JP4342118B2 - 多気筒内燃機関の吸気装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多気筒内燃機関において、気筒毎に形成された吸気ポートを有するシリンダヘッドに結合される吸気装置であって、気筒間で相互に独立して吸気ポートに連通する複数の吸気路を有する多気筒内燃機関の吸気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の装置として、特開平3−81561号公報に開示された多気筒内燃機関用混合気供給装置が知られている。この混合気供給装置においては、各気筒の吸気ポートに個別に対応すると共に、各々がスロットル弁を備えた複数の吸気道を一体的に形成するスロットルボディに、スロットル弁の直下に燃料を噴射する燃料噴射弁が装着される。そして、スロットルボディの吸気道下端の差込み端部が、シリンダヘッドに形成された吸気ポートの開口端に取り付けられた円筒状のヒートインシュレータの開口に差込まれ、吸気道は、ヒートインシュレータに形成された通路を介して吸気ポートに連通する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来技術では、スロットルボディとシリンダヘッドとの間にヒートインシュレータが介在するため、その分、燃料噴射弁と吸気ポートとの距離が長くなること、およびスロットル弁から吸気ポートに至る吸気道の容積が大きくなることから、これらがスロットル操作に対する機関出力の応答性を遅らせる要因となっている。また、前記従来技術では、スロットル弁および燃料噴射弁が装着されるスロットルボディが一体成形されるため、複数の吸気道の間は、スロットルボディの成形材で埋められる部分が多くなって、スロットルボディの軽量化、ひいては内燃機関の軽量化が困難である。さらに、このスロットルボディでは、例えば気筒数が異なる他機種の内燃機関との間でのスロットルボディの共通化は不可能であり、スロットルボディの共通化による内燃機関のコスト削減ができない。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、スロットル操作に対する機関出力の応答性の向上を図り、さらに内燃機関の軽量化およびコスト削減を図り、吸気装置の良好な組付け性の確保を図ることを目的とする。そして、請求項記載の発明は、さらに、吸気ボディとシリンダヘッドとの間の気密を確保することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
請求項1記載の発明は、気筒毎に形成された吸気ポートを有するシリンダヘッドに結合されると共に、前記気筒間で相互に独立して前記吸気ポートに連通する複数の吸気路を有する多気筒内燃機関の吸気装置において、前記多気筒内燃機関は、Vバンクを形成する1対のバンクを備え、前記シリンダヘッドは、前記1対のバンクにそれぞれ結合される1対のシリンダヘッドであり、前記各吸気路は、上流側吸気路と下流側吸気路とからなり、前記吸気装置は、前記1対のシリンダヘッドに直結または僅かな間隙を介して結合されて前記複数の下流側吸気路が形成される一体成形された単一の吸気ボディと、それぞれが該吸気ボディに別個に結合されて前記上流側吸気路が形成される前記複数のスロットルボディとを備え、前記吸気路毎に燃料噴射弁が設けられ、前記吸気ボディは、前記1対のシリンダヘッドにそれぞれ結合される1対の吸気部と、前記1対の吸気部を結合するリブとを備え、前記1対の吸気部のうちで、一方の吸気部は、前記下流側吸気路のうちの第1下流側吸気路を形成する第1吸気管を有し、他方の吸気部は、前記下流側吸気路のうちの第2下流側吸気路を形成する第2吸気管を有し、前記リブは、全ての前記第1吸気管および全ての前記第2吸気管に直接連結され、1つの前記第1吸気管には、前記リブのうちの、1対の前記第2吸気管にそれぞれ連結される1対の第1リブが連結され、前記多気筒内燃機関の気筒配列方向で隣接する前記1対の第2吸気管同士が1つの連結部により連結され、前記1対の第1リブと、前記連結部とが、ほぼ三角形の3つの辺を構成するように配置される多気筒内燃機関の吸気装置である。
【0006】
この請求項1記載の発明によれば、次の効果が奏される。すなわち、吸気ポートに連通する複数の吸気路を有する吸気装置を構成するスロットルボディと吸気ボディとが結合され、さらに吸気ボディがシリンダヘッドに直結または僅かな間隙を介して結合されるので、前記従来技術に比べて、筒状のヒートインシュレータがない分、スロットル弁と吸気ポートとの間の吸気路の容積が低減され、さらに燃料噴射弁の位置を吸気ポートさらには燃焼室に一層接近させることができるので、スロットル操作に対する機関出力の応答性が向上し、ドライバビリティが向上する。また、スロットルボディは、吸気路毎に別個とされるので、複数のスロットルボディ間には空間が形成されて、吸気装置が軽量化され、ひいては内燃機関が軽量化される。さらに、個々のスロットルボディは、例えば気筒数が異なる他機種の内燃機関にも使用することが可能となって、スロットルボディの共通化ができるので、内燃機関のコスト削減ができる。
【0007】
そのうえ、吸気ボディは一体成形されるため、吸気ボディに全てのスロットルボディを結合した状態で、シリンダヘッドに対して良好な組付け性を確保される。また、吸気ボディが一体成形されるため、別個に吸気ボディに結合されるスロットルボディの相互の位置が常に正規の位置に保たれるので、スロットルボディの脱着によっても、それら相互の正規の位置関係を維持することができる。
複数の吸気管同士はリブにより連結されるので、吸気ボディの所要の剛性が得られると同時に、吸気管同士の間にも空間が形成される結果、吸気装置が軽量化されて内燃機関が軽量化され、さらに該空間を流通する空気により各吸気管が冷却されて、充填効率が向上する結果、機関出力が増加する。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記一方の吸気部は、前記第1吸気管のうちで、前記1つの第1吸気管に前記気筒配列方向で隣接する1つの隣接吸気管を有し、前記1つの第1吸気管は、前記隣接吸気管に1つの第1連結部により連結され、前記リブのうちの、前記隣接吸気管に連結される1つの第2リブは、前記1対の第1リブのうちの、前記気筒配列方向で前記隣接吸気管寄りの一方の第1リブに連結され、前記第1連結部と、前記一方の第1リブと、前記第2リブとが、ほぼ三角形の3つの辺を構成するように配置されるものである。
請求項3記載の発明は、気筒毎に形成された吸気ポートを有するシリンダヘッドに結合されると共に、前記気筒間で相互に独立して前記吸気ポートに連通する複数の吸気路を有する多気筒内燃機関の吸気装置において、前記多気筒内燃機関は、Vバンクを形成する1対のバンクを備え、前記シリンダヘッドは、前記1対のバンクにそれぞれ結合される1対のシリンダヘッドであり、前記各吸気路は、上流側吸気路と下流側吸気路とからなり、前記吸気装置は、前記1対のシリンダヘッドに直結または僅かな間隙を介して結合されて前記複数の下流側吸気路が形成される一体成形された単一の吸気ボディと、それぞれが該吸気ボディに別個に結合されて前記上流側吸気路が形成される前記複数のスロットルボディとを備え、前記吸気路毎に燃料噴射弁が設けられ、前記吸気ボディは、前記1対のシリンダヘッドにそれぞれ結合される1対の吸気部と、前記1対の吸気部を結合するリブとを備え、前記1対の吸気部のうちで、一方の吸気部は、前記下流側吸気路のうちの第1下流側吸気路を形成する第1吸気管を有し、他方の吸気部は、前記下流側吸気路のうちの第2下流側吸気路を形成する第2吸気管を有し、前記リブは、全ての前記第1吸気管および全ての前記第2吸気管に直接連結され、前記一方の吸気部において、前記多気筒内燃機関の気筒配列方向で隣接する前記第1吸気管同士が1つの第1連結部により連結され、前記他方の吸気部において、前記気筒配列方向で隣接する前記第2吸気管同士が1つの第2連結部により連結され、前記リブと、前記第1連結部とが、前記第1連結部を1つの辺とし、前記リブのうちの2つのリブを2つの辺とするほぼ三角形の3つの辺を構成するように配置され、前記リブと、前記第2連結部とが、前記第2連結部を1つの辺とし、前記リブのうちの、1つの前記第1吸気管に連結される2つのリブを2つの辺とするほぼ三角形の3つの辺を構成するように配置される多気筒内燃機関の吸気装置である。
請求項記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項記載の多気筒内燃機関の吸気装置において、前記吸気ボディと前記1対のシリンダヘッドとの間には、該吸気ボディと該1対のシリンダヘッドとが直結または僅かな間隙を介して結合された状態で弾性変形するガスケットが装着されるものである。
【0009】
この請求項記載の事項によれば、次の効果が奏される。すなわち、吸気ボディとシリンダヘッドとが直結または僅かな間隙を介して結合された状態で弾性変形するガスケットが装着されるので、吸気ボディが接合されるシリンダヘッドの接合面が同一平面上になく、接合面の間に僅かな段差がある場合にも、該段差をガスケットにより吸収して、吸気ボディとシリンダヘッドとの間の気密を確保することができる。特に、V型の内燃機関では、一方のシリンダヘッドの接合面と、他方のシリンダヘッドの接合面との間に、それらシリンダヘッドの組付け上、僅かな段差が生じ易いが、ガスケットによりその難点を克服できる。
【0010】
請求項記載の発明は、請求項記載の多気筒内燃機関の吸気装置において、前記吸気ボディの、前記1対のシリンダヘッド側の結合面は、前記1対のシリンダヘッドの接合面に接触または前記間隙を介して対向する対向面と、前記接合面に対面するシール面とから構成され、前記ガスケットは、前記シール面の全面を覆うものである。
【0011】
請求項記載の発明は、請求項から請求項のいずれか1項記載の多気筒内燃機関の吸気装置において、前記1対のバンクの一方のバンクを構成する前記気筒の数は、前記1対のバンクの他方のバンクを構成する前記気筒の数よりも1だけ大きいものである。
請求項記載の発明は、請求項1から請求項のいずれか1項記載の多気筒内燃機関の吸気装置において、全ての前記燃料噴射弁は、前記吸気ボディに装着され、前記各吸気管には、前記燃料噴射弁が挿入される挿入孔を有する挿入部が形成され、前記各挿入孔は、前記下流側吸気路内に突出した位置にあるものである。
請求項記載の発明は、請求項1から請求項のいずれか1項記載の多気筒内燃機関の吸気装置において、全ての前記燃料噴射弁は、前記各燃料噴射弁に燃料を供給する1つの一直線状のデリバリパイプに接続されるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図1〜図10を参照して説明する。
図1を参照すると、本発明に係る吸気装置が適用される多気筒内燃機関Eは、自動2輪車に、そのクランク軸8が左右方向を指向する横置き配置で搭載されるDOHC型で水冷式のV型5気筒4サイクル内燃機関である。内燃機関Eは、Vバンクを形成する前側バンク1Fおよび後側バンク1Rを有するシリンダブロック1と、シリンダブロック1の下部に結合されるクランクケース2と、前側バンク1Fおよび後側バンク1Rの上端部にそれぞれ結合される前側シリンダヘッド3Fおよび後側シリンダヘッド3Rと、前側シリンダヘッド3Fおよび後側シリンダヘッド3Rの上端部にそれぞれ結合されるヘッドカバー4F,4Rとを備える。
なお、この実施例において、「前後左右」は、車両としての自動2輪車を基準にしたときの「前後左右」を意味するものとする。
【0013】
前側バンク1Fを構成する3つの気筒5,5,5と後側バンク1Rを構成する2つの気筒5,5には、ピストン6が摺動自在に嵌合され、各ピストン6と各シリンダヘッド3F,3Rとの間に燃焼室9が形成される。それゆえ、前側バンク1Fを構成する気筒の数は、後側バンク1Rを構成する気筒の数よりも1だけ大きい。
各シリンダヘッド3F,3Rには、気筒5〜5毎に、燃焼室9に開口する1対の吸気口を有する吸気ポート10〜10および燃焼室9に開口する1対の排気口を有する排気ポート11が形成され、前記1対の吸気口および排気口は、シリンダブロック1とクランクケース2との間で回転自在に支持されるクランク軸8の動力により回転駆動される吸気カム軸12および排気カム軸13によりそれぞれ作動される1対の吸気弁14および1対の排気弁15により、所定のタイミングで開閉される。
【0014】
図2を併せて参照すると、前記Vバンクの内側に配置されて、両シリンダヘッド3F,3Rに結合される吸気装置20は、全ての第1燃料噴射弁71が装着される吸気ボディ21と、吸気ボディ21に結合されてスロットル弁50〜50が装着されるスロットルボディ22〜22とを備え、さらに各スロットルボディ22〜22の上流端部に取り付けられて、エアクリーナ(図示されず)を通過した空気を後述する吸気路25〜25に案内するエアファンネル23を備える。また、エアファンネル23には、バックファイアが発生したときに、火炎が前記エアクリーナを通じて外部に達することを防止するために、金網からなるフレームトラップ24が装着される。
【0015】
さらに、吸気装置20は、図3にも示されるように、前側シリンダヘッド3Fの3つの吸気ポート10,10,10にそれぞれ連通する3つの吸気路25,25,25と、後側シリンダヘッド3Rの2つの吸気ポート10,10にそれぞれ連通する2つの吸気路25,25とを有し、これら吸気路25〜25は、相互に連通することなく独立して、対応する吸気ポート10〜10に連通する。そして、各吸気路25〜25は、各スロットルボディ22〜22に形成されてスロットル弁50〜50が配置される上流側吸気路26〜26と、図4にも示されるように、吸気ボディ21に形成される下流側吸気路27〜27とからなる。なお、図1には、各部材等の右方側(図1では奥側)に位置する部材等について、その符号を括弧内に記した。
【0016】
そして、第1燃料噴射弁71と、フレームトラップ24の上方配置されて、フレームトラップ24の開口部24aにその先端部が位置する第2燃料噴射弁72とから噴射された燃料が、各吸気路25〜25に吸入された空気と混合して混合気が形成される。各吸気ポート10〜10を通って燃焼室9に吸入された混合気は点火栓16で点火されて燃焼し、発生する燃焼圧力により往復運動するピストン6が、コンロッド7を介してクランク軸8を回転駆動する。
【0017】
図1,図3を参照すると、吸気装置20が結合される両シリンダヘッド3F,3Rには、前記Vバンクの内側に突出して設けられた棚状の結合部28F,28Rが形成され、両結合部28F,28Rに吸気ボディ21が直結または僅かな間隙を介して結合される。ここで、僅かな間隙が形成される場合、該間隙は、機関本体の振動および熱がシリンダヘッド3F,3Rを通じ吸気ボディ21へ伝達されるのを防止するためのものであり、前述の振動および熱の伝達を防止することができる範囲で、極力小さく設定される。両結合部28F,28Rの、吸気ボディ21との接合面29F,29Rは、クランク軸8の回転軸線方向(以下、単に「軸方向A」という)から見て前記Vバンクを前後方向にほぼ二等分する直線に直交する平面とほぼ平行であり、しかも同一平面上またはほぼ同一平面上にある。ここで、ほぼ同一平面上とは、両接合面29F,29Rの間に、シリンダブロック1への各シリンダヘッド3F,3Rの組付けに伴って発生する可能性がある僅かな段差が存在することを意味する。各接合面29F,29Rには、各気筒5〜5に対応する吸気ポート10〜10の入口端10a〜10aが開口しており、吸気ボディ21が両シリンダヘッド3F,3Rに、ねじ孔30に螺合されるボルト(図示されず)により結合された状態で、両接合面29F,29Rに、吸気ボディ21のシリンダヘッド3F,3R側の後述する対向面37〜37が、接触するか、または前記間隙を介して対向し、吸気ポート10〜10と吸気路25〜25とが連通する。
【0018】
図4,図6,図7を参照すると、軽合金で一体成形される単一の吸気ボディ21は、前側シリンダヘッド3Fに結合される前側吸気部31Fと、後側シリンダヘッド3Rに結合される後側吸気部31Rと、両吸気部31F,31Rを結合するリブ32とを備える。前側吸気部31Fは下流側吸気路27,27,27を形成する3つの吸気管33,33,33を有し、軸方向Aで隣接する吸気管33,33;33,33同士が、連結部34a,34bにより連結される。一方、後側吸気部31Rは下流側吸気路27,27を形成する2つの吸気管33,33を有し、軸方向Aで隣接する吸気管33,33同士が、連結部34cにより連結される。さらに、前側吸気部31Fの中央の吸気管33は、2本のリブ32a,32bにより後側吸気部31Rの両吸気管33,33と連結され、前側吸気部31Fの両端の吸気管33,33から延びるリブ32c,32dが、それぞれリブ32a,32bに結合されて、前側吸気部31Fの吸気管33,33,33と後側吸気部31Rの吸気管33,33とがリブ32により一体に結合され、これらリブ32により、吸気ボディ21の所要の剛性が確保されると共に、前側および後側吸気部31F,31Rの間には空間が形成される。したがって、リブ32は、前側吸気部31Fの全ての吸気管33 ,33 ,33 および後側吸気部31Rの全ての吸気管33 ,33 に直接連結される(図5も参照)。
そして、1つの吸気管33 には、リブ32のうちの、1対の吸気管33 ,33 にそれぞれ連結される1対のリブ32a,32bが連結される。
内燃機関Eの気筒配列方向(すなわち軸方向A)で隣接する1対の吸気管33 ,33 同士が1つの連結部34cにより連結され、1対のリブ32a,32bと、連結部34cとが、ほぼ三角形の3つの辺を構成するように配置される。
前側吸気部31Fは、吸気管33 ,33 ,33 のうちで、吸気管33 に気筒配列方向で隣接する1対の吸気管33 ,33 を有し、吸気管33 は、1対の吸気管33 ,33 にそれぞれ1対の連結部34a,34bにより連結され、リブ32のうちの、1対の吸気管33 ,33 にそれぞれ連結される1対のリブ32c,32dは、それぞれ、1対のリブ32a,32bのうちの、気筒配列方向で吸気管33 ,33 寄りの一方のリブ32a,32bに連結され、連結部34aと、リブ32aと、リブ32cとが、ほぼ三角形の3つの辺を構成するように配置され、連結部34bと、リブ32bと、リブ32dとが、ほぼ三角形の3つの辺を構成するように配置される。
また、前側吸気部31Fにおいて、気筒配列方向で隣接する吸気管33 ,33 ;33 ,33 同士が1つの連結部34a;34bにより連結され、後側吸気部31Rにおいて、気筒配列方向で隣接する吸気管33 ,33 同士が1つの連結部34cにより連結され、リブ32と、連結部34a,34bとが、連結部34aを1つの辺とし、リブ32のうちの2つのリブ32a,32cを2つの辺とするほぼ三角形の3つの辺を構成するように配置され、かつ、連結部34bを1つの辺とし、リブ32のうちの2つのリブ32a,32dを2つの辺とするほぼ三角形の3つの辺を構成するように配置され、さらに、リブ32と、連結部34cとが、連結部34cを1つの辺とし、リブ32のうちの2つのリブ32a,32dを2つの辺とするほぼ三角形の3つの辺を構成するように配置される。
【0019】
図6を参照すると、前側および後側吸気部31F,31Rのそれぞれにおいて、吸気ボディ21の、シリンダヘッド3F,3R側の結合面は、前側シリンダヘッド3Fの接合面29Fに対面するシール面35Fと、後側シリンダヘッド3Rの接合面29Rに対面するシール面35Rと、各シール面35F,35Rから突出して下流側吸気路27〜27の出口端27b〜27bを形成する突出部36〜36に形成される対向面37〜37とから構成される。各対向面37〜37は、突出部36〜36において出口端27b〜27bおよび第1燃料噴射弁71の挿入孔39aの一部を囲むように形成され、吸気ボディ21が前側および後側シリンダヘッド3F,3Rに結合されたとき、両シリンダヘッド3F,3Rの対応する接合面29F,29Rに接触または前記間隙を介して対向する。
【0020】
そして、各シール面35F,35Rには、その全面を覆う形状であって、合成ゴムまたは合成樹脂等からなる弾性を有するガスケット38F,38R(図6において二点鎖線で示される。図1,図7も併せて参照)が装着され、該ガスケット38F,38Rは、吸気ボディ21が両シリンダヘッド3F,3Rに結合された状態で、弾性変形して吸気ボディ21と両シリンダヘッド3F,3Rとの間を気密状態に保持する。
【0021】
さらに、図3,図4,図6,図7に示されるように、各吸気管33〜33には、下流側吸気路27〜27毎に、各吸気ポート10〜10に向けて燃料を噴射する第1燃料噴射弁71が挿入される挿入孔39aを有する装着部39が形成される。各挿入孔39aは、下流側吸気路27 〜27 内に突出した位置にある。
挿入孔39aの先端部39a1は、吸気ボディ21および両シリンダヘッド3F,3Rの接合面29F,29Rに跨って設けられ(図3参照)、この先端部39a1に第1燃料噴射弁71の噴口を有する先端部が位置する。
【0022】
吸気ボディ21のスロットルボディ22〜22側の結合面40〜40は、吸気管33〜33毎に別個に形成され、それら同一平面上にある結合面40〜40は、図5に示されるように、両シリンダヘッド3F,3R側の結合面を構成するシール面35F,35Rおよび対向面37〜37と平行に形成される。そして、吸気ボディ21に形成される孔41およびねじ孔42(図4参照)および各スロットルボディ22〜22に形成される孔43およびねじ孔44(図8参照)により、図8に示されるように、スロットルボディ22の結合面22a(スロットルボディ22,22,22,22の結合面についても同様である)が、吸気ボディ21の結合面40〜40に対して、1対のノックピン45により精度よく位置決めされたうえで、結合面40〜40と接合され、1対のボルト46により、各スロットルボディ22〜22が吸気ボディ21に直結される。
【0023】
図2を参照すると、これらスロットルボディ22〜22が吸気ボディ21に結合された状態で、前側吸気部31Fに結合されて前側スロットルボディ群を構成する3つのスロットルボディ22,22,22と、後側吸気部31Rに結合されて後側スロットルボディ群を構成する2つのスロットルボディ22,22とは、気筒配列方向、すなわち軸方向Aに沿って並設される。そして、3つのスロットル弁50,50,50は軸方向Aに沿って並設され、2つのスロットル弁50,50も軸方向Aに沿って並設される。しかも、各スロットルボディ22〜22に回動自在に支持されて、スロットル弁50〜50に結合される弁軸51〜51のうち、前記前側スロットルボディ群に属するスロットルボディ22,22,22に支持される弁軸51,51,51は、軸方向Aで同軸上に配置され、同様に、前記後側スロットルボディ群に属するスロットルボディ22,22に支持される弁軸51,51は、軸方向Aで同軸上に配置される。
【0024】
さらに、5つのスロットルボディ22〜22にそれぞれ装着されるスロットル弁50〜50は、同調機構52により、一斉に連動して、すなわち同調して開閉作動される。以下、スロットル弁50〜50同士を同調させるこの同調機構52を構成する第1,第2同調機構52,52について説明する。
【0025】
先ず、図8、図9に示されるスロットルボディ22を参照して、スロットル弁50を開閉作動させるための構造についてみると、弁軸51の右端部51aには、スロットルボディ22の外側で駆動レバー53が、弁軸51に一体に固定され、駆動レバー53とスロットルボディ22との間に戻しばね54が設けられて、該戻しばね54のばね力により、スロットル弁50は常時閉弁方向に付勢されている。そして、駆動レバー53には、後述する調整ねじ56が挿入されるスリット53bが形成される係合片53aが設けられる。
【0026】
一方、弁軸51の左端部51bには従動レバー55が固定され、この従動レバー55には調整ねじ56が進退自在に螺合するねじ孔55bが形成される支持片55aが設けられ、調整ねじ56は、位置調整された後、ロックナット57により設定位置に固定される。調整ねじ56は、スロットル弁50の駆動レバー53の係合片53aのスリット53bに係合し、その先端に固定された鍔状の当接部56aが、連動ばね58のばね力により係合片53aに当接するように付勢されている。そして、スロットル弁50を開閉させるための駆動力である回動力は、支持片55a、調整ねじ56、連動ばね58および係合片53aを備える第1同調機構52を介して、従動レバー55から左方側で隣接するスロットル弁50の駆動レバー53に伝達され、スロットル弁50がスロットル弁50の開閉に連動して開閉される。ここで、第1同調機構52は、スロットル弁50の開弁時には、係合片53aを付勢する連動ばね58により、またスロットル弁50の閉弁時には、係合片53aに当接する当接部56aにより、調整ねじ56と係合片53aとの間での相対移動を許容しないようにされる。
そして、駆動レバー53、戻しばね54および従動レバー55等の構造は、他のスロットル弁50,50,50,50に関しても基本的に同様である。
【0027】
再度、図2を参照すると、前記前側スロットルボディ群に属する3つのスロットルボディ22,22,22において、軸方向Aでの一方側、この実施例では右方側での端部に位置するスロットルボディ22に支持される弁軸51の右端部51aには、スロットルグリップ59のスロットル操作に応じて、スロットル操作力を伝達するスロットルワイヤ60が接続されるスロットルドラム61が固定される。それゆえ、スロットル弁50はスロットルドラム61に伝達されるスロットル操作力に基づく回動力により開閉される。そして、スロットル弁50に対して、軸方向Aでの他方側、この実施例では左方側に配置される弁軸51に結合されるスロットル弁50は、第1同調機構52を介して開閉され、同様に、スロットル弁50に対して左方側に配置される弁軸51に結合されるスロットル弁50は、第1同調機構52を介して開閉される。
【0028】
一方、前記後側スロットルボディ群に属する2つのスロットルボディ22,22についてみると、右端部に位置するスロットルボディ22、したがってスロットル弁50は、後側バンク1Rの右端部の気筒5が、前側バンク1Fの右端部の気筒5に対して軸方向Aでの他方側である左方側にオフセットしていることに対応して、スロットル弁50に対して左方側に、両スロットル弁50,50の軸方向Aでの中央点の間の距離で所定距離Sだけオフセットされて配置される。そして、右端部に位置するスロットルボディ22に支持される弁軸51の右端部51aには、第2同調機構52を構成するリンク機構62を介してスロットルドラム61と連結される駆動レバー53が固定される。図10に示されるように、このリンク機構62は、軸長が調整自在であって、両端が軸方向A回りに回動自在でかつ軸方向Aに揺動自在な自在継手64を介してスロットルドラム61および駆動レバー53にそれぞれ結合されるロッド63を備える。リンク機構62によって、スロットルドラム61と駆動レバー53との位置関係が一義的に設定されるため、スロットルドラム61と駆動レバー53とは、両者の間に回動のズレが殆ど生じない状態で連動して、スロットル弁50が、リンク機構62を介して伝達されるスロットルドラム61の回動力により開閉される。そして、スロットル弁50に対して左方側に配置される弁軸51に結合されるスロットル弁50は、第1同調機構52を介して開閉される。
【0029】
図1,図2に示されるように、リブ32の上方であって、前記前側スロットルボディ群に属するスロットルボディ22,22,22と前記後側スロットルボディ群に属するスロットルボディ22,22との間の空間には、第1,第2燃料噴射弁71,72に燃料を供給するデリバリパイプ73〜75が、軸方向Aに平行に延びて配置される。そして、全ての燃料噴射弁72は、1つの一直線状のデリバリパイプ73に接続される。また、リンク機構62は、デリバリパイプ73〜75との干渉を避けるために、前記前側および後側スロットルボディ群のうち、最も右方側に配置される2つのスロットルボディ22,22に支持される弁軸51,51の右端部51a,51aに配置される。
【0030】
また、弁軸51の右端部51aには、ポテンショメータ等の変位センサから構成されて、弁軸51の回動量を検出してスロットル弁開度を検出する開度センサ80が設けられる。そして、前記オフセットにより、スロットルボディ22の右方側に形成される空間を利用して、スロットルドラム61よりも軸方向Aでの幅が大きい開度センサ80が配置されるため、吸気装置20の軸方向Aでの幅が抑制されたものとなる。
【0031】
次に、前述のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
吸気ポート10〜10にそれぞれ連通する吸気路25〜25を有する吸気装置20を構成するスロットルボディ22〜22と吸気ボディ21とが直結され、さらに第1燃料噴射弁71が装着される吸気ボディ21が両シリンダヘッド3F,3Rに直結または前記間隙を介して結合されるので、前記従来技術に比べて、筒状のヒートインシュレータがない分、そしてスロットルボディ22〜22と吸気ボディ21とが直結される分、スロットル弁50〜50と吸気ポート10〜10との間の吸気路25〜25の容積が低減され、さらに第1燃料噴射弁71の位置を吸気ポート10〜10、さらには燃焼室9に一層接近させることができるので、スロットル操作に対する機関出力の応答性が向上し、ドライバビリティが向上する。また、スロットルボディ22〜22は、吸気路25〜25毎に別個とされるので、5つのスロットルボディ22〜22間には空間が形成されて、吸気装置20が軽量化され、ひいては内燃機関Eが軽量化される。さらに、個々のスロットルボディ22〜22は、例えば気筒数が異なる他機種の内燃機関にも使用することが可能となって、スロットルボディの共通化ができるので、内燃機関Eのコスト削減ができる。
【0032】
そのうえ、吸気ボディ21は一体成形されるため、吸気ボディ21に全てのスロットルボディ22〜22を結合した状態で、両シリンダヘッド3F,3Rに対して良好な組付け性を確保される。さらに、両シリンダヘッド3F,3Rの結合部28F,28Rの接合面29F,29Rが、同一平面上またはほぼ同一平面上にあり、吸気ボディ21の両シリンダヘッド3F,3R側の結合面を構成するシール面35F,35Rおよび対向面37〜37も平面とされるため、両シリンダヘッド3F,3Rに対する吸気ボディ21の組付け性が一層向上する。
【0033】
さらに、吸気ボディ21が一体成形されるため、別個に吸気ボディ21に結合されるスロットルボディ22〜22の相互の位置が常に正規の位置に保たれるので、スロットルボディ22〜22の脱着によっても、それら相互の正規の位置関係を維持することができて、同調機構52を介して連動されるスロットル弁50〜50同士の開閉動作にバラツキが発生することが防止されて、良好な同調性が維持できる。
【0034】
吸気ボディ21と両シリンダヘッド3F,3Rとが直結または前記間隙を介して結合された状態で弾性変形するガスケット38F,38Rが、吸気ボディ21のシール面35F,35Rと両シリンダヘッド3F,3Rの接合面29F,29Rとの間に装着されるので、吸気ボディ21が接合される両シリンダヘッド3F,3Rの接合面29F,29Rが同一平面上になく、接合面29F,29Rの間に僅かな段差がある場合にも、該段差をガスケット38F,38Rにより吸収して、吸気ボディ21と両シリンダヘッド3F,3Rとの間の気密を確保することができる。特に、V型の内燃機関Eでは、前側シリンダヘッド3Fの接合面29Fと、後側シリンダヘッド3Rの接合面29Rとの間に、それらシリンダヘッド3F,3Rのシリンダブロック1への組付け上、僅かな段差が生じ易いが、ガスケット38F,38Rによりその難点を克服できる。さらに、ガスケット38F,38Rが変形することにより発生する反力に対しては、リブ32が設けられることにより、所要の剛性が確保されるので、良好なシール性が得られる。
【0035】
吸気ボディ21を構成すると共に、下流側吸気路27〜27を形成する複数の吸気管33〜33同士は、リブ32により連結されるので、吸気ボディ21の所要の剛性が得られると同時に、吸気管33〜33同士の間にも空間が形成される結果、吸気装置20が軽量化されて内燃機関Eが軽量化され、さらに該空間を流通する空気により各吸気管33〜33が冷却されて、充填効率が向上する結果、機関出力が増加する。
【0036】
以下、前述した実施例の一部の構成を変更した例について、変更した構成に関して説明する。
前記実施例では、多気筒内燃機関は、V型のものであったが、直列多気筒内燃機関であってもよく、気筒数も5気筒以外であってよい。さらに、第2燃料噴射弁72は必ずしも設ける必要はない。
【0037】
前記実施例では、気筒5〜5毎に1つの吸気ポート10〜10が設けられるものであったが、2つの吸気口に対応して、気筒毎に2つの相互に独立した吸気ポートを備えるものであってもよい。さらに、気筒毎の1つの吸気ポートに対して、2つの吸気路が連通されるものであってもよい。
【0038】
前記実施例では、吸気ボディ21の前側および後側吸気部31F,31Rはリブ32により結合されたが、前述のリブ32による効果は得られないものの、前側および後側吸気部31F,31Rをブロック状に結合することもできる。また、スロットルボディと吸気ボディとは、ガスケットを介して結合されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸気装置が適用されるV型内燃機関の、図2のI−I線での部分断面を含む左側面図である。
【図2】図1のII矢視図である。
【図3】シリンダヘッドの吸気ポートを示す要部平面図である。
【図4】吸気ボディの上平面図である。
【図5】図4のV矢視図である。
【図6】吸気ボディの下平面図である。
【図7】図4のVII−VII線断面図である。
【図8】スロットルボディの右側面図である。
【図9】スロットルボディの上平面図である。
【図10】リンク機構の部分断面図である。
【符号の説明】
1…シリンダブロック、1F,1R…バンク、2…クランクケース、3F,3R…シリンダヘッド、4F,4R…ヘッドカバー、5〜5…気筒、6…ピストン、7…コンロッド、8…クランク軸、9…燃焼室、10〜10…吸気ポート、11…排気ポート、12,13…カム軸、14…吸気弁、15…排気弁、16…点火栓
20…吸気装置、21…吸気ボディ、22〜22…スロットルボディ、23…エアファンネル、24…フレームトラップ、25〜25…吸気路、26〜26…上流側吸気路、27〜27…下流側吸気路、28F,28R…結合部、29F,29R…接合面、30…ねじ孔、31F,31R…吸気部、32…リブ、33〜33…吸気管、34a,34b,34c…連結部、35F,35R…シール面、36〜36…突出部、37〜37…対向面、38F,38R…ガスケット、39…装着部、40〜40…結合面、41,43…孔、42,44…ねじ孔、45…ノックピン、46…ボルト、
50〜50…スロットル弁、51〜51…弁軸、52…同調機構、53…駆動レバー、54…戻しばね、55…従動レバー、56…調整ねじ、57…ロックナット、58…連動ばね、59…スロットルグリップ、60…スロットルワイヤ、61…スロットルドラム、62…リンク機構、63…ロッド、64…自在継手、
71,72…燃料噴射弁、73〜75…デリバリパイプ、80…開度センサ、
E…内燃機関、A…軸方向、S…距離。

Claims (8)

  1. 気筒毎に形成された吸気ポートを有するシリンダヘッドに結合されると共に、前記気筒間で相互に独立して前記吸気ポートに連通する複数の吸気路を有する多気筒内燃機関の吸気装置において、
    前記多気筒内燃機関は、Vバンクを形成する1対のバンクを備え、
    前記シリンダヘッドは、前記1対のバンクにそれぞれ結合される1対のシリンダヘッドであり、
    前記各吸気路は、上流側吸気路と下流側吸気路とからなり、
    前記吸気装置は、前記1対のシリンダヘッドに直結または僅かな間隙を介して結合されて前記複数の下流側吸気路が形成される一体成形された単一の吸気ボディと、それぞれが該吸気ボディに別個に結合されて前記上流側吸気路が形成される前記複数のスロットルボディとを備え、
    前記吸気路毎に燃料噴射弁が設けられ、
    前記吸気ボディは、前記1対のシリンダヘッドにそれぞれ結合される1対の吸気部と、前記1対の吸気部を結合するリブとを備え、
    前記1対の吸気部のうちで、一方の吸気部は、前記下流側吸気路のうちの第1下流側吸気路を形成する第1吸気管を有し、他方の吸気部は、前記下流側吸気路のうちの第2下流側吸気路を形成する第2吸気管を有し、
    前記リブは、全ての前記第1吸気管および全ての前記第2吸気管に直接連結され
    1つの前記第1吸気管には、前記リブのうちの、1対の前記第2吸気管にそれぞれ連結される1対の第1リブが連結され、
    前記多気筒内燃機関の気筒配列方向で隣接する前記1対の第2吸気管同士が1つの連結部により連結され、
    前記1対の第1リブと、前記連結部とが、ほぼ三角形の3つの辺を構成するように配置されることを特徴とする多気筒内燃機関の吸気装置。
  2. 前記一方の吸気部は、前記第1吸気管のうちで、前記1つの第1吸気管に前記気筒配列方向で隣接する1つの隣接吸気管を有し、
    前記1つの第1吸気管は、前記隣接吸気管に1つの第1連結部により連結され、
    前記リブのうちの、前記隣接吸気管に連結される1つの第2リブは、前記1対の第1リブのうちの、前記気筒配列方向で前記隣接吸気管寄りの一方の第1リブに連結され、
    前記第1連結部と、前記一方の第1リブと、前記第2リブとが、ほぼ三角形の3つの辺を構成するように配置されることを特徴とする請求項記載の多気筒内燃機関の吸気装置。
  3. 気筒毎に形成された吸気ポートを有するシリンダヘッドに結合されると共に、前記気筒間で相互に独立して前記吸気ポートに連通する複数の吸気路を有する多気筒内燃機関の吸気装置において、
    前記多気筒内燃機関は、Vバンクを形成する1対のバンクを備え、
    前記シリンダヘッドは、前記1対のバンクにそれぞれ結合される1対のシリンダヘッドであり、
    前記各吸気路は、上流側吸気路と下流側吸気路とからなり、
    前記吸気装置は、前記1対のシリンダヘッドに直結または僅かな間隙を介して結合されて前記複数の下流側吸気路が形成される一体成形された単一の吸気ボディと、それぞれが該吸気ボディに別個に結合されて前記上流側吸気路が形成される前記複数のスロットルボディとを備え、
    前記吸気路毎に燃料噴射弁が設けられ、
    前記吸気ボディは、前記1対のシリンダヘッドにそれぞれ結合される1対の吸気部と、前記1対の吸気部を結合するリブとを備え、
    前記1対の吸気部のうちで、一方の吸気部は、前記下流側吸気路のうちの第1下流側吸気路を形成する第1吸気管を有し、他方の吸気部は、前記下流側吸気路のうちの第2下流側吸気路を形成する第2吸気管を有し、
    前記リブは、全ての前記第1吸気管および全ての前記第2吸気管に直接連結され、
    前記一方の吸気部において、前記多気筒内燃機関の気筒配列方向で隣接する前記第1吸気管同士が1つの第1連結部により連結され、
    前記他方の吸気部において、前記気筒配列方向で隣接する前記第2吸気管同士が1つの第2連結部により連結され、
    前記リブと、前記第1連結部とが、前記第1連結部を1つの辺とし、前記リブのうちの2つのリブを2つの辺とするほぼ三角形の3つの辺を構成するように配置され、
    前記リブと、前記第2連結部とが、前記第2連結部を1つの辺とし、前記リブのうちの、1つの前記第1吸気管に連結される2つのリブを2つの辺とするほぼ三角形の3つの辺を構成するように配置されることを特徴とする多気筒内燃機関の吸気装置。
  4. 前記吸気ボディと前記1対のシリンダヘッドとの間には、該吸気ボディと該1対のシリンダヘッドとが直結または僅かな間隙を介して結合された状態で弾性変形するガスケットが装着されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項記載の多気筒内燃機関の吸気装置。
  5. 前記吸気ボディの、前記1対のシリンダヘッド側の結合面は、前記1対のシリンダヘッドの接合面に接触または前記間隙を介して対向する対向面と、前記接合面に対面するシール面とから構成され、
    前記ガスケットは、前記シール面の全面を覆うことを特徴とする請求項記載の多気筒内燃機関の吸気装置。
  6. 前記1対のバンクの一方のバンクを構成する前記気筒の数は、前記1対のバンクの他方のバンクを構成する前記気筒の数よりも1だけ大きいことを特徴とする請求項から請求項のいずれか1項記載の多気筒内燃機関の吸気装置。
  7. 全ての前記燃料噴射弁は、前記吸気ボディに装着され、
    前記各吸気管には、前記燃料噴射弁が挿入される挿入孔を有する挿入部が形成され、
    前記各挿入孔は、前記下流側吸気路内に突出した位置にあることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項記載の多気筒内燃機関の吸気装置。
  8. 全ての前記燃料噴射弁は、前記各燃料噴射弁に燃料を供給する1つの一直線状のデリバリパイプに接続されることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項記載の多気筒内燃機関の吸気装置。
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