JP4341011B2 - 灯具 - Google Patents

灯具 Download PDF

Info

Publication number
JP4341011B2
JP4341011B2 JP2003163154A JP2003163154A JP4341011B2 JP 4341011 B2 JP4341011 B2 JP 4341011B2 JP 2003163154 A JP2003163154 A JP 2003163154A JP 2003163154 A JP2003163154 A JP 2003163154A JP 4341011 B2 JP4341011 B2 JP 4341011B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phosphor layer
light
led element
optical system
lamp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003163154A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004363060A (ja
Inventor
雅典 大野
光範 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Stanley Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Stanley Electric Co Ltd filed Critical Stanley Electric Co Ltd
Priority to JP2003163154A priority Critical patent/JP4341011B2/ja
Publication of JP2004363060A publication Critical patent/JP2004363060A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4341011B2 publication Critical patent/JP4341011B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Led Device Packages (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、LED素子からの光により蛍光体層を励起して、LED素子からの光と蛍光体層からの蛍光との混色光を外部に照射する例えば車両用灯具等の灯具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような灯具は、例えば図6乃至図9に示すように構成されている。まず、図6において、灯具1は、LED素子2と、投影レンズ3と、から構成されている。
LED素子2は、LEDチップ2a上の蛍光体層2bを備えると共に、このLEDチップ2aを包囲するように樹脂モールドにより形成されたレンズ部2cを有するパッケージとして構成されている。
投影レンズ3は、凸レンズであって、LED素子2の光軸上に中心軸が位置するように配置されている。
【0003】
このような構成の灯具1によれば、LED素子2のLEDチップ2aから出射した光が蛍光体層2bに入射して、蛍光体層2bを励起し、蛍光体層2bから出射する蛍光とLEDチップ2aからの光の混色光が光軸方向に向かって出射する。そして、この混色光が投影レンズ3により集束され、前方に向かって照射されることになる。
【0004】
また、図7において、灯具4は、図6における投影レンズ3の代わりに、リフレクタ5を備えており、LED素子2から出射した混色光が、リフレクタ5により反射されると共に集束されることにより、前方に向かって照射されることになる。
【0005】
図8においては、灯具6は、LED素子2から出射した混色光が、リフレクタ5により反射されると共に集束され、さらに投影レンズ3により集束されて、前方に向かって照射されるようになっている。
【0006】
最後に、図9においては、灯具7は、図8に示した灯具6において、所望の配光特性を実現するために、リフレクタ5から投影レンズ3への光路中に遮光部材8を備えている。
この構成によれば、リフレクタ5から投影レンズ3に向かう混色光の一部が遮光部材8により遮断されることにより、前方に向かって照射される光に必要な配光特性が付与されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの灯具1,4,6または7に関しては、以下のような問題がある。
即ち、何れの灯具1,4,6,7においても、LED素子2は、LEDチップ2aと蛍光体層2bが近接していることから、LED素子2の駆動による発熱が蛍光体層2bに伝達されることになり、蛍光体層2bの温度が高くなるため、温度上昇によって蛍光体の発光効率が低下してしまう。
また、蛍光体層2bから出射した蛍光のうち、透過方向の光のみを利用していることから、光の利用効率が低下してしまう。
【0008】
さらに、LEDチップ2aから蛍光体層2bに入射する励起光のパターンを適宜の形状にすることが困難であるので、例えば自動車の前照灯等の車両用灯具として特定の配光特性を付与することが困難であった。
また、複数のLED素子2を利用して、照射光の光束を増大させようとすると、各LED素子2に対して、それぞれ光学系としての投影レンズ3やリフレクタ5を配置したり、あるいは共通の大型の光学系を設ける必要があることから、コストが増大すると共に、全体が大型化してしまう。
これに対して、所望の配光特性を得るために、LED素子2と光学系としての投影レンズ3やリフレクタ5との間に遮光部材8を設ける場合、遮光部材8が比較的大きくなってしまうことになり、全体が大型化してしまう。
【0009】
本発明は、以上の点から、簡単な構成により、小型に構成され得ると共に、発光効率及び光の利用効率を高めるようにした、灯具を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決する手段】
上記目的は、本発明の構成によれば、LED素子と、LED素子からの光が入射するようにLED素子から離れて配置された蛍光体層と、上記LED素子と蛍光体層との間にて、LED素子からの光を蛍光体層に導く、回転楕円面からなるリフレクタを含んでおり、上記リフレクタの第一の焦点位置がLED素子付近に位置し、第二の焦点位置が蛍光体層付近に位置するように配置され、LED素子からの光と蛍光体層で励起された蛍光との混色光を外部に照射することを特徴とする、灯具により、達成される。
【0016】
本発明による灯具は、好ましくは、複数個のLED素子を備えており、上記光学系が各LED素子毎に設けられている。
【0017】
本発明による灯具は、好ましくは、さらに蛍光体層から出射する蛍光を外部に導く第二の光学系を備えている。
【0018】
本発明による灯具は、好ましくは、上記第二の光学系が、蛍光体層の透過方向の光を外部に導く光学系である。
【0019】
本発明による灯具は、好ましくは、上記第二の光学系が、蛍光体層の反射方向の光を外部に導く光学系である。
【0020】
本発明による灯具は、好ましくは、上記第二の光学系が投影レンズである。
【0021】
本発明による灯具は、好ましくは、上記第二の光学系がリフレクタである。
【0022】
本発明による灯具は、好ましくは、さらにLED素子から蛍光体層に入射する光を制御する遮光部材を備えている。
【0023】
上記構成によれば、LED素子から出射した光が、離れた位置に在る蛍光体層に入射するようになっているので、LED素子の駆動による発熱が蛍光体層に直接に伝達されることはない。これにより、蛍光体層がLED素子からの熱により温度上昇することがないので、励起による蛍光の発光効率の低下が抑制されることになる。従って、蛍光体層がLED素子に近接しているLED素子を利用した灯具の場合と比較して、外部に照射される混色光の発光効率が向上することになる。
【0024】
上記LED素子と蛍光体層との間にて、LED素子からの光を蛍光体層に導く光学系を備えている場合には、LED素子から出射した光が、例えばライトガイド等の光学系を介して蛍光体層に入射するようになっているので、LED素子から出射した光が効率良く蛍光体層に入射することになり、LED素子からの光の利用効率が向上することになる。
【0025】
上記光学系が、その第一の焦点位置がLED素子付近に位置し、その第二の焦点位置が蛍光体層付近に位置するように配置されている場合には、LED素子から出射した光が、例えばレンズ,リフレクタ等の光学系を介して蛍光体層に入射するようになっているので、LED素子から出射した光が効率良く蛍光体層に入射することになり、LED素子からの光の利用効率が向上することになる。
【0026】
複数個のLED素子を備えており、上記光学系がLED素子毎に設けられている場合には、各LED素子から出射する光が、それぞれ対応する光学系を介して蛍光体層に入射されることになり、蛍光体層から出射する蛍光の光束が増大し、混色光の光束も増大するので、外部に照射される混色光の照度が高められることになると共に、LED素子から蛍光体層の間の光学系自体が小さいことから、灯具全体が大型化してしまうようなことはない。
【0027】
さらに蛍光体層から出射する蛍光を外部に導く第二の光学系を備えている場合には、蛍光体層から出射する蛍光が第二の光学系を介して外部に導かれることにより、より一層所望の配光特性を容易に実現することができる。
【0028】
上記第二の光学系が、蛍光体層の透過方向の光を外部に導く光学系である場合には、LED素子から入射した光により蛍光体層で励起された蛍光及び混色光のうち、蛍光体層のLED素子とは反対側から出射する光が、第二の光学系によって外部に導かれることになる。
【0029】
上記第二の光学系が、蛍光体層の反射方向の光を外部に導く光学系である場合には、LED素子から入射した光により蛍光体層で励起された蛍光及び混色光のうち、蛍光体層のLED素子側に出射する光が、第二の光学系によって外部に導かれることになる。これにより、従来は利用されていなかった反射方向の光が外部に導かれることにより、光の利用効率が向上することになる。
【0030】
上記第二の光学系が投影レンズまたはリフレクタである場合には、蛍光体層から出射する光を投影レンズまたはリフレクタにより集束させることにより、外部に照射することになる。
【0031】
さらにLED素子から蛍光体層に入射する光を制御する遮光部材を備えている場合には、遮光部材により蛍光体層に入射する光を制御することによって、蛍光体層から出射する蛍光そして混色光の配光パターンを制御して、所望の配光特性を得ることができる。
【0032】
このようにして、本発明によれば、蛍光体層の温度上昇による発光効率の低下を抑制すると共に、蛍光体層からの蛍光及び混色光の利用効率を向上させることにより、外部に照射される光の照度を高めることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を図1乃至図5を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0034】
図1は、本発明による灯具の第一の実施形態の構成を示している。
図1において、灯具10は、LED素子11と、リフレクタ12と、蛍光体層13と、投影レンズ14と、遮光部材15と、から構成されている。
【0035】
上記LED素子11は、LEDチップ11aを樹脂モールドによるレンズ部11bにより覆ったパッケージとして構成されており、光軸が上方に延びるように配置されている。
ここで、LEDチップ11aは、例えば青色LEDチップであって、駆動電流が流れることにより、青色光を出射するようになっている。
【0036】
上記リフレクタ12は、例えば回転楕円面として形成されており、その長軸がLED素子11から水平方向に延びる照射軸と実質的に一致するように配置されていると共に、その第一の焦点位置が上記LED素子11の発光部であるLEDチップ11a付近に配置されるようになっている。
【0037】
上記蛍光体層13は、例えばガラス等の透明材料から成る板材13aの表面に、蛍光体13bを塗布することにより構成されており、上記LED素子11から水平方向に延びる軸上にて、上記リフレクタ12の第二の焦点位置付近にて、前記照射軸に対して実質的に垂直に配置されている。
ここで、上記蛍光体は、具体的には例えば蛍光体の微粒子(図示せず)を混入した例えば透明エポキシ樹脂等から構成されており、板材の表面に薄膜状に塗布され、硬化されている。
そして、この蛍光体層13に、LED素子11からの青色光が入射することにより、蛍光体が励起され、蛍光体から黄色光を発生させると共に、これらの混色光が、蛍光体層13から外部に出射するようになっている。
【0038】
上記投影レンズ14は、凸レンズとして構成されており、その光軸が前記照射軸とほぼ一致するように、そしてその焦点位置が上記蛍光体層13付近に位置するように配置されている。
【0039】
上記遮光部材15は、板状の不透光性材料から構成されており、上記蛍光体層13のLED素子11側にて、実質的に前記照射軸上に沿って配置されている。
【0040】
本発明実施形態による灯具10は、以上のように構成されており、LED素子11のLEDチップ11aから出射した青色光Lは、そのレンズ部11bにより集束され、比較的狭い照射範囲で上方に向かって照射され、リフレクタ12の内面に入射する。
そして、リフレクタ12の内面に入射した光は、リフレクタ12によって反射され、その第二の焦点位置付近に向かって集束しながら進み、蛍光体層13に入射する。その際、蛍光体層13の手前に遮光部材15が配置されていることにより、蛍光体層13の照射軸より下方に入射する光が遮断される。
【0041】
このようにして、蛍光体層13の蛍光体13bが励起され、蛍光体層13から蛍光としての黄色光が透過方向(蛍光体層13のLED素子11とは反対側)に出射する。この蛍光は、LED素子11からの青色光と混色されることにより、白色光L1となって照射軸に沿って出射し、投影レンズ14により集束されながら、照射されることになる。
この場合、遮光部材15が設けられていることによって、蛍光体層13に入射するLED素子11からの光の配光パターン、そして蛍光体層13から出射する蛍光及び混色光の配光パターンが制御されることになり、最終的に照射軸に沿って外部に照射される光が所望の配光特性を備えることになる。
【0042】
この場合、LED素子11と蛍光体層13とが互いに離れて配置されていることにより、LED素子11の駆動による発熱が、直接に蛍光体層13に伝達されることがない。従って、LED素子11の駆動によって蛍光体層13の温度が上昇することがないので、温度上昇による蛍光体層13の蛍光体13bの発光効率が低下するようなことはない。
【0043】
ここで、LED素子11から出射した光は、光学系であるリフレクタ12により、その第二の焦点位置付近に配置された蛍光体層13に効率良く導かれるので、LED素子11から出射する光の利用効率が向上することになる。
また、蛍光体層13からの蛍光及び混色光は、第二の光学系である投影レンズ14により集光され、照射軸に沿って前方に照射されることになるので、蛍光体層13から出射する光の利用効率が向上することになる。
【0044】
図2は、本発明による灯具の第二の実施形態の構成を示している。
図2において、灯具20は、LED素子21と、集光レンズ22と、蛍光体層23と、投影レンズ24と、から構成されている。
ここで、上記LED素子21,蛍光体層23及び投影レンズ24は、それぞれ図1に示した灯具10におけるLED素子11,蛍光体層13及び投影レンズ14と同様の構成であり、この場合、LED素子21は、その光軸が水平な照射軸に沿って横向きに配置されている。
上記集光レンズ22は、光学系として、二枚の凸レンズ22a,22bから構成されており、その第一の焦点位置がLED21のLEDチップ21a付近に、またその第二の焦点位置が蛍光体層23付近にそれぞれ位置するように、配置されている。
【0045】
このような構成の灯具20によれば、LED素子21から出射した青色光Lは、図面にて右方に向かって照射され、集光レンズ22により集光され、その第二の焦点位置付近に向かって進んで、蛍光体層23に入射する。
これにより、蛍光体層23が励起され、蛍光体層23から蛍光としての黄色光が透過方向に出射する。この蛍光は、LED素子21からの青色光と混色されることにより、白色光L1となって照射軸に沿って出射し、投影レンズ24により集束されながら、照射されることになる。
【0046】
この場合も、LED素子21と蛍光体層23とが互いに離れて配置されていることにより、LED素子21の駆動による発熱が、直接に蛍光体層23に伝達されないので、LED素子21の駆動によって蛍光体層23の温度が上昇せず、温度上昇による蛍光体層23の蛍光体23bの発光効率が低下するようなことはない。
【0047】
図3は、本発明による灯具の第三の実施形態の構成を示している。
図3において、灯具30は、図2に示した灯具20とほぼ同様の構成であり、同じ構成要素には同じ符号を付して、その説明を省略する。
灯具30は、図2に示した灯具20と比較して、さらに第二の光学系としてのリフレクタ31を備えている。
このリフレクタ31は、前方(図面右方)に向かって凹状に、例えば回転放物面として構成されており、その焦点位置が蛍光体層23付近に位置するように配置されている。
【0048】
このような構成の灯具30によれば、図2に示した灯具20と同様に作用すると共に、蛍光体層23から反射方向(蛍光体層23のLED素子11側)に出射した蛍光及び混色光L2が、リフレクタ31の内面により反射され、前方に向かって照射されることになる。これにより、蛍光体層23から反射方向に出射する蛍光及び混色光L2を前方に向かって照射することができるので、蛍光体層23から出射する光の利用効率が向上することになる。
【0049】
図4は、本発明による灯具の第四の実施形態の構成を示している。
図4において、灯具40は、複数個(図示の場合、3個)のLED素子41と、蛍光体層42と、第二の光学系としての投影レンズ43と、から構成されている。
各LED素子41は、図1に示した灯具10におけるLED素子11と同様の構成であり、この場合、各LED素子41の光軸が離れた位置に配置された蛍光体層42の照射軸付近に向けて配置されていることにより、光学系としてのリフレクタや集光レンズが省略されている。
上記蛍光体層42及び投影レンズ43は、図2に示した灯具20における蛍光体層23及び投影レンズ24と同様の構成である。
【0050】
このような構成の灯具40によれば、各LED素子41から出射した青色光Lは、蛍光体層42に入射する。
これにより、蛍光体層42が励起され、蛍光体層42から蛍光としての黄色光が透過方向に出射する。この蛍光は、各LED素子41からの青色光と混色されることにより、白色光L1となって照射軸に沿って出射し、投影レンズ43により集束されながら、照射されることになる。
【0051】
この場合も、LED素子41と蛍光体層42とが互いに離れて配置されていることにより、LED素子41の駆動による発熱が、直接に蛍光体層42に伝達されないので、LED素子41の駆動によって蛍光体層42の温度が上昇せず、温度上昇による蛍光体層42の発光効率が低下するようなことはない。
また、光学系としてのリフレクタや集光レンズが不要であることから、複数のLED素子41を設けても、各LED素子41毎に蛍光体層に光を導くための光学系がないことから、灯具全体がより一層小型に構成され得ることになる。
さらに、複数のLED素子41を設けても、蛍光体層42以降の構成は、一つのLED素子41を備えた灯具の場合と同じであることから、簡単な構成により小型に構成することができる。
【0052】
図5は、本発明による灯具の第五の実施形態の構成を示している。
図5において、灯具50は、図4に示した灯具40とほぼ同様の構成であり、同じ構成要素には同じ符号を付して、その説明を省略する。
灯具50は、図4に示した灯具40と比較して、さらに光学系としてのライトガイド51を備えている。
このライトガイド51は、グラスファイババンドルから構成されており、一端が、各LED素子41毎に分割され、それぞれ対応するLED素子41に対向していると共に、他端が蛍光体層42に対向している。
【0053】
このような構成の灯具50によれば、各LED素子41から出射した青色光Lは、それぞれライトガイド51を介して、蛍光体層42に入射する。
これにより、蛍光体層42が励起され、蛍光体層42から蛍光としての黄色光が透過方向に出射する。この蛍光は、各LED素子41からの青色光と混色されることにより、白色光L1となって照射軸に沿って出射し、投影レンズ43により集束されながら、照射されることになる。
【0054】
この場合も、LED素子41と蛍光体層42とが互いに離れて配置されていることにより、LED素子41の駆動による発熱が、直接に蛍光体層42に伝達されないので、LED素子41の駆動によって蛍光体層42の温度が上昇せず、温度上昇による蛍光体層42の発光効率が低下するようなことはない。
さらに、各LED素子41から出射した光が、ライトガイド51を介して蛍光体層42に導かれることから、各LED素子41の配置の自由度が大きくなると共に、光学系としてのライトガイド51も比較的小型に構成され得るので、灯具全体も小型に構成され得ることになる。
さらに、複数のLED素子41を設けても、蛍光体層42以降の構成は、一つのLED素子41を備えた灯具の場合と同じであることから、簡単な構成により小型に構成することができる。
【0055】
上述した実施形態においては、各LED素子11,21,41は、青色光を出射する青色LED素子として構成されており、蛍光体層13,23,42から出射する蛍光である黄色光と混色されることにより、白色光となって外部に照射されるようになっているが、これに限らず、LED素子として他の色の光を出射するLED素子であってもよく、蛍光体層からの蛍光との混色により他の色の光を外部に出射するようになっていてもよい。
【0056】
また、上述した実施形態においては、各LED素子11,21,41は、それぞれ樹脂モールドによるレンズ部を備えたパッケージとして構成されているが、これに限らず、チップLEDであってもよいことは明らかである。
さらに、上述した実施形態においては、各灯具10乃至50は、それぞれ第二の光学系としての投影レンズ14,24,43を備えているが、第二の光学系としてリフレクタを備えていてもよく、また第二の光学系自体を省略してもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、LED素子から出射した光が、離れた位置に在る蛍光体層に入射するようになっているので、LED素子の駆動による発熱が蛍光体層に直接に伝達されることはない。これにより、蛍光体層がLED素子からの熱により温度上昇することがないので、励起による蛍光の発光効率の低下が抑制されることになる。従って、蛍光体層がLED素子に近接しているLED素子を利用した灯具の場合と比較して、外部に照射される混色光の発光効率が向上することになる。
【0058】
このようにして、本発明によれば、簡単な構成により、小型に構成され得ると共に、発光効率及び光の利用効率を高めるようにした、極めて優れた灯具が提供され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による灯具の第一の実施形態の構成を示す概略図である。
【図2】本発明による灯具の第一の実施形態の構成を示す概略図である。
【図3】本発明による灯具の第一の実施形態の構成を示す概略図である。
【図4】本発明による灯具の第一の実施形態の構成を示す概略図である。
【図5】本発明による灯具の第一の実施形態の構成を示す概略図である。
【図6】従来の灯具の一例の構成を示す概略図である。
【図7】従来の灯具の他の例の構成を示す概略図である。
【図8】従来の灯具のさらに他の例の構成を示す概略図である。
【図9】従来の灯具のさらに他の例の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
10 灯具
11 LED素子
11a LEDチップ
11b レンズ部
12 リフレクタ(光学系)
13 蛍光体層
13a 板材
13b 蛍光体
14 投影レンズ(第二の光学系)
15 遮光部材
20,30 灯具
21 LED素子
22 集光レンズ(光学系)
23 蛍光体層
24 投影レンズ(第二の光学系)
31 リフレクタ(第二の光学系)
40,50 灯具
41 LED素子
42 蛍光体層
43 投影レンズ(第二の光学系)
51 ライトガイド(光学系)

Claims (8)

  1. LED素子と、LED素子からの光が入射するようにLED素子から離れて配置された蛍光体層と、上記LED素子と蛍光体層との間にて、LED素子からの光を蛍光体層に導く、回転楕円面からなるリフレクタを含んでおり、上記リフレクタの第一の焦点位置がLED素子付近に位置し、第二の焦点位置が蛍光体層付近に位置するように配置され、LED素子からの光と蛍光体層で励起された蛍光との混色光を外部に照射することを特徴とする、灯具。
  2. 複数個のLED素子を備えており、上記リフレクタが各LED素子毎に設けられていることを特徴とする、請求項に記載の灯具。
  3. さらに蛍光体層から出射する蛍光を外部に導く第二の光学系を備えていることを特徴とする、請求項1からの何れかに記載の灯具。
  4. 上記第二の光学系が、蛍光体層の透過方向の光を外部に導く光学系であることを特徴とする、請求項に記載の灯具。
  5. 上記第二の光学系が、蛍光体層の反射方向の光を外部に導く光学系であることを特徴とする、請求項に記載の灯具。
  6. 上記第二の光学系が投影レンズであることを特徴とする、請求項からの何れかに記載の灯具。
  7. 上記第二の光学系がリフレクタであることを特徴とする、請求項からの何れかに記載の灯具。
  8. さらにLED素子から蛍光体層に入射する光を制御する遮光部材を備えていることを特徴とする、請求項1からの何れかに記載の灯具。
JP2003163154A 2003-06-09 2003-06-09 灯具 Expired - Fee Related JP4341011B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003163154A JP4341011B2 (ja) 2003-06-09 2003-06-09 灯具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003163154A JP4341011B2 (ja) 2003-06-09 2003-06-09 灯具

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009001378A Division JP4702686B2 (ja) 2009-01-07 2009-01-07 灯具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004363060A JP2004363060A (ja) 2004-12-24
JP4341011B2 true JP4341011B2 (ja) 2009-10-07

Family

ID=34055049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003163154A Expired - Fee Related JP4341011B2 (ja) 2003-06-09 2003-06-09 灯具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4341011B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006029204A1 (de) * 2006-06-26 2008-01-17 Osram Opto Semiconductors Gmbh Anordnung mit einem Lichtleiter
JP5781935B2 (ja) * 2008-11-21 2015-09-24 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 出力照明を生成する照明装置及び方法
JPWO2010140419A1 (ja) * 2009-06-05 2012-11-15 コニカミノルタアドバンストレイヤー株式会社 発光装置
JP5617288B2 (ja) * 2010-03-18 2014-11-05 セイコーエプソン株式会社 照明装置及びプロジェクター
JP5515941B2 (ja) * 2010-03-26 2014-06-11 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター
JP5702184B2 (ja) * 2011-02-22 2015-04-15 スタンレー電気株式会社 車両用前照灯光学系及び車両用前照灯光学系の製造方法
WO2017090675A1 (ja) 2015-11-27 2017-06-01 三菱電機株式会社 光源装置、照明装置及び車両用灯具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004363060A (ja) 2004-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5259791B2 (ja) 発光装置、車両用前照灯、照明装置、及び車両
EP2626244B1 (en) Light projection device and light guide member used in same
EP2511602B1 (en) Light-emitting device
US9863595B2 (en) Light-emitting unit with optical plate reflecting excitation light and transmitting fluorescent light, and light-emitting device, illumination device, and vehicle headlight including the unit
JP6164518B2 (ja) 車両用前照灯
JP5271590B2 (ja) 車両用灯具
JP5380498B2 (ja) 光源装置、照明装置、車両用前照灯および車両
JP6258083B2 (ja) 発光ユニット、発光装置、照明装置および車両用前照灯
JP2004158294A (ja) 車両用前照灯
JP5285038B2 (ja) 投光構造体および照明装置
JP4341011B2 (ja) 灯具
JP5891858B2 (ja) 発光装置及び車両用灯具
JP2004063499A (ja) Ledを光源とする車両用灯具
JP4702686B2 (ja) 灯具
JP2013161552A (ja) 投光装置およびレーザ照射装置
JP2014170758A (ja) 照明装置、および車両用前照灯
JP4644243B2 (ja) 車両用前照灯
CN112041611B (zh) 车辆用灯具
JP2006092887A (ja) 灯具
JP2017195061A (ja) 照明装置及び車両用前照灯
JP2010161048A (ja) プロジェクタ型車両用前照灯
WO2013141053A1 (ja) 照明装置、車両用前照灯および導光部材
JP2015005389A (ja) 車両用灯具
JP2017188287A (ja) 車両用灯具
JPWO2016208288A1 (ja) 発光装置および制御システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060524

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060802

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080826

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081016

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090401

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090616

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090625

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130717

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees