JP4048946B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents
誘導加熱調理器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4048946B2 JP4048946B2 JP2002372243A JP2002372243A JP4048946B2 JP 4048946 B2 JP4048946 B2 JP 4048946B2 JP 2002372243 A JP2002372243 A JP 2002372243A JP 2002372243 A JP2002372243 A JP 2002372243A JP 4048946 B2 JP4048946 B2 JP 4048946B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- switch
- power
- power supply
- closed
- opened
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Induction Heating Cooking Devices (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インバータなどの高周波雑音源を有し、電源線から機器外に漏洩する濾波回路の必要な誘導加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の誘導加熱調理器として、例えば、図6に示すような誘導加熱調理器がある(例えば、特許文献1参照)。図6において、1は商用電源、3は商用電源1を直流に変換し高周波の電源を発生させる高周波電源、2は高周波電源3に商用電源1を接続するスイッチ、4は高周波電源により誘導加熱を行う加熱コイル、5は商用電源を入力とする直流電源であり、6は直流電源から電源供給を受け、電源スイッチと高周波電源に信号を出力する制御回路であり、7は高周波雑音抑制用のコンデンサである。
【0003】
上記従来の誘導加熱調理器の動作を以下に説明する。商用電源が供給されると、直流電源5は約5Vの出力電源を発生させ、その電源は制御回路6に供給される。制御回路6には使用者が容易に操作できる加熱入切スイッチ(図示せず)が設けられており、加熱入切スイッチを入にするとスイッチ2を閉とし高周波電源3に電源供給される。高周波電源5には加熱コイル4に高周波電流を流すか否かを制御する加熱駆動回路(図示せず)が設けられており、加熱入切スイッチの入によって、スイッチ2を閉した後、制御回路5からの入力で加熱コイル4に高周波電流を流す、すなわち加熱動作を開始する。
【0004】
加熱動作中、加熱入切スイッチを切とすると、制御回路5からの入力で加熱コイル4への高周波電流供給を停止、すなわち加熱動作を停止した後、スイッチ2を開とし高周波電源3への電源供給を停止させる。
【0005】
以上のように、加熱動作を行う直前に加熱に必要な高周波電源に電源供給し、加熱を行わない時は高周波電源に電源供給しない構成とすることで機器の消費電力を抑制できる。
【0006】
【特許文献1】
特許第3284961号公報(第3−4頁、第1図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術では、直流電源5や制御回路6で電力消費しており、またコンデンサ7でも電力消費が現存する構成となっていた。
【0008】
本発明は、雑音抑制用コンデンサの消費電力の削減を含む構成回路全体の消費電力の抑制を行い且つ消費電力削減用の構成部品の高信頼性化を行うことを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、商用電源に接続される電源入力端子と、前記電源入力端子に入力端が接続されたコモンモードコイルと、前記コモンモードコイルの出力端子の一端と第1のスイッチを介して入力端子の一端が接続されかつ前記コモンモードコイルの出力端子の他端と入力端子の他端が接続された全波整流器と、前記全波整流器の出力が供給され加熱手段である加熱コイルに高周波電流を供給する高周波電源と、前記電源入力端子間に設けた第2のスイッチとコンデンサの直列接続体と、前記コンデンサの両端に接続された放電抵抗と、前記第1のスイッチの開閉を検知する電源スイッチ開閉検知回路と、一端が前記第1のスイッチの前記全波整流器側端子に接続されかつ前記第1のスイッチの前記商用電源側端子とリレー接点を介して接続された直流電源と、電源供給の有無に関わらず情報を保持する記憶手段と、前記直流電源から電源供給され前記第2のスイッチ及び前記リレー接点の開閉を制御する制御手段を備え、前記記憶手段は前記制御手段が前記第2のスイッチを開から閉へとまたは閉から開へと開閉状態を変更する時の電源位相を記憶し、前記制御手段は、前記電源スイッチ開閉検知回路からの入力で前記第1のスイッチの開閉を認識することにより前記第1のスイッチが閉から開となった後、前記第2のスイッチを閉から開とし、その後前記リレー接点を閉から開とするとともに、前記第2のスイッチの開閉状態の変更を行う時の電源位相を、前記記憶手段からの情報に基づき予め設定された複数種類の位相で前記第2のスイッチを開閉する毎に周期的に切り替え前記制御手段に電源が供給されない状態になっても前記周期的切り替え動作を継続するようにしたものである。
【0010】
これにより、第1スイッチで高周波雑音抑制回路を除く全回路の消費電力を、第2スイッチで高周波雑音抑制用コンデンサの消費電力を抑制するとともに、第2スイッチの突入電流やアークによる寿命の低下を防ぐことのできる加熱調理器が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、商用電源に接続される電源入力端子と、前記電源入力端子に入力端が接続されたコモンモードコイルと、前記コモンモードコイルの出力端子の一端と第1のスイッチを介して入力端子の一端が接続されかつ前記コモンモードコイルの出力端子の他端と入力端子の他端が接続された全波整流器と、前記全波整流器の出力が供給され加熱手段である加熱コイルに高周波電流を供給する高周波電源と、前記電源入力端子間に設けた第2のスイッチとコンデンサの直列接続体と、前記コンデンサの両端に接続された放電抵抗と、前記第1のスイッチの開閉を検知する電源スイッチ開閉検知回路と、一端が前記第1のスイッチの前記全波整流器側端子に接続されかつ前記第1のスイッチの前記商用電源側端子とリレー接点を介して接続された直流電源と、電源供給の有無に関わらず情報を保持する記憶手段と、前記直流電源から電源供給され前記第2のスイッチの開閉を制御する制御手段を備え、前記記憶手段は前記制御手段が前記第2のスイッチを開から閉へとまたは閉から開へと開閉状態を変更する時の電源位相に対する位相を記憶し、前記制御手段は、前記電源スイッチ開閉検知回路からの入力で前記第1のスイッチの開閉を認識することにより前記第1のスイッチが閉から開となった後、前記第2のスイッチを閉から開とし、その後前記リレー接点を閉から開とするとともに、前記第2のスイッチの開閉状態の変更を行う時の電源に対する位相を、前記記憶手段からの情報に基づき予め設定された複数種類の位相で前記第2のスイッチを開閉する毎に周期的に切り替え前記制御手段に電源が供給されない状態になっても前記周期的切り替え動作を継続することで、消費電力を抑制するとともに、第2スイッチの開時もしくは閉時の電源電圧を制御手段への電源供給の有無に関わらず平均的に低減でき、スイッチの接点溶着に対する信頼性を向上することができる。
【0012】
また、制御手段で第2スイッチの開閉動作時の電源位相タイミングを複数ポイント有し、これらを開もしくは閉となる毎に周期的に駆動させることで、平均的に所望のレベルまで突入電流、アークを低減できる。前回の電源位相タイミングは逐次、不揮発性の記憶手段で記憶しているため途中、第1スイッチオフや停電等で制御手段への電源供給がなされなくとも、前述の電源位相の周期的駆動は、次回第2スイッチ駆動時も継続される。
【0013】
請求項2に記載の発明は、加熱手段である加熱コイルに高周波電流を供給する高周波電源に商用電源を供給する電源供給経路と、前記電源供給経路の途中に設けた第1のスイッチと、前記第1のスイッチの前記商用電源側電源供給経路間に設けた第2のスイッチとコンデンサの直列接続体と、電源供給の有無に関わらず情報を保持する記憶手段と、前記第2のスイッチの開閉を制御する制御手段と、前記第2のスイッチの開閉状態が実際に変化した時の電源位相である第2の電源位相を検知する接点検知手段を備え、前記記憶手段は前記第2のスイッチを開から閉へとまたは閉から開へと開閉状態を変更するための駆動信号出力時の電源位相である第1の電源位相を記憶し、前記制御手段は前記接点検知手段から入力される前記第2の電源位相と前記記憶手段から入力される前記第1の電源位相を比較することにより前記第2のスイッチの駆動時間を算出し、次回前記商用電源のゼロ点から前記駆動時間だけ前の位相で前記駆動信号を出力して前記第2の電源位相を前記ゼロ点に近づけるよう切り替えることで、消費電力を抑制するとともに、第2スイッチの開時もしくは閉時の電源電圧を制御手段への電源供給の有無に関わらず低減でき、スイッチの接点溶着に対する信頼性を向上することができる。
【0014】
また、制御手段では記憶手段から入力される第2スイッチ駆動信号出力時の電源位相である第1の電源位相と接点検知手段から入力される第2のスイッチの開閉状態が実際に変化した時の電源位相である第2の電源位相を逐次比較することにより第2のスイッチの駆動時間を算出し、次回第2スイッチ駆動信号出力時に、第1の電源位相を商用電源のゼロ点から前記駆動時間だけ前の位相で前記駆動信号を出力して第2の電源位相をゼロ点に近づけるよう駆動することで突入電流、アークを微小なレベルまで低減できる。前回の電源位相タイミングは逐次、不揮発性の記憶手段で記憶しているため途中、第1スイッチオフや停電等で制御手段への電源供給がなされなくとも、前述の電源位相のゼロ駆動は、次回第2スイッチ駆動時も継続される。
【0015】
請求項3に記載の発明は、特に、第2のスイッチは加熱手段への通電状態に応じて開または閉とすることにより、加熱手段の通電により雑音が多くなる場合、あるいは多くなると予想される場合には閉として電源に漏洩する雑音を低減するとともに、雑音が少ない状態の時には開としてコンデンサを非接続として、待機電力を少なくできる。また、第2のスイッチを閉とする機会を減じて、第2のスイッチの駆動に要する消費電力を節約することができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、特に、第1のスイッチが閉から開となった後、第2のスイッチを閉から開とすることにより、第1のスイッチを開にしない限りコンデンサが電源線間に接続されるのでコンデンサによる雑音の低減作用を安定して得るとともに、第1のスイッチを開にすれば、電源供給が遮断されるので雑音が発生せず、その後適宜、第2のスイッチが開とすることでコンデンサによる待機電力の発生をなくすることができる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、特に、第1のスイッチが開から閉となった後、第2のスイッチを開から閉とすることにより、第1及び第2のスイッチが共に開となってからは、第1のスイッチを閉にしない限り、コンデンサによる待機電力の発生を防止することができる。
【0018】
請求項6記載の発明は、特に、コンデンサの両端に放電抵抗を接続したことにより、第1のスイッチが開で、かつ第2のスイッチが閉の場合において、入力端子が電源から切り離されたときに、コンデンサに蓄積された電荷を放電することができるので、入力端子に触れて感電するのを防止することができる。
【0019】
【実施例】
(実施例1)
以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら説明する。図1は高周波磁界で被加熱鍋等を加熱するための誘導加熱コイルを有する誘導加熱調理器の回路ブロック図である。
【0020】
図1において、商用電源10は入力端子11aと他の入力端子である11bを介して誘導加熱調理器に接続され、入力端子11aにはコモンモードコイル15を介して、使用者が容易に操作できる第1スイッチである電源スイッチ16、位相検知回路22及びリレー20の接点に接続される。電源スイッチ16の負荷側接点は、全波整流回路であるダイオードブリッジ27、絶縁トランスで構成された直流電源21及び電源スイッチ開閉検知回路19に接続され、入力端子11bはコモンモードコイル15を介して、ダイオードブリッジ27と直流電源21が接続され、ダイオードブリッジ27と直流電源21には、コモンモードコイル15及び電源スイッチ16を介して商用電源10が供給される構成となっている。また、直流電源21はリレー20の接点、ダイオード26を介しても入力端子11a側の電源が接続されており、リレー20の負荷側接点とダイオード26のカソードを同極とする構成であるため、直流電源21には電源スイッチ16とリレー20のいずれかが閉であれば直流電源21に電源供給される。
【0021】
また更に、入力端子21aと入力端子21bとの間には、第2のスイッチであるリレー12の接点とコンデンサ13の直列接続体が接続される。14はコンデンサに並列接続された放電抵抗である。ダイオードブリッジ27はその出力を高周波電源17に供給し、高周波電源17は加熱手段である加熱コイル18に高周波電流を供給する。制御手段である制御回路23は、直流電源21から電源供給され、電源スイッチ開閉検知回路19、位相検知回路22から信号入力し、リレー12、リレー20、高周波電源17の冷却用のファンモータ25及び高周波電源17に信号出力し、記憶手段24とは互いに信号入出力している。
【0022】
以上のように構成された加熱調理器についてその動作を説明する。商用電源10が入力端子11a、11bに接続されても、電源スイッチ16が開であれば高周波電源17、直流電源21、制御回路23には電源供給されない。
【0023】
電源スイッチ16が閉となると、ダイオードブリッジ27を介して高周波電源17と、直流電源21に商用電源10が供給され、制御回路23は直流電源21の約5Vの出力により動作を開始する。制御回路23内には、使用者が容易に操作できる加熱入切スイッチ(図示せず)を有しており、加熱スイッチより加熱入りとなると、やはり制御回路23の働きで、高周波電源17内にある高周波電流駆動装置(図示せず)をオンし、加熱コイル18に電流供給すなわち加熱動作を開始させる。加熱動作開始すると制御回路23はファンモータ23を動作させ、高周波電源17を冷却する。リレー20は補助的に直流電源21に商用電源10を半波整流して供給するもので、電源スイッチ16が閉となった後、所定時間経過時点で制御回路23によりオンする。
【0024】
また、電源スイッチ開閉検知回路19は電源スイッチ16の開閉を図2−(a)で示す波形で検知し、位相検知回路22は商用電源10の位相を図2−(b)で示す波形で検知しており、それぞれの出力は制御回路23に入力される。
【0025】
図3にリレーの駆動タイミングを示す。リレー12は、電源スイッチ閉となった後で且つ前述した加熱動作前のタイミングで閉となり、コンデンサ13とコモンモードチョークコイル15で形成されるフィルタ回路で高周波電源から伝播する雑音を抑制する。リレー12が閉となる際の電源位相は、あらかじめ制御回路23内で複数段設定(ここでは8段階)されており、図3で示すようにリレーが開から閉となる毎に、(1)、(5)、(2)、(6)、(3)、(7)、(4)、(8)の順に周期的に切替て行なうようにしている。記憶手段24では、リレー12が閉とした時の最新の電源位相タイミング(図3の(1)〜(8)のいずれか)を逐次記憶しており、電源スイッチ16の開やリレー10の開や停電などで制御回路23に電源が供給されない状態になろうとも、前述した電源位相の周期的切替動作は継続する。例えば電源位相(6)まで行なった時点で、制御回路電源オフしても、次回のリレー12閉は(3)のタイミングから行う。記憶手段で位相を保持していないと、制御回路が初期化されるため、電源オフの度に(1)のタイミングに戻り、周期的な電源位相の切替ができない。
【0026】
次に電源スイッチ16が閉から開となると、高周波電源17への電源供給が停止し、直流電源21にはリレー20を介して商用電源の半波が供給される。制御回路23は電源スイッチ開閉検知回路19からの入力で電源スイッチ16の開を認識し、電源スイッチ16の開の後、リレー12を閉から開とし、リレー12の開後リレー20を開とし、コンデンサ13、放電抵抗14、直流電源21への電源供給を停止し、電源スイッチ16オフ時の消費電力を抑制する。
【0027】
ここでリレー12が閉から開となる際の電源位相は、前述した開から閉となる際の電源位相制御と同様に、図3で示す(1)、(5)、(2)、(6)、(3)、(7)、(4)、(8)の順に周期的に切替て行ない、記憶手段24でもまた同様に、リレー12が開とした時の最新の電源位相タイミング(図3の(1)〜(8)のいずれか)を逐次記憶しており、電源スイッチ16の開やリレー20の開や停電などで制御回路23に電源が供給されない状態になろうとも、電源位相の周期的切替動作は継続する。
【0028】
以上のように本実施例によれば、高周波電源17に電源電流あるいは電圧を供給する電源供給経路(入力端子11aからダイオードブリッジ27に至る電源供給経路)の途中に、第1のスイッチである電源スイッチ16を設け、電源スイッチ16よりも電源側の極性の異なる電源供給経路間に第2のスイッチであるリレー12とコンデンサ13の直列接続体を接続したので、電源スイッチを開とすることにより、加熱コイル18による加熱動作を確実に停止することができる。また、電源供給経路間にコンデンサ13とリレー12の直列接続体を、電源スイッチ16のオン直後に接続し、電源スイッチ16のオフ直後に切り離すことで、高周波電源駆動時等の必要な時のみ、コモンモードコイル15とコンデンサ13で構成されるフィルタ回路で雑音を抑制し、電源スイッチオフ等の場合にはフィルタ回路を切り離し、消費電力を抑制できる。
【0029】
また、リレー12を開から閉にする際は、制御回路への電源供給の有無にかかわらず、接点状態変更時の電源位相を複数種類周期的に切り替えることで、平均的に突入電流やアークを抑制でき、第2スイッチであるリレーの寿命の低下を防ぐことができる。本実施例では、電源スイッチ16のオンに連動して、リレー12をオンしており、リレー12のオンは通常制御回路が一旦初期化されてからの動作となるため、不揮発性の記憶手段24への電源位相情報の保持なしでは実質電源位相の周期的切替動作は実質不可能であり、リレー12の高信頼性に関する本発明の効果は大きい。
【0030】
また更に、リレー12を閉から開にする際も、前述の開から閉と同様に、制御回路への電源供給の有無にかかわらず、接点状態変更時の電源位相を複数種類周期的に切り替えることで、平均的にアークを抑制でき、第2スイッチであるリレーの寿命の低下を防ぐことができる。
【0031】
また、電源スイッチ16が閉から開となった後、リレー12を閉から開とすることにより、電源スイッチ16を開にしない限りコンデンサ13が電源線間に接続されるのでコンデンサによる雑音の低減作用を安定して得るとともに、電源スイッチ16を開にすれば、電源供給が遮断されるので雑音が発生せず、その後適宜、がリレー12開とすることでコンデンサ13による待機電力の発生をなくすることができる。
【0032】
また、電源スイッチ16が開から閉となった後、リレー12を開から閉とすることにより、電源スイッチ16及びリレー12が共に開となってからは、電源スイッチ16を閉にしない限り、コンデンサ13による待機電力の発生を防止することができる。
【0033】
また、コンデンサ13の両端に放電抵抗14を接続したことにより、電源スイッチ16が開で、かつリレー12が閉の場合において、入力端子が電源から切り離されたときに、コンデンサ13に蓄積された電荷を放電することができるので、入力端子に触れて感電するのを防止することができる。
【0034】
また、本発明では、第1スイッチである電源スイッチ16が開から閉となった後、第2スイッチであるリレー12を開から閉とし、電源スイッチ16が閉から開となった後、リレー12を閉から開とするとして説明したが、リレー12の加熱コイルへの通電状態に応じた動作、すなわち加熱動作中は閉、加熱停止中は開とすれば、必要に応じた雑音の低減ができるとともに、リレー12を閉とする機会を減じて、リレー12の駆動に要する消費電力を抑制できる。
【0035】
(実施例2)
図4に実施例2の回路ブロックを示す。この図において、実施例1の構成図図1と同様の構成となる部分は、同一の番号を付し説明を省略する。
【0036】
図4において、図1と異なるのは第2スイッチであるリレー12のコンデンサ13側接点を入力とし制御手段である制御回路23に信号出力する接点検知手段28が付加されたことのみである。
【0037】
以下、実施例1とその動作の異なる箇所に着目して説明する。第1のスイッチである電源スイッチ16が開から閉となると、その後制御手段である制御回路23により第2スイッチであるリレー12が開から閉となる。制御回路12では、リレー12を閉とする時の電源位相と接点検知回路28から得られる実際のリレー12閉時の電源位相からリレー12の駆動時間(t1とする)を算出し、次回のリレー12閉時、商用電源電圧のゼロ点からt1前の位相でリレー閉信号を出力する。前述の動作をリレー閉出力する毎に行なうことで、実際のリレー駆動時間のバラツキを相殺し、安定したリレーゼロボルト閉動作が実現できる。図5は、ゼロボルトスイッチング動作を図的に表したものである。
【0038】
また、記憶手段24では、リレー12オン時の電源位相を逐次記憶しており、電源スイッチ16の開やリレー10の開や停電などで制御回路23に電源が供給されない状態になろうとも、ゼロボルトスイッチング動作を継続して行なうことができる。
【0039】
電源スイッチ16が閉から開となり、その後制御手段である制御回路23により第2スイッチであるリレー12が閉から開となる際も、前述のリレー12の閉動作と同様にゼロボルトスイッチング動作を継続的に行なえる。
【0040】
以上のように本実施例によれば、高周波電源17に電源電流あるいは電圧を供給する電源供給経路(入力端子11aからダイオードブリッジ27に至る電源供給経路)の途中に、第1のスイッチである電源スイッチ16を設け、電源スイッチ16よりも電源側の極性の異なる電源供給経路間に第2のスイッチであるリレー12とコンデンサ13の直列接続体を接続したので、電源スイッチを開とすることにより、加熱コイル18による加熱動作を確実に停止することができる。
【0041】
また、電源供給経路間にコンデンサ13とリレー12の直列接続体を、電源スイッチ16のオン直後に接続し、電源スイッチ16のオフ直後に切り離すことで、高周波電源駆動時等の必要な時のみ、コモンモードコイル15とコンデンサ13で構成されるフィルタ回路で雑音を抑制し、電源スイッチオフ等の場合にはフィルタ回路を切り離し、消費電力を抑制できる。
【0042】
また、リレー12を開から閉にする際は、制御回路への電源供給の有無にかかわらず、継続的にゼロボルトスイッチングを行なうことで、突入電流やアークを抑制でき、第2スイッチであるリレーの寿命の低下を防ぐことができる。また、リレーの動作時間(制御信号オンから接点閉もしくは開までの時間)の計時変化を吸収した高信頼性動作となる。
【0043】
また更に、リレー12を閉から開にする際も、前述の開から閉と同様に、制御回路への電源供給の有無にかかわらず、継続的にゼロボルトスイッチングすることで、アークを抑制でき、第2スイッチであるリレーの寿命の低下を防ぐことができる。
【0044】
また、電源スイッチ16が閉から開となった後、リレー12を閉から開とすることにより、電源スイッチ16を開にしない限りコンデンサ13が電源線間に接続されるのでコンデンサによる雑音の低減作用を安定して得るとともに、電源スイッチ16を開にすれば、電源供給が遮断されるので雑音が発生せず、その後適宜、がリレー12開とすることでコンデンサ13による待機電力の発生をなくすることができる。
【0045】
また、電源スイッチ16が開から閉となった後、リレー12を開から閉とすることにより、電源スイッチ16及びリレー12が共に開となってからは、電源スイッチ16を閉にしない限り、コンデンサ13による待機電力の発生を防止することができる。
【0046】
また、コンデンサ13の両端に放電抵抗14を接続したことにより、電源スイッチ16が開で、かつリレー12が閉の場合において、入力端子が電源から切り離されたときに、コンデンサ13に蓄積された電荷を放電することができるので、入力端子に触れて感電するのを防止することができる。
【0047】
また、本発明では、第1スイッチである電源スイッチ16が開から閉となった後、第2スイッチであるリレー12を開から閉とし、電源スイッチ16が閉から開となった後、リレー12を閉から開とするとして説明したが、リレー12の加熱コイルへの通電状態に応じた動作、すなわち加熱動作中は閉、加熱停止中は開とすれば、必要に応じた雑音の低減ができるとともに、リレー12を閉とする機会を減じて、リレー12の駆動に要する消費電力を抑制できる。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、雑音抑制用コンデンサの消費電力の削減を含む構成回路全体の消費電力の抑制を行い且つ消費電力削減用の構成部品の高信頼性化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における誘導加熱調理器の回路ブロック図
【図2】 (a)本発明の実施例1における電源スイッチ開閉検知回路の入出力波形を示す図
(b)本発明の実施例1における位相検知回路の入出力波形を示す図
【図3】 本発明の実施例1におけるリレー駆動タイミングを示す図
【図4】 本発明の実施例2における誘導加熱調理器の回路ブロック図
【図5】 本発明の実施例2におけるリレー駆動タイミングを示す図
【図6】 従来の誘導加熱調理器の回路ブロック図
【符号の説明】
10 商用電源
11 入力端子(電源供給経路)
12 リレー(第2のスイッチ)
13 コンデンサ
14 放電抵抗
15 コモンモードチョークコイル(電源供給経路)
16 電源スイッチ(第1のスイッチ)
18 加熱コイル(加熱手段)
23 制御回路(制御手段)
24 記憶手段
Claims (6)
- 商用電源に接続される電源入力端子と、前記電源入力端子に入力端が接続されたコモンモードコイルと、前記コモンモードコイルの出力端子の一端と第1のスイッチを介して入力端子の一端が接続されかつ前記コモンモードコイルの出力端子の他端と入力端子の他端が接続された全波整流器と、前記全波整流器の出力が供給され加熱手段である加熱コイルに高周波電流を供給する高周波電源と、前記電源入力端子間に設けた第2のスイッチとコンデンサの直列接続体と、前記コンデンサの両端に接続された放電抵抗と、前記第1のスイッチの開閉を検知する電源スイッチ開閉検知回路と、一端が前記第1のスイッチの前記全波整流器側端子に接続されかつ前記第1のスイッチの前記商用電源側端子とリレー接点を介して接続された直流電源と、電源供給の有無に関わらず情報を保持する記憶手段と、前記直流電源から電源供給され前記第2のスイッチ及び前記リレー接点の開閉を制御する制御手段とを備え、前記記憶手段は、前記制御手段が前記第2のスイッチを開から閉または閉から開へと開閉状態を変更する時の電源位相を記憶し、前記制御手段は、前記電源スイッチ開閉検知回路からの入力で前記第1のスイッチの開閉を認識することにより前記第1のスイッチが閉から開となった後、前記第2のスイッチを閉から開とし、その後前記リレー接点を閉から開とするとともに、前記第2のスイッチの開閉状態の変更を行う時の電源位相を、前記記憶手段からの情報に基づき予め設定された複数種類の位相で前記第2のスイッチを開閉する毎に周期的に切り替え前記制御手段に電源が供給されない状態になっても前記周期的切り替え動作を継続する誘導加熱調理器。
- 加熱手段である加熱コイルに高周波電流を供給する高周波電源に商用電源を供給する電源供給経路と、前記電源供給経路の途中に設けた第1のスイッチと、前記第1のスイッチの前記商用電源側電源供給経路間に設けた第2のスイッチとコンデンサの直列接続体と、電源供給の有無に関わらず情報を保持する記憶手段と、前記第2のスイッチの開閉を制御する制御手段と、前記第2のスイッチの開閉状態が実際に変化した時の電源位相である第2の電源位相を検知する接点検知手段とを備え、前記記憶手段は、前記制御手段が前記第2のスイッチを開から閉または閉から開へと開閉状態を変更するための駆動信号出力時の電源位相である第1の電源位相を記憶し、前記制御手段は、前記接点検知手段から入力される前記第2の電源位相と前記記憶手段から入力される前記第1の電源位相を比較することにより前記第2のスイッチの駆動時間を算出し、次回前記商用電源のゼロ点から前記駆動時間だけ前の位相で前記駆動信号を出力して前記第2の電源位相を前記ゼロ点に近づけるよう切り替える誘導加熱調理器。
- 第2のスイッチは加熱手段への通電状態に応じて開または閉とする請求項1または2に記載の誘導加熱調理器。
- 第1のスイッチが閉から開となった後、前記第2のスイッチを閉から開とする請求項2に記載の誘導加熱調理器。
- 第1のスイッチが開から閉となった後、前記第2のスイッチを開から閉とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
- コンデンサの両端に放電抵抗を接続した請求項2に記載の誘導加熱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002372243A JP4048946B2 (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | 誘導加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002372243A JP4048946B2 (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | 誘導加熱調理器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004206939A JP2004206939A (ja) | 2004-07-22 |
JP4048946B2 true JP4048946B2 (ja) | 2008-02-20 |
Family
ID=32810898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002372243A Expired - Lifetime JP4048946B2 (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | 誘導加熱調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4048946B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8830637B2 (en) * | 2010-08-31 | 2014-09-09 | Texas Instruments Incorporated | Methods and apparatus to clamp overvoltages for alternating current systems |
-
2002
- 2002-12-24 JP JP2002372243A patent/JP4048946B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004206939A (ja) | 2004-07-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7102899B2 (en) | Control circuit for switched mode power supply unit | |
KR960012527B1 (ko) | 직류 평활커패시터의 전하방전 제어회로가 마련된 인버터장치 및 그의 제조방법 | |
JP4341403B2 (ja) | インバータ回路 | |
WO1997034446A1 (fr) | Onduleur a haute frequence et dispositif de cuisson l'utilisant | |
JP2011524732A (ja) | 電力入力を備えた回路構成及び電力入力回路を制御する動作方法 | |
JP4048946B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP2001157452A (ja) | ワールドワイド電源装置 | |
JP2003169474A (ja) | 電源装置 | |
JP2007524212A (ja) | 点灯回路及びその動作方法、駆動回路 | |
JP4345561B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP3928582B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP3020319B2 (ja) | 整流回路の切換え回路 | |
JP3744412B2 (ja) | 加熱調理器 | |
KR20190010989A (ko) | 전력 변환 장치 및 이를 포함하는 공기 조화기 | |
JP2000262060A (ja) | 力率改善型電源装置及びその異常時制御方法 | |
JP3739165B2 (ja) | 洗濯機 | |
JP2005044646A (ja) | 加熱調理器 | |
EP2197249B1 (en) | Discharge lamp lighting circuit | |
JP4752159B2 (ja) | 高周波電源装置 | |
JP4321378B2 (ja) | 開閉装置 | |
JP2004327220A (ja) | 加熱調理器 | |
JPH08273822A (ja) | 誘導加熱調理器 | |
WO2006114913A1 (ja) | 放電灯点灯装置 | |
EP4241538A1 (en) | Circuit arrangement for an induction cooker, induction cooker and method for operating an induction cooker | |
JP3501136B2 (ja) | マグネトロン駆動用電源 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040422 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20050708 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061013 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061024 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061221 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070522 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070720 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071106 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071119 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4048946 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121207 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121207 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131207 Year of fee payment: 6 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |