JP4341313B2 - 容器搬送装置を用いた搬送供給設備 - Google Patents

容器搬送装置を用いた搬送供給設備 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は容器搬送装置およびこれを用いた搬送供給設備に関し、トレーやカップなどの複数個の容器を保持器(リテーナ)によって搬送する場合に必要となる保持器(リテーナ)の個数を最小限とし、所定位置への位置決めなどの調整を容易として搬送できるようにしたり、搬送供給設備として、複数の機器への容器の供給が効率的にでき、複数機器の運転状態によらず稼働率の向上を図ることができるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
トレーやカップなどの容器の搬送は、容器の成形段階や成形後の保管、あるいは容器への内容物の充填・密封などの各段階で必要とされ、種々の形式の搬送装置が用いられている。
【0003】
複数個の容器を同時に整列させて搬送する必要がある場合には、例えば特許文献1、2、3などに開示されているものを、図10に示すように、複数個の容器を装着する装着孔1aが形成された保持器(リテーナ)1を備えたリテーナコンベア2が使用されている。
【0004】
このリテーナコンベア2は、横長板形をしたリテーナ1を2本のチェーン3,3間に僅かな間隔を置いて並列し、取り付け固定ネジ4等によってチェーン3,3に取り付けて構成されている。
【0005】
このようなリテーナコンベア2を用いたカップ食品の連続自動充填包装機では、図11に示すように、上流側のリテーナ1のカップ受口1aにカップを供給するカップ供給装置5の設置下から、カップへ内容物を供給する内容物供給装置6、カップの蓋を供給する蓋供給装置7、カップと蓋とを密封するシール閉塞装置8などを経て製品搬出コンベア9の設置下までにわたって長大な無端チェーンを備えたリテーナコンベア2が設置され、間欠的にリテーナ1に装着したカップを搬送しながらカップ食品(製品)を完成するようにしている。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−232703号公報
【特許文献2】
特開2002−37218号公報
【特許文献3】
特開2002−87411号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような2本の無端チェーン間に、複数の容器を装着する装着部を備えたリテーナを僅かな間隔で多数固定したリテーナコンベアでは、無端チェーンの下側、すなわち搬送戻り方向のリテーナは、単に戻すためでなんら容器の搬送に寄与しないものであり、リテーナの必要個数が搬送長さの2倍必要となるという問題がある。
【0008】
また、無端チェーンにリテーナを固定してあるため、チェーンのリンクの伸びが生じることは避けがたく、このチェーンのリンクの伸びにより、各機器の所定位置に停止しようとしても停止位置がずれ、チェーン側で調整できず定期的に各機器の設置位置を調整しなければならず、特に大型の機器では、その調整が大変となるという問題がある。
【0009】
さらに、カップ食品の連続自動充填包装機などの上流側に容器成形機を設けてカップを成形し、このカップを1台のリテーナコンベアによって搬送しながらカップの成形からカップ食品の完成までを連続的に行うような搬送供給設備とする場合には、カップを成形する容器成形機の運転に支障が生じたり、連続自動充填包装機の運転に支障が生じると、いずれの機器の運転もできなくなり、全体の稼働率が低下するという設備上の問題が生じる恐れがある。
【0010】
この発明は、上記従来技術の課題に鑑みてなされたもので、トレーやカップなどの複数個の容器を保持器(リテーナ)によって搬送する場合に必要となる保持器(リテーナ)の個数を最小限にでき、所定位置への位置決めなどの調整を容易にできる容器搬送装置を提供しようとするものである。
【0011】
また、この発明は、容器の供給が効率的にでき、しかも複数の機器への容器の供給も効率的にでき、複数の機器の運転状態によらず稼働率の向上を図ることができる容器搬送装置を用いた搬送供給設備を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術の有する課題を解決するためこの発明の請求項1記載の容器搬送装置を用いた搬送供給設備は、容器を保持する保持器が載置されて往路方向に搬送可能に駆動される少なくとも2本1組の往路用無端チェーンと、この往路用無端チェーンと同一平面上に設けられ前記保持器が載置されて復路方向に搬送可能に駆動される少なくとも2本1組の復路用無端チェーンと、これら往路用および復路用の1組の無端チェーン上の前記保持器の両側に配置され当該保持器の搬送をガイドするガイド部材を備えるガイド機構と、前記1組の往路用無端チェーンの間および/または前記1組の復路用無端チェーンの間に設けられ前記保持器を当てて所定位置に位置決めする上下に突出・退避可能なストッパ部材を備えたストッパ機構と、前記往路用無端チェーンの側方および/または前記復路用無端チェーンの側方に設けられ前記保持器を、一方の無端チェーン上から他方の無端チェーン上に押し出して搬送方向を変える転向機構とからなる容器搬送装置と、この容器搬送装置の前記保持器への容器搭載位置に、当該保持器の保持部の配置に合わせて容器を取り出して搭載する容器取出し搭載装置を設け、前記容器の搭載位置の搬送方向下流側に、保持器に搭載された容器の有無を検出する容器有無検出装置を設けるとともに、さらに下流側に容器有無検出装置からの検出情報に基づき容器を補充する容器補充装置を設けたことを特徴とするものである。
【0013】
この容器搬送装置を用いた搬送供給設備によれば、同一平面上に往路用と復路用の無端チェーンを設けて保持器を固定せずに載せて搬送し、搬送中の保持器をガイド機構のガイド部材でガイドし、所定位置に設けたストッパ機構のストッパ部材に保持器を当てて位置決めし、搬送方向の変更を転向装置で保持器を押し出すことでいずれかの無端チェーン上に移動して行うようにしており、保持器の個数を減らすことができ、チェーンの伸びの影響を受けることなく所定位置に位置決めすることができるようになる。
また、この容器搬送装置の前記保持器への容器搭載位置に、当該保持器の保持部の配置に合わせて容器を取り出して搭載する容器取出し搭載装置を設けるようにしており、容器の成形状態やスタック状態によらず、保持器の配置に合わせて容器取出し搭載装置で容器を保持器に搭載できるようになる。
さらに、前記容器の搭載位置の搬送方向下流側に、保持器に搭載された容器の有無を検出する容器有無検出装置を設けるとともに、さらに下流側に容器有無検出装置からの検出情報に基づき容器を補充する容器補充装置を設けるようにしており、保持器への容器の搭載に搭載漏れがあってもこれを容器有無検出装置で検出でき、この検出結果によって容器補充装置から容器を補充することもでき、容器を利用する下流側の機器への影響をなくすことができるようになる。
【0014】
また、この発明の請求項2記載の容器搬送装置を用いた搬送供給設備は、請求項1記載の構成に加え、 前記ガイド機構のガイド部材を、前記転向機構の設置位置では、上方に突出するガイド位置と、下方に退避する転向位置とに移動可能に設けたことを特徴とするものである。
【0015】
この容器搬送装置を用いた搬送供給設備によれば、前記ガイド機構のガイド部材を、前記転向機構の設置位置では、上方に突出するガイド位置と、下方に退避する転向位置とに移動可能に設けるようにしており、保持器の搬送方向を変える場合にも移動可能なガイド部材によって支障なくでき、搬送中のガイドもできるようになる。
【0016】
さらに、この発明の請求項3記載の容器搬送装置を用いた搬送供給設備は、請求項1または2記載の構成に加え、前記ガイド機構のガイド部材でガイドされる前記保持器のガイド部および/または前記ストッパ機構のストッパ部材が当接する前記保持器の当接部を、隣接する前記保持器の間隔を最小限とするガイド凹部および/または当接凹部として形成したことを特徴とするものである。
【0017】
この容器搬送装置を用いた搬送供給設備によれば、前記ガイド機構のガイド部材でガイドされる前記保持器のガイド部および/または前記ストッパ機構のストッパ部材が当接する前記保持器の当接部を、隣接する前記保持器の間隔を最小限とするガイド凹部および/または当接凹部として形成するようにしており、保持器自体の間隔を最小限としながら、保持器に設けるガイド凹部や当接凹部によってガイド部材やストッパ部材の設置スペースを確保でき、装置全体をコンパクトにできるようになる。
【0018】
また、この発明の請求項4記載の容器搬送装置を用いた搬送供給設備は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加え、前記少なくとも2本1組の往路用無端チェーンおよび/または前記少なくとも2本1組の復路用無端チェーンを複数組設けて構成したことを特徴とするものである。
【0019】
この容器搬送装置を用いた搬送供給設備によれば、前記少なくとも2本1組の往路用無端チェーンおよび/または前記少なくとも2本1組の復路用無端チェーンを複数組設けて構成するようにしており、容器を設置組数に応じて多数箇所に分配するよう搬送したり、逆に多数箇所から容器を集めるように搬送するなど搬送形態の多様化を図ることができるようになる。
【0020】
さらに、この発明の請求項5記載の容器搬送装置を用いた搬送供給設備は、請求項1〜4のいずれかに記載の構成に加え、前記各組の無端チェーン間に設置される前記ガイド機構のガイド部材を兼用して構成したことを特徴とするものである。
【0021】
この容器搬送装置を用いた搬送供給設備によれば、前記各組の無端チェーン間に設置される前記ガイド機構のガイド部材を兼用して構成するようにしており、隣接する保持器をガイドするガイド部材を兼用することで、ガイド機構の簡素化を図るとともに、ガイド部材の設置スペースを小さくして装置のコンパクト化を図るようにしている。
【0026】
また、この発明の請求項記載の容器搬送装置を用いた搬送供給設備は、請求項1〜5のいずれかに記載の構成に加え、前記容器補充装置の搬送方向下流側に、保持器で搬送される容器を取り出して移載する容器移載装置を設けるとともに、さらに下流側に当該容器移載装置による移載が行われない場合に保持器から容器を取り出してスタックする容器スタック装置を設けたことを特徴とするものである。
【0027】
この容器搬送装置を用いた搬送供給設備によれば、前記容器補充装置の搬送方向下流側に、保持器で搬送される容器を取り出して移載する容器移載装置を設けるとともに、さらに下流側に当該容器移載装置による移載が行われない場合に保持器から容器を取り出してスタックする容器スタック装置を設けるようにしており、容器移載装置で保持器から容器を取り出して容器を供給ができ、この容器の供給を受ける機器への容器の移載が行われない場合でも容器スタック装置にスタックでき、容器の供給の必要の有無によらず上流側の機器の運転を支障なく行うことができるようになる。
【0028】
さらに、この発明の請求項記載の容器搬送装置を用いた搬送供給設備は、請求項記載の構成に加え、前記容器移載装置を搬送方向複数箇所に設けたことを特徴とするものである。
【0029】
この容器搬送装置を用いた搬送供給設備によれば、前記容器移載装置を搬送方向複数箇所に設けるようにしており、容器を複数箇所で移載して利用できるようになる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1〜図9はこの発明の容器搬送装置を用いた容器搬送供給設備を容器成形機で成形された容器を容器搬送装置によって2箇所の内容物充填ラインに搬送供給する設備に適用した一実施の形態にかかり、図1は容器搬送装置を用いた容器搬送供給設備の上流側の概略斜視図、図2は容器搬送装置を用いた容器搬送供給設備の下流側の概略斜視図、図3は容器搬送装置の一部分を拡大して示す概略斜視図、図4は保持器の斜視図、正面図および側面図、図5〜図8は容器成形機から容器を取り出して搭載する容器取出し搭載装置にかかり、図5は概略正面図、図6は概略平面図、図7はa方向の側面図、図8はb方向の側面図、図9は保持器の容器のない部分に容器を補充する容器補充装置の概略断面図である。
【0031】
この容器搬送装置を用いた容器搬送供給設備10は、例えば図1および図2に示すように、1台の容器成形機Aで成形した容器を2箇所の内容物充填ラインB,Cに供給する設備として構成してあり、ここでは、それぞれの内容物充填ラインB,Cに保持器(以下、リテーナとする。)11の容器装着部11aに4個ずつ容器を装着して容器搬送装置20で搬送・供給するようにしてある。
【0032】
まず、この発明の容器搬送装置20の一実施の形態について、図1〜図3により説明する。
この容器搬送装置20は、往路用と復路用に別々に設けたチェーン上にリテーナ11を載せ置くことによってリテーナ11を介して容器を搬送するようにしたもので、リテーナ11の搬送直角方向の長さ(幅)に対応する間隔で配置した2本一組の往路用無端チェーン21を備え、モータなどによって駆動されるスプロケットを介して往路方向に搬送できるようになっており、ここでは、容器を2箇所に搬送供給するため、2組の往路用無端チェーン21、21が隣接して平行に配置してある。
【0033】
また、この往路用無端チェーン21と搬送面が同一平面となる復路用無端チェーン22が同様に2本一組で構成され、モータなどによって駆動されるスプロケットを介して復路方向に搬送できるようになっており、ここでは、容器を2箇所に搬送供給したのちに空のリテーナ11を回収するため、2組の復路用無端チェーン22、22が2組の往路用無端チェーン21、21の外側に隣接して平行に配置してある。
【0034】
そして、これら往路用および復路用の無端チェーン21、22は、必要な搬送長さに応じて設置してあり、ここでは、容器を供給する一組の往路用無端チェーン21が容器成形機Aよりリテーナ11の一つ分の長さの下流側から上流側の内容物充填ラインBよりリテーナ11の一つ分の長さの下流側まで、もう一組の往路用無端チェーン21が容器成形機Aよりリテーナ11の一つ分の長さの下流側の同一位置から下流側の内容物充填ラインCよりリテーナ11の一つ分の長さの下流側まで設置してあり、リテーナを回収する復路用無端チェーンは、一組が容器成形機Aから上流側の内容物充填ラインBよりリテーナ11の一つ分の長さの下流側まで、もう一組が容器成形機Aから下流側の内容物充填ラインCよりリテーナ11の一つ分の長さの下流側まで設置してある。
【0035】
したがって、搬送面が同一平面上に配置された一方の搬送方向の無端チェーン上から他方の搬送方向の無端チェーン上にリテーナ11を押し出すように載せ変えることで、搬送方向を変える転向ができる。なお、この転向を行う転向機構30については、後述する。
【0036】
さらに、この容器搬送装置20では、2本一組の間隔をあけた無端チェーン21(22)でチェーンに固定せずに単に載せただけのリテーナ11を安定した姿勢で搬送するため、ガイド機構23が設けてある。
【0037】
このガイド機構23は、図3に示すように、一組の無端チェーン21の外側に沿ってガイド部材24が配置してあり、このガイド部材24にリテーナ11の両側面を接触させながら搬送することで、安定した姿勢を保持できるようにしてある。
【0038】
このガイド機構23のガイド部材24は、リテーナ11の搬送方向を変える転向位置では、分断されて、可動式ガイド部材25が設けられ、上方に突出するガイド位置と、下方に退避させる転向位置とに流体圧シリンダ26で上下に移動可能としてある。そして、ガイド部材24および可動式ガイド部材25の両端部がそれぞれ先細とされ、リテーナ11の乗り継ぎがスムーズに行われるようにしてある。
【0039】
また、この容器搬送装置20では、リテーナ11の側面にガイド部材24を接触させてガイドすると、装置10の幅が広くなることから、リテーナ11の両側にガイド凹部となるガイド溝12が、図4に示すように、厚さ方向中央部から下方に切欠くように形成してあり、しかも図9に示すように、隣り合うリテーナ11同士は、一つのガイド部材24の両側でそれぞれのリテーナ11、11をガイドし、リテーナ11同士の間に搬送が可能となるわずかな隙間が形成されるようにガイド部材24の幅およびガイド溝12の深さが形成してある。
【0040】
さらに、この容器搬送装置20では、図3に示すように、リテーナ11を所定位置に位置決めして停止するためのストッパ機構27が設けられ、2本一組の無端チェーン21の間にストッパ部材28を位置させてリテーナ11の搬送方向下流側の端面(前後端面のいずれか)を当てることで、無端チェーン21が駆動状態であっても停止できるようにする。
【0041】
このストッパ機構27のストッパ部材28も、可動式ガイド部材25と同様に、上方に突き出したストップ位置と、下方に退避した退避位置とに流体圧シリンダ29で上下に移動可能としてあり、その設置位置を予め調整することで、無端チェーン21、22に伸びが生じてもその影響を受けることなく位置決めすることができる。
【0042】
そして、このストッパ部材28によっても前後に隣り合うリテーナ11同士の間隔が大きくならないように、リテーナ11の前後端面に当接凹部となる当接溝13がガイド溝12と連続するように形成して切欠いてあり、ストッパ部材28の厚さと当接溝13の深さをリテーナ11同士の間に必要最小限のわずかな隙間が形成されるようにしてある。
【0043】
さらに、この容器搬送装置20に設けられるリテーナ11の搬送方向を変える転向機構30は、図2中に示すように、往路用無端チェーン21の外側に配置されており、リテーナ11の外側の側面の前後を押すプッシャ部材31を備え、このプッシャ部材31を水平方向に伸縮する流体圧シリンダ32によって往復駆動するようになっている。
【0044】
したがって、転向位置にストッパ機構27で停止したリテーナ11に転向機構30のプッシャ部材31を流体圧シリンダ32によって押し出すようにすることで、リテーナ11を往路用無端チェーン21上から他方の復路用無端チェーン22上に移動することができ、これによって搬送方向を往路方向から復路方向に変えることができ、転向機構30を無端チェーンの逆側に配置すれば、復路方向から往路方向に搬送方向を変えることもできる。
【0045】
このように構成した容器搬送装置20によれば、同一平面上に搬送面が位置するように往路用無端チェーン21と復路用無端チェーン22を設けてリテーナ11を固定せずに載せて搬送するようにし、搬送方向を転向機構30のプッシャ部材31を流体圧シリンダ32で押し出してリテーナ11の当接溝13に当てて往路用無端チェーン21と復路用無端チェーン22のいずれかの無端チェーン上に移動して載せ変えることで行うことができるので、リテーナ11をボックス状に移動すれば良く、リテーナ11を無端チェーンに固定する従来のリテーナコンベアに場合に比べて、リテーナの必要個数を大幅に減少することができる。
【0046】
また、この容器搬送装置20では、往路方向で容器をリテーナ11に装着して供給し、復路方向でリテーナ11を回収する場合のように、空になったリテーナ11の回収を供給側の往路用無端チェーン21の運転状態や速度に拘わらず運転する復路用無端チェーン22によって連続的かつ高速で行なうことができ、リテーナ11の回収を円滑に行なうことができるとともに、これによってリテーナ11の必要個数を減少することができる。
【0047】
さらに、この容器搬送装置20では、搬送中のリテーナ11を、ガイド機構23のガイド部材24にリテーナ11のガイド溝12を沿わせてガイドするようにしているので、安定した姿勢でリテーナ11を搬送することができ、しかもガイド部材24とガイド溝12によって左右に隣接するリテーナ11同士の間隔を最小限にすることができ、装置の左右方向のコンパクト化を図ることもできる。
【0048】
また、この容器搬送装置20によれば、2本一組の無端チェーン21あるいは無端チェーン22の間に配置して、所定位置に設けたストッパ機構27のストッパ部材28にリテーナ11の当接溝13を当てて位置決めするようにしたので、無端チェーン21,22の伸びの影響を受けることなく所定位置にリテーナ11を位置決めすることができ、しかもストッパ部材28と当接溝13によって前後に隣接するリテーナ11同士の間隔を最小限にすることができ、装置の前後方向のコンパクト化を図ることもできる。
【0049】
さらに、この容器搬送装置20によれば、転向機構30の設置位置では、ガイド機構23のガイド部材24に替えて可動式ガイド部材25を設け、上方に突出するガイド位置と、下方に退避する転向位置とに流体圧シリンダ26で移動可能に設けてあるので、リテーナ11の搬送方向を変える場合にも可動式ガイド部材25を退避させることによって支障なくでき、搬送中は可動式ガイド部材25を上昇させることでガイドすることができる。
【0050】
また、この容器搬送装置20によれば、2本一組の往路用無端チェーン21と2本一組の復路用無端チェーン22を2組ずつ設けるようにしたので、リテーナ11に装着した容器を2箇所に供給し、空になったりテーナ11を2箇所から回収して集めることができ、さらに設置組数を増加することで、設置組数に応じて多数箇所に分配するよう搬送したり、逆に多数箇所から容器を集めるように搬送するなど搬送形態の多様化を図ることができる。
【0051】
次ぎに、このような容器搬送装置20を用いた搬送供給設備10の一実施の形態について図1〜図9により説明する。
【0052】
まず、この搬送供給設備10では、図6に示すように、例えば容器搬送装置20で容器を搬送するリテーナ11の容器装着部11aの配列(ピッチ)が容器を供給する2つの内容物充填ラインB,Cで必要な配列(ピッチ)に合わせてb1としてあり、容器成形機Aで同時に成形される縦横4個ずつのこの方向に取り出される容器の配列(ピッチ)がbとされて異なること、さらに、図5および図6に示すように、容器成形機Aで同時に成形される縦横4個ずつのb方向と直交する方向の配列(ピッチ)がaとされ、リテーナ11を横に並べた場合の隣接する容器装着部11aの配列(ピッチ)がa1と異なることから、容器成形機Aと容器搬送装置20の容器搭載位置との間に容器取出し搭載装置40を設け、容器成形機A(配列がa、b)から容器を取り出した後、並べてあるリテーナ11の容器装着部11aの配列(配列がa1,b1)に合わせることができるようにしてある。
【0053】
この容器取出し搭載装置40は、図1、図5〜図8に示すように、容器成形機Aと容器搬送装置20の容器搭載位置との間の上方に、これらの間を往復駆動される無端チェーン等による往復移動機構41が設けられ、縦横の大きさが容器の配列a1、b1より大きいトロリー42が装着されて往復駆動されるようになっている。
【0054】
このトロリー42には、4隅にサポートブロック43が下方に突き出して取り付けてあり、図6および図8に示すように、a方向両端部のサポートブロック43同士がb方向に平行なb方向スライドロッド44で連結され、それぞれの2組のb方向スライドロッド44に4個のb方向スライドブロック45がスライド可能に装着してある
そして、相対向するb方向スライドブロック45同士が上下2本のa方向スライドロッド46で連結され、それぞれの4組のa方向スライドロッド46に4個の容器取出し部材47がスライド可能に装着してあり、合計16個の容器取出し部材47が設けてある。
【0055】
これら容器取出し部材47には、容器を真空吸引する真空吸引路48が形成してあり、図示しない真空吸引ポンプによって容器の周囲のフランジ部を吸着したり、真空吸引を停止することで取り外したりできるようになっている。
【0056】
このような容器取出し部材47のa方向およびb方向のピッチを変更するため、例えば流体圧シリンダによる拡幅機構49,50が設けられる。
【0057】
まず、a方向の拡幅機構49は、図6に示すように、4組それぞれの2本のa方向スライドロッド46の中央に固定ブラケット49aが配置されて2本のa方向スライドロッド46に固定され、この固定ブラケット49aの両側にそれぞれ第1シリンダ49bが取り付けられてロッドが隣接する容器取出し部材47に連結され、さらにこの容器取出し部材47の反対側に第2シリンダ49cが取り付けられてロッドが隣接する容器取出し部材47に連結してある。
【0058】
これにより、図7(b)に示すように、両側の第1シリンダ49bのロッドを伸ばすことで、中央の2つの容器取出し部材47のピッチを広げることができ、例えばaからa1に広げることができ、第2シリンダ49cのロッドを伸ばすことで、さらに外側のそれぞれの容器取出し部材47のピッチが広げられ、例えばaからa1に広げることができ、ロッドを縮めることで、図7(a)に示すように、ピッチをa1からaに狭くすることができる。
【0059】
次ぎに、b方向の拡幅機構50は、図6に示すように、一組のb方向スライドロッド44側にのみ設けられ、b方向スライドロッド44の中央に配置した固定ブラケット50aがトロリー42に固定してあり、この固定ブラケット50aの両側にそれぞれ第1シリンダ50bが取り付けられてロッドが隣接する外側のb方向スライドブロック45に連結され、さらにこのb方向スライドブロック45の反対側の外側に第2シリンダ50cが取り付けられてロッドが隣接する外側のb方向スライドブロック45に連結してある。
【0060】
これにより、図8(b)に示すように、両側の第1シリンダ50bのロッドを伸ばすことで、中央の2つのb方向スライドブロック45のピッチを広げることができ、例えばbからb1に広げることができ、第2シリンダ50cのロッドを伸ばすことで、さらに外側のそれぞれのb方向スライドブロック45のピッチが広げられ、例えばbからb1に広げることができ、ロッドを縮めることで、図8(a)に示すように、ピッチをb1からbに狭くすることができる。
【0061】
したがって、このような容器取出し搭載装置40によれば、容器成形機Aと容器搬送装置20の容器搭載位置との間に容器取出し搭載装置40が設けてあるので、容器成形機Aの容器成形用金型の配列がa、bとされ、この容器成形用金型から容器取出し部材47で容器を真空吸引して取り出した後、トロリー42を移動するとともに、a方向およびb方向の拡幅機構49、50の第1シリンダ49b、50bおよび第2シリンダ49c,50cのそれぞれのロッドを伸ばすことで、容器搭載位置に横(a方向)に4個並べてあるリテーナ11の容器装着部11aの配列a1と各リテーナ11の4個の容器装着部11aの配列b1に合わせることができ、真空吸着を停止することで、リテーナ11の容器装着部11aに容器を搭載することができる。
【0062】
なお、この容器搭載位置には、図1に示すように、容器搬送装置20の往路用無端チェーン21は配置されずにリテーナ11を4個横に並べることができるリテーナ支持台51が設けてあり、リテーナ11の1個分の長さの下流側から横に2個分の往路用無端チェーン21が始まるようになっている。
【0063】
また、この容器搭載位置のリテーナ支持台51の上流側には、横に4個並べたリテーナ11を下流側に押し出すプッシャ52が設けてあり、流体圧シリンダ53によって往復駆動することで、外側の2個のリテーナ11を往路用無端チェーン21上に載せるとともに、内側の2個のリテーナ11をリテーナ支持台51に連続するリテーナ支持台51a上に載せることができるようになっている。
【0064】
この往路用無端チェーン21のリテーナ11が載せられる搬送開始部には、リテーナ11を停止状態に保持するストッパ機構27が設けられるとともに、搬送が開始されるリテーナ11の容器装着部11aに容器があるかないかを検出する容器有無検出装置60が設けてある。
【0065】
この容器有無検出装置60は、例えばフォトセンサ61で構成され、光の透過の有無によって容器の有無を検出できるようにしてあり、検出信号が図示しない制御装置に入力されるようにしてある。
【0066】
この容器有無検出装置60の下流側であるリテーナ11の1個分の長さの下流側には、容器搬送装置20の往路用無端チェーン21の上方に容器補充装置70が設けてあり、図9に示すように、予めリテーナ11の容器装着部11aのピッチb1に合わせてスタックしてある容器を容器有無検出装置60の検出信号に基づいて容器のない容器装着部11aに容器を補充する。
【0067】
この容器補充装置70は、往路用無端チェーンの2本のチェーンの間の下方に上下に往復駆動されるサクションカップ71が図示しない真空吸引ポンプによって容器を吸引できるようになっている。
【0068】
したがって、容器補充位置にリテーナ11を停止した状態とし、容器有無検出装置60の制御装置からの信号に基づき、図9に示すように、容器のない部分のサクションカップ71を2本のチェーンの間およびリテーナ11の容器装着部11aを通過させて上昇し、容器を真空吸着した後、下降してリテーナ11の容器装着部11aに補充する。
【0069】
このような容器補充装置70を設けることで、リテーナ11に確実に容器を装着した状態として搬送することができる。
【0070】
また、容器成形機Aに万一トラブルが発生して容器の成形が停止するような場合には、予めスタックしてある容器を容器補充装置70によってリテーナ11に補充・装着することで、内容物充填ラインの運転を継続することもでき、アキュームレータとして機能させることができる。
【0071】
なお、補充用の容器のスタックは、手作業で行うようにしたり、別に搬送機構を設けてスタックできるようにすれば良い。
【0072】
このようにして全ての容器装着部11aに容器が装着されたリテーナ11は、2つの内容物充填ラインB,Cの容器供給位置に搬送され、図2に示すように、容器移載装置80が設けられてそれぞれの内容物充填ラインに容器を渡すようにしてある。
【0073】
この容器移載装置80は、ストッパ機構27(図示省略)で停止状態とされるリテーナ11の容器装着部11aに合わせて2本の往路用無端チェーン21の間に下方から容器を突き上げて上昇させる突き上げ部材が設けられる一方、リテーナ11の上方に突き上げられた容器を横から受け取る移載部材81を備えて流体圧シリンダ82で内容物充填ラインB、Cに押し出すように往復駆動できるようになっている。
【0074】
なお、それぞれの内容物充填ラインB,Cには、移載部材81から容器を受け取るライン用リテーナ等が備えてある。
【0075】
このような内容物充填ラインB,Cの下流側には、それぞれ万一の内容物充填ラインB、Cが停止した場合でも容器成形機Aの運転が継続できるようにするため、リテーナ11の1個分の長さの下流側にリテーナ11から容器を取り出してスタックしておく容器スタック装置90が設けてある。
【0076】
この容器スタック装置90は、図9により説明した容器補充装置70とほぼ同一の構成としてあり、ストッパ機構27(図示省略)で停止状態とされるリテーナ11の容器装着部11aに合わせて2本の往路用無端チェーン21の間に下方から容器を突き上げて上昇駆動されるバキュームカップが設けられる一方、リテーナ11の上方に突き上げられた容器を保持する保持つめが設けられて下から重ねるように容器をスタックする場合に退避し、上からの容器は保持できるようになっている。
【0077】
したがって、内容物充填ラインに供給されない容器は、容器スタック装置90にスタックすることができ、内容物充填ラインの運転状態に拘わらず容器成形機Aを運転することができ、アキュームレータとして機能させることができる。
【0078】
なお、容器スタック装置90にスタックされた容器の搬出は、手作業で行うようにしたり、別に搬送機構を設けて搬出できるようにすれば良い。
【0079】
また、この容器スタック装置90の設置位置には、容器が取り出された空になったリテーナ11を元に戻すため、転向機構30が設けてあり、リテーナ11を復路用無端チェーン22上に押し出すことができるようにしてある。
【0080】
以上のように、この容器搬送装置20を用いた搬送供給設備10によれば、容器搬送装置20のリテーナ11への容器搭載位置に、リテーナ11の容器保持部11aの配置に合わせて容器を取り出して搭載する容器取出し搭載装置40を設けてあるので、容器の成形状態やスタック状態のピッチa,bによらず、リテーナ11のピッチa1,b1に合わせて容器取出し搭載装置40の容器取出し部材47で容器を搭載することができる。
【0081】
さらに、この容器搬送装置20を用いた搬送供給設備10によれば、容器の搭載位置の搬送方向下流側に、リテーナ11に搭載された容器の有無を検出する容器有無検出装置60を設けるとともに、さらに下流側に容器有無検出装置60からの検出情報に基づき容器を補充する容器補充装置70を設けてあるので、リテーナ11への容器の搭載に搭載漏れがあってもこれを容器有無検出装置60のフォトセンサ61で検出でき、この検出結果によって容器補充装置70のサクションカップ71を介して容器を補充することもでき、容器を利用する下流側の内容物充填ラインB、Cなどの機器での容器なし状態による影響をなくすことができる。
【0082】
また、この容器搬送装置20を用いた搬送供給設備10によれば、容器補充装置70の搬送方向下流側に、リテーナ11で搬送される容器を取り出して移載する容器移載装置80を設けるとともに、さらに下流側にこの容器移載装置80による移載が行われない場合にリテーナ11から容器を取り出してスタックする容器スタック装置90を設けるようにしたので、容器移載装置80でリテーナ11から容器を取り出して容器を内容物充填ラインB、Cなどに供給ができ、この容器の供給を受ける内容物充填ラインB,Cなどの機器への容器の移載が行われない場合でも容器スタック装置90にスタックでき、容器の内容物充填ラインB、C等への容器の供給の必要の有無によらず上流側の容器成形機Aなどの機器の運転を支障なく行うことができる。
【0083】
さらに、この容器搬送装置20を用いた搬送供給設備10によれば、容器移載装置80を搬送方向複数箇所の内容物充填ラインB,Cの2箇所に設けるようにしたので、容器を複数箇所の内容物充填ラインB,Cで移載して利用することができる。
【0084】
なお、上記実施の形態では、容器成形機を上流側に1台設置し、下流側に容器の供給を受ける2つの内容物充填ラインを設置する場合を例に説明したが、下流側の容器の供給を受ける機器は1台であったり、3台以上であっても良く、これらの場合には、容器搬送装置の往路用および復路用の無端チェーンを対応して設置数を変更すれば良い。
【0085】
また、1つのリテーナに装着する容器の数は、上記実施の形態の4個を1列に配置する場合に限らず、多数個複数列などであっても良い。
【0086】
【発明の効果】
以上、一実施の形態とともに具体的に説明したようにこの発明の請求項1記載の容器搬送装置を用いた搬送供給設備によれば、同一平面上に往路用と復路用の無端チェーンを設けて保持器を固定せずに載せて搬送し、搬送中の保持器をガイド機構のガイド部材でガイドし、所定位置に設けたストッパ機構のストッパ部材に保持器を当てて位置決めし、搬送方向を転向装置で保持器を押し出すことでいずれかの無端チェーン上に移動して行うようにしたので、保持器の個数を大幅に減らすことができ、チェーンの伸びの影響を受けることなく所定位置に位置決めすることができる。
また、この容器搬送装置を用いた搬送供給設備によれば、この容器搬送装置の前記保持器への容器搭載位置に、当該保持器の保持部の配置に合わせて容器を取り出して搭載する容器取出し搭載装置を設けるようにしたので、容器の成形状態やスタック状態によらず、保持器の配置に合わせて容器取出し搭載装置で容器を保持器に搭載することができる。
さらに、この容器搬送装置を用いた搬送供給設備によれば、前記容器の搭載位置の搬送方向下流側に、保持器に搭載された容器の有無を検出する容器有無検出装置を設けるとともに、さらに下流側に容器有無検出装置からの検出情報に基づき容器を補充する容器補充装置を設けるようにしたので、保持器への容器の搭載に搭載漏れがあってもこれを容器有無検出装置で検出でき、この検出結果によって容器補充装置から容器を補充することもでき、容器を利用する下流側の機器への影響をなくすことができる。
【0087】
また、この発明の請求項2記載の容器搬送装置を用いた搬送供給設備によれば、前記ガイド機構のガイド部材を、前記転向機構の設置位置では、上方に突出するガイド位置と、下方に退避する転向位置とに移動可能に設けるようにしたので、保持器の搬送方向を変える場合にも移動可能なガイド部材によって支障なく行なうことができ、搬送中のガイドも行なうことができる。
【0088】
さらに、この発明の請求項3記載の容器搬送装置を用いた搬送供給設備によれば、前記ガイド機構のガイド部材でガイドされる前記保持器のガイド部および/または前記ストッパ機構のストッパ部材が当接する前記保持器の当接部を、隣接する前記保持器の間隔を最小限とするガイド凹部および/または当接凹部として形成するようにしたので、保持器自体の間隔を最小限としながら、保持器に設けるガイド凹部や当接凹部によってガイド部材やストッパ部材の設置スペースを確保することができ、装置全体をコンパクトにすることができる。
【0089】
また、この発明の請求項4記載の容器搬送装置を用いた搬送供給設備によれば、前記少なくとも2本1組の往路用無端チェーンおよび/または前記少なくとも2本1組の復路用無端チェーンを複数組設けて構成するようにしたので、容器を設置組数に応じて多数箇所に分配するよう搬送したり、逆に多数箇所から容器を集めるように搬送するなど搬送形態の多様化を図ることができる。
【0090】
さらに、この発明の請求項5記載の容器搬送装置を用いた搬送供給設備によれば、前記各組の無端チェーン間に設置される前記ガイド機構のガイド部材を兼用して構成するようにしたので、隣接する保持器をガイドするガイド部材を兼用することで、ガイド機構の簡素化を図ることができるとともに、ガイド部材の設置スペースを小さくして装置のコンパクト化を図ることができる。
【0093】
また、この発明の請求項記載の容器搬送装置を用いた搬送供給設備によれば、前記容器補充装置の搬送方向下流側に、保持器で搬送される容器を取り出して移載する容器移載装置を設けるとともに、さらに下流側に当該容器移載装置による移載が行われない場合に保持器から容器を取り出してスタックする容器スタック装置を設けるようにしたので、容器移載装置で保持器から容器を取り出して容器を供給することができ、この容器の供給を受ける機器への容器の移載が行われない場合でも容器スタック装置にスタックすることができ、容器の供給の必要の有無によらず上流側の機器の運転を支障なく行うことができる。
【0094】
さらに、この発明の請求項記載の容器搬送装置を用いた搬送供給設備によれば、前記容器移載装置を搬送方向複数箇所に設けるようにしたので、容器を複数箇所で移載して利用することができる。
【0095】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の容器搬送装置の一実施の形態にかかる容器搬送装置を用いた容器搬送供給設備の上流側の概略斜視図である。
【図2】この発明の容器搬送装置の一実施の形態にかかる容器搬送装置を用いた容器搬送供給設備の下流側の概略斜視図である。
【図3】この発明の容器搬送装置の一実施の形態にかかる容器搬送装置の一部分を拡大して示す概略斜視図である。
【図4】この発明の容器搬送装置の一実施の形態にかかる保持器の斜視図、正面図および側面図である。
【図5】この発明の容器搬送装置を用いた搬送供給設備の一実施の形態にかかる容器成形機から容器を取り出して搭載する容器取出し搭載装置の概略正面図である。
【図6】この発明の容器搬送装置を用いた搬送供給設備の一実施の形態にかかる容器成形機から容器を取り出して搭載する容器取出し搭載装置の概略平面図である。
【図7】この発明の容器搬送装置を用いた搬送供給設備の一実施の形態にかかる容器成形機から容器を取り出して搭載する容器取出し搭載装置のa方向の側面図である。
【図8】この発明の容器搬送装置を用いた搬送供給設備の一実施の形態にかかる容器成形機から容器を取り出して搭載する容器取出し搭載装置のb方向の側面図である。
【図9】この発明の容器搬送装置を用いた搬送供給設備の一実施の形態にかかる保持器の容器のない部分に容器を補充する容器補充装置の概略断面図である。
【図10】従来のリテーナの平面図およびリテーナコンベアの横断面図である。
【図11】従来のカップ食品の連続自動充填包装機の敗略平面図である。
【符号の説明】
10 容器搬送装置を用いた搬送供給設備
11 リテーナ
11a 容器装着部
12 ガイド溝
13 当接溝
20 容器搬送装置
21 往路用無端チェーン
22 復路用無端チェーン
23 ガイド機構
24 ガイド部材
25 可動式ガイド部材
26 流体圧シリンダ
27 ストッパ機構
28 ストッパ部材
29 流体圧シリンダ
30 転向機構
31 プッシャ部材
32 流体圧シリンダ
40 容器取出し搭載装置
41 往復移動機構
42 トロリー
43 サポートブロック
44 b方向スライドロッド
45 b方向スライドブロック
46 a方向スライドロッド
47 容器取出し部材
48 真空吸引路
49,50 拡幅機構
49a,50a 固定ブラケット
49b、50b 第1シリンダ
49c,50c 第2シリンダ
51,51a リテーナ支持台
52 プッシャ
53 流体圧シリンダ
60 容器有無検出装置
61 フォトセンサ
70 容器補充装置
71 サクションカップ
80 容器移載装置
81 移載部材
82 流体圧シリンダ
90 容器スタック装置

Claims (7)

  1. 容器を保持する保持器が載置されて往路方向に搬送可能に駆動される少なくとも2本1組の往路用無端チェーンと、この往路用無端チェーンと同一平面上に設けられ前記保持器が載置されて復路方向に搬送可能に駆動される少なくとも2本1組の復路用無端チェーンと、これら往路用および復路用の1組の無端チェーン上の前記保持器の両側に配置され当該保持器の搬送をガイドするガイド部材を備えるガイド機構と、前記1組の往路用無端チェーンの間および/または前記1組の復路用無端チェーンの間に設けられ前記保持器を当てて所定位置に位置決めする上下に突出・退避可能なストッパ部材を備えたストッパ機構と、前記往路用無端チェーンの側方および/または前記復路用無端チェーンの側方に設けられ前記保持器を、一方の無端チェーン上から他方の無端チェーン上に押し出して搬送方向を変える転向機構とからなる容器搬送装置と、この容器搬送装置の前記保持器への容器搭載位置に、当該保持器の保持部の配置に合わせて容器を取り出して搭載する容器取出し搭載装置を設け、前記容器の搭載位置の搬送方向下流側に、保持器に搭載された容器の有無を検出する容器有無検出装置を設けるとともに、さらに下流側に容器有無検出装置からの検出情報に基づき容器を補充する容器補充装置を設けたことを特徴とする容器搬送装置を用いた搬送供給設備。
  2. 前記ガイド機構のガイド部材を、前記転向機構の設置位置では、上方に突出するガイド位置と、下方に退避する転向位置とに移動可能に設けたことを特徴とする請求項1記載の容器搬送装置を用いた搬送供給設備。
  3. 前記ガイド機構のガイド部材でガイドされる前記保持器のガイド部および/または前記ストッパ機構のストッパ部材が当接する前記保持器の当接部を、隣接する前記保持器の間隔を最小限とするガイド凹部および/または当接凹部として形成したことを特徴とする請求項1または2記載の容器搬送装置を用いた搬送供給設備。
  4. 前記少なくとも2本1組の往路用無端チェーンおよび/または前記少なくとも2本1組の復路用無端チェーンを複数組設けて構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の容器搬送装置を用いた搬送供給設備。
  5. 前記各組の無端チェーン間に設置される前記ガイド機構のガイド部材を兼用して構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の容器搬送装置を用いた搬送供給設備。
  6. 前記容器補充装置の搬送方向下流側に、保持器で搬送される容器を取り出して移載する容器移載装置を設けるとともに、さらに下流側に当該容器移載装置による移載が行われない場合に保持器から容器を取り出してスタックする容器スタック装置を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の容器搬送装置を用いた搬送供給設備。
  7. 前記容器移載装置を搬送方向複数箇所に設けたことを特徴とする請求項6記載の容器搬送装置を用いた搬送供給設備。
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