JP4342990B2 - フィルタ再生装置 - Google Patents

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本発明は、フィルタの再生装置に関する。特に、ディーゼルエンジンから排出される排ガス中の粒子状物質を捕捉するセラミック製ハニカム型フィルタにおいて、捕捉した粒子状物質を除去してフィルタの濾過性能、圧力損失等を、粒子状物質が捕捉されていない初期状態に戻す再生作業に好適な装置に関する。
内燃機関から排出される粒子状物質(以下、PMともいう)を効率的に除去する排ガス浄化装置等として、セラミック製ハニカム型フィルタの1つであるディーゼルパティキュレートフィルタ(DPFともいう)を用いた装置が知られている。このDPFを用いた装置は、捕捉したPMを除去しなければフィルタエレメント(単にエレメントともいう)が最終的に目詰まりを生じるため、定期的な再生を必要とするものである。
DPFは、内燃機関運転中に排ガス浄化装置に装着したまま、その全体を加熱して燃焼させることによって、再生を行うことが可能であるが、例えばディーゼルエンジンにおいて、その排ガス温度は容易にPMの燃焼温度には到達し難い。従って、電気ヒータやバーナ等の外部熱源により、DPFの温度を上昇させ、PMの主成分であるスート(煤)を燃焼させることが必要となる。この方法によれば、電気ヒータや燃焼バーナの装置が複雑・高価であるが、エレメントに堆積したPMを比較的安定的に燃焼させることが出来る。
又、外部熱源を用いずにDPFを再生する方法として、特許文献1において、エンジン自身の動力取出機構によりエンジンの負荷を高めて排ガスの温度を上昇させ、エレメントに付着した粒子を燃焼除去するディーゼル排気浄化装置の再生方法が開示されている。
しかしながら、上記何れの方法においても、燃焼による再生を繰り返すことによりスートの燃え残りであるアッシュ(灰)がフィルタエレメントに堆積されていき、時を経てエレメントを目詰まりに至らしめるという問題を抱えていた。
即ち、従来、内燃機関から排出される排ガス中の粒子状物質を捕捉するDPFにおいて、その捕捉され堆積したPMを除去する方法等は知られていたが、何れも解決すべき問題点を残しており、近時、ディーゼルエンジンから排出されるPMの人体、環境に対する悪影響が問題になっていることから、ディーゼルエンジン用の排ガス浄化装置等に使用されるDPFの再生手段の開発が望まれていた。
これに対し、図12に示されるフィルタ再生装置が知られている。図12に示されるフィルタ再生装置400は、エレメント401(DPF)を上部ハウジング403に固定し、その両端面をパッキンでシールした後、蓄圧タンク406において所定圧力に保持された逆洗空気を、電磁弁407によりエレメント401に流入させ、エレメント401に付着したダストを除去するものである。除去されたダストは、下部ハウジング402で構成されるダストボックス408の中に溜まり、一方、エレメント401に流入した逆洗空気は、排気用フィルタ404によって含有しているダストが分離された後、フィルタ再生装置400の外部に排出される。
このようなフィルタ再生装置400においては、継続使用により排気用フィルタ404がダストにより閉塞し逆洗空気の外部への排出に時間を要するようになるため、排気用フィルタ404の定期的な交換を必要とし、運転コスト高となる上に管理が煩わしい、という問題があった。又、その交換時機を逸すると、排気用フィルタ404が閉塞する結果、ダストボックス408の内圧が高まり変形する場合がある、という問題があった。
更に、フィルタ再生装置400は、エレメント401の端面全体に一度に逆洗空気を流入させるしくみを有する装置であるため、逆洗操作が必ずしも容易ではなく熟練の腕が求められる場合があるという問題があった。尚更には、必要とする逆洗空気の量が多くそれを貯める蓄圧タンクの容量が大きくなり、装置が大型化し、トラック、バス等の修理工場等においてDPF等の再生処理を行うには必要スペースが大きすぎるという問題を抱えていた。加えて、専用のコンプレッサやブロアが付属すると煩雑なメンテナンスが必要となるという問題もあった。
特開昭63−297722号公報
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、必要な逆洗空気の量が少なく、一般の修理工場等に通常備えられる小型のコンプレッサやブロアで対応可能であって、コンパクト化、省スペース化が図られていて、除去したダストの捕捉を効率的に行え、メンテナンス性に優れ、操作及び管理が容易なフィルタの再生装置を提供することにある。
研究が重ねられた結果、フィルタを排ガス浄化装置から取り外し、濾過処理側(排ガス透過側)から所定流量の逆洗空気を供給して再生するに際して、フィルタの端面全体に逆洗空気を供給するのではなく、フィルタの端面の一部分に逆洗空気を供給し、部分的に再生することを繰り返して全体を再生する具体的手段を想到し、上記目的を達成することが出来る本発明が完成された。
本発明のフィルタ再生装置は、内燃機関から排出される排ガス中の粒子状物質を捕捉するフィルタを再生する装置であって、給気ノズル及び排気ノズルと、その給気ノズル及び排気ノズルの間に形成されたフィルタが収められる収容室と、フィルタが収容室へ収められた際にフィルタの給気ノズルの側から排気ノズルの側をシールするシール手段と、を少なくとも備えるハウジングで構成され、更に、スリットが形成されそのスリットを回転可能にした回転子が、収容室の給気ノズルの側に配設されてなり、給気ノズルから供給される空気を、スリットを回転させながらそのスリットを介して、収容室に収容されたフィルタの排ガス透過側へ供給し、フィルタの排ガス供給側へ通過させて、フィルタから粒子状物質を排除し再生するフィルタ再生装置である。
本発明のフィルタ再生装置は、回転子がスリットを形成したものであり、そのスリットを回転可能としていて、給気ノズルから供給される空気を、そのスリットを回転させながら、そのスリットを介して、収容室に収容されたフィルタの排ガス透過側へ供給し得るところに特徴があり、そうである限りにおいて、回転子の具体的態様を限定するものではない。
本発明のフィルタ再生装置においては、給気ノズルと収容室との間に、逆洗空気室を備え、回転子が、回転可能な逆洗プレート部を有し、その逆洗プレート部にスリットが形成されるとともに、その逆洗プレート部が逆洗空気室と収容室とを区画してなり、給気ノズルから供給される空気を、逆洗空気室からそのスリットを介して、収容室に収容されたフィルタの排ガス透過側へ供給する態様(第1の態様)であることが好ましい。
第1の態様において限定されるものではないが、給気ノズルには給気バルブが備わることが好ましい。その給気バルブを介して外部のコンプレッサ等から供給される逆洗空気が、逆洗空気室に入り、逆洗プレート部のスリットを通じてフィルタの端面全体ではなく、フィルタの端面の一部分に供給され、フィルタを部分的に逆洗し再生する。逆洗プレート部は回転可能であるので、回転させることによりスリットの位置が変わり、逆洗空気が供給されるフィルタの端面の部分も変わる。例えば逆洗プレート部を円盤状として、例えばスリットをその中心から外周に向けて半径を示すように1つ設ければ、逆洗プレート部を一周回すことにより、フィルタの端面全体へ逆洗空気を供給出来る。逆洗プレート部に形成されるスリットの数は1つに限定されるわけではない。
本発明のフィルタ再生装置は、第1の態様において、逆洗空気室から収容室をシールするシールリングが、逆洗プレート部の逆洗空気室側に、固定されずに備わることが好ましい。
このシールリングは、逆洗空気の圧力によって逆洗プレート部に押し付けられ、ハウジングと逆洗プレート部との空隙を埋めて、逆洗空気室と収容室とをシールする。固定しないシールリングは、多少の磨耗があっても使用出来、メンテナンス頻度が少なくて済む。
本発明のフィルタ再生装置は、第1の態様において、逆洗空気室の給気ノズル側に、逆洗空気蓄圧室を具備することが好ましい。
逆洗空気蓄圧室を具備する場合には、その逆洗空気蓄圧室と逆洗空気室とが、圧力開放弁を介して接続され、その圧力開放弁によって、断続的に連通することが好ましい。
圧力開放弁によって、とは、圧力開放弁の機能によることを意味するが、逆洗空気蓄圧室と逆洗空気室とが断続的に連通すればよく、圧力開放弁の機能は限定されない。
又、逆洗空気蓄圧室を具備する場合には、その逆洗空気蓄圧室と逆洗空気室とが、給気孔を介して接続され、回転子に取り付けられ逆洗プレート部と同期して回転するディスクがその給気孔を開閉することによって、断続的に連通することが好ましい。
これは、圧力開放弁の機能によらずに、逆洗空気蓄圧室と逆洗空気室とを断続的に連通する手段である。例えば、ディスクに上記給気孔に対応した連通孔を設けるか、又は、ディスクを櫛歯状(ギヤ状)に形成する等を行っておき、このディスクを逆洗プレート部に同期して回転させることで、給気孔と連通孔との通・不通が繰り返され、若しくは、単に給気孔がディスクで開閉されて、逆洗空気蓄圧室と逆洗空気室とが断続的に連通するようになる。
逆洗空気蓄圧室を具備し、回転子が、逆洗プレート部の他に、その逆洗プレート部に接続されるシャフトと、そのシャフトを摺動可能に保持する軸受と、シャフトに取り付けられるハンドルと、で構成され、シャフトが、逆洗空気蓄圧室と逆洗空気室との貫通をする場合において、その貫通部分を軸封するシールリングが、逆洗空気蓄圧室側に、固定されずに備わることが好ましい。
本発明のフィルタ再生装置においては、回転子が、回転可能な細長筒部を有し、その細長筒部にスリットが形成されるとともに、そのスリットを給気ノズルに直結させてなり、その給気ノズルから供給される空気を、直接、そのスリットを介して、収容室に収容されたフィルタの排ガス透過側へ供給する態様(第2の態様)であることが好ましい。
本発明のフィルタ再生装置は、第1の態様、第2の態様を問わず、排気ノズルに接続された掃除機を具備することが好ましい。
又、第1の態様、第2の態様を問わず、内燃機関がディーゼルエンジンである場合に、特に好適に用いられる。即ち、本発明のフィルタ再生装置は、ディーゼルエンジンから排出される排ガス中の粒子状物質を捕捉するフィルタを空気により逆洗して再生する装置として、特に有用である。
更に、第1の態様、第2の態様を問わず、フィルタが、セラミック材料を主成分とし、少なくとも2つの端面と、その一の端面から他の端面まで延びる多孔質の隔壁と、隔壁により仕切られ一の端面から他の端面まで貫通する多数の流通孔とを有し、一の端面において所定の流通孔が目封止されており、他の端面において残余の所定の流通孔が目封止されているハニカム型フィルタである場合に、好適に用いられる。特にDPFエレメントの再生に有用である。
本発明のフィルタ再生装置は、第1の態様、第2の態様を問わず、ハウジングにおける収容室の排気ノズル側の態様は限定されないが、フィルタを通過した逆洗空気がスムーズに排気ノズルを介して系外(掃除機)へ排出されるために一定の空間を設けることが好ましい。又、フィルタの圧力損失を測る差圧計を備えることが好ましい。逆洗の前後においてフィルタに逆洗空気を通してフィルタの圧力損失を測ることにより、逆洗の効果による圧力損失の低減量を知ることが出来る。
本発明のフィルタ再生装置は、フィルタの端面の一部分にスリットを介して逆洗空気を供給し、スリットを回転させることによって部分的に再生することを繰り返し、全体を再生するので、一時に必要になる逆洗空気の量が少なくて済み、一般の修理工場等に通常備えられる小型のコンプレッサやブロアで、充分に対応可能であって、バッファタンク等が不要である。従って、コンパクト化、省スペース化が図れる。
又、一時に排出されるダスト及び排気量も少なくなるため、一般の修理工場等に通常備えられる小型の掃除機によって、除去したダストの捕捉を効率的に行える。掃除機を具備したとしても小型のもので充分であるから、大型の装置にはならない。排気用フィルタやダストボックスは、その掃除機で代替出来るので、更に、コンパクト化、省スペース化が図れ、加えて、部品点数が少なく、又、損耗部分が少ないので、メンテナンス性に優れる。逆洗弁や逆洗弁を制御する電気的な制御装置も不要であるから、操作及び管理にかかり熟練の腕を必要とせず、容易に取り扱うことが出来る。
以下、図面に従って、本発明のフィルタ再生装置について詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、修正、改良を加え得るものである。
図1は、本発明のフィルタ再生装置の一実施形態(第1の態様)を示す断面図である。図示されるフィルタ再生装置100は、(フィルタ)エレメントを空気により逆洗して再生する装置である。図2に、再生対象であるエレメントの端面を示す。図示されるエレメント101は、端面が交互目封じされたハニカム型フィルタであるDPFである。
フィルタ再生装置100は、主に、給気ノズル131と排気ノズル132とを備えた、上部ハウジング103と下部ハウジング102とからなるハウジングで構成される。ハウジングには、給気ノズル131と排気ノズル132の間に、給気ノズル131側から順に、逆洗空気室103aとエレメント101の収容室141とが形成されている。そして、逆洗空気室103aと収容室141との間に、回転子107が回転可能に備わっている。回転子107は、シャフト107aと逆洗プレート部107bの取付ボス106を固定ボルト111で締結した構成で、更に、逆洗プレート部107bには、逆洗空気を通すためのスリット105が形成されている。
下部ハウジング102は、排気ノズル132と調圧ノズル133と測圧ノズル135を有する有底状を呈するものである。その底部には、複数の平板からなる支えステー114が放射状に配置され、その上面にはナイロン等の樹脂材料、ゴム等の弾性材料、又はステンレス線等からなるメッシュ状乃至リング状のクッション115が備わる。再生すべきエレメント101は、ダスト101aが付着した細孔が下側になるように、クッション115の上に載せられてハウジング内に収容される。クッション115としてゴム等の弾性材料からなるリング状のパッキンを使用すると、エレメント101の下部端面においてダスト101aが付着した細孔を閉塞させずにエレメント101の外周を保持可能であり、好ましい。
上部ハウジング103は、給気ノズル131と測圧ノズル134を有する。更に、中央部に開口部があり、回転子107を回転自在に軸支する軸受108が取付けてある。軸受108としては、摺動性のよい焼きつきの発生し難い材料を使用し、りん青銅等の又、ナイロン、ガラス繊維入りのフッソ樹脂も好適に採用される。この軸受108と、逆洗プレート部107bに取り付けられるハンドル110とにより、回転子107を回転させることが出来る。
回転子107のシャフト107bは、軸受108に固定ナット109で軸方向に固定されつつ、軸方向に水平な面において回転可能になっている。
図3は、図1に示される逆洗プレート部107bのみを示す上面図である。逆洗プレート部107bには、2つの取付けボス106が設けられ、その間にエレメント101の外径に対応した位置から始まるスリット105が、逆洗プレート部107bの中心を超える位置まで延設されている。このスリット105を通じて、ハウジングの逆洗空気室103aから収容室141に収容されたエレメント101へ向けて逆洗空気が送られる。
スリット105の幅は、用いる逆洗空気の圧力と、送風量と、エレメント101の寸法と、により決定される。概ね0.5〜2mm程度が好ましい。又、エレメント101において、その外周側の方が逆洗対象となる再生面積が多いことに対応して、スリット105の外周側から流出する逆洗空気量が、スリット105の中心側の逆洗空気量より、多くなるように、スリット105の幅を、外周側に向かって徐々に大きくすることが好ましい。
エレメント101は、クッション115の上に載せて収容室141に収容される。その後、エレメント101と下部ハウジング102のテーパー部145との間に、Oリング117が、シール手段として、装着される。そして、上部ハウジング103がOリング116を挟んで下部ハウジング102に載せられ、締結ボルト113により、上部ハウジング103と下部ハウジング102とが固定される。Oリング116によってハウジングは気密となるとともに、エレメント101の上面と逆洗プレート部107bの軸方向には、1〜3mmの隙間が出来るように設計される。
逆洗空気のほぼ全量が、逆洗プレート部107bに設けられたスリット105からエレメント101(フィルタ)の排ガス透過側、即ちハニカム型フィルタ(DPF)であるエレメント101のクリーンな隔壁の側へ供給されるように、上部ハウジング103の内径と逆洗プレート部107bの外径との隙間は、極小さくする必要がある。これを実現するため、上部ハウジング103の内面部分と逆洗プレート部107bの外周部分を機械加工する場合があるが、長期の使用により、軸受108部分が損耗したり、あるいは、エレメント101から逆洗により剥離した異物が上記狭い隙間に侵入した場合には、上部ハウジング103の内面部分と逆洗プレート部107bの外周部分が接触して損傷することがある。上部ハウジング103の内面部分(内径)と、逆洗プレート部107bの外周部分(外径)の隙間を、そのような不具合が生じないように拡大し、且つ、逆洗空気が、その空隙を通ってエレメント101側に短絡しないようにするための手段としてシールリング112が使用される。シールリング112は、その外径が上部ハウジング103と摺動可能な寸法に加工され、更にその下面(図1中において下側)が、逆洗プレート部107bの上面に当接して、給気ノズル131から供給される逆洗空気の圧力によって、逆洗プレート部107bに密着することにより、逆洗空気室103aから収容室141をシールする。
シールリング112は、逆洗空気の圧力で常に逆洗プレート部107bに圧着されるため、長期の使用においても、常に良好なシール性が確保され、磨耗してもシールリング112のみを交換すればよく、又、上部ハウジング103の内面部分(内径)を加工する必要もない。使用する材料は、ナイロン、POM(ポリアセタール樹脂)等の耐磨耗性に優れたものが用いられる。上部ハウジング103(内径)とシールリング112(外径)との空隙は、若干の逆洗空気の漏れがあっても機能上問題ないので、0.05〜0.2mmに設けてよい。同様に、Oリング117も、逆洗空気の圧力によって下側に押圧され下部ハウジング102のテーパー部145にて圧力が受けられるので、下部ハウジング102とエレメント101(外径)とのシールが逆洗空気の圧力に対応して増強され、逆洗空気の全てが、逆洗プレート部107bに設けられたスリット105からエレメント101に流入し、有効に逆洗に使用される。
排気ノズル132には、図示されない市販の掃除機につながるチューブ136が接続されている。又、給気ノズル131には、給気バルブ137が取ち付けられ、更に図示されないコンプレッサに接続される。又、測圧ノズル134,135には、差圧計140が取り付けられる。
排気ノズル132に接続された掃除機を起動させ、更に給気ノズル131からコンプレッサによって圧縮された逆洗空気が送り込まれ、ハンドル110を適宜の回転速度で手回しして、差圧計140が所定の値になるまで操作する。フィルタ再生装置100では、工場等において誰でも容易に操作出来るように、逆洗プレート部107b、シャフト107aを含む回転子107を手動で回転させるために、ハンドル110、軸受108が採用されているが、逆洗プレート部107bを回転させるために、電動機等を回転源として自動化、半自動化を図ってもよい。又、この実施形態においては、回転子107を連続して回転させることを繰り返してフィルタを再生させる方法を例示して説明しているが、エレメントのピッチに対応して回転停止を連続するステップ回転、あるいは、回転方向を相互に変える遥動回転も採用出来る。
再生時の逆洗空気の流れは、図1中において矢印で示される。図示されないコンプレッサから送り込まれた逆洗空気は、給気バルブ137から上部ハウジング103内の逆洗空気室103aを経て、回転子107の逆洗プレート部107bのスリット105からエレメント101の端面へ導入される。逆洗空気によってエレメント101から離脱したダスト101aはクッション115の開口部を通過して、排気ノズル132から図示しない掃除機に吸引され、除去される。掃除機は市販のものを使用可能であるため、ダスト101aを回収するフィルタバッグ等も容易に入手出来、メンテナンスが容易である。
調圧ノズル133には、調圧バルブ138(ボール弁等)が接続され、給気ノズルからの逆洗空気量と、排気ノズルから吸引される掃除機の吸引量に対応して、適宜調圧バルブの開度を決定して、掃除機の負荷が過大とならないようにすることが出来る。
図4は、本発明のフィルタ再生装置の第1の態様における他の実施形態を示す断面図であり、その上部ハウジングとエレメントの相対関係のみを表している。図示されるフィルタ再生装置600は、逆洗空気源としてのコンプレッサの風量が小さい場合に特に有用なものであり、上部ハウジング103内に逆洗空気蓄圧室103bを有し、更に逆洗空気蓄圧室103bに貯められた逆洗空気を、逆洗空気室103aへ断続的に導入するための圧力開放弁119が取り付けられている。
圧力開放弁119を図5及び図6に例示する。図5に示される圧力開放弁119aは、弁本体121にスプリング123を付勢手段としてバルブスピンドル122を保持するものである。逆洗空気蓄圧室103bの圧力がエレメント101の逆洗に適当となったら、バルブスピンドル122が図中下方向に移動して、逆洗空気蓄圧室103bから逆洗空気室103aへ逆洗空気が送られる。
図6に示される圧力開放弁119bは、弁本体124にチューブリテーナ125がネジ込まれてなるものである。チューブリテーナ125の中心には連通孔が設けられ、ゴム等の弾性体からなる弾性チューブ127がチューブリテーナ125の拡径部126に挿入されている。逆洗空気蓄圧室103bの圧力がエレメント101の逆洗に適当となったら、弾性チューブ127の緊迫力に抗して、逆洗空気蓄圧室103bの空気が逆洗空気室103aへ送られる。弁本体124の弾性チューブ127に接触する部分は、チューブリテーナ125の拡径部126に対応してテーパー状とすると、弾性チューブ127の抜けを防止することが出来る。
フィルタ再生装置600において、逆洗空気蓄圧室103bとシャフト107をシールするために、シールリング118が使用される。シールリング118の構成、作用、材料等は、既述のシールリング112に準じる。
図7は、本発明のフィルタ再生装置の第1の態様における更に他の実施形態を示す断面図であり、その上部ハウジングとエレメントの相対関係を表している。図示されるフィルタ再生装置700は、上部ハウジング103において、逆洗空気蓄圧室103bの下面(逆洗空気室103aの上面に相当)に複数の給気孔726を開口している。そして、逆洗プレート部107bと連動して回転出来るディスク725には、少なくとも1つの連通孔727が開口され、シャフト107の回転によって給気孔726と連通孔727とが一致して通じたときに、逆洗空気蓄圧室103bの逆洗空気が逆洗空気室103aへ送られる。給気孔726と連通孔727とが通じていないときには、ディスク725が給気孔726を閉じて、逆洗空気蓄圧室103bの逆洗空気は逆洗空気室103aへ送られない。
次に、本発明のフィルタ再生装置の第2の態様について説明する。図8は、本発明のフィルタ再生装置の第2の態様における一実施形態を示す断面図であり、その上部ハウジングとエレメントの相対関係を表している。図示されるフィルタ再生装置800では、上部ハウジング103内の、収容室に収容されたエレメント101(フィルタ)の排ガス透過側、即ちクリーンな側に、回転可能な細長筒部505を有する回転子501が備わり、その細長筒部505には、スリット502が形成されている。そして、スリット502は、上部ハウジング103の給気ノズル131と直結している。
フィルタ再生装置800の回転子501の詳細を、図9〜図11に示す。図9は、回転子の正面図、図10は回転子の底面図、図11は回転子の図10におけるA−A’断面を示す図である。回転子501は、上記第1の態様と同様な手段によって軸支され、上部ハウジング103の軸受104の外側に設けられた給気ノズル131から供給された逆洗空気は、軸受104の内部に設けられた給気ヘッダ507、連通孔504、空孔部503を経て、スリット502から、エレメント101の排ガス透過側へ、直接、供給され、エレメメント101を逆洗して再生する。スリット502が形成された回転子501を回転させる方法は、上記第1の態様と同様の手段による。
尚、フィルタ再生装置800において、給気ヘッダ507はスリット502に均等に逆洗空気を供給するための逆洗空気室としての機能を有するが、装置全体の大きさを抑えるために、給気ヘッダ507は、なるべく小さくすることが好ましい。又、フィルタ再生装置800は、回転子501を小さく出来、又、部品点数を少なくすることが可能になるので、エレメントの直径が、例えばφ150mm以下の小型のエレメントを再生するための装置として好適である。
以上、本発明のフィルタ再生装置について実施形態を説明したが、本発明のフィルタ再生装置は、その再生対象であるフィルタエレメントを、円筒形状に限定するものではなく、筒状であって断面形状が非円形であるもの、例えば六角形、四角形等のものが採用出来る。又、これらエレメントの外周をクッション材を介して金属で補強したキャニング構造を有するエレメントにも適用出来る。更に、ハニカム型のセラミック製フィルタエレメントを、その複数の細孔を目封じせず、排ガスの通過面に触媒を付着させた触媒担体として使用する場合において、そのエレメントの製造、触媒再生、触媒回収処理時に、排ガスの接触面の清掃、触媒回収にも使用することが可能である。又、本発明のフィルタ再生装置は、逆洗に際し、(逆洗)空気の他に、窒素ガス、アルゴンガス、炭酸ガス等も使用することが可能である。
本発明のフィルタ再生装置は、空気逆洗により再生が可能なフィルタの再生装置として有用である。主に、排ガス浄化装置等に使用されるセラミック製ハニカム型フィルタの再生に好適に利用され、特に、ディーゼルエンジンから排出される排ガス中の粒子状物質を捕捉するDPFの再生に有用である。
本発明のフィルタ再生装置の一実施形態を示す断面図である。 本発明のフィルタ再生装置が再生対象とするフィルタの一例を示す上面図であり、その端面を表す図である。 図1に示される逆洗プレート部を示す上面図である。 本発明のフィルタ再生装置の第1の態様における他の実施形態を示す断面図であり、上部ハウジングのみを表す図である。 本発明のフィルタ再生装置に備わる圧力開放弁の一例を示す断面図である。 本発明のフィルタ再生装置に備わる圧力開放弁の他例を示す断面図である。 本発明のフィルタ再生装置の第1の態様における更に他の実施形態を示す断面図であり、上部ハウジングのみを表す図である。 本発明のフィルタ再生装置の第2の態様における一実施形態を示す断面図であり、上部ハウジングのみを表す図である。 本発明のフィルタ再生装置に備わる回転子の一例を示す正面図である。 本発明のフィルタ再生装置に備わる回転子の一例を示す底面図である。 図10に示される回転子の所定位置における断面図である。 従来のフィルタ再生装置の一例を示す断面図である。
符号の説明
100,600,700,800…フィルタ再生装置、101…エレメント、102…下部ハウジング、103…上部ハウジング、103a…逆洗空気室、103b…逆洗空気蓄圧室、104…軸受、105…スリット、107a…シャフト、107b…逆洗プレート部、108…軸受、110…ハンドル、112,118…シールリング、119,119a,119b…圧力開放弁、131…給気ノズル、132…排気ノズル、141…収容室、400…フィルタ再生装置(従来技術)、725…ディスク、726…給気孔、727…連通孔。

Claims (9)

  1. 内燃機関から排出される排ガス中の粒子状物質を捕捉するフィルタを再生する装置であって、
    給気ノズル及び排気ノズルと、前記給気ノズル及び排気ノズルの間に形成された前記フィルタが収められる収容室と、前記フィルタが前記収容室へ収められた際に前記フィルタの給気ノズルの側から前記排気ノズルの側をシールするシール手段と、を少なくとも備えるハウジングで構成され、更に、スリットが形成されそのスリットを回転可能にした回転子が、前記収容室の前記給気ノズルの側に配設されてなり、前記給気ノズルから供給される空気を、前記スリットを回転させながらそのスリットを介して、前記収容室に収容された前記フィルタの排ガス透過側へ供給し、前記フィルタの排ガス供給側へ通過させて、前記フィルタから前記粒子状物質を排除し再生するとともに、
    前記給気ノズルと前記収容室との間に、逆洗空気室を備え、前記回転子が、回転可能な逆洗プレート部を有し、その逆洗プレート部に前記スリットが形成され、その逆洗プレート部が前記逆洗空気室と前記収容室とを区画してなり、前記給気ノズルから供給される空気を、前記逆洗空気室からそのスリットを介して、前記収容室に収容された前記フィルタの排ガス透過側へ供給するものであり、
    前記逆洗空気室から前記収容室をシールするシールリングが、前記逆洗プレート部の前記逆洗空気室側に、固定されずに備わるフィルタ再生装置。
  2. 前記逆洗空気室の前記給気ノズル側に、逆洗空気蓄圧室を備える請求項1に記載のフィルタ再生装置。
  3. 前記逆洗空気蓄圧室と前記逆洗空気室とが、圧力開放弁を介して接続され、前記圧力開放弁によって、断続的に連通する請求項2に記載のフィルタ再生装置。
  4. 前記逆洗空気蓄圧室と前記逆洗空気室とが、給気孔を介して接続され、前記回転子に取り付けられ前記逆洗プレート部と同期して回転するディスクが前記給気孔を開閉することによって、断続的に連通する請求項2に記載のフィルタ再生装置。
  5. 前記回転子が、前記逆洗プレート部の他に、その逆洗プレート部に接続されるシャフトと、前記シャフトを摺動可能に保持する軸受と、前記シャフトに取り付けられるハンドルと、で構成され、前記シャフトが、前記逆洗空気蓄圧室と前記逆洗空気室との貫通をする場合において、
    その貫通部分を軸封するシールリングが、前記逆洗空気蓄圧室側に、固定されずに備わる請求項3又は4に記載のフィルタ再生装置。
  6. 前記回転子が、回転可能な細長筒部を有し、その細長筒部に前記スリットが形成されるとともに、そのスリットを前記給気ノズルに直結させてなり、
    前記給気ノズルから供給される空気を、直接、そのスリットを介して、前記収容室に収容された前記フィルタの排ガス透過側へ供給する請求項1に記載のフィルタ再生装置。
  7. 前記排気ノズルに接続された掃除機を具備する請求項1〜の何れか一項に記載のフィルタ再生装置。
  8. 前記内燃機関がディーゼルエンジンである請求項1〜の何れか一項に記載のフィルタ再生装置。
  9. 前記フィルタが、セラミック材料を主成分とし、少なくとも2つの端面と、その一の端面から他の端面まで延びる多孔質の隔壁と、前記隔壁により仕切られ一の端面から他の端面まで貫通する多数の流通孔とを有し、一の端面において所定の流通孔が目封止されており、他の端面において残余の所定の流通孔が目封止されているハニカム型フィルタである請求項1〜の何れか一項に記載のフィルタ再生装置。
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