JP4334996B2 - 多層配線板用基材、両面配線板およびそれらの製造方法 - Google Patents

多層配線板用基材、両面配線板およびそれらの製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、多層配線板用基材、両面配線板およびそれらの製造方法に関し、特に、導電性のバンプによって層間導通を得る構造の多層配線板用基材、両面配線板およびそれらの製造方法に関するものである。
従来、導体回路となる金属層上にエッチング等によって金属製のバンプ(突起)を形成し、この金属層のバンプ形成面に、層間絶縁層となる接着シートをバンプ頂部が露出するように接着し、前記バンプが層間導通部をなす構造の多層配線板用基材がある(例えば、特許文献1、2参照)。
また、この多層配線板用基材の層間絶縁層上に別の金属層を貼り合わせることにより、両面配線板が得られる。
上述のような多層配線板用基材、両面配線板では、バンプによる層間導通が確実に行われるよう、バンプ頂部が層間絶縁層となる接着シートから確実に露出し、この露出部においてバンプが、絶縁物を挟み込むことなく層間絶縁層上の別の金属層と直接接触していなくてはならないものである。
特開2001−111189号公報 特開2002−359471号公報
しかしながら、接着シートを、バンプ頂部が突き出るように金属層のバンプ形成面に接着(ラミネート)しただけでは、バンプ頂部が接着シートから外部に露出しない可能性がある。このため、バンプ頂部を確実に露出させるためには、ラミネート後に、超音波カッタ等を用いて接着シート(絶縁層)表面を研削、研磨する必要が生じる。このため、以下のような問題が生じる。
接着シート表面の研削、研磨は、工程数の増加を招き、さらに、接着シート表面やバンプ頂面に付着した研削研磨くず(研削研磨微粉)を除去する工程も必要で、工程数が増加する。
また、研削研磨くずが接着シート表面やバンプ頂面に一度付着すると、完全に排除することは難しく、バンプ頂面に研削研磨くずが付着していると、層間導通の電気的信頼性が低下する。
また、接着シート表面に研削研磨くずが付着していると、接着シート表面に貼り合わせる別の金属層との密着性(接着強度)が低下する。
さらに、金属板積層時に、研削研磨くずが金属板の配線形成側に付着すると、金属板に形成する配線において導通不良を生じ易い。
この発明の課題は、上記従来のもののもつ問題点を排除して、絶縁接着層表面の研削、研磨を行うことなく、バンプ頂部を確実に露出させ、バンプによる層間導通について高い電気的信頼性を得ることのできる多層配線板用基材、両面配線板およびそれらの製造方法を提供することにある。
この発明は上記課題を解決するものであって、請求項1に係る発明は、片面に層間導通用のバンプが形成された層のバンプ形成面に、エポキシ樹脂前駆体をバンプ頂部を除く領域に塗布した後、加熱硬化して第1の絶縁層を形成し、前記第1の絶縁層上に接着性を有する熱可塑性ポリイミド前駆体を塗布して第2の絶縁層を形成し、前記層のバンプ形成面に前記バンプの頂部が露出または突出し、前記第1の絶縁層と前記第2の絶縁層とからなる絶縁接着層を備えことを特徴とする多層配線板用基材である。
請求項2に係る発明は、片面に層間導通用のバンプ、および、エポキシ樹脂前駆体をバンプ頂部を除く領域に塗布した後、加熱硬化して第1の絶縁層を形成し、前記第1の絶縁層上に接着性を有する熱可塑性ポリイミド前駆体を塗布して第2の絶縁層を形成し、前記バンプの形成面に前記バンプの頂部が露出または突出し、前記第1の絶縁層と前記第2の絶縁層とからなる絶縁接着層が形成された第1の層と、前記絶縁接着層で貼り合わされて前記バンプにより前記第1の層と層間導通された第2の層と、を備えことを特徴とする両面配線板である。
請求項3に係る発明は、層の片面に層間導通用のバンプを形成する工程と、前記層のバンプ形成面に、前記バンプの配置パターンを遮蔽するマスキングを位置決めする工程と、前記マスキングを通して前記層のバンプ形成面にエポキシ樹脂前駆体を塗布した後、加熱硬化して第1の絶縁層を形成し、前記第1の絶縁層上に接着性を有する熱可塑性ポリイミド前駆体を塗布して第2の絶縁層を形成し、前記層のバンプ形成面に前記バンプの頂部が露出または突出し、前記第1の絶縁層と前記第2の絶縁層とからなる絶縁接着層を形成する工程と、を備えことを特徴とする多層配線板用基材の製造方法である。
請求項4に係る発明は、第1の層の片面に層間導通用のバンプを形成する工程と、前記第1の層のバンプ形成面に、前記バンプの配置パターンを遮蔽するマスキングを位置決めする工程と、前記マスキングを通して前記第1の層のバンプ形成面にエポキシ樹脂前駆体を塗布した後、加熱硬化して第1の絶縁層を形成し、前記第1の絶縁層上に接着性を有する熱可塑性ポリイミド前駆体を塗布して第2の絶縁層を形成し、前記第1の層のバンプ形成面に前記バンプの頂部が露出または突出し、前記第1の絶縁層と前記第2の絶縁層とからなる絶縁接着層を形成する工程と、第2の層を前記バンプにより前記第1の層と層間導通を保って前記絶縁接着層で貼り合わせる工程と、を備えることを特徴とする両面配線板の製造方法である。
この発明は以上のように、片面に層間導通用のバンプが形成された金属層のバンプ形成面に、接着性を有する絶縁樹脂材料をバンプ頂部を除く領域に塗布することで前記バンプの頂部が露出または突出した絶縁接着層を形成するように構成したので、絶縁接着層表面の研削、研磨を行うことなく、バンプ頂部を確実に露出させ、バンプによる層間導通について高い電気的信頼性を得ることができる効果がある。
この発明による多層配線板用基材とその製造方法の一実施形態を、図1を参照して説明する。
まず、図1(a)に示すように、導体回路となる銅薄板等による金属板11上の所定位置(層間導通を行うべき各位置)に、導電性材料製のバンプ12を突出形成する。バンプ12は、銅等のエッチング、めっき、導電ペーストの印刷等により形成することができる。
つぎに、図1(b)に示すように、金属板11のバンプ形成面上に、バンプ12の配置パターンを遮蔽するマスキング(ステンシル)13を位置決め配置する。これにより、マスキング13の遮蔽部13Aがバンプ12に対応して位置し、マスキング13の開口部13Bがバンプ12の無い部分14に対応して位置する。
つぎに、マスキング13上から、スキージプレート15等を用いて接着性を有する絶縁材料の液状〜粘液状の樹脂前駆体16をパターン印刷する。接着性を有する絶縁材料として好適な例には熱可塑性ポリイミドがあり、熱可塑性ポリイミドの前駆体(ワニス)をスクリーン印刷法等によってパターン印刷すればよい。
このパターン印刷により、図1(c)に示すように、バンプ12の頂部を除く部分14の金属板11上にのみ接着性を有する絶縁樹脂材料(樹脂前駆体16)が塗布され、この部分14にのみ絶縁接着層17が形成される。
これにより、バンプ12上には樹脂前駆体16が塗布されず、これに伴いバンプ12上には絶縁接着層17が全く形成されることがなく、バンプ12の頂部12Aが外部に露出した1枚の多層配線板用基材10が完成する。
絶縁接着層17の厚さを、バンプ12の高さ寸法より小さい厚さ寸法に設定することにより、図示されているように、バンプ12の頂部12Aが絶縁接着層17の表面より高く突出する。
このようにして得られた多層配線板用基材10の絶縁接着層17上に、多層配線板用基材10と同等の構造で、金属板11がエッチング等によって回路形成された多層配線板用基材を積層し、加熱加圧によってプレスキュアすることにより、バンプ12を層間導通部とする多層配線板を得ることができる。
このとき、多層配線板用基材10のバンプ12の頂部12Aが、絶縁接着層17の表面より高く突出しているため、バンプ12による層間導通について高い電気的信頼性を得ることができる。
次に、この発明による両面配線板とその製造方法の一実施形態を、図2を参照して説明する。途中までは、図1に示す多層配線板用基材10の製造方法と同様である。
まず、図2(a)に示すように、導体回路となる銅薄板等による金属板(第1の金属層)11上の所定位置(層間導通を行うべき各位置)に、導電性材料製のバンプ12を突出形成する。
つぎに、図2(b)に示すように、第1の金属層11のバンプ形成面上に、バンプ12の配置パターンを遮蔽するマスキング(ステンシル)13を位置決め配置する。
つぎに、マスキング13上から、スキージプレート15等を用いて接着性を有する絶縁材料の液状〜粘液状の樹脂前駆体16をパターン印刷する。
このパターン印刷により、図2(c)に示すように、バンプ12の無い部分14の金属板11上にのみ接着性を有する絶縁樹脂材料(樹脂前駆体16)が塗布され、この部分14にのみ絶縁接着層17が形成される。一方、バンプ12上には樹脂前駆体16が塗布されず、バンプ12上には絶縁接着層17が全く形成されない。
絶縁接着層17の厚さを、バンプ12の高さ寸法より小さい厚さ寸法に設定することにより、図示されているように、バンプ12の頂部12Aが絶縁接着層17の表面より高く突出する。
このようにして第1の金属層11上にバンプ12とともに形成された絶縁接着層17上に、図2(d)に示すように、導体回路となる銅薄板等による別の金属板(第2の金属層)18を積層し、加熱加圧によってプレスキュアして絶縁接着層17に金属板18を貼り合わせる。これにより、両面配線板20が得られる。
このとき、バンプ12の頂部12Aが、絶縁接着層17の表面より高く突出しているため、バンプ12による第1の金属層11と第2の金属層18との層間導通について、高い電気的信頼性を得ることができる。
そして、金属板11、18を各々エッチングし、図2(e)に示すように、絶縁接着層17の両面に導体回路21、22を形成する。これにより、バンプ12が導体回路21と22とを互いに導通接続する層間導通部をなしている両面配線板20が得られる。
上述したように、この実施形態による多層配線板用基材10、両面配線板20はいずれも、層間絶縁接着層となる絶縁接着層17が、バンプ12の無い部分14に対してのみの樹脂前駆体16のパターン印刷(塗布)により形成されている。これにより、絶縁接着層17に邪魔されることなく、絶縁接着層17の研削、研磨を行うことなく、研削研磨くず等の不純物の発生、残留を生じることなく、バンプ頂部12Aが絶縁接着層17から確実に外部に露出されることができる。その結果、バンプ12による層間導通について、高い電気的信頼性が安定して得られるようになる。
次に、この発明による多層配線板用基材とその製造方法の他の実施形態を、図3を参照して説明する。なお、図3において、図1と同様の部分には、図1に付した符号と同一の符号を付けて説明する。
まず、図3(a)に示すように、導体回路となる銅薄板等による金属板11上の所定位置(層間導通を行うべき各位置)に、導電性材料製のバンプ12を、銅等のエッチング、めっき、あるいは導電ペーストの印刷等により突出形成する。
つぎに、図3(b)に示すように、金属板11のバンプ形成面上に、バンプ12の配置パターンを遮蔽するマスキング(ステンシル)13を位置決め配置する。これにより、マスキング13の遮蔽部13Aがバンプ12に対応して位置し、マスキング13の開口部13Bがバンプ12の無い部分14に対応して位置する。
つぎに、マスキング13上から、スキージプレート15等を用いて接着性を有する絶縁材料の液状〜粘液状の樹脂前駆体31をパターン印刷する。樹脂前駆体31は、金属板11を構成する金属材料、例えば、銅の線膨張係数に近い線膨張係数を有するものを選定する。このような樹脂前駆体31としては、東レ・デュポン株式会社製のカプトン(商標)に代表されるポリイミド(全芳香族ポリイミド)やエポキシ樹脂等がある。
このパターン印刷により、図3(c)に示すように、バンプ12の無い部分14の金属板11上にのみ樹脂前駆体31が塗布されて、絶縁接着層35の下地層(第1の絶縁層)32が形成される。下地層32の厚さは、バンプ12の高さ寸法より小さい厚さ寸法に設定される。例えば、バンプ12の高さ寸法が80μm程度であれば、下地層32の厚さは25μm程度でよい。
つぎに、下地層32を加熱硬化した後、図3(c)に示すように、金属板11のバンプ形成面上に、マスキング13を同様にして位置決め配置する。そして、マスキング13上から、スキージプレート15等を用いて熱可塑性ポリイミド前駆体33をパターン印刷する。
このパターン印刷により、図3(d)に示すように、バンプ12の無い部分14の金属板11上にのみ可塑性ポリイミド前駆体33が塗布されて、絶縁接着層35の表層(第2の絶縁層)34が形成される。表層34の厚さは、5μm程度でよく、図示されているように、バンプ12の頂部12Aが絶縁接着層35の表面より高く突出する。
これにより、バンプ12上には樹脂前駆体31、熱可塑性ポリイミド前駆体33の何れも塗布されず、これに伴いバンプ12上には絶縁接着層35が全く形成されることがなく、バンプ12の頂部12Aが外部に露出した1枚の多層配線板用基材30が完成する。
このようにして得られた多層配線板用基材30の絶縁接着層35上、詳細には表層34上に、多層配線板用基材30と同等の構造で、金属板11がエッチング等によって回路形成された多層配線板用基材を積層し、加熱加圧によってプレスキュアすることにより、バンプ12を層間導通部とする多層配線板を得ることができる。
この多層配線板用基材30の絶縁接着層35と、積層される回路形成された金属板11との接着は、熱可塑性ポリイミドによる表層34によって行われるから、良好に行われることになる。また、表層34と多層配線板用基材30の金属板11との間には、全芳香族ポリイミド等、金属板11を構成する金属材料の線膨張係数に近い線膨張係数を有する樹脂材料製の下地層32が存在するから、プレスキュア時の加熱による反りの発生が、可塑性ポリイミド単層である場合に比して小さくなる。
次に、この発明による両面配線板とその製造方法の他の実施形態を、図4を参照して説明する。途中までは、図3に示す多層配線板用基材30の製造方法と同様である。
まず、図4(a)に示すように、導体回路となる銅薄板等による金属板(第1の金属層)11上の所定位置(層間導通を行うべき各位置)に、導電性材料製のバンプ12を突出形成する。
つぎに、図4(b)に示すように、第1の金属層11のバンプ形成面上に、バンプ12の配置パターンを遮蔽するマスキング(ステンシル)13を位置決め配置する。
つぎに、マスキング13上から、スキージプレート15等を用いて接着性を有する絶縁材料の液状〜粘液状の樹脂前駆体31をパターン印刷する。樹脂前駆体31は、金属板11の構成材料である例えば銅の線膨張係数に近い線膨張係数を有するものを選定する。すなわち、東レ・デュポン株式会社製のカプトン(商標)に代表されるポリイミド(全芳香族ポリイミド)やエポキシ樹脂等である。
このパターン印刷により、図4(c)に示すように、バンプ12の無い部分14の金属板11上にのみ樹脂前駆体31が塗布されて、絶縁接着層35の下地層(第1の絶縁層)32が形成される。下地層32の厚さは、バンプ12の高さ寸法より小さい厚さ寸法に設定される。例えば、バンプ12の高さ寸法が80μm程度であれば、下地層32の厚さは25μm程度でよい。
つぎに、下地層32を加熱硬化した後、図4(c)に示すように、金属板11のバンプ形成面上に、マスキング13を同様にして位置決め配置する。そして、マスキング13上から、スキージプレート15等を用いて熱可塑性ポリイミド前駆体33をパターン印刷する。
このパターン印刷により、図4(d)に示すように、バンプ12の無い部分14の金属板11上にのみ可塑性ポリイミド前駆体33が塗布されて、絶縁接着層35の表層(第2の絶縁層)34が形成される。表層34の厚さは、5μm程度でよく、図示されているように、バンプ12の頂部12Aが絶縁接着層35の表面より高く突出する。
これにより、バンプ12上には樹脂前駆体31、熱可塑性ポリイミド前駆体33の何れも塗布されず、これに伴いバンプ12上には絶縁接着層35が全く形成されない。
このようにして第1の金属層11上にバンプ12とともに形成された絶縁接着層35の表層34上に、図4(e)に示すように、導体回路となる銅薄板等による別の金属板(第2の金属層)18を積層し、加熱加圧によってプレスキュアして絶縁接着層35に金属板18を貼り合わせる。これにより、両面配線板50が得られる。
このとき、バンプ12の頂部12Aが、絶縁接着層35の表面より高く突出しているため、バンプ12による第1の金属層11と第2の金属層18との層間導通について、高い電気的信頼性を得ることができる。
また、この絶縁接着層35と金属板18との接着は、熱可塑性ポリイミドによる表層34によって行われるから、良好に行われることになる。また、表層34と金属板11との間には、全芳香族ポリイミド等、金属板11を構成する金属材料の線膨張係数に近い線膨張係数を有する樹脂材料製の下地層32が存在するから、プレスキュア時の加熱による反りの発生が、可塑性ポリイミド単層である場合に比して小さくなる。
そして、金属板11、18を各々エッチングし、図4(f)に示すように、絶縁接着層35の両面に導体回路21、22を形成する。これにより、バンプ12が導体回路21と22とを互いに導通接続する層間導通部をなしている両面配線板50が得られる。
上述したように、この実施形態による多層配線板用基材30、両面配線板50はいずれも、層間絶縁接着層となる絶縁接着層35(下地層32と表層34)が、バンプ12の無い部分14に対してのみの樹脂前駆体31、可塑性ポリイミド前駆体33のパターン印刷(塗布)により形成されている。これにより、絶縁接着層35に邪魔されることなく、絶縁接着層35の研削、研磨を行うことなく、研削研磨くず等の不純物の発生、残留を生じることなく、バンプ頂部12Aが絶縁接着層35から確実に外部に露出されることができる。その結果、バンプ12による層間導通について、高い電気的信頼性が安定して得られるようになる。
この発明による多層配線板用基材およびその製造方法の一実施形態を示す説明図である。 この発明による両面配線板およびその製造方法の一実施形態を示す説明図である。 この発明による多層配線板用基材およびその製造方法の他の実施形態を示す説明図である。 この発明による両面配線板およびその製造方法の他の実施形態を示す説明図である。
符号の説明
10 多層配線板用基材
11 金属板(第1の金属層)
12 バンプ
13 マスキング
16 樹脂前駆体
17 絶縁接着層
18 金属板(第2の金属層)
20 両面配線板
21、22 導体回路
30 多層配線板用基材
31 樹脂前駆体
32 下地層
33 可塑性ポリイミド前駆体
34 表層
35 絶縁接着層
50 両面配線板

Claims (4)

  1. 片面に層間導通用のバンプが形成された層のバンプ形成面に、エポキシ樹脂前駆体をバンプ頂部を除く領域に塗布した後、加熱硬化して第1の絶縁層を形成し、前記第1の絶縁層上に接着性を有する熱可塑性ポリイミド前駆体を塗布して第2の絶縁層を形成し、前記層のバンプ形成面に前記バンプの頂部が露出または突出し、前記第1の絶縁層と前記第2の絶縁層とからなる絶縁接着層を備えことを特徴とする多層配線板用基材。
  2. 片面に層間導通用のバンプ、および、エポキシ樹脂前駆体をバンプ頂部を除く領域に塗布した後、加熱硬化して第1の絶縁層を形成し、前記第1の絶縁層上に接着性を有する熱可塑性ポリイミド前駆体を塗布して第2の絶縁層を形成し、前記バンプの形成面に前記バンプの頂部が露出または突出し、前記第1の絶縁層と前記第2の絶縁層とからなる絶縁接着層が形成された第1の層と、
    前記絶縁接着層で貼り合わされて前記バンプにより前記第1の層と層間導通された第2の層と、
    を備えことを特徴とする両面配線板。
  3. 層の片面に層間導通用のバンプを形成する工程と、
    前記層のバンプ形成面に、前記バンプの配置パターンを遮蔽するマスキングを位置決めする工程と、
    前記マスキングを通して前記層のバンプ形成面にエポキシ樹脂前駆体を塗布した後、加熱硬化して第1の絶縁層を形成し、前記第1の絶縁層上に接着性を有する熱可塑性ポリイミド前駆体を塗布して第2の絶縁層を形成し、前記層のバンプ形成面に前記バンプの頂部が露出または突出し、前記第1の絶縁層と前記第2の絶縁層とからなる絶縁接着層を形成する工程と、
    を備えることを特徴とする多層配線板用基材の製造方法。
  4. 第1の層の片面に層間導通用のバンプを形成する工程と、
    前記第1の層のバンプ形成面に、前記バンプの配置パターンを遮蔽するマスキングを位置決めする工程と、
    前記マスキングを通して前記第1の層のバンプ形成面にエポキシ樹脂前駆体を塗布した後、加熱硬化して第1の絶縁層を形成し、前記第1の絶縁層上に接着性を有する熱可塑性ポリイミド前駆体を塗布して第2の絶縁層を形成し、前記第1の層のバンプ形成面に前記バンプの頂部が露出または突出し、前記第1の絶縁層と前記第2の絶縁層とからなる絶縁接着層を形成する工程と、
    第2の層を前記バンプにより前記第1の層と層間導通を保って前記絶縁接着層で貼り合わせる工程と、
    を備えることを特徴とする両面配線板の製造方法。
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