JP4337311B2 - 印刷装置 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、相互に信号の送受が可能な別体の表示装置およびベース装置のうちの表示装置からベース装置を通じてなされる指示により印刷処理時の動作を制御するようにした印刷装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
図１１は機器構成の一例を示すものである。
図中、３０２はベース装置を示し、例えばテレビジョン（テレビ）放送の受信用のチューナが内蔵または接続されたり、モデムを介して電話回線が接続されたり、あるいはＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ Ｄｉｓｃ）等が接続されるなど情報ソースとして機能し、テレビ・ビデオ映像やインターネット、電子メールの情報等を後述するモニタ装置３０１にワイヤレス通信により送信する。これらの制御はそれぞれ図示しないバスを介してデータ通信可能なＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）やＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ ＡｃｃｅｓｓＭｅｍｏｒｙ）からなる制御部により行われる。
【０００３】
また、３０１は表示装置（以下、モニタ装置という）を示し、ベース装置３０２との間の無線通信によって、ベース装置３０２から受信したテレビ・ビデオ映像やインターネット、電子メールの情報などを図示しないディスプレイ上に表示する端末であり、このディスプレイ上に積層されたタッチパネルやボタンの操作により、テレビのチャンネルやインターネット、電子メール等のメニューを切替えて使用することが可能である。これらの制御はそれぞれ図示しないバスを介してデータ通信可能なＣＰＵやＲＯＭ、ＲＡＭからなる制御部により行われる。
【０００４】
上述したモニタ装置３０１およびベース装置３０２では、ユーザは、ベース装置３０２を居間などの場所に固定的に配置し、モニタ装置３０１を住居内や庭などの任意の場所に持ち込んで、任意の場所で手元のモニタ装置３０１によって、テレビ放送を受信し、インターネットにアクセスし、電子メールを送受信するなどの機能を実行することができる。
【０００５】
また、ベース装置３０２は内蔵のＵＳＢインタフェースを介して印刷装置（以下、プリンタという）３０３に接続される。そして、ベース装置３０２に搭載される制御部は、モニタ装置３０１から印刷用データを受信して印刷を行うとともに、ＵＳＢインタフェースを通じてプリンタ３０３の接続の有無または接続されているプリンタ３０３の状態等を監視することができるようになされており、このプリンタ３０３の状態をベース装置３０２に送信して、エラー状態であれば、モニタ装置３０１の画面に表示してユーザに通知する如くする。
【０００６】
図１２および図１３は、モニタ装置３０１、ベース装置３０２およびプリンタ３０３の従来の印刷処理時のそれぞれの動作を示すフローチャートであり、以下、この図１２および図１３を参照して印刷処理時の各装置の動作について説明する。
【０００７】
まず、ユーザよりモニタ装置３０１のタッチパネル等を介して印刷実行指示がなされると、モニタ装置３０１の制御部は、印刷開始の情報を形成しモニタ装置３０１からベース装置３０２に通知し（ステップＳ１０１）、ベース装置３０２がモニタ装置３０１からの印刷開始の情報を受信する（ステップＳ１２１）。モニタ装置３０１は、印刷開始の情報を通知後、その時点においてディスプレイ上に表示するようにされていたテレビ・ビデオ映像などの画像から印刷用データを作成し、この印刷用データをベース装置３０２に送信する（ステップＳ１０２）。
【０００８】
このとき、モニタ装置３０１からベース装置３０２へ送信される印刷用データは、ベース装置３０２内の印刷処理時に使用可能なメモリ容量の制約等の理由で一度に全てのデータを送信することができないので、実際に送信する印刷用データは上述の印刷したい画像等のデータを一定量に分割して作成し順次ベース装置３０２へ送信するようにしている。そして、ベース装置３０２がモニタ装置３０１から分割して送られてくる印刷用データを順次受信し（ステップＳ１２２）、この受信した印刷用データをプリンタ３０３へ送信して（ステップＳ１２３）、プリンタ３０３は受信した印刷用データの印刷処理を実行する（ステップＳ１４２）。
【０００９】
次に、モニタ装置３０１はベース装置３０２にプリンタ３０３の状態を問い合わせ（ステップＳ１０３）、ベース装置３０２がプリンタ３０３に状態を問い合わせる（ステップＳ１２４）。プリンタ３０３はベース装置３０２からの問い合わせを受けて、プリント動作可能か否かなどプリンタ３０３の状態に関する情報をベース装置３０２に返信する（ステップＳ１４２）とともに、後述するステップＳ１４３の処理へ進む。
【００１０】
ベース装置３０２はプリンタ３０３からのこのプリンタ３０３の状態に関する情報を受信しモニタ装置３０１に通知する（ステップＳ１２５）とともに、後述するステップＳ１２６の処理へ進む。そして、モニタ装置３０１はベース装置３０２よりプリンタ３０３の状態に関する情報を受信する（ステップＳ１０４）。
【００１１】
ここで、モニタ装置３０１にてこのプリンタ３０３の状態に関する情報の内容を判断する（ステップＳ１０５）。プリンタ３０３の状態に関する情報がプリンタ３０３側の何等かの事情により印刷を実行することができない旨の情報（エラーの情報）であれば、エラーの情報を画面に表示し（ステップＳ１０６）、ステップＳ１０３の処理に戻って再度ベース装置３０２に対しプリンタ３０３の状態を問い合わせる。
【００１２】
プリンタ３０３がエラーの状態でなければ、モニタ装置３０１がエラー情報を画面に表示しているか否かを判断し（ステップＳ１０７）、画面にエラーの情報が表示されている場合は、エラー表示内容に従い適切な処置を施してプリンタ３０３のエラー要因を除去した後、例えば、「ＯＫを選ぶと印刷を再開します」といった表示に対しユーザがタッチパネル等により印刷の再開の操作を行う（ステップＳ１０８）と、画面に表示されているプリンタ３０３に関するエラーの情報の表示が消去され（ステップＳ１０９）、以下のステップＳ１１０の処理へ移る。上述のステップ１０７において、モニタ装置３０１にエラーの情報が画面に表示されていない場合、ステップＳ１１０の処理へ進む。
【００１３】
そして、モニタ装置３０１に印刷用データがまだあるかどうかを判断し（ステップＳ１１０）、印刷用データがまだある場合には、ステップＳ１０２の処理に戻り、印刷用データを作成してベース装置３０２へ送信する。
【００１４】
このステップＳ１１０の処理で印刷用データがもう残っていないと判断された場合、印刷の終了をモニタ装置３０１からベース装置３０２へ通知して（ステップＳ１１１）、印刷処理時のモニタ装置３０１の動作を終了する。
【００１５】
一方、ベース装置３０２はステップＳ１４５の処理が終了したのを受けて、モニタ装置３０１からの印刷の終了を受信したか否かを判断し（ステップＳ１２６）、印刷の終了を受信していない場合は、ステップＳ１２２の処理へと戻り、再度印刷用データをモニタ装置３０１から得るようにして印刷処理を繰り返す。
【００１６】
上述のステップＳ１２６の処理で、ベース装置３０２がモニタ装置３０１からの印刷の終了を受信した場合は、印刷の終了をプリンタ３０３に通知し（ステップＳ１２７）、印刷処理時のベース装置３０２の動作を終了する。
【００１７】
そして、プリンタ３０３はステップＳ１４２の処理が終了したのを受けて、ベース装置３０２からの印刷の終了を受信したか否かを判断し（ステップＳ１４３）、印刷の終了を受信していない場合は、ステップＳ１４１の処理工程へと戻り、再度ベース装置３０２から印刷用データを得るようにして印刷処理を繰り返す。
【００１８】
上述のステップＳ１４３の処理で、プリンタ３０３がベース装置３０２からの印刷の終了を受信した場合は、プリンタ３０３における印刷処理を終了する。
【００１９】
以上のような処理工程を経て、ユーザはテレビ・ビデオ映像などから得られる所望の画像を印刷することができる。また、プリンタ３０３が例えば印刷ができない状態あるいは印刷実行中にエラーが発生した場合、そのエラー内容に対し適切な処置が施されエラーを解消することができたときには、ユーザがモニタ装置３０１から印刷の再開を指示することによりプリンタ３０３による印刷を再開することができる。
【００２０】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、斯かる従来例においては、プリンタ３０３にエラーが発生して印刷が中断した場合、モニタ装置３０１内にベース装置３０２へ送信する予定だった分割された残りの印刷用データが送信されず、この残りの印刷用データを送信するのに、プリンタエラーを解消した後、ユーザがモニタ装置３０１を操作して印刷処理の再開を指示する如くしていた。
【００２１】
このように、プリンタ３０３のエラーを解消しただけでは印刷処理が再開されず、ユーザによる印刷処理の再開の指示を必要としていた。モニタ装置３０１はプリンタ３０３から離れた場所でも使えるため、とりわけモニタ装置３０１がプリンタ３０３と離れた場所にあるところでプリンタ３０３にエラーが発生した場合には、ユーザはエラーを解消した後にモニタ装置３０１までもどって印刷処理の再開の指示をしなければならず、ユーザにとって非常に面倒な手順となる不都合があった。
【００２２】
本発明は、斯かる点に鑑み、印刷装置に含まれるプリンタにエラーが発生した場合に、エラーを解消するとユーザが印刷処理の再開を指示することなく自動的に印刷処理が再開される印刷装置を提共することを目的とする。
【００２３】
【課題を解決するための手段】
本発明の印刷装置は、外部のモニタ装置に現在表示されている画像に係る、一定量に分割された印刷用データを、モニタ装置から順次無線で受信する無線通信部と、無線通信部で受信した、分割された印刷用データの印刷処理を、無線通信部で受信した順に実行するプリンタと、プリンタの状態を監視して印刷処理を制御する制御部とを備え、制御部は、プリンタにエラーが発生した場合に、モニタ装置に現在表示されている画像の上にプリンタに発生したエラーの種類を示すエラー画面を重ねて表示させるための情報を、無線通信部を介してモニタ装置に送信し、プリンタのエラーが解消されてモニタ装置にエラー画面が表示されなくなった時点においてモニタ装置からすべての分割された印刷用データが送信されていない場合に、モニタ装置から送信される、送信されていない分割された印刷用データを、無線通信部に受信させてプリンタに印刷処理を再開させるものである。
【００２４】
斯かる本発明によれば、印刷装置に印刷処理を実行または続行できないエラーが発生し印刷処理が停止している場合に、印刷装置のエラーが解消されると、表示装置が印刷装置のエラーが解消されたことを感知して、表示装置に表示していた印刷装置のエラー情報の表示を消去しベース装置を通じて印刷装置の印刷処理の再開を指示するので、ユーザが表示装置から印刷再開の指示を行わなくても印刷装置の印刷を再開することができる。さらに、プリンタにエラーが発生している場合には、どのようなエラーが発生しているのかを示すエラーメッセージを外部のモニタ装置に表示させることができる。
【００２６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明印刷装置を下記システムに適用した場合を例に挙げて、この発明の実施の形態の例を示す。
【００２７】
住宅内などの限られたエリア内で構築される無線ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）システムの一種として、テレビジョン放送の受信用のチューナが内蔵または接続され、モデムを介して電話回線が接続されるなど、情報ソースとして機能するベース装置と、このベース装置との間の無線通信によって、ベース装置に対してコマンドを発行して、ベース装置からテレビの画像を受信し、ベース装置を介してインターネット上の情報を受信して、ディスプレイ上に画像や情報を表示し、ベース装置を介して電子メールを送受信するモニタ装置とからなるシステムが考えられる。
【００２８】
図３〜図６は、上述した表示装置（モニタ装置）およびベース装置の一例を示すものであり、図３は、モニタ装置の一例の概略構成を示し、図４および図５は、ベース装置の一例の概略構成を示し、図６は、モニタ装置をスタンドによって自立させた状態を示す。
【００２９】
図３に示すように、モニタ装置１００の正面には、ＬＣＤ（液晶ディスプレイ）１０１が設けられ、その表面画面上には、タッチパネル１０３が設けられ、ＬＣＤ１０１の左右位置には、上部にスピーカ１０５，１０６が設けられ、下部に後述のベース装置２００との間の無線通信用のパッチアンテナ１０７，１０８が設けられる。
【００３０】
一方のパッチアンテナ１０７は、モニタ装置１００の前方側に半球面状の放射パターンを形成するものとされ、他方のパッチアンテナ１０８は、逆にモニタ装置１００の後方側に半球面状の放射パターンを形成するものとされて、各パッチアンテナ１０７，１０８の受信レベル情報に基づいて実際に送信および受信を行なうパッチアンテナが選択されることによって、パッチアンテナ１０７，１０８全体として、全球面状の放射パターンを有するアンテナが形成されて、モニタ装置１００とベース装置２００との位置関係の如何にかかわらず、モニタ装置１００とベース装置２００との間の無線通信が良好に行なわれるように構成される。
【００３１】
モニタ装置１００の正面の右側部分には、スピーカ１０６の下側に、インデックスボタン１１１、ジャンプボタン１１２、およびチャンネルボタン１１３，１１４が設けられ、正面の左側部分には、スピーカ１０５の下側に、充電ランプ（ＬＥＤ）１１５、およびメール自動送受信ランプ（ＬＥＤ）１１６が設けられる。
【００３２】
インデックスボタン１１１は、これを押すことによって、ＬＣＤ１０１上に図示するようなインデックス画面を表示するものであり、ユーザは、タッチペンまたは指で、いずれかのメニューにタッチすることによって、テレビの選局、ベース装置２００に接続された外部機器の操作、インターネットへのアクセス、メールの作成・送信・アルバムの表示・作成などを行なうことができる。
【００３３】
ジャンプボタン１１２は、これを押すことによって、一つ前の受信していたチャンネルを受信することができるものであり、チャンネルボタン１１３は、これを押すことによって、ＬＣＤ１０１上に表示される操作画面が、テレビ→外部機器→インターネット→メール→アルバム→テレビの順に切り換えられるものであり、チャンネルボタン１１４は、これを押すことによって、ＬＣＤ１０１上に表示される操作画面が、上記の順とは逆の順に切り換えられるものである。
【００３４】
アルバムとは、例えばデジタルカメラで撮影してメモリースティック（登録商標）等のメモリカードに記録した画像を、ＬＣＤ１０１上に表示し、ＬＣＤ１０１上で加工し、ＬＣＤ１０１上で作成したメールに添付し、加工後にモニタ装置１００内またはメモリーカードに保存し、あるいは、テレビの画像を静止画として、またはメールで受信した画像やインターネット上で取得した画像などを、モニタ装置１００内またはメモリーカードに保存し、ＬＣＤ１０１上で加工し、ＬＣＤ１０１上で作成したメールに添付し、あるいは、モニタ装置１００内またはメモリーカードに保存されている画像をインターネット上にアップロードするなどである。
【００３５】
画像や加工としては、画像の色や明るさなどを変え、手書き入力によって画像に文字や絵などを加えることができる。
【００３６】
モニタ装置１００の上面には、タッチペン１１９が収納される溝部１２１、スタンバイランプ（ＬＥＤ）１２２、電源ボタン１２３、回線ランプ（ＬＥＤ）１２４、回線切断ボタン１２５、印刷ボタン１２６、消音ボタン１２７、音量増強ボタン１２８、および音量低減ボタン１２９が設けられる。
【００３７】
モニタ装置１００の左側面には、ＬＣＤ１０１の明るさを調整する摘み１３１、ヘッドホン接続用の端子１３２、ＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ ＳｅｒｉａｌＢｕｓ）端子１３３、キーボード接続用の端子１３４、およびＡＣパワーアダプタ接続用の端子１３５が設けられる。
【００３８】
モニタ装置１００の右側面には、メモリーカード１４１が装着されるスロット１４２、およびメモリーカード用のランプ（ＬＥＤ）１４３が設けられ、モニタ装置１００の底面には、充電端子１５１，１５２が設けられる。
【００３９】
モニタ装置１００の背面には、モニタ装置１００の把持用の手掛け部１６１が設けられるとともに、モニタ装置１００を自立させるためのＵ形のスタンド１６３が開閉可能に取り付けられ、図では省略したが、スタンド１６３で囲まれる部分にバッテリ収納部が設けられ、これにバッテリが収納される。
【００４０】
図４に示すように、ベース装置２００は、正面部２１０と後方部２２０を接合して一体化した構造とされ、正面部２１０の左右位置には、モニタ装置１００との間の無線通信用のパッチアンテナ２０７，２０８が設けられる。
【００４１】
モニタ装置１００のパッチアンテナ１０７，１０８と同様に、一方のパッチアンテナ２０７は、ベース装置２００の前方側に半球面状の放射パターンを形成するものとされ、他方のパッチアンテナ２０８は、逆にベース装置２００の後方側に半球面状の放射パターンを形成するものとされて、各パッチアンテナ２０７，２０８の受信レベル情報に基づいて実際に送信および受信を行なうパッチアンテナが選択されることによって、パッチアンテナ２０７，２０８全体として、全球面状の放射パターンを有するアンテナが形成されて、ベース装置２００とモニタ装置１００との位置関係の如何にかかわらず、ベース装置２００とモニタ装置１００との間の無線通信が良好に行なわれるよう構成される。
【００４２】
正面部２１０は、後方側に傾いたものとされ、その中央下部に、モニタ装置１００をベース装置２００に立て掛けるための支持体２１１が設けられ、支持体２１１の内側に、充電端子２０１，２０２が設けられ、支持体２１１の表面に、電源ランプ（ＬＥＤ）２０４が設けられ、正面部２１０の中央に、回線ランプ（ＬＥＤ）２０５が設けられる。
【００４３】
また、図５に示すように、後方部２２０の下部背面には、電源ボタン２３１、ＡＣパワーアダプタ接続用の端子２３２、ＶＨＦ／ＵＨＦ端子２３９、回線端子２４１、ＡＤＳＬモデムやＣＡＴＶモデムなどの接続用のイーサネット（登録商標）端子２４２、ＡＶマウス接続用の端子２４３，２４４、Ｓ映像入力端子２４５、映像音声入力端子２４６，２４７、映像音声出力端子２４８、およびプリンタ接続用のＵＳＢ端子２４９などが設けられる。
【００４４】
上述したモニタ装置１００およびベース装置２００では、ユーザは、ベース装置２００を居間などの場所に固定的に配置し、モニタ装置１００を住居内や庭などの任意の場所に持ち込んで、任意の場所で手元のモニタ装置１００によって、テレビ放送を受信し、インターネットにアクセスし、電子メールを送受信するなどの機能を実行することができる。
【００４５】
この場合、モニタ装置１００を手に持って使用することもできるが、図６に示すように、スタンド１６３を開いて、モニタ装置１００を適当な面上に適当な傾斜角を自立させることもできる。
【００４６】
また、モニタ装置１００をベース装置２００の正面図２１０に立て掛けて使用することもできる。この場合、モニタ装置１００の底面の充電端子１５１，１５２が、ベース装置２００の支持体２１１の内側の充電端子２０１，２０２に接触し、接続されることによって、モニタ装置１００に装着されたバッテリを、ベース装置２００によって充電することができる。
【００４７】
図７は、ベース装置２００の機能ブロック構成の一例を示す。制御部２７０は、ＣＰＵ２７１が実行すべき例えば後述する印刷処理ルーチンを含むプログラムや固定データなどが書き込まれたＲＯＭ２７２、およびＣＰＵ２７１のワークエリアなどとして機能するＲＡＭ２７３によって構成される。
【００４８】
ＶＨＦ／ＵＨＦ端子２３９には、ＶＨＦ／ＵＨＦアンテナ１が接続され、ＶＨＦ／ＵＨＦアンテナ１で受信された地上波テレビ放送信号が、ベース装置２００内のＶＨＦ／ＵＨＦチューナ２５９で選局復調され、さらに映像データおよび音声データに変換された上で、バス２７４に送出される。
【００４９】
回線端子２４１には、電話回線２が接続され、回線端子２４１は、回線インタフェース２６１およびモデル２６２を介してバス２７４に接続される。
【００５０】
映像音声入力端子２４６には、第１外部機器６として、例えばデジタルＣＳチューナやデジタルＢＳチューナなどが接続され、これからの映像データおよび音声データが、ベース装置２００内の外部入力インタフェース２６６を介して、バス２７４に送出される。
【００５１】
映像音声入力端子２４７には、第２外部機器７として、例えばＤＶＤプレーヤやハードディスクレコーダなどが接続され、これからの映像データおよび音声データが、ベース装置２００内の外部入力インタフェース２６７を介して、バス２７４に送出される。
【００５２】
端子２４３および２４４には、ＡＶマウス３および４が接続されるとともに、端子２４３および２４４は、ベース装置２００内のインタフェース２６３および２６４を介してバス２７４に接続され、制御部２７０からのコマンド信号によってＡＶマウス３および４の発光部から送出された赤外線遠隔操作信号が、第１外部機器６および第２外部機器７に設けられた受光部で受信されることによって、第１外部機器６および第２外部機器７が操作される。
【００５３】
ＵＳＢ端子２４９には、周知技術により構成される印刷装置（以下、プリンタという）９が接続され、バス２７４に送出された印刷用のコマンドおよびデータが、ＵＳＢインタフェース２６９を介してプリンタ９に供給される。また、制御部２７０は、ＵＳＢ端子２４９、ＵＳＢインタフェース２６９を通じてプリンタの接続の有無、および、接続されているプリンタの状態を監視することができるようにしている。
【００５４】
バス２７４には、無線通信部２８０が接続され、モニタ装置１００に送信されるべき各種のデータやコマンドが、無線通信部２８０において、所定の変調方式（例えばＤＳ−ＳＳ）で変調され、所定周波数帯（例えば２．４ＧＨｚ帯）の高周波信号に変換されて、パッチアンテナ２０７，２０８からモニタ装置１００に送信されるとともに、モニタ装置１００から送信されたコマンドや各種のデータが、パッチアンテナ２０７，２０８で受信され、無線通信部２８０において、周波数変換され、復調されて、バス２７４に送出される。
【００５５】
図８は、モニタ装置１００の機能ブロック構成の一例を示す。制御部１７０は、ＣＰＵ１７１、ＣＰＵ１７１が実行すべき例えば後述する印刷処理ルーチンを含むプログラムや固定データなどが書き込まれたＲＯＭ１７２、およびＣＰＵ１７１のワークエリアなどとして機能するＲＡＭ１７３によって構成される。
【００５６】
バス１７４には、画像ファイルなどが書き込まれるユーザメモリ１７５が接続されるとともに、図３に示したスロット１４２にメモリーカード１４１が装着されることによって、メモリーカード１４１が接続される。
【００５７】
バス１７４には、無線通信部１８０が接続され、ベース装置２００に送信されるべきコマンドや各種のデータが、無線通信部１８０において、所定の変調方式で変調され、所定周波数帯の高周波信号に変換されて、パッチアンテナ１０７，１０８からベース装置２００に送信されるとともに、ベース装置２００から送信された各種のデータやコマンドが、パッチアンテナ１０７，１０８で受信され、無線通信部１８０において、周波数変換され、復調されて、バス１７４に送出される。
【００５８】
バス１７４には、表示制御部１９１を介してＬＣＤ１０１が接続されるとともに、Ｄ／Ａコンバータ１９５および音声増幅回路１９６を介してスピーカ１０５，１０６が接続される。
【００５９】
また、タッチパネル１０３が、座標検出部１９３を介してバス１７４に接続されるとともに、図３に示したインデックスボタン１１１などを含む操作部１０９が、インタフェース１９９を介してバス１７４に接続される。
【００６０】
そして、上述のモニタ装置１００とベース装置２００とからなる画像処理装置（画像処理システム）においては、モニタ装置１００のＬＣＤ１０１に表示されている画像の印刷を簡単な操作で行なうことができるようにしている。つまり、この実施の形態の画像処理システムは、画像のハードコピー機能を備えたものである。
【００６１】
前述もしたように、モニタ装置１００は、ベース装置２００から供給される種々の表示情報に応じた画像をＬＣＤ１０１に表示することができるものであり、ＬＣＤ１０１に表示するようにされた画像であればそのハードコピーをとることができるようにしている。
【００６２】
なお、ベース装置２００からモニタ装置１００に供給される表示情報としては、例えば、テレビ放送番組の画像データ、外部機器から供給される画像データ、インターネットを通じて取得するようにした画像データ、電子メールデータ、ベース装置２００において形成されるメッセージデータなどがある。
【００６３】
以下においては、モニタ装置１００がベース装置２００からテレビ放送番組を提供する信号の供給を受け、モニタ装置１００を通じてテレビ放送番組を視聴するようにしている場合を例にして説明を進める。
【００６４】
上述のベース装置２００は、図７に示したように、ＵＳＢ端子２４９を通じてプリンタ９を接続することができるようにされている。なお、この例の場合、ベース装置２００のＵＳＢ端子２４９に接続されたプリンタ９を動作させるためのプログラムやデータからなるいわゆるプリンタドライブは、モニタ装置１００のユーザメモリ１７５に最初からインストールされている。
【００６５】
そして、図３に示したように、モニタ装置１００の上面に設けられているハードウエアキーである印刷ボタン１２６が押下操作された場合に、その時点においてＬＣＤ１０１に表示するようにされている画像を形成するフレーム画像データが例えばユーザメモリ１７５に取り込まれ、印刷実行指示がベース装置２００に送信される。
【００６６】
この場合、ユーザ装置１００においては、ユーザメモリ１７５に取り込んだフレーム画像データによる画像を１００ミリ秒から１秒程度の適宜の時間分静止画像としてＬＣＤ１０１に表示した後、元の画像の表示、すなわち、この例の場合には、視聴していたテレビ放送番組の画像（動画像）の表示に戻るようにされる。
【００６７】
このように、ユーザメモリ１７５に取り込んだフレーム画像データによる画像を適宜の時間表示するのは、どの画像が印刷されるかをユーザに明確に通知するためである。
【００６８】
なお、ユーザメモリ１７５に取り込んだフレーム画像データによる画像を静止画像として適宜の時間表示したとしても、その時間は、上述のように、１００ミリ秒から１秒程度と極短い時間とすることにより、元の画像であるテレビ放送番組の画像により提供される重要な情報を見逃すなどの不都合が生じることもないようにしている。
【００６９】
そして、モニタ装置１００は、自機のメモリに保持する印刷ダイアログ情報に応じた印刷ダイアログ画像をＬＣＤ１０１に表示中のテレビ放送番組の画像に重ねて表示する。図９は、印刷ダイアログ画像の表示例を説明するための図である。
【００７０】
図９において、山などの風景部分がテレビ放送番組の画像であり、これに印刷ダイアログ画像ＤＧが重ねて表示するようにされている。この場合、印刷ダイアログ画像ＤＧは、いわゆるアルファブレンディングの技術を用い透過性のある画像（透明度のある画像）として表示するようにされ、印刷ダイアログ画像ＤＧが表示されることにより、その後ろ側の画像となるテレビ放送番組の画像を見えなくすることがないようにしている。
【００７１】
そして、印刷ダイアログ画像ＤＧには、印刷を行なうことを最終的に確認し印刷実行を支持するための“ＯＫアイコン”ｉ１と、印刷を中止することを指示する“やめるアイコン”ｉ２とが表示され、そのいずれかを選択指示することができるようにしている。
【００７２】
また、図９に示す例の印刷ダイアログ画像ＤＧの場合、用紙サイズ、用紙種類、印刷枚数、印刷方式などを設定することもできるようにされている。この例においては、用紙サイズとしては、Ａ４縦、はがき縦、はがき横の選択が可能であり、用紙種類としては、普通紙と高品位用紙との選択が可能であり、また、印刷方式としては、標準印刷と見たまま印刷の選択が可能とされている。
【００７３】
なお、図９に示した例においては、用紙サイズはＡ４縦が、用紙種類は普通紙が、印刷方式は標準印刷が選択され、印刷枚数は１枚と設定されている場合を示している。そして、アイコンや選択項目に対する選択入力は、上述したように、タッチペンまたは指で目的とするアイコンや項目のＬＣＤ１０１上の表示位置にタッチすることにより、選択することができるようにされている。
【００７４】
そして、“ＯＫアイコン”ｉ１が選択された場合に、モニタ装置１００は、前述したように、印刷実行指示を形成し、これをベース装置２００に送信する。ベース装置２００は、モニタ装置１００からの印刷実行指示を受信すると、自機に接続されているプリンタに状態を問い合わせ（モニタし）、当該プリンタが動作可能か否かを示すデータ（プリンタの状態に関する情報）をモニタ装置１００に送信する。
【００７５】
モニタ装置１００は、ベース装置２００からのデータが、ベース装置２００に接続されているプリンタが動作可能であることを示すものである場合には、ユーザメモリ１７５に取り込んだフレーム画像データから、モニタ装置１００に予めインストールされているプリンタドライバにより、印刷用データを形成し、これをベース装置２００に送信する。
【００７６】
ベース装置２００は、モニタ装置１００からの印刷用データを受信すると、これをＵＳＢインタフェース２６９、ＵＳＢ端子２４９を通じてプリンタ９に供給する。これにより、プリンタ９が動作し、ユーザが印刷を希望した表示画像が、プリンタ９によって印刷される。
【００７７】
また、ベース装置２００が、モニタ装置１００からの印刷実行指示を受信した場合に行なうプリンタのモニタの結果、プリンタが接続されていなかったり、接続されているプリンタに障害があったりする場合には、これを通知するためのプリンタに関する情報が形成され、これがモニタ装置１００に送信される。
【００７８】
モニタ装置１００は、ベース装置２００からのプリンタに関する情報を受信すると、そのプリンタに関する情報に応じた画像をＬＣＤ１０１に表示中の画像に重ねて表示する。図１０は、プリンタの状態に応じた情報を表示する画像（プリンタエラー画像）ＥＧの表示例を説明するための図である。
【００７９】
この図１０の場合にも、山などの風景部分がテレビ放送番組の画像であり、これにプリンタエラー画像ＥＧが重ねて表示される。このプリンタエラー画像ＥＧもまた、アルファブレンディングの技術を用い透過性のある画像（透明度のある画像）として表示するようにされ、プリンタエラー画像ＥＧが表示されることにより、その後ろ側の画像となるテレビ放送番組の画像を見えなくすることがないようにしている。
【００８０】
なお、図１０に示した例は、例えば、プリンタから応答がない場合、あるいは、プリンタがビジィ状態である場合に表示されるプリンタエラー画像である。この他、「プリンタの電源が入っていないかプリンタが接続されていないため印刷を中断しました。」、「プリンタ使用中のため印刷を開始できません。印刷を中断しました。」などのメッセージを表示するものがある。
【００８１】
また、印刷実行中に生じた障害を通知するものとして、「プリンタの用紙が詰まったため印刷を中段しました。プリンタを確認してください。」、「プリンタのカバーが開いています。カバーを閉じてください。」などのメッセージを表示するものがある。
【００８２】
また、プリンタの消耗品関係の障害などを通知するものとして、「プリンタのカートリッジをセットしてください。」、「カラーインクがなくなりました。カラーインクを交換してください。」、「黒インクがなくなりました。黒インクを交換してください。」、「インクがなくなりました。インクを交換してください。」などのメッセージを表示するものがある。
【００８３】
また、その他の異常を通知するものとして、「プリンタのケーブルまたはプリンタに異常があるようなので印刷を中断しました。」、「プリンタドライバのエラーが起きたため印刷を中断しました。」、「本機ではこのプリンタには対応していません。」などのメッセージを表示するものが用意されている。
【００８４】
ベース装置２００は、これに接続されたプリンタをモニタし、障害が発生している場合には、どのような障害が発生しているのかを、適切なプリンタエラーメッセージによって、ユーザに対し明確に通知することができるようにしている。
【００８５】
なお、図９に示した印刷ダイアログ情報を通じて、“やめるアイコン”ｉ２選択された場合には、画像の印刷処理を中止し、不必要な画像を印刷出力することが無いようにしている。
【００８６】
図１および図２は、印刷処理時のモニタ装置１００、ベース装置２００およびプリンタ９のそれぞれの動作を示すフローチャートである。以下、図１および図２を参照して印刷処理時の各装置の動作について説明する。
【００８７】
まず、モニタ装置１００の制御部１７０は、モニタ装置１００の上面に設けられている印刷ボタン１２６が押下されたか否かを監視し、印刷ボタン１２６が押下されたことを検出した場合には、この制御部１７０は、印刷ボタン１２６が押下された時点においてＬＣＤ１０１に表示されていた画像を形成するフレーム画像データをユーザメモリ１７５に取り込む（格納する）。そして取り込んだ後、図９を用いて説明したように視聴するようにされているテレビ放送番組の画像に重ねて、自機の例えばユーザメモリ１７５に保持するようにしている印刷ダイアログ情報に応じた印刷ダイアログ画像を表示する。
【００８８】
そして、モニタ装置１００の制御部１７０は、例えば、タッチパネル１０３、座標検出部１９３を通じて、印刷に関する情報の入力を受け付ける。図９を用いて説明したように、この印刷に関する情報は、印刷に関する各種の設定情報や、印刷実行の最終確認、印刷中心の最終確認からなるものである。
【００８９】
そして、モニタ装置１００の制御部１７０は、上述の受け付けたユーザからの操作入力が、図９に示したアイコンｉ１を選択するものであり、印刷を行うことを指示するものか否かを判断する。ユーザからの操作入力が、印刷を行うことを指示するものであると判断したときには、印刷を開始する印刷実行指示情報を形成し、これを無線通信部１８０、パッチアンテナ１０７, １０８を通じてベース装置２００に通知する（ステップＳ１）。
【００９０】
ベース装置２００の制御部２７０は、パッチアンテナ２０７, ２０８、無線通信部２８０を通じて、モニタ装置１００からの印刷実行指示を受信したか否かを監視する如くしてモニタ装置１００からの印刷実行指示を受信する（ステップＳ２１）。
【００９１】
モニタ装置１００の制御部１７０は、先のユーザメモリ１７５に取り込んだフレーム画像データから印刷用データを形成し、これをベース装置２００に送信する（ステップＳ２）。このとき、モニタ装置１００からベース装置２００へ送信される印刷用データは、ベース装置２００内の印刷処理時に使用できるメモリ容量の制約等の理由で一度に全てのデータを送信することができないので、実際に送信する印刷用データは上述の印刷したい画像等のデータを一定量に分割して作成し順次ベース装置２００へ送信するようにしている。
【００９２】
そして、ベース装置２００がモニタ装置１００からの分割して送られてくる印刷用データを順次受信し（ステップＳ２２）、この受信した印刷用データをプリンタ９へ送信して（ステップＳ２３）、プリンタ９は受信した印刷用データの印刷処理を実行する（ステップＳ４２）。
【００９３】
次に、モニタ装置１００はベース装置２００にプリンタ９の状態を問い合わせ（ステップＳ３）、ベース装置２００の制御部２７０が、ＵＳＢインタフェース２６９を通じて、ＵＳＢ端子２４９に接続されているべきプリンタ９をモニタするようにし、プリンタ９が接続されているか接続されている場合には動作可能か否かを問い合わせる（ステップＳ２４）。プリンタ９はベース装置２００からの問い合わせを受けて、プリント動作可能か否かなどプリンタ９の状態に関する情報をベース装置２００に返信する（ステップＳ４２）とともに、後述するステップＳ４３の処理へ進む。
【００９４】
ベース装置２００の制御部２７０は、上述の問い合わせ結果に基づいて、プリンタが未接続であったり、動作不能な（使用不能な）状態であったりするなどのエラー状態か否かを判断し、この判断結果を返信情報として形成して、バス２７４、無線通信部２８０、アンテナ２０７, ２０８を通じてモニタ装置１００に返信する（ステップＳ２５）とともに、後述するステップＳ１２６の処理へ進む。そして、モニタ装置１００がベース装置２００よりプリンタ９の状態に関する情報を受信する（ステップＳ４）。
【００９５】
ここで、モニタ装置１００にてこのプリンタ９の状態に関する情報の内容を判断する（ステップＳ５）。プリンタ９の状態に関する情報がプリンタ９側の何等かの事情により印刷を実行または続行することができない旨の情報（エラーの情報）であれば、エラーの情報を画面に表示し（ステップＳ６）、ステップＳ３の処理に戻って再度ベース装置２００を通じてプリンタ９の状態を問い合わせる。
【００９６】
プリンタ９がエラーの状態でなければ、モニタ装置１００がエラー情報を画面に表示しているか否かを判断し（ステップＳ７）、画面にエラーの情報が表示されている場合は、ユーザが印刷の再開の操作を行い（ステップＳ１０８）、画面に表示されているプリンタ９に関するエラーの情報を消去し（ステップＳ８）、以下のステップＳ９の処理へ移る。上述のステップ７において、モニタ装置１００にエラーの情報が画面に表示されていない場合、ステップＳ９の処理へ進む。
【００９７】
そして、モニタ装置１００に印刷用データがまだあるかどうかを判断し（ステップＳ９）、印刷用データがまだある場合には、ステップＳ２の処理に戻り、印刷用データを作成してベース装置２００へ送信する。
【００９８】
このステップＳ９の処理で印刷用データがもう残っていないと判断された場合、印刷の終了をモニタ装置１００からベース装置２００へ通知して（ステップＳ１０）、印刷処理時のモニタ装置１００の動作を終了する。
【００９９】
一方、ベース装置２００はステップＳ１０の処理が終了したのを受けて、モニタ装置１００からの印刷の終了を受信したか否かを判断し（ステップＳ２６）、印刷の終了を受信していない場合は、ステップＳ２２の処理へと戻り、再度印刷用データをモニタ装置１００から得るようにして印刷処理を繰り返す。
【０１００】
上述のステップＳ２６の処理で、ベース装置２００がモニタ装置１００からの印刷の終了を受信した場合は、印刷の終了をプリンタ９に通知し（ステップＳ２７）、印刷処理時のベース装置２００の動作を終了する。
【０１０１】
そして、プリンタ９はステップＳ４２の処理が終了したのを受けて、ベース装置２００からの印刷の終了を受信したか否かを判断し（ステップＳ４３）、印刷の終了を受信していない場合は、ステップＳ４１の処理工程へと戻り、再度ベース装置２００から印刷用データを得るようにして印刷処理を繰り返す。
【０１０２】
上述のステップＳ４３の処理で、プリンタ９がベース装置２００からの印刷の終了を受信した場合は、プリンタ９における印刷処理を終了する。
【０１０３】
上述した実施の形態の場合、画像処理装置は、モニタ装置１００とベース装置２００とからなるものであり、プリンタ９はベース装置２００に接続されて用いられるようにされる。このため、モニタ装置１００は、持ち運びが自由となり、家庭内のどこにおいても、目的とする画像が表示された場合には、これを印刷するようにすることができる。
【０１０４】
斯かる本例によれば、プリンタ９に印刷処理を実行または続行できないエラーが発生し印刷処理が停止している状態において、プリンタ９のエラーが解消されると、モニタ装置１００の制御部１７０がプリンタ９のエラーが解消されたことを感知して、ＬＣＤ１０１に表示していたプリンタ９のエラーに関する表示を消去し、ベース装置２００を通じてプリンタ９に印刷再開の指示を出すため、ユーザがモニタ装置１００のタッチパネル等を介して印刷再開の操作を行わなくてもよいので、速やかに印刷処理を再開することができる。
また、ユーザがモニタ装置１００まで戻って印刷再開を指示する手間が省略でき非常に使い勝手が良い。
【０１０５】
上述例において、印刷ボタンは、ＬＣＤ１０１に表示するようにし、タッチパネルとともに操作を受け付けるようにするいわゆるソフトウエアキーとして実現するようにしてももちろんよい。
【０１０６】
また、印刷ボタン１２６の押下操作時点の画像のフレーム画像データをユーザメモリ１７５に取り込むものとして説明したが、これに限るものではない。印刷処理専用の画像メモリを設けるようにし、これに取り込むようにしてもよい。また、メモリ容量を大きくすることにより、印刷用のフレーム画像データを複数取り込み、これを連続して印刷するようにすることも可能である。
【０１０７】
また、テレビ放送番組の視聴時において、そのテレビ放送番組により提供された画像を印刷出力する場合を例にして説明した。しかし、前述した実施の形態の画像処理装置は、通信機能を供え、インターネットに接続して各種のＷｅｂページにアクセスしたり、また、電子メールの送受信を行なったり、また、ＤＶＤプレーヤやＶＴＲからの画像や音声を再生することも可能である。
【０１０８】
したがって、Ｗｅｂページ、作成した電子メール、受信した電子メール、ＤＶＤプレーヤやＶＴＲなどからの画像データによる画像などをＬＣＤ１０１に表示するようにしている場合には、テレビ放送番組の画像をＬＣＤ１０１に表示している場合と同様にして、これを印刷出力することができる。
【０１０９】
尚、本発明は上述した実施の形態の例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を取り得ることは勿論である。
【０１１０】
【発明の効果】
斯かる本発明によれば、印刷装置に印刷処理を実行または続行できないエラーが発生し印刷処理が停止している場合に、印刷装置のエラーが解消されると、表示装置が印刷装置のエラーが解消されたことを感知して、表示装置に表示していた印刷装置のエラー情報の表示を消去しベース装置を通じて印刷装置の印刷処理の再開を指示するので、ユーザが表示装置から印刷再開の指示を行わなくても印刷装置の印刷処理を再開することができ、表示装置と印刷装置が離れた場所にあっても、速やかに印刷処理を再開することができる。
【０１１１】
また、ユーザが表示装置まで戻って印刷再開を指示する手間が省略でき非常に使い勝手が良い。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の説明に供するフローチャートである。
【図２】本発明の説明に供するフローチャートである。
【図３】モニタ装置の一例を示す図である。
【図４】ベース装置の一例の正面および側面を示す図である。
【図５】ベース装置の一例の背面を示す図である。
【図６】モニタ装置をスタンドによって自立させた状態を示す図である。
【図７】ベース装置の機能ブロック構成の一例を示す図である。
【図８】モニタ装置の機能ブロック構成の一例を示す図である。
【図９】印刷ダイアログ画像の一例を示す図である。
【図１０】プリンタエラー画像の一例を示す図である。
【図１１】従来例の説明に供する線図である。
【図１２】従来例の説明に共するフローチャートである。
【図１３】従来例の説明に共するフローチャートである。
【符号の説明】
９・・・・プリンタ、１００・・・・モニタ装置、１０１・・・・ＬＣＤ、１０３・・・・タッチパネル、１０７, １０８・・・・アンテナ、１２６・・・・印刷ボタン、１７０・・・・制御部、１７１・・・・ＣＰＵ、１７２・・・・ＲＯＭ、１７３・・・・ＲＡＭ、１７５・・・・ユーザメモリ、１８０・・・・無線通信部、１９１・・・・表示制御部、１９３・・・・座標検出部、１９９・・・・インタフェース、２００・・・・ベース装置、２０７, ２０８・・・・アンテナ、２４９・・・・ＵＳＢ端子、２６９・・・・ＵＳＢインタフェース、２７０・・・・制御部、２７１・・・・ＣＰＵ、２７２・・・・ＲＯＭ、２７３・・・・ＲＡＭ

Claims (1)

1. 外部のモニタ装置に現在表示されている画像に係る、一定量に分割された印刷用データを、前記モニタ装置から順次無線で受信する無線通信部と、
   前記無線通信部で受信した、前記分割された印刷用データの印刷処理を、前記無線通信部で受信した順に実行するプリンタと、
   前記プリンタの状態を監視して前記印刷処理を制御する制御部とを備え、
   前記制御部は、前記プリンタにエラーが発生した場合に、前記モニタ装置に現在表示されている画像の上に前記プリンタに発生したエラーの種類を示すエラー画面を重ねて表示させるための情報を、前記無線通信部を介して前記モニタ装置に送信し、
   前記プリンタのエラーが解消されて前記モニタ装置に前記エラー画面が表示されなくなった時点において前記モニタ装置からすべての前記分割された印刷用データが送信されていない場合に、前記モニタ装置から送信される、送信されていない前記分割された印刷用データを、前記無線通信部に受信させて前記プリンタに前記印刷処理を再開させる
   ことを特徴とする印刷装置。

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