JP2018161507A - 流入動作が制限された一方弁、該一方弁を備えたチューブユニットおよび薬液注入システム - Google Patents

流入動作が制限された一方弁、該一方弁を備えたチューブユニットおよび薬液注入システム Download PDF

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Abstract

【課題】薬液容器に充填された薬液を、チューブを介して注入する薬液注入システムに好適に用いられる、流入動作が制限された一方弁を提供する。【解決手段】一方弁は、ケーシング260と蓋部材270とを有し、これらが組み合わされて弁室が形成される。ケーシングには、弁室に開口する流入管262が形成され、蓋部材には、弁室に開口する流出管272が形成される。弁室内には、流入管側の圧力が流出管側の圧力よりも大きい圧力差が作用することによって変形して流入管を開くように、弁体255が流入管を塞いで配置される。圧力差が特定の圧力差になることによって流入管が開くように、弁体の変形が制限されている。【選択図】図4B

Description

本発明は、薬液容器に充填された薬液を、チューブを介して注入する薬液注入システムに好適に用いられる、流入動作が制限された一方弁の構造に関する。
医療用の画像診断装置としては、CT(Computed Tomography)スキャナ、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、PET(Positron Emission Tomography)装置、アンギオ装置、およびMRA(MR Angio)装置などがある。これらの装置を使用して被験者の画像を撮像する際は、被験者に造影剤や生理食塩水などの薬液を注入することが多い。
被験者への薬液の注入は、薬液注入装置を用いて自動的に行なうのが一般的である。薬液注入装置は、薬液を充填したシリンジが着脱自在に装着される注入ヘッドと、注入ヘッドの動作を制御する注入制御ユニットとを有している。シリンジは、シリンダと、シリンダ内にその軸方向に移動可能に挿入されたピストンとを有しており、薬液はシリンダ内に充填されている。注入ヘッドは、装着されたシリンジのピストンをシリンダに対して少なくとも前進させるように動作するピストン駆動機構を有している。
薬液として造影剤および生理食塩水を用いる場合、2本のシリンジを装着でき、各シリンジを個別に操作できるように2つのピストン駆動機構を備えた注入ヘッドが用いられることが多い。2本のシリンジにはそれぞれ造影剤および生理食塩水が充填されており、各シリンジは、末端側が2つに分岐した分岐チューブに連結される。分岐チューブの先端には、注入針が接続された注入用チューブ、またはカテーテルが接続されており、この分岐チューブを介して、造影剤および生理食塩水を注入することができる。
生理食塩水は主として、造影剤を注入した後、注入された造影剤を後押しするため、チューブ内をフラッシュしてチューブ内での血液の凝固を防止するため、および造影剤と同時に注入することによって造影剤を希釈するために用いられる。
このような薬液注入システムを用いて薬液を注入する場合、特に造影剤は粘度が高いため、薬液は高圧で注入されることが多い。一方の薬液を高圧で注入すると、その高圧は、分岐チューブを介して他方のシリンジ側へも伝わり、それにより、他方のシリンジのピストンが後退し、そのシリンジ内に、一方のシリンジに充填された薬液が混入するおそれがある。
このようなシリンジ間での薬液の流通を防止するため、特許文献1には、一方のピストン駆動機構が前進状態にあり、かつ、他方のピストン駆動機構が停止状態にあるとき、他方のピストン駆動機構の後退を禁止する後退禁止手段を有する薬液注入装置が開示されている。後退禁止手段の例として、特許文献1には電磁ブレーキが示されている。
特許文献1:特開2002−102343号公報
しかし、薬液注入システムがMRI装置のために使用される場合、通常はMRI装置の傍に設置される注入ヘッドを構成する部品に、電磁ブレーキのような磁性体を含む部品は使用できない。そこで、より簡単な構成として、分岐チューブの各末端に、シリンジ側から分岐チューブの先端側への薬液の流れのみを許容するように一方弁を装着することが考えられる。これによって、一方のシリンジから他方のシリンジへ薬液が流入することによる薬液の不要な混合が防止される。
ところで、薬液注入装置においては、注入用チューブまたはカテーテルが血管内に確実に挿入されているかどうかの挿入位置確認を行なうため、一方のシリンジのピストンを後退させて分岐チューブ内の薬液を逆流させることがある。この操作によってチューブ内に血液が流入すれば、カテーテルが血管内に挿入されていることになる。しかし、分岐チューブの各末端に一方弁が装着されていると、ピストンを後退させて分岐チューブ内の薬液を逆流させることができなくなる。
そこで、薬液の不要な混合を防止するために一方弁付きの分岐チューブを用いる場合、従来は、一方弁が付いていない通常のチューブが接続され、例えば生理食塩水が充填された小容量のシリンジを薬液の注入用とは別に用意しておき、この小容量のシリンジに接続されたチューブを、被験者に接続された注入用チューブまたはカテーテルに接続して、上記の挿入位置確認を行なっていた。そして、挿入位置確認後、小容量の上記の通常のチューブから取り外し、その後、2本のシリンジが接続されてエア抜きされた分岐チューブを、挿入位置確認用のシリンジが取り外されたチューブに接続する。以降は、通常の手順と同様にして各シリンジから薬液を注入することができる。
このように、一方弁付きの分岐チューブを用いる場合、注入用チューブまたはカテーテルの挿入位置確認をするためには、上述のように、分岐チューブが接続されていない状態で挿入位置確認を行ない、挿入位置確認後に分岐チューブを接続するなど、煩雑な作業が必要であった。その結果、薬液の注入準備に時間がかかり、また、シリンジの装着ミスやチューブの接続ミスを発生させる要因にもなる。
本発明の目的は、分岐チューブを介して複数の薬液容器から薬液を注入する薬液注入システムにおいてカテーテル等の挿入位置確認を行なう場合であっても好適に用いることができる一方弁およびそれを利用したシステムを提供することである。
上記目的を達成するため本発明の一方弁は、液体の流入口および流出口が開口した弁室と、流入口側の圧力が流出口側の圧力よりも大きい圧力差が作用することによって変形して流入口を開くように、弁室内に流入口を塞いで配置された弁体と、を有し、圧力差が特定の圧力差になることによって流入口が開くように、弁体の変形が制限されていることを特徴とする。
本発明の分岐チューブユニットは、分岐した複数の末端を有する分岐チューブと、この分岐チューブの複数の末端の1つを除く末端のうち少なくとも1つに接続された、上記本発明の少なくとも1つの一方弁と、を有する。
本発明の薬液注入システムは、複数の薬液容器から分岐チューブを介して薬液を注入する薬液注入システムであって、末端が複数に分岐した分岐チューブと、分岐チューブの複数の末端側に接続される複数の薬液容器と、複数の薬液容器内の薬液を、分岐チューブを介して独立して注入するように構成された薬液注入装置と、流出口側が、分岐チューブの複数の末端の1つを除く末端のうち少なくとも1つに接続される、上記本発明の少なくとも1つの一方弁と、を有する。
本発明によれば、一方弁は、流路を開くための弁体の変形が制限されることにより、流入口側と流出口側との間に液体の流れを意図しないような圧力差が生じた場合に、液体の不要な流れが生じないようにすることができる。よって、本発明の一方弁は、分岐チューブを介して複数の薬液容器から薬液を注入できるように構成されている場合において、通常は薬液容器から分岐チューブ側へ向かう液体の流れを許容するが、薬液容器から分岐チューブ側への薬液の流れを生じさせないようにすることもある薬液注入システムに特に好ましく用いることができる。
このような本発明による一方弁を用いた薬液注入システムによれば、薬液容器からの薬液の無駄な流出を防止しつつ、被験者の血液を分岐チューブの先端側から逆流させることを利用したカテーテル等の挿入位置確認を容易に行なうことができる。しかも、一方弁は、電磁的に作動する部品を用いることなく構成できるため、薬液注入システムに用いる部品およびユニットをすべて非磁性体で構成することができ、それによって、本発明の薬液注入システムを、強力な磁場を発生するMRI装置と組み合わせて使用することもできる。
本発明の一実施形態による透視撮像システムの斜視図である。 図1に示す薬液注入装置の斜視図である。 図2に示す注入ヘッドを、それに装着されるシリンジおよび分岐チューブユニットとともに示す斜視図である。 図3に示す、流入動作が制限された一方弁の斜視図である。 図4Aに示す一方弁の分解斜視図である。 図4Aに示す一方弁の、ケーシングと蓋部材とを分離した状態で示す上面図である。 図5のA−A線断面図である。 図4Bにおいてケーシングを蓋部材側から見た図である。 図4Bにおいて蓋部材をケーシング側から見た斜視図である。 流入口が塞がれた状態を示す、図4Aに示す一方弁の図6と同様の断面図である。 流入口が開いた状態を示す、図4Aに示す一方弁の図6と同様の断面図である。 弁体の保持領域を説明する斜視図である。 本発明の他の実施形態による注入ヘッドを、それに装着されるシリンジおよび分岐チューブユニットとともに示す斜視図である。 図12に示す、開放機能付きの一方弁の斜視図である。 図13に示す一方弁の、液体の流れ方向に沿った縦断面図である。 図13に示す一方弁の環状リブおよび複数の外側リブの配置を示す図である。 図13に示す一方弁のケーシングの一部を構成する蓋部材を弁室側から見た図である。 図13に示す一方弁において、流入管側から液体が導入された場合の、図14と同様の断面図である。 図13に示す一方弁において、開放ボタンが押された状態での、図14と同様の断面図である。 開放機能付き一方弁の他の例の斜視図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1を参照すると、薬液注入装置100と、透視撮像装置300とを有する、本発明の一実施形態による透視撮像システム1000が示される。透視撮像装置300と薬液注入装置100とは、両者の動作を同期させることができるように互いに接続されている。透視撮像装置300は、X線CT装置、MRI装置、PET装置、アンギオ装置またはMRA装置など、任意の撮像装置であってよい。
透視撮像装置300は、撮像動作を実行するスキャナ301と、スキャナ301の動作を制御する撮像制御ユニット302とを有している。図1では、透視撮像システム1000の全ての構成要素が同じ室内に配置されているように示されているが、実際に被験者の画像を撮像する際は、撮像制御ユニット302は、スキャナ301および薬液注入装置100とは別室に配置される。
薬液注入装置100は、例えば図2に示すように、スタンド111の上部にアーム112を介して装着された注入ヘッド110と、ケーブル102で注入ヘッド110と接続された注入制御ユニット101とを有している。注入制御ユニット101は、メイン操作パネル103、表示手段と入力手段を兼ねたタッチパネル104、およびケーブル108で注入制御ユニット101の本体に接続された、補助的な入力手段であるハンドユニット107等を備えている。
注入ヘッド110は、図3に示すように、ヘッド本体113の上面にシリンジ保持部として形成された2つの凹部114を有し、これら凹部114にそれぞれ、薬液容器であるシリンジ200C、200Pが取り外し可能に装着される。シリンジ200C、200Pは、シリンダ210とピストン220を有している。シリンジ200C、200Pにはそれぞれ薬液が充填されており、例えば、一方のシリンジ200Cには造影剤を充填し、他方のシリンジ200Pには生理食塩水を充填することができる。
注入ヘッド110には、凹部114に装着されたシリンジ200C、200Pのピストン220を動作させるために互いに独立して駆動される2つのピストン駆動機構130が、各凹部114に対応して設けられている。これらピストン駆動機構130は、凹部114にそれぞれ装着されたシリンジ200C、200Pのピストン220を操作することによって、シリンジ200C、200Pに充填されている造影剤および生理食塩水を、別々に、または同時に被験者へ注入することができる。
注入ヘッド110の、シリンジ200C、200Pをヘッド本体113に保持するための機構、およびピストン駆動機構130については、この種の注入装置に一般に用いられる公知の機構を採用することができる。
各シリンジ200C、200Pに充填されている造影剤および生理食塩水を被験者に注入できるようにするために、分岐チューブユニットがシリンジ200C、200Pに連結される。分岐チューブユニットは、先端に例えばカテーテル(不図示)が接続され、末端側が、各シリンジ200C、200Pとの接続のために2つに分岐した分岐チューブ230と、分岐チューブ230の一方の末端に、シリンジ側からカテーテル側へのみに薬液を流す向きで接続された一方弁250とを有している。よって、一方のシリンジ、例えば造影剤用のシリンジ200Cは、一方弁250を介して分岐チューブ230と接続され、他方のシリンジ、例えば生理食塩水用のシリンジ200Pは、分岐チューブ230に直接接続される。
本発明の薬液注入システムは、複数の薬液容器内の薬液を、末端が薬液容器の数と等しい数に分岐した分岐チューブを介して分岐チューブの末端側から注入するシステムであり、本形態では、薬液注入システムは、薬液注入装置100、複数のシリンジ200C、200P、および分岐チューブユニットを有している。
シリンジ200C、200Pは、医療現場で薬液が充填されるタイプのシリンジであってもよいし、製造業者で薬液が充填された状態で医療現場に提供されるプレフィルドタイプのシリンジであってもよい。また、シリンジ200C、200P、分岐チューブ230および一方弁250は、それぞれ別々に提供されたり、分岐チューブ230および一方弁250の組み合わせが分岐チューブユニットとして提供されたり、プレフィルドタイプのシリンジ200C、200P、分岐チューブ230および一方弁250の組み合わせがシリンジキットとして提供されたり、任意の組み合わせて提供することができる。分岐チューブ230および一方弁250の組み合わせが分岐チューブユニットとして提供される場合、分岐チューブ230および一方弁250は、予め接続されていてもよいし、接続されていなくてもよい。同様にシリンジキットにおいても、シリンジ200C、200P、分岐チューブ230および一方弁250が予め接続されていてもよいし、接続されていなくてもよい。
分岐チューブ230とともに分岐チューブユニットを構成する一方弁250は、図4Aおよび4Bに示すように、ケーシング260と蓋部材270とを有し、これらが組み合わされて弁室が形成される。
ケーシング260は、一端が開放された略円筒形状のケーシング本体261と、弁室と連通してケーシング本体261の他端から延びた流入管262とを有しており、ケーシング本体261の内部に弁体255が収容されている。
蓋部材270は、ケーシング本体261とともに弁室を形成するために、ケーシング本体261の開放端を塞ぐようにケーシング本体261に液密に接合されている。蓋部材270には、弁体255を弁室内の所定位置に保持するための弁体押え271、および弁室と連通する流出管272が形成されている。弁体押え271は、蓋部材270がケーシング本体261に接合された状態で液室内に位置する部分に位置し、流出管272は、ケーシング260と反対側に延びて形成されている。
この一方弁250を使用するとき、流入管262はシリンジ(本形態では、造影剤注入用のシリンジ200C)の先端に連結され、流出管272は分岐チューブ230の一方の一方の末端に連結される。そのため、流入管262および流出管272には、シリンジおよび分岐チューブ230との間で液漏れが生じないように連結するための、ルアーロックなど適宜の連結構造が形成されている。また、流出管272の外周面から半径方向外側に延びた一つまたは複数の羽根部272aが流出管272に一体的に形成されている。一方弁250をシリンジに接続するときは、この羽根部272aに指を掛けてシリンジに対して一方弁250を回転させることにより、一方弁250とシリンジとの接続を容易に行なうことができる。本形態では羽根部272aを流出管272に形成した例を示すが、流入管262に羽根部(不図示)を形成してもよい。
以上のようにシリンジ200C、200Pおよび分岐チューブユニットが接続されることにより、造影剤注入用のシリンジ200Cのピストン220をシリンダ210内で前進させると、一方弁250においては流入管262側の圧力が流出管272側の圧力よりも高くなる。この圧力差によって、弁体255は流入管262から流出管272までの流路が開くように作動し、シリンジ200C内の造影剤を、一方弁250を介して分岐チューブ230へ送出し、さらに分岐チューブ230から被験者に注入することができる。
一方、生理食塩水注入用のシリンジ200Pのピストン220をシリンダ210内で前進させた場合は、シリンジ200Pは分岐チューブ230に直接連結されているので、シリンジ200P内の生理食塩水を、分岐チューブ230に送出し、そこから被験者に注入することができる。このときのシリンジ200Pの操作によって分岐チューブ230の内圧が上昇し、その上昇した内圧は、もう一方のシリンジ200Cと連結された末端側にも伝わる。このことによって、一方弁250は、流出管272側の圧力が流入管262側の圧力よりも高くなり、その圧力差によって、弁体255は、流入管262から流出管272までの流路が閉じるように作動する。よって、生理食塩水を被験者に注入しようとしたときに、生理食塩水が分岐チューブ230を介して造影剤注入用のシリンジ200Cに流入することが、一方弁250によって防止される。
上述のように、一方弁250は、その上流側と下流側との圧力差によって作動する。従って、一方弁250は、薬液が流入管262側から流入することによって流入管262側の圧力が増大した場合だけでなく、流出管272側から薬液が吸引されることによって流出管272側に負圧が発生し、流入管262側の圧力が流出管272側の圧力と比較して相対的に高くなった場合も、流路が開き、流入管262側から流出管272側への薬液の流れが生じる。
一方弁250において、薬液が流出管272側から吸引されるような現象は、カテーテル等を被験者に挿入した後、薬液を注入する前に実施する挿入位置確認を行なう際に生じる。本実施形態では、挿入位置確認は、分岐チューブ230と直接接続されているシリンジである生理食塩水注入用のシリンジ200Pのピストン220を後退させて分岐チューブ230内の薬液の一部をシリンジ200P内に吸引し、この吸引によるチューブ内への血液の流入を確認することによって行なわれる。
このとき、一方弁250においては、流出管272側からの吸引力が作用する。この吸引力によって、造影剤注入用のシリンジ200C内の造影剤が、分岐チューブ230内、さらには生理食塩水注入用のシリンジ200P内に吸引されると、造影剤が無駄に消費されたり、薬液を注入する際に薬液の濃度が変化したりするなど、種々の不都合が生じる。
そこで本実施形態では、一方弁250は、上流側と下流側との圧力差がある程度まで大きくなって初めて流路が開くように、流入動作が制限された一方弁250として設計されている。より詳しくは、一方弁250は、造影剤の注入のためにシリンジ200Cのピストン220をシリンダ210内で前進させることによって一方弁250の上流側と下流側との間で生じる圧力差で流路が開くが、挿入位置確認のために、生理食塩水注入用のシリンジ200Pのピストン220を後退させることにより一方弁250の上流側と下流側との間に生じる圧力差では流路が開かないように設計されている。
以下、この流入動作が制限された一方弁250の内部構造について、一方弁250の平面図である図5のA−A線断面図(図6)、ケーシング260を一方弁内での薬液の流れ方向下流側から見た図(図7)、および蓋部材270を一方弁内での薬液の流れ方向上流側から見た斜視図(図8)等を参照して説明する。
図6および図7に示すように、ケーシング本体261は、蓋部材270が接合されることによって液室を構成する凹部263を有している。凹部263の底面には、流入管272の内部と液室とを連通させる流入口264が開口しているとともに、複数のリブ265が、流入口264の周りを囲んで放射状に配置されている。
弁体255は、可撓性を有するシート状の部材であり、凹部263の底面を弁座として、複数のリブ265で囲まれた領域内に、流入口264を塞いで配置されている。弁体255がリブ265で囲まれていることにより、弁体255は実質的に半径方向に移動できないようになっている。詳しくは後述するが、一方弁250における流路の開閉は、弁体255の変形によって達成される。よって、薬液の不要な流れをできるだけ少なくするために、一方弁250の上流側と下流側との圧力差が小さくなると直ちに流路が閉じるように、弁体255は、ゴム等の弾性材料で形成されることが好ましい。さらに、弁体255は、一方弁255を流れる薬液によって劣化しない材料で形成されることも重要であり、こういった観点から、本形態のような薬液注入の用途では、弁体255の材料としては、シリコーンゴムなどを好ましく使用することができる。
一方、蓋部材270は、ケーシング260との接合により液室を構成する部分に、流出管272の内部と液室とを連通させる流出口273が開口している。蓋部材270の弁体押え271は、流出口273と弁体255との間に位置しており、ケーシング本体261の凹部263に嵌め込まれる環状部274、および環状部274の内側に十字状に配置された4つの押え突起部275を有している。
弁体押え271は、押え突起部275が弁体255に接触することで、図9に示すように、弁体255が、流入口264を塞いだ状態で、流入口264から流出口273までの薬液の流れ方向に実質的に移動しないように、弁体255を保持している。各押え突起部275が弁体255を保持する位置は、弁体255の半径方向において弁体255の中心から外周縁までの間で、かつ、流入口264が開口している領域の内側の位置である。
以上のように構成された一方弁250においては、薬液が流出管272側から弁室内へ流入した場合、弁室内の圧力が、流入管262側の圧力よりも高くなり、図9に示すように、弁体255は流入口264側に押し付けられる。これによって、流入口264が弁体255によって塞がれ、一方弁255の流路が閉じられるため、流出管272側から流入管262側への薬液の流れが防止される。
この逆に、薬液が流入管262側から一方弁250内に流入すると、流入した薬液の圧力が弁体255に働く。このとき、弁体255は、流入口264の開口している領域の内側の位置が押え突起部275によって保持されているので、図10に示すように、弁体255の外周部が薬液の圧力によって変形し、流入口264が開く。つまり、一方弁250の流路が開く。流路が開くことによって、薬液は液室内に流入し、流出口273を通って流出管272側へ流れることができる。
弁室内では、弁体255は、4つの押え突起部275で保持されることによって、外周部のみが動くことができるように、弁体255の変形できる領域が制限されている。このように弁体255の変形できる領域が制限されることによって、弁体255自身の変形が制限され、その結果、流入管262側の圧力が流出管272側の圧力よりも大きいような圧力差がある特定の圧力差になって初めて弁体255が変形し、流入口264が開く。
弁体255が変形し始める圧力差は、弁体255の保持面積比、すなわち、弁体255の主面255a(図11参照)の面積に対する、押え突起部275によって保持される保持領域255b(図11に斜線で示す領域)の面積の割合に依存する。弁体255は、保持面積比が大きいほど変形しにくくなり、その逆に保持面積比が小さいほど変形し易くなる。言い換えると、保持面積比が大きいほど、流入口264を開くのに必要な圧力差は大きく、保持面積比が小さいほど、より小さい圧力差で流入口264が開く。ここで、弁体255の保持領域255bとは、押え突起部275が実際に弁体と接触している部分だけでなく、押え突起部275が接触していることによって実質的に変形することができない弁体255の領域を意味する。
本実施形態では、挿入位置確認の際の、生理食塩水注入用のシリンジ200Pのピストン220を後退させたときに一方弁250の流出管272側が負圧となることによって生じ得る圧力差では流入口264は開かないが、それよりも大きな特定の圧力差が生じることによって流入口264が開くように保持面積比が設定され、また、その保持面積比で弁体255を保持するように、4つの押え突起部275が配置されている。特定の圧力差は、より詳しくは、一方弁250を介さずに接続されたシリンジ200P側から薬液を吸引したときに一方弁250に生じる圧力差よりも大きく、かつ、一方弁250を介して接続されたシリンジ200C内の薬液を注入したときに一方弁250に生じる圧力差よりも小さい。
次に、本形態の薬液注入システムによる薬液の注入手順の一例を、2本のシリンジ200C、200Pが注入ヘッド110に装着された後の段階から説明する。
シリンジ200C、200Pが注入ヘッド110に装着された段階では、シリンジ200C、200Pは、前述したように分岐チューブユニットに接続されている。シリンジ200C、200Pが注入ヘッド110に接続された後、操作者は、各ピストン駆動機構130を適宜駆動して分岐チューブ230内を造影剤および生理食塩水で満たして分岐チューブ230のエア抜きを行なう。
分岐チューブ230のエア抜き後、操作者は、分岐チューブ230の先端に連結されている例えばカテーテルを被験者の血管内に挿入する。次いで、操作者は、カテーテルが被験者に血管内に挿入されているかどうかの確認である挿入位置確認を行なう。挿入位置確認は、生理食塩水注入用のシリンジ200Pを操作するピストン駆動機構130を動作させてそのピストン220を後退させ、それによってシリンジ200P内に生じる負圧を利用して、分岐チューブ230を介してカテーテルからシリンジ200P内に液体(分岐チューブ230内に満たされた造影剤および生理食塩水の少なくとも一方を含む)を吸引することによって行なう。
このとき、シリンジ200P内に生じる負圧は、カテーテル側だけでなく、造影剤注入用のシリンジ200Cが接続された、分岐チューブ230のもう一方の末端側にも作用する。その末端側では、シリンジ200Cは一方弁250を介して接続されている。接続されているのが従来の一方弁であれば、シリンジ200C側から分岐チューブ230側への液体の流れを許容する。
しかし、前述したように、本実施形態で用いている一方弁250は、挿入位置確認の際に生じる負圧では弁体255は変形せず流入口264が開かないように、弁体255および弁体押え271の相互の関係が設定されているので、挿入位置確認では流入口264は開かない。そのため、シリンジ200C内の造影剤が一方弁250を通って分岐チューブ230へ流出することはない。よって、挿入位置確認の際に、分岐チューブ230の先端に接続されたカテーテル側から流入する液体は、被験者の体液のみとなる。
分岐チューブ230内に流入した被験者の体液が血液であれば、カテーテルは被験者の血管内に正常に挿入されていることが分かる。それ以外の場合は、カテーテルが被験者の血管内に正常に挿入されていないことを意味するので、操作者は、ピストン駆動機構130を停止させた後、カテーテルを挿入し直し、カテーテルが被験者の血管内に挿入されるまで上記の確認手順を繰り返す。
カテーテルが被験者の血管内に正常に挿入されていることが確認されたら、操作者はピストン駆動機構130の動作を停止させ、これによって挿入位置確認処理が完了する。
次いで、操作者は、被験者の検査目的等に応じて薬液の注入条件を設定する。注入条件の設定は、メイン操作パネル103、タッチパネル104などを用いて行なうことができる。注入条件の設定後、操作者が注入開始のための所定の操作を行なうと、注入制御ユニット101は、設定された注入条件に従ってピストン駆動機構130の動作を制御し、これによって被験者に薬液が注入される。
薬液の注入では、造影剤の注入を先に行なう。造影剤の注入後は、少ない造影剤の注入量で造影剤を所望の部位に到達させるために、生理食塩水を注入し、生理食塩水によって造影剤を後押しすることが行なわれる。また、分岐チューブ230のフラッシュのために生理食塩水を用いることもある。造影剤および生理食塩水の注入は、ピストン駆動機構130によってシリンジ200C、200Pのピストン220をそれぞれシリンダ210内で前進させることで行なわれる。
造影剤の注入のためにシリンジ200Cのピストン220がシリンダ210内で前進すると、一方弁250は、流入管262側の圧力が上昇し、流入管262側と流出管272側との間に、流入管262側のほうが高くなるような圧力差が生じる。造影剤は比較的高圧で注入されるのが普通であり、このときに一方弁250に生じる圧力差は、挿入位置確認時に生じる圧力差よりも極めて大きい。その結果、弁体255が変形して流入口264が開き、造影剤は、シリンジ200Cから一方弁250を通って分岐チューブ230へ流れ、最終的には被験者に注入される。
一方、生理食塩水の注入のためにシリンジ200Pのピストン220がシリンダ210内で前進すると、それによって分岐チューブ230の内圧が上昇し、その上昇した内圧は、造影剤注入用のシリンジ200Cが接続されたもう一方の末端側にも作用する。生理食塩水の注入圧が分岐チューブ230のもう一方の末端側に作用すると、一方弁250は、流出口272側の圧力が流入口262側の圧力よりも高くなり、弁体255は流入口264を塞ぐように変形する。その結果、分岐チューブ230からシリンジ200Cへの薬液の流れが遮断され、分岐チューブ230内の薬液がシリンジ200C内に流入するのを防止することができる。
以上説明したように本形態の薬液注入システムによれば、流入口264側の圧力と流出口273側の圧力との圧力差が、流入口264側の圧力が流出口273側の圧力よりも大きいような特定の圧力差になることによって流入口264が開くように、弁体255の変形が制限されるように設計された一方弁250を分岐チューブ230の一方の末端に有する分岐チューブユニットを用いることで、挿入位置確認時に、薬液の注入用とは別のシリンジおよびチューブを用いることなく、他方のシリンジ200C内の薬液が分岐チューブ230内に流入するのを防止することができる。また、薬液の注入用とは別のシリンジおよびチューブを用いる必要がないことから、挿入位置確認から薬液の注入までの作業を、シリンジおよびチューブの交換作業をすることなく極めて簡単に行なうことができ、その結果、シリンジおよびチューブの交換作業ミスも防止することができる。
さらに、一方弁250は電磁的な制御によらずに作動するため、薬液注入システムに用いるすべての部品およびユニットを非磁性体で構成することができる。すべての部品およびユニットが非磁性体で構成された薬液注入システムは、強力な磁場を発生するMRI装置と一緒に使用しても何ら問題は生じない。
また、本形態の一方弁250は、弁体255の外周部の変形により流入管262側から流出管272側へ液体が流れるように構成されており、この状態では流入口264は一部しか開かない。しかし、薬液注入システムでは、大量の薬液を短時間で被験者に注入するのは被験者の身体的負担が大きくなるため、薬液は比較的低い注入速度で注入されるのが一般的である。よって、一方弁250を流れる薬液は比較的少量で十分であり、本形態の一方弁250は、薬液注入システムで使用するのに適しているといえる。
上述した形態では、弁体押え271が4つの押え突起部275を有しており、それら押え突起部275を適切な位置に配置することで、一方弁の内部に生じる圧力差が、挿入位置確認時に生じる圧力差を超えたときに弁体255が作動する設定としていた。しかし、押え突起部275の数および位置は、弁体255が上述した所望の動作を達成できる範囲において任意である。また、弁体押え271全体の構造についても、弁体255を点で受ける複数の押え突起部275を有する構造ではなく、例えば、弁体255を線で受ける構造、および、錐台形や柱状形など弁体255を面で受ける構造など、任意の構造であってよい。
弁体255が変形する圧力差は、弁体255の直径に対する弁体押え271の構造だけでなく、弁体255の材料の持つ機械的性質にも依存する。その機械的性質のうち、弁体255の変形に大きな影響を及ぼすパラメータの一つは、弁体255を構成する材料の弾性率である。弁体255を構成する材料の弾性率をより高くすれば、弁体255はより変形しにくくなるので、流入口264が開くときの圧力差をより大きく設定することができる。また、弁体255が作動する圧力差は弁体255の厚さにも依存し、弁体255の厚さをより厚くすれば、弁体255はより変形しにくくなるので、流入口264が開くときの圧力差をより大きく設定することができる。
よって、弁体押え271を、弁体255を所定の保持面積比となるような領域で受けるのではなく、単純に弁体255を例えば弁体255の中心と接触する突起などによって1点で受ける構造とし、弁体255の材料および/または厚さを上記に従って適宜変更することによって、弁体255の変形を制限することもできる。
次に、本発明の他の形態について、図12等を参照して説明する。なお、図12において、前述した形態と同じ部品およびユニット等は図12と同じ符号で示し、それらの詳細な説明は省略する。
図12に示す薬液注入システムは、前述した一方弁250の他に、別の一方弁350を有している。その一方弁350は、分岐チューブ230の、前述した形態で用いた一方弁250が連結されていない側の末端に接続されており、これら2つの一方弁250、350および分岐チューブ230で分岐チューブユニットが構成される。従って、本形態では、生理食塩水注入用のシリンジ200Pは、この一方弁240を介して分岐チューブ230と接続され、一方弁350は、シリンジ200P側からカテーテル側への薬液の流れを許容する向きとされている。
ここで重要なのは、生理食塩水のシリンジ200Pに接続される一方弁350は、所定の操作によって、一方向にしか流体を流さない状態と、両方向への液体の流れを可能とする開放状態とに切り換えることのできる、開放機能付きの一方弁であるということである。以下に、この開放機能付きの一方弁350について詳しく説明する。
図13に示すように、一方弁350は、弁室を構成する略円筒形状のケーシング351と、ケーシング351の一端から延びた流入管353と、ケーシング351の他端から延びた流出管359と、ケーシング351に設けられた開放ボタン365とを有する。流入管353はシリンジ200P(図12参照)の先端に連結され、流出管359は分岐チューブ230(図12参照)の末端に連結される。これらの連結はルアーロック式の連結構造であることが好ましい。また、図19に示すように、流出管359の外周面から半径方向外側に延びた一つまたは複数の羽根部359aを流出管359に一体的に形成し、一方弁350をシリンジに接続するとき、この羽根部359aに指を掛けてシリンジに対して一方弁350を回転できるようにすれば、一方弁350とシリンジとの接続を容易に行なうことができる。図19では羽根部359aを流出管359に形成した例を示すが、流入管353に羽根部(不図示)を形成してもよい。
ケーシング351は、図14に示すように、流入管353が形成されたケーシング本体352と、流出管359が形成されてケーシング本体352と液密に接合された蓋部材358とを有している。このようなケーシング本体352と蓋部材358とが液密に接合されることによって、ケーシング351の内部に、流入管353と連通する流入口355および流出管359と連通する流出口361が、互いに対向する位置に開口した弁室が構成される。
弁室内において、ケーシング本体352には、環状リブ354が、流入口355の周囲を取り囲んで形成され、さらにその半径方向外側に複数の外側リブ356が形成されている。外側リブ356は環状リブ354よりも高く、図15に示すように、環状リブ354の周囲に放射状に配置されている。
弁室内には、可撓性を有するシート状の弁体370が配置されている。弁体370の直径は環状リブ354の外径よりも大きく、弁体370は、その一主面が環状リブ354の先端面上に支持される。つまり、環状リブ354は弁座としての役割を果たしている。さらに、弁体370の直径は、複数の外側リブ356の内側に形成される空間の直径よりも小さく、これら複数の外側リブ356によって弁体370は実質的に半径方向に移動できないように構成されている。
一方、蓋部材358には、弁体押え360が、弁室内で弁体370と対向して形成されている。弁体押え360は、図14および図16に示すように、底辺が流出口361を横断する断面二等辺三角形状の2つのリブを、互いに底辺の長さ方向中央で交差するように組み合わせた構造を有している。弁体押え360の頂点は弁体370の半径方向略中央に位置し、弁体370と実質的に接触している。この弁体押え360によって、環状リブ354上に支持された弁体370は、流入口355と流出口361との間での薬液の流れ方向へは実質的に移動できないように、中央部が保持されている。
以上のような弁室内の構造により、薬液が流入管353側から一方弁350内に流入すると、流入した薬液の圧力が弁体370に働く。このとき、上記のように弁体370はその中央部が弁体押え360によって保持されているので、図17に示すように、弁体370は外周部が薬液の圧力により流出管359側に変形する。これにより、流入口355が開き、薬液は弁室を通って流出管359側へ流れることができる。
この逆に、流出管359側から薬液が流入すると、その圧力によって、図14に示すように弁体370は環状リブ354に押し付けられ、流入口355が塞がれる。そのため、流出管359側から流入管353側への薬液の流れが防止される。
本形態の開放機能付きの一方弁350は、挿入位置確認のために、手動操作される開放ボタン365を備えている。
開放ボタン365は、図13に示したようにケーシング351の周面に取り付けられており、操作者によりケーシング351の外側から手動操作される。
再び図14を参照すると、開放ボタン365は、弁体370の半径方向に移動可能にケーシング本体352に取り付けられており、コイルばね368によってケーシング本体352の半径方向外側(弁体370から離間する方向)に向けて付勢されている。開放ボタン365には、開放ボタン365がケーシング本体352の半径方向内側へ押されることによって弁室内の弁体370に作用する作用部366が一体に形成されている。作用部366は、弁室に向かって開放ボタン365の移動方向に延びたロッド状の部分であり、ケーシング本体352の周面に形成された貫通孔357を介して、先端部が弁室内に進入している。貫通孔357と作用部366との間の隙間の液密性を確保するため、作用部366の外周面にはOリング367が取り付けられている。
開放ボタン365およびケーシング本体352は、開放ボタン365の移動範囲を所定の範囲に制限する適宜のストッパ構造を有しており、このストッパ構造によって、開放ボタン365のケーシング本体352の半径方向での移動範囲が制限される。開放ボタン365の移動範囲は、作用部366が弁体370の外周端から離間した第1の位置(図14参照)と、弁体370の外周部が環状リブ354から浮き上がる程度まで弁体370の外周部を弁体370の厚さ方向に変形させるように、作用部366が弁体370の外周部に当接する第2の位置(図18参照)との間の範囲である。コイルばね368の付勢力に抗して開放ボタン365が押されると、開放ボタン365は第2の位置に位置するが、開放ボタン365が離されると、開放ボタン365はコイルばね368の付勢力によって第1の位置に復帰する。つまり、開放ボタン365は、押されている間だけ、第2の位置に位置する。
以上のような開放ボタン365の構造によれば、図18に示すように、開放ボタン365を押して開放ボタン365を第2の位置に位置させると、作用部366は、弁体370の外周部に当接して、弁体370が環状リブ354の一部から離れるように弁体370をその厚さ方向に変形させる。これによって、流入口355が開く。この状態で流出口359側から弁室に薬液が流入すると、流入した薬液の圧力は弁体370を環状リブ354に押し付けるように作用するが、弁体370は作用部366によって外周部が環状リブ354から浮き上がった状態が維持される。その結果、弁室に流入した薬液は、流入口355を通って流入管353へ流れることが可能となる。開放ボタン365を離すと、コイルばね368の付勢力によって開放ボタン365は第1の位置に復帰し、作用部366は弁体370から離れ、弁体370は薬液の圧力が作用する向きに応じて前述した挙動を示すので、流出管359側から流入管253側へ薬液は流れない。
このように、本形態の一方弁350によれば、通常は、流入管353側から流出管359側のみへの薬液の流れを可能にする一般的な一方弁として機能するが、必要に応じて、流入管353と流出管359との間の流路を、開放ボタン365を押すだけの極めて簡単な操作で開放することができる。また、弁体370は弁体押え360で中央部が保持されていることにより、開放ボタン365の操作による弁体370の変形を安定かつ確実に行なうことができる。しかも、一方弁350が開放されるのは、開放ボタン365を押している間だけであるので、操作ミス等により、必要でないときに一方弁350が開放された状態とされるのを防止することができる。
作用部366による弁体370への作用をより確実にするため、本形態では、作用部366の先端部は、流入管353側から流出管359側へ向かう弁室内での薬液の流れ方向の下流側の部分が斜めにカットされて楔形とされている。作用部366の先端部をこのような形状とすることにより、開放ボタン365が第1の位置から第2の位置へ移動する過程において、作用部366が弁体370に接触した以降は、作用部366のカットされた傾斜面は、弁体370の外周部を環状リブ354から持ち上げて流入口355を開くように弁体370に働く。その結果、開放ボタン365の移動に伴って弁体370をスムーズに変形させることができる。さらに、開放ボタン365が第2の位置に位置した状態では、弁体370の変形した部分が作用部366の傾斜面によって支持されるので、一方弁350の開放状態を確実に維持することができる。
また、断面を楔型とすることによって形成された作用部366の頂点は、環状リブ354の弁体370との接触面の近傍に位置している。これにより、作用部366の先端部が弁体370と環状リブ354との間に進入し易くなるので、弁体370の変形をスムーズに開始させることができる。ただし、作用部366は、弁体370の外周部を変形させて流入口355を開くことができれば、その形状は楔形に限らず、例えば柱状など任意の形状とすることができる。
本形態の薬液注入システムは、挿入位置確認時の操作を除いて、前述した形態と同様の手順で注入ヘッド110へのシリンジ200C、200Pのセットから薬液注入まで行なうことができる。以下に、本形態での挿入位置確認作業の手順を説明する。
挿入位置確認は、生理食塩水注入用のシリンジ200Pのピストン220を後退させることによって行なうが、ピストン220の後退に先立って、操作者は、開放機能付きの一方弁350の開放ボタン365を押す。開放ボタン365を押している間は、分岐チューブ230側からシリンジ200P側への液体の移動が可能となるので、開放ボタン365を押した状態で、操作者は、ピストン駆動機構130を動作させることによってシリンジ200Pのピストン220を後退させる。
シリンジ200Pのピストン220の後退によって、カテーテル側から分岐チューブ230内に液体が流入する。操作者は、流入した液体に基づいて、前述した形態と同様にして、カテーテルが被験者の血管に正常に挿入されているかどうかを判断する。カテーテルが被験者の血管に正常に挿入されていることが確認されたら、操作者は、ピストン駆動機構130を停止させるとともに一方弁250の開放ボタン265から手を離す。
それ以降は、前述した形態と同様にして、造影剤および生理食塩水を所定の手順で注入し、さらに、必要に応じて、分岐チューブ230のフラッシュのために生理食塩水をシリンジ200Pから押し出す。
以上のように本形態では、造影剤注入用のシリンジ200Cおよび生理食塩水注入用のシリンジ200Pはそれぞれ、特定かつ異なる機能を有した一方弁、すなわち流入動作が制限された一方弁250および開放機能付きの一方弁350を介して分岐チューブ230と接続されている。
そのことにより、双方のシリンジ200C、200Pが一方弁250、350を介して分岐チューブ230と接続されているにもかかわらず、挿入位置確認時には、開放機能付きの一方弁350の開放ボタン265を手動操作するという簡単な作業により、薬液をシリンジ200P内に吸引することが可能となる。しかも、造影剤注入用のシリンジ200Cの先端に接続された、流入動作が制限された一方弁250の機能により、シリンジ200Cのピストン220を後退させたときにピストン200C内の造影剤が分岐チューブ230に流入するのを防止することができる。一方、造影剤のみの注入時および生理食塩水のみの注入時には、それぞれ注入されない薬液側の一方弁250、350の一方弁として基本的に有している機能により、注入している薬液がもう一方のシリンジ側に流入するのを防止することができる。
また、本形態においても、一方弁250、350を作動させるのに電磁的な制御は不要であるので、薬液注入システムに用いる部品およびユニットをすべて非磁性体で構成することができる。その結果、本形態の薬液注入システムは、強力な磁場を発生するMRI装置と一緒に使用しても何ら問題は生じない。
以上、本発明について2つの代表的な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述した2つの実施形態では、流入動作が制限された一方弁250を、造影剤注入用のシリンジ200Cに接続しているが、一方弁250を生理食塩水注入用のシリンジ200Pに接続し、挿入位置確認を、造影剤注入用のシリンジ200Cのピストン220を後退させることによって行なうこともできる。流入動作が制限された一方弁250を生理食塩水注入用のシリンジ200Pに接続した場合、開放機能付きの一方弁350をさらに用いるときは、その一方弁350は造影剤注入用のシリンジ200Cに接続する。
ただし、注入ヘッドによっては、造影剤注入用のシリンジ200Cを操作するためのピストン駆動機構が、ピストンを前進させるのみで後退させることができない構造とされたものもある。そのような場合は、前述した実施形態と同様、流入動作が制限された一方弁250を造影剤注入用のシリンジ200Cに接続し、挿入位置確認は生理食塩水注入用のシリンジ200Pのピストン220を後退させることによって行なう。
また、上述した形態では、2本のシリンジを装着できる注入ヘッドを有する薬液注入システムの例を示したが、注入ヘッドが装着できるシリンジの数は3本以上であってもよい。装着できるシリンジの数が3本以上である注入ヘッドが用いられる場合、分岐チューブは、注入ヘッドに装着できるシリンジの数だけ末端が分岐しており、少なくとも1つの一方弁250が、流出口側が、分岐チューブの複数の末端の1つを除く末端のうち少なくとも1つに接続される。各シリンジは、一方弁250の流入口側または分岐チューブの一方弁250が接続されていない末端に接続される。
このような構成においては、挿入位置確認は、一方弁250が接続されていないシリンジのピストンを後退させることで行なうことができ、これによって、カテーテル等の挿入位置確認時に、一方弁250が接続されたシリンジから分岐チューブへの薬液の流入が防止される。挿入位置確認時にシリンジから分岐チューブへの薬液の流入をより効果的に達成するためには、一方弁250は、分岐チューブの複数の末端のうち1つを除くすべての末端に接続されることが望ましい。
上述のように、3本以上のシリンジから薬液を注入するために末端が3つ以上に分岐した分岐チューブを用いる場合、分岐チューブの一方弁250が接続されていないすべての末端を、前述した開放機能付き一方弁350の流出口側と接続することもできる。従ってこの場合は、各シリンジは、一方弁250の流入口側または開放機能付き一方弁350の流入口側と接続される。開放機能付き一方弁350を用いることによって、任意のシリンジのピストンを後退させることによって、他のシリンジから分岐チューブへの薬液の流入を発生させることなく、カテーテル等の挿入位置確認を行なうことができる。
また、上述した形態では、薬液として造影剤および生理食塩水を例示したが、本発明は、これらの液体の他、栄養剤や抗生剤など種々の薬液を注入するシステムに適用することができる。
薬液注入装置についても、上述した形態では薬液が充填されたシリンジのピストンを前進させることによってシリンジ内の薬液を注入する薬液注入装置を示したが、本発明では、任意の薬液注入装置を使用可能である。他の種類の薬液注入装置の例としては、内蔵されたチューブを薬液の搬送方向上流側から下流側へ順次押し潰すことで薬液を搬送する複数のチューブポンプを備えた薬液注入装置が挙げられる。
チューブポンプを備えた薬液注入装置では、シリンジではなくバッグなどが薬液容器として用いられ、分岐チューブユニットの末端と薬液容器とはチューブポンプを介して接続される。
100 薬液注入装置
110 注入ヘッド
130 ピストン駆動機構
200C、200P シリンジ
210 シリンダ
220 ピストン
230 分岐チューブ
250 (流入動作が制限された)一方弁
255 弁体
255a 主面
255b 保持領域
260 ケーシング
261 ケーシング本体
262 流入管
263 凹部
264 流入口
265 リブ
270 蓋部材
271 弁体押え
272 流出管
273 流出口
274 環状部
275 押え突起部
350 (開放機能付きの)一方弁
351 ケーシング
352 ケーシング本体
353 流入管
354 環状リブ
355 流入口
356 外側リブ
358 蓋部材
359 流出管
360 弁体押え
361 流出口
365 開放ボタン
366 作用部
368 コイルばね
370 弁体
300 透視撮像装置
1000 透視撮像システム

Claims (15)

  1. 液体の流入口および流出口が開口した弁室と、
    前記流入口側の圧力が前記流出口側の圧力よりも大きい圧力差が作用することによって変形して前記流入口を開くように、前記弁室内に前記流入口を塞いで配置された弁体と、を有し、
    前記圧力差が特定の圧力差になることによって前記流入口が開くように、前記弁体の変形が制限されていることを特徴とする一方弁。
  2. 前記弁体の変形できる領域を制限した状態で前記弁体を前記弁室内で保持する弁体押えをさらに有する、請求項1に記載の一方弁。
  3. 前記弁体押えは、前記弁体に接触する複数の押え突起部を有する、請求項2に記載の一方弁。
  4. 前記弁体はシート状の部材であり、前記弁体の主面の面積に対する前記弁体押えによる前記弁体の保持領域の面積の割合である保持面積比が、前記圧力差が特定の圧力差になることによって前記流入口が開くように設定されている、請求項2または3に記載の一方弁。
  5. 前記一方弁は、複数の薬液容器内の薬液を、末端が前記薬液容器の数と等しい数に分岐した分岐チューブを介して前記分岐チューブの末端側から注入する薬液注入システムに適合し、
    前記流入口に連通する流入管および前記流出口に連通する流出管をさらに有し、
    前記流入管は複数の前記薬液容器のうち1つに接続され、前記流出管は前記分岐チューブの複数の末端のうち1つに接続され、
    前記特定の圧力差は、前記分岐チューブの前記一方弁が接続されていない少なくとも1つの末端に前記一方弁を介さずに残りの前記薬液容器が接続された状態で、前記一方弁を介さずに接続された薬液容器側から薬液を吸引したときに前記一方弁に生じる圧力差よりも大きく、かつ、前記一方弁を介して接続された薬液容器内の薬液を注入したときに前記一方弁に生じる圧力差よりも小さい、請求項1から4のいずれか1項に記載の一方弁。
  6. 前記薬液容器はシリンジであり、前記流入管は前記シリンジの先端に接続される、請求項5に記載の一方弁。
  7. 分岐した複数の末端を有する分岐チューブと、
    前記分岐チューブの複数の末端の1つを除く末端のうち少なくとも1つに接続された、請求項1から4のいずれか1項に記載の少なくとも1つの一方弁と、
    を有する分岐チューブユニット。
  8. 前記一方弁は、前記分岐チューブの複数の末端の1つを除くすべての末端に接続されている、請求項7に記載の分岐チューブユニット。
  9. 前記分岐チューブの複数の末端のうち前記一方弁が接続されていないすべての末端に接続された、手動操作によって流路が開放されるように構成された少なくとも1つの開放機能付き一方弁をさらに有する、請求項7または8に記載の分岐チューブユニット。
  10. 前記開放機能付き一方弁は、
    液体の流入口および流出口が開口した弁室を構成するケーシングと、
    前記弁室内に前記流入口を塞いで配置され、液体が前記流入口側から流入することによって前記流入口を開くように変形する弁体と、
    前記ケーシングに移動可能に取り付けられて手動操作される操作部材であって、移動によって前記弁体と当接して前記流入口を開くように前記弁体を変形させる作用部を備えた操作部材と、
    を有する請求項9に記載の分岐チューブユニット。
  11. 複数の薬液容器から分岐チューブを介して薬液を注入する薬液注入システムであって、
    末端が複数に分岐した分岐チューブと、
    前記分岐チューブの複数の末端側に接続される複数の薬液容器と、
    前記複数の薬液容器内の薬液を、前記分岐チューブを介して独立して注入するように構成された薬液注入装置と、
    流出口側が、前記分岐チューブの複数の末端の1つを除く末端のうち少なくとも1つに接続される、請求項1から4のいずれか1項に記載の少なくとも1つの一方弁と、
    を有する薬液注入システム。
  12. 前記一方弁は、前記分岐チューブの複数の末端の1つを除くすべての末端に接続される請求項11に記載の薬液注入システム。
  13. 流出口側が、前記分岐チューブの複数の末端のうち前記一方弁が接続されていないすべての末端に接続された、手動操作によって流路が開放されるように構成された少なくとも1つの開放機能付き一方弁をさらに有する請求項11または12に記載の薬液注入システム。
  14. 前記開放機能付き一方弁は、
    液体の流入口および流出口が開口した弁室を構成するケーシングと、
    前記弁室内に前記流入口を塞いで配置され、液体が前記流入口側から流入することによって前記流入口を開くように変形する弁体と、
    前記ケーシングに移動可能に取り付けられて手動操作される操作部材であって、移動によって前記弁体と当接して前記流入口を開くように前記弁体を変形させる作用部を備えた操作部材と、
    を有する請求項13に記載の薬液注入システム。
  15. 前記薬液容器はシリンジであり、
    前記薬液注入装置は、前記シリンジを取り外し可能に搭載し、前記シリンジのピストンを動作させるために駆動されるピストン駆動機構を備えた注入ヘッドを有する、請求項11から14のいずれか1項に記載の薬液注入システム。
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