JP4344667B2 - 非接触電圧測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被覆された電線に印加された電圧を導電部とは非接触で測定するようにした非接触電圧測定装置に関するものである。
従来、非接触電圧測定装置の先行技術としては次のようなものがある。
特開平08−036005号公報 特許第3158063号公報 特開2001−255342号公報 特開2001−210347号公報
特許文献1に記載された技術は、活線状態にて電線と大地間に流れる電流を検出するとともに誘電正接を検出し、この検出した誘電正接の値をもとに電線に印加されている電圧を測定するものである。
また、特許文献2に記載された技術は、絶縁被覆された電線内の導体に印加される交流電圧を測定する非接触電圧測定装置として、芯線と電極との間に形成される結合容量を測定するものである。しかし、このような技術では発信器やフィルタなどを用いるため構成が複雑となる。
また、特許文献3に記載された技術は、電線の電位を、芯線と電極との間に形成される結合容量と、基準のコンデンサの静電容量とで分圧し、コンデンサの容量を切り替えてそのときの分圧された電圧の値から結合容量を求め、この結合容量の値を用いて導体に印加された電圧を求めるものである。非接地型の場合では、装置と大地間の浮遊容量も同様にして求める。
このような非接触電圧測定装置では、上述の発振器などが不要になり簡便に非接触で電圧を測定することができる。
また、特許文献4に記載された技術は、検出プローブと共通電位点との間にコンデンサを接続してこのコンデンサと結合容量とで導体に印加される電圧を分圧し、この分圧された電圧を検出するようにして、コンデンサの値を変化させてそのときの分圧された電圧の値から結合容量を求め、この結合容量の値から導体に印加された電圧を求めるようにしたものである。
この特許文献4に記載された技術について図4を用いて簡単に説明する。
図4において、110は入力部、120は入力部110の出力が入力されるブートストラップ回路である。このブートストラップ回路の出力をA/D変換器130でデジタル信号に変換し演算手段140により演算して芯線10に印加される電圧値を求めている。
入力部110はコンデンサ13,14およびスイッチ15で構成される。7は電極(検出プローブ)である。12は電極7と絶縁被覆された電線9と絶縁体11との間に形成される結合容量を表したものであり、Cx1はその容量値を表す。
13,14はそれぞれC1、C2の容量値を有するコンデンサであり、その一端は電極7に接続され、他端はそれぞれスイッチ15の接点A、同Bに接続される。スイッチ15の共通接点Cは共通電位点に接続される。
ブートストラップ回路120は抵抗121および122,コンデンサ123およびアンプ124から構成される。抵抗121,122は直列接続され、この直列接続された抵抗の一端には入力部110の出力が印加され、他端は共通電位点に接続される。
アンプ124の非反転入力端子には入力部110の出力が印加される。すなわち、抵抗121と122の直列回路の共通電位点側でない側に接続される。また、アンプ124の出力端子と反転入力端子は共通接続され、この共通接続点と抵抗121と122の接続点の間にはコンデンサ123が接続される。
このような構成により、ブートストラップ回路120の入力インピーダンスは帰還作用によって非常に高い値になる。すなわち、入力部110の動作はブートストラップ回路120が接続されることによって影響を受けることはない。
しかし、特許文献1に記載された従来の誘電正接測定器では、電線の電圧信号を活線部分から取り出すので感電の危険性があり、測定する場所も限定される。
また、特許文献2に記載された技術では発信器やフィルタなどを用いるため構成が複雑となる。
また、特許文献3に記載された従来の非接触電圧測定装置では、電線の芯線と装置の電極間にある被覆等の絶縁体には誘電正接があり、この誘電正接により結合容量の測定に誤差を生じ、この結果として電線の電圧測定にも大きな誤差を生じる。
また、特許文献4に記載された従来の非接触電圧測定方法および装置では、電圧V1,V2の測定中は未知の電圧Exは一定電圧で電圧変動が無いとの条件で結合容量Cxを演算して、未知の電圧Eを求めている。
しかし実際には測定対象のライン電圧は常に変動している為、電圧V1,V2の測定を1回行うだけでは正確に未知の電圧Exが求まらない。ライン変動の影響を少なくするには、何回か既知のキャパシタC1,C2を切り替えてV1,V2の各平均電圧を算出し、未知の電圧Exを求めなければならない。そのため、電圧変動があるライン電圧測定では短時間で正確に測定ができない欠点がある。
従って本発明が解決しようとする課題は、電圧変動があっても測定精度に影響がなく、短時間で正確に未知の電圧Exが測定可能な非接触電圧測定装置を提供することにある。
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
電線の芯線に印加される交流電圧Eを前記芯線に接する絶縁体を通して測定する非接触電圧測定装置において、
前記絶縁体を挟んで設けられた第1,第2電極と、
前記第1電極に接続された容量の異なる第1,第2の基準コンデンサと
前記第1,第2の基準コンデンサを切換える切換えスイッチと、
前記芯線に印加される交流電圧を前記第1電極と芯線との間で形成される結合容量と前記第1または第2の基準コンデンサの間で分圧した分圧電圧V1,V2を求める第1分圧電圧検出回路と、この第1分圧電圧検出回路の出力を測定する第1電圧測定手段と、
前記第2電極に接続された第3の基準コンデンサと
前記芯線に印加される交流電圧を芯線と前記第2電極間で形成される結合容量と前記第3の基準コンデンサで分圧した分圧電圧V3を求める第2分圧電圧検出回路と、
この第2分圧電圧検出回路の出力を測定する第2電圧測定手段と
前記第1,第2電圧測定手段で求めた分圧電圧V1,V2,V3を入力し前記分圧電圧V3を用いて前記分圧電圧V1又はV2を補正する電圧補正手段と、
この補正した補正電圧に基づいて前記芯線に印加されている電圧を演算する演算手段を備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明においては、電線の芯線に印加される交流電圧Eを前記芯線に接する絶縁体を通して測定する非接触電圧測定装置において、
前記絶縁体を挟んで設けられた第1,第2電極と、
前記第1電極に接続された容量の異なる第1,第2の基準コンデンサと
前記第1,第2の基準コンデンサを切換える第1切換えスイッチと、
前記芯線に印加される交流電圧を前記第1電極と芯線との間で形成される結合容量と前記第1または第2の基準コンデンサの間で分圧した分圧電圧V1,V2を求める第1分圧電圧検出回路と、
前記第2電極に接続された第3の基準コンデンサと
前記芯線に印加される交流電圧を芯線と前記第2電極間で形成される結合容量と前記第3の基準コンデンサで分圧した分圧電圧V3を求める第2分圧電圧検出回路と、
これら第1,第2分圧電圧検出回路の出力を切換える第2切換えスイッチと、
前記第1,第2分圧電圧検出回路で求めた分圧電圧V1,V2,V3を前記第2切換えスイッチを介して入力する電圧測定手段と、
前記分圧電圧V3を用いて前記分圧電圧V1又はV2を補正する電圧補正手段と、
この補正した補正電圧に基づいて前記芯線に印加されている電圧を演算する演算手段を備えたことを特徴とする。
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば次のような効果がある。
請求項1の発明によれば、電線の芯線に印加される交流電圧Eを前記芯線に接する絶縁体を通して測定する非接触電圧測定装置において、
前記絶縁体を挟んで設けられた第1,第2電極と、
前記第1電極に接続された容量の異なる第1,第2の基準コンデンサと
前記第1,第2の基準コンデンサを切換える切換えスイッチと、
前記芯線に印加される交流電圧を前記第1電極と芯線との間で形成される結合容量と前記第1または第2の基準コンデンサの間で分圧した分圧電圧V1,V2を求める第1分圧電圧検出回路と、この第1分圧電圧検出回路の出力を測定する第1電圧測定手段と、
前記第2電極に接続された第3の基準コンデンサと
前記芯線に印加される交流電圧を芯線と前記第2電極間で形成される結合容量と前記第3の基準コンデンサで分圧した分圧電圧V3を求める第2分圧電圧検出回路と、
この第2分圧電圧検出回路の出力を測定する第2電圧測定手段と
前記第1,第2電圧測定手段で求めた分圧電圧V1,V2,V3を入力し前記分圧電圧V3を用いて前記分圧電圧V1又はV2を補正する電圧補正手段と、
この補正した補正電圧に基づいて前記芯線に印加されている電圧を演算する演算手段を備えているので、電圧変動があっても測定精度に影響がなく、短時間で正確に未知の電圧Exを測定可能となる。
請求項2記載の発明によれば、
電線の芯線に印加される交流電圧Eを前記芯線に接する絶縁体を通して測定する非接触電圧測定装置において、
前記絶縁体を挟んで設けられた第1,第2電極と、
前記第1電極に接続された容量の異なる第1,第2の基準コンデンサと
前記第1,第2の基準コンデンサを切換える第1切換えスイッチと、
前記芯線に印加される交流電圧を前記第1電極と芯線との間で形成される結合容量と前記第1または第2の基準コンデンサの間で分圧した分圧電圧V1,V2を求める第1分圧電圧検出回路と、
前記第2電極に接続された第3の基準コンデンサと
前記芯線に印加される交流電圧を芯線と前記第2電極間で形成される結合容量と前記第3の基準コンデンサで分圧した分圧電圧V3を求める第2分圧電圧検出回路と、
これら第1,第2分圧電圧検出回路の出力を切換える第2切換えスイッチと、
前記第1,第2分圧電圧検出回路で求めた分圧電圧V1,V2,V3を前記第2切換えスイッチを介して入力する電圧測定手段と、
前記分圧電圧V3を用いて前記分圧電圧V1又はV2を補正する電圧補正手段と、
この補正した補正電圧に基づいて前記芯線に印加されている電圧を演算する演算手段を備えているので、電圧変動があっても測定精度に影響がなく、短時間で正確に未知の電圧Exを測定可能となる。
以下に、図に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は、非接触電圧測定装置の一実施例を示した構成図である。
図1において、1は第1分圧電圧検出回路、2は第2分圧電圧検出回路であり、第1分圧電圧検出回路1は、電極7aを介して結合容量により電線9に接続されている。同様に第2分圧電圧検出回路2は、電極7bを介して結合容量により電線9に接続されている。 これら第1,第2分圧電圧検出回路1,2には導体である芯線10と絶縁体11と電極7a,7bによる結合容量で芯線10から交流信号が入力する。
Cx1は芯線10と電極7a間の絶縁体の静電容量である。同様にCx2は芯線10と電極7b間の絶縁体の静電容量である。C1,C2,C3はコンデンサであり、コンデンサC1の一端は電極7a及びアンプ12aの非反転入力端子に接続され、他端はスイッチSW1を介してアース電位に接続されている。同様にコンデンサC2の一端も電極7aに接続され他端はアンプ12aの非反転入力端子に接続され、他端はスイッチSW1を介してアース電位に接続されている。コンデンサC3の一端は電極7b及びアンプ12bの非反転入力端子に接続されており、他端はアース電位に接続されている。
抵抗R1はアンプ12aの内部抵抗を等価的に表したもので、等価的にコンデンサC1,C2に並列に接続したものとして表すことができる。同様に抵抗R2はアンプ13bの内部抵抗を等価的に表したもので、等価的にコンデンサC3に並列に接続したものとして表すことができ、これらの抵抗R1,R2はアンプ12a又は12bの入力抵抗となる。
アンプ12a,12bの反転入力端子は夫々の出力端子に接続されており、ゲイン1のバッファアンプとして機能する。そしてスイッチSW1により切換えられて出力する分圧された電圧V1又はV2と電圧V3を出力する。
即ち、アンプ12aに入力される電圧は、芯線10の電圧EがコンデンサCx1とコンデンサC1又はC2と抵抗R1の合成インピーダンスとで分圧され、アンプ12aの出力電圧V1又はV2となる。
図2は他の構成例を示すもので、アンプ12aと12bの出力をスイッチSW2で切換えて電圧測定手段13cに入力するようにしたもので、スイッチSW2の切換え速度は例えば1mSとされる。
そして、スイッチSW1がC1の側に接続している場合はV1とV3、スイッチSW1がC2の側に接続している場合はV2とV3の電圧がほぼ同時に電圧測定手段13cにより測定される。
これらの測定により、短時間で芯線の電圧Eが変動している場合でも正確にV1とV3、V2とV3が測定できる。
補正手段14はV1を測定している時のV3と、V2を測定している時のV3の電圧変化に応じてV1又はV2の出力電圧を補正する。
演算手段15は補正されたV2や電圧測定手段で測定したV1及び既知のC1,C2を用いて結合容量Cx1を求め、電線の芯線10に印加されている電圧Eを求める。
図1の第一分圧検出回路1において、アンプ1の入力抵抗がコンデンサC1又はC2のインピーダンスより充分大きい場合は、コンデンサCx1とコンデンサC1で分圧された電圧V1、コンデンサC2で分圧された電圧V2と電圧Eの関係は次式で表される。
V1=E×Cx1/(C1+Cx1)・・・・・(1)
V2=E×Cx1/(C2+Cx1)・・・・・(2)
第2分圧検出回路2において、アンプ2の入力抵抗R2がコンデンサC3のインピーダンスより充分大きい場合は、コンデンサCx2とコンデンサC3で分圧された電圧V3と電圧Eの関係は次式で表される。
V3=E×Cx2/(C3+Cx2)・・・・・(3)
第1、第2分圧検出回路1,2で検出された電圧V1、V2、V3は第1、第2電圧測定手段13a,13bにより実効値電圧として測定される。
この電圧測定では第1分圧検出回路1のスイッチSW1をC1側に切り替えて、電圧V1と同時に電圧V3を測定する。同様にスイッチSW1をC2側に切り替えて、電圧V2と同時に電圧V3を測定する。
補正手段14では電圧V1又は電圧V2と同時に測定した電圧V3で電圧変動を求め、電圧V1又は電圧V2を補正する。
演算手段15では補正手段で補正した電圧V1又は電圧V2と既知のコンデンサC1、C2で下記の式により芯線10と電極7a間の静電容量Cx1を求め、電線の電圧Eを求める。
Cx1=(V2×C2−V1×C1)/(V1−V2)・・・・・(4)
E=V1×(C1+Cx1)/Cx1 ・・・・・(5)
電圧V2の補正は下記の式により行う。
電圧V1を測定中の電圧Eが電圧V2を測定中にEaと変動した場合、同時に測定した電圧をV3、V3aとすると、
電圧V1測定中の電圧V3
V3=E×Cx2/(C3+Cx2)
電圧V2測定中の電圧V3a
V3a=Ea×Cx2/(C3+Cx2)
電圧V3からV3aへの変動比は
変動比=V3a/V3
この変動比を使用して電圧V2を補正する補正比は
補正比=1/変動比
電圧V2の補正前の電圧をV2a、補正後の電圧をV2oとすると
V2o=V2a×補正比=V2a×(V3/V3a)
以上の方法で電圧V3の同時測定で、電圧V2の補正を行い、式(4)で結合容量Cx1を求め、式(5)で電線の電圧Eを求める。
V3を電圧V1、V2と同時に測定することにより、電線の電圧Eの変動の影響が無くなり、式(4)で結合容量Cx1が正確に求められて、最終的に式(5)で電線の電圧Eが求まる。
ところで、上記(4)式は先に述べた特許文献4に記載されたCx1を求める式であるが、この式ではV1とV2測定中の電圧EとEaは同一電圧でなければならない。
しかし、本発明では、電圧Eを分圧しているV3の電圧を測定してV2の電圧を補正している。(Cx1を求める場合は電圧Eが同じになれば、補正はV1又はV2の電圧どちらでも良い。電圧EはV1とV2の測定順序がV1→V2と測定するので時間が近いV2での電圧Eaを測定する。)
図3は電線の芯線に印加された電圧Eの真値と、分圧回路の電圧V1とV2及びV3を電圧測定手段で測定し、計算値は補正手段と演算手段で計算した結合容量Cx1と電圧Eaである。

測定条件は、 Cx1:1pF(未知の結合容量)
Cx2:1pF(未知の結合容量)
C1:99pF(既知の容量)
C2:999pF(既知の容量)
C3:499pF(既知の容量)
とした。
図3において、条件1では芯線の電圧Eが電圧V1,V2測定中に変動しない場合を示し、真値Eが100Vに対して従来方式及び本発明のいずれも計算値の電圧Eaが100Vとなっており、真値Eとは一致している。
条件2〜4は芯線の電圧Eが電圧V2を測定中において変動した場合の条件で、電圧V1とV2では芯線の電圧Eが異なった電圧を示している。
即ち、条件2では測定モードV2(C2)で芯線の電圧Eの真値が100.1Vに変化している。その場合、従来の方式では分圧回路の電圧V2は0.1001Vで、計算値は結合容量Cx1が1.11pF、電圧Eaの計算値は90.1Vとなり、真値と比較して約マイナス10%の誤差が生じる。
これに対し、本発明での条件2では測定モードV1(C1)のときに電圧V3が0.2000Vで、測定モードV2(C2)のときには電圧V3が0.2002Vと変化しているが、補正後の計算値では結合容量Cx1は1.00pF、電圧V2は0.1000V、電圧Eaは100.1Vであり、測定モードV2の真値100.1Vとの誤差はない。
次に条件3では測定モードV2(C2)で芯線の電圧Eの真値が101.0Vに変化している。その場合、従来の方式では分圧回路の電圧V2は0.1010Vで、計算値は結合容量Cx1が2.11pF、電圧Eaの計算値は47.87Vとなり、真値と比較して約50%強の誤差が生じる。
これに対し、本発明での条件3では測定モードV1(C1)のときに電圧V3が0.2000Vで、測定モードV2(C2)のときには電圧V3が0.2020Vと変化しているが、補正後の計算値では結合容量Cx1は1.00pF、電圧V2は0.1000V、電圧Eaは101.0Vであり、測定モードV2の真値101.0Vとの誤差はない。
次に条件4では測定モードV2(C2)で芯線の電圧Eの真値が105.0Vに変化している。その場合、従来の方式では分圧回路の電圧V2は0.1050Vで、計算値は結合容量Cx1が6.59pF、電圧Eaの計算値は16.03Vとなり、真値と比較して約85%の誤差が生じている。
これに対し、本発明での条件4では測定モードV1(C1)のときに電圧V3が0.2000Vで、測定モードV2(C2)のときには電圧V3が0.2100Vと変化しているが、補正後の計算値では結合容量Cx1は1.00pF、電圧V2は0.1000V、電圧Eaは105.0Vであり、測定モードV2の真値105.0Vとの誤差はない。
このように本発明では条件2〜4のいずれの条件でも補正後の計算値Eaが真値と一致しており正確に測定することができる。
なお、以上の説明は、本発明の説明および例示を目的として特定の好適な実施例を示したに過ぎない。したがって本発明は、上記実施例に限定されることなく、その本質から逸脱しない範囲で更に多くの変更、変形を含むものである。
本発明の非接触電圧測定器の一実施例を示す構成図である。 本発明の非接触電圧測定器の他の実施例を示す構成図である。 本発明と従来の測定器の真値に対する計算値の誤差を示す図である。 従来の非接触電圧測定器の一例を示す構成図である。
符号の説明
1 第1分圧電圧検出回路
2 第2分圧電圧検出回路
7 電極
9 電線
10 芯線
11 絶縁体
12 アンプ
13 電圧測定手段
14 補正手段
15 演算手段

Figure 0004344667

Claims (2)

  1. 電線の芯線に印加される交流電圧Eを前記芯線に接する絶縁体を通して測定する非接触電圧測定装置において、
    前記絶縁体を挟んで設けられた第1,第2電極と、
    前記第1電極に接続された容量の異なる第1,第2の基準コンデンサと
    前記第1,第2の基準コンデンサを切換える切換えスイッチと、
    前記芯線に印加される交流電圧を前記第1電極と芯線との間で形成される結合容量と前記第1または第2の基準コンデンサの間で分圧した分圧電圧V1,V2を求める第1分圧電圧検出回路と、この第1分圧電圧検出回路の出力を測定する第1電圧測定手段と、
    前記第2電極に接続された第3の基準コンデンサと
    前記芯線に印加される交流電圧を芯線と前記第2電極間で形成される結合容量と前記第3の基準コンデンサで分圧した分圧電圧V3を求める第2分圧電圧検出回路と、
    この第2分圧電圧検出回路の出力を測定する第2電圧測定手段と
    前記第1,第2電圧測定手段で求めた分圧電圧V1,V2,V3を入力し前記分圧電圧V3を用いて前記分圧電圧V1又はV2を補正する電圧補正手段と、
    この補正した補正電圧に基づいて前記芯線に印加されている電圧を演算する演算手段を備えたことを特徴とする非接触電圧測定装置。
  2. 電線の芯線に印加される交流電圧Eを前記芯線に接する絶縁体を通して測定する非接触電圧測定装置において、
    前記絶縁体を挟んで設けられた第1,第2電極と、
    前記第1電極に接続された容量の異なる第1,第2の基準コンデンサと
    前記第1,第2の基準コンデンサを切換える第1切換えスイッチと、
    前記芯線に印加される交流電圧を前記第1電極と芯線との間で形成される結合容量と前記第1または第2の基準コンデンサの間で分圧した分圧電圧V1,V2を求める第1分圧電圧検出回路と、
    前記第2電極に接続された第3の基準コンデンサと
    前記芯線に印加される交流電圧を芯線と前記第2電極間で形成される結合容量と前記第3の基準コンデンサで分圧した分圧電圧V3を求める第2分圧電圧検出回路と、
    これら第1,第2分圧電圧検出回路の出力を切換える第2切換えスイッチと、
    前記第1,第2分圧電圧検出回路で求めた分圧電圧V1,V2,V3を前記第2切換えスイッチを介して入力する電圧測定手段と、
    前記分圧電圧V3を用いて前記分圧電圧V1又はV2を補正する電圧補正手段と、
    この補正した補正電圧に基づいて前記芯線に印加されている電圧を演算する演算手段を備えたことを特徴とする非接触電圧測定装置。
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