JP4338446B2 - 薬液注入装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被験者の血管に薬液を注入する薬液注入装置に関し、特に、薬液を注入する血管の血圧をリアルタイムに検出する薬液注入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、被験者の透視画像を撮像する透視撮像装置としては、CT(Computed Tomography)スキャナ、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、PET(Positron Emission Tomography)装置、超音波診断装置、アンギオ装置、MRA(MR Angio)装置、等がある。
【0003】
上述のような装置を使用するとき、被験者に造影剤や生理食塩水などの薬液を注入することがあり、この注入を自動的に実行する薬液注入装置も実用化されている。この薬液注入装置は注入ヘッドを有しており、この注入ヘッドに薬液シリンジが着脱自在に装着される。薬液シリンジは、薬液が充填されるシリンダ部材を有しており、このシリンダ部材にピストン部材がスライド自在に挿入されている。
【0004】
薬液シリンジには、最初から薬液が充填されている製品もあるが、作業者が所望の薬液を補充する製品もある。このような薬液シリンジを薬液注入装置で使用する場合、例えば、薬液として造影剤が充填されている造影タンクに薬液シリンジを造影吸入チューブで連結し、その薬液シリンジを注入ヘッドに装着する。注入ヘッドは薬液シリンジのシリンダ部材とピストン部材とを別個に保持し、そのピストン部材をシリンダ部材に対してスライダ機構により後退させる。
【0005】
これで造影タンクから薬液シリンジに薬液が補充されると、薬液シリンジから造影タンクと造影吸入チューブとを取り外し、その薬液シリンジを被験者に造影注入チューブで連結する。この状態で注入ヘッドがスライダ機構によりピストン部材をシリンダ部材に対して前進させると、薬液シリンジから被験者に薬液が注入される。
【0006】
しかし、従来の薬液注入装置では、上述のように薬液シリンジに造影タンクから薬液を吸入するときは、作業者が薬液シリンジに造影吸入チューブで造影タンクを連結する必要があり、薬液シリンジから被験者に薬液を注入するときは、作業者が薬液シリンジから造影吸入チューブを取り外して造影注入チューブを連結する必要がある。このため、作業者が煩雑な作業を実行する必要があり、作業者により造影吸入チューブや造影注入チューブが汚染される懸念がある。
【0007】
上述の課題を解決するため、例えば、造影タンクに連結した造影吸入チューブと、被験者に連結した造影注入チューブと、を切換弁で薬液シリンジに連結した薬液注入装置もある。このような薬液注入装置では、切換弁の手動操作により造影注入チューブを遮断して造影吸入チューブを開放した状態で、造影タンクから薬液シリンジに薬液を吸入する。
【0008】
そして、切換弁の手動操作により造影吸入チューブを遮断して造影注入チューブを開放した状態で、薬液シリンジから被験者に薬液を注入する。このような薬液注入装置では、小容量の薬液シリンジに大容量の造影タンクから薬液を補給できるので、造影注入チューブを交換するだけで複数の被験者に薬液を注入することが可能である。
【0009】
さらに、上述の造影注入チューブなどにYコネクタと血圧検出チューブなどで血圧検出機構であるトランスデューサを連結し、上述のように造影剤を注入する血管の血圧をトランスデューサでリアルタイムに検出できるようにした薬液注入装置もある。
【0010】
ただし、トランスデューサは構造的に耐圧が低いので、注入される造影剤の高圧が作用すると破壊が発生する。このため、トランスデューサを血圧検出チューブで造影注入チューブに連結した薬液注入装置では、血圧検出チューブと造影注入チューブとを切換弁で連結している。
【0011】
このような薬液注入装置では、造影剤を注入するときは血圧検出チューブを造影注入チューブから遮断しておき、血圧を検出するときのみ血圧検出チューブを造影注入チューブに連結することにより、造影剤を高圧に注入できるようにしながらもトランスデューサの破壊を防止している。
【0012】
なお、上述のような薬液注入装置は、例えば、本出願人などにより提案されて出願されている(例えば、特許文献1〜5参照)。
【0013】
【特許文献1】
特開平11−342209号
【特許文献2】
特開平11−094103号
【特許文献3】
特開平07−100212号
【特許文献4】
特開平06−030905号
【特許文献5】
特開2001−104492号
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述のトランスデューサを追加した薬液注入装置では、造影剤を被験者に高圧で注入することができ、被験者の血圧もトランスデューサで検出することができる。しかし、造影剤の高圧からトランスデューサを保護するため、前述のように造影剤を注入するときと血圧を検出するときで切換弁を操作する必要があり、その作業が煩雑である。
【0015】
特に、前述の薬液注入装置では、造影タンクから薬液シリンジに造影剤を吸入するときと、薬液シリンジから被験者に造影剤を注入するときも、切換弁を操作する必要がある。つまり、各種の状態ごとに複数の切換弁を操作する必要があるので、その作業が極めて煩雑で誤操作が発生する可能性が高い。
【0016】
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、切換弁の切換操作を必要とすることなく被験者に薬液を高圧に注入できるとともに血圧検出機構の破壊も防止できる薬液注入装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の薬液注入装置は、液体として血液が流動している人体の血管に液体として少なくとも薬液を注入する薬液注入装置であって、薬液ポンプ機構、血圧検出機構、生食加圧容器、吸入規制機構、薬液注入チューブ、注入規制機構、血圧検出チューブ、チューブ遮断機構、生食注入チューブ、注入操作機構、を有している。
【0018】
薬液ポンプ機構は、薬液を血管に注入し、生食加圧容器は、生理食塩水が通常の血圧より高圧の所定圧力に加圧されて事前に収容されており、血圧検出機構は、血管を流動する血液の圧力を検出する。薬液注入チューブは、末端が薬液ポンプ機構に連結されていて先端が血管に連結され、注入規制機構は、薬液注入チューブに挿入されていて薬液の移動を薬液ポンプ機構から血管への方向に規制する。血圧検出チューブは、末端が血圧検出機構に連結されていて先端が薬液注入チューブの注入規制機構より先端側の位置に連結されており、チューブ遮断機構は、血圧検出チューブに挿入されていて、ポンプ機構によって生食加圧容器の加圧よりも高圧で薬液が注入されると、その薬液の圧力によって血圧検出チューブを遮断する。生食注入チューブは、末端が生食加圧容器に連結されていて先端が血圧検出チューブのチューブ遮断機構より末端側の位置に連結されており、注入操作機構は、生食注入チューブを手動操作により開閉自在に閉止しているが、生食加圧容器の加圧より高圧で血圧検出機構の耐圧より低圧の所定圧力が作用すると液体の移動を許容する。
【0019】
従って、本発明の薬液注入装置では、薬液注入チューブによる薬液の移動が注入規制機構により薬液ポンプ機構から血管への方向に規制されているので、切換弁の切換操作などを必要とすることなく薬液は薬液ポンプ機構により被験者の血管に注入される。このとき、注入される薬液の圧力は生食加圧容器の加圧より高圧となり、その圧力ではチューブ遮断機構が血圧検出チューブを遮断するので、高圧の薬液が血圧検出チューブに流入しない。
【0020】
また、生理食塩水は生食加圧容器により加圧されており、その圧力では生食注入チューブは注入操作機構により閉止されているので、生理食塩水は通常は生食注入チューブから血圧検出チューブなどに流出しない。注入操作機構が手動操作により開放されると、生食加圧容器により加圧されている生理食塩水が生食注入チューブから血圧検出チューブに流出する。
【0021】
ただし、その圧力では血圧検出チューブは先端近傍がチューブ遮断機構により遮断されているので、生理食塩水は薬液注入チューブに流出することなく生食注入チューブと血圧検出チューブとを充填する。このように血圧検出チューブが生理食塩水で充填されるとともに薬液注入チューブが薬液で充填されると、前述のように薬液が注入されるときは、その高圧はチューブ遮断機構により遮断されて血圧検出機構に作用せず、薬液が注入されないときは、血管を流動する血液の圧力はチューブ遮断機構に遮断されることなく血圧検出機構に検出される。
【0022】
このため、切換弁の切換操作などを必要とすることなく、薬液注入チューブによる薬液の高圧の注入と血圧検出機構による血圧の検出とが実行される。さらに、もしも高圧な薬液がチューブ遮断機構を突破した場合でも、その圧力の薬液は注入操作機構を突破して生食注入チューブから生食加圧容器に逆流するので、薬液の高圧が血圧検出機構に作用しない。
【0023】
本発明の第2の薬液注入装置は、薬液収容容器、薬液吸入チューブ、吸入規制機構、も有している。薬液収容容器は、大容量の薬液が事前に収容されており、薬液ポンプ機構は、小容量の薬液を薬液収容容器から吸入して血管に注入する。薬液吸入チューブは、末端が薬液収容容器に連結されていて先端が薬液ポンプ機構に連結されており、吸入規制機構は、薬液吸入チューブに挿入されていて薬液の移動を薬液収容容器から薬液ポンプ機構への方向に規制する。
【0024】
従って、本発明の薬液注入装置では、薬液吸入チューブによる薬液の移動が吸入規制機構により薬液収容容器から薬液ポンプ機構への方向に規制されており、薬液注入チューブによる薬液の移動が注入規制機構により薬液ポンプ機構から血管への方向に規制されているので、切換弁の切換操作などを必要とすることなく薬液は薬液ポンプ機構により薬液収容容器から吸入されて被験者の血管に注入される。
【0025】
なお、本発明で云う各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が1個の部材として形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等も可能である。
【0026】
【発明の実施の形態】
[実施の形態の構成]
本発明の薬液注入装置の実施の形態を図面を参照して以下に説明する。本形態の薬液注入装置100は、薬液収容容器である造影タンク101、生食加圧容器である生食バック102、薬液ポンプ機構である薬液シリンジ103、血圧検出機構であるトランスデューサ104、薬液吸入チューブである造影吸入チューブ106、薬液注入チューブである造影注入チューブ107、血圧検出チューブ108、生食注入チューブ109、等を主要部分として有している。
【0027】
造影タンク101は、液体である薬液として大容量の造影剤が事前に収容されており、生食バック102は、液体である生理食塩水が通常の血圧である“90〜140(mmHg)”より高圧の“300(mmHg)”に加圧されて事前に収容されている。薬液シリンジ103は、小容量のシリンダ部材111にピストン部材112がスライド自在に挿入されており、トランスデューサ104は、被験者の血管(図示せず)を流動する血液の圧力を検出する。
【0028】
造影吸入チューブ106は、末端が造影タンク101に連結されており、先端が薬液シリンジ103に連結されている。ただし、造影吸入チューブ106には吸入規制機構である一方弁114が挿入されており、この一方弁114により造影剤の移動が造影タンク101から薬液シリンジ103への方向に規制される。
【0029】
造影注入チューブ107は、末端が薬液シリンジ103に連結されており、先端が血管に連結されるカテーテル115からなる。ただし、造影注入チューブ107にも注入規制機構である一方弁116が末端近傍に挿入されており、この一方弁116により造影剤の移動が薬液シリンジ103から血管への方向に規制される。
【0030】
このため、薬液シリンジ103のシリンダ部材111からピストン部材112が引き出されると、造影タンク101から薬液シリンジ103に造影剤が負圧で吸入され、シリンダ部材111にピストン部材112が押し込まれると、薬液シリンジ103から血管に造影剤が正圧で注入される。
【0031】
血圧検出チューブ108は、先端が造影注入チューブ107の一方弁116より先端側に連結されており、末端がトランスデューサ104に連結されている。また、血圧検出チューブ108は、末端近傍に3方活栓119で脱気シリンジ121が連結されており、先端近傍にチューブ遮断機構であるスイッチングバルブ122が挿入されている。
【0032】
3方活栓119は、血圧検出チューブ108を連通させた状態と、血圧検出チューブ108の末端側を閉止して先端側に脱気シリンジ121を連通させた状態と、を切り換える。脱気シリンジ121は、例えば、血圧検出チューブ108に充填された生理食塩水を吸入することにより、血圧検出チューブ108に混入した気泡を排除する。
【0033】
スイッチングバルブ122は、所定圧力が作用すると液体の移動を遮断し、その所定圧力より低圧の液体は移動を許容する。その所定圧力は、通常の血圧より高圧で生食バック102の加圧より低圧に設定されており、例えば、“250(mmHg)”などとされている。
【0034】
生食注入チューブ109は、末端が生食バック102に連結されており、先端が血圧検出チューブ108のスイッチングバルブ122より末端側にYコネクタ123で連結されている。この生食注入チューブ109には、注入操作機構であるフラッシングデバイス124が挿入されており、このフラッシングデバイス124は、生食注入チューブ109を手動操作により開閉自在に閉止しているが、生食バック102の加圧より高圧の所定圧力が作用すると液体の移動を許容する。
【0035】
[実施の形態の動作]
上述のような構成において、本形態の薬液注入装置100は、例えば、アンギオ装置やMRA装置などの透視撮像装置で撮像される被験者の血管に造影剤を注入し、同時に造影剤が注入される血管の血圧をリアルタイムに検出することに利用される。
【0036】
なお、以下に薬液注入装置100の使用手順を具体的に説明するが、その手順は一例であって実際の現場では様々な手順が可能である。まず、作業者は造影注入チューブ107のカテーテル115を被験者に連結していない状態で、造影注入チューブ106に造影タンク101を連結するとともに生食注入チューブ109に生食バック102を連結する。
【0037】
このような状態で薬液シリンジ103のピストン部材112を後退させると、その負圧により造影タンク101から造影注入チューブ106により薬液シリンジ103のシリンダ部材111まで造影剤が吸入される。つぎに、薬液シリンジ103のピストン部材112を前進させると、薬液シリンジ103のシリンダ部材111から造影注入チューブ107に造影剤が充填される。
【0038】
また、生食バック102では生理食塩水が加圧されているので、フラッシングデバイス124を手動操作で開放すると同時に脱気シリンジ121を手動操作で吸引させると、生食バック102から生食注入チューブ109と血圧検出チューブ108とに生理食塩水が充填される。
【0039】
これで薬液注入装置100の全チューブ106〜109の内部から空気が排除された状態となるので、その造影注入チューブ107のカテーテル115を被験者の血管に連結する。このような状態で薬液シリンジ103のピストン部材112を後退させると造影タンク101から造影注入チューブ106によりシリンダ部材111まで造影剤が吸入され、ピストン部材112を前進させるとシリンダ部材111から造影注入チューブ107により被験者の血管に造影剤が注入される。
【0040】
また、カテーテル115からトランスデューサ104までの経路も造影剤と生理食塩水とで充填されているので、造影剤を注入していないときには血管を流動する血液の圧力がトランスデューサ104まで伝達され、このトランスデューサ104により血圧が直接的に検出される。
【0041】
[実施の形態の効果]
本形態の薬液注入装置100では、上述のように被験者の血管に造影剤を注入することができ、被験者の血圧を検出することもできる。ただし、血圧を検出するトランスデューサ104の耐圧は低いのに、薬液シリンジ103により造影剤は高圧に注入される。
【0042】
しかし、本形態の薬液注入装置100では、血圧検出チューブ108に挿入されているスイッチングバルブ122と生食注入チューブ109に挿入されているフラッシングデバイス124により、造影剤の高圧がトランスデューサ104に作用することが防止されている。
【0043】
より具体的には、上述のように薬液シリンジ103から造影注入チューブ107により被験者の血管に造影剤が注入されているとき、その造影剤の高圧がスイッチングバルブ122に作用する。しかし、このスイッチングバルブ122は、前述のように通常の血圧より高圧で生食バック102の加圧より低圧の所定圧力が作用すると液体の流動を遮断するので、造影剤の高圧がトランスデューサ104に作用して破壊されることがない。
【0044】
それでいて、造影剤が注入されないときは、スイッチングバルブ122は血圧の伝導を許容するので、トランスデューサ104により血圧を検出することができる。このため、本形態の薬液注入装置100では、切換弁の切換操作を必要とすることなく、造影剤の高圧注入とトランスデューサ104の破壊防止とを両立することができる。
【0045】
しかも、もしも高圧の造影剤がスイッチングバルブ122を突破しても、フラッシングデバイス124は、生食バック102の加圧より高圧でトランスデューサ104の耐圧より低圧の所定圧力が作用すると液体の移動を許容する。このため、スイッチングバルブ122を突破した造影剤の高圧は生食注入チューブ109によりフラッシングデバイス124から生食バック102に流出することになり、トランスデューサ104の破壊を確実に防止することができる。
【0046】
しかも、フラッシングデバイス124は、生食バック102から血圧検出チューブ108に生理食塩水を充填する作業を操作するために利用され、スイッチングバルブ122は、血圧検出チューブ108に充填される生理食塩水が造影注入チューブ107に流出することを防止するためにも利用されるので、全体に簡単な構造で無駄なくトランスデューサ104の破壊を防止することができる。
【0047】
[実施の形態の変形例]
本発明は上記形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許容する。例えば、上記形態では造影吸入チューブ106と造影注入チューブ107とに一方弁114,116が1個ずつ挿入されていることを例示したが、このような一方弁114,116を二重三重に挿入することも可能であり、図2に示すように、造影吸入チューブ106や造影注入チューブ107を電動で遮断する電動遮断機構201を追加することも可能である。
【0048】
また、上記形態では薬液シリンジ103から注入する造影剤で造影注入チューブ107を脱気することを例示したが、造影注入チューブ107に3方活栓203で脱気シリンジ204を連結し、この脱気シリンジ204も造影注入チューブ107の脱気に利用することも可能である。
【0049】
さらに、上記形態では造影注入チューブ107と血圧検出チューブ108とが直接に連結されていることを例示したが、これらを3方活栓206で連結することも可能である。また、上記形態では説明を簡単とするために造影注入チューブ107の先端部分が単純にカテーテル115からなることを例示したが、実際の薬液注入装置では、カテーテル115の末端部分にガイドワイヤの挿入機構などが追加されていることが可能である(図示せず)。
【0050】
さらに、上記形態では薬液注入装置100を1個の装置として説明したが、当然ながら造影タンク101や生食バック102などは現場で装着および交換される。このため、本形態の薬液注入装置100を実際に製品とするときは、造影タンク101、生食バック102、薬液シリンジ103、トランスデューサ104、カテーテル115、等を取り外し、造影吸入チューブ106、造影注入チューブ107、血圧検出チューブ108、生食注入チューブ109、等からなるチューブユニット(図示せず)とすることが好適である。
【0051】
また、上記形態では薬液注入装置100が造影タンク101と造影吸入チューブ106も有しており、薬液シリンジ103で造影タンク101から吸入した造影剤を造影注入チューブ107で被験者に注入することを例示したが、造影タンク101と造影吸入チューブ106とを有しておらず、薬液シリンジ103が事前に収容されている造影剤のみを造影注入チューブ107で被験者に注入する薬液注入装置(図示せず)なども実施可能である。
【0052】
なお、このような薬液注入装置に対応したチューブユニットは、当然ながら造影吸入チューブ106を有することなく、造影注入チューブ107、血圧検出チューブ108、生食注入チューブ109、等からなることが好適である(図示せず)。
【0053】
さらに、上記形態ではアンギオ装置やMRA装置などの透視撮像装置で撮像される被験者に薬液注入装置100で薬液を注入することを例示したが、このような透視撮像装置としては、CTスキャナ、MRI装置、PET装置、超音波診断装置、等も可能である。
【0054】
【発明の効果】
本発明の薬液注入装置では、薬液が薬液注入チューブにより被験者に注入されるときは、チューブ遮断機構により高圧の薬液が血圧検出チューブに流入しないので、切換弁の切換操作を必要とすることなく薬液の高圧が血圧検出機構に作用することを防止でき、もしも、高圧な薬液がチューブ遮断機構を突破した場合でも、その圧力の薬液は注入操作機構を突破して生食注入チューブから生食加圧容器に逆流するので、薬液の高圧が血圧検出機構に作用せず、構造的に耐圧が低い血圧検出機構の破壊を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の薬液注入装置の全体構造を示す模式図である。
【図2】薬液注入装置の一変形例の全体構造を示す模式図である。
【符号の説明】
100 薬液注入装置
101 薬液収容容器である造影タンク
102 生食加圧容器である生食バック
103 薬液ポンプ機構である薬液シリンジ
104 血圧検出機構であるトランスデューサ
106 薬液吸入チューブである造影吸入チューブ
107 薬液注入チューブである造影注入チューブ
108 血圧検出チューブ
109 生食注入チューブ
111 シリンダ部材
112 ピストン部材
114 吸入規制機構である一方弁
116 注入規制機構である一方弁
122 チューブ遮断機構であるスイッチングバルブ
124 注入操作機構であるフラッシングデバイス

Claims (7)

  1. 液体として血液が流動している人体の血管に液体として少なくとも薬液を注入する薬液注入装置であって、
    前記薬液を前記血管に注入する薬液ポンプ機構と、
    理食塩水が通常の血圧より高圧の所定圧力に加圧されて事前に収容されている生食加圧容器と、
    前記血管を流動する血液の圧力を検出する血圧検出機構と、
    末端が前記薬液ポンプ機構に連結されていて先端が前記血管に連結される薬液注入チューブと、
    この薬液注入チューブに挿入されていて前記薬液の移動を前記薬液ポンプ機構から前記血管への方向に規制する注入規制機構と、
    末端が前記血圧検出機構に連結されていて先端が前記薬液注入チューブの前記注入規制機構より先端側の位置に連結されている血圧検出チューブと、
    この血圧検出チューブに挿入されていて、前記ポンプ機構によって前記生食加圧容器の加圧よりも高圧で前記薬液が注入されると、その薬液の圧力によって前記血圧検出チューブを遮断するチューブ遮断機構と、
    末端が前記生食加圧容器に連結されていて先端が前記血圧検出チューブの前記チューブ遮断機構より末端側の位置に連結されている生食注入チューブと、
    この生食注入チューブを手動操作により開閉自在に閉止しているが前記生食加圧容器の加圧より高圧で前記血圧検出機構の耐圧より低圧の所定圧力が作用すると前記液体の移動を許容する注入操作機構と、
    を有している薬液注入装置。
  2. 液体として血液が流動している人体の血管に液体として少なくとも薬液を注入する薬液注入装置であって、
    前記薬液が事前に収容されている大容量の薬液収容容器と、
    前記薬液を前記薬液収容容器から吸入して前記血管に注入する小容量の薬液ポンプ機構と、
    理食塩水が通常の血圧より高圧の所定圧力に加圧されて事前に収容されている生食加圧容器と、
    前記血管を流動する血液の圧力を検出する血圧検出機構と、
    末端が前記薬液収容容器に連結されていて先端が前記薬液ポンプ機構に連結されている薬液吸入チューブと、
    この薬液吸入チューブに挿入されていて前記薬液の移動を前記薬液収容容器から前記薬液ポンプ機構への方向に規制する吸入規制機構と、
    末端が前記薬液ポンプ機構に連結されていて先端が前記血管に連結される薬液注入チューブと、
    この薬液注入チューブに挿入されていて前記薬液の移動を前記薬液ポンプ機構から前記血管への方向に規制する注入規制機構と、
    末端が前記血圧検出機構に連結されていて先端が前記薬液注入チューブの前記注入規制機構より先端側の位置に連結されている血圧検出チューブと、
    この血圧検出チューブに挿入されていて、前記ポンプ機構によって前記生食加圧容器の加圧よりも高圧で前記薬液が注入されると、その薬液の圧力によって前記血圧検出チューブを遮断するチューブ遮断機構と、
    末端が前記生食加圧容器に連結されていて先端が前記血圧検出チューブの前記チューブ遮断機構より末端側の位置に連結されている生食注入チューブと、
    この生食注入チューブを手動操作により開閉自在に閉止しているが前記生食加圧容器の加圧より高圧で前記血圧検出機構の耐圧より低圧の所定圧力が作用すると前記液体の移動を許容する注入操作機構と、
    を有している薬液注入装置。
  3. 前記薬液ポンプ機構がシリンダ部材にピストン部材がスライド自在に挿入されている薬液シリンジからなる請求項1または2に記載の薬液注入装置。
  4. 前記液体から混入した空気を除去する空気除去機構が前記薬液注入チューブに切換弁を介して連結されている請求項1ないし3の何れか一項に記載の薬液注入装置。
  5. 前記液体から混入した空気を除去する空気除去機構が前記血圧検出チューブに切換弁を介して連結されている請求項1ないし4の何れか一項に記載の薬液注入装置。
  6. 請求項1に記載の薬液注入装置のためのチューブユニットであって、
    末端が前記薬液ポンプ機構に連結されていて先端が前記血管に連結される薬液注入チューブと、
    この薬液注入チューブに挿入されていて前記薬液の移動を前記薬液ポンプ機構から前記血管への方向に規制する注入規制機構と、
    末端が前記血圧検出機構に連結されていて先端が前記薬液注入チューブの前記注入規制機構より先端側の位置に連結されている血圧検出チューブと、
    この血圧検出チューブに挿入されていて、前記ポンプ機構によって前記生食加圧容器の加圧よりも高圧で前記薬液が注入されると、その薬液の圧力によって前記血圧検出チューブを遮断するチューブ遮断機構と、
    末端が前記生食加圧容器に連結されていて先端が前記血圧検出チューブの前記チューブ遮断機構より末端側の位置に連結されている生食注入チューブと、
    この生食注入チューブを手動操作により開閉自在に閉止しているが前記生食加圧容器の加圧より高圧で前記血圧検出機構の耐圧より低圧の所定圧力が作用すると前記液体の移動を許容する注入操作機構と、
    を有しているチューブユニット。
  7. 請求項2に記載の薬液注入装置のためのチューブユニットであって、
    末端が前記薬液収容容器に連結されていて先端が前記薬液ポンプ機構に連結されている薬液吸入チューブと、
    この薬液吸入チューブに挿入されていて前記薬液の移動を前記薬液収容容器から前記薬液ポンプ機構への方向に規制する吸入規制機構と、
    末端が前記薬液ポンプ機構に連結されていて先端が前記血管に連結される薬液注入チューブと、
    この薬液注入チューブに挿入されていて前記薬液の移動を前記薬液ポンプ機構から前記血管への方向に規制する注入規制機構と、
    末端が前記血圧検出機構に連結されていて先端が前記薬液注入チューブの前記注入規制機構より先端側の位置に連結されている血圧検出チューブと、
    この血圧検出チューブに挿入されていて、前記ポンプ機構によって前記生食加圧容器の加圧よりも高圧で前記薬液が注入されると、その薬液の圧力によって前記血圧検出チューブを遮断するチューブ遮断機構と、
    末端が前記生食加圧容器に連結されていて先端が前記血圧検出チューブの前記チューブ遮断機構より末端側の位置に連結されている生食注入チューブと、
    この生食注入チューブを手動操作により開閉自在に閉止しているが前記生食加圧容器の加圧より高圧で前記血圧検出機構の耐圧より低圧の所定圧力が作用すると前記液体の移動を許容する注入操作機構と、
    を有しているチューブユニット。
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