JP4332575B2 - ピペット芯材、ピペット、ピペット装置 - Google Patents

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Description

本発明は、1個の細胞や、1匹のバクテリア、微粒子その他の試料を採取するピペットのピペット芯材、このピペット芯材を備えたピペット、および、このピペットを備えるピペット装置に関する。
卵細胞や、卵細胞に含まれる核などを採取するピペットがある。このピペット100は、一般に、図10に示すような、マニピュレータ130を用いて操作される。
このピペット100は、マニピュレータ130の微動部131(電磁方式によりピペットを取り付ける取付部を水平垂直に1μm単位の動きを行いえる装置)から延設された取付部132に固定されている。このピペット100は、マニピュレータ130からの指示により、微動部131が移動して、XYZのいずれの方向にも移動する。
また、ピペット100には、ポンプ120が備えられ、このポンプ120及びピペット100がチューブ101で接続されている。
このうちポンプ120は、図11に示すように、シリンダ121とピストン122を備えるポンプ120と、ポンプ120のピストン122を移動させるステッピングモータ123とを備えている。そしてこのポンプ120のシリンダ121からは、駆動液を送るチューブ101が延設され、このチューブ101の先端はピペット100の長手方向の後端に接続されている。
マニピュレータ130からの指示によりステッピングモータ123が回転すると、ステッピングモータ123の駆動軸124に接続された移動部125が移動し、この移動によってピストン122がシリンダ121内を移動する。そして、このピストン122の移動によってシリンダ121内の駆動液は、シリンダ121からチューブ101を介してピペット100に排出され、あるいはピペット100からチューブ101を介してシリンダ121内に吸い込まれる。
上述したピペット100を用い、マニピュレータ130からの指示によりポンプ120を駆動して、駆動液を吸い込むと、ピペット100の先端に細胞を吸引したり、ピペット100内に試薬を吸入することができる。また逆に、駆動液を排出すると、ピペット100内の試料を排出したり、ピペット100の先端に吸引した細胞を、ピペット100先端から排出することができる。
しかし、マニピュレータ130で行う作業の一部に不便なものがある。
その作業の一つに、あるシャーレの複数の細胞を他のシャーレに移し変える作業がある。
この作業を上述したマニピュレータ130で行う場合、まず、移し変える細胞が入ったシャーレ140をテーブル133に載せて、ピペット100で細胞を扱うことができる位置までテーブル133を上方向に動かす必要があった。そして、そのシャーレ140からピペット100の先端に細胞を吸引させ、テーブル133を下ろす。その後、新しいシャーレ140をテーブル133に載せて、ピペット100で細胞を扱うことができる位置まで再びテーブル133を上方向に動かし、そして、そのシャーレ140内でピペット100の先端から細胞を排出する必要があった。
そのため、研究者等からは、マニピュレータ130から取り外したピペット100を手で操作することができれば、顕微鏡を併用することで、試料を採取する作業を手作業で行うことができるので、そのような作業ができないかと、要望されていた。
しかし、上述したピペット100の場合、ピペット100を動かすたびにチューブ101が大きく曲げられ、チューブ101内の空間の容積が変化してしまうので、ピペット100の吸引力が変化してしまう。このように吸引力が変化すると、ピペット100の先端から細胞を排出してしまったり、吸い込みすぎて細胞を傷つけてしまうので、実質的にシャーレ間で細胞を移し変える作業を手作業で行うことができなかった。
また、上述したピペットを用いて、手作業で細胞等試料を採取する場合、微妙な操作と流速が求められる。しかし、上述したピペット100では、ポンプ120としてステッピングモータ123を用いているため、試料の吸引が一定量ずつ段階的に行われ、いわゆる脈流が生じてしまうという問題と流速が速いという問題があった。このうち脈流が発生すると、試料の吸引の際に、試料の吸い込みすぎや吸い込み不足が発生したり、逆に試料の吐き出しすぎや試料の吐き出し不足が発生する。また、流速が速いと、目的の細胞が小さい場合(10μm)先端部に保持するのは不可能であった。そのため、このピペット100を用いた手作業での細胞等の試料の採取は不可能であった。
そこで本発明では、シャーレ間で細胞を移し変えるなど、試料を採取する作業を手作業で行うことができるピペットに用いられるピペット芯材と、このピペット芯材を用いたピペット、そして、このピペットを備えたピペット装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本願の第1局面の発明は、試料を採取するピペットで用いられるピペット芯材であって、駆動液を貯留するリザーバが電気浸透流ポンプの一方の吸排口と連通し、前記電気浸透流ポンプ及び前記リザーバが一体に形成されたポンプ体と、前記電気浸透流ポンプに連結されるとともに、前記電気浸透流ポンプの他方の吸排口と連通するキャピラリーとを備え、前記キャピラリーが前記ポンプ体に対し固定されていることを特徴とする。
本発明のピペット芯材は、キャピラリーが電気浸透流ポンプに対して固定されているため、電気浸透流ポンプのキャピラリー側の流路の容積が変化しない。そのため、吸引力が変化しないので、このピペット芯材を備えたピペットは、芯材の先端に細胞を吸引させて移動しても、細胞が排出されたり、吸い込みすぎによって細胞を傷つけたりすることがない。
また、このピペット芯材は、電気浸透流ポンプを用いている。この電気浸透流ポンプは、電圧が印加された時間に比例した量の駆動液をキャピラリー方向にあるいは逆方向に送ることができる。すなわち、ステッピングモータとポンプを用いたピペットのように、脈流が発生しない。また、微量な流速(1μl/min以下)でコントロールできる。そのため、このピペット芯材を備えるピペットを用いると、試料の吸引の際に、試料の吸い込みすぎや、吸い込み不足が発生したり、逆に試料の吐き出しすぎや、試料の吐き出し不足が発生することがない。
従って、本発明のピペット芯材を組み込んだピペットを用いると、シャーレ間で細胞を移し変えるなどの試料を採取する作業を手作業で行うことができる。
また、このピペット芯材を用いると、従来の技術の欄で説明したマニピュレータが不要なので、試料を採取する作業を、安価な設備で行うことができる(コスト的には1/5〜1/10)。
尚、キャピラリーの電気浸透流ポンプへの固定は、電気浸透流ポンプのキャピラリー側の流路の容積が変化しないように構成する限り、どのような方法で行ってもよい。例えば、第2局面の発明のように、キャピラリーは、電気浸透流ポンプとキャピラリーとを連結するチューブを介して電気浸透流ポンプに対し固定されていてもよいし、キャピラリーを電気浸透流ポンプに直付したり、一体に形成してもよい。
ところで、電気浸透流ポンプの他方の吸排口からキャピラリーの先端までの流路の容積や長さが大きすぎたり長すぎたりすると、電気浸透流ポンプの吸引力が、駆動液等を介してキャピラリーの先端まで十分に伝わらなくなる恐れがある。
そこで、第3局面の発明のように、電気浸透流ポンプの他方の吸排口から、キャピラリーの長手方向の端部のうち電気浸透流ポンプと連結する後端とは反対側のキャピラリーの先端までの流路の容積が、50マイクロリットル以下となるように形成されていることが好ましい。
また、第4局面の発明のように、電気浸透流ポンプの他方の吸排口から、キャピラリーの長手方向の端部のうち電気浸透流ポンプと連結する後端とは反対側のキャピラリーの先端までの長さが、18cm以下となるように形成されていることが好ましい。
このように形成すると、電気浸透流ポンプの吸引力を、キャピラリーの先端まで十分に伝えることができる。
ところで、本発明のピペット芯材は手で持って操作するピペットに用いられるものであるので、ポンプ体は小型軽量であることが好ましい。
そこで、第5局面の発明のように、ポンプ体は、電気浸透流ポンプ及びリザーバの並び方向の大きさが20mm以下、この並び方向に沿った中心軸を中心とする径が8mm以下の大きさに形成されていることが好ましい。
また、第6局面の発明のように、ポンプ体は、重量が1g以下に形成されていることが好ましい。
次に、上述したピペット芯材を用いたピペットとしては、第7局面の発明のように、上述のピペット芯材と、ピペット芯材を内部に収納するピペット本体とを備え、ピペット本体は、キャピラリーの先端を外部に突出させた状態でピペット芯材を内部で保持するものであることが好ましい。
このように構成されたピペットを用いれば、細胞を移し変えるなどの試料を採取する作業を手作業で行うことができる。
また、このピペットは、第8局面の発明のように、ピペット本体が、ペンの筐体形状に形成され、キャピラリーの先端をピペット本体の軸方向の一端側から外部に突出させた状態で、ピペット芯材を内部で保持していることが好ましい。
これによれば、ペンを扱う感覚でピペットを操作することができる。
次に、第9局面の発明のように、上述のピペットを備えるピペット装置は、電気浸透流ポンプを制御するコントローラと、電気浸透流ポンプとコントローラとを電気的に接続し、コントローラから出力された制御信号を電気浸透流ポンプに送信する制御信号線とを備えることが好ましい。
次に、本発明が適用された実施形態であるピペット装置について説明する。
1.ピペット装置の全体説明
ここで、図1は、本実施形態のピペット装置1の全体構成を示す模式図である。
本実施形態のピペット装置1は、図1に示すように、ピペット2とコントローラ9とを備えている。
ピペット2は、ペンの筐体のように略円筒形状に形成されたピペット本体3と、ピペット芯材7とを備えている。このうちピペット芯材7は、その先端が、ピペット本体3の軸方向の一端の軸中心からピペット本体3の軸に沿ってピペット芯材の外側に向かって突設されるように、ピペット本体3内に収納されている。また、ピペット本体3の軸方向の他端側の外周面上には、軸方向に垂直に立設されたコネクタホルダ34が備えられている。
コントローラ9は、コントローラ本体90と、ピペット2に対し試料の吸引・排出を切り替えて指示するための切替スイッチ91と、ピペット2に対し試料の吸引流量、排出流量を指示する流量の調整ダイヤル92とを備えている。そして、このコントローラ本体90の周囲側面には、コネクタホルダ93が設けられている。このコントローラ9は、切替スイッチ91を切り替え、調整ダイヤル92を回転操作すると、電源供給部98から供給された電力によって、切替スイッチ91及び調整ダイヤル92に応じた指示を示す制御信号がコネクタホルダ93を介して外部に出力されるよう構成されている。
このように構成されたピペット2とコントローラ9とは、それぞれのコネクタホルダ34,93に制御信号線99の各端部に設けられた図示しないコネクタを挿入することで、通信可能に接続される。
このように接続したピペット装置1のコントローラ9の各ボタン91,92を操作すると、各ボタン91,92に割り当てられた指示に応じた操作をピペット2に対して行うことができる。
尚、以下の説明で、ピペット2の形状を定める基準となる軸を、基準軸αと呼ぶ。上述したピペット本体3も、この基準軸αを軸として略円筒形状に形成されている。
2.ピペット芯材7
次に、ピペット芯材7について説明する。
ここで、図2(a)(b)は、ピペット芯材の説明図で、図2(a)はピペット芯材の平面図、図2(b)はピペット芯材のキャピラリー部分について図2(a)の基準軸αを通る2B−2B断面で示した一部断面平面図である。
ピペット芯材7は、図2(a)に示すように、ポンプ体70と、キャピラリー80とを備えている。
ポンプ体70は、電気浸透流ポンプを備えるものであり、キャピラリー80は、細胞を扱うことができる細さの細管である。
以下、ポンプ体70及びキャピラリー80について、それぞれ詳細に説明する。
2.1.ポンプ体70
まず、ポンプ体70について説明する。
ここで、図3(a)(b)は、ポンプ体の説明図で、図3(a)はポンプ体の平面図で、図3(b)は図3(a)の基準軸αを通る3B−3B断面で示したポンプ体の拡大断面図である。
このポンプ体70は、図3(a)に示すように、略円筒状に形成されている。
またこのポンプ体70は、後述する電気浸透流ポンプ73を内部に備えるポンプ本体700と、このポンプ本体700から突設された管部701とを備えている。これらポンプ本体700、及び、管部701は、基準軸αを軸として、それぞれ略円筒状に形成されている。
ポンプ本体700の内部には、管部701が備えられた側に、ポンプ収納空間711が形成され、管部701が備えられた側とは反対側に、ポンプ収納空間711に比べ大きな径のリザーバ空間721が形成されている。以下、このポンプ収納空間711が設けられた部分のポンプ本体700をポンプ部710と呼び、リザーバ空間721が形成された部分をリザーバ部720と呼ぶ。
管部701は、ポンプ本体700よりも小径状に形成され、ポンプ収納空間711と連通している。この管部701の内径は、キャピラリー80の後述する大径細管81の外径と略同じ径で形成されている。
リザーバ部720のポンプ部710とは反対側部分は開口722しており、この開口722を介してリザーバ空間721内に、駆動液である純水が注入される。
以上のように構成されたポンプ体70は、ポンプ収納空間711及びリザーバ空間721の並び方向の大きさが18mm、この並び方向に沿った中心軸を中心とする径が8mmの大きさに形成されている。また、ポンプ体70は、重量が0.34gで形成されている。
2.1.1.電気浸透流ポンプ73
電気浸透流ポンプ73は、図3(b)に示すように、電気浸透材730と、一対の電極732、734とからなる。
電気浸透材730は、シリカを材料として形成されたセラミック焼結体からなる多孔質形状に形成されており、その孔径は、数十(nm)〜数(μm)である。またこの電気浸透材730は、ポンプ収納空間711に嵌合可能な大きさに形成されている。
第1電極732は、電気浸透材730のリザーバ空間721側に配置され、第2電極734は、管部701側に配置されている。
各第1電極732及び第2電極734は、メッシュ電極部732a,734aと、各メッシュ部732a,734aから延設された端子棒電極部732b,734bとからなる。
メッシュ電極部732a,734aは、電気浸透材730のリザーバ空間721側及び管部701側の側面全体を覆っている。
また、端子棒電極部732b,734bは、メッシュ電極部732a,734aからポンプ本体700を貫通して、ポンプ本体700の外周側面から基準軸αに対して略垂直に並行に突設されている。
このように形成された電気浸透流ポンプ73では、リザーバ部720に貯留された駆動液が電気浸透材730に対し毛細管現象により供給される。
そして、この電気浸透流ポンプ73では、コントローラ9の切替ボタン91を排出側に倒し、調整ダイヤル92を回すと、第1電極732がプラス、第2電極734がマイナスに帯電され、その供給された駆動液が管部701側に排出される。
一方、この電気浸透流ポンプ73では、コントローラ9の切替ボタン91を供給側に倒し、調整ダイヤル92を回すと、第1電極732がマイナス、第2電極734がプラスに帯電され、管部701側から駆動液を電気浸透材730に吸い込む。
このように電気浸透流ポンプ73で駆動液を給排することで、キャピラリー80の先端から液体の試料を給排したり、キャピラリー80の先端に細胞等の試料を内部に吸引し、あるいはその吸着した試料をキャピラリー80の内部から外部に排出することができる。
尚、以下の説明では、必要に応じ、電気浸透流ポンプ73のメッシュ電極部732a側を一方の吸排口、管部701の突端の開口701aを他方の吸排口701aとよぶ。
また、電気浸透流ポンプ73としては、3V以下の電圧を各第1電極732及び第2電極734に印加することで、駆動液の吸排を行うことができる使用のものが用いられ、その能力は数十pl/min〜数百ml/minである。
2.2.キャピラリー80
次にキャピラリー80について説明する。
キャピラリー80は、図2(a)に示すように、大径細管81と、小径細管82と、第1チューブ83と、接続チューブ84とを備えている。
大径細管81は、直径1100μmのガラス製の細管で、図2(b)に示すように、ポンプ体70の管部701と同じ径で構成されている。
第1チューブ83は、シリコンチューブで形成され、大径細管81及び管部701を差し込み可能な径で内部空間が形成されている。
この第1チューブ83の両側からポンプ体70の管部701及び大径細管81を差し込むと、キャピラリー80がポンプ体70に固定されるとともに、管部701がキャピラリー80と連通する。
小径細管82は、直径360μmのポリイミドコーティングのガラス製の細管である。この小径細管82は、図2(b)に示すように、大径細管81に取り付けられる側の端部に、外周面までの径を大径細管81の径と等しくなるように補正するスリーブ820が取り付けられている。
接続チューブ84は、シリコンチューブで形成され、大径細管81及びスリーブ820が設けられた側の小径細管82を差し込み可能な径で内部空間が形成されている。
この接続チューブ84の両側から大径細管81及び小径細管82を差し込むと、小径細管82が大径細管81に固定されるとともに、大径細管81及び小径細管82と連通する。
このキャピラリー80は、大径細管81及び小径細管82を第2チューブ84で接続し、第1チューブ83で大径細管81と管部701とを接続することにより、メッシュ電極部734aから、小径細管82の先端(スリーブ820が付けられていない側の端部)まで流路が形成される。
本実施形態のキャピラリー80としては、他方の吸排口701aから小径細管82の先端までの流路の容積が7μlとなるものが用いられている。
また、このキャピラリー80としては、電気浸透流ポンプ73の他方の吸排口701aから、小径細管82の先端(スリーブ820が付けられていない側の端部)までの長さが、18cmとなるものが用いられている。
3.ピペット本体3
次に、ピペット本体3について説明する。
ここで、図4(a)(b)は本実施形態のピペットの説明図であり、図4(a)はピペットの平面図、図4(b)はピペットの第2本体部について断面で示したもので、図4(a)の4B−4B断面の断面図である。図5(a)(b)は、ピペットの第1本体部の説明図であり、図5(a)は第1本体部の平面図、図5(b)は第1本体部について断面で示したもので、図5(a)の5B−5B断面の断面図である。図6(a)(b)は、本実施形態のピペットの説明図であり、図6(a)はピペットの平面図、図6(b)はピペットの第2本体部について断面で示したもので、図6(a)の6B−6B断面の断面図である。
ピペット本体3は、図4(a)に示すように、ペンの筐体のように略円筒形状に形成されている。
このピペット本体3は、図4(b)に示すように、基準軸αに対し同軸状に形成された第1本体部30と第2本体部40とを備えている。そして、このうち第2本体部40は、その内部を第1本体部30が移動可能な大きさに形成されている。
3.1.第1本体部30
第1本体部30は、図5(a)に示すように、基準軸αを軸として略円筒状に形成されている。具体的には、この第1本体部30は、円筒形状に形成された軸方向に長尺な胴体部31と、この胴体部31の軸方向の一端側に形成された略円錐形状の固定部32と、胴体部31の軸方向の他端側に形成された、胴体部31より径の大きいポンプ収納部33を有する。
このうち第1本体部30のうち胴体部31の内部空間は、図5(b)に示すように、キャピラリー80の第1チューブ83及び第2チューブ84が嵌挿されるように、その外径と略同じ内径で形成されている。そのためこの第1本体部30にキャピラリー80を挿入すると、キャピラリー80の第1チューブ83及び第2チューブ84が第1本体部30に嵌挿されるので、キャピラリー80は、第1本体部30の内部で安定的に保持される。
また固定部32は、胴体部31側を底部とする円錐形状に形成されており、その内部には、底部側から先端側に向かって細くなる、胴体部31の内部空間と連通する内部空間が形成されている。そして固定部32の先端には、キャピラリー80の小径細管82を嵌挿可能な嵌挿孔を有する嵌挿部320が設けられている。キャピラリー80の小径細管82を嵌挿部320に通すと、小径細管82が第1本体部30に対して安定的に保持される。
また胴体部31は、軸周りの外周面上に、螺旋状のネジ山310が形成されている。
ポンプ収納部33は、その内部空間がポンプ体70を収納するべくその外径と略同じ内径で形成され、胴体部31の内部空間と連通している。またこのポンプ収納部33の軸周りの周囲側面33aには、このポンプ収納部33の内部空間と連通する差込孔32bが形成されている。この差込孔32bには、コネクタホルダ34が差し込まれる。このコネクタホルダ34は、この差込孔32bに差し込まれると、ポンプ収納部33に対して固定される。そして、このコネクタホルダ34が差込孔32bに挿入されると、ポンプ収納部33に収納されたポンプ体70の端子棒電極部732b、734bに、コネクタホルダ34の端子が接続される。そのためこのコネクタホルダ34に、コントローラ9から延設された制御信号線99の端部に取り付けられた図示しないホルダを差し込むと、コントローラ9でポンプ体70を制御可能となる。
また、ポンプ収納部33は、ポンプ体70を収納可能な大きさに形成されている。そしてこのポンプ収納部33は、第1本体部30の軸方向の他端側の端面のうち、ポンプ体70を収納したとき、ポンプ体70の開口と対向する部分に、開口33bが設けられている。ポンプ体70への駆動液の注入は、この開口33bを介して行う。
以上説明したように第1本体部30内にピペット芯材7を収納すると、ピペット芯材7は、キャピラリー80の先端(小径細管82のスリーブ820が設けられていない側)を外部に突出させた状態で、第1本体部30の内部で保持される。
3.2.第2本体部40
次に、第2本体部40について説明する。
この第2本体部40は、図4(b)に示すように、基準軸αを軸として略円筒状に形成されている。具体的には、この第2本体部40は、円筒形状に形成された軸方向に長尺な胴体部41と、この胴体部41の軸方向の一端に形成された略円錐形状の固定部42とを有する。
この第2本体部40のうち胴体部41の内部空間は、図4(b)に示すように、第1本体部30の胴体部31が嵌挿されるように、その外径と略同じ内径で形成されている。そのためこの第2本体部40に第1本体部30を挿入すると、第1本体部30の胴体部31が第2本体部40の内部に嵌挿されるので、第1本体部30は、第2本体部40の内部で安定的に保持される。
また固定部42は、胴体部41側を底部とする円錐形状に形成されており、その内部には、底部側から先端側に向かって細くなる、胴体部41の内部空間と連通する内部空間が形成されている。そして固定部42の先端には、第1本体部30の円錐状に形成された固定部32の先端を嵌挿可能な嵌挿孔42aが設けられている。第1本体部30の固定部32を、この嵌挿孔42aに通すと、第1本体部30の固定部32は固定され、胴体部41と連携して、第2本体部40に対し第1本体部30を安定的に保持する。
また胴体部41は、内周面上に、ネジ山310と螺合する螺旋状のネジ溝410が形成されている。このネジ山310の高さとネジ溝410の深さは、略同じに形成されている。
このネジ溝410は、図6に示すように、ネジ山310をかみ合わせながら、第1本体部30を第2本体部40に挿入したとき、第1本体部30から突出しているキャピラリー80の先端が第2本体部40内に収納される位置から、第1本体部30の固定部32が第2本体部40の固定部42に固定されてキャピラリー80の先端が外部に出る位置まで、第1本体部30を移動可能な長さ分だけ形成されている。
このように構成された第2本体部40に対し、ネジ溝410にネジ山310を螺合させて第1本体部30を挿入し、第1本体部30の固定部32を、第2本体部40の嵌挿孔42aに通して固定すると、第1本体部30が第2本体部40に対し確実に固定される。
また、第1本体部30を一方方向の軸周りに回すと、第2本体部40内を第1本体部30が回転しながら移動して、キャピラリー80が第2本体部40内に収納され、他方方向に回すと、キャピラリー80が第2本体部40の外部に出される。
さらに、ネジ山310の高さとネジ溝410の深さは、略同じに形成されているので、ネジ山310をネジ溝410に合わせて第1本体部30を第2本体部40に挿入すると、外力を加えない限り、第1本体部30を挿入した位置で第2本体部40に保持される。
4.本実施形態のピペット装置の特徴的な効果
本実施形態のピペット装置1のピペット2で用いられているピペット芯材7は、キャピラリー80が電気浸透流ポンプ73に対して固定されているため、電気浸透流ポンプ73のキャピラリー80側の流路の容積が変化しない。そのため、吸引力が変化しないので、このピペット芯材7を備えたピペット2は、ピペット芯材7の先端に細胞を吸引させて移動しても、細胞が排出されたり、吸い込みすぎによって細胞を傷つけたりすることがない。
また、このピペット芯材7は、電気浸透流ポンプ73を用いている。この電気浸透流ポンプ73は、電圧が印加された時間に比例した量の駆動液をキャピラリー80方向にあるいは逆方向に送ることができる。すなわち、ステッピングモータとポンプを用いたピペットのように、手作業にとって支障となる脈流が発生しない。また、微量な流速(1ml/min以下)でコントロールできる。そのため、このピペット芯材7を備えるピペット2を用いると、試料の吸引の際に、試料の吸い込みすぎや、吸い込み不足が発生したり、逆に試料の吐き出しすぎや、試料の吐き出し不足が発生することがない。
従って、本実施形態のピペット芯材7を組み込んだピペット2を用いると、シャーレ間で細胞を移し変えるなどの試料を採取する作業を手作業で行うことができる。
また、このピペット芯材7を用いると、従来の技術の欄で説明したマニピュレータが不要なので、試料を採取する作業を、安価な設備で行うことができる。
次に、本実施形態のピペット2で用いられるキャピラリー80は、他方の吸排口701aから小径細管82の先端(スリーブ820が付けられていない側の端部)までの流路の容積が、7μlとなるように形成されている。また、管部701の開口701a部分から、小径細管82の先端(スリーブ820が付けられていない側の端部)までの長さが、18cmとなるように形成されている。そのため、電気浸透流ポンプ73の吸引力を、駆動液等を介してキャピラリー80の先端まで十分に伝えることができるので、本実施形態のピペット2を用いれば、1個の細胞や、1匹のバクテリア、微粒子その他の試料の採取を確実に行うことができる。
次に、本実施形態のポンプ体70は、ポンプ収納空間711及びリザーバ空間721の並び方向の大きさが18mm、この並び方向に沿った中心軸を中心とする径が7mmの大きさに形成されている。また、ポンプ体70は、重量が0.34gで形成されている。また、本実施形態のピペット2は、ピペット本体3がペン形状に形成されている。そのため、このピペット2は、ポンプ体70が小型軽量でありかつ、ピペット本体3がペン形状に形成されているので、細胞等の試料の採取する操作を行う場合でも、ピペット2を手で持ってペンを扱う間隔でスムーズに操作できる。
また、本実施形態のピペット2は、キャピラリー80の先端が第2本体部40の外部に突出する位置から第2本体部40の内部に収納される位置まで移動するよう第1本体部30が構成されている。そのため、このピペット2を使用しないときは、キャピラリー80の先端を第2本体部40内に収納しておけるので、未使用時のキャピラリー80の破損を防止することができる。
また、本実施形態のピペット装置1は、ピペット2とコントローラ9とが制御信号線99で結ばれている。そのため、例えばピペット2を移動する操作を右手で行い、左手でコントローラ9を操作してピペット2の吸引・排出を操作することができる。
5.その他の変形例
上記実施形態では、電気浸透材730としてシリカを用いたが、他に、アルミナ、ジルコニア、TiO2等の酸化物や、高分子材料を用いてもよい。また、上記実施形態では、電気浸透材730の形状としては、セラミック焼結体からなる多孔質形状としたが、高分子材料からなる多孔質形状や、ファイバー又は上記材料(シリカ、アルミナ、ジルコニア、TiO2等の酸化物や、高分子材料)の粉末を充填して固めた形状としてもよい。
上記実施形態では、キャピラリー80として、ガラスで形成されたものを用いたが、重力に対し表面張力が支配的な内径で形成された細管を形成可能なものであれば、プラスチック、木材、金属類などを用いてもよい。
上記実施形態では、他方の吸排口701aから、キャピラリー80の長手方向の端部のうち電気浸透流ポンプ73と連結する後端とは反対側のキャピラリー80の先端までの流路の容積が、7μlであったが、これに限られるものではなく、50μl以下であればよい。
上記実施形態では、他方の吸排口701aから、キャピラリー80の長手方向の端部のうち電気浸透流ポンプ73と連結する後端とは反対側のキャピラリー80の先端までの長さが、15.5cmであったが、これに限られるものではなく、18cm以下であればよい。
上記実施形態では、ポンプ収納空間711及びリザーバ空間721の並び方向の大きさが18mm、この並び方向に沿った中心軸を中心とする径が7mmの大きさに形成されている。また、ポンプ体70は、重量が0.34gで形成されている。しかし、これに限られるものではなく、例えば、ポンプ体は、ポンプ収納空間711及びリザーバ空間721の並び方向の大きさが20mm以下、この並び方向に沿った中心軸を中心とする径が10mm以下の大きさに形成されていればよい。また、ポンプ体は、重量が1g以下(好ましくは0.2〜0.7g)に形成されていればよい。
上記実施形態では、コントローラ9とピペット2とを制御信号線で結び、有線で通信できるよう構成したが、コントローラ9とピペット2とを、無線で通信できるように構成してもよい。
また、駆動液としては、純水のほかに、水道水や、用途に応じてその他液体を用いることができる。
次に、本発明の別の実施形態のピペット装置について説明する。
図7に示すように、別の実施例のピペット装置のコントローラ200には、操作部210と液晶表示部230とが設けられる。操作部210には、セットアップボタン212と、電圧設定切換ボタン214と、マックスボタン216と、電圧粗調整ダイヤル218と、電圧微調整ダイヤル220とが設けられる。
セットアップボタン212は、各種設定を行うためのものである。電圧設定切換ボタン214は、電圧微調整ダイヤル220で設定する1単位の電圧値を0.1V単位にするのか、0.01V単位にするのかを設定するためのものである。マックスボタン216は、ポンプ73の電極732,734に瞬時に最大電圧を供給するためのものである。電圧粗調整ダイヤル218は、電圧を0.5V単位で変更するためのものであるが、ダイヤルを押すたびに、アウトプットモードとストップモードとを切り換えるための切換ボタンとしても機能する。アウトプットモードは、試料を吸引あるいは吐き出しのための電圧値を出力するモードである。ストップモードは、試料をピペット中、特にピペット先端部に留置するための電圧値を出力するモードである。
ここで、試料をピペット先端部に留置するために所定の電圧値を供給する理由を簡単に説明する。ピペットの先端部では毛細管現象により常に吸引力が作用する。従って、ピペット先端部に試料を留置しておくためには、その吸引力と同等の力で吐き出しを行う必要があり、この吐き出し力を得るための電圧を電極に供給するのである。
電圧微調整ダイヤル220は、電圧設定切換ボタン214で設定された0.1V単位あるいは0.01V単位で電圧を調整するためのものであるが、ダイヤルを押すたびに、出力の+−を切り換えるための切換ボタンとしても機能する。出力の+−を切り換えることにより、試料の吸引と吐き出しの切換を行うのである。
但し、上述したように、ピペットの先端部では毛細管現象により常に吸引力が働いているので、同じ電圧のまま+−を切り換えて吐出側から吸引側に切り換えると、吸引速度の絶対値が吐出速度の絶対値よりも大きくなる。これを是正するためと、出力反転時に所望の吸引速度あるいは吐出速度を得るために、本実施形態では、予め定める倍率が掛け合わされた値の電圧が出力されるように、その倍率を設定する(以下、倍率設定という)ことができるようになっている。この設定は、電圧粗調整ダイヤル218を押しながらセットアップボタン212を押すことにより可能となる。倍率の変更は、上記ダイヤル218とダイヤル220とを回すことにより行うことができる。その後、セットアップボタン212を押すと設定された倍率が記憶されるようになっている。
また、上述したように、試料をピペット先端部に留置するための電圧値を設定する(以下、留置電圧設定という)ことは、電圧粗調整ダイヤル218を押しながらセットアップボタン212を押し、更に電圧設定切換ボタン214あるいはマックスボタン216を押すことにより可能となる。試料をピペットの先端部に留置するための電圧の変更は上記ダイヤル218とダイヤル220とを回すことにより行うことができる。その後、セットアップボタン212を押すと設定された電圧が記憶されるようになっている。
液晶表示部230は、設定される電圧値や、動作状態などを表示するためのものである。
図8に示すように、ピペット装置は、CPU252、ROM254、RAM256、バス260及び入出力回路270からなる制御部250を備える。CPU252は、ピペット装置全体の動作を制御するためのものである。ROM254は、CPU252の動作プログラムを記憶するためのものである。RAM256は、各種データを記憶するためのものである。CPU252、ROM254及びRAM256はバス260を介して入出力回路270に接続されている。入出力回路270には、上記操作部210と、液晶表示部230と、ポンプ制御回路240とが接続される。ポンプ制御回路240は、CPU252の指令に基づき、ポンプ73の電極732、734に必要な電圧を供給するための回路である。その他の構成は図1ないし図6に示すのと同様であるので、説明を省略する。
図9は、コントローラ200において行われる倍率設定動作及び留置電圧設定動作を説明するためのフロー図である。次に、この実施形態のピペット装置における倍率設定動作及び留置電圧設定動作について説明する。
電源が投入されると、制御部250は、操作部210が操作されたか否かをチェックする(ステップS1)。操作部210が操作されなければ(ステップS1:NO)、制御部250は、ステップ1の動作を繰り返す。操作部210が操作されたことを制御部250が判別した場合(ステップS1:YES)には、次に、制御部250は、倍率設定モードが選択されたか否かを判別する(ステップS2)。上述したように、電圧粗調整ダイヤル218が押されながらセットアップボタン212が押された場合は、制御部250は倍率設定モードが選択されたものと判別する。
倍率設定モードが選択されたことが判別された場合(ステップS2:YES)には、倍率の変更が可能となる。ピペット装置の操作者は、ダイヤル218とダイヤル220とを回すことにより倍率の変更を行うことができる。ダイヤル218,220により倍率の変更がされた場合は、その値を液晶表示部230に表示する(ステップS3)。次に、制御部250は、セットアップボタン212が押されたか否かを判別する(ステップS4)。セットアップボタン212が押されなければ(ステップS4:NO)、ステップS3に戻り、倍率変更を可能にするが、セットアップボタン212が押された場合は(ステップS4:YES)、次に、RAM256の所定のエリアに設定された倍率を記憶する(ステップS5)。
一方、ステップS2において、倍率設定モードが選択されたことが判別されなかった場合(ステップS2:NO)には、ステップS6に進み、留置電圧の設定が選択されたか否かが判別される。留置電圧の設定が選択されたことが判別された場合には(ステップS6:YES)、留置電圧の変更が可能となる。ピペット装置の操作者は、ダイヤル218とダイヤル220とを回すことにより留置電圧の変更を行うことができる。ダイヤル218,220により電圧の変更がされた場合は、その値を液晶表示部230に表示する(ステップS7)。次に、制御部250は、セットアップボタン212が押されたか否かを判別する(ステップS8)。セットアップボタン212が押されなければ(ステップS8:NO)、ステップS7に戻り、留置電圧の変更を可能にするが、セットアップボタン212が押された場合は(ステップS8:YES)、次に、RAM256の所定のエリアに設定された電圧値を記憶する(ステップS9)。なお、ステップS6において、否定判定された場合は、ステップS1に戻る。
なお、倍率設定モード又は留置電圧設定モードが一旦選択された場合、選択されたモードの情報はRAM256の所定のエリアに記憶されていて、再度ステップS1でセットアップボタン212が押されたことが判別された場合には、ステップS2又はS6で倍率設定モード又は留置電圧設定モードであることが判別され、ステップS3又はS7で倍率又は電圧が変更され、ステップS9で変更後の倍率又は電圧が記憶されるようになっている。
従って、ピペット装置を用いて顕微鏡観察下で微小物を操作しながら、瞬時に微小物を所望の位置に留めるための電圧設定を行うために、セットアップボタン212を押すと、その電圧が記憶され、また、セットアップボタン212を押すごとに記憶内容が更新される。
以上のようにして、本実施形態によれば、ピペットにより試料を所望の吸引速度あるいは吐出速度で吸引あるいは吐出すること及びピペットの先端部に試料を留置することが容易に行うことができる。
ピペットの先端部は消耗品であるので頻繁に交換する場合もあり、その内径や長さにより吸引力が変化するため、変化に応じて留置電圧を設定する必要がある。また、この実施形態のピペット装置では、留置電圧の設定が容易に行えるので、極めて操作性に富んでいる。
本実施形態のピペット装置1の全体構成を示す模式図である。 ピペット芯材の説明図で、図2(a)はピペット芯材の平面図、図2(b)はピペット芯材のキャピラリー部分について図2(a)の基準軸αを通る2B−2B断面で示した一部断面平面図である。 ポンプ体の説明図で、図3(a)はポンプ体の平面図で、図3(b)は図3(a)の基準軸αを通る3B−3B断面で示したポンプ体の拡大断面図である。 ピペットの説明図であり、図4(a)はピペットの平面図、図4(b)はピペットの第2本体部について断面で示したもので、図4(a)の4B−4B断面の断面図である。 ピペットの第1本体部の説明図であり、図5(a)は第1本体部の平面図、図5(b)は第1本体部について断面で示したもので、図5(a)の5B−5B断面の断面図である。 ピペットの説明図であり、図6(a)はピペットの平面図、図6(b)はピペットの第2本体部について断面で示したもので、図6(a)の6B−6B断面の断面図である。 本発明の別の実施例のピペット装置のコンソールの外観を示す斜視図である。 図7に示すピペット装置の電気的構成を示すブロック図である。 図8に示すコントローラにおいて行われる倍率設定動作及び留置電圧設定動作を説明するためのフロー図である。 従来のピペットの説明図で、マニピュレータとピペットの模式図である。 従来のピペットの説明図で、ピペットとポンプの模式図である。
符号の説明
1…ピペット装置、2…ピペット、3…ピペット本体、7…ピペット芯材、9…コントローラ、30…第1本体部、31…胴体部、32…固定部、33…ポンプ収納部、33a…周囲側面、34…コネクタホルダ、40…第2本体部、41…胴体部、42…固定部、70…ポンプ体、73…電気浸透流ポンプ、80…キャピラリー、81…大径細管、82…小径細管、83…第1チューブ、84…接続チューブ、90…コントローラ本体、91…切替スイッチ、92…調整ダイヤル、93…コネクタホルダ、98…電源供給部、99…制御信号線、200…コントローラ、210…操作部、212…セットアップボタン、214…電圧設定切換ボタン、216…マックスボタン、218…電圧粗調整ダイヤル、220…電圧微調整ダイヤル、230…液晶表示部、240…ポンプ制御回路、252…CPU、254…ROM、256…RAM、260…バス、270…入出力回路、310…ネジ山、410…ネジ溝、700…ポンプ本体部、701…管部、701a…他方の吸排口、710…ポンプ部、711…ポンプ収納空間、720…リザーバ部、721…リザーバ空間、730…電気浸透材、732…第1電極、732a…メッシュ電極部、732b…端子棒電極部、734…第2電極、734a…メッシュ部、734b…電極端子棒、820…スリーブ

Claims (9)

  1. 試料を採取するピペットで用いられるピペット芯材であって、
    駆動液を貯留するリザーバが電気浸透流ポンプの一方の吸排口と連通し、前記電気浸透流ポンプ及び前記リザーバが一体に形成されたポンプ体と、
    前記電気浸透流ポンプに連結されるとともに、前記電気浸透流ポンプの他方の吸排口と連通するキャピラリーと
    を備え、
    前記キャピラリーが前記ポンプ体に対し固定されていることを特徴とするピペット芯材。
  2. 請求項1に記載のピペット芯材において、
    前記キャピラリーは、前記電気浸透流ポンプと前記キャピラリーとを連結するチューブを介して前記電気浸透流ポンプに対し固定されていることを特徴とするピペット芯材。
  3. 請求項1,2のいずれかに記載のピペット芯材において、
    前記電気浸透流ポンプの他方の吸排口から、前記キャピラリーの長手方向の端部のうち前記電気浸透流ポンプと連結する後端とは反対側の前記キャピラリーの先端までの流路の容積が、50マイクロリットル以下となるように形成されていることを特徴とするピペット芯材。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のピペット芯材において、
    前記電気浸透流ポンプの他方の吸排口から、前記キャピラリーの長手方向の端部のうち前記電気浸透流ポンプと連結する後端とは反対側の前記キャピラリーの先端までの長さが、18cm以下となるように形成されていることを特徴とするピペット芯材。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載のピペット芯材において、
    前記ポンプ体は、
    前記電気浸透流ポンプ及び前記リザーバの並び方向の大きさが20mm以下、この並び方向に沿った中心軸を中心とする径が8mm以下の大きさに形成されていることを特徴とするピペット芯材。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載のピペット芯材において、
    前記ポンプ体は、
    重量が1g以下に形成されていることを特徴とするピペット芯材。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載されたピペット芯材と、
    前記ピペット芯材を内部に収納するピペット本体と
    を備え、
    前記ピペット本体は、前記キャピラリーの先端を外部に突出させた状態で前記ピペット芯材を内部で保持することを特徴とするピペット。
  8. 請求項7に記載されたピペットにおいて、
    前記ピペット本体は、
    ペンの筐体形状に形成され、
    前記キャピラリーの先端を前記ペンの軸方向の一端側から外部に突出させた状態で、前記ピペット芯材を内部で保持することを特徴とするピペット。
  9. 請求項7又は8に記載されたピペットと、
    前記電気浸透流ポンプを制御するコントローラと
    前記電気浸透流ポンプと前記コントローラとを電気的に接続し、前記コントローラから出力された制御信号を前記電気浸透流ポンプに送信する制御信号線と
    を備えることを特徴とするピペット装置。
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