JP4341580B2 - チップのピックアップ装置およびピックアップ方法 - Google Patents

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本発明は、シートに貼着された半導体チップをピックアップするチップのピックアップ装置およびピックアップ方法に関するものである。
半導体ウェハから切り出された個片の半導体チップ(以下、単に「チップ」と略称する。)をリードフレームなどの基板に実装するダイボンディング装置は、シートに貼着保持されたチップを吸着して取り出すチップのピックアップ装置を備えている。このピックアップ装置においては、部品認識用のカメラによってチップを撮像して認識されたチップ位置にしたがって、ピックアップ対象のチップをピックアップヘッドに位置合わせするようになっている。そして、ピックアップヘッドによるチップの取り出し動作においては、シートの下面を下受部によって下受けしながら下受部に設けられたエジェクタピンによってチップを下面側から突き上げてシートからの取り出しを容易にした状態で、チップをピックアップする(例えば特許文献1参照)。
特開2004−165244号公報
ところで近年半導体装置の種類が多様化し、CCDやCMOSチップなど、半導体ウェハにおいて個片に切り出された状態におけるチップのサイズが従来と比較して大きいものや長尺形状のものなどがピックアップの対象となっている。このような大形チップや長尺チップを対象とする場合には、上述の下受部もチップに対応した大形のものを用いる必要がある。しかしながら、大形の下受部を用いる場合には、半導体ウェハに貼着された複数のチップを順次ピックアップ対象とする過程において、以下に説明するように、半導体ウェハを保持するエキスパンドリングと下受部との干渉という問題が生じる。
半導体ウェハはシートの外周部の下面側をエキスパンドリングに押しつけた状態で支持されており、下受部はエキスパンドリングの内側で水平移動することにより、ピックアップ対象のチップに位置合わせされる。このとき最外縁部に位置するチップを対象とする場合には、このチップはエキスパンドリングに近接した位置にあるため、このチップに位置合わせされる下受部とエキスパンドリングとの干渉が生じる場合がある。
すなわち、最外縁部のチップとエキスパンドリングとの間隔が小さい場合には、大形の下受部を最外縁部のチップに位置合わせすることができない。このため、大形の下受部を採用する場合には、エキスパンドリングの径を大きくするか、またはシートにおけるチップ貼着範囲を縮小するか、どちらかを選択することを余儀なくされていた。このように従来のチップのピックアップ装置には、シートの下面側に当接して保持する下受部をチップに応じた適正なサイズとすることが困難であるという問題点があった。
そこで本発明は、シートの下面側に当接して保持する下受部をチップに応じた適正なサイズとすることができるチップのピックアップ装置およびピックアップ方法を提供することを目的とする。
本発明のチップのピックアップ装置は、シートに貼着されたチップをピックアップするチップのピックアップ装置であって、前記シートに下方から円筒状の支持部材を押しつけることにより前記シートを支持するシート支持部と、前記チップを前記貼着による保持力
に抗して前記シートから剥離させて取り出すピックアップ手段と、前記シートの下面に当接する当接面を有しこの当接面によってピックアップ対象のチップを前記シートを介して下受けする下受部と、前記下受部に設けられ前記剥離の促進およびまたは前記保持力の低減により前記ピックアップ手段による前記チップの取り出しを容易にするピックアップ補助手段と、前記シートに貼着されたチップを撮像する撮像手段と、前記シート支持部を水平方向に移動させる支持部移動機構と、前記下受部を昇降させる下受昇降機構と、前記支持部移動機構および下受昇降機構を制御する移動制御手段とを備え、前記移動制御手段は、前記シートに貼着されたチップを前記撮像手段に対して位置合わせするとともに前記下受部を前記シートに対して昇降させることにより、前記下受部を前記シートの下面に当接させた状態で前記撮像手段によってチップを撮像する当接撮像モードと、前記下受部を前記シート支持部と干渉しない位置まで前記シートの下面から離隔させた退避状態で前記撮像手段によってチップを撮像する退避撮像モードとの少なくとも2種類の撮像モードによってチップの撮像を行うための移動動作を、前記支持部移動機構および下受昇降機構に行わせる。
本発明のチップのピックアップ方法は、上面にチップが貼着されたシートに下方から円筒状の支持部材を押しつけることにより前記シートを支持するシート支持部と、前記チップを前記貼着による保持力に抗して前記シートから剥離させて取り出すピックアップ手段と、前記シートの下面に当接する当接面を有しこの当接面によってピックアップ対象のチップを前記シートを介して下受けする下受部と、前記下受部に設けられ前記剥離の促進およびまたは前記保持力の低減により前記ピックアップ手段による前記チップの取り出しを容易にするピックアップ補助手段と、前記シートに貼着されたチップを撮像する撮像手段と、前記シート支持部を水平方向に移動させる支持部移動機構と、前記下受部を昇降させる下受昇降機構と、前記支持部移動機構および下受昇降機構を制御する移動制御手段とを備えたチップのピックアップ装置によって、前記シートに貼着されたチップをピックアップするチップのピックアップ方法であって、前記支持部移動機構および昇降移動機構を制御して前記シートに貼着されたチップを前記撮像手段に対して位置合わせするとともに前記下受部を前記シートに対して昇降させることにより、前記下受部を前記シートの下面に当接させた状態で前記撮像手段によってチップを撮像する当接撮像モードと、前記下受部を前記シート支持部と干渉しない位置まで前記シートの下面から離隔させた退避状態で前記撮像手段によってチップを撮像する退避撮像モードとの少なくとも2種類の撮像モードによってチップの撮像を行う。
本発明によれば、下受部をシートの下面に当接させた状態でチップを撮像する当接撮像モードと、下受部をシート支持部と干渉しない位置までシートの下面から離隔させた退避状態でチップを撮像する退避撮像モードとの少なくとも2種類の撮像モードによってチップの撮像動作を行うことにより、大形のチップや長尺のチップなどを対象とする場合にあっても、シートの下面側に当接して保持する下受部をチップに応じた適正なサイズに設定して安定したピックアップ動作を実現することができる。
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態のチップ搭載装置の側面図、図2は本発明の一実施の形態のチップ搭載装置におけるピックアップ動作の説明図、図3は本発明の一実施の形態のチップ搭載装置における撮像動作の説明図、図4は本発明の一実施の形態のチップ搭載装置の制御系の構成を示すブロック図、図5は本発明の一実施の形態のチップ搭載装置の表示画面を示す図、図6は本発明の一実施の形態のチップのピックアップ方法におけるチップの撮像動作を示す図、図7,図8,図9は本発明の一実施の形態のチップのピックアップ方法の動作フロー図、図10は本発明の一実施の形態のチップのピックアップ方法におけるエジェクタ非干渉エリアの説明図
である。
まず図1を参照して、チップ搭載装置の構造を説明する。図1において、基台1上には部品供給ステージ2が、X軸テーブル7X、Y軸テーブル7Yよりなる部品供給ステージ移動機構7によって水平移動可能に配設されている。部品供給ステージ2は治具ホルダ3を備えており、治具ホルダ3はシート5が装着されたリング状の治具4を着脱自在に保持する。シート5には、電子部品である半導体チップ6(以下、単に「チップ6」と略記。)が個片に分離された状態で貼着されている。
治具ホルダ3の下面側には、中空円筒形状のエキスパンドリング9が配設されている。シート5からのチップ6のピックアップは、エキスパンドリング9を押付け機構(図示省略)によってシート5の下面に対して相対的に押し付けた状態で行われる。すなわち、治具ホルダ3およびエキスパンドリング9は、シート5に下方から円筒状の支持部材であるエキスパンドリング9を押しつけることによりシート5を支持するシート支持部となっている。そして部品供給ステージ移動機構7は、このシート支持部を水平方向に移動させる支持部移動機構となっている。
治具ホルダ3に保持されたシート5の下方には、エジェクタ機構8が逆L字形状の保持ブラケット1bを介して基台1に固定保持されている。上方から見ると、エジェクタ機構8は後述する部品観察カメラ17と同一水平位置に配置されており、この位置は後述する保持ツール20によってシート5からチップ6を取り出すピックアップ位置Pとなっている。エジェクタ機構8は、シート5の下面に当接する筒状の下受部8aおよび下受部8aを昇降させる下受昇降機構8bを備えている。エジェクタ機構8は、部品保持ヘッド19によるチップ6のピックアップの際に、チップ6のシート5からの剥離を促進する機能を有している。
基台1上には、部品供給ステージ2に隣接して基板保持ステージ10が配設されている。基板保持ステージ10は基台1に立設された支持ポスト1cの上部に基板保持テーブル11を固定した構成となっており、基板保持テーブル11はチップ6が搭載される基板12を保持する。基板保持テーブル11を対象とした基板12の搬入・搬出は、基板搬送機構21(図4参照)によって行われる。
基台1上面の両端部に立設された支持ポスト1aには、部品保持ヘッド移動機構16が架設されており、部品保持ヘッド移動機構16には部品保持ヘッド19が水平移動自在に配設されている。部品保持ヘッド19の下部には保持ツール20が装着されており、部品保持ヘッド19を部品供給ステージ2に設定されたピックアップ位置に移動させて保持ツール20を下降させることにより、保持ツール20はピックアップ位置Pに位置合わせされたチップ6の上面に接触し、このチップ6を真空吸着により保持して取り出す。すなわち保持ツール20を備えた部品保持ヘッド19は、チップ6を貼着による保持力に抗してシート5から剥離させて取り出すピックアップ手段となっている。
このピックアップ動作によりチップ6を保持した部品保持ヘッド19を基板保持テーブル10の上方に移動させて、基板保持テーブル11に保持された基板12に対して保持ツール20を昇降させることにより、保持ツール20に保持されたチップ6は基板12に搭載される。部品保持ヘッド移動機構16および部品保持ヘッド19は、シート5上のチップ6をピックアップして保持する保持ツール20を備え、部品供給ステージ2と基板保持ステージ10との間を往復移動してチップ6を基板に搭載する部品搭載機構となっている。
左側の支持ポスト1aの上部には逆L型の支持ブラケット15が固定されており、支持
ブラケット15には部品観察カメラ17が保持ツール20によるピックアップ位置P、すなわちエジェクタ機構8の直上に位置して保持されている。部品供給ステージ移動機構7によって部品供給ステージ2を水平移動させることにより、シート5上のチップ6は部品観察カメラ17に対して相対移動し、これにより、部品観察カメラ17によってシート5に保持された任意のチップ6を撮像することができる。この撮像結果を制御部24の電子部品認識部24c(図4参照)によって認識処理することによりチップ6の位置が認識される。部品観察カメラ17は、シート5に貼着されたチップ6を撮像する撮像手段となっている。
次に図2を参照して、部品供給ステージ2からチップ6を部品保持ヘッド19によって取り出すピックアップ動作について説明する。図2(a)に示すように、治具4が装着された治具ホルダ3を押し付け機構(図示省略)によってエキスパンドリング9に対して相対的に下降させることにより、シート5はエキスパンドリング9の上端部9aに対して押し付けられる。これによりシート5は水平方向に展張され、上面に貼着された個片のチップ6相互の間隔が開いてチップ6のシート5からの取り出しが容易になる。
下受部8aはピン昇降機構14aによって昇降するエジェクタピン14を内蔵した円筒状部材であり、下受部8aの上面はシート5の下面に当接して下受けする当接面8cとなっている。当接面8cの径サイズは、ピックアップ対象となるチップ6の全面を安定して下受けすることができるような大きさに設定されている。当接面8cにはピン挿通孔8dが設けられており、ピン昇降機構14aを駆動することによりエジェクタピン14はピン挿通孔8dを介して当接面8cから上方に突出する。
部品保持ヘッド19によってチップ6を取り出すピックアップ動作においては、まず下受部8aおよび部品保持ヘッド19をピックアップ対象のチップ6に位置合わせする。次いで図2(b)に示すように、下受昇降機構8bを駆動して下受部8aを上昇させて当接面8cをシート5の下面に当接させ、ピックアップ対象のチップ6を下受けする。
そして部品保持ヘッド19を下降させて保持ツール20をチップ6の上面に当接させて図示せぬ吸引手段で真空吸引するとともに、ピン昇降機構14aを駆動してエジェクタピン14を当接面8cから突出させ、シート5を突き破ってチップ6を下方から突き上げる。このエジェクタピン14による突き上げにより、チップ6を貼着による保持力に抗してシート5から取り出す際の剥離が促進され、部品保持ヘッド19によって確実にチップ6を取り出すことができる。
したがって下受部8aは、シート5の下面に当接する当接面8cを有しこの当接面8cによってピックアップ対象のチップ6をシート5を介して下受けする下受部となっており、部品供給ステージ移動機構7は下受部をシート5に対して水平方向に相対的に移動させる下受け移動機構となっている。そしてエジェクタピン14およびピン昇降機構14aは、下受部8aに設けられ剥離の促進により、前述のピックアップ手段によるチップ6の取り出しを容易にするピックアップ補助手段となっている。
なお、ピックアップ補助手段としては、下受部8aに設けられたエジェクタピン14およびピン昇降機構14a以外にも、各種の方法を用いることができる。例えば、チップ6のシート5からの剥離を促進する手段として、エジェクタピン14で突き上げる替わりに、当接面8cに真空吸引溝を設け、シート5を下面側から吸引するようにしてもよい。
またピックアップ補助手段として、シート5の剥離を直接的に促進する替わりに、チップ6をシート5に貼着する保持力を低減させることによってチップ6の取り出しを容易にするような構成を採用してもよい。すなわち、シート5においてチップ6を貼着保持する
粘着剤として紫外線照射により保持力が低減するような性質のものを用い、ピックアップ対象のチップ6の直下のシート5に対して紫外線を照射することにより、ピックアップ動作時にシート5によるチップ6の保持力を低減する。もちろん、ピックアップ補助手段として、シート5の保持力を低減させるとともに、チップ6のシート5からの剥離を促進するようにしてもよい。
次に図3を参照して、部品観察カメラ17によるチップ6の撮像動作について説明する。前述のように、部品供給ステージ2からのチップ6の取り出しに際しては、シート5上のチップ6の位置を認識するために部品観察カメラ17によってチップ6を撮像するが、このとき、チップ6を正しく水平な姿勢に保つために、下受部8aを上昇させて当接面8cによってチップ6をシート5を介して下受けすることが望ましい。すなわち部品観察カメラ17に対して部品供給ステージ2を移動させて撮像対象のチップ6をピックアップ位置Pに移動させる際には、部品観察カメラ17の撮像光軸C1と下受部8aの中心軸C2とが一致した状態でエジェクタ機構8を部品観察カメラ17とともに同期して相対的に移動させて、撮像光軸C1を撮像対象のチップ6の認識点の上方に位置させる。
ピックアップ対象のチップ6がCCDなどの大型チップである場合には、1つのチップ全体を部品観察カメラ17の撮像視野内に位置させることが困難であるため、撮像時には撮像光軸C1をチップ6の中心点6cではなく、チップ6の対角に位置する2つの認識点6a、6bに順次移動させて、撮像を2回に分けて行う方法が採用される。この撮像動作においては、下受部8aはシート5の下面側、すなわちエキスパンドリング9の内側の範囲内を水平方向に移動する。
またチップ6が大型チップである場合には、前述のように当接面8cの径サイズDもチップ6のサイズに対応して大きくなるため、撮像点によっては下受け中心位置C2を撮像点と一致させることができない場合が生じる。すなわち、最外縁部に位置するチップ6の外縁側の対角位置のように、限界線L(リング内面9bからD/2だけ内側に設定される)の外側に位置する認識点6aを撮像対象とする場合には、下受部8aとエキスパンドリング9との干渉が生じることから、下受け中心位置C2をこの認識点6aに一致させることができない。このため本実施の形態においては、後述するように、認識点が上述の限界線Lの内側のエリア(エジェクタ非干渉エリア)に位置するか、または外側のエリア(エジェクタ干渉エリア)に位置するかによって、下受部8aの移動態様を異ならせるようにしている。
次に図4を参照して、制御系の構成を説明する。制御部24は、内部機能として搭載動作処理部24a、撮像動作処理部24b、電子部品認識部24c、エジェクタ動作モード設定部24d、エジェクタ干渉判断部24e、記憶部24fを備えており、部品保持ヘッド19、部品保持ヘッド移動機構16より成る部品搭載機構、エジェクタ機構8、部品供給ステージ移動機構7、基板搬送機構21の動作や処理を制御する。操作・入力部22はキーボードなどの入力手段であり、操作指令やチップ6の認識点位置、エジェクタ干渉範囲などの各種データを入力する。表示部23は液晶パネルなどの表示パネルであり、操作・入力部22による操作時の案内画面や後述するエジェクタ動作モードの設定画面などの各種画面を表示する。
ここで搭載動作処理部24aが、部品保持ヘッド19、部品保持ヘッド移動機構18、エジェクタ機構8、部品供給ステージ移動機構7、基板搬送機構21の各部を制御することにより、チップ搭載動作が実行される。また撮像動作処理部24bが、部品観察カメラ17、エジェクタ機構8の下受昇降機構8b、部品供給ステージ移動機構7を制御することにより、部品供給ステージ2においてシート5に保持されたチップ6を撮像するための撮像動作、すなわちシート5に貼着されたチップ6を部品観察カメラ17に対して位置合
わせするとともに、下受部8aをシート5に対して昇降させる動作が実行される。すなわち撮像動作処理部24bは、支持部移動機構である部品供給ステージ移動機構7および下受昇降動8bを制御する移動制御手段となっている。そしてこれにより、後述する少なくとも2つのエジェクタ移動モードによって、チップ6の撮像動作が実行される。
電子部品認識部24cは、部品観察カメラ17による撮像結果を認識処理することにより、部品供給ステージ2においてシート5に保持されたチップ6の位置を認識する。エジェクタ動作モード設定部24dは、部品観察カメラ17によってチップ6を撮像する際の下受部8aの移動動作のモードを設定する。エジェクタ干渉判断部24eは、記憶部24fに記憶されたデータに基づいて、下受部8aの移動動作における下受部8aとエキスパンドリング9との干渉の有無を判断する。記憶部24fは、部品供給ステージ2におけるチップ6の認識点の位置座標を示す認識点座標データや、図3に示す限界線Lを設定するためのデータを記憶する。
ここで図5,図6を参照して、エジェクタ動作モードについて説明する。ここでエジェクタ動作モードとは、部品観察カメラ17によってチップ6を撮像する際の下受部8aの移動動作を規定するものである。本実施の形態においてはエジェクタ動作モードは、表示部23の図5に示す操作画面23a上で設定ができるようになっている。すなわち、ここでは画面上で選択ボタン25a、25b、25cを操作することによって、当接撮像モード、退避撮像モード、併用撮像モードの3つのモードが選択できるようになっており、取消ボタン26、確定ボタン27によって選択の取消・確定が行われる。
選択ボタン25aを選択操作することにより、図6(a)に示す当接撮像モード、すなわち下受部8aの当接面8cをシート5の下面に当接させた状態で部品観察カメラ17によってチップ6を撮像するモードが選択される。選択ボタン25bを選択操作することにより、図6(b)に示す退避撮像モード、すなわち下受部8aの当接面8cをエキスパンドリング9と干渉しない位置までシート5の下面から離隔させた退避状態で部品観察カメラ17によってチップ6を撮像するモードが選択される。そして選択ボタン25cを選択操作することにより、同一シートに貼着された複数のチップ6に対して、貼着部位によって当接撮像モードと退避撮像モードとを使い分けてチップ6を撮像するモードが選択される。
次に、図7,図8,図9を参照して、上述の各撮像モードによって実行されるチップのピックアップ動作について説明する。図7は当接撮像モードによってチップ6の撮像を行う場合の動作フローを示している。まず、チップ6において認識すべき認識点を設定する(ST1)。次いで、当接撮像モード、すなわち図6(a)に示すように、下受部8aの当接面8cをシート5の下面に当接させた状態で部品観察カメラ17をチップ6の認識点の上方に移動させてこの認識点を撮像し、撮像結果に基づいて認識点の位置認識を行う(ST2)。
ここで認識すべきチップ6の認識完了を判断し(ST3)、認識が完了していなければ、部品観察カメラ17およびエジェクタ機構8を次の認識点へ相対移動させ(ST4)、(ST2)に戻ってチップ6の撮像・認識が実行される。そして(ST3)にてチップ6の認識完了が判断されたならば、認識結果に基づいてチップ6の位置ずれを補正し(ST5)、当該チップ6を部品保持ヘッド19によってピックアップする(ST6)。
図8は退避撮像モードによってチップ6の撮像を行う場合の動作フローを示している。まず、チップ6において認識すべき認識点を設定する(ST11)。次いで、退避撮像モード、すなわち図6(b)に示すように、下受部8aの当接面8cをエキスパンドリング9と干渉しない位置までシート5の下面から離隔させた退避状態で、部品観察カメラ17
をチップ6の認識点の上方に移動させてこの認識点を撮像し、撮像結果に基づいて認識点の位置認識を行う(ST12)。
ここで認識すべきチップ6の認識完了を判断し(ST13)、認識が完了していなければ、部品観察カメラ17およびエジェクタ機構8を次の認識点へ相対移動させ(ST14)、(ST12)に戻ってチップ6の撮像・認識が実行される。そして(ST13)にてチップ6の認識完了が判断されたならば、認識結果に基づいてチップ6の位置ずれを補正し(ST15)、当該チップ6を部品保持ヘッド19によってピックアップする(ST16)。
図9は、併用撮像モードによってチップ6の撮像を行う場合の動作フローを示している。まず、チップ6において認識すべき認識点を設定する(ST21)。次いで、認識すべき認識点がエジェクタ非干渉エリア内であるか否かをエジェクタ干渉判定部24fによって判断する(ST22)。ここで、当該認識点が図10(a)に示す限界線Lの内側のエジェクタ非干渉エリアAに属していると判断されたならば、前述の当接撮像モードで部品観察カメラ17によってチップ6の認識点を撮像し、撮像結果に基づいて認識点の位置認識を行う(ST23)。
また(ST22)において、当該認識点が図10(b)に示す限界線Lの外側のエジェクタ干渉エリアBに属していると判断されたならば、前述の退避撮像モードで部品観察カメラ17によってチップ6の認識点を撮像し、撮像結果に基づいて認識点の位置認識を行う(ST24)。このとき、下受部8aはエキスパンドリング9の下端高さよりも低い位置まで下降していることから、エキスパンドリング9と下受部8aとの干渉が生じない。
ここで認識すべきチップ6の認識完了を判断し(ST25)、認識が完了していなければ、部品観察カメラ17およびエジェクタ機構8を次の認識点へ移動させ(ST26)、(ST22)に戻って以下同様のステップが反復実行される。そして(ST25)にてチップ6の認識完了が判断されたならば、認識結果に基づいてチップ6の位置ずれを補正し(ST27)、当該チップ6を部品保持ヘッド19によってピックアップする(ST28)。
すなわち上述のチップのピックアップ動作においては、移動制御手段としての撮像動作処理部24bが部品供給ステージ移動機構7および下受昇降機構8bを制御して、シート5に貼着されたチップ6を部品観察カメラ17に対して位置合わせするとともに、下受部8aをシート5に対して昇降させることにより、当接撮像モードと退避撮像モードとの少なくとも2種類の撮像モードによってチップ6の撮像を行うようにしている。
これにより、シート5において最外縁部に位置するチップ6を認識の対象とする場合において、退避撮像モードを適用することができ、下受部8aとエキスパンドリング9との干渉を招くことなく、部品観察カメラ17による撮像を行うことが可能となっている。このため、従来装置において下受部8aを最外縁部に位置するチップ6の外側の認識点6aまで移動させる必要があることに起因する下受部8aの径サイズの制約を緩和して、下受部8aの径サイズを対象とするチップ6に応じた適正サイズに設定することが可能となっている。したがって、CCDやCMOSチップなどの大型チップを対象とする場合にあっても、ピックアップ時のチップの下受けを安定させることができる。
なお、上記併用撮像モードにおいて、チップ6に設定した2つの認識点を認識する場合、一方の認識点がエジェクタ非干渉エリアAに属しており、他方の認識点がエジェクタ干渉エリアBに属している時は、エジェクタ干渉エリアBに属している認識点から先に認識するようにすれば、エジェクタ非干渉エリアAに属している認識点を当接撮像モードで認
識してすぐにチップのピックアップ動作に移行でき、効率的なチップのピックアップが可能になるので望ましい。
本発明のチップのピックアップ装置およびピックアップ方法は、シートの下面側に当接して保持する下受部をチップに応じた適正なサイズとすることができるという効果を有し、ダイボンディング装置においてシートに貼着された半導体チップをピックアップする用途に有用である。
本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の側面図 本発明の一実施の形態のチップ搭載装置におけるピックアップ動作の説明図 本発明の一実施の形態のチップ搭載装置における撮像動作の説明図 本発明の一実施の形態の電子部品搭載装置の制御系の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態のチップ搭載装置の表示画面を示す図 本発明の一実施の形態のチップのピックアップ方法におけるチップの撮像動作を示す図 本発明の一実施の形態のチップのピックアップ方法の動作フロー図 本発明の一実施の形態のチップのピックアップ方法の動作フロー図 本発明の一実施の形態のチップのピックアップ方法の動作フロー図 本発明の一実施の形態のチップのピックアップ方法におけるエジェクタ非干渉エリアの説明図
符号の説明
2 部品供給ステージ
5 シート
6 チップ
7 部品供給ステージ移動機構
8 エジェクタ機構
8a 下受部
8b 下受昇降機構
8c 当接面
9 エキスパンドリング
14 エジェクタピン
14a ピン昇降機構
16 部品保持ヘッド移動機構
17 部品観察カメラ
19 部品保持ヘッド

Claims (2)

  1. シートに貼着されたチップをピックアップするチップのピックアップ装置であって、
    前記シートに下方から円筒状の支持部材を押しつけることにより前記シートを支持するシート支持部と、前記チップを前記貼着による保持力に抗して前記シートから剥離させて取り出すピックアップ手段と、前記シートの下面に当接する当接面を有しこの当接面によってピックアップ対象のチップを前記シートを介して下受けする下受部と、前記下受部に設けられ前記剥離の促進およびまたは前記保持力の低減により前記ピックアップ手段による前記チップの取り出しを容易にするピックアップ補助手段と、前記シートに貼着されたチップを撮像する撮像手段と、前記シート支持部を水平方向に移動させる支持部移動機構と、前記下受部を昇降させる下受昇降機構と、前記支持部移動機構および下受昇降機構を制御する移動制御手段とを備え、
    前記移動制御手段は、前記シートに貼着されたチップを前記撮像手段に対して位置合わせするとともに前記下受部を前記シートに対して昇降させることにより、前記下受部を前記シートの下面に当接させた状態で前記撮像手段によってチップを撮像する当接撮像モードと、前記下受部を前記シート支持部と干渉しない位置まで前記シートの下面から離隔させた退避状態で前記撮像手段によってチップを撮像する退避撮像モードとの少なくとも2種類の撮像モードによってチップの撮像を行うための移動動作を、前記支持部移動機構および下受昇降機構に行わせることを特徴とするチップのピックアップ装置。
  2. 上面にチップが貼着されたシートに下方から円筒状の支持部材を押しつけることにより前記シートを支持するシート支持部と、前記チップを前記貼着による保持力に抗して前記シートから剥離させて取り出すピックアップ手段と、前記シートの下面に当接する当接面を有しこの当接面によってピックアップ対象のチップを前記シートを介して下受けする下受部と、前記下受部に設けられ前記剥離の促進およびまたは前記保持力の低減により前記ピックアップ手段による前記チップの取り出しを容易にするピックアップ補助手段と、前記シートに貼着されたチップを撮像する撮像手段と、前記シート支持部を水平方向に移動させる支持部移動機構と、前記下受部を昇降させる下受昇降機構と、前記支持部移動機構および下受昇降機構を制御する移動制御手段とを備えたチップのピックアップ装置によって、前記シートに貼着されたチップをピックアップするチップのピックアップ方法であって、
    前記支持部移動機構および昇降移動機構を制御して前記シートに貼着されたチップを前記撮像手段に対して位置合わせするとともに前記下受部を前記シートに対して昇降させることにより、前記下受部を前記シートの下面に当接させた状態で前記撮像手段によってチップを撮像する当接撮像モードと、前記下受部を前記シート支持部と干渉しない位置まで前記シートの下面から離隔させた退避状態で前記撮像手段によってチップを撮像する退避撮像モードとの少なくとも2種類の撮像モードによってチップの撮像を行うことを特徴とするチップのピックアップ方法。
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