JP4333040B2 - 安全装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無負荷噴射量以下で噴射スピル弁の噴射カット領域が設定されている燃料噴射装置の安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料噴射量が異常増加した場合には、車両走行の安全性を損なう挙動(意図しない加速、飛び出し、車速のコントロール不能)を防止するための回避措置が必要である。
【0003】
実噴射量を検出する手段が燃料噴射装置には付いていないので、噴射量の異常増加を検出して、異常を運転者に報知して安全性を確保する必要がある。
噴射量が異常増加するとISC制御の学習値が異常値になるので、これを検知すれば噴射量異常を検出できる可能性は有る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の検出方法は、機差や温度等の条件が異なると学習値が大きくばらつくので誤判定が懸念される。また、検出領域が低回転数域(アイドル域)に限定される。
【0005】
本発明の目的は、燃料噴射量の異常増加に起因する車両走行の安全性を損なう挙動が防止でき、且つ異常の原因が判別できる安全装置の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
燃料噴射装置の制御器が噴射スピル弁を通電制御し、噴射ノズルからエンジンの気筒内に燃料を噴射する燃料噴射装置の安全装置は、アクセルから足が離れるといった減速モードを減速モード判別手段が判別すると、検出エンジン回転数と噴射カットエンジン回転数とに基づいて異常判定手段が異常を例えば以下の様に判定する。
【0007】
検出エンジン回転数>噴射カットエンジン回転数となる回転下降不能状態が成立するか否かを減速モード判別後の所定時間経過後に判別するとともに、上記回転下降不能状態が設定時間内に所定回数以上起きる場合には異常である。
【0008】
燃料カット条件変更手段は、異常判定手段が異常を判定すると、燃料カット条件を所定時間毎に所定値ずつ拡大していく。
異常原因判別手段は、異常の原因が、噴射量異常増量か噴射量異常増量以外かを燃料カット条件の変更状態(以下に例を示す)により判別する。
【0009】
異常が解消したとしても、燃料カット条件が予め設定したガード範囲内である場合には異常の原因が噴射量異常増量であると異常原因判別手段が判別し、異常が解消した燃料カット条件がガード範囲外となった場合には異常の原因が噴射量増量以外であると異常原因判別手段が判別する。
【0010】
また、上記した燃料カット条件の所定時間毎の所定値ずつの拡大は、燃料カット条件である、回転数および/または噴射量を、回転数は所定時間毎に所定値減少させ、一方で、噴射量は所定時間毎に所定量増大させることによって行うものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例(請求項1〜4に対応)を図1に基づいて説明する。
燃料噴射装置の制御器が噴射スピル弁を通電制御し、噴射ノズルからディーゼルエンジンの気筒内にディーゼル燃料を噴射する燃料噴射装置の安全装置は、図1に示す様に作動する。
ステップs1で、減速モード条件(アクセルオフ等)が成立するか否か判別し、減速モード条件が成立する場合にはステップs2に進む。
【0012】
ステップs2で、減速モード条件の成立が最初に判別されてからT1時間が経過した後にステップs3に進む。
【0013】
ステップs3で、実NE>QカットNEが成立するか否かを判別する。
QカットNE:噴射量(Q)カットエンジン回転数NE
実NE:実エンジン回転数NE
一方、実NE>QカットNEが成立していない、即ち、燃料カット領域へ入ったことが確認されれば、本ルーチンを終了する。
【0014】
ステップs4で、実NE>QカットNEの成立がn回以上カウントされたか否かを判別し、実NE>QカットNEがn回以上カウントされた場合には異常であると判別してステップs5に進み、n回カウントされていない場合にはステップs3に戻る。
【0015】
ステップs5で、誤学習防止のため、ISC学習の実施を不許可にし、その後、ステップs6に進む。
【0016】
ステップs6で、Qカット条件(エンジン回転数NE、噴射量Qmm3 /st)を以下の様に変更し、その後、ステップs7に進む。なお、1サイクルにおけるΔQおよびΔNEは、適切な値に設定する。
Q条件=Q条件(前回)+ΔQ
NE条件=NE条件(前回)−ΔNE
【0017】
つまり、図2に示す様に、図中ハッチングにて示す初期の燃料カット領域(Qカット領域)を、上記ステップs6の処理にて、燃料カット領域を拡大するのである。なお、この領域は、NE、Qのどちらか一方のみを変更することで実施しても良い。
【0018】
ステップs7で、回転下降しているか否かを以下の様に、実NEとQカットNEを比較することで判別し、回転下降している場合(YES)にはステップs8に進み、回転下降していない場合(NO)にはステップs6に戻り、再び、Qカット条件を変更することで、更なる燃料カット領域の拡大を図る。
実NE>QカットNE ……回転下降していない
実NE≦QカットNE ……回転下降している
【0019】
ステップs8で、その時の変更されたQカット条件の、NE値およびQ値を記憶し、その後、ステップs9に進む。
ステップs9で、回転下降が可能となったQカット条件が、予め設定したガード範囲内であるか否か判別し、予め設定したガード範囲内である場合(YES)にはステップs10に進み、ガード範囲外である場合(NO)にはステップs13に進む。
【0020】
ステップs10で、噴射量異常増量と判別し、ステップs11に進む。
ステップs11で、Qカット条件の初期値と、変更後のQカット条件の記憶値とのQ差分を以下に示す様に噴射指令値に反映し、噴射量を減量し、その後、ステップs12に進む。
記憶したQカット条件とその初期値との差を噴射量増量分とし、噴射量指令値(最終指令値やFULL噴射量指令値)を減量補正する。
なお、ステップs8を省略し、ステップs11での減量補正を見込み値としても良い。
ステップs12で、噴射量異常増量を示すダイアグランプを点灯する。
【0021】
ステップs13で、噴射量増量以外の異常であると判別しステップs14に進む。
ステップs14で、フェイル措置を実施し、ステップs15に進む。
ステップs15で、その他の異常を示すダイアグランプを点灯する。
【0022】
本実施例の安全装置は以下の利点を有する。
[ア]安全装置は、燃料噴射量が異常増加してエンジン回転数が下降できない場合には、エンジン回転数が下降可能となるまでQカット条件(NE、Q)が拡大していく様に変更する構成である。
このため、車両走行の安全性を損なう挙動(意図しない加速、飛び出し、車速のコントロール不能)を未然に防止することができる。
【0023】
[イ]エンジン回転数が下降可能なQカット条件とその初期値との差を噴射量増量分とし、噴射量指令値(最終指令値やFULL噴射量指令値)を減量補正する構成である(ステップs11)。
このため、過大なスモークの発生が防止できる。
【0024】
[ウ]噴射量の異常増量がQ増加によるものか、その他の原因によるものかを判別することができるとともに、運転者は点灯したダイアグランプの種別により故障原因を容易に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る燃料噴射装置の安全装置の作動を示すフローチャートである。
【図2】本発明の一実施例に係る燃料噴射装置のガバナパターンを示すグラフである。
Claims (4)
- 燃料噴射装置の制御器が噴射スピル弁を通電制御し、噴射ノズルからエンジンの気筒内に燃料を噴射する前記燃料噴射装置の安全装置であって、
減速モードを判別する減速モード判別手段と、
減速モードが判別されると、検出エンジン回転数と噴射カットエンジン回転数とに基づいて異常を判定する異常判定手段と、
該異常判定手段が異常を判定すると、燃料カット条件を所定時間毎に所定値ずつ拡大していく燃料カット条件変更手段と、
異常の原因が、噴射量異常増量か噴射量異常増量以外かを前記燃料カット条件の変更状態により判別する異常原因判別手段とを備えることを特徴とする安全装置。 - 前記異常判定手段は、検出エンジン回転数>噴射カットエンジン回転数となる回転下降不能状態が成立するか否かを減速モード判別後の所定時間経過後に判定するとともに、上記回転下降不能状態が設定時間内に所定回数以上起きる場合には異常であると判定する請求項1記載の安全装置。
- 前記異常原因判別手段は、異常が解消した燃料カット条件が予め設定したガード範囲内である場合には異常の原因が噴射量異常増量であると判別し、
異常が解消したとしても燃料カット条件がガード範囲外となった場合には異常の原因が噴射量増量以外であると判別することを特徴とする請求項1または請求項2記載の安全装置。 - 前記燃料カット条件変更手段は、燃料カット条件である回転数および/または噴射量を、回転数は所定時間毎に所定値減少、噴射量は所定時間毎に所定量増大させることにより、前記燃料カット条件を拡大していくことを特徴とする請求項1記載の安全装置。
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