第2の挿入紙載置台PT2とに載置された用紙は、集積部70に搬送され、画像形成装置から排出される複数枚の記録紙Sの前後または中間にを挿入することが可能である。また、第1の挿入紙載置台PT1と第2の挿入紙載置台PT2とに載置された用紙には後述するオフラインモードにより後処理を行うことが可能である。本実施の例における第1、第2の載置台に載置可能な用紙数は、それぞれ100枚である。
第2の挿入紙載置台PT2の下方には、後処理装置FSに送り込まれた記録紙Sを直接排紙して収容する直接排紙手段30が設けられている。
後処理装置FSの上部前面側には、穴あけ処理、綴じ処理、及び折り処理の内、1つまたは複数の後処理を選択して入力可能な操作部90が配置されている。操作部90からジョブ情報を入力することにより、用紙載置台に載置された用紙に、入力されたジョブ情報に基づく後処理動作を行うことが可能である。操作部90から入力されて実行される後処理動作は、画像形成装置Aの画像形成動作と連動しないオフラインモードによる動作であり、その動作の詳細は後述する。
[後処理装置FS] 図3は、本発明に係る後処理装置FS内における構成、及び、第1の挿入紙載置台PT1、第2の挿入紙載置台PT2に載置された用紙の搬送経路を説明するための全体構成図である。
後処理装置FSは画像形成装置Aから搬出された記録紙Sの受入部11が、画像形成装置Aの排紙手段7Dと合致するような位置と高さに設置されている。
受入部11には、画像形成装置Aから画像形成処理された記録紙Sと、第1の挿入紙載置台PT1から供給される用紙である用紙KA(例えば仕切紙)と、第2の挿入紙載置台PT2から供給される用紙である用紙KB(例えば表紙)とが導入される。前述のように、本実施の例における第1、第2の載置台に載置可能な用紙数は、それぞれ100枚である。
・(第1及び第2の挿入紙載置台からの給紙) 第1の挿入紙載置台PT1の給紙皿内に収容された用紙KAは、給紙部21により分離、給送され、搬送ローラ22、23、24に挟持されて、受入部11に導入される。また、第2の挿入紙載置台PT2の給紙皿内に収容された用紙KBは、給紙部25により分離、給送され、搬送ローラ23、24に挟持されて、受入部11に導入される。
また、第1の載置台には第1の用紙残量検知センサPS1が、第2の載置台には第2の用紙残量検知センサPS2が設けられており、それぞれの用紙の有無を検知可能となっている。この第1および第2の用紙残量検知センサPS1およびPS2が、特許請求の範囲に記す用紙載置手段に載置された用紙の有無を検知する用紙検知手段の実施の形態の一例にあたる。
・(穴あけ処理) 受入部11の用紙搬送方向下流側に配置された穴あけ手段40は、駆動手段により昇降駆動されるパンチ41と、パンチ41の刃部に嵌合するダイス42を有し、画像形成装置Aから送り込まれた記録紙S、及び第1の挿入紙載置台PT1から搬送された用紙KA、第2の挿入紙載置台PT2から搬送された用紙KBに穴あけ処理を行うことができる。
・(用紙分岐) 穴あけ手段40の用紙搬送方向下流側には、切り換え手段G1、G2から成る用紙分岐手段が設けられている。切り換え手段G1、G2は図示しないソレノイドの駆動により三方の用紙搬送路、即ち、上段排紙用の第1搬送路イ、中段の第2搬送路ロ、下段の第3搬送路ハの何れかに選択的に分岐される。
・(単純排紙) 単純排紙の用紙搬送が設定されると、切り換え手段G1は第2搬送路ロ、第3搬送路ハを遮断し、第1搬送路イのみを開放する。
記録紙S等は、搬送ローラ31に挟持されて上昇し、排出ローラ32により排出され、固定排紙台33上に載置され、順次積載される。
・(シフト処理) この搬送に関するモードに設定されると、切り換え手段G1、切り換え手段G2は第2搬送路ロのみが開放される。画像形成装置Aより排出された画像形成済みの記録紙S、または、第1の挿入紙載置台PT1から給送された用紙KA、或いは、第2の挿入紙載置台PT2から給送された用紙KBは、第2搬送路ロを進行しながら、シフト手段50により用紙搬送方向に直交する方向に所定量移動されるようにシフト処理され、排紙手段60の排出ローラ61により挟持されて機外の昇降排紙台62に順次載置される。この昇降排紙台62は多数枚の記録紙Sを排紙するときには、順次下降するように構成されている。
・(綴じ処理) 図4は、集積部70と折り手段80から成る後処理ユニットの部分断面図である。
画像形成装置の操作部9(図2参照)または後処理装置の操作部90を介して綴じ処理または折り処理が設定されると、画像形成済みの記録紙Sや、用紙KA、KBは、穴あけ手段40(図3参照)を通過し、切り換え手段G2の下方の第3搬送路ハに送り込まれ、搬送ローラ12に挟持されて下方に搬送される。
第3搬送路ハにおいて、記録紙Sは、紙サイズにより、通紙路13A、あるいは、通紙路13Bのいずれかを通過した後、搬送ローラ14に挟持されて、下方に搬送される。記録紙Sは、更に下流の入口搬送ローラ対(レジストローラ)15により挟持されて集積部70に搬送される。この集積部70が特許請求の範囲に記載した集積手段の一つの実施の形態の例にあたる。集積部70に搬送された記録紙Sは、集積部70において傾斜配置された用紙載置台(スタッカ)71の上方空間に排出され、用紙載置台71または用紙載置台71上に既に積載されている記録紙Sの上面に順次載置される。用紙載置台71上に所定枚数の記録紙Sが積載されると、打針機構701と受針機構702とを有する綴じ手段700により綴じ合わせ処理が行われ、用紙束Saが綴じ合わされる。
綴じ処理された用紙束Saは、排出ベルト75により用紙載置台71の載置面上を滑走して斜め上方に押し上げられ、排紙手段60の排出ローラ61(図3参照)に挟持され、昇降排紙台62上に排出、積載される。
・(中綴じ処理) 集積部70に配置された綴じ手段700は、打針機構701と受針機構702との2分割構造に構成され、その中間に記録紙Sが通過可能な通紙路77Aを形成している。綴じ手段700は、用紙搬送方向に直交する用紙幅方向に2組配置され、図示しない駆動手段により、用紙幅方向に移動可能である。
中綴じ処理に設定されると、綴じ手段700の綴じ処理位置(綴じ針の打針位置)近傍の第1突き当て部材72が搬送路から待避し、ほぼ同時にそれより下流の中綴じ中折り兼用の第2突き当て部材78が通紙路77Aの延長面方向に移動して、通紙路77Bを遮断する。
第2突き当て部材78を有する中綴じストッパユニットは、用紙KB(例えば表紙)及び記録紙Sのサイズ(搬送方向の長さ)が設定または検知されると、中綴じ処理する用紙束Saの下方の端部に当接する位置に移動して停止する。
用紙KBが用紙載置台71上の所定の停止位置に載置された後、画像形成装置Aから搬出された記録紙Sが、後処理装置FSの受入部11から第3搬送路ハを通過して、用紙載置台71上に載置された用紙KBの上面に順次積載され、記録紙Sの先端部が第2突き当て部材78に当接して位置決めされる。
最終の記録紙Sが用紙載置台71上に位置決め載置された後、用紙KBと記録紙Sの全頁とから成る用紙束Saに綴じ手段700による中綴じ処理を行う。この中綴じ処理により、用紙KB及び記録紙Sの搬送方向の中央部に綴じ針SPが打ち込まれる。
・(折り処理) 図4において、集積部70の斜め下方には、折り手段80が配置されている。
中綴じ処理された用紙KBと記録紙Sから成る用紙束Saは、斜め下方を案内板81により形成される通紙路81A内を搬送され、第2突き当て部材78に用紙束Saの搬送方向の端部が当接して、所定位置に停止する。第2突き当て部材78は用紙サイズの設定または検知結果と駆動手段により所定位置に移動可能である。
後処理ユニットの用紙載置台71と、通紙路77A、77B、81Aは、ほぼ同一の平面上に形成され、且つ、約70度の急傾斜を成している。
折り手段80は、折り板82、第1折り上ローラ(以下、上ローラと称す)83、第1折り下ローラ(以下、下ローラと称す)84を備える第1折り畳み手段と、第2折りローラ(以下、第2ローラと称す)85、搬送路切り換え部材87、案内板88、用紙先端停止部材89を備える第2折り畳み手段と、を有している。第1折り畳み手段により、用紙束Saを二つ折り処理することが可能であり、第2折り畳み手段より用紙束Saを三つ折り処理することが可能である。
第1折りたたみ手段、あるいは第2折りたたみ手段により折り目部cを形成された用紙束Saは、中折りの場合には駆動回転する上ローラ83、下ローラ84により、また、三つ折りの場合には下ローラ84,第2ローラ85により搬出され機外の排出トレイ800上に載置される。
上述の後処理装置における穴開け手段等の各後処理加工手段や、給紙部や用紙残量検知センサ等の各機構部は、後処理制御手段200により制御され動作する。
[発明の第1の実施の形態における画像形成システムの制御] 図5は、本発明の実施の形態である画像形成システムの制御を示すブロック図である。本発明の実施の形態である画像形成システムは、画像形成装置Aと後処理装置FSとから成る。
画像形成装置Aは、主制御手段100を有し、操作部9に入力された画像形成に係るジョブ情報に基づき、画像形成部、定着手段、記録紙収納手段、給紙手段、反転搬送手段を有する画像形成手段を制御して、記録紙に画像形成して、画像形成された記録紙を接続する後処理装置FSに排出するとともに、操作部9に入力された後処理に係るジョブ情報を含む制御信号をシリアル通信手段101を介して後処理装置FSに伝達する。これら主制御手段100の動作は記憶手段110に収納されたプログラムにより実行される。
後処理装置FSは、後処理制御手段200を有し、後処理制御手段200は、接続する画像形成装置Aから伝達された制御信号をシリアル通信手段201を介して受け、画像形成装置Aから排出される記録紙に、用紙搬送手段、穴開け手段、折り手段、綴じ手段を制御して、画像形成装置Aから伝達された操作部9に入力された後処理に係るジョブ情報に基づく後処理を、画像形成装置Aの画像形成動作と連動して実施するように制御する。この動作はオンラインモードによる後処理動作である。画像形成装置Aの主制御手段100と後処理装置FSの後処理制御手段200との制御信号の授受は相互に行われる。
また、後処理制御手段200は、操作部90にジョブ情報が入力されると、通信手段201、通信手段101を介しての本体制御部100との連絡を一時停止し、用紙載置台PT1、PT2に載置された用紙に、操作部90から入力されたジョブ情報に基づく後処理動作を行うように制御する。この動作はオフラインモードによる後処理動作である。また、用紙載置台PT1、用紙載置台PT2には、それぞれの用紙の有無を検知する用紙残量検知センサPS1、用紙残量検知センサPS2が設けられており、後処理制御手段200は用紙残量検知センサPS1、PS2の検知結果を踏まえて後処理動作を制御する。なお、二つの挿入紙載置台に用紙が載置されているときには、最初に第1の挿入紙載置台PT1に載置された用紙を先に搬送し、第1の挿入紙載置台PT1に載置された用紙がなくなると第2の挿入紙載置台PT2に載置された用紙を搬送するように制御する。これら後処理制御手段200の動作は記憶手段210に収納されたプログラムにより実行される。
ここで、本発明の実施の形態における画像形成システムのオンラインモードにおける後処理の動作について説明する。
前述のように、操作部9に、画像形成に係る情報と、後処理に係るジョブ情報を入力することにより、入力された画像形成に係るジョブ情報に基づく画像形成が行われ、画像形成装置から排出される記録紙に、入力された後処理に係るジョブ情報に基づく後処理とが連動してオンラインモードで実行できる。
図6は、画像形成装置Aの操作部9の基本画面(初期画面)を示す平面図である。この操作部9の表示画面上で画像形成に係るジョブ情報である、記録紙の用紙サイズ、倍率、コピー濃度等を設定し、枚数情報計測手段である図示しないテンキーにより枚数情報、即ちコピー枚数を設定する。
図7は、図6の次画面である。図7に示す画面は、操作部9の基本画面において、「出力設定」ボタンを押すと、次画面として表示される出力設定画面9Aであり、オンラインモードで実行可能な後処理に係るジョブ情報を入力できる。オンラインモードで後処理を行う場合、ユーザは、図6に示す操作部9の初期画面上で用紙サイズ、倍率、コピー濃度のコピー条件を設定し、前記テンキーによりコピー枚数を設定し、設定したコピー枚数の信号は主制御手段100に送られる。次に、「出力設定」ボタンを押し、画面を図7に示す出力設定画面9Aに切り替え、排紙トレイ(固定排紙台33または昇降排紙台62)の指定、ステイプル処理の位置と数の指定、ソート(シフト処理)、中綴じ、中折り、断裁、穴あけ等の選択をこの画面を用いて設定する。次いで、中綴じ、中折り、穴あけの各処理の選択ボタンを押して所望の後処理を選択し、「OK」ボタンを押すことにより、信号が主制御手段100に送られ、主制御手段100からの指令が後処理制御手段200伝達され、図6の画面に戻る。
図8は、図6の次画面である。図8(a)は、図6に示す操作部9の基本画面上の「応用機能」ボタンを押したときに次画面として表示される応用機能画面9Bである。一方の挿入紙であるインターシート、OHP合紙等の用紙KAの記録紙Sへの挿入はこの画面により設定され実行される。画像形成装置Aの主制御手段100は、操作部9に入力された後処理の情報を、通信手段101を介して後処理装置FSに制御信号として伝達する。伝達された制御信号は通信手段201を介して後処理制御手段200に伝達される。後処理制御手段200は伝達された制御信号に基づき、画像形成装置Aの画像形成動作に連動して、画像形成装置Aから排出される記録紙に設定された後処理を施すように、前記各後処理手段の動作を制御し、オンラインモードでの後処理が行われる。
次にオフラインモードによる後処理について説明する。本実施の形態においては、後処理装置の操作部90からの入力を行うことにより、用紙載置台に載置した用紙にオフラインモードにり後処理を施すことが可能である。また、用紙載置台の載置可能な用紙数(本実施の例においては、第1、第2の用紙載置台ともそれぞれ100枚)を越える用紙を1セットとして後処理を実施する、例えば1つの用紙載置台積載容量を超える150枚の用紙を綴じ処理し、1冊の冊子に製本するようなジョブに対応可能である。その動作は後述する。
図9は、本発明に係る実施の形態である後処理装置に設置される操作部を示す平面図である。操作部90を用いて、第1の挿入紙載置台PT1に収容された用紙KA、第2の挿入紙載置台PT2に載置された用紙KBに対し、後処理装置FS内で行う穴あけ処理、シフト処理、綴じ処理、折り処理等の後処理動作を、画像形成装置Aからの指示とは別に、オフラインモードで実行することができる。
図9に示すように、操作部90には、綴じ処理、折り処理の機能を選択する機能選択ボタン91、穴あけ処理を選択するパンチボタン92、動作を開始するスタート/クリアボタン93、のボタン群と、表示ランプ91A、91B、91C、91D、92A、94Aとが備えられている。また、機能選択ボタン91は、押すことにより、操作部90からのオフラインモードによる後処理動作が可能にする切り替えボタンでもある。表示ランプ94Aは第1の挿入紙載置台PT1および第2の挿入紙載置台PT2のいずれにもに用紙が載置されていないときに点灯する。
図10は、本発明の実施の形態における画像形成システムのオフラインモードでの後処理の制御手順を説明するためのフローチャートである。以下、図10に示すフローチャートにより、本発明の実施の形態における画像形成システムのオフラインモードでの後処理の制御手順を説明する。
後処理装置FSの後処理制御手段200は、図9に示す操作部90の機能選択ボタン91が押釦されるのを待ち(ステップS1)、機能選択ボタン91が押釦されるとオフラインモードの動作を開始する(ステップS2)。
次いで後処理制御手段200は、用紙残量検知センサPS1および用紙残量検知センサPS2による第1の挿入紙載置台PT1および第2の挿入紙載置台PT2上の用紙の有無の検知結果により、挿入紙載置台PT1および第2の挿入紙載置台PT2のいずれにも用紙がないときにはステップS4に、いずれかに用紙があるときにはステップS5に進むように制御する(ステップS3)。
第1の挿入紙載置台PT1および第2の挿入紙載置台PT2のいずれにも用紙が確認されないときには、給紙を促す給紙表示ランプ94Aを点灯させてステップS3に進み、用紙載置を待つ(ステップS4)。
第1の挿入紙載置台PT1および第2の挿入紙載置台PT2のいずれか、あるいは両者に用紙が確認されたときには給紙表示ランプ94Aを消灯する(ステップS5)。
この状態で後処理制御手段200は、実行する後処理内容の選択がなされることを待ち(ステップS6)、機能選択ボタン91の押釦により後処理内容の選択がなされると、選択された後処理内容に対応する機能選択ランプを点灯するとともにスタート/クリアボタン93の青色ランプを点灯させ、動作開始可能(レディー)を表示する(ステップS7)。ここで、後処理として、穴あけ処理を行われるときは、この状態で第2の操作部90のパンチボタン92が押釦されると、表示ランプ92Aを点灯する。穴あけ処理を行わないときは、パンチボタン92が再度押釦されると表示ランプ92Aを消灯して元に戻る。
次いで、後処理制御手段200は、スタート/クリアボタン93の押釦を待ち(ステップS8)、スタート/クリアボタン93が押釦されると、用紙残量検知センサPS1により第1の挿入紙載置台PT1上の用紙の有無を確認し、用紙があるときにはステップS10へ、用紙がないときにはステップS11に進むように制御する(ステップS9)。
第1の挿入紙載置台PT1上に用紙が確認されたときには、後処理制御手段200は、用紙搬送手段により、第1の挿入紙載置台PT1に載置した用紙を1枚づつ、集積部70へと搬送するように制御する(ステップS10)。
ステップS10における第1の挿入紙載置台PT1からの1枚の用紙の搬送がなされると、後処理制御手段200は、ステップS9に戻り、第1の挿入紙載置台PT1上の用紙がなくなるまでステップS9、ステップS10のプロセスを繰り返し、第1の挿入紙載置台PT1に載置したすべての用紙を集積部70に搬送する。
ステップS9において第1の挿入紙載置台PT1上に用紙がないことが確認されたとき、後処理制御手段200は、用紙残量検知センサPS2により第2の挿入紙載置台PT2の用紙の有無を確認し、用紙があるときにはステップS12へ、用紙がないときにはステップS13に進むように制御する(ステップS11)。
後処理制御手段200は、第2の挿入紙載置台PT2に用紙があるときには第2の挿入紙載置台PT2に載置した用紙の1枚を集積部70へと搬送するように制御する(ステップS12)。ステップS6において穴あけ処理を行うことが選択されている場合には、集積部70への用紙の搬送途中で穴あけ加工が行われ、集積部70へ搬送される。集積部70には先に第1の挿入紙載置台PT1から搬送された用紙が集積されており、第2の挿入紙載置台PT2から搬送された用紙は第1の挿入紙載置台PT1から搬送された用紙の上に重置され集積される。
第2の挿入紙載置台PT2に載置した用紙の1枚が集積部70へと搬送されるとステップS11に戻り、後処理制御手段200は、第2の挿入紙載置台PT2に用紙がなくなるまでステップS11、ステップS12のプロセスを繰り返し、第2の挿入紙載置台PT2に載置したすべての用紙を集積部70に搬送する。
ステップS11において第2の挿入紙載置台PT2上に用紙がないことが確認されたとき、後処理制御手段200は、集積部70に搬送され、集結されている用紙に対しステップS6で選択された、所望の後処理を行うように制御する(ステップS13)。後処理された用紙が昇降排紙台62又は固定排紙台33に排出される。
次いで、後処理制御手段200は、用紙に後処理を行った後に給紙表示ランプを点灯させる(ステップS14)。
この状態で後処理制御手段200はオフラインモードによる後処理を継続するか終了するかのユーザの判断を待ち、操作部90のスタート/クリアボタン93が押されるとステップS16に進むように、またスタート/クリアボタン93が押されない状態でいるとステップS2にて用紙の載置を待つように制御する(ステップS15)。
スタート/クリアボタン93が押されると、後処理制御手段200は点灯していた各表示ランプを消灯させオフラインモードによる後処理を終了させる(ステップS16)。
またスタート/クリアボタン93が押されない状態で、用紙残量検知センサPS1および用紙残量検知センサPS2によりいずれかの挿入紙載置台に用紙が載置されたことが確認されるとステップS3からのオフラインモードによる後処理を継続する。
以上が、本実施の形態における画像形成システムの後処理装置FSの第1の挿入紙載置台PT1および第2の挿入紙載置台PT2に載置した用紙に、オフラインモードで、穴あけ処理、綴じ処理、折り処理、三つ折り処理の何れかを選択して後処理を行う過程を示すものである。本実施の形態における画像形成システムは、複数の用紙載置手段に載置した用紙を1セットにしてオフラインモードにて後処理可能であり、1個の用紙載置手段の用紙載置可能数を越える数の用紙を1セットにして後処理を行うことを可能にする。すなわち、1セットとしてオフラインモードで後処理を行いたい用紙数が、1個の挿入紙載置台の用紙積載可能数を越える場合、用紙をそれぞれの用紙積載可能数を越えない数の小群に分割して複数の挿入紙載置台に載置してオフラインモードによる後処理スタートすると、複数の挿入紙載置台に載置した用紙が順次集積部70に搬送され、それぞれの挿入紙載置台に載置した用紙がすべて無くなると、集積部70に搬送、集積された用紙を1セットとして、所望の後処理がなされる。
例えば、オフラインモードにて後処理を施したい1セットの用紙の数量が150枚であり、第1の挿入紙載置台PT1および第2の挿入紙載置台PT2のそれぞれの積載可能数100枚を越えるときには、1セット150枚の用紙を分割して、第1の挿入紙載置台PT1に積載可能数の範囲の用紙、100枚を、残った50枚の用紙を第2の挿入紙載置台PT2のに載置して後処理動作をスタートさせると、先ず第1の挿入紙載置台PT1に載置した100枚の用紙が1枚ずつ集結部70に搬送される。第1の挿入紙載置台PT1に載置した用紙がなくなると次いで第2の挿入紙載置台PT2に載置した50枚の用紙が1枚ずつ集結部70に搬送され、集結部70にて先に搬送された100枚の用紙の上に逐次重畳される。第2の挿入紙載置台PT2上に載置した50枚の用紙がすべて集積部70に搬送されたとき、集積部70において、先に第1の挿入紙載置台PT1から搬送された100枚の用紙および、後から第2の挿入紙載置台PT2から搬送されたの50枚の用紙を1セット150枚の用紙束として、引き続き1セット150枚の用紙束に所望の後処理がなされる。なお、後処理を施したい用紙束の用紙数量が本実施の形態における第1の挿入紙載置台PT1の積載可能数100枚以内、あるいは第2の挿入紙載置台PT2の積載可能数100枚以内であるときには、用紙束の全数を載置可能な第1の挿入紙載置台PT1、あるいは第2の挿入紙載置台PT2に載置すれば良い。
このように、本発明による画像形成システム、1個の挿入紙載置台の用紙積載可能数を越える数の用紙をオフラインモードで後処理を行う場合に、用紙を複数の挿入紙載置台に、それぞれの挿入紙載置台の用紙積載可能数を越えない数の小群に分割して載置し、動作させると、分割して載置した用紙を集積部70に搬送、集積して、集積部70に集積した用紙を1セットにして後処理を行うことができる。
従来の画像形成システムにおいては、1個の挿入紙載置台の用紙積載可能数を越える数の用紙をオフラインモードで後処理を行う場合、用紙を挿入紙載置台の用紙積載可能数を越えない数の小群に分割して載置して後処理を行い、後処理後に小分けした用紙を人力でセットに戻すこと行っていたが、本発明により、そのような人力でセットに戻すことが不要になり、利便性の高い画像形成システムを提供できる。
<発明の第2の実施の形態> 第1の実施の形態は、複数の用紙載置手段として2個の挿入紙載置台を有する後処理装置について、挿入紙載置台に載置された用紙をオフラインで後処理を行うものであったが、用紙載置手段の数は2個に限定されず、さらに多くの挿入紙載置台を有する後処理装置についても本発明を適用することが可能である。
第2の実施の形態の画像形成システムは、画像形成システムを構成する後処理装置に、複数の用紙載置手段としてn個の挿入紙載置台、PT1、PT2、・・・・、PTn(nは任意の整数)を有し、また、そのそれぞれに用紙の有無を検知するn個の用紙残量検知センサPS1、PS2、・・・・、PSn(nは任意の整数)を有するものである。挿入紙載置台PT1、PT2、・・・・、PTnに載置された用紙は、それぞれに設けられた給紙部により分離、給送され、それぞれに設けられた搬送ローラに挟持されて、後処理装置の受入部に導入される。
本実施の形態における画像形成装置Aの操作部9は、先の第1の実施の形態において、図6〜図8で示したものと同じであり、また、後処理装置FSの操作部90は、同様に、先に図9で示したものと同じである。それぞれの操作ボタン、表示ランプ等の機能については、第1の実施の形態にて説明した内容と同じであるので、ここでの説明は省略する。また、第2の実施の形態における操作部9からの入力により実施される後処理装置のオンラインモードによる動作は、先に説明した第1の実施の形態におけるオンラインモードによる動作に同じであるのでこれらの説明も省略する。
[発明の第2の実施の形態における画像形成システムの制御] 図11は、本発明の第2の実施の形態の画像形成システムにおける画像形成装置Aと後処理装置FSの制御を示すブロック図である。図11に示すブロック図は、先に図5で示したブロック図に対して、後処理装置FSにおける用紙載置手段として、用紙載置台PT1、PT2、・・・PTnと、n個の用紙載置台を有すること、また、用紙残量検知センサが、用紙残量検知センサPS1、PS2、・・・PSnと、n個の用紙残量検知センサを有することが異なる。ここで、用紙残量検知センサPS1は用紙載置台PT1の用紙の有無を検知し、用紙残量検知センサPS2は用紙載置台PT2の用紙の有無を検知し、用紙残量検知センサPSnは用紙載置台PTnの用紙の有無を検知する。その他については先に図5のブロック図で示した構成と同じであるので、以下用紙載置台PT1、PT2、・・・PTn、と、用紙残量検知センサPS1、PS2、・・・PSnに係る箇所について重点的に説明し、その他の箇所に係る動作等の説明は省略する。
後処理装置FSの操作部90からジョブ情報が入力されると、後処理制御手段200は記憶手段に210に収納されたプログラムにより、用紙載置台に載置された用紙に入力されたジョブ情報に基づく後処理動作を行うように制御する。このときの後処理動作は、画像形成装置Aの画像形成動作と連動しないオフラインモードによる動作である。この、オフラインモードによる動作において、後処理制御手段200は、n個の用紙残量検知センサPS1〜PSnの用紙検知情報を確認しつつ、n個の挿入紙載置台PT1〜PTnに載置された用紙に穴あけ処理、シフト処理、綴じ処理、折り処理等の後処理を行うように制御する。この、オフラインモードによる動作においては、挿入紙載置台PT1〜PTnに載置された用紙を1セットとして、穴あけ処理、シフト処理、綴じ処理、折り処理等の後処理を行うことが可能である。
[オフラインモードでの後処理] 操作部90を用いて、複数の挿入紙載置台PT1〜PTnに収容された用紙に対し、後処理装置FS内で行う穴あけ処理、シフト処理、綴じ処理、折り処理等の後処理動作を、画像形成装置Aからの指示とは別に、オフラインで操作し実行することができる。以下、後処理装置の操作部90からの入力操作に基づいたオフラインモードによる後処理装置の動作を説明する。
図12は、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成システムにて、オフラインモードで後処理を実施する動作手順を説明するためのフローチャートである。以下、図12に示すフローチャートにより、本発明の実施の形態における画像形成システムのオフラインモードでの後処理の制御手順を説明する
後処理装置FSの後処理制御手段200は、図9に示す操作部90の機能選択ボタン91が押釦されるのを待ち(ステップS101)、機能選択ボタン91が押釦されるとオフラインモードの動作を開始する(ステップS102)。
次いで後処理制御手段200は、用紙残量検知センサPS1〜PSnによる第1の挿入紙載置台から第nの挿入紙載置台PTn上の用紙の有無の検知結果により、いずれの挿入紙載置台にも用紙がないときにはステップS4に、いずれかに用紙があるときにはステップS5に進むように制御する(ステップS103)。
いずれの挿入紙載置台にも用紙が確認されないときには、給紙を促す給紙表示ランプ94Aを点灯させてステップS103に進み、用紙載置を待つ(ステップS104)。
第1の挿入紙載置台から第nの挿入紙載置台のいずれかに用紙が確認されたときには給紙表示ランプ94Aを消灯する(ステップS105)。
この状態で後処理制御手段200は、実行する後処理内容の選択がなされることを待ち(ステップS106)、機能選択ボタン91の押釦により後処理内容の選択がなされると、選択された後処理内容に対応する機能選択ランプを点灯するとともにスタート/クリアボタン93の青色ランプを点灯させ、動作開始可能(レディー)を表示する(ステップS107)。ここで、後処理として、穴あけ処理を行われるときは、この状態で第2の操作部90のパンチボタン92が押釦されると、表示ランプ92Aを点灯する。穴あけ処理を行わないときは、パンチボタン92が再度押釦されると表示ランプ92Aを消灯して元に戻る。
次いで、後処理制御手段200は、スタート/クリアボタン93の押釦を待ち(ステップS108)、スタート/クリアボタン93が押釦されると、用紙残量検知センサPS1により第1の挿入紙載置台PT1上の用紙の有無を確認し、用紙があるときにはステップS110へ、用紙がないときにはステップS111に進むように制御する(ステップS109)。
第1の挿入紙載置台PT1上に用紙が確認されたときには、後処理制御手段200は、用紙搬送手段により、第1の挿入紙載置台PT1に載置した用紙を1枚づつ、集積部70へと搬送するように制御する(ステップS110)。ステップS106において穴あけ処理を行うことが選択されている場合には、集積部70への用紙の搬送途中で穴あけ加工が行われ、集積部70へ搬送される。集積部70に先に搬送された用紙が集積されているときには、後続の用紙は先に搬送され集積されている用紙の上に重置され集積される。
ステップS10における第1の挿入紙載置台PT1からの1枚の用紙の搬送がなされると、後処理制御手段200は、ステップS109に戻り、第1の挿入紙載置台PT1上の用紙がなくなるまでステップS109、ステップS110のプロセスを繰り返し、第1の挿入紙載置台PT1に載置したすべての用紙を集積部70に搬送する。
ステップS109において第1の挿入紙載置台PT1上に用紙がないことが確認されたとき、後処理制御手段200は、用紙残量検知センサPS2により第2の挿入紙載置台PT2の用紙の有無を確認し、用紙があるときにはステップS112へ、用紙がないときにはステップS113に進むように制御する(ステップS111)。
後処理制御手段200は、第2の挿入紙載置台PT2に用紙があるときには第2の挿入紙載置台PT2に載置した用紙の1枚を集積部70へと搬送するように制御する(ステップS112)。ステップS106において穴あけ処理を行うことが選択されている場合には、集積部70への用紙の搬送途中で穴あけ加工が行われ、集積部70へ搬送される。集積部70には先に第1の挿入紙載置台PT1から搬送された用紙が集積されており、第2の挿入紙載置台PT2から搬送された用紙は第1の挿入紙載置台PT1から搬送された用紙の上に重置され集積される。
第2の挿入紙載置台PT2に載置した用紙の1枚が集積部70へと搬送されるとステップS111に戻り、後処理制御手段200は、第2の挿入紙載置台PT2に用紙がなくなるまでステップS111、ステップS112のプロセスを繰り返し、第2の挿入紙載置台PT2に載置したすべての用紙を集積部70に搬送する。
ステップS111において第2の挿入紙載置台PT2上に用紙がないことが確認されたとき、後処理制御手段200は、以後同様に、第3の挿入紙載置台PT3から第nの挿入紙載置台PTnまでの各挿入紙載置台についての用紙の存否確認と、用紙が存在するときには用紙の搬送、用紙がないときには次位の挿入紙載置台における用紙の存否確認と、用紙が存在するときには用紙の搬送を実行する。そして、最終位にあたる第nの挿入紙載置台PTnの用紙の有無の確認(ステップS113)、用紙が存在するときには第nの挿入紙載置台PTnからの用紙の搬送を行い(ステップS114)、第nの挿入紙載置台PTn上の用紙がなくなると、集積部70に搬送され、集結されている用紙に対しステップS106で選択された、所望の後処理を行うように制御する(ステップS115)。後処理された用紙は昇降排紙台62又は固定排紙台33に排出される。
次いで、後処理制御手段200は、用紙に後処理を行った後に給紙表示ランプを点灯させる(ステップS116)。
この状態で後処理制御手段200はオフラインモードによる後処理を継続するか終了するかのユーザの判断を待ち、操作部90のスタート/クリアボタン93が押されるとステップS118に進むように、またスタート/クリアボタン93が押されない状態でいるとステップS2にて用紙の載置を待つように制御する(ステップS117)。
スタート/クリアボタン93が押されると点灯していた各表示ランプを消灯させオフラインモードによる後処理を終了させる(ステップS118)。
またスタート/クリアボタン93が押されない状態で、いずれかの用紙残量検知センサPS1によりいずれかの挿入紙載置台に用紙が載置されたことが確認されるとステップS103からのオフラインモードによる後処理を継続する。
以上が、本実施の形態における画像形成システムの後処理装置FSの挿入紙載置台PT1〜PTnに載置した用紙に、オフラインモードで、穴あけ処理、綴じ処理、折り処理、三つ折り処理の何れかを選択して後処理を行う過程を示すものである。
このように、本発明により、1個の挿入紙載置台の用紙積載可能数を越える数の用紙をオフラインモードで後処理を行いたいときに、用紙を複数の挿入紙載置台に、それぞれの挿入紙載置台の用紙積載可能数を越えない数の小群に分割して載置し、動作させると、複数の挿入紙載置台に分割して載置した用紙を集積部70に搬送、集積し、複数の挿入紙載置台に載置した用紙がすべて無くなると集積部70に集積した用紙を1セットにしてオフラインモードにて後処理を行う利便性の高い画像形成システムを提供できる。
従来の画像形成システムにおいては、1個の挿入紙載置台の用紙積載可能数を越える数の用紙をオフラインモードで後処理を行う場合、用紙を挿入紙載置台の用紙積載可能数を越えない数の小群に分割して載置して後処理を行い、後処理後に小分けした用紙を人力でセットに戻すこと行っていた。しかし、本発明により、そのような人力でセットに戻すことが不要になり、利便性の高い画像形成システムを提供できる。
なお、第1、第2の実施の例においては、オフラインモードによる動作に切り替え、オフラインモードによる動作にてのジョブ内容を入力する操作部は後処理装置側に設けている。オフラインモードによる動作に切り替え、オフラインモードによる動作ににおける後処理の内容を入力する操作部を画像形成装置側に設け、画像形成装置側からオフラインモードによる動作を行わせるような構成にしても良い。しかし、画像形成装置側からオフラインモードによる動作による後処理に係るジョブを入力する構成は、入力作業が複雑になるので第1、第2の実施の例のように後処理装置側に設けることが好ましい。
なお、前述の本発明の第1および第2の実施の形態における画像形成システムにおける後処理装置は、穴あけ手段、綴じ手段、折り手段を有するものであり、オフラインモードでそのいずれかを選択して穴あけ処理、綴じ処理、折り処理を行うようにしているが、本発明はこれに限定されず、複数の用紙積載手段に収容された用紙を集積する集積手段を備え、集積手段に集積された用紙に後処理を行うように動作する後処理装置であればすべて適用可能である。例えば、ホットメルト等の接着剤を使用して用紙と表紙を綴じて製本を行う無線綴じ製本(くるみ製本)手段を備える後処理装置でも、オフラインモードでの後処理動作時に、複数の用紙積載手段に収容された用紙を集積手段に集積し、複数の挿入紙載置台に載置した用紙がすべて無くなったときに集積手段に集積された用紙に無線綴じ製本(くるみ製本)処理を行うように制御することにより、1個の挿入紙載置台の用紙積載可能数を越える数の用紙に無線綴じ製本(くるみ製本)処理を施すことが可能である。
また、本発明の第1および第2の実施の形態においては、画像形成システムを構成する画像形成装置を複写機としているが、本発明の適用可能な画像形成システムの画像形成装置は複写機に限定されず、プリンタ、複合機、軽印刷機等の画像形成装置に後処理装置を接続してなる画像形成システムにも適用可能である。