JP4342467B2 - 半導体メモリ - Google Patents

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本発明は、データの書込・読出が可能な半導体メモリからデータを読み出すときの処理を高速化する技術に関する。
データの書込み・読出しが可能な半導体メモリとしては、例えば非特許文献1に記載のものが知られている。図8は、非特許文献1に記載されている半導体メモリの回路図である。この半導体メモリは、データを伝送する各ビット線に接続されるメモリセルの数を16〜32個の範囲となるように少なく設定して、ビット線の寄生容量を減らすことで、メモリセルからデータを読み出すときにビット線を大振幅動作させるようになっている。
同図のメモリセル50は、負荷用の一対のpMOSトランジスタQ1,Q2と駆動用の一対のnMOSトランジスタQ3,Q4とが接続されたCMOS構成のフリップフロップ回路と、フリップフロップ回路の前段と後段にそれぞれ設けられたnMOSトランジスタQ6,Q13によるセル選択用のトランスファゲートとを組み合わせて構成される。フリップフロップ回路の入力節点N1、出力節点N2は、いずれか一方がハイレベル状態、他方がローレベル状態となり、その状態の違いによってメモリセル50は1ビットのデータを記憶する。
同図のWLは、メモリセル50の書込み・読出しを選択する選択信号を伝送してくるワード線であり、選択状態でVDDレベルに制御され、非選択状態でGNDレベルに制御される。BLと/BLは、対となるビット線である。ビット線BLは、データ書込み時に入力データに対応した電圧信号をメモリセル50まで伝送する線路であり、ビット線/BLはメモリセル50から読み出されたデータをインバータ1へ伝送する線路である。これらのビット線BL,/BLは、非動作期間中には、ビット線BL,/BLにそれぞれ接続されたトランジスタQ12,Q14およびこれらの動作を制御する書込み制御信号によってフローティング状態に制御されており、メモリセル50にデータを書き込むときあるいはメモリセル50からデータを読み出すときにだけ、そのデータに応じていずれか一方のビット線がローレベル状態に制御される。Cは、各ビット線の寄生容量である。
なお、通常は、複数のワード線と複数のビット線とを交差するように配線し、それぞれの交差部にメモリセルを配置してメモリセルアレイが構成される。同図では、説明図の煩雑さを避けるために、着目しているワード線WL、一対のビット線BL,/BL、メモリセル50だけを図示し、その他のワード線、ビット線、メモリセルについては省略している。
同図のDIと/DIは相補入力節点であり、WEは書込入力節点、DOは出力節点である。相補入力節点DI,/DIには書込みデータが入力され、入力節点WEには前述した書込み制御信号が入力される。出力節点DOからは、メモリセル50から読み出されたデータがインバータ1を通じて出力される。インバータ1はセンス回路として機能し、インバータ1への入力信号を自己の論理しきい値と比較して、その比較結果の信号を出力節点DOへ出力する。これらの信号は、いずれもVDD又はGNDレベルの2値の電圧信号である。
このような構成の半導体メモリにおいて、ビット線BL,/BLにはプルアップトランジスタが設けられておらず、データ読出し時にビット線は大振幅動作をする。
次に、同図の半導体メモリに関しデータの読出し動作と書込み動作について説明する。初期状態として、メモリセル50にはデータ‘1’が記憶されており、回路節点N1はハイレベル状態、N2はローレベル状態にあるものとする。
<読出し動作>
図9は、読出動作中の半導体メモリの各部における電圧波形を示すタイミングチャートである。まず、メモリセル50に記憶されたデータ‘1’を出力節点DOに読み出す動作について説明する。読出し動作を通じて、書込入力節点WEは非書込み状態(GNDレベル)である。
一連の読出し動作の初期状態として、ワード線WLは非選択状態(GNDレベル)である。ビット線BLと/BLの電位レベルは、前サイクルの動作内容とビット線のリーク電流に依存し、VDDとGNDの中間レベル(不定)をとる。同図では、ビット線BLにおける電圧の初期値をGNDレベル、ビット線/BLにおける電圧の初期値をVDDレベルに仮定する。メモリセル50内のMOSFETに関しては、MOSトランジスタQ1とQ4は導通状態、MOSトランジスタQ2,Q3,Q6,Q13は非導通状態である。
読出し動作は、ワード線WLを選択状態(VDDレベル)に制御することから開始する。このとき、記憶内容を反映してMOSトランジスタQ13が導通し、MOSトランジスタQ13とQ4を介してビット線/BLから接地電位GNDへの電流経路が形成される。ビット線/BLから流出する電流によってビット線/BLの電位は徐々に低下し、最終的にはGNDレベルに到達する。インバータ1は、センス回路として働き、ビット線/BLにおける電圧が自身の論理しきい値電圧を下回った時点で、出力節点DOの電位をハイレベルに制御する。
一方、メモリセル50に記憶されたデータ‘0’を出力節点DOに読み出す場合には、回路節点N1がローレベル状態、回路節点N2がハイレベル状態となり、回路節点N2からビット線/BLへの電流経路が形成されるので、この電流によってビット線/BLの寄生容量Cが充電される。インバータ1は、ビット線/BLの電位レベルが自己の論理しきい値電圧を上回った時点で、出力節点DOの電位をローレベルに制御する。
<書込み動作>
データ‘1’が記憶されたメモリセル50に、データ入力用の回路節点DI,/DIから入力された逆データ‘0’を書き込む動作について説明する。
図10は、書込動作中の半導体メモリの各部における電圧波形を示すタイミングチャートである。一連の書込み動作の初期状態として、入力節点WEは非書込み状態(GNDレベル)、ワード線は非選択状態(GNDレベル)とする。入力データ‘0’に対応付けて、相補入力節点DIはローレベル状態、相補入力節点/DIはハイレベル状態に設定されている。ビット線BL,/BLの電位レベルは、前サイクルの動作内容と各ビット線のリーク電流に依存し、電圧VDDとGNDの中間レベルをとる。同図では、ビット線BLにおける電位の初期値をVDDレベル、ビット線/BLにおける電位の初期値をGNDレベルに仮定している。メモリセル50内のMOSFETに関しては、MOSトランジスタQ1とQ4は導通状態、MOSトランジスタQ2,Q3,Q6,Q13は非導通状態である。
相補入力節点DIに入力されたデータ‘0’のメモリセル50への書込み動作は、書込入力節点WEを書込み状態(VDDレベル)に制御するとともに、ワード線WLを選択状態(VDDレベル)に制御することから開始される。このとき、まずMOSトランジスタQ12が導通し、データ‘0’が供給されるので、ビット線BLの電位はGNDレベルになる。ビット線BLの電位低下に伴い、MOSトランジスタQ6のゲート・ソース間(ソースはビット線側の節点)にはMOSFETの閾値電圧を超える充分大きな電圧が印加されることになり、MOSトランジスタQ6は導通状態となる。その結果、回路節点N1の電位は低下し、これがMOSトランジスタQ2とQ4で構成されるインバータの論理閾値電圧を下回ると、フリップフロップ回路の状態は反転し、回路節点N1がローレベル状態、回路節点N2がハイレベル状態に変化して、メモリセル50は更新データを保持可能となる。しかる後、ワード線WLを非選択状態(GNDレベル)に復帰させ、それに続いて書込入力節点WEを非書込み状態(GNDレベル)に制御する。
Kevin Zhang, Ken Hose, Vivek De, and Borys Senyk, "The scaling of data sensing schemes for high speed cache design in sub-0.18μm technologies," Digest of Technical Papers of Symposium on VLSI Circuit, pp.226-227, June, 2000.
ところで、上述したメモリセル50に記憶されたデータをビット線/BLに読み出すのに要する時間は、ビット線の寄生容量Cと、MOSFET(Q2,Q4,Q13)の導通時の抵抗値に大きく依存する。すなわち、寄生容量Cが小さいほど、あるいはMOSトランジスタQ2,Q4,Q13の導通抵抗が小さいほど、読出し時間は短くなる。MOSFETの導通抵抗にはゲート・ソース間の印加電圧(VGS)に強く依存する性質があり、VGSが大きいほど導通抵抗は小さくなる。
図8に示した半導体メモリでは、メモリセル50に記憶されたデータ‘1’を読み出す際、ビット線/BLからQ13を介して回路節点N2に電流が流れ込み、N2の電位がGNDレベルから若干上昇する。回路節点N2は、MOSトランジスタQ1とQ3とで構成されるインバータの入力節点になるので、このインバータの出力節点N1の電位はVDDレベルから若干低下し、MOSトランジスタQ4のゲート・ソース間の電圧が小さくなる。それ故、MOSトランジスタQ4の導通抵抗は上昇し、高速な読出し動作(この例では、ビット線/BLをローレベルに引き下げる動作)を鈍化させる結果になるという問題がある。
メモリセル50に記憶されたデータ‘0’を読み出す場合も同様であり、電源電圧VDDから回路節点N2とMOSトランジスタ13を介してビット線/BLに流れ出す電流によって、回路節点N2の電位がVDDレベルから若干低下する。その結果、MOSトランジスタQ1とQ3で構成されるインバータの出力節点N1の電位は、GNDレベルから若干上昇し、MOSトランジスタQ2のゲート・ソース間電圧が小さくなる。それ故、MOSトランジスタQ2の導通抵抗は上昇し、高速な読出し動作(この例では、ビット線/BLの電位をハイレベルに引上げる動作)を鈍化させる結果になるという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、半導体メモリにおけるデータ読出し速度を向上させることにある。
第1の本発明に係る半導体メモリは、CMOS構成のトランスファゲートと、前記トランスファゲートの出力節点に入力節点が接続されたCMOS構成のフリップフロップ回路と、前記フリップフロップ回路の出力節点に入力節点が接続されたCMOS構成のバッファ回路を備えたメモリセルと、前記メモリセルに対して書込みデータを伝送する第1ビット線と、前記メモリセルから読み出された読出しデータを伝送する第2ビット線と、書込み・読出しの動作を行うメモリセルを選択するための差動の選択信号を前記メモリセルに伝送する一対のワード線と、を有し、前記トランスファゲートの入力節点が前記第1ビット線に接続されると共に、前記バッファ回路の出力節点が前記第2ビット線に接続され、前記トランスファゲートの導通・非導通を制御する一対の制御節点と、前記バッファ回路の導通・非導通を制御する一対の制御節点とが、前記一対のワード線にそれぞれ接続されることを特徴とする。
本発明にあっては、CMOS構成のフリップフロップ回路の出力節点とデータ読み出し用の第2ビット線との間にCMOS構成のバッファ回路を接続するとともに、バッファ回路の一対の制御節点を一対のワード線にそれぞれ接続したことで、フリップフロップ回路の出力節点が第2ビット線から分離された状態でメモリセルからデータを読み出せるので、第2ビット線の駆動力の低下がなく、高速なデータ読み出しが可能となる。
第2の本発明に係る半導体メモリは、前記第1ビット線に代えて一対のビット線を備え、前記トランスファゲートの一対の入力節点が前記一対のビット線にそれぞれ接続されることを特徴とする
本発明にあっては、データ書込み用に一対のビット線を設けたことで、ビット線の寄生容量が2つに分割されるので、高速なデータ書込みが可能となる。
本発明の半導体メモリによれば、データの読出し速度を向上させることができる。
図1は、一実施の形態における半導体メモリの構成を示す回路図である。ここでは、シングルポートのメモリへの適用例を示す。同図の半導体メモリは、負荷用の一対のpMOSトランジスタQ1,Q2によるインバータと駆動用の一対のnMOSトランジスタQ3,Q4によるインバータとを接続したCMOS構成のフリップフロップ回路をメモリセルに用いる点、データの読み出し時にビット線(BL_R)を大振幅動作させ、センス回路に論理ゲートとしてインバータ1を用いる点は、図8に示した従来のものと同様である。
従来との相違は、pMOSトランジスタQ7,Q8とnMOSトランジスタQ9,Q10とが直列に接続されたCMOS構成のバッファ回路をメモリセル10に内蔵し、フリップフロップ回路の出力節点N2にバッファ回路の入力節点を接続すること、メモリセル10に対して書込みデータを伝送する第1ビット線BL_Wとメモリセル10から読み出された読出しデータを伝送する第2ビット線BL_Rとをそれぞれ別個に設けること、メモリセル10の書込み・読出しを選択する選択信号のメモリセル10への伝送用に一対のワード線WL,/WLを設けること、フリップフロップ回路の入力節点N1を第1ビット線BL_Wに電気的に接続し、バッファ回路の出力節点N4を第2ビット線BL_Rに接続し、バッファ回路の導通・非導通を制御する一対の制御節点N5,N6を一対のワード線WL,/WLにそれぞれ接続することにある。
このような構成により、フリップフロップ回路の出力節点N2がデータ出し用の第2ビット線BL_Rから分離された状態でメモリセル10からデータを読み出せるようになるので、第2ビット線BL_Rの駆動力の低下をなくし、高速なデータ読み出しを可能にする。なお、インバータ1の出力段にはもう一つインバータ2が設けられる。
また、フリップフロップ回路の入力節点N1と第1ビット線BL_Wとの間に、pMOSトランジスタQ5とnMOSトランジスタQ6とによるCMOS構成のセル選択用のトランスファゲートを設ける。このトランスファゲートの入力節点N3を第1ビット線BL_Wに接続し、トランスファゲートの導通・非導通を制御する一対の制御節点N7,N8を一対のワード線WL,/WLにそれぞれ接続する。さらに、第1ビット線BL_Wに、pMOSトランジスタQ11とnMOSトランジスタQ12とによるCMOS構成の書込制御用のトランスファゲートの出力節点N9を接続する。
このような構成により、書込制御用のトランスファゲートにより第1ビット線BL_Wの駆動が制御され、一対のワード線WL,/WLに伝送されてくる選択信号によりセル選択用のトランスファゲートが制御されるので、データ書込みにシングルのビット線を用いた場合であっても確実なデータ書込みを保証することが可能となる。
図2は、バッファ回路の動作を示す表である。非選択状態においてはワード線WLはローレベル状態、ワード線/WLはハイレベル状態であり、選択状態においてはワード線WLはハイレベル状態、ワード線/WLはローレベル状態である。非選択状態においては、バッファ回路の入力節点N2がローレベル状態であれハイレベル状態であれ、バッファ回路の出力節点N4はハイインピーダンスとなる。一方、選択状態においては、バッファ回路の入力節点N2がローレベル状態のときには出力節点N4はハイレベル状態となり、バッファ回路の入力節点N2がハイレベル状態のときには出力節点N4はローレベル状態となる。このように、バッファ回路は、出力が3状態ある3ステートバッファとなっている。
なお、ここでのハイレベル状態とは、電源電圧VDDもしくはVDD近傍の高レベルのことをいい、ローレベル状態とは接地電位GNDもしくはGND近傍の低レベルのことをいう。以下の説明でも、特に断らない限り同様である。続いて、上記の半導体メモリにおけるデータの読出し動作、書込み動作について説明する。
<読出し動作>
初期状態として、メモリセル10にはデータ‘1’が記憶されており、回路節点N1はハイレベル状態、回路節点N2はローレベル状態であるものとする。メモリセル10に記憶されたデータ‘1’をインバータ2の出力節点DOへ読み出す動作は次の通りである。なお、この読み出し動作を通じて、書込制御用のトランスファゲート(MOSトランジスタQ11,Q12)は非導通状態である。
図3は、データ読み出し時における主要な回路節点の電圧波形を示すタイミングチャートである。一連の読み出し動作の初期状態として、ワード線WL,/WLは非選択状態(WLはローレベル状態、/WLはハイレベル状態)、ビット線BL_W,BL_Rはそれぞれ電源電圧VDDと接地電位GNDとの中間レベル、メモリセル10内のMOSトランジスタQ1,Q4,Q7は導通状態、MOSトランジスタQ2,Q3,Q5,Q6,Q8〜Q10は非導通状態である。
読出し動作は、ワード線WL,/WLを選択状態に制御することから開始される。すなわち、ワード線WLをハイレベル、ワード線/WLをローレベルにする。これにより、MOSトランジスタQ8,Q10が導通状態になり、第2ビット線BL_Rの寄生容量CBRは、電源電圧VDDからMOSトランジスタQ7,Q8を介して流れ込む電流によって充電され、第2ビット線BL_Rの電位はハイレベルとなる。このとき、インバータ1はセンス回路として働き、第2ビット線BL_Rの電位が自身の論理しきい値電圧を上回った時点で出力をローレベルに制御する。インバータ1が出力する論理値は、インバータ2により速やかに反転され、インバータ2の出力節点DOにはハイレベル状態の信号が出力される。
一方、初期状態として、メモリセル10にデータ‘0’が記憶されている場合には、回路節点N1はローレベル状態、回路節点N2はハイレベル状態であり、MOSトランジスタQ2,Q3,Q9は導通状態、MOSトランジスタQ1,Q4,Q5,Q6,Q7,Q8,Q10は非導通状態である。ここで、ワード線WL,/WLを選択状態に制御すると、MOSトランジスタQ8,Q10が導通状態になり、第2ビット線BL_Rの電位は、MOSトランジスタQ10,Q9を介してグランドに流れ出す電流によってローレベルまで低下する。このとき、インバータ1は、第2ビット線BL_Rの電位が自身の論理しきい値電圧を下回った時点で出力をハイレベルに制御する。インバータ1が出力する論理値は、インバータ2により速やかに反転され、インバータ2の出力節点DOにはローレベル状態の信号が出力される。
このように、フリップフロップ回路の回路節点N2が第2ビット線BL_Rから隔離された状態でメモリセル10からデータの読み出しが行われる。読出し動作においては、回路節点N2から第2ビット線BL_Rへの電流の流入もしくは第2ビット線BL_Rから回路節点N2への電流の流出がないので、MOSトランジスタQ9のゲート・ソース間もしくはMOSトランジスタQ7のゲート・ソース間には電源電圧相当の高い電圧を印加可能であり、これによりメモリセル10から第2ビット線BL_Rへのデータ読み出しが高速化される。
<書込み動作>
次に、データ‘1’が記憶されたメモリセル10に逆データ‘0’を書き込む動作について説明する。
図4は、データ書込み出し時における主要な回路節点の電圧波形を示すタイミングチャートである。一連の書込み動作の初期状態として、ワード線WL,/WLは非選択状態(WLはローレベル状態、/WLはハイレベル状態)、ビット線BL_W,BL_Rはそれぞれ電源電圧VDDと接地電位GNDとの中間レベルである。同図では、第1ビット線BL_Wの初期値をVDDに仮定している。書込制御用のトランスファゲート(MOSトランジスタQ11,Q12)は非導通状態である。また、メモリセル10内のMOSトランジスタQ1,Q4,Q7は導通状態、MOSトランジスタQ2,Q3,Q5,Q6,Q8〜Q10は非導通状態である。
書込制御用のトランスファゲートの入力節点DIに入力された逆データ‘0’の書込み動作は、書込制御用のトランスファゲートを導通状態にするとともに、ワード線WL,/WLを選択状態に制御することから開始される。すなわち、pMOSトランジスタQ11への制御線/WEの電位をローレベル、nMOSトランジスタQ12への制御線WEの電位をハイレベルにするとともに、ワード線WLをハイレベル、ワード線/WLをローレベルにする。これにより、MOSトランジスタQ5,Q11,Q12が導通する。MOSトランジスタQ11,Q12が導通したことで、データ‘0’がMOSトランジスタQ11,Q12を介して供給され、第1ビットBL_Wの電位はローレベルとなる。第1ビット線BL_Wの電位低下に伴ってMOSトランジスタQ6のゲート・ソース(ソースは第1ビット線側の節点)間にはMOSFETの閾値電圧を超える充分大きな電圧が印加されることになり、セル選択用トランスファゲートにおいては、MOSトランジスタQ5に加えてMOSトランジスタQ6が導通する。その結果、回路節点N1の電位は低下し、回路節点N1の電位が、MOSトランジスタQ2とQ4で構成されるインバータの論理閾値を下回ると、フリップフロップ回路の論理状態は反転し、回路節点N1はローレベル状態、回路節点N2はハイレベル状態に変化してメモリセル10は更新されたデータを保持可能になる。この後、ワード線WL,/WLを非選択状態に復帰させ、それに続いて書込制御用のトランスファゲートを非書込み状態に制御することで、メモリセル10にデータ‘0’を記憶させる。
メモリセル10にデータ‘1’を書き込む場合も同様である。書込制御用のトランスファゲートを導通状態にすることで、データ‘1’がMOSトランジスタQ11,Q12を介して供給され、第1ビット線BL_Wの電位がハイレベルに駆動されるので、セル選択用のトランスファゲートにおいては、MOSトランジスタQ6に加えてMOSトランジスタQ5が導通し、データ‘1’の確実な書込みが保証される。
したがって、本実施の形態によれば、CMOS構成のフリップフロップ回路の出力節点N2とデータ読み出し用の第2ビット線BL_Rとの間にCMOS構成のバッファ回路を接続するとともに、バッファ回路の一対の制御節点N5,N6を一対のワード線WL,/WLにそれぞれ接続したことで、フリップフロップ回路の出力節点N2が第2ビット線BL_Rから分離された状態でメモリセル10からデータを読み出せるので、第2ビット線BL_Rの駆動力の低下がなく、ダイナミックレンジが広いことから、高速なデータ読み出しを実現できる。特に、キャッシュメモリのように高速動作が要求される用途に本半導体メモリを適用した場合には、高速性能を得ることができ効果が大きい。この種のキャッシュメモリとしては、例えばL1キャッシュメモリ(マイクロプロセッサに内蔵される小規模のオンチップキャッシュメモリ)等への適用がある。
本実施の形態によれば、フリップフロップ回路の入力節点N2と第1ビット線BL_Wとの間にCMOS構成のセル選択用のトランスファゲートを接続し、その導通・非道通の制御を一対のワード線WL,/WLで行うとともに、第1ビット線BL_WにCMOS構成の書込制御用のトランスファゲートを接続することで、トランスファゲートを書込制御用及びセル選択用として使用し、これによりデータ書込みにシングルのビット線を用いたときの確実なデータ書込みを保証することができる。
なお、図1では省略したが、ビット線BL_W,BL_Rがビット線方向あるいはワード線方向に複数ある場合には、読出しデータを多重化して外部へ出力するためのマルチプレクサをセンス回路の後段に設けることで、メモリアレイの規模の拡大が可能である。
続いて、本実施形態の半導体メモリは種々の変形が可能であるので以下に説明する。
図5は、本半導体メモリについての第1変形例の構成を示す回路図である。同図の半導体メモリは、図1の第1ビット線BL_Wに代えて一対のビット線BL_W1,BL_W2を備え、セル選択用トランスファゲートの一対の入力節点N3,N3’が、この一対のビット線BL_W1,BL_W2にそれぞれ接続されるとともに、書込制御用のトランスファゲートの一対の出力節点N9,N9’がこの一対のビット線BL_W1、BL_W2にそれぞれ接続される。その他の基本的な構成は図1と同様である。
このような構成のメモリセル20に、データ‘0’を書き込む際にはビット線BL_W1の電位をローレベルに制御し、データ‘1’を書き込む際にはビット線BL_W2の電位をハイレベルに制御する。
第1変形例では、このように書込み用のビット線を2つに分割することで、書込み用のビット線における寄生容量が同図に示すようにCBW1とCBW2に分割されることになる。これにより、トランスファゲートの寄生容量がビット線の容量の支配的要因である場合に、書込み動作を高速化することができる。
図6は、本半導体メモリについての第2変形例の構成を示す回路図である。同図の半導体メモリは、図1の一対のワード線WL,/WLに代えて一対の第1ワード線WL_W,/WL_R、および一対の第2ワード線WL_R,/WL_Wを備え、セル選択用のトランスファゲートの一対の制御節点N7,N8が一対の第1ワード線WL_W,/WL_Rにそれぞれ接続され、バッファ回路の一対の制御節点N5,N6が一対の第2ワード線WL_R,/WL_Wにそれぞれ接続される。その他の基本的な構成は図1と同様である。また、その動作は、図3、図4を用いて説明した内容と同様であるので、ここでは説明を省略する。第2変形例では、このような2ポートメモリの構成とすることにより、データの書込みと読出しを同時に行うことが可能となる。
図7は、本半導体メモリについての第3変形例の構成を示す回路図である。同図の半導体メモリは、図5に示した第1ビット線を2つに分割する点と、図6に示した2組の一対のワード線を用いる点を組み合わせた構成である。このような構成とすることにより、データの書込みを高速化できるとともに、データの書込みと読出しを同時に行うことができる。
一実施の形態における半導体メモリの構成を示す回路図である。 上記半導体メモリにおけるバッファ回路の動作を示す表である。 上記半導体メモリのデータ読出動作中における主要な回路節点の電圧波形を示すタイミングチャートである。 上記半導体メモリのデータ書込動作中における主要な回路節点の電圧波形を示すタイミングチャートである。 上記半導体メモリについての第1変形例の構成を示す回路図である。 上記半導体メモリについての第2変形例の構成を示す回路図である。 上記半導体メモリについての第3変形例の構成を示す回路図である。 従来の半導体メモリの構成を示す回路図である。 従来の半導体メモリのデータ読出動作中における主要な回路節点の電圧波形を示すタイミングチャートである。 従来の半導体メモリのデータ書込動作中における主要な回路節点の電圧波形を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1,2…インバータ
10,20,30,40,50…メモリセル
N1…フリップフロップ回路の入力節点
N2…フリップフロップ回路の出力節点
N3,N3’…セル選択用トランスファゲートの入力節点
N4…バッファ回路の出力節点
N5,N6…バッファ回路の制御節点
N7,N8…セル選択用トランスファゲートの制御節点
N9,N9’…書込制御用トランスファゲートの出力節点
Q1,Q2,Q5,Q7,Q8,Q11…pMOSトランジスタ
Q3,Q4,Q6,Q9,Q10,Q12…nMOSトランジスタ
BL_W…第1ビット線
BL_R…第2ビット線
BL_W1,BL_W2…一対の書込用のビット線
WL,/WL…一対のワード線
WL_W,/WL_R…一対の第1ワード線
WL_R,/WL_W…一対の第2ワード線

Claims (2)

  1. CMOS構成のトランスファゲートと、前記トランスファゲートの出力節点に入力節点が接続されたCMOS構成のフリップフロップ回路と、前記フリップフロップ回路の出力節点に入力節点が接続されたCMOS構成のバッファ回路を備えたメモリセルと、
    前記メモリセルに対して書込みデータを伝送する第1ビット線と、
    前記メモリセルから読み出された読出しデータを伝送する第2ビット線と、
    書込み・読出しの動作を行うメモリセルを選択するための差動の選択信号を前記メモリセルに伝送する一対のワード線と、を有し、
    前記トランスファゲートの入力節点が前記第1ビット線に接続されると共に、前記バッファ回路の出力節点が前記第2ビット線に接続され、
    前記トランスファゲートの導通・非導通を制御する一対の制御節点と、前記バッファ回路の導通・非導通を制御する一対の制御節点とが、前記一対のワード線にそれぞれ接続されることを特徴とする半導体メモリ。
  2. 前記第1ビット線に代えて一対のビット線を備え、前記トランスファゲートの一対の入力節点が前記一対のビット線にそれぞれ接続されることを特徴とする請求項1記載の半導体メモリ。
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