JP4345599B2 - 車両用ランプの組付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ランプの組付構造に関し、詳細には、自動車のボデーパネルへの車両用ランプの組付構造に関する。
従来、自動車のボデーパネルには、リヤコンビランプ、ヘッドランプおよびフォグランプなどの車両用ランプが組み付けられている。そして、この車両用ランプのボデーパネルへの組み付け方法は、次のようにして行われる。まず、ボデーパネルに穿設された上下一対の取付穴に、有底略楕円筒状のクリップを挿入して嵌合させる。次いで、車両用ランプに、前記一対の取付穴に対応して設けられた一対のスタッドピンの先端を各クリップの内側の軸穴に対向させる。そして、スタッドピンをクリップの軸穴に圧入して固定するとともに、ボデーパネルに穿設された固定穴に、車両用ランプに穿設された固定穴を対向させ、ボルトを固定することにより、車両用ランプがボデーパネルに固定される。
しかし、上記方法では、両取付穴間の間隔と、各取付穴に固定された両クリップ間の間隔とに誤差を生じることがある。すると、両クリップ間の間隔と、それら両クリップに圧入される各スタッドピンの間隔とにも誤差を生じるため、いずれか一方のクリップ内にスタッドピンを圧入できないことがあった。そこで、例えば、各取付穴に固定するクリップの種類を変えることにより、その誤差を吸収できる方法が提案されている。この方法では、上部側の取付穴には、車両用ランプの位置決めの基準となる基準側クリップが固定される。一方、下部側の取付穴には、両取付穴の間隔と、両クリップ間の間隔とに生じる誤差を吸収する吸収側クリップが固定される。そして、いずれのクリップの軸穴の内径は、スタッドピンの外径よりも大きく設定されている。さらに、各クリップの軸穴の内周面には、スタッドピンの外周面を左右から係止する係止部が設けられている。そして、基準側クリップの軸穴の内周面には、圧入されるスタッドピンの外周面を上下から挟むようにして当接する一対の位置決め片が突設されている。
そして、上記構成からなる基準側クリップの軸穴に、車両用ランプの上部に設けられたスタッドピンが挿入されると、その先端側が一対の位置決め片の端部に当接し、摺動することにより、スタッドピンが基準側クリップに圧入される。一方、吸収側クリップの軸穴の内周面とスタッドピンとの間には隙間が形成されているので、両取付穴間の間隔と、各取付穴に固定された両クリップ間の間隔とに生じた誤差分だけスタッドピンが移動する。よって、下部側の取付穴に固定されたクリップ内で、その誤差を吸収することができる。そして、これら両クリップに圧入されるスタッドピンの一例としては、前端側の嵌合用膨出部と、後端側の凹凸外表面を持つ埋込部とが一体成形された合成樹脂製射出成形体であるスタッドピンが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−280832号公報
しかしながら、上記従来の車両用ランプの組付構造では、スタッドピンの嵌合用膨出部の形状が1種類であるために、クリップは基準側と吸収側との二種類を用意しなければならない。さらに、ボデーパネルの上側の取付穴および下側の取付穴の形状が同じであるため、作業者が基準側と吸収側のクリップを誤って反対に組み付けてしまうなどの問題点があった。また、誤って反対のクリップが、リヤパネルの取付穴に固定された後では、クリップの取り外しが困難となり、クリップを無理矢理に取り外し、誤ってボデーパネルなどを傷付けてしまうなどの問題点もあった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、パネルの取付穴に固定するクリップの誤組付を防止できる車両用ランプの組付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る車両用ランプの組付構造によれば、両用ランプに設けられた第1のピンおよび第2のピンを、車両のボデーパネルに穿設された第1の取付穴と第2の取付穴とにそれぞれ取り付けられた同一形状を成す第1のクリップと第2のクリップとを介して固定する車両用ランプの組付構造において、前記第1のクリップおよび前記第2のクリップには、前記第1のピンおよび前記第2のピンをそれぞれ内部に挿入可能な第1の挿入穴および第2の挿入穴がそれぞれ設けられ、前記第1のピンには、その軸線方向に直交する方向に延設され、前記第1の挿入穴に挿入される際に、当該第1の挿入穴の内周面に当接可能な一対の位置決め部が設けられ、前記第1の挿入穴および前記第2の挿入穴の内周面であって、かつ互いに対向する位置には、その内径方向の内側に向かってそれぞれ突出され、前記内周面に沿って延設された前記第1のピンおよび前記第2のピンにそれぞれ係止可能な一対の係止部が設けられ、前記第1の挿入穴に前記第1のピンが挿入され、前記第2の挿入穴に前記第2のピンが挿入された状態において、前記第1の挿入穴では、前記一対の係止部に、前記第1のピンが係止すると同時に、前記一対の位置決め部が、前記一対の係止部に対して互いに直交する位置関係となるように、前記第1の挿入穴の内周面に当接することで、前記第1のピンが位置決めされ、前記第2の挿入穴では、前記一対の係止部に、前記第2のピンが係止すると共に、前記第1のピンの位置決めに応じて、前記第2のピンが、前記一対の係止部に対して直交する方向に移動して、前記車両用ランプが前記ボデーパネルに組み付けられることを特徴とする。
請求項1に係る車両用ランプの組付構造によれば、クリップの形状は1種類であるので、各取付穴に対応するクリップを選択するわずらわしさがなくなる。また、作業者によって形状の異なるクリップを間違えて組み付けてしまうなどのトラブルを防止できる。そして、第1のクリップでは、第1のピンの位置決め部によって、第1のピンの軸線方向に直交する方向において、第1のピンの位置が決定するため、車両用ランプの位置決めをすることができる。さらに、両取付穴間の間隔と、各取付穴に固定された両クリップ間の間隔とに誤差が生じた場合でも、第1のピンの位置が決定することで、第2のクリップの挿入穴において、その内周面と第2のピンとの間に形成された隙間内を、第2のピンがその誤差分だけ移動する。よって、両取付穴間の間隔と両クリップ間の間隔との誤差を吸収することができる。また、第1のクリップおよび第2のクリップに挿入された第1のピンおよび第2のピンの軸部の先端の係止部は、各クリップの係止部に各々係止されるので、第1のピンおよび第2のピンの、第1の取付穴および第2の取付穴から第1のピンおよび第2のピンが緩んで抜けてしまうのを防止できる。
以下、本発明を適用した一実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、図1は、車両後方の右側コーナー近傍を示し、図1の左側を車両中央側、図1の右側を車両の外側とする。また、図10(および図12)において、図10(および図12)の上側を、「車両の上側」とし、下側を「車両の下側」とする。さらに、図11において、図11(および図13)の上側を「リヤパネル2の外側」とし、図11(および図13)の下側を「リヤパネル2の内側」とする。
はじめに、リヤパネル2およびリヤコンビランプ5について説明する。図1に示すように、車両(図示外)後方側には、リヤパネル2が立設されている。そして、そのリヤパネル2の両コーナーの各近傍には、リヤコンビランプ5が各々組み付けられる。このリヤコンビランプ5は、尾灯、制動灯、後部反射器および方向指示灯などが一体として組み込まれたランプ部6と、当該ランプ部6に連結され、リヤパネル2に組み付けるためのランプ組付部7とで構成されている。さらに、ランプ組付部7の上部には、リヤコンビランプ5をリヤパネル2に固定するための固定穴15が設けられ、下部には固定穴16が設けられている。
また、上下に長いランプ部6の、車両外方側の端部近傍の略中段には、ピン取付凹部30aが設けられ、当該ピン取付凹部30aには、本発明の特徴である上部ピン30が、その先端側をリヤパネル2側に突出して取り付けられている。さらに、ランプ部6の、車両外方側の端部近傍の下部にも、ピン取付凹部40aが設けられ、当該ピン取付凹部40aには、上部ピン30と形状の異なる下部ピン40が、その先端側をリヤパネル2側に突出して取り付けられている。なお、これら上部ピン30および下部ピン40の詳細な構造については後述する。
一方、リヤパネル2には、その中央が車体側にややくぼみ、リヤコンビランプ5の組み付け側の側面形状に嵌るように形成された組み付け部3が設けられている。さらに、その組み付け部3の車両中央側の端部近傍であって、ランプ組付部7の固定穴15に対向する位置には、固定穴9が設けられ、ランプ組付部7の固定穴16に対向する位置には、固定穴10が設けられている。そして、これら固定穴9,10には、ランプ部6の固定穴15,16を介して固定ネジ19,19が各々固定される。
また、組み付け部3の車両外方側の端部近傍の略中段には、車両上下方向に長軸を有する楕円形状の上部取付穴11が設けられている。一方、組み付け部3の上部取付穴11の下方にも、上部取付穴11と同形状の下部取付穴12が設けられている。さらに、これら上部取付穴11および下部取付穴12には、中央に穴部を有する平面視略矩形状のスポンジシール体50,50を介して、有底略楕円筒形状のクリップ20,20が各々嵌挿して固定される。そして、これらクリップ20,20には、リヤコンビランプ5のランプ部6から各々突出する上部ピン30および下部ピン40の先端が各々圧入して固定される。なお、図1に示すリヤパネル2が、「ボデーパネル」に相当し、上部取付穴11が、「第1の取付穴」に相当し、下部取付穴12が、「第2の取付穴」に相当する。
次に、クリップ20の構造について、図2乃至図4を参照して説明する。図2および図3に示すように、正面視略T型のクリップ20は、有底略楕円筒状のクリップ本体22と、当該クリップ本体22の開口部の縁から外方に折り返されるとともに、クリップ本体22の外周面に対して略垂直に延設され、その外縁形状が平面視略矩形状に形成されたフランジ部21とから構成され、樹脂(例えば、ナイロン製)により一体成形されている。さらに、クリップ本体22の内側には、上部ピン30(図1参照)の先端が圧入可能な挿入穴25が設けられている。そして、図3および図4に示すように、クリップ本体22の軸線に直交する断面を見たときに、挿入穴25の短軸側に位置する一対の内周面の略中段には、クリップ本体22の軸線に直交する方向に延設され、さらに内径方向内側に向かって山成り状に隆起する一対の係止部28,28が設けられている。
一方、係止部28,28が設けられたクリップ本体22の内周面とは反対側に位置する各外壁面には、下方から上方に向かって、クリップ本体22の外壁面から離れる方向に傾斜する傾斜面を備えた略三角柱状の係止片26,26が各々設けられている。この係止片26,26は、リヤパネル2側の上部取付穴11および下部取付穴12(図1参照)の縁に係止されるための部材である。なお、図2に示すクリップ本体22が、「本体部」に相当する。また、クリップ本体22の内周面において、クリップ本体22の軸線に直交する略楕円形状の断面の長軸側に位置する内周面を、「長軸側の内周面」とし、短軸側に位置する内周面を、「短軸側の内周面」とする。
次に、上部ピン30について、図5および図6を参照して説明する。図5および図6に示すように、上部ピン30は、略円筒状の頭部36と、当該頭部36の上部に側面から頭部36の径方向に突出し、平面視で外形が略円状となる鍔部35と、当該鍔部35の略中心より上方に向かって延設された略円柱状の棒である軸部33と、当該軸部33の長手方向先端部に設けられ、先端側に頂点が向けられた略円錐状の先端部31とから構成され、金属(例えば、鉄)で一体成型されている。そして、先端部31と軸部33との接続部分には、くびれ部32が設けられている。
また、軸部33の外周面には、当該軸部33の軸線方向に直交する方向に各々延設され、互いに同一平面上に位置する一対の位置決め片37,37が設けられている。この位置決め片37,37の上端部はテーパ状に形成され、位置決め片37,37の下端部と、鍔部35の上面との間には隙間が形成されている。そして、この位置決め片37,37の、軸部33から離れる側の一端部には、図3に示すクリップ20の挿入穴25に上部ピン30が圧入された時に、挿入穴25の内周面に当接する当接端部37a,37aが設けられている。なお、上部ピン30は、リヤコンビランプ5の上下方向における位置を決定するための「基準側のピン」として使用される。また、図5に示す上部ピン30が、「第1のピン」に相当し、くびれ部32が、「係止部」に相当し、位置決め片37,37が、「位置決め部」に相当する。
次に、下部ピン40について、図7および図8を参照して説明する。図7および図8に示すように、下部ピン40は、略円筒状の頭部46と、当該頭部46の上部に側面から頭部46の径方向に突出し、平面視で外形が略円状となる鍔部45と、当該鍔部45の略中心より上方に向かって延設され、その先端が縮径する略棒状の軸部43と、当該軸部43の先端側に設けられ、略円錐状の先端部41とから構成され、金属(例えば、鉄製)で一体成型されている。さらに、先端部41と、軸部43との接続部分には、くびれ部42が設けられている。また、軸部43の外径は、クリップ20の挿入穴25の長軸側の内径よりも短く調整されている。なお、下部ピン40は、上部取付穴11および下部取付穴12の間隔とクリップ20,20の間隔とに生じる誤差を吸収する「吸収側のピン」として使用される。そして、上部ピン30および下部ピン40は、2つの部材を互いに連結するためのスタッドピンとしての機能を有する。なお、図7に示す下部ピン40が、「第2のピン」に相当し、くびれ部42が、「係止部」に相当する。
次に、上記構成からなるクリップ20,上部ピン30および下部ピン40を使用した、リヤコンビランプ5のリヤパネル2への組み付け方法に関して、図1、図9乃至図13を参照して説明する。図1に示すように、はじめに、リヤパネル2の組み付け部3に設けられた上部取付穴11および下部取付穴12に対して、略リング状のスポンジシール体50,50を介して、クリップ20,20を各々挿入する。このとき、図3に示すクリップ20の外壁面の係止片26,26の傾斜面は、上部取付穴11および下部取付穴12の短軸上の縁に当接して摺動する。さらに、その縁によってクリップ本体22が内側に押圧されて撓みながら、上部取付穴11および下部取付穴12に挿入される。そして、上部取付穴11および下部取付穴12の縁が、クリップ20の係止片26とフランジ部21との隙間の外壁面に落ち込んで嵌る。さらに、各クリップ20のフランジ部21が、スポンジシール体50を介して、上部取付穴11および下部取付穴12の縁部近傍に当接して係止される。こうして、上部取付穴11および下部取付穴12に対して、クリップ20,20が各々固定される。
次いで、クリップ20が各取付穴に固定された組み付け部3に対して、リヤコンビランプ5の組み付け側の面を対向させる。このとき、リヤコンビランプ5のランプ部6に固定された図5に示す上部ピン30の先端部31を、上部取付穴11に固定されたクリップ20に対向させる。一方、図7に示す下部ピン40の先端部41を、下部取付穴12に固定されたクリップ20に対向させる。そして、このような位置関係において、リヤコンビランプ5を、リヤパネル2の組み付け部3に向かって押し込む。
まず、上部ピン30のクリップ20への固定方法について説明する。図9に示すように、上部取付穴11(図1参照)に固定されたクリップ20の挿入穴25に対して、上部ピン30の先端部31を対向させる。このとき、上部ピン30の位置決め片37,37が、クリップ20の挿入穴25の上下に位置する長軸側の内周面に向かうように上部ピン30を位置させる。そして、この状態で、上部ピン30をクリップ20の挿入穴25に向かって押し込む。そして、図10に示すように、先端部31が、クリップ20の挿入穴25の奥側に移動すると、軸部33に設けられた位置決め片37,37の当接端部37a,37aが、クリップ本体22の長軸側の内周面に各々当接する。さらに、上部ピン30を押し込むと、位置決め片37,37の当接端部37a,37aが、クリップ本体22の長軸側の内周面に隙間なく当接して摺動する。したがって、上部ピン30は、クリップ20の挿入穴25に隙間なく固定されるため、リヤコンビランプ5の車両上下方向による位置が決定される。
一方、図11に示すように、クリップ本体22の短軸側の内周面において、上部ピン30の先端部31の外縁部分が、クリップ本体22の短軸側の内周面に設けられた一対の係止部28,28に当接する。そして、上部ピン30が挿入穴25にさらに押し込まれると、先端部31は、係止部28,28を介してクリップ本体22を押し広げる。さらに、先端部31が、クリップ本体22の奥側に押し込まれることによって、上部ピン30のくびれ部32に、クリップ本体22の係止部28,28が落ち込んで嵌まり固定される。
こうして、図10および図11に示すように、上部ピン30が、クリップ20の挿入穴25内に圧入される。また、上部ピン30の位置決め片37,37が、クリップ20の挿入穴25の長軸側(車両の上下方向側)の内周面に隙間なく当接するため、上部ピン30が弛みなく固定される。したがって、上部ピン30が固定されることで、リヤコンビランプ5の車両上下方向における位置が決定される。さらに、先端部31は、係止部28,28によって係止されるので、クリップ20の挿入穴25から上部ピン30が緩んで抜けないようになっている。
次に、下部ピン40のクリップ20への固定方法について説明する。図1に示すように、下部取付穴12に固定されたクリップ20の挿入穴25に対して、下部ピン40の先端部41を対向させる。そして、図12に示すように、下部ピン40をクリップ20の挿入穴25に向かって押し込むと、先端部41および軸部43が、クリップ20の挿入穴25の奥側に移動する。さらに、クリップ20の挿入穴25の長軸側(上下側)の径は、下部ピン40の軸部43の外径よりも大きいため、下部ピン40の上下側に隙間が形成される。そして、上部取付穴11および下部取付穴12の間隔と、各取付穴に固定されたクリップ20,20の間隔とに誤差が生じている場合は、上部ピン30の位置が決定することで、下部ピン40が挿入されたクリップ20の挿入穴25では、その内周面と下部ピン40の外周面との間に形成された隙間を、下部ピン40がその誤差分だけ移動する。したがって、上部取付穴11および下部取付穴12の間隔とクリップ20,20の間隔とに生じた誤差は、下部取付穴12側に固定されたクリップ20内で吸収することができる。
一方、図13に示すように、クリップ本体22の短軸側の内周面において、下部ピン40の先端部41の外縁部分が、クリップ20の挿入穴25の短軸側の内周面に設けられた一対の係止部28,28に当接する。そして、下部ピン40が挿入穴25にさらに押し込まれると、先端部41は、係止部28,28を介してクリップ本体22を押し広げる。そして、先端部41が、クリップ本体22の奥側に押し込まれることによって、下部ピン40のくびれ部42に、クリップ本体22の係止部28,28が落ち込んで嵌る。このとき先端部41は、係止部28,28によって係止されるので、クリップ20の挿入穴25から下部ピン40が緩んで抜けてしまうのを防止できる。
以上の方法により、リヤコンビランプ5のランプ部6に設けられた上部ピン30および下部ピン40は、リヤパネル2側の上部取付穴11および下部取付穴12に各々固定されたクリップ20,20に向かって圧入されて固定される。そして最後に、図1に示すように、ランプ組付部7の固定穴15,16を、リヤパネル2の固定穴9,10に各々対向させ、固定ネジ19,19によって固定する。こうして、リヤコンビランプ5をリヤパネル2に組み付けることができる。
以上説明したように、本発明の一実施の形態であるリヤコンビランプ5の組付方法によれば、クリップ20の形状を一種類に設定したことにより、作業者によって形状の異なるクリップを間違えて組み付けてしまうなどのトラブルを防止できる。そして、上部ピン30の位置決め片37,37によって、車両上下方向において、上部ピン30の位置が決定するため、リヤコンビランプ5の位置決めをすることができる。また、上部取付穴11および下部取付穴12の間隔とクリップ20,20の間隔とに誤差が生じても、上部ピン30の位置が決定することで、下部ピン40が挿入されたクリップ20の挿入穴25では、その内周面と下部ピン40の外周面との間に形成された隙間内を、下部ピン40がその誤差分だけ移動できる。したがって、上部取付穴11および下部取付穴12の間隔とクリップ20,20の間隔とに生じた誤差は、下部取付穴12側にクリップ20内で吸収することができる。さらに、各クリップ20に挿入された上部ピン30および下部ピン40の先端部31,41は、クリップ20の係止部28,28に各々係止されるので、上部ピン30および下部ピン40の、上部取付穴11および下部取付穴12から上部ピン30および下部ピン40が緩んで抜けてしまうのを防止できる。
なお、本発明は、上記の一実施形態に限定されることなく、各種の変形が可能である。例えば、上部取付穴11および下部取付穴12の形状は、楕円形状であるが、円形状でもよい。また、フランジ部21の形状も矩形状のみならず、円形でもよい。
また、クリップ20の形状は、上記実施形態に限られず、上部取付穴11および下部取付穴12の形状に嵌合するような形状であればよい。
本発明の車両用ランプの組付構造は、自動車のリヤパネルに限らず、フロントパネルや、サイドパネルなどの車両のボデーパネルへの組み付け等に適用可能である。
車両後方側から見たリヤコンビランプ5のリヤパネル2への組み付け構造を示した斜視図である。 クリップ20の斜視図である。 クリップ20の正面図である。 図3に示すA−A線矢視方向断面図である。 上部ピン30の斜視図である。 上部ピン30の正面図である。 下部ピン40の斜視図である。 下部ピン40の正面図である。 上部ピン30が、クリップ20に圧入される状態を示す斜視図である。 図1に示すB−B線矢視方向断面において、上部ピン30がクリップ20に圧入された状態を示す説明図である。 図1に示すC−C線矢視方向断面において、上部ピン30がクリップ20に圧入された状態を示す説明図である。 図1に示すD−D線矢視方向断面において、下部ピン40がクリップ20に圧入された状態を示す説明図である。 図1に示すE−E線矢視方向断面において、下部ピン40がクリップ20に圧入された状態を示す説明図である。
符号の説明
2 リヤパネル
5 リヤコンビランプ
11 上部取付穴
12 下部取付穴
20 クリップ
22 クリップ本体
25 挿入穴
28 係止部
30 上部ピン
32 くびれ部
33 軸部
37 位置決め片
40 下部ピン
42 くびれ部
43 軸部

Claims (1)

  1. 両用ランプに設けられた第1のピンおよび第2のピンを、
    車両のボデーパネルに穿設された第1の取付穴と第2の取付穴とにそれぞれ取り付けられた同一形状を成す第1のクリップと第2のクリップとを介して固定する車両用ランプの組付構造において、
    前記第1のクリップおよび前記第2のクリップには、
    前記第1のピンおよび前記第2のピンをそれぞれ内部に挿入可能な第1の挿入穴および第2の挿入穴がそれぞれ設けられ、
    前記第1のピンには、
    その軸線方向に直交する方向に延設され、前記第1の挿入穴に挿入される際に、当該第1の挿入穴の内周面に当接可能な一対の位置決め部が設けられ、
    前記第1の挿入穴および前記第2の挿入穴の内周面であって、かつ互いに対向する位置には、
    その内径方向の内側に向かってそれぞれ突出され、前記内周面に沿って延設された前記第1のピンおよび前記第2のピンにそれぞれ係止可能な一対の係止部が設けられ、
    前記第1の挿入穴に前記第1のピンが挿入され、前記第2の挿入穴に前記第2のピンが挿入された状態において、
    前記第1の挿入穴では、
    前記一対の係止部に、前記第1のピンが係止すると同時に、
    前記一対の位置決め部が、前記一対の係止部に対して互いに直交する位置関係となるように、前記第1の挿入穴の内周面に当接することで、前記第1のピンが位置決めされ、
    前記第2の挿入穴では、
    前記一対の係止部に、前記第2のピンが係止すると共に、
    前記第1のピンの位置決めに応じて、前記第2のピンが、前記一対の係止部に対して直交する方向に移動して、
    前記車両用ランプが前記ボデーパネルに組み付けられることを特徴とする車両用ランプの組付構造。
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