JP2001330781A - マイクロマニピュレータ - Google Patents

マイクロマニピュレータ

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JP2001330781A
JP2001330781A JP2000146082A JP2000146082A JP2001330781A JP 2001330781 A JP2001330781 A JP 2001330781A JP 2000146082 A JP2000146082 A JP 2000146082A JP 2000146082 A JP2000146082 A JP 2000146082A JP 2001330781 A JP2001330781 A JP 2001330781A
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Japan
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axis
cylinder
coarse movement
movement operation
coarse
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JP2000146082A
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Shinji Yoneyama
新二 米山
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NARISHIGE KK
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NARISHIGE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な装置とすることなく、その取り付けも
簡便であるマイクロマニピュレータを提供する。 【解決手段】 Z軸粗動操作部13には、Z軸粗動操作
手段22によって容積が増減させられるZ軸粗動シリン
ダ24が設けられている。Z軸微動操作部33には、Z
軸微動操作手段40によって容積が増減させられるZ軸
微動シリンダ41が設けられている。Z軸駆動部53に
は、容積が増減することによってホルダ56を移動させ
るシリンダ部材53Eが設けられている。Z軸粗動シリ
ンダおよびZ軸微動シリンダはZ軸第1チューブ8Z1
を介して連通している。また、Z軸粗動シリンダとシリ
ンダ部材53Eは、Z軸第2チューブ8Z2を介して連
通している。これらの中には作動液が充填されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロマニピュ
レータに係り、特に、硝子電極などのマイクロツールを
顕微鏡の下で操作するにあたり、水や作動油などの液体
の作動液を介して遠隔的に操作でき、しかも微動と粗動
の双方の操作を行うことができる液圧遠隔操作型のマイ
クロマニピュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】基礎医学やバイオテクノロジーの分野で
は、生物の器官や生体組織、卵細胞や単一細胞等の細胞
類を保持し、吸引、注入、分割等の細胞処理を行うため
に細胞類を操作するマイクロマニピュレータがあり、こ
れら細胞類に対して顕微鏡の視野内でマイクロマニピュ
レータを微動操作して各種細胞処理を行っている。
【0003】ところで、作業者がマイクロマニピュレー
タの操作ハンドルに直接手を触れて微動操作すると、手
に生じる震えが機枠を通じて拡大されて伝達される恐れ
があり、手に生じる震えを極力抑えて静かにマイクロマ
ニピュレータを操作しなければならず、その操作に細心
の注意と相当の熟練とを必要としている。そこで、マイ
クロマニピュレータを油圧等の液圧により遠隔的に微動
操作できるようにした液圧式のマイクロマニピュレータ
がある。
【0004】この液圧遠隔操作型のマイクロマニピュレ
ータは、顕微鏡上でマイクロツールを実際に移動させる
駆動部と、この移動を行わせる操作を行うための操作部
を備えている。また、駆動部と操作部には、それぞれ作
動液が充填されたシリンダが設けられており、これらの
シリンダはたとえば作動液が充填されたホースを介して
連通している。さらに、駆動部におけるシリンダの容積
が増減することで、マイクロツールが移動する構成とさ
れており、操作部におけるシリンダ容積は、例えば操作
ダイヤルを操作することなどに増減可能とされている。
そして、操作部における操作ダイヤルを操作することに
よって作動して操作部のシリンダの容積が増減し、これ
に伴って作動液が操作部のシリンダと駆動部のシリンダ
の間をホースを介して移動し、駆動部におけるシリンダ
の容積も増減して、マイクロツールが移動するように構
成されている。
【0005】かかる従来のマイクロマニピュレータにお
いては、前記の微動操作のほか、たとえば、シャーレの
中で試料を探すなどために、マイクロツールを大きく動
かす粗動操作が要求される。このような粗動操作を行う
ために、従来のマイクロマニピュレータにおいては、電
気的あるいは機械的に移動させるマニピュレータを別途
マイクロマニピュレータに取り付けていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来のマ
イクロマニピュレータのように、粗動操作を行うための
マニピュレータを別途取り付けた場合には、いきおい装
置が複雑化するという問題があった。また、粗動操作が
可能なマニピュレータにマイクロマニピュレータを取り
付けるといった手間の掛かる作業を要するなどの問題も
あった。
【0007】そこで、本発明の課題は、複雑な装置とす
ることなく、その取り付けも簡便であるマイクロマニピ
ュレータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決した本発
明のうちの請求項1に係る発明は、粗動操作手段を有す
る粗動操作部と、微動操作手段を有する微動操作手段と
を備えるとともに、移動可能なマイクロツール保持手段
を有する駆動部を備え、前記粗動操作部には、作動液が
充填され、前記粗動操作手段によって容積が増減させら
れる粗動シリンダが設けられ、前記微動操作部には、作
動液が充填され、前記微動操作手段によって容積が増減
させられる微動シリンダが設けられ、前記駆動部には、
作動液が充填され、容積が増減することによって前記マ
イクロツール保持手段を移動させる駆動部シリンダが設
けられており、作動液が充填されたシリンダ連結部材を
介して、前記粗動シリンダ、前記微動シリンダ、および
前記駆動部シリンダが連通していることを特徴とするマ
イクロマニピュレータである。
【0009】従来においては、液圧を介した遠隔操作に
よって粗動操作を行うことを考えると、大量の作動液を
要するため、シリンダが大きくなってしまい、装置全体
が大型してしまうことから、液圧を介した遠隔操作を行
うといった考えはなかった。本発明では、装置の簡素
化、特に操作部と駆動部を結ぶチューブを少なくすると
いうことを実現するため、粗動操作を遠隔操作によって
行う点に着目した。そして、シリンダを極力コンパクト
に収納することによって、従来、微動シリンダが収納さ
れていた場所に粗動シリンダを収納できるようにした。
こうして、本発明を完成させるに至った。
【0010】ここで、単に粗動操作手段と微動操作手段
を設けてそれぞれ駆動部に接続するのみでは、たとえば
X,Y,Z方向にマイクロツールを移動可能とするマイ
クロマニピュレータでは6本のシリンダ連結部材が必要
となるこれに対して、本発明においては、粗動操作部に
おける粗動シリンダと微動操作部における微動シリンダ
をシリンダ連結部材で連結し、さらに駆動部シリンダと
連結したことにより、X,Y,Z方向にマイクロツール
を移動可能とした場合でも、シリンダ連結部材を3本で
済ませることができる。したがって、その分マイクロマ
ニピュレータ全体を簡素化することができる。
【0011】請求項2に係る発明は、前記粗動操作部に
は、前記粗動操作手段を所定の位置に復帰させる復帰手
段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の
マイクロマニピュレータである。
【0012】この種のマイクロマニピュレータでは、た
とえば1つの試料について細胞処理などを行った後、試
料を交換して細胞処理などを行うことがある。このと
き、いったんマイクロツールを大きく移動させておき、
試料を交換した後に再びマイクロツールをもとの場所に
戻したい場合が生じる。また、マイクロツールを交換す
る際にも、細胞処理を行う位置から大きく離しておき、
交換後に元の位置に戻せるようにしておくことが望まし
い。ここで、請求項2に係る発明では粗動操作部には、
粗動操作手段を所定の位置、たとえば元の位置に復帰さ
せる復帰手段が設けられている。この復帰手段が設けら
れていることにより、粗動操作部によってマイクロツー
ルを移動させておき、その状態で試料を交換し、続いて
復帰手段によってマイクロツールを元の位置に戻すこと
によって、試料を交換した後に細胞処理を早期に開始す
ることができる。
【0013】請求項3に係る発明は、前記駆動部は、X
方向、Y方向、およびZ方向のそれぞれに前記マイクロ
ツール保持手段を移動させるX軸駆動部、Y軸駆動部、
およびZ軸駆動部を備えており、前記粗動操作部および
前記微動操作部には、前記X軸駆動部を駆動するX軸粗
動操作部およびX軸微動操作部、前記Y軸駆動部を駆動
するY軸粗動操作部およびY軸微動操作部、ならびに前
記Z軸駆動部を駆動するZ軸粗動操作部およびZ軸微動
操作部がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求
項1または請求項2に記載のマイクロマニピュレータで
ある。
【0014】請求項3に係る発明によれば、X,Y,Z
方向にマイクロツールを移動させることができるので、
3次元的にマイクロツールを移動させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら、具体的に説明する。図1は、本発明
に係るマイクロマニピュレータの全体を示す斜視図、図
2は、その一部破断正面図である。図1および図2に示
すように、本実施形態に係るマイクロマニピュレータ1
は、いわゆる液圧遠隔操作型であり、粗動操作部2、微
動操作部3、および駆動部4を備えている。
【0016】粗動操作部2は、X−Y粗動基台5に設け
られたX軸粗動操作部11、Y軸粗動操作部12および
マグネットスタンド6に設けられたZ軸粗動操作部13
を備えている。また、X−Y粗動基台5およびマグネッ
トスタンド6は、それぞれその底部に設けられた図示し
ないマグネットによって金属製の定板7に固定されてい
る。
【0017】X軸粗動操作部11は、図2および図3に
示すように、X軸粗動操作手段14と固定部材15を有
しており、この固定部材15は、図1に示すX−Y粗動
基台5に固定されている。また、X軸粗動操作手段14
における固定部材15を介した反対位置には、一方が開
口部とされたX軸粗動シリンダ16が設けられている。
このX軸粗動シリンダ16は、円筒形状をなしており、
比較的大量の作動液を充填することがでいるようになっ
ている。このX軸粗動シリンダ16の開口部はダイヤフ
ラム17で覆われて液密状態とされており、X軸粗動シ
リンダ16には作動液が充填されている。また、X軸粗
動シリンダ16にはチューブ取付口16Aが設けられて
おり、このチューブ取付口16Aにシリンダ連結部材と
なるX軸第1チューブ8X1およびX軸第2チューブ8
X2のそれぞれの一端が取り付けられている。そして、
X軸粗動シリンダ16の内部は、X軸第1チューブ8X
1およびX軸第2チューブ8X2と連通している。
【0018】X軸粗動操作手段14は、X軸粗動ダイヤ
ル14Aを備えている。このX軸粗動ダイヤル14Aの
内側には押出部材14BがX軸粗動ダイヤル14Aと同
心状に取り付けられており、X軸粗動ダイヤル14Aを
回転させることによって、押出部材14Bも回転するよ
うになっている。この押出部材14Bの基端部には、オ
ネジ部14Cが形成されているとともに、固定部材15
には、オネジ部14Cがねじ込まれるメネジ部15Aが
形成されている。
【0019】そして、X軸粗動ダイヤル14Aを回転さ
せることによって、オネジ部14Cとメネジ部15Aの
作用によって押出部材14Bが固定部材15に対して相
対的に進退する構成となっている。また、押出部材14
Bが進退することによって、ダイヤフラム17が変形
し、X軸粗動シリンダ16の容積が増減するようになっ
ている。
【0020】Y軸粗動操作部12は、Y軸粗動操作手段
18と、固定部材19を有しており、この固定部材19
は、図1に示すX−Y粗動基台5の左側に固定されてい
る。また、Y軸粗動操作手段18における固定部材19
を介した反対位置には、一方が開口部とされたY軸粗動
シリンダ20が設けられている。このY軸粗動シリンダ
20は、X軸粗動シリンダ16と同様に円筒形状をなし
ており、比較的大量の作動液を充填することができるよ
うになっている。このY軸粗動シリンダ20の開口部は
ダイヤフラム21で覆われて液密状態とされており、Y
軸粗動シリンダ20には作動液が充填されている。ま
た、Y軸粗動シリンダ20にはチューブ取付口20Aが
設けられており、このチューブ取付口20Aにシリンダ
連結部材となるY軸第1チューブ8Y1およびY軸第2
チューブ8Y2のそれぞれの一端が取り付けられてい
る。そして、Y軸粗動シリンダ20の内部は、Y軸第1
チューブ8Y1およびY軸第2チューブ8Y2と連通し
ている。
【0021】Y軸粗動操作手段18は、Y軸粗動ダイヤ
ル18Aを備えている。このY軸粗動ダイヤル18Aの
内側には押出部材18BがY軸粗動ダイヤル18Aと同
心状に取り付けられており、Y軸粗動ダイヤル18Aを
回転させることによって、押出部材18Bも回転するよ
うになっている。この押出部材18Bの基端部には、オ
ネジ部18Cが形成されているとともに、固定部材19
には、このオネジ部18Cがねじ込まれるメネジ部19
Aが形成されている。
【0022】そして、Y軸粗動ダイヤル18Aを回転さ
せることによって、オネジ部18Cとメネジ部19Aの
作用によって押出部材18Bが固定部材19に対して相
対的に進退する。また、押出部材18Bが進退すること
によって、ダイヤフラム21が変形し、Y軸粗動シリン
ダ20の容積が増減するようになっている。
【0023】また、Z軸粗動操作部13は、図2に示す
ように、Z軸粗動操作手段22と、固定部材23を有し
ており、この固定部材23は、図1に示すマグネットス
タンド6に固定されている。また、Z軸粗動操作手段2
2における固定部材23を介した反対位置には、一方が
開口部とされたZ軸粗動シリンダ24が設けられてい
る。このZ軸粗動シリンダ24もX軸粗動シリンダ16
と同様に円筒形状をなしており、比較的大量の作動液を
充填することができるようになっている。このZ軸粗動
シリンダ24の開口部はダイヤフラム25で覆われて液
密状態とされており、Z軸粗動シリンダ24には作動液
が充填されている。また、Z軸粗動シリンダ24にはチ
ューブ取付口24Aが設けられており、このチューブ取
付口24Aにシリンダ連結部材となるZ軸第1チューブ
8Z1およびZ軸第2チューブ8Z2のそれぞれの一端
が取り付けられている。このうちのZ軸第1チューブ8
Z1は、マグネットスタンド6内に設けられている。そ
して、Z軸粗動シリンダ24の内部は、Z軸第1チュー
ブ8Z1およびZ軸第2チューブ8Z2と連通してい
る。
【0024】Z軸粗動操作手段22は、Z軸粗動ダイヤ
ル22Aを備えている。このZ軸粗動ダイヤル22Aの
内側に押出部材22BがZ軸粗動ダイヤル22Aと同心
状に取り付けられており、Z軸粗動ダイヤル22Aを回
転させることによって、押出部材22Bも回転するよう
になっている。この押出部材22Bの基端部には、オネ
ジ部22Cが形成されているとともに、固定部材23に
は、オネジ部22Cがねじ込まれるメネジ部23Aが形
成されている。
【0025】そして、Z軸粗動ダイヤル22Aを回転さ
せることによって、オネジ部22Cとメネジ部23Aの
作用によって押出部材22Bが固定部材23に対して相
対的に進退する構成となっている。また、押出部材22
Bが進退することによって、ダイヤフラム25が変形
し、Z軸粗動シリンダ24の容積が増減するようになっ
ている。
【0026】なお、本実施形態においては、Y軸粗動操
作部12およびZ軸粗動操作部13は、それぞれX軸粗
動操作部11と同一形状とされている。したがって、た
とえばX軸粗動シリンダ16、Y軸粗動シリンダ20、
およびZ軸粗動シリンダ24は同一形状とされている。
【0027】また、X軸粗動操作部11、Y軸粗動操作
部12、およびZ軸粗動操作部13には、それぞれ同一
の復帰機構が設けられている。この復帰機構について、
Z軸粗動操作部13においてのみ図示して説明すると、
図2および図3に示すように、復帰機構26は、固定リ
ング26Aを有している。この固定リング26Aの上方
位置には、長孔が穿設されたストッパー26Bが固定さ
れている。ストッパー26Bの下方には、ストッパー爪
26Cが設けられており、このストッパー爪26CでZ
軸粗動操作手段22がZ軸粗動シリンダ24方向に移動
するのを抑止している。また、固定リング26Aは3つ
のノブ26D,26E,26Fによって固定部材23に
締め付けられて固定されている。これらのうちのノブ2
6Fは、ストッパー26Bの長孔に挿入されている。そ
して、固定リング26Aは、固定部材23に対して相対
的に移動可能であり、固定リング26Aの下面がZ軸操
作手段の先端部(上端部)と当接するように構成されて
いる。
【0028】図1に示すように、微動操作部3は、マグ
ネットスタンド6に設けられたX軸微動操作部31、Y
軸微動操作部32、Z軸微動操作部33、およびジョイ
スティック型X−Y軸微動操作部34を有している。X
軸微動操作部31は、図2に示すように、X軸微動操作
手段35と、固定部材36を有しており、この固定部材
36はマグネットスタンド6に固定されている。また、
X軸微動操作手段35における固定部材36を介して反
対側には、作動液が充填されたX軸微動シリンダ37が
設けられている。このX軸微動シリンダ37は、先端が
円筒状であり、後端が漏斗状とされている。このため、
X軸粗動シリンダ16などと比較して、外形はほぼ同じ
大きさであるが、充填可能となる作動液の量は少ないも
のとなる。
【0029】X軸粗動操作手段35は、X軸微動ダイヤ
ル35Aを備えている。このX軸微動ダイヤル35Aの
内側には押出部材35BがX軸微動ダイヤル35Aと同
心状に取り付けられており、X軸微動ダイヤル35Aを
回転させることによって、押出部材35Bも回転するよ
うになっている。この押出部材35Bの基端部にはオネ
ジ部35Cが形成されているとともに、固定部材36に
は、オネジ部35Cがねじ込まれるメネジ部36Aが形
成されている。そして、X軸微動ダイヤル35Aを回転
させることによって、オネジ部35Cとメネジ部36A
の作用によって押出部材35Bが固定部材36に対して
相対的に進退する構成となっている。
【0030】X軸微動シリンダ37におけるX軸微動操
作手段35の押出部材35B側にはダイヤフラム38が
設けられており、X軸微動シリンダ37内を液密に保っ
ている。また、押出部材35Bが進退することによっ
て、ダイヤフラム38が変形し、X軸微動シリンダ37
の容積が増減するようになっている。さらに、X軸微動
シリンダ37には、チューブ取付口37Aが設けられて
おり、このチューブ取付口37AにX軸第1チューブ8
X1の一端が取り付けられて、X軸微動シリンダ37の
内部は、X軸第1チューブ8X1と連通している。した
がって、X軸微動操作部31におけるX軸微動シリンダ
37の内部とX軸粗動操作部11におけるX軸粗動シリ
ンダ16の内部はX軸第1チューブ8X1を介して連通
している。
【0031】ここで、X軸微動操作部31におけるX軸
微動シリンダ37の容積は、X軸粗動操作部11におけ
るX軸粗動シリンダ16の容積のおよそ1/3とされて
いる。したがって、X軸微動操作部31による操作の量
は、X軸粗動操作部11による操作の量の1/3とされ
ている。このため、たとえばX軸微動操作部31で図1
に示すマイクロピペットMPを最大で6mm移動させる
ことができるのに対して、X軸粗動操作部11ではマイ
クロピペットMPを最大で18mm移動させることがで
きるようにされている。また、X軸粗動操作部11にお
けるダイヤフラム17は、X軸微動操作部31における
ダイヤフラム38のおよそ1.4倍の面積を有してお
り、長い距離の移動も充分に行うことができるようにな
っている。
【0032】また、X軸微動操作部31から鉛直軸周り
に90度回転した位置に、Y軸微動操作部32が設けら
れている。このY軸微動操作部32については、前記し
たX軸微動操作部31と実質的に同一の構成を有してい
るので、図示およびその詳細な説明は省略する。
【0033】さらに、X軸微動操作部31およびY軸微
動操作部32の下方位置には、マグネットスタンド6に
垂下状態で設けられたジョイスティック39を介してZ
軸微動操作部33が設けられている。Z軸微動操作部3
3は、図2および図4に示すように、Z軸微動操作手段
40を有している。このZ軸微動操作手段40は、Z軸
微動ダイヤル40Aを備えており、このZ軸微動ダイヤ
ル40Aの内側には押出部材40BがZ軸微動ダイヤル
40Aと同心状に取り付けられている。そして、Z軸微
動ダイヤル40Aを回転させることによって、押出部材
40Bも回転するようになっている。
【0034】また、Z軸微動ダイヤル40Aにおける先
端部(上端部)には、図示しないメネジ部が形成されて
いるとともに、ジョイスティック39の先端部(下端
部)には、Z軸微動ダイヤル40Aに形成されたメネジ
部にねじ込まれるオネジ部39Aが形成されている。そ
して、Z軸微動ダイヤル40Aを回転させることによ
り、Z軸微動ダイヤル40Aの先端部(上端部)に形成
されたメネジ部とオネジ部39Aの作用によって、押出
部材40Bがジョイスティック39に対して相対的に進
退する構成となっている。
【0035】さらに、ジョイスティック39の内部に
は、Z軸微動シリンダ41が設けられている。Z軸微動
シリンダ41は、先端が円筒状であり、後端が漏斗状と
されている。このため、X軸粗動シリンダ16などと比
較して、外形はほぼ同じ大きさであるが、充填可能とな
る作動液の量は少ないものとなる。このZ軸微動シリン
ダ41は、開口部が下方を向くようにして配設されてお
り、Z軸微動シリンダ41の開口部がZ軸微動操作手段
40における押出部材40Bと向かい合うように配置さ
れている。また、Z軸微動シリンダ41の開口部は、ダ
イヤフラム42に覆われており、Z軸微動シリンダ41
を液密状態に保っている。また、Z軸微動シリンダ41
には、チューブ取付口41Aが設けられており、このチ
ューブ取付口41AにZ軸第1チューブ8Z1が取り付
けられて、Z軸微動シリンダ41の内部は、Z軸第1チ
ューブ8Z1と連通している。さらに、ジョイスティッ
ク39の上方位置には、Z軸第1チューブ8Z1を貫通
させるための貫通孔39aが形成されている。
【0036】ジョイスティック型X−Y軸微動操作部3
4は、図2に示すように、X軸微動シリンダ37が固定
された外スライダ43と、図示しないY軸微動シリンダ
が固定された内スライダ44を有する。外スライダ43
はマグネットスタンド6に対して直線方向(Y方向)に
移動可能であるとともに、内スライダ44はY軸に直交
する方向(X方向)に移動可能であり内スライダ44は
外スライダ43に対してリニアウェーベアリング45を
介して摺動可能に取り付けられている。
【0037】また、内スライダ44の下面側には、小球
体46が突設した状態で配設されている。小球体46の
下方にはジョイスティック39が配置されているととも
に、ジョイスティック39の上側には、小球体46とほ
ぼ同径の嵌合孔47aが穿設された大球体47が設けら
れており、この嵌合孔47aの上端部に小球体46が嵌
合されている。大球体47は、マグネットスタンド6に
固定された支持部材48にねじ込まれて固定されてい
る。さらに、嵌合孔47aの下部には、ジョイスティッ
ク39の上端部がねじ込まれている。
【0038】こうして、ジョイスティック39をX−Y
方向に移動させることにより、外スライダ43および内
スライダ44がマグネットスタンド6に対して移動す
る。この移動に伴いX軸微動シリンダ37と押出部材3
5Bとの距離関係および図示しないY軸微動シリンダと
押出部材との距離関係が変化し、X軸微動シリンダ37
およびY軸微動シリンダの容積が増減するようになって
いる。
【0039】駆動部4は、図5にも示すように、X軸駆
動部51、Y軸駆動部52、およびZ軸駆動部53を備
えている。また、X軸駆動部51は、X軸外スライダ5
1AおよびX軸内スライダ51Bを備え、X軸内スライ
ダ51BはX軸外スライダ51Aに対して摺動可能に取
り付けられている。さらに、Y軸駆動部52、Z軸駆動
部53も同様に、Y軸外スライダ52A、Z軸外スライ
ダ53A、Y軸内スライダ52B、Z軸内スライダ53
Bを備えている。
【0040】X軸駆動部51におけるX軸内スライダ5
1Bは、駆動部基台54に固定されており、X軸外スラ
イダ51Aが駆動部基台54に対して直線方向(X方
向)に移動可能とされている。また、X軸外スライダ5
1Aには、Y軸駆動部52のY軸内スライダ52Bが固
定されており、Y軸外スライダ52AがX軸駆動部51
および駆動部基台54に対して、X方向と直交する方向
(Y方向)に移動可能とされている。さらに、Y軸外ス
ライダ52Aにはブラケット55が固定され、このブラ
ケット55にはZ軸駆動部53のZ軸外スライダ53A
が固定されており、Z軸内スライダ53BがY軸駆動部
52、X軸駆動部51および駆動部基台54に対して鉛
直方向(Z方向)に移動可能とされている。また、Z軸
駆動部53には、マイクロツール保持手段となるホルダ
56が取り付けられており、ホルダ56には、マイクロ
ピペットMPなどのマイクロツールが取り付けられてい
る。
【0041】これら、X軸駆動部51、Y軸駆動部5
2、およびZ軸駆動部53は実質的に同一の構成を有す
るので、Z軸駆動部53を例にとってその構成を説明す
る。図6に示すように、Z軸駆動部53におけるZ軸外
スライダ(以下「外スライダ」という)53Aには、Z
軸内スライダ(以下「内スライダ」という)53Bがリ
ニアウェーベアリング53Cを介して摺動自在に設けら
れている。Z軸内スライダ53Bの一端面には、ピスト
ン53Dが取り付けられており、このピストン53Dの
先方には駆動部シリンダとなるシリンダ部材53Eが配
設されている。このシリンダ部材53Eにおけるピスト
ン53D側には、図示しないダイヤフラムが設けられて
おり、シリンダ部材53E内を液密状態に保っている。
【0042】このシリンダ部材53Eの容積は、Z軸微
動シリンダ41の容積のおよそ4倍とされており、最大
24mm移動できるようになっている。シリンダ部材5
3Eは、Z軸外スライダ53Aの一端面に固定された側
板53Fに形成された挿通孔に嵌合しており、この側板
53Fに固定されている。また、シリンダ部材53Eに
は、チューブ取付口53Gが設けられており、このチュ
ーブ取付口53GにZ軸第2チューブ8Z2が取り付け
られ、シリンダ部材53E内が、X軸第2チューブ8X
2を介してZ軸粗動操作部13におけるZ軸粗動シリン
ダ24内と連通している。そして、Z軸第2チューブ8
Z2を介して連通するシリンダ部材53E内とZ軸粗動
操作部13におけるZ軸粗動シリンダ24内には、作動
液が充填されている。また、Z軸外スライダ53Aにお
ける他端面には、側板53Hが固定されており、この側
板53Hにスプリング53Iが取り付けられ、Z軸内ス
ライダ53Bをシリンダ部材53Eの方向に常時付勢し
ている。
【0043】スプリング53IによってZ軸内スライダ
53Bが付勢されていることにより、Z軸粗動シリンダ
24内には作動液を介して常にスプリング53Iの付勢
力が働いている。また、Z軸第1チューブ8Z1を介し
てZ軸粗動シリンダ24とZ軸微動シリンダ41も連通
しているので、Z軸微動シリンダ41の内部に対しても
スプリング53Iの付勢力が働いている。したがって、
Z軸粗動操作手段22における押出部材22Bを後退さ
せた時には、Z軸粗動シリンダ24内に作動液が流入す
るようになっている。また、Z軸微動操作手段40にお
ける押出部材40Bを後退させた時には、Z軸微動シリ
ンダ41内に作動液が流入するようになっている。
【0044】同様にして、図5に示すX軸駆動部51に
おけるシリンダ部材51Eの内部とX軸粗動操作部11
におけるX軸粗動シリンダ16の内部はX軸第2チュー
ブ8X2によって連通されており、その内部には作動液
が充填されている。また、Y軸駆動部52におけるシリ
ンダ部材52Eの内部とY軸粗動操作部12におけるY
軸粗動シリンダ20の内部はY軸第2チューブ8Y2に
よって連通されており、その内部には作動液が充填され
ている。
【0045】本実施形態において、チューブは、X,
Y,Zの各方向に2本ずつの合計6本が使用されている
が、遠隔位置にある操作部と作動部の間にはX,Y,Z
の各方向に1本ずつの合計3本のチューブ8X2,8Y
2,8Z2しか使用していない。このため、その分マイ
クロマニピュレータ1全体が簡素化されている。
【0046】次に、本実施形態に係るマイクロマニピュ
レータ1の使用方法および作用について、Z軸粗動操作
部13、Z軸微動操作部33、およびZ軸駆動部53を
例にして、主に図7を参照して説明する。マイクロマニ
ピュレータ1の操作を行う際には、まず図示しない顕微
鏡などの上に載置された試料におおよその位置を合わせ
るために、粗動操作を行う。この粗動操作を行う際、作
業者は、まずZ軸粗動操作部13におけるZ軸粗動手段
22のZ軸粗動ダイヤル22Aを時計周りに回転させ
る。Z軸粗動ダイヤル22Aを時計周りに回転させる
と、押出部材22Bが前進してZ軸粗動シリンダ24の
容積を減少させ、Z軸粗動シリンダ24内の作動液を排
出させる。このとき、Z軸微動シリンダ41には容積の
増減はないので、Z軸第1チューブ8Z1には作動液は
流入せず、Z軸粗動シリンダ24から排出した作動液
は、チューブ取付口24Aを介してZ軸第2チューブ8
Z2に流入する。Z軸第2チューブ8Z2に流入した作
動液は、Z軸駆動部53におけるシリンダ部材53E内
に流入してシリンダ部材53Eの容積を増加させる。シ
リンダ部材53Eの容積が増加すると、スプリング53
Iの付勢力に反してピストン53Dが押し出されて、内
スライダ53Bおよび内スライダ53Bに取り付けられ
たマイクロピペットMPが外スライダ53Aに対して相
対的に前進する。
【0047】同様の作用によって、図2に示すX軸駆動
部51およびY軸駆動部52もX軸粗動ダイヤル14A
およびY軸粗動ダイヤル18Aを回転させて粗動操作を
行うことができる。したがって、作業者は、図示しない
顕微鏡を除きながらマイクロピペットMPの先端部が見
えるまでX軸粗動ダイヤル14A、Y軸粗動ダイヤル1
8A、およびZ軸粗動ダイヤル22Aを回転させる。な
お、それぞれの粗動操作部11,12,13を操作する
ことによってそれぞれの駆動部51,52,53を駆動
することができる距離は、16mmと大きな距離を移動
させることができるようになっている。
【0048】マイクロピペットMPの先端部が見えた
ら、復帰機構26におけるストッパー爪26CがZ軸粗
動操作手段22の先端に当接する位置に、図3に示す固
定リング26Aおよびストッパー26Bを固定する。続
いて、Z軸粗動ダイヤル22Aを反時計周りに回転させ
る。Z軸粗動ダイヤル22Aを反時計周りに回転させる
と、押出部材22Bが後退してZ軸粗動シリンダ24の
容積が増加する。Z軸粗動シリンダ24の容積が増加す
ると、Z軸駆動部53におけるスプリング53Iの付勢
力によってシリンダ部材53Eがピストン53Dに押し
出され、シリンダ部材53E内の作動液がZ軸第2チュ
ーブ8Z2を介してZ軸粗動シリンダ24内に流入す
る。こうして、Z軸駆動部53の内スライダ53Bが外
スライダ53Aに対して相対的に後退させて、作業者
は、図示しない顕微鏡上の試料を載置したり交換したり
する。また、マイクロピペットMPを交換する際にも同
様にして内スライダ53Bを後退させておくと作業が容
易となる。なお、図示しない顕微鏡のステージとマイク
ロピペットMPとの位置関係によっては、X軸粗動操作
部11またはY軸粗動操作部12に設けられた図示しな
い復帰機構によってマイクロツールを後退させておいて
もよい。いま、粗動操作を行ってZ軸駆動部53の内ス
ライダ53Bを前進させ、マイクロピペットMPの先端
部が図示しない顕微鏡の視野内に入ったら、作業者は、
細胞処理などの作業を開始する。細胞処理などの作業
は、微動操作によって行う。この微動操作を説明する。
微動操作を行うにあたり、Z軸駆動部53を介してマイ
クロピペットMPを前進させるためには、作業者は、Z
軸微動操作部33におけるZ軸粗動操作手段40のZ軸
微動ダイヤル40Aを時計周りに回転させる。Z軸微動
ダイヤル40Aを時計周りに回転させると、押出部材4
0Bが前進してZ軸微動シリンダ41の容積を減少さ
せ、Z軸微動シリンダ41内の作動液を排出させる。Z
軸微動シリンダ41から排出した作動液は、チューブ取
付口41Aを介してZ軸第1チューブ8Z1に流入し、
Z軸粗動操作部13におけるチューブ取付口24Aに到
達する。このとき、Z軸粗動操作部13におけるZ軸粗
動シリンダ24の容積の増減はないので、作動液はその
ままZ軸第2チューブ8Z2に流入する。Z軸第2チュ
ーブ8Z2に流入した作動液は、Z軸駆動部53におけ
るシリンダ部材53E内に流入してシリンダ部材53E
の容積を増加させる。シリンダ部材53Eの容積が増加
すると、スプリング53Iの付勢力に反してピストン5
3Dが押し出されて、内スライダ53Bおよび内スライ
ダ53Bに取り付けられたマイクロピペットMPが外ス
ライダ53Aに対して相対的に前方に微動移動する。こ
こで、Z軸微動操作部33を操作することによってZ軸
駆動部53のシリンダ部材53Eに流入する作動液の量
は微量であるので、内スライダ53Bおよび内スライダ
53Bに取り付けられたマイクロピペットMPが移動す
る量も微小な量となる。
【0049】同様の作用によって、図2に示すX軸駆動
部51およびY軸駆動部52もX軸微動ダイヤル35A
および図示しないY軸微動ダイヤルを回転させて前方に
微動移動させることができる。
【0050】逆に、Z軸駆動部53を介してマイクロピ
ペットMPを後退させる際には、Z軸微動ダイヤル40
Aを反時計周りに回転させる。Z軸微動ダイヤル40A
を反時計周りに回転させると、押出部材40が後退して
Z軸微動シリンダ41の容積が増加する。Z軸微動シリ
ンダ41の容積が増加すると、Z軸駆動部53における
スプリング53Iの付勢力によってシリンダ部材53E
がピストン53Dに押し出され、シリンダ部材53E内
の作動液がZ軸第2チューブ8Z2、Z軸粗動操作部1
3のチューブ取付口24A、Z軸第1チューブ8Z1、
およびZ軸微動操作部33のチューブ取付口41Aを順
次経て、Z軸粗動シリンダ24内に流入する。こうし
て、Z軸駆動部53の内スライダ53Bが外スライダ5
3Aに対して相対的に後退する。
【0051】また、同様の作用によって、図2に示すX
軸駆動部51およびY軸駆動部52もX軸微動ダイヤル
35Aおよび図示しないY軸微動ダイヤルを回転させて
微小に前後進させることができるが、X−Y方向につい
てはジョイスティック39を操作することによっても微
動操作することができる。ジョイスティック39を操作
することによって、X−Y平面に自由にマイクロピペッ
トMPを微動移動させることができるので、非常に操作
性に優れたものとなる。したがって、X−Y平面に自由
に微動移動させたい場合にはジョイスティック39によ
って操作する。また、X方向に直線的に移動させたい場
合には、X軸微動ダイヤル35Aを回転させる。さら
に、Y方向に直線的に移動させたい場合には、図示しな
いY軸微動ダイヤルを回転させる。このように、ジョイ
スティック39、X軸微動ダイヤル35A、および図示
しないY軸微動ダイヤルを使い分けることによって、さ
らに優れた操作性を発揮することができる。このように
して微動操作を行うことができる。
【0052】以上、本発明の好適な実施形態について説
明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるもので
はない。たとえば、前記実施形態では、マイクロツール
がZ軸方向、X軸方向、およびY軸方向に対して移動で
きるように構成されているが、Z軸方向、X軸方向、お
よびY軸方向のうちの1方向または2方向のみに移動で
きるように構成してもよい。
【0053】
【発明の効果】以上のとおり、本発明のうちの請求項1
に係る発明によれば、複雑な装置とすることなく、その
取り付けも簡便であるマイクロマニピュレータを提供す
ることができる。しかも、そのマイクロマニピュレータ
を小型なものとすることができる。また、請求項2に係
る発明によれば、粗動操作部によってマイクロツールを
移動させておき、続いて復帰手段によってマイクロツー
ルを元の位置に容易に戻すことができる。さらに、請求
項3に係る発明によれば、X,Y,Z方向にマイクロツ
ールを移動させることができるので、3次元的にマイク
ロツールを移動させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマイクロマニピュレータの全体を
示す斜視図である。
【図2】本発明に係るマイクロマニピュレータの全体構
成を示す構成図である。
【図3】Z軸粗動操作部の分解斜視図である。
【図4】Z軸微動操作部の分解斜視図である。
【図5】駆動部の分解斜視図である。
【図6】Z軸駆動部の分解斜視図である。
【図7】本発明に係るマイクロマニピュレータの全体を
作用を示す作用図である。
【符号の説明】
1 マイクロマニピュレータ 2 粗動操作部 3 微動操作部 4 駆動部 8X1 X軸第1チューブ(シリンダ連結部材) 8X2 X軸第2チューブ(シリンダ連結部材) 8Y1 Y軸第1チューブ(シリンダ連結部材) 8Y2 Y軸第2チューブ(シリンダ連結部材) 8Z1 Z軸第1チューブ(シリンダ連結部材) 8Z2 Z軸第2チューブ(シリンダ連結部材) 11 X軸粗動操作部 12 Y軸粗動操作部 13 Z軸粗動操作部 14 X軸粗動操作手段 16 X軸粗動シリンダ 18 Y軸粗動操作手段 20 Y軸粗動シリンダ 22 Z軸操作手段 24 Z軸粗動シリンダ 26 復帰機構 31 X軸微動操作部 32 Y軸微動操作部 33 Z軸微動操作部 34 ジョイスティック型X−Y軸微動操作部 35 X軸微動操作手段 37 X軸微動シリンダ 39 ジョイスティック 40 Z軸微動操作手段 41 Z軸微動シリンダ 51 X軸駆動部 52 Y軸駆動部 53 Z軸駆動部 53E シリンダ部材(駆動部シリンダ) 56 ホルダ(マイクロツール保持手段) MP マイクロピペット(マイクロツール)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗動操作手段を有する粗動操作部と、微
    動操作手段を有する微動操作手段とを備えるとともに、
    移動可能なマイクロツール保持手段を有する駆動部を備
    え、 前記粗動操作部には、作動液が充填され、前記粗動操作
    手段によって容積が増減させられる粗動シリンダが設け
    られ、 前記微動操作部には、作動液が充填され、前記微動操作
    手段によって容積が増減させられる微動シリンダが設け
    られ、 前記駆動部には、作動液が充填され、容積が増減するこ
    とによって前記マイクロツール保持手段を移動させる駆
    動部シリンダが設けられており、 作動液が充填されたシリンダ連結部材を介して、前記粗
    動シリンダ、前記微動シリンダ、および前記駆動部シリ
    ンダが連通していることを特徴とするマイクロマニピュ
    レータ。
  2. 【請求項2】 前記粗動操作部には、前記粗動操作手段
    を所定の位置に復帰させる復帰手段が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のマイクロマニピュレー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記駆動部は、X方向、Y方向、および
    Z方向のそれぞれに前記マイクロツール保持手段を移動
    させるX軸駆動部、Y軸駆動部、およびZ軸駆動部を備
    えており、 前記粗動操作部および前記微動操作部には、前記X軸駆
    動部を駆動するX軸粗動操作部およびX軸微動操作部、
    前記Y軸駆動部を駆動するY軸粗動操作部およびY軸微
    動操作部、ならびに前記Z軸駆動部を駆動するZ軸粗動
    操作部およびZ軸微動操作部がそれぞれ設けられている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のマイ
    クロマニピュレータ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009056565A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 National Univ Corp Shizuoka Univ 磁気プローブ、同磁気プローブの製造方法および同磁気プローブを備える微粒子配置装置
JP2009202269A (ja) * 2008-02-27 2009-09-10 National Institute Of Advanced Industrial & Technology マニピュレータ
JP2013524290A (ja) * 2010-04-15 2013-06-17 モレキュラー マシーンズ アンド インダストリーズ アクチエンゲゼルシャフト キャピラリ用保護装置を備えたマイクロマニピュレーションシステム
WO2014009006A1 (en) * 2012-07-09 2014-01-16 Eppendorf Ag Holding device

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