JP4343730B2 - 内視鏡用処置具 - Google Patents

内視鏡用処置具 Download PDF

Info

Publication number
JP4343730B2
JP4343730B2 JP2004043215A JP2004043215A JP4343730B2 JP 4343730 B2 JP4343730 B2 JP 4343730B2 JP 2004043215 A JP2004043215 A JP 2004043215A JP 2004043215 A JP2004043215 A JP 2004043215A JP 4343730 B2 JP4343730 B2 JP 4343730B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hollow needle
outer tube
tube
tip
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004043215A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005230260A (ja
Inventor
清孝 松野
耕 木村
健 藤崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2004043215A priority Critical patent/JP4343730B2/ja
Priority to EP04819470A priority patent/EP1695726B1/en
Priority to PCT/JP2004/017693 priority patent/WO2005051464A1/ja
Priority to DE602004030944T priority patent/DE602004030944D1/de
Publication of JP2005230260A publication Critical patent/JP2005230260A/ja
Priority to US11/440,616 priority patent/US8974417B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4343730B2 publication Critical patent/JP4343730B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Endoscopes (AREA)
  • Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Description

本発明は、内視鏡のチャンネルを通じて体腔内に導入し、体腔内の組織部位に薬液を注射するための内視鏡用注射針である内視鏡用処置具に関する。
[特許文献1]には、内チューブを介して、経内視鏡的に組織または血管に各種薬液を注入するための内視鏡用注射針が開示されている。この使用方法として、内チューブ手元の口金にシリンジを取付け、内チューブ内に使用薬液を満たす。そして、内視鏡用注射針を内視鏡のチャンネル内に挿入し、内視鏡先端からチューブ先端を突き出したあと、外チューブに対して内チューブを突き出し、内チューブ先端に設けられる針体を組織または血管に穿刺し、シリンジを押すことにより組織または血管に薬液を注入できる。
特開2001−58006号公報
上述の内視鏡用注射針では、内視鏡チャンネルへの挿入前に薬液を内チューブに満たすことにより、内チューブ内の空気を排除できる。しかしながら、そのあとの取扱いや内視鏡チャンネルへの挿入作業中において、内チューブ内に空気が侵入したり、逆に内チューブ内の薬液が針先から漏れ出てしまうという問題がある。
具体的に説明すると、図4(A)はシリンジSから薬液Yを注入し、針Nに連結される薬液管腔Eに薬液Yを満たした状態を示している。このときのシリンジSの基準位置をL線にて現す。図4(B)に示すようにシリンジSの位置が何らかの理由によって基準位置Lより下がると、大気圧の影響で薬液管腔Eに満たされている薬液Yは操作部側へ移動してシリンジSのプランジャーPを押し上げる。この際、薬液管腔E先端の針N内に空気Rが侵入してしまう。また、図4(B)の状態とは逆に、図4(C)に示すようにシリンジSの位置が基準線Lよりも上がると、大気圧の影響で薬液YはシリンジSのプランジャーPを引き込むとともに、薬液Yは針N先端から溢れ出てしまう。
このようにして、大気圧との関係でシリンジSの基準位置LからシリンジSを上下させただけで、薬液管腔Eに対する薬液Yの状態が変化してしまう。針Nおよび薬液管腔E内に空気Rが侵入した場合は、針Nを組織または血管に穿刺する直前にシリンジSを押して内部空気を押し出す必要があり、穿刺回数が多い状態(手術)では極めて面倒な作業となる。
そしてこのとき、針N先から空気だけを押し出すことは到底不可能であり、薬液Yも同時に押し出すことになって、薬液を無駄に消費してしまうばかりでなく、白衣や床等を汚すことがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、先端排出部からの空気の侵入および外套管からの液体の漏出を防止して、侵入した空気の除去作業を不要化するとともに、液体を無駄に使うことによる経済的負担の低減化を図り、液漏れによる白衣、床等を汚すことのない内視鏡用処置具を提供しようとするものである。
上記目的を満足するため本発明の内視鏡用処置具は、請求項1として、内部に液体流通路を備えた外套管と、この外套管の先端に突没自在に収容され液体流通路先端に接続される先端排出部と、外套管の手元部に設けられ先端排出部を外套管の先端から突没操作可能な操作手段と、外套管に設けられるとともに液体流通路に連通され液体流通路を介して液体を先端排出部に供給する液体供給手段と、液体流通路に設けられ操作手段への操作にともなって液体の流通を開閉自在とする遮断手段とを具備することを特徴とする。
請求項2として、請求項1記載の内視鏡用処置具において前記先端排出部は中空針であり、この中空針を収容する外套管は内視鏡のチャンネル内に挿通可能であることを特徴とする。
請求項3として、請求項2記載の内視鏡用処置具において前記遮断手段は、操作手段を操作して中空針を前記外套管内に収納する状態でのみ、液体流通路における液体の流通を遮断することを特徴とする。
請求項4として、請求項3記載の内視鏡用処置具において前記操作手段は中空針に連結するワイヤーを備え、前記遮断手段はワイヤーの中途部に設けられる弾性材からなる封止部材およびワイヤーの中空針に対する動作にともない封止部材が挿脱して液体流通路の開閉をなすオリフィスとを備えたことを特徴とする。
上記目的を満足するため本発明の内視鏡用処置具は、請求項5として、外套管と、この外套管内に収容され側孔を有する中空針と、この中空針に連結され中空針を外套管先端から突没自在に駆動するワイヤーと、外套管の基端に取付けられ液体を外套管内と中空針側孔を介して中空針先端から供出自在な口金部材と、中空針の側孔より先端側に設けられ中空針外周面と外套管内壁とを水密に保つ先端水密手段と、口金部材内壁とワイヤーとを水密に保つ手元水密手段を有する内視鏡用注射針を構成し、前記ワイヤーの中途部に設けられる封止部材と、前記中空針の外套管先端からの突没駆動にともなって前記封止部材が挿脱され口金部材と中空針との間で液体の流通を開閉自在に遮断するオリフィスとを具備する。
請求項1ないし請求項5の発明によれば、液体を外套管であるチューブ内に充填させてから先端排出部である中空針を収納すると、同時に、液体供給手段をなすシリンジと中空針先端開口との間に形成される液体流通路を遮断して、中空針先端開口とは反対側である操作手段側を閉塞端となす。
したがって、内視鏡挿入時などの取扱い時にチューブ先端開口とシリンジとの相対高さが変化しても、チューブ先端開口にかかる大気圧変化の影響を受けることがない。つまり、シリンジと組合わされるプランジャーが押し戻されたり、引き込まれたりすることがなくなる。
これにより、従来、患部を中空針で穿刺する前に行っていた中空針先端の空気を除去する面倒な作業が不要となり、かつ取扱い中に中空針先端から液体が漏れ出ることもなく、液体である薬液の無駄な消費を防止する経済的なメリットを有し、漏れた薬液によって白衣や床を汚すという問題も防止できる。
さらに、中空針をチューブ内に引き込む動作にともない、チューブ先端に空気層を存在させるので、内視鏡チャンネル内に薬液、体液や血液等が残存していても、チューブ内に満たされた薬液とは前記空気層により隔てられ、両者が混ざり合ってしまうことはない。
本発明によれば、先端排出部からの空気の侵入と、外套管内からの液体の漏出を防止し、侵入した空気の除去作業を不要として作業性の向上を得られるとともに、液体の無駄な消費を抑制して経済的負担が少なくてすむなどの効果を奏する。
以下、本発明の内視鏡用処置具を内視鏡用注射針に適用し、図1ないし図3にもとづいて説明する。
図1および図2は本発明の一実施の形態における内視鏡用注射針の一部を省略した断面図、図3は同実施の形態における内視鏡用注射針先端の断面図である。
そして、図1は先端排出部である中空針6が外套管であるチューブ4内に収納された状態を示す図、図2は中空針6先端がチューブ4から突出した状態を示す図、図3はチューブ先端に空気層Kが形成された状態を示す図である。
内視鏡用処置具としての内視鏡用注射針は、先端針部1、挿入部2、操作手段を構成する操作部3とから構成される。
前記挿入部2は、たとえばフッ素系樹脂、ポリエチレンもしくはポリアミド等の弾性を有する合成樹脂材からなるチューブ4と、このチューブ4内に配設され、チューブ4と相対的に移動が可能なステンレス鋼材等からなるワイヤー5(単線または撚り線)とを備えている。
前記先端針部1は、チューブ4の先端部において、ワイヤー5先端に溶接やカシメ等で接合された中空針6と、この中空針6外周面に溶接やカシメ等の加工により接合されたパイプ状の大径部材7と、前記中空針6における大径部材7基端から中空針6とワイヤー5との接合部近傍までの間の周面部位に開口する側孔8と、大径部材7の先端側で中空針6外周面に圧入されチューブ4内壁に対して摺接自在な先端水密手段である第1の水密部材9とを備えている。
前記チューブ4の先端には、中空針6の通過が可能であり、かつ大径部材7の通過は阻止する直径となるように熱成形加工等により絞られた開口部4aが設けられる。前記中空針6の基端にワイヤー5が嵌め込まれて中空針6基端は閉成されるが、中空針6の周面に側孔8が設けられているので、側孔8と中空針先端開口部10とは液体が流通できる。前記第1の水密部材9の外周面は常にチューブ4内壁に接し、中空針6外周面とチューブ4内壁との間の水密を確保している。
前記操作部3は、チューブ4基端に水密状態に取付けられた口金部材11と、この口金部材11の内部管腔を通り、口金部材11基端から突出するワイヤー5基端に取付け固定される操作手段であるスライダー12と、口金部材11内のワイヤー5周面に取付けられ遮断手段を構成する封止部材13と、口金部材11とスライダー12との間に介設され、口金部材11からスライダー12を離間する方向に弾性的に付勢するばね部材14および、口金部材11基端内面に配置され、ワイヤー5と口金部材11内面との間を水密状態とする手元水密手段である第2の水密部材15とから構成される。
前記口金部材11は中空部品であって、その先端部はチューブ4に取付けられ、チューブ4に対して液体が自在に流通できる。口金部材11の内部管腔は、中央付近で分岐され、分岐された管腔の末端部には口金部16が設けられる。この口金部16に、液体供給手段を構成するシリンジ20が取付けられる。
また、口金部材11の内部管腔の分岐部分より先端側には、前記ワイヤー5に対してはクリアランスを有し、かつ前記封止部材13は通過できないよう寸法設定されたオリフィス17bを有する受け部17が一体に設けられる。前記封止部材13とオリフィス17とで遮断手段が構成されていて、これら封止部材13とオリフィス17bとの相対的な関係は、以下に述べるとおりである。
すなわち、図1の状態からスライダー12をばね部材14の弾性力に抗して先端側へ押し出し、図2に示すように中空針6先端をチューブ4の先端開口部4aから突き出すと、封止部材13が受け部17から離間してオリフィス17bが開放される。したがって、シリンジ20から口金部材11の内部管腔と受け部17のオリフィス17bと、チューブ4内部および中空針6の側孔8を介して中空針先端開口部10に亘り液体の流通が自在となる液体流通路Aが形成される。
また、図2の状態から図1に示すように、スライダー12に対してばね部材14の弾性復帰力を最大限作用させ、スライダー12を最大限手元側に引き出した位置に戻すと、同時にワイヤー5が移動して中空針6はチューブ4に完全収納される。そして、封止部材13が受け部17に押し付けられ、かつばね部材14の弾性復帰力の影響で封止部材13の一部が圧潰変形しながらオリフィス17b内に強制的に挿入され、その状態を保持する。
このことから、封止部材13はワイヤー5とともに受け部17のオリフィス17bを完全閉塞し、口金部材11内は受け部17を境として両側部位が隔別される。内視鏡用注射針全体として見ると、シリンジ20と中空針先端開口部10との間に形成される液体流通路Aが遮断され、液体の流通が規制される。
前記封止部材13は、確実に圧潰変形してオリフィス17bを完全閉塞し液体を確実に遮断できるよう、弾性材を採用するのが好ましい。また、口金部材13基端には、スライダー12を押し込んだときにその位置を確実に保持するために、口金部材13とスライダー12が押し込んだ状態で螺合するよう、口金部材11には雄ねじ18が設けられ、スライダー12側には雌ねじ19が設けられている。
このようにして構成される内視鏡用注射針であり、スライダー12をばね部材14の弾性力に抗して口金部材11側へ押し込み、押し込んだ状態でスライダー12を回転させて、スライダー12を口金部材11にねじ込む。これにより、スライダー12と口金部材11との位置が相対的に固定され、チューブ4先端から中空針6が突き出た状態が保持される。
前記封止部材13は受け部17から離間してオリフィス17bが開放され、シリンジ20と中空針6の先端開口部10との間に液体流通路Aが確保されて液体の流通が可能となる。この状態で、口金部16に液体である薬液を満たしたシリンジ20を取付け、シリンジ20に備えたプランジャー21を押圧して薬液をチューブ4内に送り込む。中空針6先端から薬液が出てくるまでプランジャー21を押し込み、チューブ4内を薬液で充満させる。
すなわち、シリンジ20から送り込まれる薬液は、口金部材11からチューブ4と中空針6の側孔8および中空針6内を経由して、中空針6の先端開口部10まで満たされる。このとき、第1の水密部材9および第2の水密部材15を備えているので、中空針6とチューブ4内壁との間、および口金部材11内壁とワイヤー5との間が水密状態となり、薬液が中空針先端開口部10以外の部分から外部に漏れ出ることはない。
シリンジ20からチューブ4へ必要量の薬液を送り出したあとは、スライダー12を逆方向に回転させて口金部材11との螺合を解除する。これにより、ばね部材14の弾性復帰力が作用してスライダー12は手元側に戻される。同時に、スライダー12に連結されるワイヤー5部分が第2の水密部材15で形成されるチューブ4内の管腔から引き出され、チューブ4内の体積が増える。これに対して、チューブ4内の薬液体積は変わらないから、空気の最も入り易いチューブ4先端から増えた体積分の空気が侵入し、図4に示すようにチューブ4先端に空気層Kが形成される。
さらに、ばね部材14が最大限伸張してスライダー12が最大限、手前側に押し戻されると、ワイヤー5に取付けられた封止部材13は受け部17に押し付けられてオリフィス17bを完全閉塞し、よってシリンジ20と中空針先端開口部10との間に形成されていた液体流通路Aが遮断される。これにより中空針先端開口部10とは逆側の端部が、プランジャー21の可動端ではなくなって、閉鎖端に変わる。
つぎに、図示しない内視鏡チャンネル内に本発明の内視鏡用注射針を挿入し、かつ内視鏡先端からチューブ4先端を突き出す。そのあと、スライダー12を口金部材11に対して押し込み、中空針6先端をチューブ4先端から突出させる。さらに、スライダー12を押し込んで口金部材11に螺合させ、中空針6先端がチューブ4の先端開口部4aから突出する状態を保持する。
なお、前記スライダー12を押し込むことにより、第2の水密部材15の手前側に位置していたワイヤー5一部が、第2の水密部材15を通過して薬液で満たされた口金部材11およびチューブ4の管腔内に押し込まれる。これにより、口金部材11およびチューブ4の液体管腔体積が減少し、チューブ4先端に存在し空気層Kを形成していた空気がチューブ4の先端開口部4aから押し出されて、チューブ4内は完全に薬液で満たされる。同時に、封止部材13は受け部17から離間してオリフィス17bを開放するので、シリンジ20と中空針先端開口部10との間の液体流通路Aが確保されて薬液が流通可能となる。
このようにしたあと、チューブ4先端から突出する中空針6を患部に穿刺し、シリンジ20に備えられるプランジャー21を押し込んで、中空針6から患部に薬液を注入する。適量の薬液注入が終了したらスライダー12を引き、中空針6をチューブ4内に収納する。複数か所への穿刺・薬液注入が必要な場合は、この動作を複数回繰り返す。それから、内視鏡手元から導出しているチューブ4を引き抜き、内視鏡用注射針を内視鏡から抜去る。また、薬液が足りない場合は、薬液を満たした新たなシリンジ20に付け変えることもある。
以上説明したように本発明における内視鏡用注射針は、中空針6をチューブ4内に収納して封止部材13が口金部材11の受け部17に設けられるオリフィス17bを閉塞することにより、シリンジ20と中空針先端開口部10との間に形成される液体流通路Aを遮断する。
つまり、中空針先端開口部10と反対側の端部は閉鎖端となるため、チューブ4の先端開口部4aとシリンジ20のプランジャー21面との相対高さが内視鏡への挿入など取扱い時に変化しても、チューブ先端開口部4aにかかる大気圧の影響を受けず、プランジャー21が押し戻されたり、引き込まれたりすることがない。
したがって、これまで患部を穿刺する前に行っていた注射針から空気を除去するための面倒な作業が不要となり、しかも除去する空気とともに高価な薬液が排出されてしまうようなこともなく、経済的なメリットが出る。そして、取扱い中に薬液が無駄に漏れ出ることもなく、かつ漏れ出た薬液によって白衣や床等を汚すこという問題の発生もない。
また、内視鏡治療においては随時、体腔内の薬液や、体液あるいは血液等を除去する作業が行われている。この場合、内視鏡チャンネルを介した吸引作用により行われるので、内視鏡チャンネル内に薬液や体液あるいは血液等が残存することがある。
一般的な注射針のようにチューブ先端に空気層Kが存在しない場合は、内視鏡チャンネル内に残存する薬液、体液、血液等と、チューブ内に満たされた薬液とが接液してしまい、液体同士であるが故に容易に両者が混在する虞れがある。
これに対して本発明の内視鏡用注射針を用いれば、中空針6をチューブ4内に引き込む動作にともない、チューブ4先端に空気層Kが存在する。そのため、本発明の内視鏡用注射針の先端が内視鏡チャンネ内に残存する他の薬液や体液や血液等に接触するようなことがあっても、これらとチューブ4内に満たされた薬液とはチューブ4先端の空気層Kによって隔てられ、両者が混在することがない。
また、スライダー12と口金部材11との間にばね部材14が介設されているため、内視鏡用注射針を内視鏡チャンネルへ挿入する際にチューブ4に外力が加わっても、封止部材13が受け部17に確実に押し付けられる状態を保持でき、空気の侵入などを確実に防止できる。
本発明は上述の実施例の形態に限定されるものではなく、他の装置等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。
つぎに、本発明の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。

(付記項1) 液体を体腔内に送出する内視鏡用処置具において、手元送り出し手段と、先端排出口との間に、遮断手段を設けたことを特徴とする。
(付記項2) 付記項1において、内視鏡用処置具は内視鏡用注射針であることを特徴とする。
(付記項3) 付記項2において、内視鏡用注射針は、可撓性の外套管と中空針を有し、中空針が外套管に対して、突没自在であることを特徴とする。
(付記項4) 付記項3において、中空針が外套管内に収納された状態でのみ手元送り出し手段と先端排出口との間が遮断手段により液体流れが遮断されることを特徴とする。
(付記項5) 付記項4において、遮断手段は中空針を外套内に引き込む動作でなされることを特徴とする。
(付記項6) 付記項5において、中空針を外套内に引き込む動作により、針駆動用のワイヤーに取付られた弾性部材が液体管腔の一部に密着することで、手元送り出し手段と先端排出口との間が遮断手段により液体流れが遮断されることを特徴とする。
(付記項7) 付記項3において、中空針が外套管内に収納された状態で、外套先端に空気層を作り出すことを特徴とする。
(付記項8) 付記項3〜6において、内視鏡用注射針は、外套と、側孔を有する中空針と、中空針の手元に取付られ中空針を外套に対して突没自在に駆動するワイヤーと、外套基端に取付られた口金部材とからなり、中空針の側孔より先端側で中空針外周と外套内面とを水密に保つ先端水密手段と、口金部材内面とワイヤーとを水密に保つ手元水密手段を有するものであり、ワイヤーを手元水密手段に対して手前に引くことにより、外套内面の空間の体積を増加させることを特徴とする。
(付記項9) 付記項8のワイヤーを手前側に引く動作は、中空針を外套内に引き込む動作であることを特徴とする。
(付記項10) 前記遮断手段が、前記可撓性シース内若しくは操作部本体内に設けられたオリフィスと、前記操作ワイヤーに固定され、前記オリフィスよりも先端側に配置された前記オリフィスに嵌合可能な封止部材であることを特徴とする付記項5の内視鏡用処置具。
本発明における一実施の形態を示す、中空針がチューブ内に収納された状態の、内視鏡用注射針の一部を省略した全体の断面図。 同実施の形態に係る、中空針がチューブから突出した状態の、内視鏡用注射針の一部を省略した全体の断面図。 同実施の形態に係る、チューブ先端に空気層Kを備えた状態の、内視鏡用注射針先端の断面図。 従来の内視鏡用注射針におけるシリンジの位置に対する薬液管腔先端の状態を説明する図。
符号の説明
A…液体流通路、4…チューブ(外套管)、6…中空針(先端排出部)、12…スライダー、5…ワイヤー、20…シリンジ、21…プランジャー、13…封止部材、17a…オリフィス、8…(中空針の)側孔、11…口金部材、9…第1の水密部材(先端水密手段)、15…第2の水密部材(手元水密手段)。

Claims (5)

  1. 内部に液体流通路を備えた外套管と、
    この外套管の先端に突没自在に収容され、前記液体流通路先端に接続される先端排出部と、
    前記外套管の手元部に設けられ、前記先端排出部を外套管の先端から突没操作可能な操作手段と、
    前記外套管に設けられるとともに前記液体流通路に連通され、液体流通路を介して液体を先端排出部に供給する液体供給手段と、
    前記液体流通路に設けられ、前記操作手段への操作にともなって液体の流通を開閉自在とする遮断手段と
    を具備することを特徴とする内視鏡用処置具。
  2. 前記先端排出部は中空針であり、この中空針を収容する前記外套管は内視鏡のチャンネル内に挿通可能であることを特徴とする請求項1記載の内視鏡用処置具。
  3. 前記遮断手段は、前記操作手段を操作して中空針を前記外套管内に収納する状態でのみ、液体流通路における液体の流通を遮断することを特徴とする請求項2記載の内視鏡用処置具。
  4. 前記操作手段は、前記中空針に連結するワイヤーを備え、
    前記遮断手段は、前記ワイヤーの中途部に設けられる弾性材からなる封止部材および、ワイヤーの中空針に対する動作にともない前記封止部材が挿脱して液体流通路の開閉をなすオリフィスとを備えたことを特徴とする請求項3記載の内視鏡用処置具。
  5. 外套管と、この外套管内に収容され側孔を有する中空針と、この中空針に連結され中空針を外套管先端から突没自在に駆動するワイヤーと、前記外套管の基端に取付けられ液体を外套管内と中空針側孔を介して中空針先端から供出自在な口金部材と、前記中空針の側孔より先端側に設けられ中空針外周面と外套管内壁とを水密に保つ先端水密手段と、前記口金部材内壁とワイヤーとを水密に保つ手元水密手段を有する内視鏡用注射針を構成し、
    前記ワイヤーの中途部に設けられる封止部材と、
    前記中空針の外套管先端からの突没駆動にともなって前記封止部材が挿脱され、前記口金部材と中空針との間で液体の流通を開閉自在に遮断するオリフィスとを具備することを特徴とする内視鏡用処置具。
JP2004043215A 2003-11-28 2004-02-19 内視鏡用処置具 Expired - Fee Related JP4343730B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004043215A JP4343730B2 (ja) 2004-02-19 2004-02-19 内視鏡用処置具
EP04819470A EP1695726B1 (en) 2003-11-28 2004-11-29 Instrument for an Endoscope
PCT/JP2004/017693 WO2005051464A1 (ja) 2003-11-28 2004-11-29 内視鏡用処置具、および内視鏡用注射針
DE602004030944T DE602004030944D1 (de) 2003-11-28 2004-11-29 Instrument für ein Endoskop
US11/440,616 US8974417B2 (en) 2003-11-28 2006-05-25 Instrument for an endoscope and needle for an endoscope

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004043215A JP4343730B2 (ja) 2004-02-19 2004-02-19 内視鏡用処置具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005230260A JP2005230260A (ja) 2005-09-02
JP4343730B2 true JP4343730B2 (ja) 2009-10-14

Family

ID=35013807

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004043215A Expired - Fee Related JP4343730B2 (ja) 2003-11-28 2004-02-19 内視鏡用処置具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4343730B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010515504A (ja) * 2007-01-09 2010-05-13 フォヴェア ファルマシューティカル 眼内注射装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105056336B (zh) * 2008-10-10 2019-09-13 医树专利有限公司 药物输注
JP2015047376A (ja) * 2013-09-03 2015-03-16 渡邊 剛 穿刺機能付きチューブ器具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010515504A (ja) * 2007-01-09 2010-05-13 フォヴェア ファルマシューティカル 眼内注射装置
JP2010515505A (ja) * 2007-01-09 2010-05-13 フォヴェア ファルマシューティカル 眼内注射装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005230260A (ja) 2005-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9095679B2 (en) Catheter assembly
JP4959350B2 (ja) 雄ルアーコネクター
JP4611757B2 (ja) 輸液ラインの接続装置
WO2005051464A1 (ja) 内視鏡用処置具、および内視鏡用注射針
JP2004524914A5 (ja)
US20080021280A1 (en) Fluid supply apparatus for endoscope and endoscope
JP2007185319A (ja) プレフィルドシリンジ
JP2007075406A (ja) 医療用具
EP0945150A2 (en) Liquid medicine injection apparatus utilizing negative pressure
JP4812593B2 (ja) スプレーヘッド及びそれを備えたスプレー容器
JP4820708B2 (ja) 液体混注具
US7588172B2 (en) Liquid spray tool for endoscope
JP2000116791A (ja) 留置針組立体および弁体
JP4343730B2 (ja) 内視鏡用処置具
KR20070048719A (ko) 플러싱 디바이스 및 카테테르 세트
CN214181353U (zh) 注射装置以及注射系统
KR20100014550A (ko) 용기와 공급관과의 접속구조, 용기 및 공급관
JP4180692B2 (ja) 留置針組立体
JP4409263B2 (ja) 内視鏡用注射針
JP5051584B2 (ja) 内視鏡の鉗子栓
WO2021210484A1 (ja) 針組立体
CN214181354U (zh) 多腔道注射装置及其注射系统
JP2022119105A (ja) 充填用容器
KR200265491Y1 (ko) 주사기용 패킹
JP4739701B2 (ja) 側注管

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090616

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090709

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4343730

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130717

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees