JP4338606B2 - 電気接続箱 - Google Patents

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本発明は、電気部品を保持する保持部材と、この保持部材を収容するハウジングとを備えた電気接続箱に関する。
従来の電気接続箱の一例を、図5に示す。エンジンルーム内のバッテリ近傍などに配置される電気接続箱101は、例えば図3に示すように、防水ボックス102と、この防水ボックス102の内部に配置されるリレー回路体103とから構成されている(特許文献1参照)。
防水ボックス102は、枠体形状のメインカバー104と、このメインカバー104の上面を被うアッパーカバー105と、メインカバー4の下面を被うアンダーカバー106とから構成されており、アンダーカバー106が図示しない車体側に固定されている。
リレー回路体103は、二つのリレーブロック体107,108に分割されており、このリレーブロック体107,108は、上方位置と下方位置の上下2段に分割配置され、ワイヤーハーネスWHで接続されている。上方位置のリレーブロック体107は、メインカバー104内に配置され、且つ、一体的に形成されており、図示しない複数のリレー、ヒューズ及びヒュージブルリンクと、これらを電気的に接続するバスバーとを有している。下方位置のリレーブロック体108は、アンダーカバー106の内部に配置されており、リレーユニット108Aとして構成されている。
上方位置のリレーブロック体107のメンテナンスは、第1ロック手段109を解除してアッパーカバー105をメインカバー104より取り外し、メインカバー104の上面を開口させて行われる。下方位置のリレーユニット108Aのメンテナンスは、第2ロック手段110を解除してメインカバー104をヒンジ部111を中心に回転させ、アンダーカバー106の上面を開口させて行われる。
前記リレーユニット108Aは、図5に示すように、2つのカセット112を有している。各カセット112は、図6及び図7に示すように、偏平直方体形状を有し、複数のヒューズ113が圧接される複数の圧接端子および該圧接端子と電気的に接続された複数のコネクタ端子115を有するサブバスバー114を一体に設けられたインサート部材116と、このインサート部材116に組み付けられるメインバスバー117と、インサート部材116に装着される図示しない複数のリレーと、この複数のリレーとメインバスバー117及びインサート部材116の組み付け部品が収容され、且つ、コネクタハウジング部118が一体形成された第1カセットハウジング119と、インサート部材116及びメインバスバー117の挿入開口を塞ぐ第2カセットハウジング120とから構成されている。コネクタ端子115とコネクタハウジング部118によってカセット側コネクタ121が構成されている。
インサート部材116は、樹脂成形金型(図示せず)のキャビティ内に、サブバスバー114等を所定の位置に予め配置し、樹脂成形金型の射出口から溶融樹脂材料を注入して冷却することにより一体成形されている。
ここで、上記構成のカセット112の組み立て手順を説明する。先ず、射出成形により形成されたインサート部材116にメインバスバー117を組み付け、次に、インサート部材116のコネクタ端子115を、第1カセットハウジング119のコネクタハウジング部118に嵌合する。そして、インサート部材116及びメインバスバー117の挿入開口を塞ぐために、第1カセットハウジング119に対して第2カセットハウジング120を装着する。最後に、第2カセットハウジング120の上面に設けられたヒューズ挿入口122からヒューズ110を挿入してその両端側の端子部をメインバスバー117の圧接端子及びサブバスバー114の圧接端子にそれぞれ接続する。
特開2004−23813号公報(第6頁、第7、8図)
ところで、上述したようにインサート部材116は樹脂材料を射出成形した樹脂成形品であるため、インサート部材116の樹脂の射出口に対応する箇所(例えば、図5において符号123で示される×の箇所)にバリが突出して発生し、カセット112の組み立て時において、インサート部材116及びメインバスバー117の挿入開口を塞ぐために第1カセットハウジング119に第2カセットハウジング120を装着する際に、前記バリに第2カセットハウジング120が接触し、前記バリが削れ落ちてしまう可能性があった。
そして、インサート部材116はカセット112の内部に収納されるため、削れ落ちた前記バリが外部に排出されず、また、インサート部材116はヒューズ113と電気的な接続を果たし且つヒューズ113を保持するメインバスバー117やサブバスバー114の圧接端子を設けられているので、例えば、削れ落ちた前記バリがメインバスバー117やサブバスバー114の圧接端子に入り込み、ヒューズ113の保持が不十分となって、ヒューズ113とメインバスバー117及びサブバスバー114との接触不良を引き起こしてしまう虞があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、電気部品を保持すると共に電気接続箱のハウジングに収容される保持部材に発生したバリが、電気接続箱の組み立て時に不用意に削り落とされることを確実に防止し、これにより、電気接続箱における電気部品の確実な保持および電気的接続を達成することができる電気接続箱を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係る電気接続箱は、下記(1)および(2)を特徴としている。
(1)ハウジングと、電気部品を保持すると共に前記ハウジングに収容される保持部材と、を備える電気接続箱であって、
前記保持部材が樹脂を射出成形して形成されており、前記樹脂の射出口に対応する箇所に突出して発生するバリを保護する保護部を有している前記電気接続箱において、前記保護部が前記バリの周囲において前記保持部材から前記バリの突出高さ以上に突設されたリブであり、前記ハウジングがアッパーカバーと後方壁とを備え、前記電気接続箱の組み立て完了状態において前記アッパーカバーの下面が前記リブの上端面に密着し、また前記後方壁が前記リブの後方側面に密着して前記アッパーカバーの前記下面と前記後方壁と前記複数のリブとによって前記バリを密封する閉空間が形成されること。
(2)ハウジングと、電気部品を保持すると共に前記ハウジングに収容される保持部材と、を備える電気接続箱であって、前記保持部材が樹脂を射出成形して形成されており、前記樹脂の射出口に対応する箇所に突出して発生するバリを保護する保護部を有している前記電気接続箱において、前記保護部が、前記保持部材に設けられて前記バリの突出高さ以上の深さ有して前記バリを収容している凹部であり、前記ハウジングがアッパーカバーと後方壁とを備え、前記電気接続箱の組み立て完了状態において前記アッパーカバーの下面が前記凹部の上部開放箇所を塞ぎ、また前記後方壁が前記凹部の後部開放箇所を塞いで前記アッパーカバーの前記下面と前記後方壁と前記凹部とによって前記バリを密封する閉空間が形成されること。
上記構成の電気接続箱によれば、樹脂の射出成形により形成される保持部材に、この保持部材の前記樹脂の射出口に対応する箇所に突出して発生するバリを保護する保護部を設けている。これにより、電気接続箱の組み立て時に、前記保持部材の前記バリにハウジングが不用意に接触することが防止され、前記バリが削れ落ちてしまうことが防止される。 同時に、前記保持部材の前記バリを除去する必要もなくなり、前記保持部材の製造コストを抑制することができる。
前記保護部は、前記バリの周囲において前記バリの突出高さ以上の高さを有して前記保持部材から突設されたリブが好ましく、この構成によれば、前記バリの先端部が、リブの高さ方向の端面から該高さ方向に突出することがなく、前記バリに前記ハウジングが不用意に接触することが簡単な構造で且つ確実に防止される。そして、前記保持部材を射出成形するための金型に複雑な加工を施す必要もなく、前記保持部材の製造コストを抑制することができる。
また、前記保護部は、前記保持部材に設けられ且つ前記バリの突出高さ以上の深さ有する凹部であってもよく、この構成によれば、前記バリが前記凹部内に収容されるので、前記バリに前記ハウジングが不用意に接触することが簡単な構造で且つ確実に防止される。 そして、前記保持部材を射出成形するための金型に複雑な加工を施す必要もなく、前記保持部材の製造コストを抑制することができる。
また、前記ハウジングが、前記保護部と密着して前記バリを密封する壁部材を有することにより、組み立て後に、例えば外部からの衝撃等により前記バリが前記保持部材から欠落したとしても、欠落した前記バリは前記保護部と前記壁部材とにより形成される閉空間内に密封され、欠落した前記バリがハウジング内部を移動することが防止される。
本発明によれば、電気部品を保持すると共に電気接続箱のハウジングに収容される保持部材に発生したバリが、電気接続箱の組み立て時に不用意に削り落とされることを確実に防止し、さらに、組み立て後に外部からの衝撃等により保持部材から欠落してハウジング内部を移動することを確実に防止し、これにより、電気接続箱における電気部品の確実な保持および電気的接続を達成することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための最良の形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
以下、本発明に係る好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態である電気接続箱の分解斜視図、図2は図1において点線円IIで囲まれた箇所の拡大図である。
図1に示すように、電気接続箱1は、扁平直方体形状を有し、樹脂材料を射出成形して形成されるインサート部材(保持部材)2と、このインサート部材2に組み付けられてインサート部材2に配設された複数のリレー(電気部品)10を覆うカバー3と、このカバー3に組み付けられるメインバスバー(電気部品)4と、インサート部材2とカバー3とメインバスバー4との組み付け部品を収容する収容部6を設けられたケース(ハウジング)5と、前記組み付け部品を挿入される収容部6の挿入開口を塞ぐアッパーカバー(ハウジング)9とから構成されている。
インサート部材2は、略矩形状の底部基板2fと、底部基板2fの後方縁部から略直角に屈曲して立設された後部基板2gとを有している。後部基板2gの上方縁部には、長手方向に所定の間隔をおいて整列して配置された略矩形状の複数の切り欠きが設けられており、該切り欠きの周縁部から後部基板2gに対して略垂直に伸び、上方に開放されて断面略コ字形状に形成された複数のヒューズ収容部2hが設けられている。
インサート部材2は、さらに、導電性材料より形成されたサブバスバー11を一体に設けられている。サブバスバー11は、インサート部材2の底部基板2f及び後部基板2gに沿うように断面略L字形状に形成されており、且つ、底部基板2f側の端部からは略直角に屈曲して複数のコネクタ端子部11bが延設されており、また、後部基板2g側の端部には、ヒューズ収容部2hに対応する位置に略音叉形状の圧接端子部11aが設けられている。
このサブバスバー11は、インサート部材2の底部基板2f、後部基板2g、複数のヒューズ収容部2hを射出成形する際に、金型(図示せず)のキャビティ内の所定の位置に配置され、この状態でキャビティ内に溶融樹脂材が注入され冷却固化されることにより、底部基板2f、後部基板2g、複数のヒューズ収容部2hと一体とされている。
そして、サブバスバー11の圧接端子部11aは、ヒューズ収容部2h内に露出して配置され、またコネクタ端子部11bは、底部基板2fから下方に向けて突出した状態で露出して配置されている。また、インサート部材2に配設されている複数のリレー10は、サブバスバー11の中間部にそれぞれ電気的に接続され、底部基板2f若しくは後部基板2gに固定されている。
カバー3を介してインサート部材2に組み付けられるメインバスバー4は、サブバスバー11の圧接端子11aと対となる略音叉形状の圧接端子部4aを有しており、この圧接端子部4aは、インサート部材2のヒューズ収容部2h内に進入するように、メインバスバー4の一部を切り起こされメインバスバー4から突出して形成されている。
ケース5の上端部には、インサート部材2とカバー3とメインバスバー4との組み付け部品を収容する収容部6が設けられており、この収容部6は、前記組み付け部品を上方から内部に挿入可能とする挿入開口を有し、該組み付け部品の外形形状に対応して形成されて該組み付け部品に内嵌される。前記組み付け部品が収容部6に収容された際には、収容部6を画成する後方壁6aがインサート部品2の後部基板2gに密着する。また、ケース5の下端部は、インサート部材2と共に収容部6に収容されたサブバスバー11のコネクタ端子部11bに外部から到達可能とするように、収容部6に連通する連通孔が形成されている。
アッパーカバー9は、ケース5の収容部6の前記挿入開口を塞ぐ部材であって、そして、収容部6に収容されたインサート部材2のヒューズ収容部2hに対応する位置にヒューズ挿入口8が設けられている。
次に、上記のように構成された電気接続箱1の組み立て手順を説明する。
先ず、インサート部材2に配設された複数のリレー10を覆うように、このインサート部材2に対してカバー3を矢印Aの方向より装着する。次に、メインバスバー4を矢印Bの方向よりカバー3に押し付け、不図示の螺子等によりメインバスバー4をカバー3に固定する。次いで、インサート部材2、カバー3、及びメインバスバー4の組み付け部品を矢印Cの方向よりケース5の収容部6に挿入する。
そして、ケース5の収容部6の前記挿入開口を塞ぐために、アッパーカバー9を矢印Dの方向よりケース5に装着する。最後に、ヒューズ7をアッパーカバー9に設けられたヒューズ挿入口8から矢印E方向に挿入し、ヒューズ7の両端側の端子部をメインバスバー4の圧接端子部4a及びサブバスバー11の圧接端子部11bにそれぞれ圧接して、ヒューズ7とメインバスバー4及びサブバスバー11とを電気的に接続する。これにより電気接続箱1の組み立てを完了する。
上述の通り、インサート部材2は樹脂材料を射出成形して形成されているので、図2に示すように、インサート部材2の樹脂の射出口に対応する箇所に、本実施形態においてはインサート部材2の上面2aの複数箇所に、この上面2aから突出してバリ2bが発生している。
そして、この第1実施形態においては、図2に示すように、インサート部材2の上面2a上に、上面2aからのバリ2bの突出高さ以上の高さを有する複数のリブ2cが、バリ2bを囲むように(即ち、収容するように)して設けられている。この複数のリブ2cは、インサート部材2を射出成形するための金型において、樹脂の射出口の周囲に所定の距離を置いて該射出口を囲むように設けられた溝部に、溶融樹脂が充填されて固化することにより形成される。リブ2cの高さは、この溝部の深さに対応して、溝部の深さと略同一とされる。
そして、インサート部材2の上部にアッパーカバー9を装着する際には、アッパーカバー9の下面は、リブ2cの上端面に当接するのみでバリ2bに当接(接触)せず、従って、アッパーカバー9の装着の際に、アッパーカバー9がバリ2bに接触してバリ2bを削り落としてしまうことが防止される。
即ち、この第1実施形態においては、複数のリブ2cが、バリ2bを保護してバリ2bの削れを防止する役割を果たし、インサート部材2に組み付けられる電気部品であるヒューズ7、リレー10、メインバスバー4、サブバスバー11の組み付け箇所に削れ落ちたバリ2bが入り込み、これら電気部品の組み付けが不十分なったり、メインバスバー4やサブバスバー11の圧接端子の圧接刃間に削れ落ちたバリ2bが入り込んでヒューズ7とメインバスバー4及び/又はサブバスバー11との電気的な接触不良が生じたりする等の不具合が防止される。よって、電気接続箱1の品質(信頼性)を高めることができる。
また、電気接続箱1の組み立て完了状態においては、アッパーカバー9の前記下面がリブ2cの前記上端面に密着し、また、ケース5の後方壁6aがリブ2cの後方側面に密着し、アッパーカバー9の前記下面とケース5の後方壁6aと複数のリブ2cとによって閉空間が形成される。そして、バリ2bは前記閉空間内に密封された状態となる。従って、電気接続箱1の組み立て完了後に、例えば外部からの衝撃等によりバリ2bが欠落したとしても、欠落したバリ2bがケース5の収容部6内部における他の空間へ移動することはなく、これにより電気接続箱1の品質をより高めることができる。
尚、リブ2cの形状は、射出成形が可能であり、且つ、バリ2bの突出高さ以上の高さを有するものであれば良く、特に図2の形状に限られるものではない。例えば、図2に示す複数のリブ2cはバリ2bの後方を開放してバリ2bを囲むように形成されているが、バリ2bの周囲を完全に囲うように形成しもよい。この場合にも、上述した実施形態における効果と同様の効果を得られることができる。また、リブ2cをバリ2bの周囲の一箇所に形成してもよく、この場合は、アッパーカバー9の下面がバリ2bに当接(接触)することを防止することができる。
(第2実施形態)
図3は本発明の第2実施形態である電気接続箱の分解斜視図、図4は図3において点線円IVで囲まれた箇所の拡大図である。
本発明の第2実施形態における電気接続箱1には、図1及び図2に示すインサート部材2の上面2a上に設けられていた複数のリブ2cの代わりに、図3及び図4に示すように、インサート部材2の上面2aに凹部2dを設けた構成としている。その他の構成は上述した第1実施形態と同様であるので同一符号を付し説明を省略する。
本発明の第2実施形態のインサート部材2も、樹脂材料を射出成形して形成されており、インサート部材2の樹脂の射出口に対応する箇所には、突出してバリ2bが発生する。
この第2実施形態においては、図4に示すように、インサート部材2の上面2aに、上面2aからのバリ2bの突出高さ以上の深さを有する凹部2dが設けられている。この凹部2dは、インサート部材2を射出成形するための金型において、樹脂の射出口をキャビティ内に所定の高さで突出させることにより形成される。そして、この凹部2dがインサート部材2の樹脂の射出口に対応する箇所となり、バリ2bは凹部2dの底面2eから突出して発生する。凹部2dは、その深さをバリ2bの高さ以上とされているので、バリ2bは凹部2d内に収容される(換言すれば、凹部2dの側壁面により囲まれる)こととなる。
そして、インサート部材2の上部にアッパーカバー9を装着する際には、アッパーカバー9の前記下面は、インサート部材2の上面2aに当接するのみで、凹部2dに収容されたバリ2bに当接(接触)せず、従って、アッパーカバー9の装着の際に、アッパーカバー9がバリ2bに接触してバリ2bを削り落としてしまうことが防止される。
即ち、この第2実施形態においては、凹部2dが、バリ2bを保護してバリ2bの削れを防止する役割を果たし、インサート部材2に組み付けられる電気部品であるヒューズ7、リレー10、メインバスバー4、サブバスバー11の組み付け箇所に削れ落ちたバリ2bが入り込み、これら電気部品の組み付けが不十分になったり、メインバスバー4及び/又はサブバスバー11の圧接端子の圧接刃間に削れ落ちたバリ2bが入り込んでヒューズ7とメインバスバー4及び/又はサブバスバー11との電気的な接触不良が生じたりする等の不具合が防止される。よって、電気接続箱1の品質(信頼性)を高めることができる。
また、電気接続箱1の組み立て完了状態においては、アッパーカバー9の前記下面がインサート部材2の上面2aに密着して凹部2dの上部開放箇所を塞ぎ、また、ケース5の収容部6の後方壁6aがインサート部材2の後部基板2gに密着して凹部2dの後部開放箇所を塞ぎ、アッパーカバー9の前記下面とケース5の収容部6の後方壁6aと凹部2dとによって閉空間が形成される。そして、バリ2bは前記閉空間内に密封された状態となる。従って、電気接続箱1の組み立て完了後に、例えば外部からの衝撃等によりバリ2bが欠落したとしても、欠落したバリ2bがケース5の収容部6内部における他の空間へ移動することはなく、これにより電気接続箱1の品質をより高めることができる。
尚、凹部2dの形状は、射出成形が可能であり、且つ、バリ2bの高さ以上の深さを有してバリ2bを収容するものであれば良く、特に図4の形状に限られるものではない。
本発明の第1実施形態である電気接続箱の分解斜視図である。 図1において点線円IIで囲まれた箇所の拡大図である。 本発明の第2実施形態である電気接続箱の分解斜視図である。 図3において点線円IVで囲まれた箇所の拡大図である。 従来の電気接続箱の正面図である。 図5の電気接続箱のリレーユニット内に組み込まれるカセットの斜視図である。 図6のカセットの分解斜視図である。
符号の説明
1 電気接続箱
2 インサート部材(保持部材)
2a インサート部材の上面
2b バリ
2c リブ(保護部)
2d 凹部(保護部)
2e 凹部の底面
3 カバー
4 メインバスバー(電気部品)
5 ケース(ハウジング)
6 収容部
7 ヒューズ(電気部品)
9 アッパーカバー(ハウジング)
10 リレー(電気部品)
11 サブバスバー(電気部品)

Claims (2)

  1. ハウジングと、電気部品を保持すると共に前記ハウジングに収容される保持部材と、を備える電気接続箱であって、
    前記保持部材が樹脂を射出成形して形成されており、前記樹脂の射出口に対応する箇所に突出して発生するバリを保護する保護部を有している前記電気接続箱において、
    前記保護部が前記バリの周囲において前記保持部材から前記バリの突出高さ以上に突設されたリブであり、
    前記ハウジングがアッパーカバーと後方壁とを備え、前記電気接続箱の組み立て完了状態において前記アッパーカバーの下面が前記リブの上端面に密着し、また前記後方壁が前記リブの後方側面に密着して前記アッパーカバーの前記下面と前記後方壁と前記複数のリブとによって前記バリを密封する閉空間が形成されることを特徴とする電気接続箱。
  2. ハウジングと、電気部品を保持すると共に前記ハウジングに収容される保持部材と、を備える電気接続箱であって、
    前記保持部材が樹脂を射出成形して形成されており、前記樹脂の射出口に対応する箇所に突出して発生するバリを保護する保護部を有している前記電気接続箱において、
    前記保護部が、前記保持部材に設けられて前記バリの突出高さ以上の深さ有して前記バリを収容している凹部であり、
    前記ハウジングがアッパーカバーと後方壁とを備え、前記電気接続箱の組み立て完了状態において前記アッパーカバーの下面が前記凹部の上部開放箇所を塞ぎ、また前記後方壁が前記凹部の後部開放箇所を塞いで前記アッパーカバーの前記下面と前記後方壁と前記凹部とによって前記バリを密封する閉空間が形成されることを特徴とする電気接続箱。
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