JP4345561B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器 Download PDF

Info

Publication number
JP4345561B2
JP4345561B2 JP2004122581A JP2004122581A JP4345561B2 JP 4345561 B2 JP4345561 B2 JP 4345561B2 JP 2004122581 A JP2004122581 A JP 2004122581A JP 2004122581 A JP2004122581 A JP 2004122581A JP 4345561 B2 JP4345561 B2 JP 4345561B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switch
power supply
power
phase
relay
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004122581A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005310423A (ja
Inventor
雅道 駒田
大輔 澤田
大象 緒方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2004122581A priority Critical patent/JP4345561B2/ja
Publication of JP2005310423A publication Critical patent/JP2005310423A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4345561B2 publication Critical patent/JP4345561B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Induction Heating Cooking Devices (AREA)

Description

本発明は、インバータなどの高周波雑音源を有し、電源線から機器外に漏洩する濾波回路の必要な誘導加熱調理器に関する。
従来、この種の加熱調理器として、例えば、図6に示すような誘導加熱調理器がある(例えば、特許文献1参照)。図6において、1は商用電源、3は商用電源1を直流に変換し高周波の電源を発生させる高周波電源、2は高周波電源3に商用電源1を接続するスイッチ、4は高周波電源により誘導加熱を行う加熱コイル、5は商用電源を入力とする直流電源であり、6は直流電源から電源供給を受け、電源スイッチと高周波電源に信号を出力する制御回路であり、7は高周波雑音抑制用のコンデンサである。
上記従来の加熱調理器の動作を以下に説明する。商用電源が供給されると、直流電源5は約5Vの出力電源を発生させ、その電源は制御回路6に供給される。制御回路6には使用者が容易に操作できる加熱入切スイッチ(図示せず)が設けられており、加熱入切スイッチを入にするとスイッチ2を閉とし高周波電源3に電源供給される。高周波電源5には加熱コイル4に高周波電流を流すか否かを制御する加熱駆動回路(図示せず)が設けられており、加熱入切スイッチの入によって、スイッチ2を閉した後、制御回路5からの入力で加熱コイル4に高周波電流を流す、すなわち加熱動作を開始する。
加熱動作中、加熱入切スイッチを切とすると、制御回路5からの入力で加熱コイル4への高周波電流供給を停止、すなわち加熱動作を停止した後、スイッチ2を開とし高周波電源3への電源供給を停止させる。
以上のように、加熱動作を行う直前に加熱に必要な高周波電源に電源供給し、加熱を行わない時は高周波電源に電源供給しない構成とすることで機器の消費電力を抑制できる。
特許第3284961号公報
しかしながら、前記従来の技術では、直流電源5や制御回路6で電力消費しており、またコンデンサ7でも電力消費が現存するため、第1スイッチで高周波雑音抑制回路を除く全回路の消費電力を、第2スイッチで高周波雑音抑制用コンデンサの消費電力を抑制する構成となっていた。そして、雑音抑制用コンデンサの消費電力の削減を含む構成回路全体の消費電力の抑制を部品などの信頼性を高く維持し行うため、制御手段は、これらの抑制を制御するための第1あるいは第2スイッチのオン・オフ時に発生する突入電流やアークによる回路の寿命の低下を防ぐために、前記第1スイッチあるいは第2スイッチの動作位相を異ならせる制御し、消費電力削減用の構成部品の高信頼性化を行うが、前記制御手段は前記第1スイッチからの電源供給を受けるため、第1スイッチをオフすると制御手段にリセットがかかり次に第1スイッチをオンさせるときには、毎回同じ動作でスイッチを動作させることになり、動作位相を異ならせる制御し、消費電力削減用の構成部品の高信頼性を実現することを阻害するという課題を有していた。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、商用電源に接続される電源入力端子と、前記電源入力端子に入力端が接続されたコモンモードコイルと、前記コモンモードコイルの出力端子の一端と第1スイッチを介して入力端子の一端が接続されかつ前記コモンモードコイルの出力端子の他端と入力端子の他端が接続された全波整流器と、前記全波整流器の出力が供給され加熱手段である加熱コイルに高周波電流を供給する高周波電源と、前記電源入力端子間に接続される第2スイッチとコンデンサの直列接続体と、前記商用電源の位相を検知する位相検知回路と、前記第1スイッチの前記商用電源側端子とリレー接点を介して接続された第1直流電源と、電源スイッチと抵抗が直列に接続され、前記電源スイッチが閉となると前記リレー接点を閉とし前記電源スイッチが開となると前記リレー接点を開とさせる出力を行う直列接続体と、前記直列接続体に電源供給しかつ入力端子が前記コモンモードコイル出力の端子間に接続された第2直流電源と、前記電源供給の有無に関わらず情報を保持する記憶手段と、前記第1直流電源から電源の供給を受け前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの開閉を制御する制御手段と、を備え、前記記憶手段は、前記第1スイッチ及び第2スイッチが開閉状態を変更する時の電源位相を記憶し、前記制御手段は、前記リレー接点が閉となると前記第1スイッチ及び第2スイッチを閉とし、前記電源スイッチが開となると前記リレー接点前記第1スイッチ及び第2スイッチを開とし、かつ前記記憶手段からの情報に基づき前記第1スイッチ及び第2スイッチの開閉状態の変更を行う時の電源位相を予め設定された複数種類の位相で前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを開閉する毎に周期的に切り替え前記制御手段に電源が供給されない状態になっても前記周期的切り替え動作を継続するようにしたものである。
これにより、第1スイッチをオフし制御手段にリセットがかかっても、第1スイッチ及び第2スイッチの開閉状態の変更を行う時の電源位相を、前記記憶手段からの情報に基づき切り替えられることで、異なる位相で第1スイッチ及び第2スイッチが動作し、同一の位相で動作することは解消され、双方のスイッチとも突入電流やアークによる寿命の低下を防ぐことできる。
本発明の誘導加熱調理器は、雑音抑制用コンデンサの消費電力の削減を含む構成回路全体の消費電力の抑制が行え且つ消費電力削減用の構成部品の高信頼性化を図ることができる。
請求項1に記載の発明は、商用電源に接続される電源入力端子と、前記電源入力端子に入力端が接続されたコモンモードコイルと、前記コモンモードコイルの出力端子の一端と
第1スイッチを介して入力端子の一端が接続されかつ前記コモンモードコイルの出力端子の他端と入力端子の他端が接続された全波整流器と、前記全波整流器の出力が供給され加熱手段である加熱コイルに高周波電流を供給する高周波電源と、前記電源入力端子間に接続される第2スイッチとコンデンサの直列接続体と、前記商用電源の位相を検知する位相検知回路と、前記第1スイッチの前記商用電源側端子とリレー接点を介して接続された第1直流電源と、電源スイッチと抵抗が直列に接続され、前記電源スイッチが閉となると前記リレー接点を閉とし前記電源スイッチが開となると前記リレー接点を開とさせる出力を行う直列接続体と、前記直列接続体に電源供給しかつ入力端子が前記コモンモードコイル出力の端子間に接続された第2直流電源と、前記電源供給の有無に関わらず情報を保持する記憶手段と、前記第1直流電源から電源の供給を受け前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの開閉を制御する制御手段と、を備え、前記記憶手段は、前記第1スイッチ及び第2スイッチが開閉状態を変更する時の電源位相を記憶し、前記制御手段は、前記リレー接点が閉となると前記第1スイッチ及び第2スイッチを閉とし、前記電源スイッチが開となると前記リレー接点前記第1スイッチ及び第2スイッチを開とし、かつ前記記憶手段からの情報に基づき前記第1スイッチ及び第2スイッチの開閉状態の変更を行う時の電源位相を予め設定された複数種類の位相で前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを開閉する毎に周期的に切り替え前記制御手段に電源が供給されない状態になっても前記周期的切り替え前記制御手段に電源が供給されない状態になっても前記周期的切り替え動作を継続することで、スイッチの接点溶着に対する信頼性を向上することができる。
そして、制御手段で第1スイッチ及び第2スイッチの開閉動作時の電源位相タイミングを複数ポイント有し、これらを開もしくは閉となる毎に周期的に駆動させることで、平均的に所望のレベルまで突入電流、アークを低減できる。前回の電源位相タイミングは逐次、不揮発性の記憶手段で記憶しているため途中、停電等で制御手段への電源供給がなされなくとも、前述の電源位相の周期的駆動は、次回スイッチ駆動時も継続される。
請求項2に記載の発明は、加熱手段である加熱コイルに高周波電流を供給する高周波電源に商用電源を供給する電源供給経路と、前記電源供給経路の途中に設けた第1スイッチと、前記第1スイッチの前記商用電源側で前記電源供給経路の線間に接続される第2スイッチとコンデンサの直列接続体と、前記電源供給の有無に関わらず情報を保持する記憶手段と、前記第1スイッチの前記商用電源側の端子に接続され前記商用電源の位相を検知する位相検知回路と、前記第1スイッチの開閉を検知する第1接点検知回路と、前記第2スイッチの開閉を検知する第2接点検知回路と、前記第1スイッチの前記商用電源側の端子に接続されるリレー接点を介して電源の供給を受け前記位相検知回路、前記第1接点検知回路及び前記第2接点検知回路から入力し前記第1スイッチ及び第2スイッチの開閉を制御する制御手段と、を備え、前記記憶手段は、前記第1スイッチの開閉状態を変更するための駆動信号出力時の電源位相である第1電源位相及び第2スイッチの開閉状態を変更するための駆動信号出力時の電源位相である第2電源位相を記憶し、前記制御手段は、前記第1スイッチの開閉状態が実際に変化した時の電源位相であり前記第1接点検知手段から入力される前記第3電源位相及び前記第2スイッチの開閉状態が実際に変化した時の電源位相であり前記第2接点検知手段から入力される第4電源位相と前記記憶手段から入力される前記第1電源位相及び前記第2電源位相をそれぞれ比較することにより前記第1スイッチ及び第2スイッチの駆動時間を算出し、次回前記商用電源のゼロ点から前記駆動時間だけ前の位相で前記駆動信号を出力して前記第3電源位相及び前記第4電源位相を前記ゼロ点に近づけるよう切り替えることで、スイッチの接点溶着に対する信頼性を向上することができる。
また、制御手段では第1スイッチ及び第2スイッチへの駆動信号出力時の電源位相と、接点検知手段から入力される電源位相を逐次比較し、次回スイッチ駆動信号出力時に、接点検知手段から入力される電源位相をゼロに近づけるよう駆動することで突入電流、アークを微小なレベルまで低減できる。前回の電源位相タイミングは逐次、不揮発性の記憶手段で記憶しているため途中、停電等で制御手段への電源供給がなされなくとも、前述の電源位相のゼロ駆動は継続される。
請求項3に記載の発明は、特に、第2のスイッチは加熱停止中はとし、加熱動作中は閉とすることにより、加熱手段の通電により雑音が多くなる場合、あるいは多くなると予想される場合には閉として電源に漏洩する雑音を低減するとともに、雑音が少ない状態の時には開としてコンデンサを非接続として、待機電力を少なくできる。また、第2のスイッチを閉とする機会を減じて、第2のスイッチの駆動に要する消費電力を節約することができる。
請求項4に記載の発明は、特に、コンデンサの両端に放電抵抗を接続したことにより、第1のスイッチが開で、かつ第2のスイッチが閉の場合において、入力端子が電源から切り離されたときに、コンデンサに蓄積された電荷を放電することができるので、入力端子に触れて感電するのを防止することができる。
(実施の形態1)
以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら説明する。図1は高周波磁界で被加熱鍋等を加熱するための誘導加熱コイルを有する誘導加熱調理器の回路ブロック図である。
図1において、商用電源10は入力端子11aと他の入力端子である11bを介して誘導加熱調理器に接続され、入力端子11aにはコモンモードコイル15を介して、第1スイッチである電源リレー16、電源位相検知回路22、第2直流電源32及びリレー20の接点に接続される。電源リレー16の負荷側接点は、全波整流回路であるダイオードブリッジ27、第1接点検知回路19に接続され、入力端子11bはコモンモードコイル15を介して、ダイオードブリッジ27、第1直流電源21及び第2直流電源32が接続され、ダイオードブリッジ27にはコモンモードコイル15と電源リレー16を介して、第2直流電源32にはコモンモードコイル15を介して商用電源10が供給される構成となっている。
また、第2直流電源32は使用者が容易に操作できる電源スイッチ30と抵抗器の直列体に電源供給しており、前記直列体は電源スイッチ30が閉となるとリレー20も閉、電源スイッチが開となるとリレー20も開となるような出力を行っている。
また更に、第1直流電源21はコモンモードコイル15とリレー20を介して商用電源が入力され、制御手段である制御回路23に電力出力している。
また更に、入力端子21aと入力端子21bとの間には、第2のスイッチであるリレー12の接点とコンデンサ13の直列接続体が接続される。14はコンデンサに並列接続された放電抵抗である。ダイオードブリッジ27はその出力を高周波電源17に供給し、高周波電源17は加熱手段である加熱コイル18に高周波電流を供給する。制御手段である制御回路23は、第1直流電源21から電源供給され、第1接点検知回路19、位相検知回路22、電源スイッチ30と抵抗器31の直列体から信号入力し、リレー12、リレー20、高周波電源17の冷却用のファンモータ25及び高周波電源17に信号出力し、記憶手段24とは互いに信号入出力している。また、コンデンサ33はリレー20が閉から開となっても所定時間の間、制御回路23が動作を行うための電源バックアップ用として設けている。
以上のように構成された加熱調理器についてその動作を説明する。商用電源10が入力端子11a、11bに接続されると、第2直流電源32に電力供給され、電源スイッチが使用者の操作によって閉となるまでは高周波電源17、直流電源21、制御回路23には電源供給されない(以降電源スイッチを閉とする操作をオン、開とする操作をオフとする)。
商用電源10が供給され、使用者の操作で電源スイッチ30がオンされるとリレー20が閉となり、制御回路23は直流電源21の約5Vの出力により動作を開始し、電源リレー16及びリレー12を閉とする。また、電源供給されると制御回路23では、第1接点検知回路19からの入力により電源リレー16の開閉を図2−(a)で示す波形で、位相検知回路22からの入力により商用電源10の位相を図2−(b)で示す波形で検知する。
電源リレー16が閉となると、ダイオードブリッジ27を介して高周波電源17に電源供給され、使用者が容易に操作できる加熱入切スイッチ(図示せず)より加熱入りとなると、やはり制御回路23の働きで、高周波電源17内にある高周波電流駆動装置(図示せず)をオンし、加熱コイル18に電流供給すなわち加熱動作を開始させる。
リレー12が閉となると、コンデンサ13とコモンモードチョークコイル15で形成されるフィルタ回路で高周波電源から伝播する雑音を抑制する。
電源リレー16及びリレー12が閉となる際の電源位相は、あらかじめ制御回路23内で複数段設定(ここでは8段階)されており、図3で示すようにリレーが開から閉となる毎に、(1)、(5)、(2)、(6)、(3)、(7)、(4)、(8)の順に周期的に切替て行うようにしている。記憶手段24では、電源リレー16及びリレー12が閉とした時の最新の電源位相タイミング(図3の(1)〜(8)のいずれか)を逐次記憶しており、リレー20の開や停電などで制御回路23に電源が供給されない状態になろうとも、前述した電源位相の周期的切替動作は継続する。例えば電源位相(6)まで行った時点で、制御回路電源オフしても、次回の電源リレー16及びリレー12閉は(3)のタイミングから行う。記憶手段で位相を保持していないと、制御回路が初期化されるため、電源オフの度に(1)のタイミングに戻り、周期的な電源位相の切替ができない。
次に使用者の操作で電源スイッチ30がオフとなると、制御回路23は電源リレー16及びリレー12を開とすることで、高周波電源17、コンデンサ13、放電抵抗14での消費電力をカットし、且つ制御回路2自体への電源供給もリレー20が開となることからカットされ、電源スイッチオフ時の消費電力を抑制する。ここで、前述したリレー20
の開状態での制御回路23の動作はコンデンサ33を電源として行っている。
電源リレー16及びリレー12が閉から開となる際の電源位相は、前述した開から閉となる際の電源位相制御と同様に、図3で示す(1)、(5)、(2)、(6)、(3)、(7)、(4)、(8)の順に周期的に切替て行い、記憶手段24でもまた同様に、電源リレー16及びリレー12が開とした時の最新の電源位相タイミング(図3の(1)〜(8)のいずれか)を逐次記憶しており、リレー20の開や停電などで制御回路23に電源が供給されない状態になろうとも、電源位相の周期的切替動作は継続する。
以上のように本実施例によれば、電源供給経路間にコンデンサ13とリレー12の直列接続体を、電源スイッチのオン後に接続し、電源スイッチのオフ後に切り離すことで、制御回路動作時、ファン動作時、高周波電源による加熱動作時等の必要な時のみ、コモンモードコイル15とコンデンサ13で構成されるフィルタ回路で雑音を抑制し、電源スイッチオフの場合にはフィルタ回路を切り離し、消費電力を抑制できる。
また、電源スイッチオフ時は電源リレーをオフし、高周波電源への電力供給をカットするため消費電力を抑制できる。
また更に、電源リレー16及びリレー12を開閉する際は、制御回路の電源が供給されない状態があろうとも、電源位相を複数種類周期的に切り替えることで、平均的に突入電流やアークを抑制でき、リレーの寿命の低下を防ぐことができる。本実施例では、電源スイッチのオンに連動して、電源リレー16及びリレー12をオンしており、リレーのオンは通常制御回路が一旦初期化されてからの動作となるため、不揮発性の記憶手段24への電源位相情報の保持なしでは実質電源位相の周期的切替動作は実質不可能であり、リレーの高信頼性に関する本発明の効果は大きい。
また、コンデンサ13の両端に放電抵抗14を接続したことにより、リレー12の開閉の状態にかかわらずコンデンサ13に蓄積された電荷を放電することができるので、入力端子に触れて感電するのを防止することができる。
また、本発明では、電源スイッチのオン後、第2スイッチであるリレー12を開から閉とし、電源スイッチのオフ後、リレー12を閉から開とするとして説明したが、リレー12の加熱コイルへの通電状態に応じた動作、すなわち加熱動作中は閉、加熱停止中は開とすれば、必要に応じた雑音の低減(高周波電源動作時のみ雑音低減)ができるとともに、リレー12を閉とする機会を減じて、リレー12の駆動に要する消費電力を抑制できる。
(実施の形態2)
図4に実施例2の回路ブロックを示す。この図において、実施例1の構成図図1と同様の構成となる部分は、同一の番号を付し説明を省略する。
図4において、図1と異なるのは第2スイッチであるリレー12のコンデンサ13側接点を入力とし制御手段である制御回路23に信号出力する接点検知手段である第2接点検知回路28が付加されたことのみである。ここで、第2接点検知回路28の入出力は図2−(a)に示す通りとなる。
以下、実施例1とその動作の異なる箇所に着目して説明する。
電源スイッチ30が使用者の操作でオンとなると、その後制御手段である制御回路23により第1スイッチである電源リレー16と第2スイッチであるリレー12が開から閉となる。制御回路12では、電源リレー16及びリレー12を閉とする時の電源位相と、それぞれ第1接点検知回路19と第2接点検知回路28から得られる実際のリレー閉時の電源位相からリレーの駆動時間(t1とする)を算出し、次回のリレー閉時、商用電源電圧のゼロ点からt1前の位相でリレー閉信号を出力する。前述の動作をリレー閉出力する毎に行うことで、実際のリレー駆動時間のバラツキを相殺し、安定したリレーゼロボルト閉動作が実現できる。図5は、ゼロボルトスイッチング動作を図的に表したものである。また、記憶手段24では、電源リレー16及びリレー12オン時の電源位相を逐次記憶しており、リレー20の開や停電などで制御回路23に電源が供給されない状態になろうとも、ゼロボルトスイッチング動作を継続して行うことができる。
電源スイッチ30が使用者の操作でオンからオフとなり、その後制御手段である制御回路23により第1スイッチである電源リレー16と第2スイッチであるリレー12が閉から開となる際も、前述のリレーの閉動作と同様にゼロボルトスイッチング動作を継続的に行える。
以上のように本実施例によれば、電源供給経路間にコンデンサ13とリレー12の直列接続体を、電源スイッチのオン後に接続し、電源スイッチのオフ後に切り離すことで、制御回路動作時、ファン動作時、高周波電源による加熱動作時等の必要な時のみ、コモンモードコイル15とコンデンサ13で構成されるフィルタ回路で雑音を抑制し、電源スイッチオフの場合にはフィルタ回路を切り離し、消費電力を抑制できる。
また、電源スイッチオフ時は電源リレーをオフし、高周波電源への電力供給をカットするため消費電力を抑制できる。
また、電源リレー16及びリレー12を開閉にする際は、制御回路への電源供給の有無にかかわらず、継続的にゼロボルトスイッチングを行うことで、突入電流やアークを抑制でき、リレーの寿命の低下を防ぐことができる。また、リレーの動作時間(制御信号オンから接点閉もしくは開までの時間)の計時変化を吸収した高信頼性動作となる。
また、コンデンサ13の両端に放電抵抗14を接続したことにより、リレー12の開閉の状態にかかわらずコンデンサ13に蓄積された電荷を放電することができるので、入力端子に触れて感電するのを防止することができる。
また、本発明では、電源スイッチのオン後、第2スイッチであるリレー12を開から閉とし、電源スイッチのオフ後、リレー12を閉から開とするとして説明したが、リレー12の加熱コイルへの通電状態に応じた動作、すなわち加熱動作中は閉、加熱停止中は開とすれば、必要に応じた雑音の低減(高周波電源動作時のみ雑音低減)ができるとともに、リレー12を閉とする機会を減じて、リレー12の駆動に要する消費電力を抑制できる。
以上のように、本発明にかかる加熱調理器は、雑音抑制用コンデンサの消費電力の削減を含む構成回路全体の消費電力の抑制が行え且つ消費電力削減用の構成部品の高信頼性化を図ることが可能となるので、使用者が容易に商用電源を遮断することができないビルトインタイプの給湯器等の用途にも適用できる。
本発明の実施例1における加熱調理器の回路ブロック図 (a)本発明の実施例1における第1接点検知回路の入出力波形を示す図(b)本発明の実施例1における位相検知回路の入出力波形を示す図 本発明の実施例1におけるリレー駆動タイミングを示す図 本発明の実施例2における加熱調理器の回路ブロック図 本発明の実施例2におけるリレー駆動タイミングを示す図 従来の加熱調理器の回路ブロック図
符号の説明
10 商用電源
11 入力端子(電源供給経路)
12 リレー(第2スイッチ)
13 コンデンサ
14 放電抵抗
15 コモンモードチョークコイル(電源供給経路)
16 電源リレー(第1スイッチ)
18 加熱コイル(加熱手段)
22 第1接点検知回路(接点検知手段)
23 制御回路(制御手段)
24 記憶手段
28 第2接点検知回路(接点検知手段)

Claims (4)

  1. 商用電源に接続される電源入力端子と、前記電源入力端子に入力端が接続されたコモンモードコイルと、前記コモンモードコイルの出力端子の一端と第1スイッチを介して入力端子の一端が接続されかつ前記コモンモードコイルの出力端子の他端と入力端子の他端が接続された全波整流器と、前記全波整流器の出力が供給され加熱手段である加熱コイルに高周波電流を供給する高周波電源と、前記電源入力端子間に接続される第2スイッチとコンデンサの直列接続体と、前記商用電源の位相を検知する位相検知回路と、前記第1スイッチの前記商用電源側端子とリレー接点を介して接続された第1直流電源と、電源スイッチと抵抗が直列に接続され、前記電源スイッチが閉となると前記リレー接点を閉とし前記電源スイッチが開となると前記リレー接点を開とさせる出力を行う直列接続体と、前記直列接続体に電源供給しかつ入力端子が前記コモンモードコイル出力の端子間に接続された第2直流電源と、前記電源供給の有無に関わらず情報を保持する記憶手段と、前記第1直流電源から電源の供給を受け前記第1スイッチ及び前記第2スイッチの開閉を制御する制御手段と、を備え、前記記憶手段は、前記第1スイッチ及び第2スイッチが開閉状態を変更する時の電源位相を記憶し、前記制御手段は、前記リレー接点が閉となると前記第1スイッチ及び第2スイッチを閉とし、前記電源スイッチが開となると前記リレー接点前記第1スイッチ及び第2スイッチを開とし、かつ前記記憶手段からの情報に基づき前記第1スイッチ及び第2スイッチの開閉状態の変更を行う時の電源位相を予め設定された複数種類の位相で前記第1スイッチ及び前記第2スイッチを開閉する毎に周期的に切り替え前記制御手段に電源が供給されない状態になっても前記周期的切り替え動作を継続する誘導加熱調理器。
  2. 加熱手段である加熱コイルに高周波電流を供給する高周波電源に商用電源を供給する電源供給経路と、前記電源供給経路の途中に設けた第1スイッチと、前記第1スイッチの前記商用電源側で前記電源供給経路の線間に接続される第2スイッチとコンデンサの直列接続体と、前記電源供給の有無に関わらず情報を保持する記憶手段と、前記第1スイッチの前記商用電源側の端子に接続され前記商用電源の位相を検知する位相検知回路と、前記第1スイッチの開閉を検知する第1接点検知回路と、前記第2スイッチの開閉を検知する第2接点検知回路と、前記第1スイッチの前記商用電源側の端子に接続されるリレー接点を介して電源の供給を受け前記位相検知回路、前記第1接点検知回路及び前記第2接点検知回
    路から入力し前記第1スイッチ及び第2スイッチの開閉を制御する制御手段と、を備え、前記記憶手段は、前記第1スイッチの開閉状態を変更するための駆動信号出力時の電源位相である第1電源位相及び第2スイッチの開閉状態を変更するための駆動信号出力時の電源位相である第2電源位相を記憶し、前記制御手段は、前記第1スイッチの開閉状態が実際に変化した時の電源位相であり前記第1接点検知手段から入力される第3電源位相及び前記第2スイッチの開閉状態が実際に変化した時の電源位相であり前記第2接点検知手段から入力される第4電源位相と前記第1電源位相及び前記第2電源位相とをそれぞれ比較することにより前記第1スイッチ及び第2スイッチの駆動時間を算出し、次回前記商用電源のゼロ点から前記駆動時間だけ前の位相で前記駆動信号を出力して前記第3電源位相及び前記第4電源位相を前記ゼロ点に近づけるよう切り替える誘導加熱調理器。
  3. 第2スイッチは加熱停止中はとし、加熱動作中は閉とする請求項1または2に記載の誘導加熱調理器。
  4. コンデンサの両端に放電抵抗を接続した請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
JP2004122581A 2004-04-19 2004-04-19 誘導加熱調理器 Expired - Fee Related JP4345561B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004122581A JP4345561B2 (ja) 2004-04-19 2004-04-19 誘導加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004122581A JP4345561B2 (ja) 2004-04-19 2004-04-19 誘導加熱調理器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005310423A JP2005310423A (ja) 2005-11-04
JP4345561B2 true JP4345561B2 (ja) 2009-10-14

Family

ID=35438967

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004122581A Expired - Fee Related JP4345561B2 (ja) 2004-04-19 2004-04-19 誘導加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4345561B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6500702B2 (ja) * 2015-08-28 2019-04-17 コニカミノルタ株式会社 加熱装置および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005310423A (ja) 2005-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960012527B1 (ko) 직류 평활커패시터의 전하방전 제어회로가 마련된 인버터장치 및 그의 제조방법
US8472216B2 (en) Circuit arrangement and control circuit for a power-supply unit, computer power-supply unit and method for switching a power-supply unit
US10944350B2 (en) Motor drive device
CN110959092B (zh) 空调机
JP4345561B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2003169474A (ja) 電源装置
JP2001157452A (ja) ワールドワイド電源装置
JP3928582B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP4048946B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP5040276B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP3928604B2 (ja) 加熱調理器
JP4321378B2 (ja) 開閉装置
JP5841880B2 (ja) 蓄電装置
JP2005044646A (ja) 加熱調理器
JP2000262060A (ja) 力率改善型電源装置及びその異常時制御方法
JP3739165B2 (ja) 洗濯機
JP3744412B2 (ja) 加熱調理器
JP5393277B2 (ja) 電源装置及び照明装置
JP2004327220A (ja) 加熱調理器
JP5217779B2 (ja) 加熱調理器
JP4151242B2 (ja) 常時商用給電方式無停電電源装置の商用電源ラッチ装置
JP5050340B2 (ja) 加熱調理器
JP4186892B2 (ja) 放電灯点灯装置
EP2179495B1 (en) System and method for energizing an electric motor auxiliary winding and electric motor
JP2001091013A (ja) 空気調和機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060414

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060512

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080404

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081021

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090623

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090706

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4345561

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130724

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees