JP4343730B2 - 内視鏡用処置具 - Google Patents
内視鏡用処置具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4343730B2 JP4343730B2 JP2004043215A JP2004043215A JP4343730B2 JP 4343730 B2 JP4343730 B2 JP 4343730B2 JP 2004043215 A JP2004043215 A JP 2004043215A JP 2004043215 A JP2004043215 A JP 2004043215A JP 4343730 B2 JP4343730 B2 JP 4343730B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hollow needle
- outer tube
- tube
- tip
- liquid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Endoscopes (AREA)
- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
Description
具体的に説明すると、図4(A)はシリンジSから薬液Yを注入し、針Nに連結される薬液管腔Eに薬液Yを満たした状態を示している。このときのシリンジSの基準位置をL線にて現す。図4(B)に示すようにシリンジSの位置が何らかの理由によって基準位置Lより下がると、大気圧の影響で薬液管腔Eに満たされている薬液Yは操作部側へ移動してシリンジSのプランジャーPを押し上げる。この際、薬液管腔E先端の針N内に空気Rが侵入してしまう。また、図4(B)の状態とは逆に、図4(C)に示すようにシリンジSの位置が基準線Lよりも上がると、大気圧の影響で薬液YはシリンジSのプランジャーPを引き込むとともに、薬液Yは針N先端から溢れ出てしまう。
そしてこのとき、針N先から空気だけを押し出すことは到底不可能であり、薬液Yも同時に押し出すことになって、薬液を無駄に消費してしまうばかりでなく、白衣や床等を汚すことがある。
請求項3として、請求項2記載の内視鏡用処置具において前記遮断手段は、操作手段を操作して中空針を前記外套管内に収納する状態でのみ、液体流通路における液体の流通を遮断することを特徴とする。
請求項4として、請求項3記載の内視鏡用処置具において前記操作手段は中空針に連結するワイヤーを備え、前記遮断手段はワイヤーの中途部に設けられる弾性材からなる封止部材およびワイヤーの中空針に対する動作にともない封止部材が挿脱して液体流通路の開閉をなすオリフィスとを備えたことを特徴とする。
したがって、内視鏡挿入時などの取扱い時にチューブ先端開口とシリンジとの相対高さが変化しても、チューブ先端開口にかかる大気圧変化の影響を受けることがない。つまり、シリンジと組合わされるプランジャーが押し戻されたり、引き込まれたりすることがなくなる。
さらに、中空針をチューブ内に引き込む動作にともない、チューブ先端に空気層を存在させるので、内視鏡チャンネル内に薬液、体液や血液等が残存していても、チューブ内に満たされた薬液とは前記空気層により隔てられ、両者が混ざり合ってしまうことはない。
図1および図2は本発明の一実施の形態における内視鏡用注射針の一部を省略した断面図、図3は同実施の形態における内視鏡用注射針先端の断面図である。
そして、図1は先端排出部である中空針6が外套管であるチューブ4内に収納された状態を示す図、図2は中空針6先端がチューブ4から突出した状態を示す図、図3はチューブ先端に空気層Kが形成された状態を示す図である。
前記挿入部2は、たとえばフッ素系樹脂、ポリエチレンもしくはポリアミド等の弾性を有する合成樹脂材からなるチューブ4と、このチューブ4内に配設され、チューブ4と相対的に移動が可能なステンレス鋼材等からなるワイヤー5(単線または撚り線)とを備えている。
また、口金部材11の内部管腔の分岐部分より先端側には、前記ワイヤー5に対してはクリアランスを有し、かつ前記封止部材13は通過できないよう寸法設定されたオリフィス17bを有する受け部17が一体に設けられる。前記封止部材13とオリフィス17とで遮断手段が構成されていて、これら封止部材13とオリフィス17bとの相対的な関係は、以下に述べるとおりである。
前記封止部材13は、確実に圧潰変形してオリフィス17bを完全閉塞し液体を確実に遮断できるよう、弾性材を採用するのが好ましい。また、口金部材13基端には、スライダー12を押し込んだときにその位置を確実に保持するために、口金部材13とスライダー12が押し込んだ状態で螺合するよう、口金部材11には雄ねじ18が設けられ、スライダー12側には雌ねじ19が設けられている。
つまり、中空針先端開口部10と反対側の端部は閉鎖端となるため、チューブ4の先端開口部4aとシリンジ20のプランジャー21面との相対高さが内視鏡への挿入など取扱い時に変化しても、チューブ先端開口部4aにかかる大気圧の影響を受けず、プランジャー21が押し戻されたり、引き込まれたりすることがない。
また、内視鏡治療においては随時、体腔内の薬液や、体液あるいは血液等を除去する作業が行われている。この場合、内視鏡チャンネルを介した吸引作用により行われるので、内視鏡チャンネル内に薬液や体液あるいは血液等が残存することがある。
これに対して本発明の内視鏡用注射針を用いれば、中空針6をチューブ4内に引き込む動作にともない、チューブ4先端に空気層Kが存在する。そのため、本発明の内視鏡用注射針の先端が内視鏡チャンネ内に残存する他の薬液や体液や血液等に接触するようなことがあっても、これらとチューブ4内に満たされた薬液とはチューブ4先端の空気層Kによって隔てられ、両者が混在することがない。
つぎに、本発明の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。
記
(付記項1) 液体を体腔内に送出する内視鏡用処置具において、手元送り出し手段と、先端排出口との間に、遮断手段を設けたことを特徴とする。
(付記項2) 付記項1において、内視鏡用処置具は内視鏡用注射針であることを特徴とする。
(付記項3) 付記項2において、内視鏡用注射針は、可撓性の外套管と中空針を有し、中空針が外套管に対して、突没自在であることを特徴とする。
(付記項4) 付記項3において、中空針が外套管内に収納された状態でのみ手元送り出し手段と先端排出口との間が遮断手段により液体流れが遮断されることを特徴とする。
(付記項5) 付記項4において、遮断手段は中空針を外套内に引き込む動作でなされることを特徴とする。
(付記項6) 付記項5において、中空針を外套内に引き込む動作により、針駆動用のワイヤーに取付られた弾性部材が液体管腔の一部に密着することで、手元送り出し手段と先端排出口との間が遮断手段により液体流れが遮断されることを特徴とする。
(付記項7) 付記項3において、中空針が外套管内に収納された状態で、外套先端に空気層を作り出すことを特徴とする。
(付記項8) 付記項3〜6において、内視鏡用注射針は、外套と、側孔を有する中空針と、中空針の手元に取付られ中空針を外套に対して突没自在に駆動するワイヤーと、外套基端に取付られた口金部材とからなり、中空針の側孔より先端側で中空針外周と外套内面とを水密に保つ先端水密手段と、口金部材内面とワイヤーとを水密に保つ手元水密手段を有するものであり、ワイヤーを手元水密手段に対して手前に引くことにより、外套内面の空間の体積を増加させることを特徴とする。
(付記項9) 付記項8のワイヤーを手前側に引く動作は、中空針を外套内に引き込む動作であることを特徴とする。
(付記項10) 前記遮断手段が、前記可撓性シース内若しくは操作部本体内に設けられたオリフィスと、前記操作ワイヤーに固定され、前記オリフィスよりも先端側に配置された前記オリフィスに嵌合可能な封止部材であることを特徴とする付記項5の内視鏡用処置具。
Claims (5)
- 内部に液体流通路を備えた外套管と、
この外套管の先端に突没自在に収容され、前記液体流通路先端に接続される先端排出部と、
前記外套管の手元部に設けられ、前記先端排出部を外套管の先端から突没操作可能な操作手段と、
前記外套管に設けられるとともに前記液体流通路に連通され、液体流通路を介して液体を先端排出部に供給する液体供給手段と、
前記液体流通路に設けられ、前記操作手段への操作にともなって液体の流通を開閉自在とする遮断手段と
を具備することを特徴とする内視鏡用処置具。 - 前記先端排出部は中空針であり、この中空針を収容する前記外套管は内視鏡のチャンネル内に挿通可能であることを特徴とする請求項1記載の内視鏡用処置具。
- 前記遮断手段は、前記操作手段を操作して中空針を前記外套管内に収納する状態でのみ、液体流通路における液体の流通を遮断することを特徴とする請求項2記載の内視鏡用処置具。
- 前記操作手段は、前記中空針に連結するワイヤーを備え、
前記遮断手段は、前記ワイヤーの中途部に設けられる弾性材からなる封止部材および、ワイヤーの中空針に対する動作にともない前記封止部材が挿脱して液体流通路の開閉をなすオリフィスとを備えたことを特徴とする請求項3記載の内視鏡用処置具。 - 外套管と、この外套管内に収容され側孔を有する中空針と、この中空針に連結され中空針を外套管先端から突没自在に駆動するワイヤーと、前記外套管の基端に取付けられ液体を外套管内と中空針側孔を介して中空針先端から供出自在な口金部材と、前記中空針の側孔より先端側に設けられ中空針外周面と外套管内壁とを水密に保つ先端水密手段と、前記口金部材内壁とワイヤーとを水密に保つ手元水密手段を有する内視鏡用注射針を構成し、
前記ワイヤーの中途部に設けられる封止部材と、
前記中空針の外套管先端からの突没駆動にともなって前記封止部材が挿脱され、前記口金部材と中空針との間で液体の流通を開閉自在に遮断するオリフィスとを具備することを特徴とする内視鏡用処置具。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004043215A JP4343730B2 (ja) | 2004-02-19 | 2004-02-19 | 内視鏡用処置具 |
EP04819470A EP1695726B1 (en) | 2003-11-28 | 2004-11-29 | Instrument for an Endoscope |
PCT/JP2004/017693 WO2005051464A1 (ja) | 2003-11-28 | 2004-11-29 | 内視鏡用処置具、および内視鏡用注射針 |
DE602004030944T DE602004030944D1 (de) | 2003-11-28 | 2004-11-29 | Instrument für ein Endoskop |
US11/440,616 US8974417B2 (en) | 2003-11-28 | 2006-05-25 | Instrument for an endoscope and needle for an endoscope |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004043215A JP4343730B2 (ja) | 2004-02-19 | 2004-02-19 | 内視鏡用処置具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005230260A JP2005230260A (ja) | 2005-09-02 |
JP4343730B2 true JP4343730B2 (ja) | 2009-10-14 |
Family
ID=35013807
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004043215A Expired - Fee Related JP4343730B2 (ja) | 2003-11-28 | 2004-02-19 | 内視鏡用処置具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4343730B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010515504A (ja) * | 2007-01-09 | 2010-05-13 | フォヴェア ファルマシューティカル | 眼内注射装置 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105056336B (zh) * | 2008-10-10 | 2019-09-13 | 医树专利有限公司 | 药物输注 |
JP2015047376A (ja) * | 2013-09-03 | 2015-03-16 | 渡邊 剛 | 穿刺機能付きチューブ器具 |
-
2004
- 2004-02-19 JP JP2004043215A patent/JP4343730B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010515504A (ja) * | 2007-01-09 | 2010-05-13 | フォヴェア ファルマシューティカル | 眼内注射装置 |
JP2010515505A (ja) * | 2007-01-09 | 2010-05-13 | フォヴェア ファルマシューティカル | 眼内注射装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005230260A (ja) | 2005-09-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9095679B2 (en) | Catheter assembly | |
JP4959350B2 (ja) | 雄ルアーコネクター | |
JP4611757B2 (ja) | 輸液ラインの接続装置 | |
WO2005051464A1 (ja) | 内視鏡用処置具、および内視鏡用注射針 | |
JP2004524914A5 (ja) | ||
US20080021280A1 (en) | Fluid supply apparatus for endoscope and endoscope | |
JP2007185319A (ja) | プレフィルドシリンジ | |
JP2007075406A (ja) | 医療用具 | |
EP0945150A2 (en) | Liquid medicine injection apparatus utilizing negative pressure | |
JP4812593B2 (ja) | スプレーヘッド及びそれを備えたスプレー容器 | |
JP4820708B2 (ja) | 液体混注具 | |
US7588172B2 (en) | Liquid spray tool for endoscope | |
JP2000116791A (ja) | 留置針組立体および弁体 | |
JP4343730B2 (ja) | 内視鏡用処置具 | |
KR20070048719A (ko) | 플러싱 디바이스 및 카테테르 세트 | |
CN214181353U (zh) | 注射装置以及注射系统 | |
KR20100014550A (ko) | 용기와 공급관과의 접속구조, 용기 및 공급관 | |
JP4180692B2 (ja) | 留置針組立体 | |
JP4409263B2 (ja) | 内視鏡用注射針 | |
JP5051584B2 (ja) | 内視鏡の鉗子栓 | |
WO2021210484A1 (ja) | 針組立体 | |
CN214181354U (zh) | 多腔道注射装置及其注射系统 | |
JP2022119105A (ja) | 充填用容器 | |
KR200265491Y1 (ko) | 주사기용 패킹 | |
JP4739701B2 (ja) | 側注管 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061214 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090616 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090709 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4343730 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130717 Year of fee payment: 4 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |