JP4341279B2 - 衛生洗浄装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人体の局部を洗浄する衛生洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の衛生洗浄装置として、人体の局部を洗浄するためのノズルを高温殺菌するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
これは、図8に示すように、給水管1より供給された水は、減圧手段2及び流路を開閉する開閉弁3を経てヒータ4を備えた加熱手段5に至る。加熱手段5から人体を洗浄するための温水を吐出するノズル6に至る温水経路7には、サーミスタ等にてなる温度検出器8及びモータ等にてなる電気的駆動手段で駆動される流量制御弁9が設けられている。
【0004】
加熱手段5の内のヒータ4によって加熱されたときの湯の温度は温度検出器8によって検出される。加熱温度制御手段10は、温度検出器8の出力信号をフィードバックして、予め設定された温度になるようにヒータ4を制御する。
【0005】
この衛生洗浄装置の操作は、設定器11によって行なわれる。設定器11には、洗浄スイッチ12、停止スイッチ13、温度設定スイッチ14、流量設定スイッチ15、高温殺菌スイッチ16が設けられている。通常、温度設定スイッチ14によって、人体洗浄時の湯の温度は人間にとって快適な40℃前後に設定されている。
【0006】
設定器11に設けられた洗浄スイッチ12を押すと、制御器17からの指令によって流量制御弁9及び開閉弁3の流路が開成される。この時、流量制御弁9の弁開度は流量設定スイッチ15で設定された流量に比例しているため、流量設定スイッチ15で設定された流量の水がノズル6から噴出し人体を洗浄する。
【0007】
洗浄を終えるときには、停止スイッチ13を押すと、制御器11からの指令によって、開閉弁3が閉じられ洗浄を停止する。
【0008】
高温殺菌スイッチ16を押した場合、制御器17内の高温殺菌制御手段18が高温殺菌モード信号を受けて、流量制御弁9が少量の流量位置になるように、流量制御弁9の電気的駆動手段を駆動するとともに、湯の温度が60℃前後になるように加熱温度制御手段10に指令を出す。すると、ノズル6からは少量の60℃前後の湯が垂れ落ちる程度になる。この状態において、温水経路7や流量制御弁9、及びノズル6の通水系内部などが所定の時間高温殺菌される。その後、高温殺菌制御手段18は湯の温度が40℃程度になるように加熱温度制御手段10に指令を出した後、40℃程度の湯がノズル6から吐出するまでの時間が経過するのを待って開閉弁3を閉止し、高温殺菌モードを終了させる。
【0009】
【特許文献1】
特開平09−803255号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構成では、高温殺菌する箇所が通水系内部のみであり、人体局部の洗浄時に、ノズルに人体からの排泄物が付着し、その排泄物からの雑菌の繁殖などに対しては不充分であるという課題があった。
【0011】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、ノズルの胴体、及びノズル先端を外側から殺菌する衛生洗浄装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の衛生洗浄装置は、人体局部の洗浄水を加熱
する第一の加熱手段とは別に、ノズルの胴体、及び先端を外側から殺菌するノズル洗浄水を加熱する第二の加熱手段を備えたものである。
【0013】
これによって、ノズル洗浄水を第二の加熱手段により、人体への洗浄水の温度とは異なった温度でノズル胴体、及びノズル先端を殺菌することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、人体局部へ洗浄水を噴出するノズルと、この洗浄水を加熱する第一の加熱手段と、前記第一の加熱手段の下流側に設け前記ノズルへ洗浄水を供給するノズル給水手段と、前記ノズルの胴体、及びノズル先端を外側から殺菌するノズル洗浄水を供給するノズル洗浄給水手段と、前記ノズル洗浄給水手段の下流側に設け前記ノズルの洗浄を行なうノズル洗浄水を加熱する第二の加熱手段と、前記第一、第二の加熱手段を制御する制御手段を備え、前記ノズル洗浄給水手段は前記第一の加熱手段と前記ノズル給水手段との経路の間より分岐して設けた衛生洗浄装置とすることにより、ノズル洗浄水を第二の加熱手段により、人体への洗浄水の温度とは異なった温度でノズル胴体、及びノズル先端を殺菌することができる。しかも、第一の加熱手段にて加熱された洗浄水に少しの熱量を加えるだけで高温殺菌ができるノズル洗浄水を得ることができるため、第二の加熱手段の加熱供給量を少なくし、第二の加熱手段をより小型にすることができ、より電力量を削減することができる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、第二の加熱手段によるノズルの洗浄時の温水温度は高温殺菌できる温度である請求項1に記載の衛生洗浄装置とすることにより、ノズルを高温殺菌することができる。また、ノズル洗浄水のみを高温殺菌水としたことで、人体局部洗浄時に高温殺菌水が洗浄中にかかる恐れが無く、安全性を高めることができる。
【0016】
請求項3に記載の発明は、ノズルの洗浄は、人体局部の洗浄終了後に行なうことにより、人体局部の洗浄中に付着したノズルの汚物は、定着前に洗い落とされ、殺菌されるため、より効果的にノズル洗浄を行なうことができる。
【0017】
請求項4に記載の発明は、ノズルの洗浄は、人体局部の洗浄開始前に行なうことにより、人体局部の洗浄開始前に予めノズルは外側からの洗浄により暖められ、人体局部の洗浄を行なう際には、第一の加熱手段にて加熱された人体局部洗浄水がノズルを通過時に冷やされることがなく、使い勝手を向上することができる。
【0018】
請求項5に記載の発明は、ノズルの洗浄は、着座検出直後に行なうことにより、着座検出直後にノズルは外側からの洗浄により暖められ、人体局部の洗浄開始時には、人体局部洗浄水がノズルで冷やされることがなく、使い勝手を向上することができる。
【0019】
請求項6に記載の発明は、ノズルの洗浄は、非着座時に所定の時間間隔毎に行なうことにより、非着座中に定期的にノズルの高温殺菌を行ない、雑菌が繁殖することを抑制し、より衛生的な衛生洗浄装置となる。
【0020】
請求項7に記載の発明は、ノズルの洗浄を開始する操作手段を有し、操作手段が一定時間以上連続して操作された場合にのみ、第二の加熱手段よるノズルの洗浄を行なうことにより、使用者が意図せず、誤って操作手段を操作してしまい、高温のノズル洗浄水が吐出されることが無い、安全性の高い衛生洗浄装置を提供することができる。
【0021】
請求項8に記載の発明は、ノズルの洗浄を開始する操作手段は、複数の操作部を有し、複数の操作部が同時に操作された場合にのみ、第二の加熱手段よるノズルの洗浄を行なうことにより、使用者が意図せず、誤って操作手段を操作してしまい、高温のノズル洗浄水が吐出されることが無い、より安全性の高い衛生洗浄装置を提供することができる。
【0022】
請求項9に記載の発明は、ノズルの洗浄を開始する操作手段の操作部は、操作手段の操作面より凹ませた位置に配置したことにより、使用者が意図せず、誤って操作手段を操作してしまい、高温のノズル洗浄水が吐出されることが無い、安全性の高い衛生洗浄装置を提供することができる。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら用いて説明する。
【0024】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1における衛生洗浄装置を示すものである。
【0025】
図に示すように、トイレ室内へ配管された水は、樹脂等の連結管19を用いて、衛生洗浄装置へ給水される。水道圧が著しく高いときに衛生洗浄装置への影響を緩和するために配置されている減圧弁20を介して、止水電磁弁21に接続されている。止水電磁弁21を開成すると、第一の加熱手段22へ給水され、第一の加熱手段22に配設されている第一のヒータ23にて加熱され温水となる。温水は、ノズル給水手段25を介して人体の局部を洗浄するノズル24へと接続され、ノズル24の内、人体の肛門を洗浄するおしりノズル24−1へ給水するか、もしくは、女性局部を洗浄するビデノズル24−2へ給水するかを切り替えることができるようになっている。
【0026】
また、第一の加熱手段22とノズル給水手段25との温水経路の間、すなわち、第一の加熱手段22より下流側には、ノズル洗浄水を給水するノズル洗浄給水手段26へ温水を給水する温水経路が設けられ、ノズル24の洗浄を行なうことができるようになっている。ノズル洗浄給水手段26からの温水経路には、第一の加熱手段22によって加熱された温水を更に高温のノズル洗浄水とする、第二のヒータ28を有した第二の加熱手段27と、この高温のノズル洗浄水をノズル24の胴体、及びノズル先端へ供給するノズル洗浄口29が設けられ、ノズル24を高温殺菌して洗浄を行なうことができる。
【0027】
図2に示すように、操作手段30は、人体の肛門を洗浄すべく動作するおしり操作部30−1、女性の局部を洗浄すべく動作するビデ操作部30−2、おしり及びビデ洗浄時の温水温度を切り替える洗浄温度切り替え操作部30−3、使用者へ温水温度を報知する温水温度表示部30−4、おしり及びビデ洗浄の洗浄流量を切り替える洗浄流量切り替え操作部30−5、使用者へ洗浄流量を報知する洗浄流量表示部30−6、おしり及びビデへの洗浄動作を停止する停止操作部30−7を有している。使用者によって、おしり操作部30−1が操作されると、制御手段31より止水電磁弁21が開成され、第一の加熱手段22へ給水される。第一の加熱手段22へ供給された水は、制御手段31にて洗浄温度切り替え操作部30−3に設定された設定温度となるべく、第一の温度検出手段32にて温水温度をフィードバックしながら第一のヒータ23への通電を制御され、使用者所望の温水となる。使用者所望の温度となると、おしりノズル24−1側へ給水するようにノズル給水手段25が切替り、人体の肛門へと洗浄水が噴出される。
【0028】
洗浄流量は制御手段31にて、洗浄流量切り替え操作部30−5にて設定された洗浄流量となるべくノズル給水手段25のおしりノズル24−1、ビデノズル24−2の各給水口への弁開度が比例的に制御される。
【0029】
衛生洗浄装置を使用する際には使用者の体調によって軟便であった場合など、洗浄後のノズル24には汚物が付着することがあり、ノズル24の洗浄水噴出口に付着して正しく人体の肛門やビデへ洗浄水を噴出できないことがある。また、排便する前に便意促進の意味合いで、まず人体の肛門を洗浄し、肛門付近を刺激する使用者にとっては、付着した汚物により雑菌が繁殖して、次に洗浄した際に雑菌が人体肛門やビデ部分の粘膜から侵入することを懸念するなど、特にノズル24自体の衛生については使用者の意識が高くなってきている。トイレで繁殖する雑菌として大腸菌やブドウ球菌が良く知られており、これらの雑菌は35℃前後で繁殖し易い反面、55〜70℃などの比較的高温環境下では死滅する。これらの雑菌を死滅させるため、ノズル洗浄の際には、第二の加熱手段27における第2のヒータ28にてノズル洗浄水を加熱しながら第二の温度検出手段33にてフィードバックし、雑菌が死滅する温度の70℃まで昇温する。70℃になった時点でノズル洗浄給水手段26を開成し、水道元圧にてノズル洗浄口29からノズル洗浄水をノズル24の胴体、及びノズル先端に供給し、殺菌洗浄する。
【0030】
第二の加熱手段27へ給水される温度、即ち、第一の加熱手段22での人体の洗浄温度は約40℃であり、第二の加熱手段27からノズル洗浄水として吐出する温水温度は約70℃としており、第二の加熱手段27での昇温幅は約30℃である。ノズル洗浄の流量を200cc/minとした場合、第二の加熱手段27における第二のヒータ28の容量は400W程度ならばジュールの法則からも、約1秒間で昇温することができるため、ヒータ容積としても比較的小さくでき、製品の小型化も図ることができる。
【0031】
また、ノズル24に付着した汚物などは冷水よりも比較的高温水の方が剥がれ落ち易く、このことからもノズル洗浄については高温水で行なうことがより効果的である。
【0032】
更に、図3に示すタイムチャートにて、ノズル洗浄動作について説明する。便座(図示せず)に使用者が着座したことを検出する着座スイッチ(図示せず)により着座を検出する。着座スイッチが一定時間(例えば0.5秒)連続していた場合、着座確定とする。着座が確定すると、第一の加熱手段22が瞬間熱交換器の場合、使用者が衛生洗浄装置を使用しないときには、第一の加熱手段22は通電していないため、第一の加熱手段22内の残水は冷えているため、第一の温度検出手段32にて所定の温度になるまで予め温める。この初期通電動作をプリヒート動作と呼ぶ。このプリヒート動作中には、ノズル給水手段25はノズル24のおしりノズル24−1、ビデノズル24−2の胴体部分を洗浄する位置をセンター位置とすることで、プリヒート動作中の第一の加熱手段22からの排水によって、ノズル24の胴体部分の洗浄を行なう。一定時間(例えば15秒間)、プリヒート動作を行ない、使用者の洗浄開始操作(例えば、おしり操作部30−1または、ビデ操作部30−2の操作)を待機する。ここで、第一の加熱手段22内の温度が一定温度以下に低下しないように第一のヒータ23に通電を行ない、保温動作を行なうこともできる。
【0033】
次に、使用者の洗浄開始操作(ここでは、おしり操作部30−1が操作された場合について説明する)が行なわれると、止水電磁弁21を開成し、第一の加熱手段22を使用者が設定した温度になるように通電し、第一の温度検出手段32にて設定温度に到達するまでは、ノズル給水手段25をセンター位置としてノズル24の胴体部分を洗浄しながら一定時間、待機する。この動作を前洗浄と呼ぶ。前洗浄中に第一の温度検出手段32にて設定温度に到達した時点で、ノズル給水手段25をおしりノズル24−1側に給水されるべく駆動する。本実施例における衛生洗浄装置のノズル24の駆動を水道水の元圧を利用した水圧突出方式にて説明すると、ノズル給水手段25をおしりノズル24−1側に給水されるべく駆動すると、おしりノズル24−1からの洗浄水が使用者の肛門に噴出する位置(おしり洗浄ポイント)になるまでは、おしりノズル24−1の胴体周辺部分から洗浄水が排出され、使用者の肛門に噴出する位置までおしりノズル24−1が突出すると、おしりノズル24−1先端の洗浄水噴出口から洗浄水が排出されて、おしり洗浄が行なわれる。
【0034】
使用者の停止操作部30−7操作によって、おしり洗浄動作が終了すると、ノズル給水手段25がおしりノズル24−1側からセンター位置へと駆動され、また、おしりノズル24−1を収納するために止水電磁弁21が閉じられて水道元圧がノズル24にかからなくなるため、ノズル24が収納される。この時、前述の前洗浄と同じように、おしり洗浄ポイントからおしりノズル24−1が収納されるまでは、おしりノズル24−1の胴体周辺部分から洗浄水が排出される。このおしりノズル24−1収納時のノズル胴体部分の洗浄を後洗浄と呼ぶ。
【0035】
ノズル24収納の後、ノズル洗浄を行なう。ノズル洗浄時は止水電磁弁21を開成し、第一の加熱手段22にて水を加熱する。ノズル給水手段25はセンター位置のままとして、ノズル洗浄給水手段26を開成する。ノズル洗浄給水手段26を介して第二の加熱手段27へ第一の加熱手段22にて予め加熱された温水が供給され、また、第二の加熱手段27における第2のヒータ28にて更に加熱され、人体への洗浄水よりも高温の水がノズル洗浄口29より噴出され、ノズル24の胴体、及びノズル先端部分を洗浄する。一定時間、ノズル洗浄動作が終了すると、使用者が便座から離れる脱座を検出するまで待機する。この間、再度洗浄開始される場合を想定し、第一の加熱手段22内の温度が一定温度以下に低下しないように第一のヒータ23に通電を行ない、保温動作を行なうこともできる。
【0036】
上記説明では、第一の加熱手段22による人体洗浄水への加熱をいわゆる瞬間熱交換器にて説明を行なったが、ノズル洗浄動作については、貯湯式熱交換器でも同一の効果を有することは言うまでもない。上記説明では、おしり洗浄について説明を行なったが、ビデ洗浄についても同様であり、また、ノズル24の駆動方法を水圧突出方式ではなく、モータで行なった際でも同一の効果を有することは言うまでもない。
【0037】
人体への洗浄動作終了後に、ノズル洗浄給水手段26、第二の加熱手段27を駆動することで、洗浄動作によって人体からの汚物がノズル24に付着した際にも、付着した汚物がノズル24にて固まり剥がれ落ちづらくなる前に、ノズル胴体、及びノズル先端を洗浄することができるため、より衛生的である。
【0038】
更に、ノズル洗浄給水手段26にて、人体への洗浄水経路とノズル洗浄水の経路を分離することで、人体の洗浄水が使用者の所望する温度以上に上がらないようにしている。
【0039】
(実施例2)
図4は本発明の実施例2における衛生洗浄装置を示すものである。
【0040】
実施例1ではノズル洗浄動作を人体への洗浄が完了した後に行なっていたが、本実施例では人体への洗浄前にノズル洗浄動作を行なっているものである。なお、実施例1にて説明した動作と同様の動作をするものについては、説明を省略する。
【0041】
衛生洗浄装置での使い勝手の指標の一つとして、人体洗浄水の冷水吐出がないことが挙げられる。人体洗浄水の冷水は、温水経路、及びノズル24の先端内部の残水が、人体への洗浄開始時に噴出されてしまうのであるが、プリヒート動作でノズル24を含めた衛生洗浄装置の温水経路内の残水を第一の加熱手段22にて加熱された温水にて流し出し、温水経路を温めることによって行なうことで、人体への冷水吐出を防止している。プリヒート動作後では、ノズル24の胴体部分に第一の加熱手段22での40℃程度の温水にてノズル24を外側から温めており、更に人体洗浄前に第二の加熱手段27にて高温のノズル洗浄水をノズル24の胴体、及びノズル先端を外側から供給することで、更にノズル24を温め、冷水吐出を防止している。また、ノズル洗浄動作が完了するまでは冷水吐出の可能性があるため、人体の洗浄開始操作が行なわれた後も、ノズル洗浄動作を継続し、冷水吐出を防止する。
【0042】
着座を検出すると、プリヒート動作を行ない、その後にノズル洗浄動作へと移行する。ノズル洗浄動作時は、ノズル洗浄給水手段26を開成し、かつ、ノズル給水手段25の位置を、センター位置からおしりノズル24−1側に幾分開度をずらした位置(ノズル洗浄おしり側)に駆動される。水道水の元圧からノズル24にかかる圧力は、ノズル洗浄給水手段26を開成しているため、おしりノズル24−1がおしり洗浄位置へと移動することはなく、ノズル洗浄動作にてノズル24が突出することはない。このときに、第一の加熱手段22で加熱された温水は、おしりノズル24−1側に開度をずらしているため、おしりノズル24−1先端の洗浄水噴出口から漏れ出す。更に、ノズル洗浄給水手段26が開成され、第二の加熱手段27にて高温のノズル洗浄水へと加熱される。ノズル洗浄水はノズル24の胴体、及びノズル先端を高温殺菌洗浄し、一定時間おしりノズル24−1を温める。一定時間経過後は、使用者の洗浄開始操作を待機する状態へと移行する。
【0043】
ノズル洗浄動作の洗浄開始操作が行なわれた際に、ノズル洗浄動作を行なうことで、プリヒート動作から洗浄開始操作までの待機期間中に冷えてしまった温水経路、及びノズル24を温めることができる。
【0044】
更に、着座検出直後と洗浄開始操作直後にノズル洗浄動作を行なうようにすることで、洗浄開始操作後のノズル洗浄による温水経路、ノズル24の温め時間が短縮でき、人体への洗浄水の噴出までの時間を早くしてより使い勝手を向上することができる。
【0045】
(実施例3)
次に、本発明の実施例3における衛生洗浄装置では、使用者が着座していない状態(非着座)の間に一定時間の間隔でノズル洗浄動作を行なうようにしたものである。すなわち、実施例1ではノズル洗浄動作を人体への洗浄が完了した後に行なっており、また、実施例2では人体への洗浄前にノズル洗浄動作を行なったが、使用者の非着座の間に一定時間の間隔でノズル洗浄動作を行なうようにした。
【0046】
ノズル24に発生した細菌は、分裂を行ない増殖する。多くの細菌は分裂を行なうために酸素を必要とし、20〜30分の間に2つに分裂を行なう。よって、最初の1つの細菌が20分ごとに2つに分裂すると、1時間後には60分÷20分=3で、3回の分裂により23=8個になる。10時間では10時間×60分÷20分=30回で30回の分裂により230=約10億個にまで増殖することになる。そこで、非着座中に定期的にノズル洗浄動作を行ない、高温のノズル洗浄水にて殺菌を行なうものである。ノズル洗浄動作としては実施例1、2と同様の動作を行なうため、詳細の説明は省略する。
【0047】
また、使用者が所望のタイミングでノズル洗浄動作を行なうことができるように、図5に示すノズル洗浄操作部30−8を設けている。この際、使用者が衛生洗浄装置の清掃中に、不用意に操作手段ノズル洗浄操作部30−8を有している操作手段30に触れてしまい、高温のノズル洗浄水が噴出しないように、ノズル洗浄動作はノズル洗浄操作部30−8が一定時間以上連続して操作された場合のみ行なうことで、火傷等の災害発生を防止している。
【0048】
また、図6に示すようにノズル洗浄副操作部30−9を設け、使用者が衛生洗浄装置の清掃中に、不用意に操作手段ノズル洗浄操作部30−8を有している操作手段30に触れてしまい、高温のノズル洗浄水が噴出しないように、ノズル洗浄動作はノズル洗浄操作部30−8とノズル洗浄副操作部30−9が同時に操作された場合のみ行なうことで、火傷等の災害発生を防止することもできる。
【0049】
また、図7に示すように、ノズル洗浄操作部30−8はノズル洗浄操作部30−8を保持する操作手段30の操作面から一定距離hだけ凹ませた位置に配置したことによって、使用者がノズル洗浄動作を行なう意志をもってノズル洗浄操作手段30−8を操作したときのみノズル洗浄動作を行なうようにし、不用意に高温のノズル洗浄水が噴出して火傷等の災害を防止している。
【0050】
以上のように、本実施例においては、ノズルを洗浄するノズル洗浄水の経路に第二の加熱手段を設けたので、ノズル洗浄の際にはノズルを高温で洗浄することができるとともに、人体への洗浄水経路とは異なる経路でのみ高温洗浄水を生成するため、人体に高温水が噴出することがなく、安全な衛生洗浄装置を供給することができる。更に、人体洗浄の前後にノズル洗浄を行なうことで、ノズルやノズル内部の温水経路が温められ冷水吐出することがない、使い勝手の良い衛生洗浄装置を提供することができる。また、定期的に高温水でノズル洗浄を行なうため、ノズルに雑菌が繁殖することが無い。また、不用意にノズル洗浄動作へと移行しないため、高温のノズル洗浄水によって使用者が火傷することがなく安全性の高い衛生洗浄装置を供給することができる。なお、各実施例において、ノズル洗浄のタイミングを説明したが、これらのタイミングは適宜組み合わせてノズル洗浄を行なうことができるものであり、実施例に限定されるものではない。
【0051】
【発明の効果】
以上のように、本発明の衛生洗浄装置によれば、人体局部の洗浄水を加熱する第一の加熱手段とは別に、ノズルの胴体、及び先端を外側から殺菌するノズル洗浄水を加熱する第二の加熱手段を備えたことによって、ノズル洗浄水を第二の加熱手段により、人体への洗浄水の温度とは異なった温度でノズル胴体、及びノズル先端を殺菌することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における衛生洗浄装置のブロック図
【図2】 同衛生洗浄装置の操作手段を示す外観図
【図3】 同衛生洗浄装置のノズル洗浄のタイムチャート
【図4】 本発明の実施例2における衛生洗浄装置のノズル洗浄のタイムチャート
【図5】 本発明の実施例3における衛生洗浄装置の操作手段を示す外観図
【図6】 同他の操作手段を示す外観図
【図7】 同操作手段の断面図
【図8】 従来の衛生洗浄装置のブロック図
【符号の説明】
21 第一の加熱手段
24 ノズル
25 ノズル給水手段
26 ノズル洗浄給水手段
27 第二の加熱手段
30 操作手段
31 制御手段

Claims (9)

  1. 人体局部へ洗浄水を噴出するノズルと、この洗浄水を加熱する第一の加熱手段と、前記第一の加熱手段の下流側に設け前記ノズルへ洗浄水を供給するノズル給水手段と、前記ノズルの胴体、及びノズル先端を外側から殺菌するノズル洗浄水を供給するノズル洗浄給水手段と、前記ノズル洗浄給水手段の下流側に設け前記ノズルの洗浄を行なうノズル洗浄水を加熱する第二の加熱手段と、前記第一、第二の加熱手段を制御する制御手段を備え、前記ノズル洗浄給水手段は前記第一の加熱手段と前記ノズル給水手段との経路の間より分岐して設けた衛生洗浄装置。
  2. 第二の加熱手段によるノズルの洗浄時の温水温度は高温殺菌できる温度である請求項1に記載の衛生洗浄装置。
  3. ノズルの洗浄は、人体局部の洗浄終了後に行なう請求項1または2に記載の衛生洗浄装置。
  4. ノズルの洗浄は、人体局部の洗浄開始前に行なう請求項1〜3のいずれか1項に記載の衛生洗浄装置。
  5. ノズルの洗浄は、着座検出直後に行なう請求項1〜4のいずれか1項に記載の衛生洗浄装置。
  6. ノズルの洗浄は、非着座時に所定の時間間隔毎に行なう請求項1〜5のいずれか1項に記載の衛生洗浄装置。
  7. ノズルの洗浄を開始する操作手段を有し、操作手段が一定時間以上連続して操作された場合にのみ、第二の加熱手段よるノズルの洗浄を行なう請求項1〜6のいずれか1項に記載の衛生洗浄装置。
  8. ノズルの洗浄を開始する操作手段は、複数の操作部を有し、複数の操作部が同時に操作された場合にのみ、第二の加熱手段よるノズルの洗浄を行なう請求項1〜7のいずれか1項に記載の衛生洗浄装置。
  9. ノズルの洗浄を開始する操作手段の操作部は、操作手段の操作面より凹ませた位置に配置した請求項1〜8のいずれか1項に記載の衛生洗浄装置。
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