JP4343529B2 - フィルタ装置及び方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力信号の一次フィルタ処理された信号を発生するステップ;該一次フィルタ処理された信号を一次丸め処理された信号に丸め処理するステップ;及び上記一次丸め処理された信号を前記入力信号と合成して一次フィルタ誤差又は符号化信号を計算するステップを含むようなフィルタ処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的フィルタ理論から、一次フィルタを該一次フィルタの機能の各部を実行する二次フィルタの縦続接続により置換するのが有利であることは知られている。しかしながら、この縦続接続は必ずしも有利とはならない。
【0003】
例えば、予測フィルタ処理においては、このことは幾つかの問題を提起する。斯様な予測フィルタ処理のための一つの方法は、ロサンゼルス、AES101回会議におけるA.A.M.L. Bruekers、A.W.J. Oomen、R.J. v.d.Vleuten及びL.M. van de Kerkhofによる「DVDオーディオ用の無損失符号化」(1996年11月予稿4358);及びニューヨーク、AES103回会議におけるA.A.M.L. Bruekers、A.W.J. Oomen、R.J. v.d.Vleuten及びL.M. van de Kerkhofによる「1ビットオーディオ信号の改良された無損失符号化」(1997年9月予稿4563)から既知である。
【0004】
最初の“Bruekers”の論文に記載されている方法においては、信号は予測フィルタ処理により符号化される。この先行技術文献に記載されている予測フィルタ処理は、入力信号の一次予測信号を先行する入力信号に基づいて発生するステップ;該一次予測信号を一次丸め処理された信号に丸め処理するステップ;及び該一次丸め処理された信号を上記入力信号から減算して一次フィルタ誤差又は符号化信号を計算するステップを含んでいる。2番目の“Bruekers”の論文に記載されている方法においては、上記入力信号は1ビット信号である。二次フィルタの縦続接続を単に適用することは、これらの方法においては幾つかの問題を提起する。第1に、上記予測誤差又は符号化信号の最下位桁(lsd)は、該符号化信号が余り重要でないlsdを有するのを防止するために、入力信号のlsdと少なくとも同程度の重みでなければならない。従って、二次予測信号は或るlsdに丸め処理されなければならない。しかしながら、この丸め処理は上記予測誤差又は符号化信号の歪を生じさせ、これにより該歪まされた予測誤差又は符号化信号の次の二次フィルタによる後続の予測が妨害される。
【0005】
第2に、上記予測信号自体が、スーパオーディオCD(SACD)規格で使用されているように、ダイレクトストリーム変換(DST)のような更なる符号化処理にとり必要となる。
【0006】
第3に、フィルタ処理において通常知られているように巡回型フィルタ構造又は無限インパルス応答(IIR)フィルタが使用されると、上記丸め処理ステップがリミットサイクルを生じさせる可能性がある。即ち、入力信号がない場合、予測信号はあるべきでないが、上記丸め処理ステップの結果、非零の丸め信号が、従って予測誤差が生じ得る。デコーダにおける同一のリミットサイクルが、出力信号即ち復号信号が存在しないことを保証するが、符号化の効率が悪い影響を受ける。復号側においては、符号化側において入力信号が全くなかったにも拘わらず、この結果として復号信号が生じてしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題を解決しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
従って、本発明によれば、上述したフィルタ処理方法は、前記一次フィルタ処理された信号を発生するステップが少なくとも1つの二次フィルタ処理ステップを含み、該少なくとも1つの二次フィルタ処理ステップが、ソース信号の二次フィルタ処理された信号を発生するステップと、該二次フィルタ処理された信号を二次丸め処理された信号に丸め処理するステップと、該二次丸め処理された信号を前記ソース信号と合成して二次フィルタ誤差を計算するステップとを含むことを特徴とする。
【0009】
このような方法は、各二次フィルタ処理された信号を当該方法の特定用途により必要とされる如何なるビットサイズにも丸め処理するのを可能にする。何故なら、前記一次フィルタ処理された信号のみしか所要のlsdに丸め処理する必要が無いからであり、その理由は、該一次処理された信号が、フィルタ誤差又は符号化信号を計算するのに使用される信号であるからである。上記二次フィルタ処理された信号を丸め処理するステップは可逆的ステップである。何故なら、これら信号の更なる用途により制限されるような唯一の必要とされる丸め処理は、前記一次フィルタ処理された信号の丸め処理であり、この一次丸め処理は復号処理において再現することが可能であるからである。更に、上記の一次フィルタ処理された信号が得られるので、この信号を更なるフィルタ処理過程において使用することができる。二次フィルタ処理された信号の丸め処理は如何なる分解能のものにも選択することができるので、リミットサイクルを低減するような丸め処理を適用することができる。
【0010】
また、本発明は請求項11に記載したような逆のフィルタ処理方法も提供する。斯様な方法は、一次フィルタ処理された信号の逆フィルタ処理又は復号を可能にする。
【0011】
更に、本発明は請求項12に記載したような、本発明による方法を実行するフィルタ装置も提供する。また、本発明は請求項22に記載したようなフィルタ装置も提供する。
【0012】
本発明の特に有利な構成が従属請求項に記載されている。本発明の更なる詳細、態様及び実施例を添付図面を参照して説明する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下の説明においては、本発明による予測フィルタ処理又は符号化方法及び予測フィルタ又はコーダ装置が、本発明によるフィルタ処理方法及び装置の一例として説明される。しかしながら、本発明は如何なるフィルタ処理方法及びフィルタ処理装置にも適用することができ、予測符号化方法又は予測コーダ装置に限定されるものではないことは明らかであろう。尚、以下の説明においてxは正の整数である。図1から理解されるように、本発明によるxビット信号を予測符号化する方法は、デジタル入力信号X(t)を入力することにより開始される。n個の記憶された先行する入力信号X(t-1),X(t-2),X(t-3),…,X(t-n)に基づいて、ブロックI〜VIIにおいて、当該入力信号の一次予測信号である一次フィルタ処理された信号、Y(t)が形成される。この一次予測信号はn個の先行する信号に基づくものであるから、n次数の一次予測信号と呼ばれる。明瞭化のために、このアプリケーションにおいて、次数nのフィルタ処理ステップは次数nの多項式による線形フィルタ処理を必ずしも意味するものではないことに注意すべきである。
【0014】
n次数の一次予測信号を形成した後、該n次数の一次予測信号Y(t)はステップVIIIにおいて或るビット数に丸められる。丸め処理ステップVIIIの結果としての該一次の丸められた信号(以下、n次数の一次丸め信号と呼ぶ)Y^(t)のlsdは、符号化された信号が余り重要でないlsdを有するのを防止するために、入力信号X(t)のlsdと少なくとも同程度の重みのものでなければならない。従って、二次予測信号は或るlsdに丸められなければならない。しかしながら、この丸め処理は予測誤差又は符号化された信号の歪を生じ、これにより次の二次フィルタによる該歪まされた予測誤差又は符号化信号の後続の予測が妨害される。
【0015】
丸め処理ステップVIIIの後、ステップIXにおいて、n次数の一次予測誤差又は符号化信号E(t)が計算される。このn次数の一次予測誤差又は符号化信号は、前記n次数の一次丸め信号Y^(t)を入力信号X(t)と合成することにより得られる。
【0016】
図1に示す例においては、上記入力信号は1ビット信号であり、従ってxは1である。単一ビット信号は、スーパオーディオコンパクトディスク(SACD)上に記憶される音楽のようなオーディオ信号用に、しばしば、使用される。1ビット入力信号の場合、丸め処理ステップVIIIは以下に説明するようにSIGN演算とすることができ、減算演算IXは排他的論理和、即ち(XOR)演算とすることができる。
【0017】
しかしながら、本発明が如何なるサイズの入力信号に限定されるものでもなく、如何なるサイズの丸め信号に限定されるものでもないことは明らかである。
【0018】
本発明による方法の該実施例において、上記n次数の一次予測ステップI〜VIは、2つの二次フィルタ処理ステップI〜IIIとステップIV〜VIとに分割される。これらのフィルタ処理ステップは低次の予測ステップである。図示の例においては、上記n次数の予測ステップI〜VIは、第1のm次数の二次予測ステップI〜IIIと、第2のm次数の二次予測ステップIV〜VIとに分割され、これら二次予測ステップはn=m+mなる条件を満たす。
【0019】
上記第1の二次フィルタ処理ステップ、即ちm次数のステップ用のソース信号としては、入力信号X(t)がとられる。最新のmの入力信号X(t-1),…,X(t-m1)に基づいて、第1の二次フィルタ処理された信号、即ち入力信号X(t)のm次数の予測信号Y1(t)が第1の二次予測ステップIにおいて計算される。該m次数の予測信号Y1(t)は、一般式Y=f1(X(t-1),…,X(t-m1))を用いて計算される。この式において、fはX(t-1),…,X(t-m1)のみに基づいてX(t)を予測する限りにおいて如何なる予測式とすることもできる。従来技術において種々の予測式が知られているが、本発明は、特定の予測式に限定されるものではなく、広く予測符号化原理に当てはまるものであることは明らかであろう。例えば、所謂チャンネル間予測フィルタを適用することも可能であり、これによれば、入力信号X(t)の予測は、第2入力信号のような別の信号の先行する値に基づいてなされる。
【0020】
第1の二次予測ステップIの後、上記m次数の予測信号Y1(t)は丸め処理ステップIIにおいて第1の二次のm次数丸め信号にY^ 1(t)に丸められる。この丸め信号は、特定の設計により必要とされる如何なるlsdでもあり得るような、或るlsdを有する。しかしながら、該第1の二次丸め信号Y^ 1(t)の最下位桁が入力信号X(t)の最下位桁よりも小さな重みのものである方が有利である。
【0021】
丸め処理ステップIIの後、第1のm次数の二次予測誤差E1(t)がステップIIIにおいて計算される。この合成又は計算ステップIIIは、上記第1のm次数二次丸め信号Y^ 1(t)を入力信号X(t)から減算することにより実行される。しかしながら、該予測誤差を求めるための他の方法も可能であることは明らかであろう。
【0022】
上記第1のm次数二次予測ステップI〜IIIの後、第2のm次数の二次予測がステップIV〜VIにおいて実行される。ソース信号としては、上記第1のm次数二次予測誤差E1(t)が使用される。最新の先行する第1のm次数予測誤差E (t-1,…,t-m2)に基づいて、第2のm次数の二次予測信号Y2(t)がステップIVにおいて第2二次予測式f2(E1(t-1),…,E1(t-m2))を用いて計算される。
【0023】
ここでも、従来技術において種々の予測式が知られており、本発明が特定の予測式に限定されるものではなく、広く(予測)フィルタ処理に当てはまるものであることは明らかであろう。また、この第2の二次予測式は前記第1の二次予測式と同一の式である必要はないことも明らかであろう。
【0024】
上記第1のm次数の二次予測誤差E1(t)はmの最新の先行する入力信号X(t-1),…,X(t-m1)に基づくものであるから、該第1のm次数の二次予測誤差E1(t)のm次数の予測はX(t)のm+m次数の予測、即ち数式においては:
【数1】
Figure 0004343529
となる。n次数の予測ステップI〜VIIはm+m次数の予測ステップである。従って、第2のm次数の二次丸め信号Y^ 2(t)、又は第2のm次数の二次予測誤差E2(t)は計算する必要はない。しかしながら、n次数の予測がm+mより大きな次数(n>m+m)のものである場合、又は第2のm次数の二次予測誤差E2(t)が更なる処理により必要とされる場合は、破線のステップV〜VIにより示されるように、第2のm次数の二次丸め信号Y^ 2(t)又は第2のm次数の二次予測誤差E2(t)を計算することもできる。この場合、前記第2のm次数の二次予測信号Y2(t)は第2の二次丸め処理ステップVにおいて或るビットサイズの第2のm次数の二次丸め信号Y^ 2(t)に丸められる。第1のm次数の丸め信号Y^ 1(t)のサイズと同様に、このビットサイズは特定の用途により必要とされる如何なるサイズでもよいが、該第2のm次数の二次丸め信号Y^ 2(t)のlsdが入力信号X(t)のlsdより小さな重みのものである方が有利である。もっとも、第2のm次数の二次予測信号を第1のm次数の丸め信号Y^ 1(t)のサイズに丸める必要性はないことに注意すべきである。
【0025】
丸め処理ステップVの後、第2のm次数の二次誤差が、ステップVIにおいて第2のm次数の二次丸め信号Y^ 2(t)を第1のm次数の二次誤差E1(t)から減算することにより計算される。
【0026】
二次予測信号Y1(t)及びY2(t)の両者は加算ステップVIIにおいて加算され、結果としての信号がn次数の一次予測信号Y(t)となる。このn次数の一次予測信号Y(t)は入力信号X(t)自身と比較されねばならない。しかしながら、該n次数の一次予測信号Y(t)は必ずしも同じビットサイズxのものとは限らない。従って、該n次数の一次予測信号Y(t)は、先ず、n次数の一次丸め信号Y^(t)に丸められる。本例においてはX(t)は1ビット信号であるから、一次丸め処理VIIIはSIGN演算であり得る。斯様なSIGN演算は、上記n次数一次予測信号Y(t)が正又は零である場合には1を戻し、該n次数一次予測信号Y(t)が負の場合には0を戻す。明瞭化のために、1ビットオーディオ信号は、実際には、0又は1の何れかではなく、1(正)又は−1(負)の何れかを表すことに注意されたい。
【0027】
一次丸め処理ステップVIIIの後、n次数の予測誤差が上記n次数一次丸め信号Y^(t)を入力信号X(t)から減算することにより計算される。当該入力信号は1ビット信号であるから、減算演算IXとして単純なXOR演算が使用される。
【0028】
前述したように、m次数の予測f(X(t-1),…X(t-m))は如何なる種類のものでもあり得る。該m次数は例えば有限インパルス応答(FIR)法とすることもできる。斯様なFIR法においては、各係数aにより乗算された入力信号の遅延サンプルが加算され、次に入力信号X(t)から減算されるので、この場合、第1のm次数二次予測誤差は:
【数2】
Figure 0004343529
となる。このような場合、本発明はn次数のフィルタの次数nが1より大きい場合に利点が得られる。巡回型又は無限インパルス応答(IIR)法が使用される場合は、出力信号の遅延され、且つ、重み付けされたサンプル、即ち予測誤差が、入力信号X(t)から減算されるので、第1の二次予測誤差は:
【数3】
Figure 0004343529
となるであろう。
【0029】
この式において、上限mは同一であるが、両部分に対して異なる上限を選択することも同様に可能である。無限インパルス応答(IIR)法が使用される場合、本発明は単一の二次フィルタ処理ステップを有するフィルタ構造に既に有利に適用することができる。何故なら、上記式を含む処理に如何なる丸め処理を使用し、第1の二次フィルタ処理された信号を導出して、符号化された信号として使用されるべき一次フィルタ誤差を計算することが可能であるからである。図2は、図1に示したフィルタ処理方法の逆のフィルタ処理方法の一例のフローチャートを示している。図2のフィルタ処理方法は、n=m+mのn次数の予測符号化信号を復号する方法である。図2に示す例においては、図1の符号化信号E(t)が入力信号として使用される。該入力信号の復号は、ステップXIXにおいてn次数の一次丸め信号Y^(t)をxビットの入力信号E(t)に加算することにより達成される。この結果、復号された信号X(t)が得られる。入力信号は1ビット信号であるから、該加算ステップXIXは単純なXOR演算により実行することができる。n次数の一次丸め信号Y^(t)は、ステップXI〜XVIIにおいて上記復号信号X(t)のn次数の一次予測信号Y(t)をn個の最新の先行する復号信号X(t-1),X(t-2),X(t-3)…,X(t-n)に基づいて予測すると共に、ステップXVIIIにおいて該n次数の一次予測信号Y(t)をn次数の一次丸め信号Y^(t)に一次丸め処理することにより得られる。
【0030】
図示の例において、n次数の一次予測信号を計算するステップは幾つかのステップXI〜XVIIを含んでいる。先ず、第1のm次数の二次予測信号Y1(t)が第1の二次予測ステップXIにおいて最新の先行するソース信号X(t-1),…,X(t-m1)に基づいて形成される。この予測を形成するのに使用される式fは、図1で使用された式fと本質的に同一である。
【0031】
その後、二次丸め処理ステップXIIにおいて上記第1のm次数二次予測信号の丸め処理が実行される。この二次丸め処理ステップXIIの結果、第1のm次数の二次丸め信号Y^ 1(t)が得られる。この二次丸め信号Y^ 1(t)の最下位桁は、先に第1のm次数二次丸め処理ステップIIに関して説明したように、最大で入力信号の最下位桁と同程度の重みでなければならない。更に、この丸め処理ステップは前記丸め処理ステップIIと略同様であることが有利である。何故なら、このことは無損失符号化処理を可能にするからである。
【0032】
第1の二次丸め処理の後、第1の二次減算ステップXIIIが実行される。この二次減算ステップXIIIにおいては、復号信号X(t)が上記第1のm次数二次丸め信号Y^(t)から減算され、これにより第1のm次数の二次予測誤差E1(t)が算出される。この第1のm次数の二次予測誤差は、第2のm次数の二次予測ステップXIV〜XVIに対するソース信号として使用される。
【0033】
最新の先行する第1のm次数の二次予測誤差信号E1(t-1,…t-m1)に基づいて、第1のm次数の二次予測誤差E1(t)の、第2のm次数の二次予測信号Y2(t)がステップXIVにおいて形成される。この予測を形成するために使用される式fは、本質的に、図1で使用されたのと同一の式fである。
【0034】
n次数の一次予測ステップI〜VIIはm+m次数の予測ステップであるので、第2のm次数の二次丸め信号Y^ 2(t)、又は第2のm次数の二次予測誤差E2(t)は計算する必要はない。しかしながら、n次数の一次予測がm+mより大きな次数(n>m+m)のものである場合、又は第2のm次数の二次予測誤差E2(t)が更なる処理により必要とされる場合は、破線のステップXV〜XVIにより示されるように、第2のm次数の二次丸め信号Y^ 2(t)又は第2のm次数の二次予測誤差E2(t)を計算することもできる。
【0035】
n次数の一次予測がm+mより大きな次数のものである場合、前記第2のm次数の二次予測信号Y2(t)はステップXVにおいて第2のm次数の二次丸め信号Y^ 2(t)に丸められる。該第2のm次数の二次丸め信号のlsdは、大きくても入力信号X(t)のlsdと同程度の重みである。さもなければ、本発明は、符号化方法に関して上述したように、現状技術と比較して有利とはならないであろう。
【0036】
二次丸め処理ステップXVの後、第2のm次数の二次丸め信号Y^ 2(t)が第1の二次予測誤差から減算され、これにより第2のm次数の二次予測誤差E2(t)が算出される。
【0037】
二次予測信号Y1(t)及びY2(t)の両者はステップXVIIにおいて加算され、n次数の一次予測信号Y(t)が得られる。
【0038】
このn次数の一次予測信号Y(t)はステップXVIIIにおいて、ldsの重みが少なくとも信号X(t)のlsdの重みとなるように丸められる。この場合、x=1であるので、前述したように単純なSIGN演算をn次数の一次予測信号に適用することができる。このSIGN演算の結果、n次数の一次丸め信号Y^(t)が得られる。
【0039】
前記ソース信号(目下の例では、符号化信号E(t))がステップXIXにおいて該n次数の一次丸め信号に加算され、これにより図1の入力信号X(t)と同一である、復号信号が得られる。本例においては、上記加算ステップとして単純なXOR演算を使用することができる。何故なら、前述したように当該信号は1ビット信号であるからである。
【0040】
図2に示す例においては、入力信号は1ビット信号であり、n次数の一次予測信号を一次丸め処理するステップはSIGN演算であり、n次数の一次予測誤差を計算するステップは排他的論理和演算である。しかしながら、勿論、本発明は上述した例の信号のサイズに限定されるものではなく、これらの型式の丸め処理ステップ及び計算ステップは可能性のある例としてのみ示したものである。
【0041】
図3には、本発明によるフィルタ装置の一例として予測コーダ装置1が示されている。この予測コーダ装置1は、入力信号X(t)を入力する入力ポート2と、一次予測誤差又は符号化信号E(t)を送出する出力ポート3とを含んでいる。入力ポート2と出力ポート3との間には一次フィルタ構造、即ち一次予測構造4〜8が設けられ、該構造はn次数一次予測装置4〜6である一次フィルタ装置と、一次丸め器装置7と、減算器装置8である一次合成装置とを含んでいる。
【0042】
図3に示す例示的一次フィルタ装置は1ビット信号を符号化する一次予測コーダ装置1であるから、一次丸め器装置7は前述したSIGN演算を行うSIGN装置であり、一次減算器装置8は当業技術で通常に使用されているXORゲートである。
【0043】
該n次数の一次予測装置には、第1のm次数二次予測装置4と、第2のm次数二次予測装置5とが設けられている。両装置は、最新の先行するソース信号X(t-1,…,t-m1)及びE1(t-1,…,t-m2)に基づいて二次予測信号Y1(t)及びY2(t)を算出すると共に、各ソース信号X(t)及びE1(t)から二次予測信号Y1(t)及びY2(t)を減算することにより二次予測誤差E1(t)及びE2(t)を各々算出する。
【0044】
第2のm次数の二次予測装置は、二次減算器装置を含む必要はなく、二次丸め器装置を含む必要もない。何故なら、第2のm次数二次予測誤差E2(t)は如何なる他の処理においても使用されないからである。しかしながら、m次数の二次予測誤差E2(t)が更なる処理において必要とされる場合、又は当該n次数の予測フィルタがm+mより次数の大きなものである場合は、図3ないし図5に破線で示すように、第2のm次数二次予測装置に減算器装置及び丸め器装置を設けることができる。
【0045】
二次予測信号Y1(t)及びY2(t)は加算器6により加算されて、n次数の一次予測信号Y(t)が得られる。この一次予測信号Y(t)は一次丸め器装置7により入力信号X(t)のビットサイズに丸められる。図3に示す例においては、入力信号X(t)は1ビット信号であるから、一次丸め器装置7は前述したSIGN演算を実行するような単純なSIGN装置とすることができる。該一次丸め器装置の出力信号はn次数の一次丸め信号Y^(t)である。このn次数の一次丸め信号Y^(t)は一次減算器装置8に送出され、該減算器装置は該n次数の一次丸め信号Y^(t)を入力信号X(t)から減算する。この結果、n次数の一次予測誤差E(t)が得られる。上記n次数一次丸め信号Y^(t)及び入力信号X(t)の両者は単一ビット信号であるから、図示の減算器装置は、デジタル電子技術において普通に知られているように、XORゲートである。
【0046】
二次フィルタ装置4は如何なる型式の予測手段でもよい。しかしながら、FIR予測装置が二次フィルタ装置4、5として使用される場合は、図3に示す予測コーダ装置1は図4に示す予測コーダ装置のようになる。
【0047】
図4において、FIR予測装置41及び51はm次数及びm次数の予測手段41及び51を含み、これら手段はm次数及びm次数の予測信号Y1(t)及びY2(t)を予測する。これらの予測信号を予測するためには、当該式がm及びmの最新の先行するソース信号X(t-1),X(t-2),X(t-3),…,X(t-m1,2)に基づいて予測を行う限りにおいて如何なる数学式を使用することもできる。m次数及びm次数の二次予測装置の場合、該予測はm及びmの最新の先行するソース信号X(t-1,…,t-m1,2)及びE1(t-1,…,t-m1,2)に基づいてなされる。m次数の二次予測装置41、51に接続されるものは、二次丸め器装置42、52である。これら丸め器回路42、52は、m次数の二次予測信号Y1(t)、Y2(t)を或る最下位桁(lsd)のm次数の二次丸め信号Y^ 1(t)、Y^ 2(t)に丸める。一次丸め器装置7とは対照的に、このlsdは当該予測コーダ装置の設計において適切な如何なる重要度のものとすることができるが、前述した問題を克服するためには、最大で入力信号X(t)のlsdの重みのものとする。
【0048】
明瞭化のために、第2のm次数二次予測装置は、図3ないし図5に破線で示す装置は含む必要がないことに注意されたい。
【0049】
本発明を具現化する予測符号化装置1の特別な例が図5に示されている。この例においては、IIR二次予測フィルタ装置4が二次フィルタ装置1に適用されている。該IIR予測装置4は、先行する入力信号X(t-1,…,t-n)に基づいて順方向予測信号を予測する予測手段41と、先行する予測誤差E1(t,…,t-n)に基づいて再帰予測信号を予測する巡回型予測手段44とを有している。
【0050】
上記順方向及び再帰予測信号は、加算器45により二次予測信号Y(t)へと加算される。この加算器45は該予測信号Y(t)を二次丸め器装置42に送出し、該装置は図4に示した丸め器装置42と同様とすることができる。また、上記加算器は二次予測信号Y(t)を一次丸め器装置7へも送出し、該装置は図4における一次丸め器装置7と同様なSIGN装置とすることができる。
【0051】
SIGN演算から結果として得られる第1の一次丸め信号Y^(t)はXORゲート8に送出され、該ゲートは該丸め信号Y^(t)を入力信号X(t)から減算し、これにより一次予測誤差E(t)が得られる。
【0052】
図6は、本発明によるフィルタ装置として、符号化信号を復号するデコーダ装置10を示している。デコーダ装置10は、xビットの入力信号E(t)を入力する入力ポート11と、該入力ポート11に接続されてn次数の一次丸め信号Y^(t)を入力信号E(t)に加算することにより復号信号を算出する一次加算器装置17と、該一次加算器装置に接続されて復号信号X(t)のn次数一次予測信号Y(t)をn個の最新の復号信号X(t-1),X(t-2),X(t-3),…,X(t-n)に基づいて算出するn次数一次予測装置13〜15と、該n次数予測装置13〜15及び加算器装置17に接続されてn次数一次予測信号Y(t)をn次数一次丸め信号Y^(t)に丸める一次丸め器装置16とを含み、上記n次数一次丸め信号は少なくとも入力信号E(t)のlsdの重みのlsdを有する。
【0053】
該デコーダ装置は、更に、上記一次加算器装置17に接続されて復号信号X(t)を送出する出力ポート12も含んでいる。n次数一次予測装置13〜15は、Σm=nなる関係を満足する2つのm次数の二次予測装置13及び14も含んでいる。
【0054】
図示の例においては、mはm次数二次予測装置13及び14の両者に関して1である。m次数二次予測装置13及び14の各々は、m次数二次予測信号Y1(t)及びY2(t)をm個の最新の先行するソース信号X(t-1),X(t-2),X(t-3),…,X(t-m)及びE1(t-2),E1(t-3),…,E1(t-m)に基づいて予測する。m次数二次予測装置13、14は、次のm次数二次予測装置用のソース信号として作用する、m次数二次予測誤差E1(t)、E2(t)も算出する。第2のm次数二次予測装置は次のm次数二次予測装置を有していないから、第2のm次数二次予測誤差E2(t)は、図6に破線矢印で示すように該二次予測誤差E2(t)が更なる処理において必要とされない限り、計算する必要はない。
【0055】
m次数二次予測信号Y1(t)、Y2(t)は、全てのm次数二次予測装置13、14に接続された一次加算器装置15により加算される。この加算演算の結果、n次数一次予測信号Y(t)が得られ、該信号は一次丸め器装置16により丸められる。
【0056】
図7は、m次数二次予測装置がFIR予測装置13、14であるようなデコーダ装置の一例を示している。これらの二次装置は、m1,2次数の予測信号Y1(t)、Y2(t)をm1,2個の最新の先行するソース信号に基づいて予測する順方向二次予測手段131、141を有している。m1,2次数の二次予測信号Y1(t)、Y2(t)は、m次数二次丸め器装置132、142により或るlsdのm次数二次丸め信号Y^ 1(t)、Y^ 2(t)に丸められる。n次数一次丸め器装置16の丸め処理とは対照的に、該lsdは当該装置の設計に適した如何なる重みのものとすることもできるが、前述した当業技術の欠点を克服するためには、好ましくは、最大で入力信号X(t)の重みのものとすべきである。
【0057】
m次数二次丸め信号Y^ 1(t)、Y^ 2(t)は二次減算器装置133、143によりソース信号X(t)、E1(t)から減算される。この減算処理ステップにより、二次予測誤差信号E1(t)、E2(t)が得られ、これら信号を次のm次数二次予測装置用のソース信号として使用することができる。
【0058】
明瞭化のために、第2のm次数予測装置は、図6及び7に破線で示すように、二次減算器装置143及び二次丸め器装置142は含む必要がないことに注意されたい。
【0059】
図8は、二次フィルタ装置が無限インパルス応答(IIR)フィルタであるような、本発明による1ビット信号用のフィルタ装置の一例を概念的に示している。該二次装置はFIR装置と類似しているが、巡回型の二次予測手段134を更に備え、該手段は再帰二次予測信号を最新の二次の先行する予測誤差E1(t-1,…,t-m)に基づいて予測する。順方向のm次数二次予測信号は、この再帰予測信号と二次加算器装置135により加算され、これによりm次数二次予測信号Y1(t)が得られる。このm次数二次予測信号は二次丸め器装置132に送出されるが、該装置は図7における二次丸め器装置132と同様とすることができる。該二次予測信号はSIGN装置16にも送出され、その後のn次数一次復号装置は図7に示した復号装置と同一である。
【0060】
本発明は、例えば入力信号入力手段21と、符号化信号を送信するアンテナ等の送信手段22とを含む無線送信機又はコンピュータネットワークルータ等のデータ送信装置20のような、種々の装置に適用することができ、該装置には、図9に示すように、入力信号入力手段21及び送信手段22に接続された本発明による予測コーダ装置1を設けることができる。斯様な装置は、データが前記符号化処理により圧縮されるので、狭い帯域幅を用いて大量のデータを送信することができる。本発明による予測符号化装置1を、SACD、DVD、コンパクトディスク又はコンピュータハードディスク等のデータ格納装置上にデータを記憶するための、SACDバーナ、DVDバーナ又はミニディスクレコーダ等のデータ記憶装置30に適用することも同様に可能である。斯様な装置30は、データ格納装置31用の保持手段32と、データ格納装置31にデータを書き込む書込手段33と、例えばマイクロフォン等の入力信号入力手段34と、図10に示すように入力信号入力手段34及び書込手段33に接続された本発明による予測コーダ装置1とを含む。このデータ記憶装置30はデータ格納装置31上に一層多くのデータを記憶することができると同時に、既知のデータ記憶装置の欠点は回避される。
【0061】
DVD−ROMプレーヤ等の入力信号入力手段41とデータ処理手段42とを含むようなデータ処理装置40に、図11に示すように、本発明による予測符号化信号用のデコーダ装置11を設けることも同様に可能である。斯様なデータ処理装置40は、コンピュータ又はテレビジョンセットトップボックスかも知れない。
【0062】
オーディオCDプレーヤ等のデータ入力手段51と、スピーカ等のオーディオ出力手段52とを含むような、家庭用ステレオ又は多チャンネルプレーヤ等のオーディオ装置50に、図12に示すように、本発明による予測符号化信号用のデコーダ装置11を設けることも有利である。この構成は上記オーディオ装置50がSACDを再生することができる場合に特に有利である。何故なら、該装置にはSACDプレーヤ手段511が設けられ、上述した方法はスーパオーディオCD規格に準拠しており、SACDに通常利用可能なディスクよりも多くのオーディオデータを設けることを可能にするので、これにより出力の品質を向上させるからである。同様に、マイクロフォン等のオーディオ入力手段61とデータ出力手段62とを含むオーディオレコーダ装置60に、図13に示すように、予測コーダ装置11を設け、これにより、同一の量のデータ記憶空間を使用しながら一層多くのデータを記録するのを可能にする。
【0063】
更に、本発明は図14に示すようなフロッピー(登録商標)ディスク70等のデータ格納装置に記憶されるデータに適用することもでき、斯様なデータ格納装置は、例えば、デジタルバーサタイルディスク若しくはスーパオーディオCD自体、又は斯様なDVD若しくはSACDを製造するためのマスタ若しくは押し型でもあり得る。
【0064】
尚、上述した実施例は本発明を限定するというよりは解説するものであり、当業者であれば、添付請求項の範囲から逸脱することなしに多くの代替実施例を設計することができることに注意すべきである。また、請求項において、括弧内の如何なる符号も当該請求項を限定するものと見なしてはならない。また、“有する”なる文言は請求項に記載されたもの以外の他の構成要素又はステップの存在を排除するものではない。また、本発明は幾つかの個別の要素を有するハードウェアにより、及び適切にプログラムされたコンピュータにより実施化することができる。幾つかの手段を列挙する装置の請求項において、これら手段の幾つかは1つの且つ同一のハードウェア項目で実施化することができる。或る手段が相互に異なる従属請求項に記載されているという単なる事実は、これらの手段の組合せが有利に使用することができないことを示すものではない。
【0065】
以上要約すると、フィルタ処理方法が提案され、該方法においては第1の幾つかのフィルタ処理ステップが実行される。各ステップは、フィルタ処理された信号を発生するステップ、該フィルタ処理された信号を或る精度に丸めるステップ、及び該丸められた信号を入力信号と合成し、これによりフィルタ誤差が得られるステップを含む。上記フィルタ処理された信号は第1のフィルタ処理された信号に合成され、該信号は丸められると共に前記入力信号と合成され、これにより符号化された信号が得られる。これは、各フィルタ処理ステップにおける上記丸め処理ステップ及び合成ステップを特定のフィルタ設計に適合させることを可能にする。これによりリミットサイクルが低減され、第1のフィルタ処理された信号を更なる処理に利用可能となり、上記丸め処理を逆の処理において反転することができる。更に、逆処理用のフィルタ方法、これら方法を実行することが可能なフィルタ装置、及び斯様な装置を含む装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明による好ましいフィルタ処理方法の一例を説明するフローチャートを示す。
【図2】 図2は、本発明による好ましいフィルタ処理方法の一例を説明するフローチャートを示す。
【図3】 図3は、本発明による1ビット信号用フィルタ装置の一例を概念的に示す。
【図4】 図4は、本発明による1ビット信号用フィルタ装置の一例を概念的に示し、該装置において二次フィルタ装置は有限インパルス応答(FIR)フィルタである。
【図5】 図5は、本発明による1ビット信号用フィルタ装置の一例を概念的に示し、該装置において二次フィルタ装置は無限インパルス応答(IIR)フィルタである。
【図6】 図6は、本発明による1ビット信号用フィルタ装置の一例の構成を概念的に示す。
【図7】 図7は、本発明による1ビット信号用フィルタ装置の一例を概念的に示し、該装置において二次フィルタ装置は有限インパルス応答(FIR)フィルタである。
【図8】 図8は、本発明による1ビット信号用フィルタ装置の一例を概念的に示し、該装置において二次フィルタ装置は無限インパルス応答(IIR)フィルタである。
【図9】 図9は、本発明による予測コーダ装置が設けられたデータ送信装置を概念的に示す。
【図10】 図10は、本発明による予測コーダ装置が設けられたデータ記憶装置を概念的に示す。
【図11】 図11は、本発明による予測デコーダ装置が設けられたデータ処理装置を概念的に示す。
【図12】 図12は、本発明による予測デコーダ装置が設けられたオーディオ・ビジュアル装置を概念的に示す。
【図13】 図13は、本発明による予測デコーダ装置が設けられたオーディオ・ビジュアル・レコーダ装置を概念的に示す。
【図14】 図14は、本発明による予測符号化方法を備えたデータ格納装置を概念的に示す。

Claims (6)

  1. 入力信号を入力する入力ポートと、
    前記入力ポートに接続され、第1の丸められた信号を前記入力信号と合成することにより出力信号を算出する第1の合成装置と、
    フィルタ構造と、
    前記第1の合成装置に接続された出力ポートと、
    を含むフィルタ装置であって、前記フィルタ構造が、
    前記入力ポートに接続されて、第1のフィルタ処理された信号を発生する第1のフィルタ装置と、
    前記第1のフィルタ装置及び前記第1の合成装置に接続されて、前記第1のフィルタ処理された信号を前記第1の丸められた信号に丸める第1の丸め器装置と、
    を含むフィルタ装置において、
    前記第1のフィルタ装置が、少なくとも2つの第2のフィルタ装置を含み、
    第2のフィルタ装置が、
    前記入力信号の第2のフィルタ処理された信号を発生する第2のフィルタ手段と、
    前記第2のフィルタ手段に接続されて、前記第2のフィルタ処理された信号を第2の丸められた信号に丸める第2の丸め器装置と、
    前記第2の丸め器装置に接続されて、前記入力信号を前記第2の丸められた信号と合成することにより第2のフィルタ誤差を算出する第2の合成装置とを含み
    更なる第2のフィルタ装置が、前記第2のフィルタ誤差から更なる第2のフィルタ処理された信号を発生する更なる第2のフィルタ手段を含み、
    前記第1のフィルタ装置が更に、第2のフィルタ手段からの前記第2のフィルタ処理された信号及び前記更なる第2のフィルタ手段からの前記更なる第2のフィルタ処理された信号を合成することにより前記第1のフィルタ処理された信号を得る第3の合成装置を含み、該第3の合成装置が前記第1の丸め器装置に接続されている
    ことを特徴とするフィルタ装置。
  2. 請求項に記載のフィルタ装置において、前記第2の丸め器装置が、少なくとも前記第1の丸められた信号の最下位桁の丸め精度を有していることを特徴とするフィルタ装置。
  3. 請求項2に記載のフィルタ装置において、前記第1の丸め器装置が、最大で前記入力信号の最下位桁の丸め精度を有していることを特徴とするフィルタ装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか一項に記載のフィルタ装置において、前記第2のフィルタ手段が有限インパルス応答フィルタ手段であることを特徴とするフィルタ装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか一項に記載のフィルタ装置において、前記第2のフィルタ手段が無限インパルス応答フィルタ手段であることを特徴とするフィルタ装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか一項に記載のフィルタ装置において、前記入力信号が1ビット信号であり、前記第1の丸め器装置がSIGN装置であり、前記合成装置が排他的論理和装置であることを特徴とするフィルタ装置。
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