JP4342681B2 - I.s.機械のセクション用モールドの開閉機構 - Google Patents

I.s.機械のセクション用モールドの開閉機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、2ステップ・プロセスにより溶融ガラスのゴブ(塊)を瓶に成形するI.S.(インディビジュアル・セクション)機械、より具体的には、該機械のブランク・モールド(半加工品成形用金型)の冷却機構を備えた、I.S.機械のセクション用モールド開閉機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
最初のI.S.機械は、1932年2月2日付けの米国特許第1,843,159号及び1933年5月23日付けの米国特許第1,911,119号にて特許されたものである。I.S.(インディビジュアル・セクション)機械は、複数の同一のセクション(多数のセクション機構がその内部に及びその上に取り付けられるセクションフレーム)を有し、そのセクションの各々は、対応する数の溶融ガラスのゴブ(塊)を受け取る1つ以上のブランク・モールドを有するブランク・ステーションを備えている。受け取ったゴブは、底部にねじ付き開口部を有するパリソンに形成され、吹込みステーションでは、パリソンを受け取り、該パリソンを、その頂部に仕上げ加工を施した起立状態の瓶に成形する。ブランク・モールド内にて溶融ガラスのゴブ(塊)からの熱の伝達が効率的であればある程、成形工程はより迅速になる。
【0003】
従来、ブランク・モールドには、一連の垂直穴が形成されており、冷却用空気がこれらの穴を通して上方に向けられ(底部から上方)るか、又はこれらの穴を通して下方に向けられる(頂部から下方)。I.S.機械に対する最新の設計については、米国特許第5,830,254号に開示されており、また冷却用空気を頂部から下方に供給する従来の装置は、米国特許第4,561,875号に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の1つの目的は、かかる機械においてブランク・モールドに対する、改良された頂部から下方への空気冷却装置を提供することである。
【0005】
本発明の他の目的及び有利な点は、本発明の原理を具体化する現在の好適な実施の形態を記載する本明細書の以下の説明及び添付図面から明らかになるであろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、次の装置により達成される。すなわち、I.S.機械のセクション用モールドの開閉機構において、垂直な冷却用空気の通路手段を有する少なくとも1つのモールド半体と、前記少なくとも1つのモールド半体を支持するキャリア/インサート手段と、該キャリア/インサート手段に接続された水平で軸方向に伸長するシャフト手段とを有するモールド・キャリア組立体と、前記キャリア/インサート手段が引込み位置と前進位置との間にて軸方向に変位し得るように、水平で軸方向に伸長する前記シャフト手段を軸方向に変位可能に支持する手段を有したハウジングとを具備する。
【0007】
前記ハウジングは、垂直に伸長する第一及び第二のダクト手段を更に備え、垂直に伸長する該第一及び第二のダクト手段の各々は、その上端部にスリーブを有する。
【0008】
前記開閉機構は、またマニホルド組立体を具備する。
このマニホルド組立体は、前記少なくとも1つのモールド半体の各々の上に位置する部分を含むプレナムを備えるマニホルドであって、該少なくとも1つのプレナムの部分が下方に開放する出口手段を有するマニホルドと、フレームの下方に固着されたスペーサであって、プレナムから前記少なくとも1つのモールド半体の垂直な冷却用空気の通路手段に冷却用空気を供給し得るように該少なくとも1つのプレナム部分の各々の下方に開放する出口手段と連通する垂直方向に伸長するスペーサ穴手段を有するスペーサとを備える。
【0009】
前記マニホルドは、水平方向に面する対の円筒状の入口穴を有する。
前記開閉機構は、更に前記円筒状の入口穴の1つにより受け入れられる第一の端部を有した対の円筒管、及び前記ダクト手段からの冷却用空気が前記対の円筒管に供給されるように、前記円筒管の各々の第二の端部を前記スリーブに接続する第一及び第二のエルボ手段を具備する。
【0010】
前記対の円筒管の各々は、前記キャリア/インサート手段が引込み位置と前進位置との間にて変位するとき、前記円筒管の各々の第一端部が対応する入口穴内にあるように、選択された長さを有する。
【0011】
【発明の実施の形態】
溶融ガラスのゴブ(塊)は、I.S.機械のセクションのブランク・ステーションにてパリソンに形成される。このゴブは、一対の対向したブランク・モールド半体(半加工品成形用金型半体)10を有するブランク・モールド(半加工品成形用金型)内にて成形される。ブランク・モールド半体の各々は、1つ以上のインサート27により支持され、これらインサートはキャリア25により支持されている。該キャリアは、適当なベアリング29内に摺動可能に受け入れられた一対のラウンド・シャフト28に固着される。該ベアリングは、適当な締結具(図示せず)によりセクションフレーム又はボックス12に固着されたハウジング18の一部分である。該ハウジングは、対応する複数のリンク16の左端部に接続された一対のナット15を駆動する垂直のボールスクリュー14を支持している。各リンクの右端部は、水平軸22を介してヨーク24に接続される。該ヨークは、垂直軸(図示せず)を介してキャリア25と相互に接続される。該キャリアは、図示したブランク・モールド半体が他方のブランク・モールド半体と係合する、図示した前進位置と、キャリアがハウジングに近接する、引込んだモールドの開放位置との間にて、適当なモータ30でボールスクリュー14を駆動することにより変位可能である。かかるモールドの開放・閉じ機構の完全な詳細は、参考として引用し本明細書に含めた、上記の米国特許第5,830,254号に開示されている。
【0012】
ブランク・モールド半体の各々は、その頂部からその底部まで伸長する一連の垂直な冷却穴31を有している。冷却用空気は、ハウジングの各側部にてハウジング18の底部から頂部まで伸長する一対のダクト32を通してこれらの冷却穴に供給される。これらのダクト32は、ハウジングの頂部において円形の凹所34にて終わっており、この円形の凹所34は、円筒状の位置決めスリーブ36の底部を受け入れる。この位置決めスリーブは、適当なねじ40(図1)によりハウジングに固定された取り付けカラー38内に固着される。「L」字形のエルボ42が位置決めスリーブ36の各々の頂部分に摺動可能に受けられている。該「L」字形のエルボ42は、スリーブまで摺動する円筒状の基部44を有する垂直部分45と、水平方向に伸長する管48に接続された平坦な垂直面46を有する上方部分とを備えている。
【0013】
キャリアの1つにより支持された一組のブランク・モールド半体に対して冷却用空気を供給するマニホルド49がハウジングの各々と関連している。管の各々の自由端(図1)は、油含浸の青銅ブッシュ50により摺動可能に受けられており、該ブッシュは、端部キャップ54によりマニホルド49のフレーム52の対応する入口51に隣接して保持されている。これらのプレナムの入口51は、プレナム・チャンバ60への入口53と連通している。このプレナムチャンバ60は、各サイクルにて3つの瓶を製造するI.S.セクション内に存在する、3つのブランク・モールド半体の半円形の頂部に対応する、連続的で且つ半環状の3つの部分59を有している。半環状のプレナム部分59の各々は、スペーサ64内に画定された半環状の垂直スロット62と連通している。該スペーサ64は、該スペーサを通ってマニホルドフレーム内まで上方に伸長する、多数のねじ(図示せず)によってマニホルドに接続されている。これらの半環状のスロットは、対応するブランク・モールド10における一連の冷却穴30の上方に位置している。
【0014】
マニホルド組立体(相互に接続されたマニホルド及びスペーサ)は、一対の垂直ねじ66によりキャリア25に対する動きが制御された状態にてキャリア25の頂部に着座している。該垂直ねじは、キャリアの頂部に固着され且つマニホルドフレーム52の適当なスロット67内に配置されている(従って、ブランク・モールド半体を交換するためにマニホルド組立体を持ち上げることができる)。止めねじ70がエルボ42をスリーブ36に固着して、制限された垂直方向の調節に適合するようにしている。より高さの高い組みのブランク・モールドに対応するために、スリーブ36及びスペーサをより高さの高いスリーブ及びスペーサと交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の教示に従って製造された頂部から下方への冷却装置の半体の部分断面図とした側面図である。
【図2】図1に図示した装置のマニホルド部分の斜視図である。
【符号の説明】
10 ブランクモールド半体 12 セクションフレーム/ボックス
18 ハウジング 14 ボールスクリュー
15 ナット 25 キャリア
22 水平軸 24 ヨーク
27 インサート 28 丸形軸
31 冷却穴 32 ダクト
34 円形の凹所 36 スリーブ
38 取り付けカラー 40 ねじ
42 「L」字形のエルボ 44 円筒状の基部
45 垂直部分 46 平坦な垂直面
48 水平方向に伸長する管 49 マニホルド
50 油含浸の青銅ブッシュ 51 プレナムの入口
52 フレーム 53 チャンバへの入口
54 端部キャップ 59 半環状のプレナム部分
60 プレナムチャンバ 62 半環状の垂直スロット
64 スペーサ 66 垂直ねじ
67 スロット 70 ねじ

Claims (2)

  1. I.S.機械のセクション用モールドの開閉機構において、
    垂直な冷却用空気の通路手段を有する少なくとも1つのモールド半体と、
    前記少なくとも1つのモールド半体を支持するキャリア/インサート手段と、該キャリア/インサート手段に接続された水平で軸方向に伸長するシャフト手段とを有するモールド・キャリア組立体と、
    前記キャリア/インサート手段が引込み位置と前進位置との間にて軸方向に変位し得るように、水平で軸方向に伸長する前記シャフト手段を軸方向に変位可能に支持する手段を有したハウジングと、
    前記少なくとも1つのモールド半体の各々の上に位置する部分を含むプレナムを備えるマニホルドであって、該少なくとも1つのプレナムの部分が下方に開放する出口手段を有するマニホルドと、フレームの下方に固着されたスペーサであって、プレナムから前記少なくとも1つのモールド半体の垂直な冷却用空気の通路手段に冷却用空気を供給し得るように該少なくとも1つのプレナム部分の各々の下方に開放する出口手段と連通する垂直方向に伸長するスペーサ穴手段を有するスペーサとを備えるマニホルド組立体とを具備し、
    前記ハウジングが、垂直に伸長する第一及び第二のダクト手段を更に備え、垂直に伸長する該第一及び第二のダクト手段の各々が、その上端部にスリーブを有し、
    前記マニホルドが、水平方向に面する対の円筒状の入口穴を有し、
    前記I.S.機械のセクション用モールドの開閉機構は、更に
    前記円筒状の入口穴の1つにより受け入れられる第一の端部を有した対の円筒管、及び
    前記ダクト手段からの冷却用空気が前記対の円筒管に供給されるように、前記円筒管の各々の第二の端部を前記スリーブに接続する第一及び第二のエルボ手段を具備し、
    前記対の円筒管の各々は、前記キャリア/インサート手段が引込み位置と前進位置との間にて変位するとき、前記円筒管の各々の第一端部が対応する入口穴内にあるように、選択された長さを有する、I.S.機械のセクション用モールドの開閉機構。
  2. 請求項1に記載のI.S.機械のセクション用モールドの開閉機構において、前記入口穴の各々が油含浸の青銅リングブッシュを備える、I.S.機械のセクション用モールド開閉機構。
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