JP4341862B2 - 既設ダクトの更新方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調・換気機能を一切停止させることなく、老朽化した空調または換気用ダクトを新設ダクトに交換するための既設ダクトの更新方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
建屋内に設備された空調・換気設備もその後の老朽化に伴ってダクトの修理、或いは交換が必要となってくる。従来よりダクトのメンテナンスは、短期的には損傷箇所のみを対象としてダクト外面に当て板を取り付けるなどの応急処置が採られ、また長期的には空調・換気系の健全性を再度回復させるために既設ダクトを新設ダクトに取替えする方法が採られている。
【0003】
前者の方法は、空調・換気機能を停止させることなく補修が可能であるが、あくまでも一時的な処置に過ぎず、他方後者の方法は根本的な対策となり得るが、少なくともダクト交換中は空調・換気機能を停止させる必要があった。
【0004】
空調・換気機能の停止が許される条件の下では、既設ダクトを撤去した後、新規にダクトを取り付ける方法が工費的に最も安価となるため、通常のダクト設備の更新では多用されているが、たとえば24時間空調、換気(全日運転)を必要とする設備に配設されたダクトの更新の場合には、空調・換気機能の停止が厳しく制限されるため、従来は停止時間を極力短くするために既設ダクトを単位ダクト毎に順に段階的に交換していく方法(以下、段階的ダクト取替え方法という。)が採られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この段階的ダクト取替え方法の場合であっても単位ダクトの交換に際し、既設ダクトの撤去と新設ダクトの取付けに要する工事時間帯は、空調または換気が完全に停止することになるため、建屋内の環境が一時的であっても悪化するなどの問題が発生するとともに、単位ダクトの本数回分の空調・換気全停止を頻繁に繰り返しながら、単位ダクト毎に交換を行うため、多くの時間と手間が掛かり、工期が長期化するなどの問題もあった。
【0006】
さらに工事期間中の間、たとえスポット的であっても空調・換気停止が頻繁に発生することになり、特に24時間空調・換気(全日運転)を必要とする設備等に及ぼす影響が大きいなどの問題があった。
【0007】
そこで本発明の主たる課題は、空調・換気機能を一切停止させることなく既設ダクトの交換が行えるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本第1発明は、既設ダクトの更新範囲を跨ぐ区間に仮設バイパスダクトを設け、流路を前記仮設バイパスダクト側に切り替えしている間に、前記更新範囲のダクト交換を行う既設ダクトの更新方法であって、
前記仮設バイパスダクトの接続部位に夫々、背面側開口を塞ぐ背面封鎖板が着脱自在に設けられた仮設バイパスダクト用接続管を接続し、この仮設バイパスダクト用接続管の封鎖空間内で既設ダクト壁面を切断して仮設バイパスダクトへの流通口を形成した後、仮設バイパスダクト用接続管内部に流路を塞ぐパッカーを設け、次いで前記背面封鎖板を取り外して前記仮設バイパスダクト用接続管の間を接続する仮設バイパスダクトを設ける第1工程と、
前記各仮設バイパスダクト用接続管内に設けたパッカーを撤去した後、前記既設ダクト更新範囲の外側部位に夫々、既設ダクト内部に流路を塞ぐパッカーを設け、ダクト流路を前記仮設バイパスダクト側に切り替えする第2工程と、
前記既設ダクト内に設けた対のパッカーに挟まれた更新範囲の既設ダクトを撤去するとともに、この更新範囲に新設ダクトを設置する第3工程と、
前記既設ダクト内に設けたパッカーを夫々撤去した後、仮設バイパスダクト用接続管において再び仮設バイパスダクト用接続管内部にパッカーを設け、仮設バイパスダクトへの流路を封鎖し既設ダクト側に切り替えする第4工程と、
前記仮設バイパスダクトを撤去し、仮設バイパスダクト用接続管の背面側開口に背面封鎖板を取付けるとともに、仮設バイパスダクト用接続管内のパッカーを撤去する第5工程と、からなることを特徴とするものである。
【0009】
より具体的態様に係る第2発明は、既設ダクトの更新範囲を跨ぐ区間に仮設バイパスダクトを設け、流路を前記仮設バイパスダクト側に切り替えしている間に、前記更新範囲のダクト交換を行う既設ダクトの更新方法であって、
前記仮設バイパスダクトの接続部位に夫々、遮断弁によって外部連通孔が開閉自在とされるパッカー第1挿脱孔が設けられるとともに、背面側開口を塞ぐ背面封鎖板が着脱自在に設けられた仮設バイパスダクト用接続管を接続し、この仮設バイパスダクト用接続管の封鎖空間内で既設ダクト壁面を切断して仮設バイパスダクトへの流通口を形成した後、前記パッカー第1挿脱孔を利用して仮設バイパスダクト用接続管内部に流路を塞ぐパッカーを設け、次いで前記背面封鎖板を取り外して前記仮設バイパスダクト用接続管の間を接続する仮設バイパスダクトを設ける第1工程と、
前記各仮設バイパスダクト用接続管内に設けたパッカーを前記パッカー第1挿脱孔より撤去した後、前記既設ダクト更新範囲の外側部位に夫々、遮断弁によって外部連通孔が開閉自在とされるパッカー第2挿脱孔を形成するとともに、このパッカー第2挿脱孔を利用して既設ダクト内部に流路を塞ぐパッカーを設け、ダクト流路を前記仮設バイパスダクト側に切り替えする第2工程と、
前記既設ダクト内に設けた対のパッカーに挟まれた更新範囲の既設ダクトを撤去するとともに、この更新範囲に新設ダクトを設置する第3工程と、
前記既設ダクト内に設けたパッカーを夫々、前記パッカー第2挿脱孔より撤去した後、仮設バイパスダクト用接続管において再び前記パッカー第1挿脱孔を利用して仮設バイパスダクト用接続管内部にパッカーを設け、仮設バイパスダクトへの流路を封鎖し既設ダクト側に切り替えする第4工程と、
前記仮設バイパスダクトを撤去し、仮設バイパスダクト用接続管の背面側開口に背面封鎖板を取付けるとともに、仮設バイパスダクト用接続管内のパッカーを前記パッカー第1挿脱孔より撤去する第5工程と、からなることを特徴とするものである。
【0010】
これらの場合において、たとえば前記パッカーは、流体の供給・排出により膨張・収縮自在のバルーン状パッカーとされ、巻取軸に対して折り込んだ状態でパッカー挿脱孔よりダクト内に挿入され、流体供給による膨張によりパッカー機能を発揮し、撤去時には流体排出により収縮させ前記巻取軸により巻き取った状態で前記パッカー挿脱孔より撤去する方法が好適に採用される。なお、本発明において、「パッカー」には上記バルーン状のもの、後述するゲート式のものなど流路を一時的に遮断できる遮断体のすべてを含むものである。
【0011】
また、背面封鎖板により封鎖された前記仮設バイパスダクト用接続管内において仮設バイパスダクトへの流通口を形成するに当たり、切断装置を走行させる際のガイドとなる穿孔用ガイドレールを既設ダクト外面に形成する一方、前記背面封鎖板に腕挿入孔を形成すると共に、この腕挿入孔に連続してボックス内側に手袋状の腕挿入体を設けておき、前記腕挿入孔より手を差し込み、前記切断装置を直接手に掴んで前記穿孔用ガイドレールに沿って移動させることにより既設ダクトの側面に前記流通口を形成するようにする方法が好適に採用される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
【0013】
図1に示されるように本既設ダクトの更新方法は、老朽化し取替えが必要になった既設ダクト1の更新範囲Lの両側より若干外側部位をそれぞれ接続部位R、Rとして仮設バイパスダクト2を併設し、既設ダクト1内の流路を前記仮設バイパスダクト2に切り替えてダクト流路を確保している間に、前記更新範囲Lの区間のダクト交換を行うものであるが、空調・換気機能を一切停止させることなく工事を行うためには、工事段階毎に種々の事柄が問題となる。具体的には、▲1▼既設ダクト1の流路を確保しながら仮設バイパスダクト2を接続する必要がある。▲2▼ダクト流路を確保しながら更新範囲Lのダクト流路を遮断する必要がある。▲3▼更新範囲Lの既設ダクト1を新設ダクトに交換した後、前記流路遮断を開放できる構造である必要がある。▲4▼仮設バイパスダクト2の撤去時に既設ダクト1から仮設バイパスダクト2への流通口を一時的に遮断する必要がある。
【0014】
以上の問題点を解決しながら工事を行うための方法およびそのための装置について施工手順に従いながら、以下詳述する。
【0015】
工事工程は大別すると、I.仮設バイパスダクト2の併設工程、II.既設ダクト1から仮設バイパスダクト2への流路切替工程、III.既設ダクト1の更新工程、IV.仮設バイパスダクト2から新設ダクトへの流路切替工程、V.仮設バイパスダクト2の撤去工程の5段階からなり、以下各工程毎に詳述する。
【0016】
〔I.仮設バイパスダクト2の併設工程〕
先ず図2に示されるように、既設ダクト1の仮設バイパスダクト2の接続部位R、Rに対して、既設ダクト1から仮設バイパスダクト2に至る流通口を形成するために、所定の形状線に沿って切断が行えるよう穿孔用ガイドレール3を設ける。この穿孔用ガイドレール3は、外面側に突出して方形線状に設けられた左右一対の突条3a、3bからなるもので、図3に示されるように、切断時に使用される、たとえばプラズマトーチ10のヘッド10aを前記突条3a、3bの溝部に当接させ、突条3a、3bの溝部に沿って前記プラズマトーチ10を移動させることにより、方形状のバイパス流通口を後述する仮設バイパスダクト用接続管4A内の封鎖された空間内にて手作業により形成できるようにしたものである。なお、本形態例における前記既設ダクト1は、断面方形状のダクトである。
【0017】
既設ダクト1に対する穿孔用ガイドレール3の取付けが完了したならば、次いで図4に示されるように、前記穿孔用ガイドレール3を包囲する開口を備えた仮設バイパスダクト用接続管4Aを接続する。
【0018】
この仮設バイパスダクト用接続管4Aは、詳細には図5に示されるように、背面側開口に対し着脱自在とされる背面封鎖板4Bを備えた構造の角管であり、両端開口部の周囲には夫々、接続用アングル11,11…を備えるとともに、上面部には採光兼用覗き窓12を備え、かつ一方側の側面にはパッカー第1挿脱孔4aに連通して設けられた遮断弁取付用短管13を介し、たとえばゲート式の遮断弁14が設けられている。この遮断弁14に対しては、後述するパッカー挿入・巻取装置6を前記仮設バイパスダクト用接続管4A内に挿入する際のガイドとなる挿入ガイド管5が着脱自在に接続できるようになっている。
【0019】
前記背面封鎖板4Bは、封鎖板本体15の外面側周囲に接続用アングル16,16…を備えると共に、採光兼用覗き窓17を備え、かつ左右対の腕挿入孔15a、15bに連続して手袋状の腕挿入体18が設けられている。また、プラズマトーチ10の動力ケーブルを挿通するためのケーブル貫通孔15cが形成されている。
【0020】
一方、前記挿入ガイド管5より仮設バイパスダクト用接続管4A内に挿入されるパッカー挿入・巻取装置6は、詳細には図6に示されるように、側部に開口19aを有する外筒19と、この外筒19内に挿入されるパッカー巻取軸20とから構成されるもので、前記パッカー巻取軸20は、手元側および先端部に円板22,23が一体的に設けられ、前記外筒19に挿入した状態でパッカー巻取軸20が略中心に保持されるようになっている。また、手元側端部にはパッカー巻取軸20を軸芯回りに回転させるために把手21aが設けられている。
【0021】
前記パッカー巻取軸20には、複数本のロープ24、24…の一端が緊結され、このロープ24,24…の他端側にはバルーン状のパッカー26が連結されている。このパッカー26は、たとえばキャンバス布、ナイロン布、ポリエステル布、ガラスクロス、カーボンクロスなどの適宜のシート素材を用い、これを前記仮設バイパスダクト用接続管4Aの内部形状に合わせて立方形状に縫製加工した袋体であり、図7に示されるように、袋体内部には、形状保持のために複数本の形状保持用ロープ27,27…によって対面壁同士が連結されているとともに、正面下部にはエア給排管25が接続される送排気ノズル28が設けられている。パッカー挿入・巻取装置6は、前記パッカー26からエアを抜いて前記パッカー巻取軸20を一方向に回転させてパッカー26を巻き取り、外筒19に挿入した状態としておく。
【0022】
前記仮設バイパスダクト用接続管4Aを既設ダクト1に接続し終えたならば、図8に示されるように、背面封鎖板4Bの腕挿入孔15a、15bより腕を挿入し、かつケーブル貫通孔15cを通して仮設バイパスダクト用接続管4A内に挿入されたプラズマトーチ10を手に持って、トーチヘッド10aを穿孔用ガイドレール3に沿って移動させることにより、図9(A)に示されるように、既設ダクト1の側面にバイパス流通口1cを形成する。切断された切断片1aは、図9(B)に示されるように、仮設バイパスダクト用接続管4Aの背面封鎖板4B側に移動しておく。
【0023】
次に、図10に示される手順により、前記パッカー挿入・巻取装置6により仮設バイパスダクト用接続管4Aの流路を一時的に閉鎖し、前記背面封鎖板4Bを撤去するとともに、前記仮設バイパスダクト2を併設する。先ず、遮断弁14に挿入ガイド管5を接続し、前記遮断弁14を全開とし前記挿入ガイド管5の開口よりパッカー挿入・巻取装置6を挿入する。挿入し終えたならば、図10(C)に示されるように、挿入ガイド管5を取り外し、パッカー巻取軸20をパッカー26の展開方向に回転させながら、エア給排管25を通じてパッカー26内にエアを供給し、パッカー26を膨張させることにより仮設バイパスダクト用接続管4Aの流路を封鎖する。その後、図11に示されるように、パッカー26により封鎖した状態のままで、背面封鎖板4Bおよび切断片1aを撤去し、仮設バイパスダクト用接続管4A,4A同士を連結する仮設バイパスダクト2を取り付ける。
【0024】
仮設バイパスダクト2の取付けが完了したならば、次いで前記パッカー挿入・巻取装置6の撤去作業を行い、現状の既設ダクト流路から既設ダクト1及び仮設バイパスダクト2の両方に切り替えする。具体的には、図12に示されるように、パッカー26からエアを排出した後、パッカー巻取軸20を回転させてパッカー26を外筒19内に巻き取ったならば、挿入ガイド管5を取付け、パッカー第1挿脱孔4aより前記パッカー挿入・巻取装置6を引き抜く。そして、遮断弁14を全閉とし、挿入ガイド管5と共にパッカー挿入・巻取装置6を撤去した後、遮断弁14に閉止板29を取り付ける。
【0025】
〔II.既設ダクト1から仮設バイパスダクト2への流路切替工程〕
前述I工程により仮設バイパスダクト2の併設が完了したならば、次に既設ダクト1の更新区間流路を封鎖して流路を仮設バイパスダクト2側に切り替える。
【0026】
先ず図13に示されるように、既設ダクト1側において、仮設バイパスダクト用接続管4A,4Aの内側位置であって、かつ更新範囲Lの両側位置に夫々、遮断弁取付用短管13を設けると共に、これに連続してゲート式の遮断弁14を設け、この遮断弁14に対して図14に示されるように穿孔機7を取り付ける。穿孔機7は、図15に示されるように、回転モータ32により軸芯回りに回転自在とされるとともに、推進ガイド34により支持されたドリルロッド30の先端にドリルビット31を備えた構造のもので、前記ドリルビット31を退避させるための退避管35を介して取り付けられる。遮断弁14を全開とし推進ガイド34により支持されたドリルロッド30を推進させることにより既設ダクト1にパッカー第2挿脱孔1bを形成したならば、ドリルビット31を前記退避管35まで後退させ、遮断弁14を全閉とすることにより既設ダクト1内を流下する気体を外部に漏洩させることなく、既設ダクト1に前記パッカー第2挿脱孔1bを形成することができる。なお、符号33はドリルロッド30推進時のストッパーである。
【0027】
既設ダクト1に遮断弁14に連通するパッカー第2挿脱孔1bを形成したならば、穿孔機7を取り外し、図16に示されるように、遮断弁14に挿入ガイド管5を取り付けるとともに、挿入ガイド管5よりパッカー挿入・巻取装置6を挿入し、図17に示されるように、前述の仮設バイパスダクト用接続管4A内にパッカーを形成した要領に従って、既設ダクト1内部にパッカー26、26を設けることにより、更新範囲Lのダクト流路が封鎖され、この更新範囲L区間の流路が仮設バイパスダクト2側に切り替えられる。
【0028】
〔III.既設ダクト1の更新工程〕
前記II工程において既設ダクト2の更新範囲Lを跨ぐ両側に夫々、パッカー26,26を設置したならば、図17に示されるように、これらパッカー26,26の隣接位置で既設ダクト1を切断し、次いで図18に示されるように、既設ダクト2の各開口に夫々、一時的に閉鎖板36,36を取り付ける。その後、閉鎖板36、36を撤去し、図19に示されるように、更新範囲Lに新設ダクト8を挿入設置する。
【0029】
〔IV.仮設バイパスダクト2から新設ダクトへの流路切替工程〕
新設ダクト8への更新が完了したならば、次に流路を現状の仮設バイパスダクト2側から既設ダクト1側に戻すようにする。
【0030】
図20および図21に示されるように、パッカー26からエアを排出した後、パッカー巻取軸20を回転させてパッカー26を外筒19内に巻き取ったならば、挿入ガイド管5を取付け、パッカー第2挿脱孔1bより前記パッカー挿入・巻取装置6を引き抜く。そして、遮断弁14を全閉とし、挿入ガイド管5と共にパッカー挿入・巻取装置6を撤去したならば、遮断弁14に閉止板37を取り付ける。
【0031】
次に、図22に示されるように、再び仮設バイパスダクト用接続管4Aに挿入ガイド管5を取り付けるとともに、パッカー挿入・巻取装置6を挿入し、仮設バイパスダクト用接続管4A内部に再びパッカー26を設け、仮設バイパスダクト2の流路を塞ぎ、流路を仮設バイパスダクト2から既設ダクト1側に切り替えする。
【0032】
〔V.仮設バイパスダクト2の撤去工程〕
仮設バイパスダクト用接続管4A内部にパッカー26を設け、流路を既設ダクト1側に切り替えした状態で、図23に示されるように、仮設バイパスダクト2を撤去するとともに、仮設バイパスダクト用接続管4Aに背面封鎖板4Bを取付け背面側の開口を封鎖する。その後、パッカー26からエアを排出し、パッカー巻取軸20を回転させてパッカー26を外筒19内に巻き取ったならば、挿入ガイド管5を取付け、パッカー第1挿脱孔4aより前記パッカー挿入・巻取装置6を引き抜く。そして、遮断弁14を全閉とし、挿入ガイド管5と共にパッカー挿入・巻取装置6を撤去し、遮断弁14に閉止板29を取付けてすべての作業を完了する。
【0033】
以上、本既設ダクトの更新方法について詳述したが、本方法は上記一具体例に示される方法以外に、各工程において種々の変更が可能である。たとえば、仮設バイパスダクト用接続管4Aにおけるパッカー形成に当たり、本例ではパッカー挿入・巻取装置6を用いたが、図24に示されるように、仮設バイパスダクト用接続管4Aに直接、ゲート弁を移動させることにより流路を開放/封鎖できるようにしたゲート式パッカー装置39を設けるようにしてもよい。また、既設ダクト1に対する流通口1cの形成に当たり、本例ではプラズマトーチ10を直接手に持って切断作業を行うようにしたが、前記仮設バイパスダクト用接続管4A内に自動走行可能な切断装置を設備し、スイッチボタン一つで流通口1cを形成できるようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上詳説のとおり本発明によれば、空調・換気機能を一切停止させることなく既設ダクトの交換が行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本既設ダクトの更新方法の概要説明図である。
【図2】既設ダクト1に対する穿孔用ガイドレール3の取付け要領を示す、(A)は平面図、(B)は正面図である。
【図3】前記穿孔用ガイドレール3による穿孔要領図である。
【図4】既設ダクト1に対する穿孔作業ボックス4の取付け状態図である。
【図5】穿孔作業ボックス4の分解斜視図である。
【図6】パッカー挿入・巻取装置6の分解斜視図である。
【図7】パッカー26を示す、(A)は正面図、(B)は平面図である。
【図8】バイパス流通口切断要領図である。
【図9】切断片1aの取り扱い要領図である。
【図10】仮設バイパスダクト用接続管4Aにおけるパッカー26の形成要領図である。
【図11】仮設バイパスダクト2の取付け要領図である。
【図12】仮設バイパスダクト用接続管4Aにおけるパッカー26の撤去要領図である。
【図13】既設ダクト1におけるパッカー挿脱孔1b形成手順図(その1)である。
【図14】既設ダクト1におけるパッカー挿脱孔1b形成手順図(その2)である。
【図15】その際に用いられる穿孔機7の構造概略図である。
【図16】既設ダクト1におけるパッカー26の取付け要領図(その1)である。
【図17】既設ダクト1におけるパッカー26の取付け要領図(その2)である。
【図18】既設ダクト1の撤去要領図である。
【図19】新設ダクト8の取付け要領図である。
【図20】既設ダクト1におけるパッカー撤去要領図(その1)である。
【図21】既設ダクト1におけるパッカー撤去要領図(その2)である。
【図22】仮設バイパスダクト用接続管4Aにおけるパッカー形成要領図である。
【図23】仮設バイパスダクト2の撤去要領図である。
【図24】パッカー装置の変形例図である。
【符号の説明】
1…既設ダクト、1a…切断片、1b…パッカー第2挿脱孔、1c…流通口、2…仮設バイパスダクト、3…穿孔用ガイドレール、4A…仮設バイパスダクト用接続管、4a…パッカー第1挿脱孔、4B…背面封鎖板、5…挿入ガイド管、6…パッカー挿入・巻取装置、7…穿孔機、8…新設ダクト、10…プラズマトーチ、13…遮断弁取付用短管、14…遮断弁、19…外筒、20…パッカー巻取軸、25…エア給排管、26…パッカー

Claims (4)

  1. 既設ダクトの更新範囲を跨ぐ区間に仮設バイパスダクトを設け、流路を前記仮設バイパスダクト側に切り替えしている間に、前記更新範囲のダクト交換を行う既設ダクトの更新方法であって、
    前記仮設バイパスダクトの接続部位に夫々、背面側開口を塞ぐ背面封鎖板が着脱自在に設けられた仮設バイパスダクト用接続管を接続し、この仮設バイパスダクト用接続管の封鎖空間内で既設ダクト壁面を切断して仮設バイパスダクトへの流通口を形成した後、仮設バイパスダクト用接続管内部に流路を塞ぐパッカーを設け、次いで前記背面封鎖板を取り外して前記仮設バイパスダクト用接続管の間を接続する仮設バイパスダクトを設ける第1工程と、
    前記各仮設バイパスダクト用接続管内に設けたパッカーを撤去した後、前記既設ダクト更新範囲の外側部位に夫々、既設ダクト内部に流路を塞ぐパッカーを設け、ダクト流路を前記仮設バイパスダクト側に切り替えする第2工程と、
    前記既設ダクト内に設けた対のパッカーに挟まれた更新範囲の既設ダクトを撤去するとともに、この更新範囲に新設ダクトを設置する第3工程と、
    前記既設ダクト内に設けたパッカーを夫々撤去した後、仮設バイパスダクト用接続管において再び仮設バイパスダクト用接続管内部にパッカーを設け、仮設バイパスダクトへの流路を封鎖し既設ダクト側に切り替えする第4工程と、
    前記仮設バイパスダクトを撤去し、仮設バイパスダクト用接続管の背面側開口に背面封鎖板を取付けるとともに、仮設バイパスダクト用接続管内のパッカーを撤去する第5工程と、
    からなることを特徴とする既設ダクトの更新方法。
  2. 既設ダクトの更新範囲を跨ぐ区間に仮設バイパスダクトを設け、流路を前記仮設バイパスダクト側に切り替えしている間に、前記更新範囲のダクト交換を行う既設ダクトの更新方法であって、
    前記仮設バイパスダクトの接続部位に夫々、遮断弁によって外部連通孔が開閉自在とされるパッカー第1挿脱孔が設けられるとともに、背面側開口を塞ぐ背面封鎖板が着脱自在に設けられた仮設バイパスダクト用接続管を接続し、この仮設バイパスダクト用接続管の封鎖空間内で既設ダクト壁面を切断して仮設バイパスダクトへの流通口を形成した後、前記パッカー第1挿脱孔を利用して仮設バイパスダクト用接続管内部に流路を塞ぐパッカーを設け、次いで前記背面封鎖板を取り外して前記仮設バイパスダクト用接続管の間を接続する仮設バイパスダクトを設ける第1工程と、
    前記各仮設バイパスダクト用接続管内に設けたパッカーを前記パッカー第1挿脱孔より撤去した後、前記既設ダクト更新範囲の外側部位に夫々、遮断弁によって外部連通孔が開閉自在とされるパッカー第2挿脱孔を形成するとともに、このパッカー第2挿脱孔を利用して既設ダクト内部に流路を塞ぐパッカーを設け、ダクト流路を前記仮設バイパスダクト側に切り替えする第2工程と、
    前記既設ダクト内に設けた対のパッカーに挟まれた更新範囲の既設ダクトを撤去するとともに、この更新範囲に新設ダクトを設置する第3工程と、
    前記既設ダクト内に設けたパッカーを夫々、前記パッカー第2挿脱孔より撤去した後、仮設バイパスダクト用接続管において再び前記パッカー第1挿脱孔を利用して仮設バイパスダクト用接続管内部にパッカーを設け、仮設バイパスダクトへの流路を封鎖し既設ダクト側に切り替えする第4工程と、
    前記仮設バイパスダクトを撤去し、仮設バイパスダクト用接続管の背面側開口に背面封鎖板を取付けるとともに、仮設バイパスダクト用接続管内のパッカーを前記パッカー第1挿脱孔より撤去する第5工程と、
    からなることを特徴とする既設ダクトの更新方法。
  3. 前記パッカーは、流体の供給・排出により膨張・収縮自在のバルーン状パッカーとされ、巻取軸に対して折り込んだ状態でパッカー挿脱孔よりダクト内に挿入され、流体供給による膨張によりパッカー機能を発揮し、撤去時には流体排出により収縮させ前記巻取軸により巻き取った状態で前記パッカー挿脱孔より撤去する請求項2記載の既設ダクトの更新方法。
  4. 背面封鎖板により封鎖された前記仮設バイパスダクト用接続管内において仮設バイパスダクトへの流通口を形成するに当たり、切断装置を走行させる際のガイドとなる穿孔用ガイドレールを既設ダクト外面に形成する一方、前記背面封鎖板に腕挿入孔を形成すると共に、この腕挿入孔に連続してボックス内側に手袋状の腕挿入体を設けておき、前記腕挿入孔より手を差し込み、前記切断装置を直接手に掴んで前記穿孔用ガイドレールに沿って移動させることにより既設ダクトの側面に前記流通口を形成するようにする請求項1〜3いずれかに記載の既設ダクトの更新方法。
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