JP2007142547A - 符号化方法及び復号化方法とその符号器及び復号器 - Google Patents

符号化方法及び復号化方法とその符号器及び復号器 Download PDF

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Abstract

【課題】サンプリング時間に対しての遅延時間が少なく、処理の簡単な符号化及び復号化を可能にする。
【解決手段】符号絶対値のリニアPCMデジタル信号において、音圧レベルが小さい時は、下位桁のビットのみ情報成分が存在しているので、サンプリング単位で入力リニアPCMデジタル信号に応じて、情報成分の無い上位桁のビットを削除手段15aにより削除し、その削除した桁数情報を合成手段18aにより付加することで、元のリニアPCMデジタル信号を復元する。また、大きな音圧レベルに対しては、ある程度以下の音圧レベルの変化分を削除しても人間は判らないことを利用して、許容できる音質に応じた出力としての最大有効桁数を決めておき、サンプリング単位で入力リニアPCMデジタル信号の大きさにより、最大有効桁数を越した下位桁のビットを削除手段17aにより削除し、復元時には削除された部分に相当する下位桁を合成手段18aによりFILLビットで埋める。
【選択図】図1

Description

本発明は、音声や音楽等のリニアパルス符号変調(以下、このパルス符号変調を「PCM」という。)デジタル信号の符号化又は復号化において、音声や音楽等のリニアPCMデジタル信号のサンプリング時間に対して、遅延時間の少ない符号化方法及び復号化方法とその符号器及び復号器に関するものである。
デジタル信号の符号化及び復号化に関する技術としては、例えば、次のような文献に記載されるものがあった。
特開2004-140569号公報
従来、音声や音楽のリニアPCMデジタル信号における符号化及び復号化においては、入力リニアPCMデジタル信号をフレーム毎に分割し、各フレーム毎にリニアPCMデジタル信号の振幅変化を表すスペクトラム包絡情報と音源情報の2つに分けて符号励振型線形予測を行うCELP(Code Excited Linear Prediction)や、複数の周波数帯域に分割し、聴覚特性を応用して適応ビットの割り当てを行いながら、不要な細部の情報の省略を行うMP3(MPEG Audio Layer-3)又はAAC(Advanced Audio Coding)といった公知方法の符号化及び復号化を用いたり、又は、上記特許文献1に記載されている符号化及び復号化の方法として、入力されたリニアPCMデジタル信号をフレーム毎に分割し、各フレーム毎にリニアPCMデジタル信号の符号絶対値表現における各符号のサンプルを跨ぐ符号列をパケットとし、且つ上記符号絶対値表現における各サンプルのビット1が存在する最大桁位置情報のサンプルを跨ぐ桁位置情報列をパケットとし、また上記桁位置情報列中の最大桁位置以下について各桁位置又は連続する複数の桁位置毎に各ビットのサンプルを跨ぐビット列をパケットとし、上記符号列のパケット及び上記桁位置情報列のパケットに高い優先順位を与え、上記ビット列のパケットを上記高い優先順位より低く、且つ、桁位置番号が小さくなる程低い優先順位を与え、通信速度、品質、蓄積容量等に応じて優先順位を決定し、優先順位の最も高いパケットから、上記決定した優先順位までの各パケットを出力する。
しかしながら、従来の方法においては、音声や音楽のアナログ信号をサンプリングによって変換されたリニアPCMデジタル信号に対して、複数のサンプリング毎にまとめた、フレーム単位での符号化又は復号化の処理を行うことによって高い圧縮率が得られるが、フレーム単位としてまとめられたサンプリング数に相当する遅延時間が生じることと、符号化及び復号化が複雑な処理を必要とするために、遅延時間の少ないことが求められる下記のような用途には不向きであった。
例えば、MP3といった高圧縮される方式では、ある程度の時間間隔での音楽データを分析して、類似したデータ列や人間が判らない領域のデータを削除したりすることで、高圧縮の符号化が行われているため、CDプレーヤやMP3プレーヤといった録音されているデータの再生用途には向いているが、処理するための時間が掛かかってしまうために、リアルタイム性(遅延時間が少ないこと)が求められるような、例えば劇場やコンサート等のマイクに入力された音をデジタル・データ化して伝送させ、それをスピーカから再生させるといった用途や、4チャネル(ch)ステレオ等のフロント・スピーカに対してリア・スピーカの音をデジタル・データで伝送させて再生させるといった用途には不向きである。
本発明は、このような課題を解決し、符号絶対値(サイン・マグニチュード)のリニアPCMデジタル信号において、サンプリング時間に対しての遅延時間が少なく、処理の簡単な符号化方法及び復号化方法とそれを用いた符号器及び復号器を提供することを目的としている。
本発明は、前記課題を解決するために、符号絶対値(サイン・マグニチュード)のリニアPCMデジタル信号において、音圧レベルが小さい時は、下位桁のビットのみ情報成分が存在しているので、サンプリング単位で入力リニアPCMデジタル信号に応じて、情報成分の無い上位桁のビットを削除し、その削除した桁数情報を付加することで、元のリニアPCMデジタル信号を復元することが可能となり、また、大きな音圧レベルに対しては、ある程度以下の音圧レベルの変化分を削除しても人間は判らないことを利用して、許容できる音質に応じた出力としての最大有効桁数を決めておき、サンプリング単位で入力リニアPCMデジタル信号の大きさにより、最大有効桁数を越した下位桁のビットを削除し、復元時には削除された部分に相当する下位桁をフィル(FILL)ビットで埋めることで、非可逆性の符号化及び復号化を行うようにしている。
請求項1、2、7、8に係る発明によれば、符号化及び復号化を組み合わせることで、リニアPCMデジタル信号(符号絶対値:サイン・マグニチュード)において、サンプリング毎に非可逆符号化処理を行って伝送し、再生側もサンプリング毎に非可逆復号化処理を行うことで、処理に伴う遅延時間を短くでき、元となるリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)の絶対レベルが高い時は、違和感がない程度の近似値を再現することができ、絶対レベルが低い時は、忠実に再現することができると共に、トータルなデータ量を低減させることが可能となる。
請求項3、4、9、10に係る発明によれば、符号化及び復号化を組み合わせることで、リニアPCMデジタル信号(符号絶対値:サイン・マグニチュード)において、サンプリング毎に直前との差分を非可逆符号化処理を行って伝送し、再生側もサンプリング毎に直前との差分非可逆復号化処理を行うことで、処理に伴う遅延時間を短くでき、元となるリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)の差分レベルが大きい時は違和感がない程度の近似値を再現することができ、差分レベルが小さい時は忠実に再現することができると共に、トータルなデータ量を低減させることが可能となる。
請求項5、6に係る発明によれば、符号化及び復号化を組み合わせることで、リニアPCMデジタル信号(符号絶対値:サイン・マグニチュード)において、サンプリング毎に絶対レベル又は直前との差分レベルのどちらかデータ量が少なくなる方を選択して非可逆符号化処理を行って、選択情報も一緒に伝送し、再生側もサンプリング毎に選択情報から絶対レベル又は直前との差分レベルのどちらかを選択して非可逆復号化処理を行うことで、処理に伴う遅延時間を短くでき、元となるリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)の絶対レベルが高く、且つ差分レベルが大きい時は違和感がない程度の近似値を再現することができ、絶対レベルが低いか、もしくは差分レベルが小さい時は忠実に再現することができると共に、トータルなデータ量を低減させることが可能となる。
符号絶対値(サイン・マグニチュード)のリニアPCMデジタル信号において、音圧レベルが小さい時は、下位桁のビットのみ情報成分が存在しているので、サンプリング単位で入力リニアPCMデジタル信号に応じて、情報成分の無い上位桁のビットを削除手段により削除し、その削除した桁数情報を合成手段により付加することで、元のリニアPCMデジタル信号を復元する。また、大きな音圧レベルに対しては、ある程度以下の音圧レベルの変化分を削除しても人間は判らないことを利用して、許容できる音質に応じた出力としての最大有効桁数を決めておき、サンプリング単位で入力リニアPCMデジタル信号の大きさにより、最大有効桁数を越した下位桁のビットを削除手段により削除し、復元時には削除された部分に相当する下位桁を合成手段によりFILLビットで埋めることで、非可逆性の符号化及び復号化を行う。
図1は、本発明の実施例1におけるリニアPCMデジタル信号(符号絶対値:サイン・マグニチュード)の符号器を示すブロック構成図であり、図2は、その実施例1における符号器の符号化方法を説明する図である。図3は、図1の符号器に対応する本発明の実施例1における復号器を示すブロック構成図であり、図4はその実施例1における復号器の復号化方法を説明する図である。
(実施例1の符号器及び復号器の概要)
符号化及び復号化の対象となる、サンプリング毎の符号絶対値によるリニアPCMデジタル信号は、サンプリング単位でSIN情報(符号ビットであるSINビット)を除いて、絶対レベルが低いと、デジタル信号情報の上位側桁に“0”ビットが連続している。
図1の符号器10Aとしては、この“0”ビットが連続している桁数を“0”ビット桁数情報としてまとめることで、その“0”ビットが連続した桁を削除することができ、更に残った前記デジタル信号情報の桁数が多い時は、絶対レベルが高いことを示していることになり、絶対レベルが高い場合はある程度以下の前記デジタル信号情報の下位桁が無くても判別がつかないため、許容できる音質に応じた出力としての最大有効桁数を決めておき、その桁数を越した場合にはその最大有効桁数以上となる前記デジタル信号情報の下位桁を削除することで、サンプリング毎に前記SIN情報と、前記“0”ビット桁数情報と、残った前記デジタル信号情報を合成し、符号化信号として出力する。
これは、音量が大きい(絶対レベルが高い=上位桁が存在する)と、その中の小さな変化分(下位桁分)を人間の聴覚としては、感知できない(判断がつかない)ため、その下位桁分を省略(削除)しても、“人間の感覚として判らない”ようにすることが可能となるからである。
図3の復号器10Bとしては、入力された前記符号化信号に対して、前記SIN情報と前記“0”ビット桁数情報と前記デジタル信号情報を分離し、前記“0”ビット桁数情報で示された桁数を前記デジタル信号情報の上位桁として“0”ビットを挿入し、更に前記SIN情報による符号ビットを加え、その結果の桁数がリニアPCMデジタル信号の桁数に対して少ない場合には、その不足している桁数として、前記デジタル信号情報の下位桁として“0”ビットを挿入することで、元の前記符号絶対値によるリニアPCMデジタル信号を再現させることができる。
このように、前記符号器10Aと前記復号器10Bを組み合わせることで、サンプリング毎に非可逆処理を行うため遅延時間を短くでき、音声や音楽の符号絶対値によるリニアPCMデジタル信号において、絶対レベルが低いサンプリングが多いほど、トータルとしてのデータ量を低減することができる。
(図1の符号器10Aの構成)
図1の符号器10Aは、リニアPCMデジタル信号(符号絶対値)を入力する入力手段11aを有し、この入力手段11aの出力側に、分離手段12aが接続されている。分離手段12aは、リニアPCMデジタル信号(符号絶対値)の符号ビットを分離するものであり、この出力側に、保持手段13aと検索手段14aが接続されている。保持手段13aは、分離手段12aで分離された符号ビットを保持するものであり、この出力側に合成手段18aが接続されている。
検索手段14aは、分離手段12aで分離された“1”ビットの最大桁位置を検索するものであり、この出力側に削除手段15aが接続されている。削除手段15aは、検索手段14aで検索された“1”ビットの最大桁位置に基づき、“1”ビットの最大桁位置までの“0”ビット桁を削除するものであり、この出力側に、保持手段16aと削除手段17aが接続されている。削除手段15a及び保持手段16aにより、削除保持手段が構成されている。保持手段16aは、削除手段15aで削除された“0”ビットの桁数を保持するものであり、この出力側に合成手段18aが接続されている。
削除手段17aは、削除手段15aの出力値から、指定された有効桁数以上の下位桁を削除するものであり、この出力側に合成手段18aが接続されている。合成手段18aは、削除手段17aの出力値と、保持手段16aに保持された“0”ビットの桁数と、保持手段13aに保持された符号ビットとを合成して出力するものである。削除手段17a及び合成手段18aにより、削除合成手段が構成されている。
これらの各手段11a〜18aは、中央処理装置(以下「CPU」という。)によりプログラム制御されるソフトウェアか、或いは、個別回路(ハードウェア)等により構成されている。
(図3の復号器10Bの構成)
図3の復号器10Bは、符号器10Aの出力を受信してこの受信ビット列を分解する分解手段11bを有し、この出力側に、挿入手段12b、保持手段13b、及び保持手段14bが接続されている。保持手段13bは、分解手段11bで分解された受信ビット列に対し、削除された“0”ビットの桁数を保持するものであり、この出力側に挿入手段12bが接続されている。挿入手段12bは、分解手段11bで分解された受信ビット列に対し、保持手段13bの出力値に基づき、削除された“0”ビットの桁を挿入するものであり、この出力側に挿入手段15bが接続されている。
挿入手段15bは、挿入手段12bの出力値に対し、削除された指定有効桁数以上の下位桁へ“0”ビットの桁を挿入するものであり、この出力側に合成手段16bが接続されている。合成手段16bは、挿入手段15bの出力値に対し、保持手段14bに保持された符号ビットを合成するものであり、この出力側に出力手段17bが接続されている。出力手段17bは、合成手段16bの出力値を入力し、リニアPCMデジタル信号(符号絶対値)を出力するものである。合成手段16b及び出力手段17bにより、合成出力手段が構成されている。
これらの各手段11b〜17bは、CPUによりプログラム制御されるソフトウェアか、或いは、個別回路(ハードウェア)等により構成されている。
次に、図2を参照して図1の符号器10Aの符号化方法と、図4を参照して図3の復号器10Bの復号化方法を説明する。
但し、符号器10A及び復号器10Bにおいては、共通条件として、リニアPCMデジタル信号(符号絶対値)のビット長(例えば、16ビット(bit)長)と、伝送されるデジタル信号情報に対する最大有効桁数(例えば、10桁)、及び“0”ビット桁数情報のビット長(例えば、4bit長)と、伝送される符号化信号における、SIN情報と“0”ビット桁数情報とデジタル信号情報の伝送順序を決定する。
(図1の符号器10Aの第1の符号化方法;図2)
符号器10Aの第1の符号化方法を説明する。先ず、入力手段11aにより、リニアPCMデジタル信号(符号絶対値)(例えば、-7543:“1001 1101 0111 0111”、但し、左の最上位ビット(MSB)の符号ビット“1”が負“−”を示す。)が入力されると、分離手段12aは、符号ビットを分離してSIN情報(“1”)を保持手段13aに伝達し、分離されたデジタル信号情報(“001 1101 0111 0111”)を、検索手段14aに伝達する。検索手段14aは、入力されたデジタル信号情報において“1”ビットが現れるまでの桁数(2桁)を検索し、削除手段15aに伝達する。
削除手段15aは、入力されたデジタル信号情報から“0”ビットの桁を削除して、その結果となる新たなデジタル信号情報(“1 1101 0111 0111”)を削除手段17aに伝達すると共に、“0”ビット桁数情報(2桁:“0010”)を保持手段16aに伝達する。
削除手段17aは、入力されたデジタル信号情報(“1 1101 0111 0111”)から、最大有効桁数(10桁)を越した下位桁を削除して、その結果となる新たなデジタル信号情報(“1 1101 0111 0”)を、合成手段18aに伝達する。
合成手段18aは、保持手段13aから伝達されたSIN情報(“1”)と、保持手段16aから伝達された“0”ビット桁数情報(“0010”)と、削除手段17aから伝達されたデジタル信号情報(“1 1101 0111 0”)を、伝送順序に従って符号化信号(“1 0010 1110 1011 10”)を合成し、符号器10Aから出力する。
(図3の復号器10Bの第1の復号化方法;図4)
第1の符号化方法に対応する復号器10Bの第1の復号化方法を説明する。先ず、符号器10Aから符号化信号(“1 0010 1110 1011 10”)が分解手段11bに入力されると、この分解手段11bが符号化信号(“1 0010 1110 1011 10”)を分解し、SIN情報(“1”)を保持手段14bに伝達し、“0”ビット桁数情報(“0010”)を保持手段13bに伝達し、デジタル信号情報(“1 1101 0111 0”)を挿入手段12bに伝達する。
挿入手段12bは、デジタル信号情報(“1 1101 0111 0”)に対して、保持手段13bから伝達された“0”ビット桁数情報(“0010”)に従って、上位桁に2桁の“0”ビットを挿入し、新たなデジタル信号情報(“001 1101 0111 0”)を、挿入手段15bに伝達する。
挿入手段15bは、デジタル信号情報(“001 1101 0111 0”)の桁数に、SIN情報(“1”)を見込んだ桁数と、リニアPCMデジタル信号のビット長(16bit長)を比較し、デジタル信号情報(“001 1101 0111 0”)に対して、下位桁として不足している3桁の“0”ビットを挿入し、新たなデジタル信号情報(“001 1101 0111 0000”)を、合成手段16bに伝達する。
合成手段16bは、保持手段14bから伝達されたSIN情報(“1”)と、挿入手段15bから伝達されたデジタル信号情報(“001 1101 0111 0000”)を合成した結果(“1001 1101 0111 0000”)を、出力手段17bに伝達する。これにより、出力手段17bから復号器10Bの出力として、サンプリング(-7543:“1001 1101 0111 0111”)の近似値であるリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)(-7536:“1001 1101 0111 0000”)が得られる。
(図1の符号器10Aの第2の符号化方法;図2)
同様に符号器10Aの第2の符号化方法を説明する。先ず、符号器10Aの入力手段11aにより、リニアPCMデジタル信号(符号絶対値)(例えば、-7497:“1001 1101 0100 1001”)が入力されると、分離手段12aは、その符号ビットを分離してSIN情報(“1”)を保持手段13aに伝達し、分離されたデジタル信号情報(“001 1101 0100 1001”)を、検索手段14aに伝達する。検索手段14aは、入力されたデジタル信号情報において“1”ビットが現れるまでの桁数(2桁)を検索し、削除手段15aに伝達する。削除手段15aは、デジタル信号情報から“0”ビットの桁を削除して、その結果となる新たなデジタル信号情報(“1 1101 0100 1001”)を削除手段17aに伝達し、“0”ビット桁数情報(2桁:“0010”)を、保持手段16aに伝達する。
削除手段17aは、デジタル信号情報(“1 1101 0100 1001”)から、最大有効桁数(10桁)を越した下位桁を削除して、その結果となる新たなデジタル信号情報(“1 1101 0100 1”)を、合成手段18aに伝達する。合成手段18aは、保持手段13aから伝達されたSIN情報(“1”)と、保持手段16aから伝達された“0”ビット桁数情報(“0010”)と、削除手段17aから伝達されたデジタル信号情報(“1 1101 0100 1”)を、伝送順序に従って符号化信号(“1 0010 1110 1010 01”)を合成し、符号器10Aの出力とする。
(図3の復号器10Bの第2の復号化方法;図4)
第2の符号化方法に対応する復号器10Bの第2の復号化方法を説明する。先ず、符号器10Aから符号化信号(“1 0010 1110 1010 01”)が分解手段11bに入力されると、この分解手段11bが受信ビット列を分解し、SIN情報(“1”)を保持手段14bに伝達し、“0”ビット桁数情報(“0010”)を保持手段13bに伝達し、デジタル信号情報(“1 1101 0100 1”)を挿入手段12bに伝達する。挿入手段12bは、デジタル信号情報(“1 1101 0100 1”)に対して、保持手段13bから伝達された“0”ビット桁数情報(“0010”)に従って、上位桁に2桁の“0”ビットを挿入し、新たなデジタル信号情報(“001 1101 0100 1”)を、挿入手段15bへ伝達する。
挿入手段15bは、デジタル信号情報(“001 1101 0100 1”)の桁数に、SIN情報(“1”)を見込んだ桁数と、リニアPCMデジタル信号のビット長(16bit長)を比較し、デジタル信号情報(“001 1101 0100 1”)に対し、下位桁として不足している3桁の“0”ビットを挿入し、新たなデジタル信号情報(“001 1101 0100 1000”)を、合成手段16bに伝達する。
合成手段16bは、保持手段14bから伝達されたSIN情報(“1”)と、挿入手段15bから伝達されたデジタル信号情報(“001 1101 0100 1000”)とを合成し、この合成結果(“1001 1101 0100 1000”)を出力手段17bに伝達する。これにより、出力手段17bから復号器10Bの出力として、サンプリング(-7497:“1001 1101 0100 1001”)の近似値であるリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)(-7496:“1001 1101 0100 1000”)が得られる。
(図1の符号器10Aの第3の符号化方法;図2)
同様に符号器10Aの第3の符号化方法を説明する。先ず、符号器10Aの入力手段11aにより、リニアPCMデジタル信号(符号絶対値)(例えば、+28:“0000 0000 0001 1100”)が入力されると、分離手段12aは、符号ビットを分離してSIN情報(“0”)を、保持手段13aに伝達すると共に、分離したデジタル信号情報(“000 0000 0001 1100”)を、検索手段14aに伝達する。検索手段14aは、デジタル信号情報において“1”ビットが現れるまでの桁数(10桁)を検索し、検索結果を削除手段15aに伝達する。削除手段15aは、デジタル信号情報から“0”ビットの桁を削除して、この削除結果となる新たなデジタル信号情報(“1 1100”)を、削除手段17aに伝達し、“0”ビット桁数情報(10桁:“1010”)を、保持手段16aに伝達する。
削除手段17aは、デジタル信号情報(“1 1100”)が、最大有効桁数(10桁)を越していないため、そのまま前記デジタル信号情報(“1 1100”)を、合成手段18aに伝達する。合成手段18aは、保持手段13aから伝達されたSIN情報(“0”)と、保持手段16aから伝達された“0”ビット桁数情報(“1010”)と、削除手段17aから伝達されたデジタル信号情報(“1 1100”)とを、伝送順序に従って符号化信号(“0 1010 1110 0”)を合成し、符号器10Aの出力とする。
(図3の復号器10Bの第3の復号化方法;図4)
第3の符号化方法に対応する復号器10Bの第3の復号化方法を説明する。先ず、符号器10Aから符号化信号(“0 1010 1110 0”)が分解手段11bに入力されると、分解手段11bは、符号化信号(“0 1010 1110 0”)を分解し、SIN情報(“0”)を、保持手段14bに伝達し、“0”ビット桁数情報(“1010”)を、保持手段13bに伝達し、デジタル信号情報(“1 1100”)を、挿入手段12bに伝達する。挿入手段12bは、デジタル信号情報(“1 1100”)に対して、保持手段13bから伝達された“0”ビット桁数情報(“1010”)に従って、上位桁に10桁の“0”ビットを挿入し、新たなデジタル信号情報(“000 0000 0001 1100”)を、挿入手段15bへ伝達する。
挿入手段15bは、デジタル信号情報(“000 0000 0001 1100”)の桁数に、SIN情報(“0”)を見込んだ桁数と、リニアPCMデジタル信号のビット長(16bit長)を比較し、一致しているため、そのまま前記デジタル信号情報(“000 0000 0001 1100”)を合成手段16bに伝達する。合成手段16bは、保持手段14bから伝達されたSIN情報(“0”)と、挿入手段15bから伝達されたデジタル信号情報(“000 0000 0001 1100”)とを合成した結果(“0000 0000 0001 1100”)を、出力手段17bに伝達する。これにより、出力手段17bから、復号器10Bの出力として、サンプリング(+28:“0000 0000 0001 1100”)と同値であるリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)(+28:“0000 0000 0001 1100”)が得られる。
(図1の符号器10Aの第4の符号化方法;図2)
同様に符号器10Aの第4の符号化方法を説明する。先ず、符号器10Aの入力手段11aにより、リニアPCMデジタル信号(符号絶対値)(例えば、+2069:“0000 1000 0001 0101”)がされると、分離手段12aは、符号ビットを分離し、SIN情報(“0”)を、保持手段13aに伝達し、分離されたデジタル信号情報(“000 1000 0001 0101”)を、検索手段14aに伝達する。検索手段14aは、デジタル信号情報において“1”ビットが現れるまでの桁数(3桁)を検索し、検索結果を削除手段15aに伝達する。削除手段15aは、デジタル信号情報から“0”ビットの桁を削除し、この削除結果となる新たなデジタル信号情報(“1000 0001 0101”)を、削除手段17aに伝達し、“0”ビット桁数情報(3桁:“0011”)を、保持手段16aに伝達する。
削除手段17aは、デジタル信号情報(“1000 0001 0101”)から、最大有効桁数(10桁)を越した下位桁を削除して、この削除結果となる新たなデジタル信号情報(“1000 0001 01”)を、合成手段18aに伝達する。合成手段18aは、保持手段13aから伝達されたSIN情報(“0”)と、保持手段16aから伝達された“0”ビット桁数情報(“0011”)と、削除手段17aから伝達されたデジタル信号情報(“1000 0001 01”)とを、伝送順序に従って符号化信号(“0 0011 1000 0001 01”)を合成し、符号器10Aの出力とする。
(図3の復号器10Bの第4の復号化方法;図4)
第4の符号化方法に対応する復号器10Bの第4の復号化方法を説明する。先ず、符号器10Aから符号化信号(“0 0011 1000 0001 01”)が分解手段11bに入力されると、分解手段11bは、符号化信号(“0 0011 1000 0001 01”)を分解し、SIN情報(“0”)を、保持手段14bに伝達し、“0”ビット桁数情報(“0011”)を、保持手段13bに伝達し、デジタル信号情報(“1000 0001 01”)を、挿入手段12bに伝達する。挿入手段12bは、デジタル信号情報(“1 1100”)に対し、保持手段13bから伝達された“0”ビット桁数情報(“0011”)に従って、上位桁に3桁の“0”ビットを挿入し、新たなデジタル信号情報(“000 1000 0001 01”)を、挿入手段15bに伝達する。
挿入手段15bは、デジタル信号情報(“000 1000 0001 01”)の桁数に、SIN情報(“0”)を見込んだ桁数と、リニアPCMデジタル信号のビット長(16bit長)を比較し、デジタル信号情報(“000 1000 0001 01”)に対し、下位桁として不足している2桁の“0”ビットを挿入し、新たなデジタル信号情報(“000 1000 0001 0100”)を、合成手段16bに伝達する。合成手段16bは、保持手段14bから伝達されたSIN情報(“0”)と、挿入手段15bから伝達されたデジタル信号情報(“000 1000 0001 0100”)とを合成した結果(“0000 1000 0001 0100”)を、出力手段17bに伝達する。これにより、出力手段17bから、復号器10Bの出力として、サンプリング(+2069:“0000 1000 0001 0101”)の近似値であるリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)(+2068:“0000 1000 0001 0100”)が得られる。
(実施例1の効果)
以上のように、本実施例1の符号器10A及び復号器10Bを組み合わせることで、リニアPCMデジタル信号(符号絶対値:サイン・マグニチュード)において、サンプリング毎に非可逆符号化処理を行って伝送し、再生側もサンプリング毎に非可逆復号化処理を行うことで、処理に伴う遅延時間を短くでき、元となるリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)の絶対レベルが高い時は、違和感がない程度の近似値を再現することができ、絶対レベルが低い時は、忠実に再現することができると共に、トータルなデータ量を低減させることが可能となる。
図5は、本発明の実施例2におけるリニアPCMデジタル信号(符号絶対値:サイン・マグニチュード)の符号器を示すブロック構成図であり、図6は、その実施例2における符号器の符号化方法を説明する図である。図7は、図5の符号器に対応する本発明の実施例2における復号器を示すブロック構成図であり、図6はその実施例2における復号器の復号化方法を説明する図である。
(実施例2の符号器及び復号器の概要)
サンプリング毎の符号絶対値によるリニアPCMデジタル信号は、サンプリング単位で[直前サンプルの符号絶対値、即ち、直前サンプル符号絶対値]との符号絶対値としての差分を計算することで、この計算結果である差分デジタル信号情報において、SIN情報(SINビット)を除いて、直前のサンプリングとの差分レベルが小さいと、前記差分デジタル信号情報の上位側桁に“0”ビットが連続するため、前記差分デジタル信号情報に対して、実施例1と同ような処理を行うことができる。
本実施例2の符号器10Cとしては、直前サンプル符号絶対値と新たに入力されたサンプリングのリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)との符号絶対値としての差分計算を行うことで、差分デジタル信号情報を取得し、この取得結果を実施例1の符号器10Aに入力することで、その結果としての差分符号化信号を出力する。更に、その差分符号化信号を、実施例1の復号器10Bに入力することで、差分デジタル信号情報を再生させ、直前サンプル符号絶対値に符号絶対値として加算することで、新たな直前サンプル符号絶対値を保持する。
本実施例2の復号器10Dとしては、符号器10Cからの差分符号化信号の入力に対して、実施例1の復号器10Bに入力することで、差分デジタル信号情報を再生させ、復号側の直前サンプル符号絶対値に符号絶対値として加算することで、新たな直前サンプル符号絶対値を保持すると共に、元のリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)を再現させることができる。
このように、本実施例2の符号器10Cと復号器10Dを組み合わせることで、サンプリング毎に非可逆処理を行うため遅延時間を短くでき、音声や音楽の符号絶対値によるリニアPCMデジタル信号において、差分レベルが小さいサンプリングが多いほど、トータルとしてのデータ量を低減することができる。
(図5の符号器10Cの構成)
図5の符号器10Cは、リニアPCMデジタル信号(符号絶対値)を入力する入力手段11cを有し、この入力手段11cに第1の演算手段12cが接続されている。第1の演算手段12cの出力側には、実施例1の符号器10Aを介して実施例1の復号器10Bが接続されている。復号器10Bの出力側には、第2の演算手段14c、及び保持手段13cを介して、第1の演算手段12cの入力側が接続されている。更に、保持手段13cの出力側は、第2の演算手段14cの入力側に帰還接続されている。
演算手段12cは、入力手段11cから入力されたリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)と、保持手段13cに保持している直前サンプルの符号絶対値との差分を計算し、この計算結果を実施例1の符号器10Aに伝達するものである。符号器10Aの出力は、実施例1の復号器10Bに伝達されると共に、本実施例2の符号器10Cの出力となる。演算手段14cは、復号器10Bの出力値と、保持手段13cに保持している直前サンプルの符号絶対値とを加算し、この加算結果を保持手段13cに伝達するものである。
これらの各手段11c〜14c、符号器10A、及び復号器10Bは、CPUによりプログラム制御されるソフトウェアか、或いは、個別回路(ハードウェア)等により構成されている。
(図7の復号器10Dの構成)
図7の復号器10Dは、符号器10Cからの差分符号化信号を入力する実施例1の復号器10Bを有している。復号器10Bの出力側には、演算手段11dを介して保持手段12dが接続され、この保持手段12dの出力側が、演算手段11dに帰還接続されると共に、出力手段13dに接続されている。演算手段11d及び出力手段13dにより、演算出力手段が構成されている。
演算手段11dは、復号器10Bの出力値と保持手段12dの出力値とを加算するものである。保持手段12dは、演算手段11dの出力値を入力して直前サンプルの符号絶対値を保持し、この符号絶対値を演算手段11dに帰還入力すると共に、出力手段13dに伝達するものである。出力手段13dは、符号絶対値手段12の出力値を入力しリニアPCMデジタル信号出力(符号絶対値)を出力するものである。
これらの各手段11d〜13d、及び復号器10Bは、CPUによりプログラム制御されるソフトウェアか、或いは、個別回路(ハードウェア)等により構成されている。
次に、図6を参照して図5の符号器10Cの符号化方法と、図8を参照して図7の復号器10Dの復号化方法を説明する。
但し、符号器10C及び復号器10Dにおいては、共通条件として、リニアPCMデジタル信号(符号絶対値)のビット長(例えば、16bit長)と、伝送される差分デジタル信号情報に対する最大有効桁数(例えば、10桁)、及び“0”ビット桁数情報のビット長(例えば、4bit長)と、伝送される符号化信号における、前記SIN情報と前記“0”ビット桁数情報と差分デジタル信号情報の伝送順序を決定する。
更に、符号器10Cの保持手段13c、及び復号器10Dの保持手段12dには、絶対レベルとしての+0レベルである初期値(“0000 0000 0000 0000”)を設定する。これは、初期の時には1つ前のデジタル伝送データに相当する値を保持していないので、初期値として、例えば、絶対レベルの“0”レベルに相当するオール“0”を保持させる。
(図5の符号器10Cの符号化方法;図6)
図5の符号器10Cの符号化方法を説明する。先ず、入力手段11Cにより、第0サンプリングのリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)(例えば、-7543:“1001 1101 0111 0111”)が入力されると、演算手段12cに伝達される。演算手段12cは、保持手段13cに保持された直前サンプルの符号絶対値(“0000 0000 0000 0000”)に対する、第0サンプリングの値(“1001 1101 0111 0111”)の符号絶対値としての差分を計算し、その結果となる差分デジタル信号情報(“1001 1101 0111 0111”)を符号器10Aに伝達する。符号器10Aの結果(“1 0010 1110 1011 10”)は、復号器10Bに伝達すると共に、第0サンプリングの差分符号化信号として符号器10Cの出力とする。
復号器10Bの結果(“1001 1101 0111 0000”)は、演算手段14cに伝達する。演算手段14cは、保持手段13cの値(“0000 0000 0000 0000”)と、復号器10Bの値(“1001 1101 0111 0000”)との、符号絶対値として加算した結果(“1001 1101 0111 0000”)を、保持手段13cに伝達し、保持させる。
次に、入力手段11cにより、第1サンプリングのリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)(例えば、-7497:“1001 1101 0100 1001”)が入力されると、演算手段12cに伝達される。演算手段12cは、保持手段13cの値(“1001 1101 0111 0000”)に対する、第1サンプリングの値(“1001 1101 0100 1001”)の符号絶対値としての差分を計算し、その結果となる差分デジタル信号情報(“0000 0000 0010 0111”)を符号器10Aに伝達する。符号器10Aの結果(“0 1001 1001 11”)は、復号器10Bに伝達すると共に、第1サンプリングの差分符号化信号として符号器10Cの出力とする。
復号器10Bの結果(“0000 0000 0010 0111”)は、演算手段14cに伝達する。演算手段14cは、保持手段13cの値(“1001 1101 0111 0000”)と、復号器10Bの結果(“0000 0000 0010 0111”)との、符号絶対値として加算した結果(“1001 1101 0100 1001”)を、保持手段13cに伝達し、保持させる。
次に、入力手段11cにより、第2サンプリングのリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)(例えば、+28:“0000 0000 0001 1100”)が入力されると、演算手段12cに伝達される。演算手段12cは、保持手段13cの値(“1001 1101 0100 1001”)に対する、第2サンプリングの値(“0000 0000 0001 1100”)の符号絶対値としての差分を計算し、その結果となる差分デジタル信号情報(“0001 1101 0110 0101”)を符号器10Aに伝達する。符号器10Aの結果(“0 0010 1110 1011 00”)は、復号器10Bに伝達すると共に、第2サンプリングの差分符号化信号として符号器10Cの出力とする。
記復号器10Bの結果(“0001 1101 0110 0000”)は、演算手段14cに伝達する。演算手段14cは、保持手段13cの値(“1001 1101 0100 1001”)と、復号器10Bの結果(“0001 1101 0110 0000”)との、符号絶対値として加算した結果(“0000 0000 0001 0111”)を、保持手段13cに伝達し、保持させる。
次に、入力手段11cにより、第3サンプリングのリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)(例えば、+2069:“0000 1000 0001 0101”)が入力されると、演算手段12cに伝達される。演算手段12cは、保持手段13cの値(“0000 0000 0001 0111”)に対する、第3サンプリングの値(“0000 1000 0001 0101”)の符号絶対値としての差分を計算し、その結果となる差分デジタル信号情報(“0000 0111 1111 1110”)を符号器10Aに伝達する。符号器10Aの結果(“0 0100 1111 1111 11”)は、復号器10Bに伝達すると共に、第3サンプリングの差分符号化信号として符号器10Cの出力とする。
復号器10Bの結果(“0000 0111 1111 1110”)は、演算手段14cに伝達する。演算手段14cは、保持手段13cの値(“0000 0000 0001 0111”)と、復号器10Bの結果(“0000 0111 1111 1110”)との、符号絶対値として加算した結果(“0000 1000 0001 0101”)を、保持手段13cに伝達し、保持させる。
以上のように、図6の符号化方法では、サンプリングデータが入力手段11cに入力されると(No.0)、入力手段11cの値(No.0)と保持手段13cの値(No.-1)との差分が演算手段12cの値(No.0)となり、その演算手段12cの値(No.0)を符号化した結果が、符号器10Aの値(No.0)となって出力されると共に、その符号器10Aの値(No.0)を復号化した結果が、復号器10Bの値(No.0)となる。更に、その復号器10Bの値(No.0)と保持手段13cの値(No.-1)との差分が演算手段14cの値(No.0)となって、次のサンプリングに用いるために保持手段13cへ保持する(No.0)。
この動作をサンプリングデータが無くなるまで繰り返し行うことで、次のサンプリングデータが入力手段11cに入力されると(No.1)、入力手段11cの値(No.1)と保持手段13cの値(No.0)との差分が、演算手段12cの値(No.1)となり、その演算手段12cの値(No.1)を符号化した結果が、符号器10Aの値(No.1)となって出力されると共に、その符号器10Aの値(No.1)を復号化した結果が復号器10Bの値(No.1)となる。更に、その復号器10Bの値(No.1)と保持手段13cの値(No.0)との差分が、演算手段14cの(No.1)となって、更に次のサンプリングに用いるために保持手段13cへ保持する(No.1)
このように、保持手段13cには、1つ前のデジタル伝送データに相当する値を保持させることで、次のサンプリングデータとの差分計算を行わせることができる。この際、初めての時には、保持手段13cは1つ前のデジタル伝送データに相当する値を保持していないので、初期値として絶対レベルの“0”レベルに相当するオール“0”を保持させる。
(図7の復号器10Dの復号化方法;図8)
図7の復号器10Dの復号化方法を説明する。先ず、符号器10Cから第0サンプルの結果である差分符号化信号(“1 0010 1110 1011 10”)が復号器10Dに入力されると、内部の復号器10Bは、その結果(“1001 1101 0111 0000”)を演算手段11dに伝達する。演算手段11dは、保持手段12dの値(“0000 0000 0000 0000”)と、復号器10Bの結果(“1001 1101 0111 0000”)との、符号絶対値として加算した結果(“1001 1101 0111 0000”)を、保持手段12dに伝達して保持させると共に、出力手段13dにも伝達し、復号器10Dの出力として、第0サンプリング(-7543:“1001 1101 0111 0111”)の近似値であるリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)(-7536:“1001 1101 0111 0000”)が得られる。
次に、符号器10Cから第1サンプルの結果である差分符号化信号(“0 1001 1001 11”)が復号器10Dに入力されると、内部の復号器10Bは、その結果(“0000 0000 0010 0111”)を演算手段11dに伝達する。演算手段11dは、保持手段12dの値(“1001 1101 0111 0000”)と、復号器10Bの結果(“0000 0000 0010 0111”)との、符号絶対値として加算した結果(“1001 1101 0100 1001”)を、保持手段12dに伝達して保持させると共に、出力手段13dにも伝達し、復号器10Dの出力として、第1サンプリング(-7497:“1001 1101 0100 1001”)と同値であるリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)(-7497:“1001 1101 0100 1001”)が得られる。
次に、符号器10Cから第2サンプルの結果である差分符号化信号(“0 0010 1110 1011 00”)が復号器10Dに入力されると、内部の復号器10Bは、その結果(“0001 1101 0110 0000”)を演算手段11dに伝達する。演算手段11dは、保持手段12dの値(“1001 1101 0100 1001”)と、復号器10Bの結果(“0001 1101 0110 0000”)との、符号絶対値として加算した結果(“0000 0000 0001 0111”)を、保持手段12dに伝達して保持させると共に、出力手段13dにも伝達し、復号器10Dの出力として、第2サンプリング(+28:“0000 0000 0001 1100”)の近似値であるリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)(+23:“0000 0000 0001 0111”)が得られる。
次に、符号器10Cから第3サンプルの結果である差分符号化信号(“0 0100 1111 1111 11”)が復号器10Dに入力されると、内部の復号器10Bは、その結果(“0000 0111 1111 1110”)を演算手段11dに伝達する。演算手段11dは、保持手段12dの値(“0000 0000 0001 0111”)と、復号器10Bの結果(“0000 0111 1111 1110”)との、符号絶対値として加算した結果(“0000 1000 0001 0101”)を、保持手段12dに伝達して保持させると共に、出力手段13dにも伝達し、復号器10Dの出力として、第3サンプリング(+2069:“0000 1000 0001 0101”)と同値であるリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)(+2069:“0000 1000 0001 0101”)が得られる。
以上のように、図8の復号化方法では、デジタル伝送データが入力されると、その復号化した値が復号器10Bの値(No.0)となり、その復号器10Bの値(No.0)と保持手段12dの値(No.-1)との加算が演算手段11dの値(No.0)となる。その演算手段11dの値(No.0)は、次のデジタル伝送データに用いるために保持手段12dへ保持(No.0)すると共に、出力手段13dの値(No.0)として出力する(復号器10Dの出力)。
この動作をデジタル伝送データが無くなるまで繰り返し行うことで、次のデジタル伝送データが入力されると、その復号化された値が復号器10Bの値(No.1)となり、その復号器10Bの値(No.1)と保持手段12dの値(No.0)との加算が演算手段11dの値(No.1)となる。その演算手段11dの値(No.1)は、次のデジタル伝送データに用いるために保持手段12dへ保持(No.1)すると共に、出力手段13dの値(No.1)として出力する(復号器10Dの出力)。
このように、保持手段12dには、1つ前のデジタル信号出力に相当する値を保持させることで、次のデジタル伝送データとの差分計算を行わせることができる。この際、初めての時には、保持手段12dは、1つ前のデジタル信号出力に相当する値を保持していないので、初期値として絶対レベルの“0”レベルに相当するオール“0”を保持させる。
(実施例2の効果)
以上のように、本実施例2の符号器10C及び復号器10Dを組み合わせることで、リニアPCMデジタル信号(符号絶対値:サイン・マグニチュード)において、サンプリング毎に直前との差分を非可逆符号化処理を行って伝送し、再生側もサンプリング毎に直前との差分非可逆復号化処理を行うことで、処理に伴う遅延時間を短くでき、元となるリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)の差分レベルが大きい時は違和感がない程度の近似値を再現することができ、差分レベルが小さい時は忠実に再現することができると共に、トータルなデータ量を低減させることが可能となる。
図9は、本発明の実施例3におけるリニアPCMデジタル信号(符号絶対値:サイン・マグニチュード)の符号器を示すブロック構成図であり、図10は、図9の符号器に対応する本発明の実施例3における復号器を示すブロック構成図である。図11は、図9の符号器の符号化方法を説明する図であり、図12は、図10の復号器の復号化方法を説明する図である。
(実施例3の符号器及び復号器の概要)
サンプリング毎の符号絶対値によるリニアPCMデジタル信号は、サンプリング単位でその絶対レベルが低くてリニアPCMデジタル信号の上位側桁に“0”ビットが連続しているのか、もしくはサンプリング単位で直前サンプル符号絶対値との符号絶対値としての差分が小さくてその差分デジタル信号情報の上位側桁に“0”ビットが連続しているのか、どちらか“0”ビットの連続数が多い方を選択して、実施例1と同ような処理を行うことで、よりデータ量を低減させることができる。
本実施例3の符号器10Eとしては、新たに入力されたサンプリングのリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)の符号ビットを除いた上位桁における、“0”ビットが連続する桁数と、前記直前サンプル符号絶対値と前記の新たに入力されたサンプリングのリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)との符号絶対値としての差分計算を行った結果の符号ビットを除いた上位桁における、“0”ビットが連続する桁数との比較を行い、“0”ビットの連続桁数が多い方を選択し、その結果の選択デジタル信号情報を実施例1の符号器10Aに入力して、その結果に選択情報Δを加えることで選択符号化信号を出力する。
更に、その選択符号化信号を、実施例1の復号器10Bに入力することで、選択デジタル信号情報を再生させ、選択情報Δに従って、直前サンプル符号絶対値に直接伝達させて保持するか、又は直前サンプル符号絶対値に符号絶対値として加算することで、新たな直前サンプル符号絶対値を保持するかの選択を行う。
本実施例3の復号器10Fとしては、符号器10Eから出力された選択符号化信号の入力に対して、実施例1の復号器10Bに入力することで、選択デジタル信号情報を再生させ、選択情報Δに従って、復号側の直前サンプル符号絶対値に直接伝達させて保持するか、又は復号側の直前サンプル符号絶対値に符号絶対値として加算することで、新たな直前サンプル符号絶対値を保持する選択を行うことで、元の前記リニアPCMデジタル信号(符号絶対値)を再現させることができる。
このように、本実施例3の符号器10Eと復号器10Fを組み合わせることで、サンプリング毎に非可逆処理を行うため遅延時間を短くでき、音声や音楽の符号絶対値によるリニアPCMデジタル信号において、絶対レベルが低いサンプリングが多いほど、又は差分レベルが小さいサンプリングが多いほど、トータルとしてのデータ量をより低減することができる。
(図9の符号器10Eの構成)
図9の符号器10Eは、リニアPCMデジタル信号(符号絶対値)を入力する入力手段11eを有し、この入力手段11eに、演算手段12e、比較手段13e、及び選択手段15eが接続されている。演算手段12eは、比較手段13e及び選択手段15eに接続されている。比較手段13eには保持手段14eが接続され、この保持手段14eに、選択手段15e及び合成手段16eが接続されている。選択手段15eは、実施例1の符号器10Aを介して、合成手段16eに接続されている。合成手段16eには、分離手段17eを介して、実施例1の復号器10Bと保持手段18eが接続されている。復号器10Bには、演算手段19e及び選択手段20eが接続され、更に、保持手段18eが選択手段20eに接続されている。選択手段20eには保持手段21eが接続され、この保持手段21eが演算手段12e,19eに接続されている。
演算手段12eは、入力手段11eの出力値と、直前サンプルの符号絶対値を保持する保持手段の出力値との、差分計算をするものである。比較手段13eは、入力手段11eの出力値と演算手段12eの出力値とを入力し、“1”ビットの最大桁位置の比較を行うものであり、この比較結果から、選択ビットが保持手段14eに保持される。選択手段15eは、保持手段14eの選択ビットに基づき、入力手段11eの出力値又は演算手段12eの出力値のいずれか一方を選択して、符号器10Aに与えるものである。合成手段16eは、符号器10Aの出力値に対して保持手段14eの選択ビットを合成するものであり、この合成結果が符号器10Eの出力となる。
分離手段17eは、合成手段16eの出力値から選択ビットを分離するものであり、この選択ビットが保持手段18eに保持され、分離された合成手段16eの出力値が復号器10Bに与えられる。演算手段19eは、復号器10Bの出力値と、保持手段21eに保持された直前サンプルの符号絶対値とを、加算計算するものである。選択手段20eは、保持手段18eに保持された選択ビットに基づき、符号器10Bの出力値又は演算手段19eの出力値のいずれか一方を選択するものであり、この選択結果における直前サンプルの符号絶対値が保持手段21eに保持される。
これらの各手段11e〜21e、符号器10A及び復号器10Bは、CPUによりプログラム制御されるソフトウェアか、或いは、個別回路(ハードウェア)等により構成されている。
(図10の復号器10Fの構成)
図10の復号器10Fは、符号器10Eの出力値を入力して選択ビットを分離する分離手段11fを有している。分離手段11fには、実施例1の復号器10Bを介して、演算手段13f及び選択手段14fが接続されると共に、保持手段12fを介して、選択手段14fが接続されている。選択手段14fには、保持手段15fを介して、演算手段13f及び出力手段16fが接続されている。
保持手段12fは、分離手段11fで分離された選択ビットを保持するものである。演算手段13fは、復号器10Bの出力値と、保持手段15fに保持された直前サンプルの符号絶対値とを、加算計算するものである。選択手段14fは、保持手段12fに保持された選択ビットに基づき、復号器10Bの出力値又は演算手段13fの出力値のいずれか一方を選択するものであり、この選択値における直前サンプルの符号絶対値が保持手段15fに保持される。出力手段16fは、保持手段15fの出力値を入力し、リニアPCMデジタル信号(符号絶対値)を出力するものである(復号器10Fの出力)。
これらの各手段11f〜16f及び復号器10Bは、CPUによりプログラム制御されるソフトウェアか、或いは、個別回路(ハードウェア)等により構成されている。
次に、図11を参照して図9の符号器10Eの符号化方法と、図12を参照して図10の復号器10Fの復号化方法を説明する。
但し、符号器10E及び復号器10Fにおいては、共通条件として、リニアPCMデジタル信号(符号絶対値)のビット長(例えば、16bit長)と、伝送される選択デジタル信号情報に対する最大有効桁数(例えば、10桁)、及び“0”ビット桁数情報のビット長(例えば、4bit長)と、伝送される選択符号化信号における、選択情報ΔとSIN情報と“0”ビット桁数情報と選択デジタル信号情報の伝送順序を決定する。
更に、符号器10Eにおける保持手段21e、及び復号器10Fにおける保持手段15fには、絶対レベルとしての+0レベルである初期値(“0000 0000 0000 0000”)を設定する。
(図9の符号器10Eの符号化方法;図11)
図9の符号器10Eの符号化方法を説明する。先ず、入力手段11eにより、第0サンプリングのリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)(例えば、-7543:“1001 1101 0111 0111”)が入力されると、演算手段12e及び比較手段13eと、選択手段15eに伝達される。演算手段12eは、保持手段21eの値(“0000 0000 0000 0000”)に対する、第0サンプリングの値(“1001 1101 0111 0111”)の符号絶対値としての差分を計算し、その結果となる差分デジタル信号情報(“1001 1101 0111 0111”)を選択手段15e及び比較手段13eに伝達する。比較手段13eは、入力手段11eからの第0サンプリングの値(“1001 1101 0111 0111”)と、演算手段12eからの差分デジタル信号情報(“1001 1101 0111 0111”)との比較を行い、その結果として符号ビットを除いた“1”ビットの最大桁位置が、共に3桁となっているため、絶対側を示す選択情報Δ(“0”)を、保持手段14e及び合成手段16eに伝達する。
選択手段15eは、保持手段14eで示された選択情報Δ(“0”)によって、入力手段11eからの第0サンプリングの値(“1001 1101 0111 0111”)を選択し、符号器10Aに伝達し、符号器10Aの結果である選択デジタル信号情報(“1 0010 1110 1011 10”)を合成手段16eに伝達する。合成手段16eは、選択デジタル信号情報(“1 0010 1110 1011 10”)に、保持手段14eに保持された選択情報Δ(“0”)を合成し、その結果である第0サンプリングの選択符号化信号(“0 1 0010 1110 1011 10”)を、分離手段17eに伝達すると共に、符号器10Eの出力とする。
分離手段17eは、選択符号化信号(“0 1 0010 1110 1011 10”)から分離した選択情報Δ(“0”)を、保持手段18eに伝達し、残りの選択デジタル信号情報(“1 0010 1110 1011 10”)を、復号器10Bに伝達する。復号器10Bの結果(“1001 1101 0111 0000”)は、演算手段19e及び選択手段20eに伝達する。演算手段19eは、保持手段21eの値(“0000 0000 0000 0000”)と、復号器10Bの結果(“1001 1101 0111 0000”)との符号絶対値として加算した結果(“1001 1101 0111 0000”)を、選択手段20eに伝達する。選択手段20eは、選択情報Δ(“0”)に従って、復号器10Bの結果(“1001 1101 0111 0000”)を選択して保持手段21eに伝達し、保持させる。
次に、入力手段11eにより、第1サンプリングのリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)(例えば、-7497:“1001 1101 0100 1001”)が入力されると、演算手段12e及び比較手段13eと、選択手段15eに伝達される。演算手段12eは、保持手段21eの値(“1001 1101 0111 0000”)に対する、第1サンプリングの値(“1001 1101 0100 1001”)の符号絶対値としての差分を計算し、その結果となる差分デジタル信号情報(“0000 0000 0010 1111”)を選択手段15e及び比較手段13eに伝達する。
比較手段13eは、入力手段11eからの第1サンプリングの値(“1001 1101 0100 1001”)と、演算手段12eからの差分デジタル信号情報(“0000 0000 0010 1111”)との比較を行い、その結果として符号ビットを除いた“1”ビットの最大桁位置が、絶対側で3桁となり、差分側で10桁となっているため、差分側を示す選択情報Δ(“1”)を、保持手段14e及び合成手段16eに伝達する。選択手段15eは、保持手段14eに保持された選択情報Δ(“1”)によって、演算手段12eからの差分デジタル信号情報(“0000 0000 0010 1111”)を選択し、符号器10Aに伝達し、符号器10Aの結果である選択デジタル信号情報(“0 1001 1011 11”)を合成手段16eに伝達する。
合成手段16eは、選択デジタル信号情報(“0 1001 1011 11”)に、保持手段14eで保持された選択情報Δ(“1”)を合成し、その結果である第1サンプリングの選択符号化信号(“1 0 1001 1011 11”)を、分離手段17eに伝達すると共に、符号器10Eの出力とする。
分離手段17eは、選択符号化信号(“1 0 1001 1011 11”)から分離した選択情報Δ(“1”)を、保持手段18eに伝達し、残りの選択デジタル信号情報(“0 1001 1011 11”)を、復号器10Bに伝達する。復号器10Bの結果(“0000 0000 0010 1111”)は、演算手段19e及び選択手段20eに伝達する。演算手段19eは、保持手段21eの値(“1001 1101 0111 0000”)と、復号器10Bの結果(“0000 0000 0010 1111”)との、符号絶対値として加算した結果(“1001 1101 0100 0001”)を、選択手段20eに伝達する。選択手段20eは、選択情報Δ(“1”)に従って、演算手段19eの結果(“1001 1101 0100 0001”)を選択して保持手段21eに伝達し、保持させる。
次に、入力手段11eにより、第2サンプリングのリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)(例えば、+28:“0000 0000 0001 1100”)が入力されると、演算手段12e及び比較手段13eと、選択手段15eに伝達される。演算手段12eは、保持手段21eの値(“1001 1101 0100 0001”)に対する、第2サンプリングの値(“0000 0000 0001 1100”)の符号絶対値としての差分を計算し、その結果となる差分デジタル信号情報(“0001 1101 0101 1101”)を選択手段15e及び比較手段13eに伝達する。比較手段13eは、入力手段11eからの第2サンプリングの値(“0000 0000 0001 1100”)と、演算手段12eからの差分デジタル信号情報(“0001 1101 0101 1101”)との比較を行い、その結果として符号ビットを除いた“1”ビットの最大桁位置が、絶対側で11桁となり、差分側で3桁となっているため、絶対側を示す選択情報Δ(“0”)を、保持手段14e及び合成手段16eに伝達する。
選択手段15eは、保持手段14eで示された選択情報Δ(“0”)によって、入力手段11eからの第2サンプリングの値(“0000 0000 0001 1100”)を選択し、符号器10Aに伝達し、符号器10Aの結果である選択デジタル信号情報(“0 1010 1110 0”)を合成手段16eに伝達する。合成手段16eは、選択デジタル信号情報(“0 1010 1110 0”)に、保持手段14eで保持された選択情報Δ(“0”)を合成し、その結果である第2サンプリングの選択符号化信号(“0 0 1010 1110 0”)を、分離手段17eに伝達すると共に、符号器10Eの出力とする。分離手段17eは、選択符号化信号(“0 0 1010 1110 0”)から分離した選択情報Δ(“0”)を、保持手段18eに伝達し、残りの選択デジタル信号(“0 1010 1110 0”)を、復号器10Bに伝達する。
復号器10Bの結果(“0000 0000 0001 1100”)は、演算手段19e及び選択手段20eに伝達する。演算手段19eは、保持手段21eの値(“1001 1101 0100 0001”)と、復号器10Bの結果(“0000 0000 0001 1100”)との、符号絶対値として加算した結果(“1001 1101 0010 0101”)を、選択手段20eに伝達する。選択手段20eは、選択情報Δ(“0”)に従って、復号器10Bの結果(“0000 0000 0001 1100”)を選択して保持手段21eに伝達し、保持させる。
次に、入力手段11eにより、第3サンプリングのリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)(例えば、+2069:“0000 1000 0001 0101”)がされると、演算手段12e及び比較手段13eと、選択手段15eに伝達される。演算手段12eは、保持手段21eの値(“0000 0000 0001 1100”)に対する、第3サンプリングの値(“0000 1000 0001 0101”)の符号絶対値としての差分を計算し、その結果となる差分デジタル信号情報(“0000 0111 1111 1001”)を選択手段15e及び比較手段13eに伝達する。比較手段13eは、入力手段11eからの第3サンプリングの値(“0000 1000 0001 0101”)と、演算手段12eからの差分デジタル信号情報(“0000 0111 1111 1001”)との比較を行い、その結果として符号ビットを除いた“1”ビットの最大桁位置が、絶対側で4桁となり、差分側で5桁となっているため、差分側を示す選択情報Δ(“1”)を、保持手段14e及び合成手段16eに伝達する。
選択手段15eは、保持手段14eで示された選択情報Δ(“1”)によって、演算手段12eからの差分デジタル信号情報(“0000 0111 1111 1001”)を選択し、符号器10Aに伝達し、符号器10Aの結果である選択デジタル信号情報(“0 0100 1111 1111 00”)を合成手段16eに伝達する。合成手段16eは、選択デジタル信号情報(“0 0100 1111 1111 00”)に、保持手段14eで保持された選択情報Δ(“1”)を合成し、その結果である第3サンプリングの選択符号化信号(“1 0 0100 1111 1111 00”)を、分離手段17eに伝達すると共に、符号器10Eの出力とする。
分離手段17eは、選択符号化信号(“1 0 0100 1111 1111 00”)から分離した選択情報Δ(“1”)を、保持手段18eに伝達し、残りの選択デジタル信号情報(“0 0100 1111 1111 00”)を、復号器10Bに伝達する。復号器10Bの結果(“0000 0111 1111 1000”)は、演算手段19e及び選択手段20eに伝達する。演算手段19eは、保持手段21eの値(“0000 0000 0001 1100”)と、復号器10Bの結果(“0000 0111 1111 1000”)との、符号絶対値として加算した結果(“0000 1000 0001 0100”)を、選択手段20eに伝達する。選択手段20eは、選択情報Δ(“1”)に従って、演算手段19eの結果(“0000 1000 0001 0100”)を選択して保持手段21eに伝達し、保持させる。
(図10の復号器10Fの復号化方法;図12)
図10の復号器10Fの復号化方法を説明する。先ず、符号器10Eから第0サンプルの結果である選択符号化信号(“0 1 0010 1110 1011 10”)が入力されると、分離手段11fに伝達される。分離手段11fは、選択符号化信号(“0 1 0010 1110 1011 10”)から分離した選択情報Δ(“0”)を、保持手段12fに伝達し、残りの選択デジタル信号情報(“1 0010 1110 1011 10”)を、復号器10Bに伝達する。復号器10Bの結果(“1001 1101 0111 0000”)は、演算手段13f及び選択手段14fに伝達する。
演算手段13fは、保持手段15fの値(“0000 0000 0000 0000”)と、復号器10Bの結果(“1001 1101 0111 0000”)との、符号絶対値として加算した結果(“1001 1101 0111 0000”)を、選択手段14fに伝達する。選択手段14fは、選択情報Δ(“0”)に従って、復号器10Bの結果(“1001 1101 0111 0000”)を選択して保持手段15fに伝達して保持させると共に、出力手段16fにも伝達し、復号器10Fの出力として、第0サンプリング(-7543:“1001 1101 0111 0111”)の近似値であるリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)(-7536:“1001 1101 0111 0000”)が得られる。
次に、符号器10Eから第1サンプルの結果である選択符号化信号(“1 0 1001 1011 11”)が入力されると、分離手段11fに伝達される。分離手段11fは、選択符号化信号(“1 0 1001 1011 11”)から分離した選択情報Δ(“1”)を、保持手段12fに伝達し、残りの選択デジタル信号情報(“0 1001 1011 11”)を、復号器10Bに伝達する。復号器10Bの結果(“0000 0000 0010 1111”)は、演算手段13f及び選択手段14fに伝達する。演算手段13fは、保持手段15fの値(“1001 1101 0111 0000”)と、復号器10Bの結果(“0000 0000 0010 1111”)との、符号絶対値として加算した結果(“1001 1101 0100 0001”)を、選択手段14fに伝達する。
選択手段14fは、選択情報Δ(“1”)に従って、演算手段13fの結果(“1001 1101 0100 0001”)を選択して保持手段15fに伝達して保持させると共に、出力手段16fにも伝達し、復号器10Fの出力として、第1サンプリング(-7497:“1001 1101 0100 1001”)と同値であるリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)(-7497:“1001 1101 0100 0001”)が得られる。
次に、符号器10Eから第2サンプルの結果である選択符号化信号(“0 0 1010 1110 0”)が入力されると、分離手段11fに伝達される。分離手段11fは、選択符号化信号(“0 0 1010 1110 0”)から分離した選択情報Δ(“0”)を、保持手段12fに伝達し、残りの選択デジタル信号情報(“0 1010 1110 0”)を、前記復号器10Bに伝達する。復号器10Bの結果(“0000 0000 0001 1100”)は、演算手段13f及び選択手段14fに伝達する。演算手段13fは、保持手段15fの値(“1001 1101 0100 0001”)と、復号器10Bの結果(“0000 0000 0001 1100”)との、符号絶対値として加算した結果(“1001 1101 0010 0101”)を、選択手段14fに伝達する。
選択手段14fは、選択情報Δ(“0”)に従って、復号器10Bの結果(“0000 0000 0001 1100”)を選択して保持手段15fに伝達して保持させると共に、出力手段16fにも伝達し、復号器10Fの出力として、第2サンプリング(+28:“0000 0000 0001 1100”)と同値であるリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)(+28:“0000 0000 0001 1100”)が得られる。
次に、符号器10Eから第3サンプルの結果である選択符号化信号(“1 0 0100 1111 1111 00”)が入力されると、分離手段11fに伝達される。分離手段11fは、選択符号化信号(“1 0 0100 1111 1111 00”)から分離した選択情報Δ(“1”)を、保持手段12fに伝達し、残りの選択デジタル信号情報(“0 0100 1111 1111 00”)を、復号器10Bに伝達する。復号器10Bの結果(“0000 0111 1111 1000”)は、演算手段13f及び選択手段14fに伝達する。演算手段13fは、保持手段15fの値(“0000 0000 0001 1100”)と、復号器10Bの結果(“0000 0111 1111 1000”)との、符号絶対値として加算した結果(“0000 1000 0001 0100”)を、選択手段14fに伝達する。
選択手段14fは、選択情報Δ(“1”)に従って、演算手段13fの結果(“0000 1000 0001 0100”)を選択して保持手段15fに伝達して保持させると共に、出力手段16fにも伝達し、復号器10Fの出力として、第3サンプリング(+2069:“0000 1000 0001 0101”)の近似値であるリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)(+2068:“0000 1000 0001 0100”)が得られる。
(実施例3の効果)
以上のように、本実施例3の符号器10E及び復号器10Fを組み合わせることで、リニアPCMデジタル信号(符号絶対値:サイン・マグニチュード)において、サンプリング毎に絶対レベル又は直前との差分レベルのどちらかデータ量が少なくなる方を選択して非可逆符号化処理を行って、選択情報も一緒に伝送し、再生側もサンプリング毎に選択情報から絶対レベル又は直前との差分レベルのどちらかを選択して非可逆復号化処理を行うことで、処理に伴う遅延時間を短くでき、元となるリニアPCMデジタル信号(符号絶対値)の絶対レベルが高く、且つ差分レベルが大きい時は違和感がない程度の近似値を再現することができ、絶対レベルが低いか、もしくは差分レベルが小さい時は忠実に再現することができると共に、トータルなデータ量を低減させることが可能となる。
本発明の実施例1を示す符号器のブロック構成図である。 図1の符号器の符号化方法を説明する図である。 本発明の実施例1を示す復号器のブロック構成図である。 図3の復号器の復号化方法を説明する図である。 本発明の実施例2を示す符号器のブロック構成図である。 図5の符号器の符号化方法を説明する図である。 本発明の実施例2を示す復号器のブロック構成図である。 図7の復号器の復号化方法を説明する図である。 本発明の実施例3を示す符号器のブロック構成図である。 本発明の実施例3を示す復号器のブロック構成図である。 図9の符号器の符号化方法を説明する図である。 図10の復号器の復号化方法を説明する図である。
符号の説明
10A,10C,10E 符号器
10B,10D,10F 復号器
11a,11c,11e 入力手段
11b,11f 分解手段
12b,15b 挿入手段
11d,12c,12e,13f,14c,19e 演算手段
11f,12a,17e 分離手段
12d,12f,13a,13b,13c,14b,14e 保持手段
14a 検索手段
14f,15e,20e 選択手段
15a,17a 削除手段
15f,16a,18e,21e 保持手段
16b,16e,18a 合成手段
13d,16f,17b 出力手段

Claims (10)

  1. 決められたビット桁数の符号絶対値によるリニアパルス符号変調デジタル信号を符号化する符号化方法において、
    許容できる音質に応じた出力としての最大有効桁数を決めておき、サンプリング毎のデータ毎に対し、符号値情報と絶対値デジタル信号情報とに分離し、前記絶対値デジタル信号情報に対して、最上位桁から連続する“0”ビット値の桁を削除すると共に、その削除した桁数を削除“0”ビット値桁数情報とし、更に決められた前記最大有効桁数を越した下位桁を削除した、前記絶対値デジタル信号情報と、前記削除“0”ビット値桁数情報と、前記符号値情報とを合成して符号化信号を生成し、サンプリング毎のデータ毎に前記符号化信号を出力することを特徴とする符号化方法。
  2. 請求項1記載の符号化方法によって符号化された符号化信号を復号する復号化方法において、
    前記符号化信号を入力して、符号値情報と、削除“0”ビット値桁数情報と、絶対値デジタル信号情報とに分離し、前記絶対値デジタル信号情報に対して、“0”ビット値の桁として前記削除“0”ビット値桁数情報で示された値の桁数を最上位桁として挿入し、更に決められた符号絶対値によるリニアパルス符号変調デジタル信号のビット桁数に対して桁数が不足している時は、“0”ビット値の桁をその不足している桁数分だけ最下位桁として挿入し、前記符号値情報を合成して、符号絶対値によるリニアパルス符号変調デジタル信号を再生し、サンプリング毎のデータ毎に出力することを特徴とする復号化方法。
  3. 決められたビット桁数の符号絶対値によるリニアパルス符号変調デジタル信号を符号化する符号化方法において、
    許容できる音質に応じた出力としての最大有効桁数を決めておき、更に絶対レベルとしての“+0”を示す符号絶対値を初期値とした、直前サンプルの符号絶対値を保持する機構を有し、サンプリング毎のデータ毎に対して、前記直前サンプルの絶対値との符号絶対値としての差分を計算し、その計算結果に対して請求項1記載の符号化方法を用いることで得られた差分デジタル信号情報に対して、請求項2記載の復号化方法を用いることで得られた結果と、前記直前サンプルの符号絶対値として保持されている値との、符号絶対値として加算を行った結果を、新たな前記直前サンプルの符号絶対値として保持すると共に、前記差分デジタル信号情報を、サンプリング毎のデータ毎に出力することを特徴とする符号化方法。
  4. 請求項3記載の符号化方法によって符号化された符号化信号を復号する復号化方法において、
    許容できる音質に応じた出力としての最大有効桁数を決めておき、更に絶対レベルとしての“+0”を示す符号絶対値を初期値とした、直前サンプルの符号絶対値を保持する機構を有し、前記符号化信号を入力して、請求項2記載の復号化方法により復号化して得られた結果と、前記直前サンプルの符号絶対値として保持されている値との、符号絶対値として加算を行った結果を、符号絶対値によるリニアパルス符号変調デジタル信号として再生し、新たな前記直前サンプルの符号絶対値として保持すると共に、サンプリング毎のデータ毎に出力することを特徴とする復号化方法。
  5. 決められたビット桁数の符号絶対値によるリニアパルス符号変調デジタル信号を符号化する符号化方法において、
    許容できる音質に応じた出力としての最大有効桁数を決めておき、更に絶対レベルとしての“+0”を示す符号絶対値を初期値とした、直前サンプルの符号絶対値を保持する機構を有し、サンプリング毎のデータ毎に対して、符号値情報を除く絶対値デジタル信号情報における、最上位桁から連続する“0”ビット値の桁数と、前記サンプリング毎のデータ毎に対して、前記直前サンプルの絶対値との符号絶対値としての差分を計算した結果に対して、符号値情報を除く絶対値デジタル信号情報における、最上位桁から連続する“0”ビット値の桁数とを比較し、最上位桁から連続する“0”ビット値の桁数が多い方を示す選択情報を作成し、その選択情報で示された側に対して請求項1記載の符号化方法を用いることで得られた選択デジタル信号情報に対して、請求項2記載の復号化方法を用いることで得られた結果をそのままとするか、又は前記選択デジタル信号情報と、前記直前サンプルの符号絶対値として保持されている値との、符号絶対値として加算を行った結果とするかを、前記選択情報によって示された側を選択し、新たな前記直前サンプルの符号絶対値として保持すると共に、前記選択デジタル信号情報と、前記選択情報とを合成し、サンプリング毎のデータ毎に出力することを特徴とする符号化方法。
  6. 請求項5記載の符号化方法によって符号化された符号化信号を復号する復号化方法において、
    許容できる音質に応じた出力としての最大有効桁数を決めておき、更に絶対レベルとしての“+0”を示す符号絶対値を初期値とした、直前サンプルの符号絶対値を保持する機構を有し、前記符号化信号を入力して、選択情報と選択デジタル信号情報とに分離し、前記選択デジタル信号情報に対して、請求項2記載の復号化方法を用いることで得られた結果をそのままとするか、又は前記請求項2記載の復号化方法を用いることで得られた結果と、前記直前サンプルの符号絶対値として保持されている値との、符号絶対値として加算を行った結果とするかを、前記選択情報によって示された側を、符号絶対値によるリニアパルス符号変調デジタル信号として選択し、新たな前記直前サンプルの符号絶対値として保持すると共に、サンプリング毎のデータ毎に出力することを特徴とする復号化方法。
  7. 決められたビット桁数の符号絶対値によるリニアパルス符号変調デジタル信号を符号化する符号器において、
    許容できる音質に応じた出力としての最大有効桁数を決めておき、サンプリング毎のデータ毎に対し、符号値情報と絶対値デジタル信号情報とに分離する分離手段と、
    前記絶対値デジタル信号情報に対して、最上位桁から連続する“0”ビット値の桁を削除すると共に、その削除した桁数を削除“0”ビット値桁数情報として保持する削除保持手段と、
    決められた前記最大有効桁数を越した下位桁を削除した、前記絶対値デジタル信号情報と、前記削除“0”ビット値桁数情報と、前記符号値情報とを合成して符号化信号を生成し、サンプリング毎のデータ毎に前記符号化信号を出力する削除合成手段と、
    を有することを特徴とする符号器。
  8. 請求項1記載の符号化方法によって符号化された符号化信号を復号する復号器において、
    前記符号化信号を入力して、符号値情報と、削除“0”ビット値桁数情報と、絶対値デジタル信号情報とに分離する分離手段と、
    前記絶対値デジタル信号情報に対して、“0”ビット値の桁として前記削除“0”ビット値桁数情報で示された値の桁数を最上位桁として挿入し、更に決められた符号絶対値によるリニアパルス符号変調デジタル信号のビット桁数に対して桁数が不足している時は、“0”ビット値の桁をその不足している桁数分だけ最下位桁として挿入する挿入手段と、
    前記符号値情報を合成して、符号絶対値によるリニアパルス符号変調デジタル信号を再生し、サンプリング毎のデータ毎に出力する合成出力手段と、
    を有することを特徴とする復号器。
  9. 決められたビット桁数の符号絶対値によるリニアパルス符号変調デジタル信号を符号化する符号器において、
    許容できる音質に応じた出力としての最大有効桁数を決めておき、更に絶対レベルとしての“+0”を示す符号絶対値を初期値とした、直前サンプルの符号絶対値を保持する保持手段と、
    サンプリング毎のデータ毎に対して、前記直前サンプルの絶対値との符号絶対値としての差分を求める第1の演算手段と、
    前記第1の演算手段の差分結果を符号化して差分デジタル信号情報を得ると共に、前記差分デジタル信号情報を、サンプリング毎のデータ毎に出力する請求項7記載の符号器と、
    前記差分デジタル信号情報を復号化して復号化信号を得る請求項8記載の復号器と、
    前記復号化信号と、前記直前サンプルの符号絶対値として前記保持手段に保持されている値との、符号絶対値として加算を行った結果を、新たな前記直前サンプルの符号絶対値として前記保持手段に保持させる第2の演算手段と、
    を有することを特徴とする符号器。
  10. 請求項3記載の符号化方法によって符号化された符号化信号を復号する復号器において、
    許容できる音質に応じた出力としての最大有効桁数を決めておき、更に絶対レベルとしての“+0”を示す符号絶対値を初期値とした、直前サンプルの符号絶対値を保持する保持手段と、
    前記符号化信号を入力して復号化する請求項8記載の復号器と、
    前記請求項8記載の復号器による復号化結果と、前記直前サンプルの符号絶対値として保持されている値との、符号絶対値として加算を行った結果を、符号絶対値によるリニアパルス符号変調デジタル信号として再生し、新たな前記直前サンプルの符号絶対値として前記保持手段に保持させると共に、サンプリング毎のデータ毎に出力させる演算出力手段と、
    を有することを特徴とする復号器。
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