JP4344552B2 - セグメントの連結部構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トンネルの周方向に隣接して組付けられる複数のセグメントの連結部位に嵌合部材と被嵌合部材とで成る連結手段が配置されると共に、前記嵌合部材が、板状の支持体の先端に対して該支持体の板厚より大径で、かつ、該支持体の板幅方向に沿う姿勢の軸芯を有する棒状の嵌合体を備えて構成され、前記被嵌合部材が、前記嵌合部材が嵌り込む被嵌合空間を有し、かつ、前記支持体が挿通するよう嵌合空間の軸芯に沿うスリットを形成した筒状体を備えて構成され、この筒状体の被嵌合空間の開口側から前記嵌合体を挿入することによりセグメント同士を連結するセグメントの連結部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のように構成されたセグメントの連結部構造として、セグメント(2)の周方向で対向する連結面(2a)の一方に備えたメス型連結具(5)(本発明の被嵌合部材)と、連結面(2a)の他方に備えたオス型連結具(6)(本発明の嵌合部材)とで構成された連結構造(1)が存在する。この連結構造(1)では、メス型連結具(5)のアンカー部(5a)をセグメント(2)に埋設し、スリット(9)と嵌合孔(4)(本発明の被嵌合空間)とを形成した截頭円錐形の筒状となる本体部(5b)を連結面(2a)の側に露出し、又、オス型連結具(6)のアンカー部(6a)をセグメント(2)に埋設し、截頭円錐形の本体部(6b)を連結面(2a)の側に露出している。そして、セグメント(2)を連結する際には、セグメント(2)をトンネル軸方向に移動させることにより、両セグメント(2)の連結面(2a)を接触させた状態でオス型連結具(6)の本体部(6b)をメス型連結具(5)の本体部(5b)の嵌合孔(4)に挿入して連結状態に達するよう構成されている(例えば、特許文献1参照・番号は文献中のものを引用)。
【0003】
又、本発明に関連する技術として、セグメントの対向する面の一方に備えた雌部材(1)(本発明の被嵌合部材)と、セグメントの対向する面の他方に備えた雄部材(2)とで構成された締結具が存在する。この締結具では雌部材(1)に対してスリットを有した収容穴(1A)が形成され、この雌部材(1)の取着穴(1C)に螺設した背筋(K)をセグメントに埋設固着するよう構成され、雄部材(2)に対して広幅部位(2a)を突設し、埋設部(2B)の取着穴(2C)に螺設した背筋(K)をセグメントに埋設固着するよう構成されている。そして、セグメントを連結する際には雌部材(1)と雄部材(2)とを対向させた状態で相対的に移動させることにより雌部材(1)の収容穴(1A)に雄部材(2)の広幅部位(2a)が入り込んで連結状態に達するよう構成されている(例えば、特許文献2参照・番号は文献中のものを引用)。
【0004】
【特許文献1】
特許第3010011号明細書
【特許文献2】
特開2002‐295189号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載されたメス型連結具について考えるに、この特許文献1のメス型連結具は軸芯に沿う方向視で、略円形となる筒状の部材に対して軸芯に沿う方向にスリットを形成した構造であるので、このメス型連結具の本体部に対してオス型連結具の本体部を挿入した連結状態において、メス型連結具とオス型連結具とを引き離す方向に強い力が作用した場合には、メス型連結具の本体部のスリットの部位が拡大する方向に本体部が変形して適正な連結状態を維持できないことも考えられる。このようにスリットの部位が拡大する理由としては、夫々を引き離す方向に力が作用した場合には、円筒状に形成されたメス型連結具の本体部の内周面のうち、スリットが形成された側に対して、円柱状に形成されたオス型連結部の本体部の外面が圧接し、この圧接力がメス型連結具に対してスリット部の間隔を拡大させる方向への分力を発生させることに起因している。
【0006】
この不都合を解消するために、高強度、高弾性となる性質の材料を用いることも考えられるが、製造工程の複雑化や製造コストの上昇を招くものとなる。特に、メス型連結具に対して前述した分力に起因して大きい曲げモーメントが作用した場合には、既存の材料では弾性域を超え、塑性変形を生ずることや破壊することもある。この塑性変形や破壊を防止するために大きい肉厚の連結具を用いることも考えられるが、連結具の大型化を招来するものであった。
【0007】
そこで、特許文献2に記載されるように、雌部材に対して略矩形となる収容穴を形成し、この収容穴に対して雄部材を収容して連結するものを用いることも考えられる。この特許文献2のように略平坦となる姿勢(引き離し方向に作用する力の方向と直交する姿勢)の部位にスリットを形成したものでは、引き離し方向に強い力が作用した場合にも、スリットを拡大させる方向への分力が殆ど作り出されないと云う良好な面がある。しかしながら、このような構造の連結具を用いたもので、メス型連結具とオス型連結具とを引き離す方向に強い力が作用した場合には、スリットを拡大させる不都合は抑制される反面、収容穴のコーナの部位に対して応力が集中し、この部位にクラックを発生させる等、雌部材を破損させる不都合に繋がりやすく改善の余地がある。
【0008】
又、周方向の端部に嵌合部材と被嵌合部材とを備えたセグメントを考えるに、このセグメントの製造時には、嵌合部材と被嵌合部材とセグメントとの相対的な位置関係が適正な位置から微妙に変化することもある。この変化量は予め想定された誤差として許容される必要性があり、特に、セグメントの組付け時にはセグメント同士が連結手段の部位でトンネル軸と平行する軸芯で僅かに折れ曲がる方向に向けて僅かに変位させることが必要となる。このことを考えると、特許文献2のようにセグメントの連結部位において、セグメント同士の折れ曲がり方向への変位量が殆ど得られないものと比較して、特許文献1のようにメス型連結具とオス型連結具との間で折れ曲がり方向への変位が許される技術が有効と考えられる。又、RCセグメントの場合には、製作誤差や施工誤差がラフに設定されることも多く、連結具に対して異常な力を更に強く作用させる点において改善の余地があった。
【0009】
本発明の目的は、セグメント同士を引き離す方向に力が作用した場合にも、連結状態を維持しながら、セグメントの組付け時には、セグメント同士の折れ曲がり方向への変位を許す連結部構造を合理的に構成する点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るセグメントの連結部構造の特徴、作用・効果は次の通りである。
〔特徴〕
トンネルの周方向に隣接して組付けられる複数のセグメントの連結部位に嵌合部材と被嵌合部材とで成る連結手段が配置されると共に、前記嵌合部材が、板状の支持体の先端に対して該支持体の板厚より大径で、かつ、該支持体の板幅方向に沿う姿勢の軸芯を有する棒状の嵌合体を備えて構成され、前記被嵌合部材が、前記嵌合部材が嵌り込む被嵌合空間を有し、かつ、前記支持体が挿通するよう前記被嵌合空間の軸芯に沿うスリットを形成した筒状体を備えて構成され、この筒状体の被嵌合空間の開口側から前記嵌合体を挿入することによりセグメント同士を連結するセグメントの連結部構造において、前記被嵌合空間の軸芯と直交する仮想平面で前記筒状体を切断した際における該筒状体の断面において、前記スリットと対向する側に位置する第1内周部が設定された半径となる円弧状に形成され、前記スリットが形成された側で前記スリットを挟む領域に位置する第2内周部が、前記半径より大きい値の半径となる円弧状に形成されている点にある。
【0011】
〔作用・効果〕
上記特徴によると、被嵌合部材の筒状体に対して嵌合部材の嵌合体を挿入して連結した状態において、夫々を引き離す方向に強い力が作用した場合には、筒状体の内周面のうち、スリットが形成された側の第2内周部に対して嵌合体が圧接することになる。この第2内周部はスリットと対向する側に位置する第1内周部の半径より大きい値の半径の円弧状に形成されているので、例えば、筒状体全体を円筒状に形成したものと比較して、スリットを拡大させる方向に筒状体に作用する分力を小さくでき、しかも、被嵌合空間の断面形状を矩形に形成したものと比較するとコーナ部が存在しないので、応力集中による破損も抑制される。更に、断面形状が異なる2つの円弧状を組み合わせた形状に筒状体の内面が形成されているので、この筒状体によって形成される被嵌合空間に挿入した嵌合体は、その軸芯周りに回転できるものであり、この回転によりセグメント同士の折れ曲がり方向への変位を許す。その結果、セグメント同士を引き離す方向に力が作用した場合には、被嵌合部材の筒状体の大型化を招来することなく、連結手段の変形や破壊を回避して連結状態を維持するものでありながら、セグメントの組付け時には、セグメント同士の折れ曲がり方向への変位を許して組立性能を高くする連結部構造が合理的に構成された。
【0012】
本発明の請求項2に係るセグメントの連結部構造の特徴、作用・効果は次の通りである。
〔特徴〕
請求項1記載のセグメントの連結部構造において、前記被嵌合空間の軸芯に沿う方向視において、前記第1内周部と前記第2内周部とで挟まれる位置において前記第1内周部の円弧状内周面の両端部と前記第2内周部の円弧状内周面の両端部とを略直線状に結ぶ内壁部を形成してある点にある。
【0013】
〔作用・効果〕
上記特徴によると、第1内周部の円弧状内周面の端部と第2内周部の円弧状内周面の端部とを略直線的に結ぶ形状となるので、第1内周部の円弧状内周面の端部と第2内周部の円弧状内周面の端部とを直接結ぶ断面形状と比較して、筒状体の内周を滑らかに形成するものとなり、被嵌合部材と嵌合部材とを引き離す方向に力が作用し、この力に起因する分力によってスリットを拡大する方向に筒状体を変形させる力が作用した場合にも、応力集中を回避できるものとなる。その結果、被嵌合部材の筒状体を一層破壊し難いものとなった。
【0014】
本発明の請求項3に係るセグメントの連結部構造の特徴、作用・効果は次の通りである。
〔特徴〕
請求項1又は2記載のセグメントの連結部構造において、前記嵌合体が、前記前記挿入方向での先端側を後端側より小径化する形状に成形され、前記筒状体の被嵌合空間が、前記嵌合体の挿入方向での上手側が下手側より開口径が大径化する形状に形成されている点にある。
【0015】
〔作用・効果〕
上記特徴によると、筒状体の被嵌合空間に対して嵌合体を挿入した場合には深く挿入するほど筒状体の内面に対して被嵌合体の外面が密着し、連結部位におけるガタツキを完全に取り除くことも可能となる。その結果、強固な連結状態を実現するものとなった。
【0016】
本発明の請求項4に係るセグメントの連結部構造の特徴、作用・効果は次の通りである。
〔特徴〕
請求項1〜3のいずれか1項に記載のセグメントの連結部構造において、前記複数のセグメントの周方向で対向する面の一方に対して前記嵌合部材を固設し、前記複数のセグメントの対向する面の他方に対して前記被嵌合部材を固設すると共に、前記嵌合部材の軸芯と、前記被嵌合部材の被嵌合空間の軸芯をトンネル軸芯と平行する姿勢に設定してある点にある。
【0017】
〔作用・効果〕
上記特徴によると、セグメントをトンネル軸に沿って移動させることにより、セグメントの周方向での端部に配置された被嵌合部材と嵌合部材とが嵌合状態に達し、セグメント同士を連結する。その結果、セグメントの組付け時の移動操作によってセグメント同士の連結を実現するものとなった。
【0018】
本発明の請求項5に係るセグメントの連結部構造の特徴、作用・効果は次の通りである。
〔特徴〕
請求項1〜3のいずれか1項に記載のセグメントの連結部構造において、前記複数のセグメントの周方向で対向する面の夫々に対して前記被嵌合部材を固設し、かつ、この被嵌合部材の被嵌合空間の軸芯をトンネル軸芯と平行する姿勢に設定すると共に、前記嵌合部材が、前記支持体の両端部夫々に対して前記嵌合部材を平行姿勢で形成してある点にある。
【0019】
〔作用・効果〕
上記特徴によると、セグメントの連結面を突き合わせた状態で、夫々のセグメントの被嵌合部材に対して、嵌合部材を挿入することにより、この嵌合部材を構成する一対の嵌合体が被嵌合部材の筒状体に挿入され、この一対の嵌合体同士を連結する板状の支持体によってセグメント同士を連結するものとなる。その結果、セグメントを適正な組付け位置に配置した状態でセグメント同士を連結できるものとなった。
【0020】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、トンネルの内周に配置されるトンネルリングTRが、複数のコンクリート製の複数のセグメントSを周方向に隣接して組付けることによって形成されている。夫々のセグメントSは周方向の端部に配置した連結手段によってボルトレスで連結されている。
【0021】
図1〜図6に示すように、前記連結手段は、前記セグメントSの周方向で対向する面の一方に固設された鉄製の嵌合部材Mと、前記セグメントSの周方向で対向する面の他方に固設された鉄製の被嵌合部材Fとで構成されている。この連結手段は、前記嵌合部材Mの嵌合体軸芯Xと、被嵌合部材Fの筒状体軸芯Yとをトンネル軸芯Zに平行する姿勢に設定し、隣接するセグメントSをトンネル軸Zに沿って相対移動させることによりセグメントS同士を連結する機能を有している。
【0022】
〔嵌合部材〕
前記嵌合部材Mは、アンカー部材1と一体形成した板状の支持体2の先端に対して該支持体2の板厚より大径で、かつ、該支持体2の板幅方向に沿う姿勢の軸芯X(前記嵌合体軸芯X)を有する棒状の嵌合体3を一体形成して成っている。前記嵌合体軸芯Xは、支持体2の板幅方向と平行姿勢で、嵌合体3の略中央位置を通過する位置に設定されている。
【0023】
前記嵌合体3は、全体的に挿入方向での先端側を後端側より小径化する截頭円錐形に近似する形状に成形され、嵌合体軸芯Xと直交する姿勢の仮想平面で切断した何れの箇所の断面においても図7に示す形状となるよう成形されている。つまり、この嵌合体3において支持体2と反対側(対向する側)に支持体2の延出方向に対して直交する姿勢の平面Atを形成し、この平面Atを挟む領域に円弧状の一対の第1嵌合部A1を形成し、この第1嵌合部A1の外端部には支持体2の延出方向と平行する姿勢の平面Asを形成し、更に、支持体2の側において支持体2を挟む領域に位置する第2嵌合部A2を形成している。
【0024】
前記第1嵌合部A1は、嵌合体3の略中央部を中心として支持体2と反対側に位置する領域a1において半径R1となる円滑な面として形成され、前記第2嵌合部A2は、支持体2が位置する側の円弧状の領域a2において嵌合体3の外部を中心とする半径R2となる円滑な面として形成されている。そして、第1嵌合部A1の半径R1と比較して、第2嵌合部A2の半径R2が大きくなるよう、その断面形状を設定している。又、この嵌合体3の断面の略中央位置を通過し、嵌合体3の長手方向に沿う姿勢となるよう前記嵌合体軸芯Xが設定されている。
【0025】
更に、前記アンカー部材1にはアンカー筋Reが螺合する雌ネジ部4が形成され、このアンカー部材1と、雌ネジ部4に螺合連結したアンカー筋ReとがセグメントSのコンクリートに埋設されている。
【0026】
〔被嵌合部材〕
前記被嵌合部材Fは、アンカー部材11と有底の筒状体12とを一体形成して成り、この筒状体12は、前記嵌合体3が嵌り込む被嵌合空間Vを有し、かつ、この被嵌合空間Vの長手方向に沿う姿勢のスリット13と、底壁14とを備えている。前記筒状体軸芯Yは、筒状体12の長手方向と平行姿勢で筒状体12の中央(被嵌合空間Vの中央)を通過する位置に設定されている。
【0027】
前記被嵌合空間Vは、前記嵌合体3の挿入方向での上手側(開口側)の開口径(内径)ほど、下手側の開口径(内径)より大径化する内面形状に形成され、図6(ロ)に示すように、開口側における筒状体12の厚みT1を、底壁側の筒状体12の厚みT2より厚く設定している。又、図2に示すように、前記スリット13の長さLを、前記開口から前記底壁14の内面位置までの距離と等しく設定し、前記底壁14の中央部には円形の孔部14Aを形成している。尚、スリット13の長さLを、開口から底壁14の内面位置より短い長さに設定して良く、この筒状体12を底壁14を備えない形状に形成しても良い。
【0028】
図8に示すように、前記筒状体軸芯Yと直交する仮想平面で前記筒状体12を切断した際における該筒状体12の断面において、前記スリット13と反対側(対向する側)に位置する第1内周部B1の半径r1と比較して、スリット13の側においてスリット13を挟む領域に位置する第2内周部B2の半径r2が大きくなるよう、その断面形状を設定してる。
【0029】
つまり、第1内周部B1は、被嵌合空間Vの略中央部を中心としてスリット13の反対側に位置する半円状(円弧状)の領域b1において半径r1となる円滑な面として形成されている。第2内周部B2は、スリット13が位置する側の円弧状の領域b2において被嵌合空間Vの外部を中心とする半径r2となる円滑な面として形成されている。そして、半径r1より半径r2の値を大きく設定している。尚、この筒状体12の開口空間の略中央位置を通過し、筒状体12の長手方向に沿う姿勢となる筒状体軸芯Yが想定されている。
【0030】
前記アンカー部材11には、アンカー筋Reが螺合する雌ネジ部15が形成され、このアンカー部材11と、雌ネジ部15に螺合するアンカー筋Reとがセグメントのコンクリートに埋設されている。
【0031】
又、筒状体12に嵌合体3が嵌合した状態において、夫々が良好な嵌合状態を維持するよう、図7〜図9に示すように、密接部位における第1嵌合部A1の半径R1の値と、第1内周部B1の半径r1との値を一致させ、かつ、第2嵌合部A2の半径R2の値と、第2内周部B2の半径r2との値を一致させている。
【0032】
〔連結のための操作〕
前記セグメントSの連結面同士が密接する状態で嵌合部材Mと被嵌合部材Fとが嵌合するよう、夫々が位置を設定してセグメントSの連結面に配置されている。そして、セグメント同士を連結する際には、図2に示すように、嵌合体軸芯Xと筒状体軸芯Yとを同一軸芯状に配置し、夫々が嵌合する方向に相対移動させることにより、図3、図4、図9に示すように、筒状体12の被嵌合空間Vに対して嵌合体3が嵌り込み、夫々が密接状態に達して連結が完了する。
【0033】
このように連結を行う際、あるいは、連結を行った後において、セグメントSの製作誤差等に起因して、セグメント同士がトンネル軸芯Zと平行する軸芯で折れ曲がり方向に変位する場合でも、筒状体12の被嵌合空間Vの内部で嵌合体3が僅かに回転できるので、無理な力を作用させることなく、セグメント同士の姿勢変化を許すものとなっており、しかも、セグメント同士を引き離す方向に強い力が作用した場合には、嵌合体3の第2嵌合部A2と筒状体12の第2内周部B2とが圧接するものの、夫々の半径の値が大きいため、筒状体12のスリット13を拡大する方向への分力が小さく、スリット13を拡大させず、変形や破壊を招くことなく強固な連結状態を維持するのである。
【0034】
特に、筒状体12の被嵌合空間Vの第1内周部B1と第2内周部B2とが滑らかに連なる形状となるよう被嵌合空間Vが形成されているので、嵌合体3と筒状体12との間で大きな力が作用して、筒状体12に大きな応力が作用することがあっても、その応力が特定の部位に集中する現象を回避して筒状体12の破壊を阻止するものとなっている。更に、筒状体12に対して底壁14を形成し、しかも、筒状体12の開口の側の厚みT1を底壁14の側の厚みT2より厚くしたので、被嵌合部材F全体を大型化、重量化を招くことなく強度を高めるものにして、嵌合体3からスリット13を拡大する方向に強い力が作用した場合でも、筒状体12の変形や破壊を阻止するものとなっている。
【0035】
〔第2の実施の形態〕
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する(この第2の実施の形態では前記第1実施の形態と同じ機能を有するものには、第1実施の形態と共通の番号、符号を付している)。
【0036】
図10〜図12に示すように、連結手段は、複数のセグメントSの周方向で対向する面の夫々に対して固設された鉄製の被嵌合部材Fと、一対の被嵌合部材Fに嵌合してセグメントSを連結する鉄製の嵌合部材Mとでコッター式に構成されている。この連結手段は、嵌合部材Mの嵌合体軸芯Xと、被嵌合部材Fの筒状軸芯Yとをトンネル軸芯Zに平行する姿勢に設定し、嵌合部材Mの嵌合体3を筒状体12に挿入することより夫々のセグメントSを連結するよう機能する。
【0037】
〔嵌合部材〕
前記嵌合部材Mは、板状の支持体2の両端部に対して該支持体2の板厚より大径で、かつ、該支持体2の板幅方向に沿う姿勢の軸芯X(嵌合体軸芯X)を有する棒状の嵌合体3を一体形成したものである。前記嵌合体軸芯Xは、支持体2の板幅方向と平行姿勢で、嵌合体3の略中央位置を通過する位置に設定されている。
【0038】
前記嵌合体3は、全体的に挿入方向での先端側を後端側より大径化する截頭円錐形に近似する形状に成形されている。又、この第2の実施の形態においても第1の実施の形態で説明したものと同様に嵌合体3の断面形状が設定され、その略中心位置に軸芯Xの位置が設定されている。
【0039】
更に、前記アンカー部材1にはアンカー筋Reが螺合する雌ネジ部4が形成され、このアンカー部材1と、雌ネジ部4に螺合連結したアンカー筋ReとがセグメントSのコンクリートに埋設されている。
【0040】
〔被嵌合部材〕
前記被嵌合部材Fは、第1の実施の形態で説明したものと基本的に同じ構造を具備している。
【0041】
〔連結のための操作〕
前記被嵌合部材Fの筒状体12は、セグメントSの連結面同士を接触させた状態で、夫々のスリット同士の間に隙間が形成されるよう相対的な位置関係を設定してあり、セグメント同士を連結する際には、図10において仮想線で示すように、嵌合体軸芯Xと筒状体軸芯Yとを同一軸芯状に配置し、嵌合部材Mを被嵌合部材Fの側に移動させることにより、図10に実線で示す状態、及び、図11示す如く、筒状体12の被嵌合空間Vに対して嵌合体3が密接する状態で嵌り込んで連結が完了する。
【0042】
そして、このように連結を行う際、あるいは、連結を行った後において、セグメントSの製作誤差等に起因して、セグメント同士がトンネル軸芯Zと平行する軸芯で折れ曲がり方向に変位する場合でも、筒状体12の被嵌合空間Vの内部で嵌合体3が僅かに回転できるので、無理な力が作用させることなく、セグメント同士の姿勢変位を許すものとなりっており、しかも、セグメント同士を引き離す方向に強い力が作用した場合には、嵌合体3の第2嵌合部A2と筒状体12の第2内周部B2とが圧接するものの、夫々の半径の値が大きいため、筒状体12のスリット13を拡大する方向への分力が小さく、スリット13を拡大させず、変形や破壊を招くことなく強固な連結状態を維持するのである。
【0043】
又、筒状体12の被嵌合空間Vの第1内周部B1と第2内周部B2とが滑らかに連なる形状となるよう被嵌合空間Vが形成されているので、嵌合体3と筒状体12との間で大きな力が作用して、筒状体12に大きな応力が作用することがあっても、その応力が特定の部位に集中する現象を回避して筒状体12の破壊を阻止するものとなっている。更に、筒状体12に対して底壁14を形成し、しかも、筒状体12の開口の側の厚みT1を底壁14の側の厚みT2より厚くしたので、被嵌合部材F全体を大型化、重量化を招くことなく強度を高めるものにして、嵌合体3からスリット13を拡大する方向に強い力が作用した場合でも、筒状体12の変形や破壊を阻止するものとなっている。
【0044】
〔別実施の形態〕
本発明は上記第1、第2実施の形態以外に、例えば、以下のように構成することが可能である(この別実施の形態では前記第1実施の形態と同じ機能を有するものには、第1実施の形態と共通の番号、符号を付している)。
【0045】
(イ)図13に示すように、前記被嵌合部材Fの筒状体12の筒状体軸芯Yに沿う方向視において、第1内周部B1と第2内周部B2とで挟まれる位置において第1内周部B1の円弧状内周面の両端部と第2内周部B2の円弧状内周面の両端部とを略直線状に結ぶ内壁部B3を形成する。つまり、第1内周部B1は、被嵌合空間Vの略中央部を中心としてスリット13と反対側に位置する半円状(円弧状)の領域b1において半径r1となる円滑な面として形成されている。第2内周部B2は、スリット13が位置する側の円弧状の領域b2において被嵌合空間Vの外部を中心とする半径r2となる円滑な面として形成されている。内壁部B3は、第1内周部B1と第2内周部B2との中間位置の領域b3において平面として形成されている。そして、同図から明らかなように第1内周部B1の半径r1と比較して第2内周部B2の半径r2が大きくなるよう、その断面形状を設定しているのである。
【0046】
この構成によると、第1内周部B1の円弧状内周面の端部と第2内周部B2の円弧状内周面の端部とを内壁部B3で結ぶ形態となるので、この構造は、第1内周部B1の円弧状内周面の端部と第2内周部B2の円弧状内周面の端部とを直接結ぶ断面形状の構造のものと比較して、筒状体12の内周を滑らかに形成するものとなり、被嵌合部材Fと嵌合部材Mとを引き離す方向に力が作用し、この力に起因する分力によってスリットを拡大する方向に筒状体を変形させる力が作用した場合にも、筒状体12に対する応力集中を回避して、筒状体12を破壊し難いものになる。
【0047】
(ロ)コンクリートで成るセグメントに代えて、鋼板や鋳鉄で製作されたセグメントに対して本発明の連結部構造を用いる場合も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態のトンネルリングを構成する複数のセグメントを示す斜視図
【図2】 第1の実施の形態の分離状態の嵌合部材と被嵌合部材とを示す断面図
【図3】 第1の実施の形態の嵌合状態の嵌合部材と被嵌合部材とを示す縦断面図
【図4】 第1の実施の形態の嵌合状態の嵌合部材と被嵌合部材とを示す横断面図
【図5】 第1の実施の形態の分離状態の嵌合部材と被嵌合部材とを示す斜視図
【図6】 第1の実施の形態の筒状体のスリットの形状を示す側面図及び筒状体の断面形状を示す断面図
【図7】 第1の実施の形態の嵌合体の形状を示す図
【図8】 第1の実施の形態の筒状体の被嵌合空間の形状を示す図
【図9】 第1の実施の形態の嵌合状態の筒状体と嵌合体とを示す図
【図10】 第2の実施の形態の嵌合状態の嵌合部材と被嵌合部材とを示す縦断面図
【図11】 第2の実施の形態の嵌合状態の嵌合部材と被嵌合部材とを示す横断面図
【図12】 第2の実施の形態の分離状態の嵌合部材と被嵌合部材とを示す斜視図
【図13】 別実施の形態の筒状体の嵌合空間の形状を示す図
【符号の説明】
2 支持体
3 嵌合体
12 筒状体
13 スリット
F 被嵌合部材
M 嵌合部材
S セグメント
V 被嵌合空間
X 軸芯
Y 軸芯
Z トンネル軸芯
B1 第1内周部
B2 第2内周部
B3 内壁部
r1 第1内周部の半径
r2 第2内周部の半径
Claims (5)
- トンネルの周方向に隣接して組付けられる複数のセグメントの連結部位に嵌合部材と被嵌合部材とで成る連結手段が配置されると共に、前記嵌合部材が、板状の支持体の先端に対して該支持体の板厚より大径で、かつ、該支持体の板幅方向に沿う姿勢の軸芯を有する棒状の嵌合体を備えて構成され、前記被嵌合部材が、前記嵌合部材が嵌り込む被嵌合空間を有し、かつ、前記支持体が挿通するよう前記被嵌合空間の軸芯に沿うスリットを形成した筒状体を備えて構成され、この筒状体の被嵌合空間の開口側から前記嵌合体を挿入することによりセグメント同士を連結するセグメントの連結部構造であって、
前記被嵌合空間の軸芯と直交する仮想平面で前記筒状体を切断した際における該筒状体の断面において、前記スリットと対向する側に位置する第1内周部が設定された半径となる円弧状に形成され、前記スリットが形成された側で前記スリットを挟む領域に位置する第2内周部が、前記半径より大きい値の半径となる円弧状に形成されているセグメントの連結部構造。 - 前記被嵌合空間の軸芯に沿う方向視において、前記第1内周部と前記第2内周部とで挟まれる位置において前記第1内周部の円弧状内周面の両端部と前記第2内周部の円弧状内周面の両端部とを略直線状に結ぶ内壁部を形成してある請求項1記載のセグメントの連結部構造。
- 前記嵌合体が、前記挿入方向での先端側を後端側より小径化する形状に成形され、前記筒状体の被嵌合空間が、前記嵌合体の挿入方向での上手側が下手側より開口径が大径化する形状に形成されている請求項1又は2記載のセグメントの連結部構造。
- 前記複数のセグメントの周方向で対向する面の一方に対して前記嵌合部材を固設し、前記複数のセグメントの対向する面の他方に対して前記被嵌合部材を固設すると共に、前記嵌合部材の軸芯と、前記被嵌合部材の被嵌合空間の軸芯をトンネル軸芯と平行する姿勢に設定してある請求項1〜3のいずれか1項に記載のセグメントの連結部構造。
- 前記複数のセグメントの周方向で対向する面の夫々に対して前記被嵌合部材を固設し、かつ、この被嵌合部材の被嵌合空間の軸芯をトンネル軸芯と平行する姿勢に設定すると共に、前記嵌合部材が、前記支持体の両端部夫々に対して前記嵌合部材を平行姿勢で形成してある請求項1〜3のいずれか1項に記載のセグメントの連結部構造。
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