JP4331401B2 - ヘアトリートメント組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
(技術分野)
本発明は、ヘアトリートメント組成物に関する。本発明は特に、特定の種類のゲルから形成される相を含んで成るヘアトリートメント組成物に関する。
【0002】
(背景技術)
相分離および懸濁物質の沈降に対する安定性を向上させるために、一般に懸濁化剤がヘアトリートメント組成物に使用される。
【0003】
一般に使用される懸濁化剤の例は、結晶質懸濁化剤(例えば、エチレングリコールジステアレート)および無機構造剤(inorganic structurants)(例えば、膨潤クレー)を包含する。これらの物質は、粒状物質を懸濁させるのに有効であるが、それらは起泡性に不利な影響を与え、組成物に望ましくない濁った外見を付与する。さらに、組成物の使用の間に、付着することが望まれる成分と一緒にそれらが付着する傾向があり、これは、過度の付着および減少した性能によって髪の艶を失わせる場合がある。
【0004】
先行技術は、懸濁化のために、水性媒体に分散する親水性ポリマーを使用することも提案している。天然ポリマーがこの目的に使用されており、特にキサンタンガムが使用されている。キサンタンガムを含有する身体洗浄製品、特にシャンプーが、例えば、US−A−5286405号および第GB−A−2188060号に開示されている。問題は、得られる製品が、許容されない「粘質な」(stringy)手触りおよびぬるぬるした触感を有する場合が多いことである。
【0005】
懸濁に使用される合成ポリマーの1つの種類は、カルボキシビニルポリマーである。カルボキシビニルポリマーは、B F Goodrichから商品名CARBOPOLとして入手できる、ポリアリルスクロースまたはポリアリルペンタエリトリトールによって架橋されたアクリル酸のコロイド性水溶性ポリマーである。US5635171号は、そのようなポリマーに基づく透明または半透明ゲルを開示しており、そのゲルは、非常に少量のガラクトマンナン(カラブ、グアール、またはタラガム)の水溶液を組み込むことによって硬質にされる。この硬質化は、懸濁相の安定化を可能にする。
【0006】
しかし、問題は、前記の種類のカルボキシビニルポリマーは、特にそれらのpHおよびイオン強度に対する過敏性ならびにエトキシル化界面活性剤との不相溶性の故に、配合が困難なことである。
【0007】
多くの生物起源ポリマーは、水溶液の場合に、加熱した際に溶融し、次に冷却した際にゲルに戻るいわゆる可逆ゲルを形成する特性を有する。可逆ゲルを形成する1つのよく知られている多糖の例は、寒天である。少ないパーセンテージの寒天を含有する水溶液は、熱い場合に流動性液体であるが、冷ました際に、それ自体の形を維持するのに充分な硬質性を有するゲルを形成する。可逆ゲルを形成しうる他の天然由来ポリマーは、カラゲーナン、フルセレラン(furcelleran)、ゲラン(gellan)およびペクチンである。
【0008】
天然多糖によるゲルの形成は、ポリマー分子間の相互作用によって起こる。可逆ゲルは一般に、ゲル化点と呼ばれる溶融温度または溶融温度範囲を有する。これは、徐々に加熱した後に、この相互作用がほぼ消失する際に、ゲルが溶融するのが観察される温度である。従って、ゲル化点より高くなると、ポリマーの加熱溶液は流動性である。それがゲル化点未満に冷却されると、ポリマー分子の相互作用によって、ポリマー分子が、試料中に広がる連続し枝分かれした網状構造を形成する。連続し枝分かれした網状構造の形成と対照的に、水を増粘させる他のいくつかの物質は、単に分子の局部的な一時的からみ合いによってそれを行う。多糖およびそれらの機械的特性範囲に関して、「Gels and Gelling」、Allan H Clark、Physical Chemistry of Foods 第5章、SchwartzbergおよびHartel編集、Marcel Dekker発行、1992年、に記載されている。ヒステリシスが存在する場合があり、溶融温度と硬化温度(setting temperature)が同じでない。
【0009】
ゲルの溶融温度は、約1mmの直径を有する鋼球を、充分に硬化した試料の表面に置き、次に、例えばプログラムを組み込める水浴において、温度を徐々に上げることによって測定することができる。ゲル溶融温度は、鋼球が試料を通って沈み始める温度である。そのような測定を行う装置は、例えば、Physica AMV200 rolling ball viscometerとしてAnton Paar KGから入手しうる。
【0010】
可逆ゲルは、徐々に温度を上げた際に、微視的または巨視的に全ての秩序(all ordering)が完全に消失する遷移温度も有する。この遷移温度(秩序から無秩序への)は、示差走査熱量計(DSC)によって測定することができる。DSCによって測定される可逆ゲルの遷移温度は一般に、目視的に観察しうるゲル溶融とほぼ一致する。
【0011】
EP−A−355908号は、ゲル形成が行われている間に組成物を剪断応力に暴露することによって、可逆ゲルを形成しうる多糖を使用して粘性かつ流動性の液体組成物を形成しうることを開示している。得られる組成物は「剪断ゲル」と呼ぶことができる。
【0012】
そのような剪断ゲルから形成される連続相を含んで成るヘアトリートメント組成物が、懸濁物質の相分離および沈降に対する優れた抵抗性を有することを我々は見い出した。剪断ゲルは、界面活性剤の存在に許容性であり、ある条件において、ヘアトリートメントのコンディショニング性能を向上させる。
【0013】
WO98/08601号は、2種類の水溶性ポリマーによって形成される大きいヒドロゲル粒子を含有する液体身体洗浄剤のような水性組成物を開示している。ヒドロゲル粒子は、これらの2種類のポリマーによって形成される網状構造に、水不溶性有効物質(benefit agents)を捕捉する。この系は、初めに長いポリマーゲルヌードル(noodles)を形成し、ゲル形成後にそれを所望のゲル粒子寸法にカットし/粉砕する故に、剪断ゲルではない。ゲル強度を改質して、ポリマーヒドロゲル系における有効物質の安定化を補助するために、第二ポリマー(一般に、前記のCARBOPOLのようなアクリルポリマー)が必要とされる。
【0014】
WO95/12988号は、製品に脂肪様性質を付与するために、食品または身体ケア製品に使用されるゲル化および水和バイオポリマー粒子の懸濁または分散を開示している。この系は、T(ゲル)に相当するかまたはそれより高い温度における乾燥物質の粒状化の後に、T(ゲル)より低い温度における粒子の水和を行う故に、剪断ゲルではない(「T(ゲル)」という用語は、冷却した際に、当該バイオポリマーの水溶液がゲルに硬化する温度を意味する)。
【0015】
(発明の開示)
第一の局面において、本発明は、
(i)可逆ゲルを形成することができる少なくとも1種類の天然由来ポリマーであって、組成物中に剪断ゲル(即ち、ゲル形成が行われている間にポリマーを剪断応力に暴露することによって形成される多数の分離ゲル粒子)として存在するポリマー、を含んで成る第一(剪断ゲル)相、および
(ii)その中に懸濁される第二(懸濁)相
を含んで成る増粘液体形態のヘアトリートメント組成物を提供する。
【0016】
第二の局面において、本発明は、ヘアトリートメント組成物における懸濁系としての剪断ゲルの使用を提供する。
【0017】
好ましい実施態様の詳細な説明
第一(剪断ゲル)相
本明細書において、「増粘液体」という表現は、水より高い粘度を有する組成物を意味する。
【0018】
ゲル粒子が界面活性剤(本発明のヘアトリートメント組成物に一般に存在する)の存在において安定に維持されるようにするために、ゲル網状構造の形成に導く分子間会合を次に行うことができる先駆物質凝集体を形成するために、ポリマーが多価カチオンを必要としないのが一般に好ましい。従って、加熱した蒸留水または脱イオン水中に充分な濃度で溶解され、20℃の周囲温度に冷却される際に、ポリマーが可逆ゲルを形成しうるのが好ましい。
【0019】
本発明を具体化する組成物は、広い範囲の粘度において製造することができる。一方において、該組成物は、容易流動性、自己平滑性(self−levelling)、および注入性(pourable)であるが、水より高い粘度である。他方において、それらは、コラプシブル容器から絞り出すことができ、しかも非常にゆっくりである場合を除いては、粘度が高すぎて注入できない粘性液体として製造することができる。
【0020】
該組成物は、使用者がその製品が濃厚かつ粘性であると認識し、しかも使用が容易であることが分かる故に、シャンプーおよびコンディショナーのようなヘアトリートメント組成物において有用な特性となる剪断希薄性(shear−thinning)である。粘性剪断ゲルの利点は、それらが絞り出された形を維持できることであり、それによって、簡単な注ぎ出し(simple pouring)以外の方法によって、例えば軟質または変形性スクィーズチューブから、分配することができる。
【0021】
組成物を溶融温度および遷移温度より高い温度に加熱した場合に、個々のゲル粒子が溶融し、冷却した際に分離粒子として再形成されないが、可逆ゲルは一般的な室温より充分に高い溶融温度を有するので、通常の使用において問題になることはない。
【0022】
本発明を具体化する組成物の粘度は、他の増粘液体組成物の粘度を測定するのに使用されるのと同じ方法によって測定することができる。1つの適切な装置は、Haake Rotoviscometerであり、もう1つはCarri−Med CSL 500 viscometerである。
【0023】
本発明の多くの組成物は、20℃において測定した場合に、10秒−1の剪断速度において、0.1Pa.s〜1000Pa.sの粘度を有する。
【0024】
本発明に必要とされる剪断ゲル粒子の1つの製造方法は、ゲル溶融温度より高い温度(および、おそらくは秩序無秩序遷移温度より高い温度)においてポリマーの水溶液を製造し、次に、その溶液をゲル硬化温度より低い温度に冷却し、その間に組成物に剪断応力を適用する。一般に、60℃またはそれ以上〜25℃またはそれ以下に冷却する間に、溶液を剪断応力に暴露する。
【0025】
小規模において、ビーカー中に機械攪拌器を取り付けたビーカーにおいてこれを行い、勢いよく攪拌し、この間にビーカーの含有物を冷却させる。
【0026】
我々は、スクレープト表面熱交換器(a scraped surface heat exchanger)を使用する製造方法を記載する。これを部分真空においてこれを行えるような装備にして、ゲル形成を行う際の組成物への気泡の導入を減少させることができる。
【0027】
ゲル粒子を製造する他の可能な方法は、嵩量のゲル(a bulk quantity of the gel)を形成し、次に、例えばホモジナイザーによってポンピング(pumping)することによって、これを小さい粒子に粉砕する方法である。
【0028】
多くのポリマーに関して、界面活性剤(これはヘアトリートメント組成物の一般的な成分である)の存在によってゲル形成が阻害され、界面活性剤を後に加えた場合に、既に形成されているゲル粒子が安定に維持されることを、我々は見い出した。
【0029】
従って、界面活性剤の実質的不存在下において、ゲル形成ポリマーの水溶液を冷却することによってゲル粒子を形成し、次に、界面活性剤を加えるのが一般に好ましい。選択的方法は、剪断応力下の冷却段階の前に、界面活性剤を水性組成物に導入する方法であるが、この方法は全てのゲル形成ポリマーに可能なわけではない。
【0030】
従って、他の局面において、本発明は、ポリマーの加熱流動性水溶液を形成し、その溶液をゲル温度に冷却し、冷却の間または冷却後にそれを剪断応力に暴露し、および、ゲル温度に冷却する前に、好ましくは冷却した後に、界面活性剤を導入することを含んで成る、前記ヘアトリートメント組成物の製造法を提供する。
【0031】
我々が使用した実験室規模のスクレープト表面熱交換器は、CH−4125, Reihen, GermanyのESCO Laborから入手しうるESCO Labor mixerである。
【0032】
スクレープト表面熱交換器およびホモジナイザーが、マーガリンおよび他の塗ることができる食品の商業的製造に使用されており、そのような装置は、より大きい規模で本発明の組成物を製造するのに使用することができる。そのような熱交換器に関して、HarrodによってJournal of Food Process Engineering (1986),P.1−62に記載されている。そのような装置の供給源は、Armfield Ltd. Ringwood, Hampshire, England、Alfa−Laval Group, USAの一部門であるContherm Corporation、およびAPV Projects(Crepaco)Ltd, Crawley, West Sussex, Englandを含む。
【0033】
ゲル粒子の形成後に、従来の混合装置を使用し、低い剪断応力において操作して、界面活性剤または他の成分をおそらくは液体濃縮物として添加することができる。ゲル粒子を形成するために使用されるスクレープト表面熱交換器を、特によりゆっくり操作して、より低い剪断応力を与えるようにすれば、後の混合操作にも使用することができる。混合操作が、ゲル粒子を溶融させるのに充分な程度に組成物を加熱してはならない。必要であれば、後の混合操作の前におよび/またはその間に、ゲル粒子を含有する組成物を冷却しなければならない。
【0034】
本発明に有用な物質および方法を、添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0035】
図1は、回分ベースにおいて剪断ゲル粒子を製造するのに有用なミキサーの断面図である。
【0036】
図2は、連続製造の装置の概略図である。
【0037】
図1に示す装置は、TK Agiホモミキサーである。それは、冷却剤がそれらの間のスペースを循環できるように間隔を開けている内壁および外壁を有する容器10を有する。該容器は上部クロージャー12を有する。容器内の回転子14が上部クロージャー12まで伸張し、ドライブモーター16に連接している。回転子14は中央固定子18を囲んでいる。バフル20、22はそれぞれ回転子および固定子から突出している。回転子が回転する際に、固定子18およびそれのバフル22に対する回転子14およびそれのバフル20の運動によって、容器10内の液体が剪断応力に暴露される。さらに、回転子14から突出しているポリテトラフルオロエチレン製のフラップ24が、容器10の内壁を擦る。上部クロージャー12は、真空ポンプに連接する手段を26において有する。気密シールが、回転子14と上部クロージャー12の間に与えられる。従って、連接26によって、容器10の内部に真空を適用することができる。
【0038】
この装置を使用して本発明の組成物を製造するために、ゲル温度より高い温度に加熱したポリマーの水溶液を容器に入れる。次に、上部クロージャー12を容器の上に配置し、容器の壁の間のスペースに冷却剤を循環させることによって容器の含有物を冷却する。同時に、回転子を回転させ、連接26に真空を適用し、それによって、容器の含有物の冷却が剪断応力条件において行われるようにし、その間に、空気出口26からの吸引によって気泡の形成を防止する。
【0039】
その結果、容器の含有物がゲル化点より低い温度に冷却された際に、多数の小さいゲル粒子が形成される。容器の含有物がゲル化点より低い温度に冷却され、これらの粒子が形成された際に、上部クロジャーを除去して界面活性剤の液体濃縮物を容器10に装填するか、または容器10の含有物および界面活性剤を分離ミキサーに移すことによって、界面活性剤を容器含有物と混合する。
【0040】
図2は、パイプによって連接されたいくつかの個々の装置から成る、好ましい形態の装置を示す。
【0041】
ポリマーの加熱水溶液を製造し、供給器T1に保持する。それを、適切なポンプP1によって、ここから、ポリマー溶液の流動のためにシリンダーの形態の、冷却剤のためのジャケットによって囲まれているスクレープト表面熱交換器A1に送る。この熱交換器内に、筒状容器壁の内表面に対して保持するためにバネ押しされているスクレーパーブレードを取り付けた大きい直径の軸を配置させる。モーターによるこの中心軸の回転によって、ポリマー溶液が熱交換器A1を通る際に、ポリマー溶液に剪断応力が適用される。
【0042】
ポリマー溶液が熱交換器A1を通る際に、ポリマー溶液が剪断応力条件においてゲル化温度より低い温度に冷却され、これによって連続水性相にゲル粒子が形成される。得られる組成物が、熱交換器A1から、より遅い速度において操作される以外はA1と同じである第二熱交換器A2に移動する。これは、組成物をさらに冷却するために使用される。
【0043】
次に、組成物が、A1およびA2と同様に熱交換機能を果たすミキサーCに流れる。しかし、このCユニット内には、熱交換器壁から内側に突出する静止バフル、およびシリンダー壁の静止バフルの間に突出するバフルを有するモーター駆動中央小直径軸が存在する。この装置にはスクレーパーが存在しない。ここにおいて、組成物を、適切なポンプP2によって供給器T2から配給される界面活性剤溶液と混合させる。高速ミキサーCから出る混合物が、本発明の組成物である。組成物を最終製品として配給するかまたは容器に入れる前に、低速で操作される他のスクレープト表面熱交換器A3に通すことによって組成物を冷却するのが好都合な場合もある。ポンプP1およびP2は、分離チャンネルの比例ピストンポンプとして与えるのが好ましく、これは、各タンクT1、T2から一定の比率で配給されることを確実にするのに好都合な方法である。
【0044】
前記装置に使用される混合装置、ポンプ、およびスクレープト表面熱交換器は、マーガリンおよび他の食用スプレッドに一般に使用されるタイプである。物質流動を与えるスクレープト表面熱交換器の別の名称は、「ボーテータ」である。これらの装置は、実験室ベンチに備え付けることができる小ユニットから、全規模製造プラントに及ぶ寸法で製造することができる。そのような装置の製造会社は、前記のArmfield Ltd., Contherm Corporation、およびAPV Projects(Crepaco)Ltd.を含む。
【0045】
ポリマーの種類
本発明の組成物は、可逆ゲルを形成しうる天然由来ポリマーを含有する。ポリマーが、金属塩の存在を必要とせずにゲルを形成できるのが好ましい(ゲル形成の必要条件としてイオン種の存在を必要とするポリマーは、剪断ゲル粒子として形成される場合でさえ、界面活性剤によって不安定になりやすい)。一般に、これは、0.1〜10重量%の濃度で脱イオン水に溶解したそのようなポリマーが、24時間にわたって攪拌せずに90℃の高温から20℃に溶液を冷却した際に、ゲルを形成することを意味する。
【0046】
このゲル形成試験において、ポリマーが1〜10重量の全濃度において、ゲルを形成してもよく、しなくてもよい。10重量%の高さの濃度を得ることができないポリマーもある。24時間の長い時間にわたって静置せずにゲルを形成することができるポリマーもある。
【0047】
可逆ゲルを形成することができる天然由来ポリマーは一般に、1種類またはそれ以上の多糖である。使用しうる1つの多糖は、生体外における微生物の増殖培地としての使用がよく知られている寒天である。
【0048】
アガロースは、線状多糖であり、基本的に交互に配列するβ−1,3ガラクトース残基およびα−1,4ガラクトース残基から構成される。後者は、3,6無水物として存在し、L−鏡像異性体である。
【0049】
アガロペクチンも同様に、交互に配列するβ−1,3ガラクトース残基およびα−1,4ガラクトース残基を有するが、スルフェート、ピルベート、および/またはグルクロン酸残基も含む。
【0050】
寒天という用語は、アガロースおよび/またはアガロペクチンを含有するポリマー、即ち、交互に配列する1,3−D−ガラクトース残基および1,4−L−ガラクトース残基を有する主鎖構造を有するポリマーのファミリーを包含する。
【0051】
寒天は、主として日本において、ある種類の紅藻から抽出される。寒天に関する記載が、Peter Harris, Elsevier,1990年発行の、Tetsujiro Matsuhashiによる「Good Gels」、第1章に見い出される。
【0052】
使用しうる他の種類の多糖は、カッパカラゲーナンである。カラゲーナンは、いくつかの他の紅藻種に見い出される多糖である。それらは、交互に配列するβ−1,3−およびα−1,4−結合ガラクトース残基から構成される線状多糖である。1,4−結合残基はD−鏡像異性体であり、3,6−無水物として存在する場合もある。多くのガラクトース残基が硫酸化されている。
【0053】
多くのカラゲーナン構造が報告されており、理想的な構造に近い商業的物質が入手可能である。しかし、カラゲーナン源、および抽出後のそれの処理に依存して、これらの構造の変形が生じる。
【0054】
種々のカラゲーナンに関して、前記の「Food Gels」の第3章の「Carrageenans」にNormann F Stanleyによって記載されている。
【0055】
カッパカラゲーナンは、1,3−結合ガラクトース残基において硫酸化されているが、1,4−結合残基においては硫酸化されていない。イオータカラゲーナンは、両方の残基において硫酸化されている。ラムダカラゲーナンは、1,4−結合残基において2つの硫酸根を有し、70%の1,3−結合残基において1つの硫酸根を有する。
【0056】
他の種類のカラゲーナンを、カッパカラゲーナンと混合して使用することができる。イオタカラゲーナンの水溶液は、可逆ゲルとして存在するが、これらは自己回復性(self−healing)であると考えられる。イオタカラゲーナンを本発明の組成物の製造に使用することができるが、イオタカラゲーナンの自己回復性の故に、保存の間につぶつぶ(lumpy)になり、従って、カッパカラゲーナン、またはカッパカラゲーナンとイオタカラゲーナンの混合物を本発明に使用するのが好ましい。
【0057】
水溶液におけるラムダカラゲーナン自体は、それの高充填密度(higher charge density)が液体中における分子間の会合、およびその結果としての構造化を阻止する故に、ゲルを形成しない。しかし、ある種のラムダカラゲーナンは、カッパカラゲーナンとの混合物において含有することができ、またはカッパまたはイオタカラゲーナンの商業製品に不純物として存在することができる。
【0058】
ラムダカラゲーナンが、カラゲーナン混合物に含有される場合に、その混合物は大部分の(多糖の2/1より多い)のカッパまたはカッパおよびイオタカラゲーナン、ならびに少部分のラムダカラゲーナンを含有する。
【0059】
使用しうる他のポリマーはフルセララン(furcellaran)である。フルセラランは、カッパカラゲーナンと同様であるが、1,3−結合ガラクトース残基において部分的に硫酸化しているだけである。使用しうるバクテリア由来のポリマーはゲランである。それは、グルコース、グルクロン酸、およびラムノース残基を有するテトラサッカリド反復単位を有するポリマーである。アシル基によるいくつかの置換が存在するが、製造の間に除去されて、低アシルゲランを生じる場合が多い。ゲランは、G R Saundersonによって前記「Food Gels」の第6章に記載されている。2種類のポリマーの相互作用に依存する相乗ゲルと呼ばれるものを使用することもできる。これらは一般に、それのポリマー鎖にマンノース残基の配列を有するグルコマンナンである多糖、例えば、イナゴマメガムまたはグアールガム、および、キサンタンまたはカラゲーナンである第二ポリマー、から形成される。
【0060】
ゲル粒子の外に、追加の増粘剤、例えば、少濃度のキサンタンガム、またはカードラン(curdlan)を、組成物に含有させることができる。これは、ゲル粒子が界面活性剤の沿って形成された後で、添加するのも可能である。
【0061】
可逆ゲルを形成しうるポリマーは、全組成物の0.1〜10重量%を占め、0.1〜5重量%を占める場合が多い。
【0062】
一般に、本発明の剪断ゲル組成物の粘度は、その中に含有されるポリマーの濃度の増加に伴って増加する。
【0063】
粘度は、ゲル粒子の大きさおよび形によっても影響を受け、次に、冷却の間に剪断応力を適用するのに使用される条件によっても影響を受ける。おそらくはゲル粒子の形が球形およびフィラメント形の間で変化しうる故に、一般に、剪断の間の可変冷却速度および種々の回転子速度の組み合わせによって、粒子分散平滑性、懸濁特性、および粘度の最適化が可能である。
【0064】
非界面活性剤電解質
イオン種を参加させずにポリマーがゲルを形成しうることが一般に望ましいが、それにもかかわらず、蒸留水または脱イオン水中でゲルを形成しうるある種のポリマーは、ある種の電解質が存在する場合に、より高い粘度のゲルを形成する。特に、カッパカラゲーナンゲル分散物の粘度は、カリウムイオンの存在において増加し、寒天ゲル分散物の粘度はカルシウムイオンの存在において増加する。従って、剪断応力下に冷却されて本発明に必要とされるゲル粒子を形成するポリマー溶液は、得られるゲル粒子の強度を増加させる電解質を含有することができる。必要とされる電解質の量は、生成物に対して少ないパーセンテージ、例えば1%である。
【0065】
第二(懸濁)相
ヘアトリートメント組成物中の懸濁相は、ヘアトリートメント組成物に組み込むことが一般に所望され、通常の保存条件において相分離および沈降に対してヘアトリートメント組成物中におけるある程度の安定化を必要とする物質を含んで成ることができる。
【0066】
懸濁相は、下記の種類の物質の1種類またはそれ以上から選択するのが好ましい。
【0067】
コンディショニング剤
本明細書において使用される「コンディショニング剤」という用語は、毛髪および/または皮膚に特定のコンディショニング効果を与えるために使用される物質を意味する。例えば、シャンプーおよびコンディショナーのような洗髪に使用される組成物において、適切な物質は、艶、柔軟性、櫛通り性、湿潤取扱性、静電防止性、ダメージに対する保護、コシ(body)、ボリューム、スタイリング性、取扱い容易性に関係する1つまたはそれ以上の利益を与える物質である。
【0068】
本発明に使用するのに好ましいコンディショニング剤は、例えば、柔軟性、平滑触感、および櫛通り容易性のような、湿潤および乾燥コンディショニング効果を毛髪に与えるために使用される乳化シリコーンを包含する。
【0069】
本発明に使用されるシリコーン粒子のエマルジョンを製造する種々の方法があり、それらは当分野でよく知られており、文献に記載されている。
【0070】
シリコーン自体(エマルジョンまたは最終洗浄組成物ではない)の粘度は、10,000cps〜5,000,000cpsであるのが好ましい。粘度は、Dow Corning Corporate Test Method CTM004、1970年7月20日において詳細に記載されているガラス細管粘度計によって測定することができる。
【0071】
適切なシリコーンは、ポリジオルガノシロキサン、特に、CTFA呼称ジメチコン(CTFA designation dimethicone)を有するポリジメチルシロキサンを包含する。それの例は、General Electric CompanyからViscasilシリーズとして、およびDow CorningからDC 200シリーズとして商業的入手可能な、25℃において最高100,000センチストークスの粘度を有するジメチコン流体である。
【0072】
CTFA呼称アモジメチコンを有するアミノ官能性シリコーン、および、CTFA呼称ジメチコノールを有するヒドロキシル末端基を有するポリジメチルシロキサンも、本発明の組成物に使用するのに適切である。
【0073】
シリコーンガムも適切である。「シリーコーンガム」という用語は、200,000〜1,000,000の分子量を有するポリジオルガノシロキサンを意味し、その例は、ジメチコンガム、ジメチコノールガム、ポリジメチルシロキサン/ジフェニル/メチルビニルシロキサンコポリマー、ポリジメチルシロキサン/メチルビニルシロキサンコポリマー、およびそれらの混合物である。米国特許第4152416号(Spitzer)、およびGeneral Electric Silicone Rubber product Data Sheet SE30, SE33, SE54, SE76に記載されている物質もその例に含まれる。
【0074】
例えばWO96/31188号に開示されているような、少しの架橋度を有するシリコーンガムも本発明に使用するのに適切である。これらの物質は、髪に、コシ、ボリューム、およびスタイリング性を与えることができ、良好な湿潤および乾燥コンディショニングも与えることができる。
【0075】
本発明の組成物に使用するのに好ましい乳化シリコーンは、組成物中において、100ミクロン未満、好ましくは30ミクロン未満、より好ましくは20ミクロン未満、最も好ましくは10ミクロン未満の平均シリコーン粒度を有する。
【0076】
粒度は、Melvern Instrumentsからの2600D Particle Sizerを使用して、レーザー光散乱法によって測定することができる。
【0077】
本発明に使用するのに適切なシリコーンエマルジョンは、予備乳化形態において商業的に入手しうる。これは、単純混合によって予備形成エマルジョンを洗浄組成物に組み込むことができるので、特に好ましい。
【0078】
適切な予備形成エマルジョンの例は、Dow Corningから入手しうるエマルジョンDC2−1766およびDC2−1784である。これらはジメチコノールのエマルジョンである。架橋シリコーンガムも、配合を容易にするのに有利な予備乳化形態で入手することできる。好ましい例は、Dow CorningからDC X2−1787として入手できる架橋ジメチコノールガムのエマルジョンである。
【0079】
本発明の組成物に組み込まれるシリコーンの量は、所望されるコンディショニングの程度、および使用される物質に依存する。好ましい量は、全組成物の0.01〜約10重量%であるが、この範囲は絶対的ではない。下限は、コンディショニングを得る最少量によって決まり、上限は、髪および/または皮膚を許容できないほどべとつくのを防止する最大量によって決まる。全組成物に対して0.5〜1.5重量%のシリコーンの量が特に適切な量であることを我々は見い出した。
【0080】
さらに好ましい種類のコンディショニング剤は、髪のコシ、ボリューム、およびスタイリング性を向上させるために使用されるペル−アルカ(エン)イル炭化水素物質である。
【0081】
EP567326号およびEP498119号は、髪にスタイリング性および向上したコシを与えるのに適切なペル−アルカ(エン)イル炭化水素物質を記載している。好ましい物質は、Presperse, Inc.からPERMETHYLの商品名で入手しうるポリイソブチレン物質である。
【0082】
本発明の組成物に組み込まれるペル−アルカ(エン)イル炭化水素物質の量は、所望されるコシおよびボリュームの向上の程度、および使用される特定物質に依存する。好ましい量は、全組成物の0.01〜約10重量%であるが、この範囲は絶対的ではない。下限は、コシおよびボリュームの向上効果を得る最少量によって決まり、上限は、髪を許容できないほど硬くするのを防止する最大量によって決まる。全組成物に対して0.5〜2重量%のペル−アルカ(エン)イル炭化水素物質の量が、特に適切な量であることを我々は見い出した。
【0083】
固体活性剤
一般的な固体活性剤の例は、抗微生物剤、例えば、ピリジンチオンの重金属塩、特に亜鉛ピリジンチオン、他の抗微生物剤、例えば、クリムバゾール(climbazole)、ピロクトンオラミン、硫化セレン、およびケトコナゾールである。これらの物質は典型的には、約0.2〜約50ミクロン、好ましくは約0.4〜約10ミクロンの平均粒子直径を有する。
【0084】
固体活性剤が、亜鉛ピリジンチオンのような抗微生物剤である場合に、これは、全組成物に対して0.001〜約1重量%の量で、組成物に使用するのが好ましい。
【0085】
他の適切な固体活性剤は、顔料粒子、例えば、髪に適用するのに適切な固定染料または着色剤、および金属コロイドである。
【0086】
美的薬剤
シャンプーおよびコンディショナーのようなヘアトリートメント組成物は、消費者にとってより魅力あるものにするために、不透明化または真珠光沢化(pearlised)される場合が多い。
【0087】
不透明剤の例は、高級脂肪アルコール(例えば、セチル、ステアリル、アラキジル、およびベヘニル)、固体エステル(例えば、セチルパルミテート、グリセリルラウレート、ステアラミドMEA−ステアレート)、高分子量脂肪酸アミドおよびアルカノールアミド、ならびに種々の脂肪酸誘導体、例えば、プロピレングリコールおよびポリエチレングリコールエステルである。ヘアトリートメント組成物を不透明化させるために使用される無機物質は、珪酸アルミニウムマグネシウム、酸化亜鉛、および二酸化チタンを包含する。
【0088】
真珠光沢剤は一般に、薄い鏡のように作用する、薄い小板型結晶を組成物中に形成する。これは、真珠光沢効果を与える。前記の不透明剤のいくつかは、それらが使用される媒体および使用される条件に依存して、真珠光沢剤として結晶化することができる。
【0089】
典型的な真珠光沢剤は、C16〜C22脂肪酸(例えば、ステアリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、およびベヘン酸)、C16〜C22脂肪酸とアルコールのエステル、およびアルキレングリコール単位のような要素を組み込んでいるC16〜C22脂肪酸のエステル、から選択することができる。適切なアルキレングリコール単位は、エチレングルコールおよびプロピレングルコールを包含する。しかし、高アルキレン鎖長グリコールも使用することができる。適切な高アルキレン鎖長グリコールは、ポリエチレングリコールおよびポリプロピレングルコールを包含する。
【0090】
その例は、1〜7個のエチレンオキシド単位を有するC16〜C22脂肪酸のポリエチレングリコールモノまたはジエステル、およびC16〜C22脂肪酸のエチレングリコールエステルである。好ましいエステルは、ポリエチレングリコールジステアレートおよびエチレングリコールジステアレートである。商業的に入手しうるポリエチレングリコールジステアレートの例は、EUPERLAN PK900(Henkelから)、またはGENAPOL TS(Hoechstから)である。エチレングリコールジステアレートの例は、EUPERLAN PK3000(Henkelから)である。
【0091】
他の真珠光沢剤は、16〜22個の炭素原子を有する脂肪酸のアルカノールアミド(例えば、ステアリン酸モノエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸モノイソプロパノールアミド、およびステアリン酸モノエタノールアミドステアレート);長鎖脂肪酸の長鎖エステル(例えば、ステアリルステアレート、セチルパルミテート);グリセリルエステル(例えば、グリセリルジステアレート)、長鎖アルカノールアミドの長鎖エステル(例えば、ステアラミドDEAジステアレート、ステアラミドMEAステアレート)、およびアルキル(C18〜C22)ジメチルアミンオキシド(例えば、ステアリルジメチルアミンオキシド)を包含する。
【0092】
他の適切な真珠光沢剤は、天然鉱物雲母に基づく真珠箔顔料のような、無機物質を包含する。その例は、二酸化チタン被覆雲母である。この物質の粒子は、直径において2〜150ミクロンにわたって変化しうる。一般に、小さい粒子は真珠外見を増加させ、一方、大きい平均直径を有する粒子は光輝組成物を生じる。
【0093】
適切な二酸化チタン被覆雲母粒子は、TIMIRON(merck)またはFLAMENCO(Mearl)の商品名で市販されている。
【0094】
本発明の組成物に使用される不透明剤または真珠光沢剤の量は一般に、全組成物の0.01〜20重量%、好ましくは0.01〜5重量%、より好ましくは0.02〜2重量%である。
【0095】
気泡(例えば、空気)は、美的目的のために、ヘアトリートメント組成物に組み込むことができる他の種類の懸濁相である。これらは、均一な大きさにされ、組成物中に均質に分散される場合に、使用者にとっての魅力を増すことができる(ヘアスタイリングゲルのような透明または半透明組成物において一般に適用される)。
【0096】
製品形態
本発明の組成物は、不透明エマルジョン、ローション、クリーム、ペースト、またはゲルとして配合することができる。特に好ましい製剤形態は、シャンプー、コンデショナー、およびヘアスタイリングゲルである。
【0097】
シャンプー組成物
本発明の特に好ましいヘアトリートメント組成物は、シャンプー組成物である。
【0098】
そのようなシャンプー組成物は、美容的に許容され、髪への局所適用に適切な、1種類またはそれ以上の洗浄界面活性剤を含んで成る。さらに洗浄の目的に充分な量が与えられない場合に、組成物中の乳化成分、例えば乳化シリコーンの乳化剤として、他の界面活性剤を追加成分として存在させることができる。本発明のシャンプー組成物が、洗浄効果(a cleansing benefit)を与える少なくとも1種類の他の界面活性剤を含んで成るのが好ましい(乳化剤に使用される界面活性剤に付加して)。
【0099】
単一でまたは組み合わせて使用することができる適切な洗浄界面活性剤は、アニオン、両性、および両性イオン界面活性剤、ならびにそれらの混合物から選択される。洗浄界面活性剤は、乳化剤と同じ界面活性剤であってもよく、異なる界面活性剤であってもよい。
【0100】
アニオン界面活性剤の例は、アルキルスルフェート、アルキルエーテルスルフェート、アルカリルスルホネート、アルカノイルイセチオネート、アルキルスクシネート、アルキルスルホスクシネート、N−アルキルサルコシネート、アルキルホスフェート、アルキルエーテルホスフェート、アルキルエーテルカルボキシレート、およびα−オレフィンスルホネート、特に、それらのナトリウム、マグネシウム、アンモニウム、およびモノ−、ジ−、およびトリエタノールアミン塩である。アルキルおよびアシル基は一般に、8〜18個の炭素原子を有し、不飽和であってもよい。アルキルエーテルスルフェート、アルキルエーテルホスフェート、およびアルキルエーテルカルボキシレートは、1分子について1〜10個のエチレンオキシド単位またはプロピレンオキシド単位を有することができる。
【0101】
本発明のシャンプーに使用される典型的なアニオン界面活性剤は、オレイル琥珀酸ナトリウム、ラウリルスルホ琥珀酸アンモニウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、トリエタノールアミンドデシルベンゼンスルホネート、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ラウリルイセチオン酸ナトリウム、およびN−ラウリルサルコシン酸ナトリウムを包含する。最も好ましいアニオン界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウム、トリエタノールアミンモノラウリルホスフェート、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 1EO、2EO、および3EO、ラウリル硫酸アンモニウム、およびラウリルエーテル硫酸アンモニウム 1EO、2EO、および3EOである。
【0102】
両性および両性イオン界面活性剤の例は、アルキルアミンオキシド、アルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルスルホベタイン(スルタイン)、アルキルグリシネート、アルキルカルボキシグリシネート、アルキルアンフォプロピオネート、アルキルアンフォグリシネート、アルキルアミドプロピルヒドロキシスルタイン、アシルタウレート、およびアシルグルタメートを包含し、それらにおいて、アルキルおよびアシル基は8〜19個の炭素原子を有する。本発明のシャンプーに使用される典型的な両性および両性イオン界面活性剤は、ラウリルアミンオキシド、ココジメチルスルホプロピルベタイン、好ましくはラウリルベタイン、コカミドプロピルベタイン、およびコカンフォプロピオン酸ナトリウムを包含する。
【0103】
シャンプー組成物は、美的特性、物理的特性、または洗浄特性を付与するのを助ける補助界面活性剤も含有することができる。好ましい例は、ノニオン界面活性剤であり、これは、全組成物に対して0〜約5重量%の量で含有させることができる。
【0104】
本発明のシャンプー組成物に含有させることができる代表的なノニオン界面活性剤は、脂肪族(C〜C18)第一級または第二級直鎖または分岐鎖アルコールまたはフェノールと、アルキレンオキシド、一般に6〜30個のエチレンオキシド基を有するエチレンオキシドとの縮合生成物を包含する。
【0105】
他の代表的なノニオン界面活性剤は、モノ−またはジ−アルキルアルカノールアミドを包含する。その例は、ココモノ−またはジ−エタノールアミド、およびココモノ−イソプロパノールアミドを包含する。
【0106】
本発明のシャンプー組成物に含有しうる他のノニオン界面活性剤は、アルキルポリグリコシド(APG)である。典型的には、APGは、1個またはそれ以上のグリコシル基のブロックに結合された(任意に、架橋基によって)アルキル基を有して成る。好ましいAPGは、下記式:
RO−(G)
[式中、Rは、飽和または不飽和、分岐鎖または直鎖アルキル基であり、Gは糖基である。]
によって定義される。
【0107】
Rは、約C〜約C20の平均アルキル鎖長を表す。好ましくは、Rは、約C〜約C12の平均アルキル鎖長を表す。最も好ましくは、Rの値は、約9.5〜約10.5である。Gは、CまたはC単糖残基から選択することができ、好ましくはグルコシドである。Gは、グルコース、キシロース、ラクトース、フラクトース、マンノース、およびそれらの誘導体から成る群から選択することができる。好ましくはGはグルコースである。
【0108】
重合度nは、約1〜約10またはそれ以上の値を有する。好ましくは、nの値は、約1.1〜約2である。最も好ましくは、nの値は、約1.3〜約1.5である。
【0109】
本発明に使用するのに適切なアルキルポリグリコシドは、商業的に入手でき、例えば下記のものを包含する:SeppicからのOramix NS10;HenkelからのPlantaren 1200およびPlantaren 2000。
【0110】
本発明のシャンプー組成物における界面活性剤(補助界面活性剤および/または乳化剤を含む)の合計量は一般に、全シャンプー組成物に対して0.1〜50重量%、好ましくは5〜30重量%、より好ましくは10〜25重量%である。
【0111】
カチオン付着ポリマーは、本発明のシャンプー組成物において、シャンプーのコンディショニング性能を向上させる好ましい成分である。「付着ポリマー」という用語は、使用の際に、シャンプー組成物から意図される部位、即ち髪および/または頭皮へのシリコーン成分の付着を向上させる薬剤を意味する。
【0112】
付着ポリマーは、ホモポリマーであってもよく、あるいは2種類またはそれ以上のモノマーから形成することもできる。付着ポリマーの分子量は一般に、5,000〜10,000,000、一般に少なくとも10,000、好ましくは100,000〜約2,000,000である。付着ポリマーは、カチオン窒素含有基、例えば、第四アンモニウム基またはプロトン付加アミノ基、またはそれらの混合物を有する。
【0113】
カチオン窒素含有基は一般に、付着ポリマー合計モノマー単位の部分における置換基として存在する。従って、付着ポリマーがホモポリマーでない場合に、スペーサー非カチオンモノマー単位を有することができる。そのようなポリマーが、CTFA Cosmetic Ingredient Directory、第三版に記載されている。カチオンモノマー単位/非カチオンモノマー単位の比率は、必要とされる範囲のカチオン充填密度(cationic charge density)を有するポリマーを得るように選択される。
【0114】
適切なカチオン付着ポリマーは、例えば、カチオンアミンまたは第四アンモニウム官能価を有するビニルモノマーと、水溶性スペーサーモノマー、例えば、(メタ)アクリルアミド、アルキルおよびジアルキル(メタ)アクリルアミド、アルキル(メタ)アクリレート、ビニルカプロラクトン、およびビニルピロリジンとのコポリマーである。アルキルおよびジアルキル置換モノマーは、C1〜C7アルキル基、より好ましくはC1〜C3アルキル基を有するのが好ましい。他の適切なスペーサーは、ビニルエステル、ビニルアルコール、無水マレイン酸、プロピレングルコール、およびエチレングリコールを包含する。
【0115】
カチオンアミンは、組成物の特定の種類およびpHに依存して、第一級、第二級、または第三級アミンであることができる。一般に、第二級および第三級アミン、特に第三級アミンが好ましい。
【0116】
アミン置換ビニルモノマーおよびアミンを、アミン形態において重合させ、次に、第四級化によってアンモニウムに変換することができる。
【0117】
カチオン付着ポリマーは、アミン−および/または第四アンモニウム−置換モノマーおよび/または相溶性スペーサーモノマーから誘導されるモノマー単位の混合物を含んで成ることができる。
【0118】
適切なカチオン付着ポリマーは、例えば下記のものである:
− 工業において、Cosmetic, Toiletry, and Fragrance Association(CTFA)によってPolyquaternium−16と称される、1−ビニル−2−ピロリジンおよび1−ビニル−3−メチル−イミダゾリウム塩(例えば、クロリド塩)のコポリマー。この物質は、BASF Wyandotte Corp.(Parsippany, NJ, USA)からLUVIQUATの商品名(例えば、LUVIQUAT FC 370)で商業的入手可能である;
− 工業(CTFA)において、Polyquaternium−11と称される、1−ビニル−2−ピロリジンおよびジメチルアミノエチルメタクリレートのコポリマー。この物質は、Gaf Corporation(Wayne, NJ, USA)から商品名GAFQUAT(例えば、GAFQUAT 755N)として商業的入手可能である;
− カチオンジアリル第四アンモニウム含有ポリマーであって、例えば、工業(CTFA)においてそれぞれPolyquaternium 6およびPolyquaternium 7とそれぞれ称される、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドホモポリマー、ならびにアクリルアミドおよびジメチルジアリルアンモニウムクロリドのコポリマー;
− 3〜5個の炭素原子を有する不飽和カルボン酸の、ホモ−およびコ−ポリマーのアミノ−アルキルエステルの鉱酸塩(米国特許第4009256号に開示されている);
− カチオンポリアクリルアミド(WO95/22311号に開示されている)。
【0119】
使用しうる他のカチオン付着ポリマーは、カチオン多糖ポリマー、例えば、カチオンセルロース誘導体、カチオンスターチ誘導体、およびカチオングアールガム誘導体である。
【0120】
本発明の組成物に使用するのに適切なカチオン多糖ポリマーは、式:
A−O−[R−N(R)(R)(R)X
[式中、Aは、アンヒドログルコース残基、例えば、スターチまたはセルロースアンヒドログルコース残基である。Rは、アルキレン基、オキシアルキレン基、ポリオキシアルキレン基、またはヒドロキシアルキレン基、あるいはそれらの組み合せである。R、R、およびRは独立に、アルキル基、アリール基、アルキルアリール基、アリールアルキル基、アルコキシアルキル基、またはアルコキシアリール基を表し、各基は最高約18個の炭素原子を含有する。各カチオン成分の炭素原子の合計数(即ち、R、R、およびRにおける炭素原子の合計数)は約20またはそれ以下であるのが好ましい。Xは、アニオン対イオンである]
で示されるものを包含する。
【0121】
カチオンセルロースは、Amerchol Corp.(Edison, NJ, USA)から、Polymer JR(商品名)およびLR(商品名)のポリマーシリーズにおいて、工業(CTFA)においてPolyquaternium 10と称される、トリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応させたヒドロキシエチルセルロースの塩として入手可能である。他の種類のカチオンセルロースは、工業(CTFA)においてPolyquaternium 24と称される、ラウリルジメチルアンモニウム置換エポキシドと反応させたヒドロキシエチルセルロースのポリマー第四アンモニウム塩を包含する。これらの物質は、Amerchol Corp.(Edison, NJ, USA)から商品名Polymer LM−200として入手可能である。
【0122】
他の適切なカチオン多糖ポリマーは、第四窒素含有セルロースエーテル(例えば、米国特許第3962418号に記載されている)、およびエーテル化セルロースおよびスターチのコポリマー(例えば、米国特許第3958581号に開示されている)を包含する。
【0123】
使用しうる特に適切な種類のカチオン多糖ポリマーは、カチオングアールガム誘導体、例えば、グアールヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド(Rhodia(前Rhone−Poulenc)から、商品名JAGUARシリーズにおいて商業的入手可能)である。
【0124】
その例は、カチオン基の低置換度および高粘度を有するJAGUAR C13S、中等度の置換度および低粘度を有するJAGUAR C15、JAGUAR C17(高置換度、高粘度)、低レベルの置換基およびカチオン第四アンモニウム基を有するヒドロキシプロピル化カチオングアール誘導体であるJAGUAR C16、および低置換度を有する、高透明度、中等度の粘度のグアールであるJAGUAR 162である。
【0125】
カチオン付着ポリマーは、カチオンセルロースおよびカチオングアール誘導体から選択するのが好ましい。特に好まし付着ポリマーは、JAGUAR C13S、JAGUAR C15、JAGUAR C17、およびJAGUAR C16、ならびにJAGUAR C162である。
【0126】
カチオン付着ポリマーは一般に、全組成物に対して、0.001〜5重量%、好ましくは約0.01〜1重量%、より好ましくは約0.02〜約0.5重量%の量で存在する。
【0127】
コンディショナー
本発明の組成物は、髪の処置(一般に、洗髪後)および次の濯ぎのためのコンデショナーとしても配合することができる。
【0128】
そのようなコンディショナーは、美容的に許容され、髪への局所適用に適切な、1種類またはそれ以上のコンディショニング界面活性剤を含んで成る。適切なコンディショニング界面活性剤は、単一でまたは組み合わせて使用されるカチオン界面活性剤から選択される。その例は、第四アンモニウムヒドロキシドあるいはそれらの塩、例えばクロリドである。
【0129】
本発明のヘアコンディショナーに使用するのに適切なカチオン界面活性剤は、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、テトラメチルアンモニウムクロリド、テトラエチルアンモニウムクロリド、オクチルトリメチルアンモニウムクロリド、ドデシルトリエチルアンモニウムクロリド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド、オクチルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、デシルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ジドデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムクロリド、タロートリメチルアンモニウムクロリド、ココトリメチルアンモニウムクロリド、および対応するそれらのヒドロキシドを包含する。他の適切なカチオン界面活性剤は、CTFA呼称Quaternium−5、Quaternium−31、およびQuaternium−18を有するカチオン界面活性剤である。前記物質のいずれかの混合物も適切である。本発明のヘアコンディショナーに使用するのに特に有用なカチオン界面活性剤は、例えば、GENAMIN CTACとしてHoechst Celaneseから商業的に入手可能なセチルトリメチルアンモニウムクロリドである。
【0130】
本発明のコンディショナーにおいて、カチオン界面活性剤の量は、組成物に対して、0.01〜10重量%、より好ましくは0.05〜5重量%、最も好ましくは0.1〜2重量%の量である。
【0131】
本発明のコンディショナーは、脂肪アルコールを含有するのが有利である。コンディショニング組成物における、脂肪アルコールおよびカチオン界面活性剤の組み合せ使用は、カチオン界面活性剤がその中に分散される層状相(lameller phase)の形成に導くので、特に有利である考えられる。
【0132】
代表的な脂肪アルコールは、8〜22個、好ましくは16〜20個の炭素原子を含んで成る。適切な脂肪アルコールの例は、セチルアルコール、ステアリルアルコール、およびそれらの混合物である。これらの物質の使用は、それらが本発明の組成物の全般的コンディショニング特性に寄与することにおいても有利である。
【0133】
本発明のコンディショナーにおける脂肪アルコールの量は、組成物に対して0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%であるのが好ましい。カチオン界面活性剤/脂肪アルコールの重量比は、適切には10:1〜1:10、好ましくは4:1〜1:8、最適には1:1〜1:4である。
【0134】
ヘアスタイリングゲル
本発明のヘアトリートメント組成物は、ヘアスタイリングゲルの形態にすることもできる。
【0135】
そのようなヘアスタイリングゲルは、水溶性皮膜形成樹脂を含んで成る。樹脂は、アニオン、ノニオン、両性、またはカチオン樹脂である。特定の樹脂は、ポリビニルピロリドン(PVP)、PVPおよびメチルメタクリレートのコポリマー、PVPおよびビニルアセテート(VA)のコポリマー、ポリビニルアルコール(PVA)、PVAおよびクロトン酸のコポリマー、PVAおよび無水マレイン酸のコポリマー、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルグアールガム、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、PVA/エチルメタクリレート/メタクリル酸ターポリマー、ビニルアセテート/クロトン酸/ビニルネオデカノエートコポリマー、オクチルアクリルアミド/アクリレートコポリマー、ポリ(メチルビニルエーテル/マレイン酸)のモノエチルエステル、およびオクチルアクリルアミド/アクリレート/ブチルアミノエチルメタクリレートコポリマーを包含する。樹脂の混合物も使用することができる。PVP、およびPVPと他のモノマーとのコポリマー、例えば、特に70/30の比率のポリビニルピロリドンとビニルアセテートとのコポリマーが好ましい。
【0136】
皮膜形成樹脂の量は、0.1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%、最適には2〜5重量である。
【0137】
0.1〜約10重量%、好ましくは約0.1〜約1重量%、最も好ましくは約0.3重量%の少量の界面活性剤が、本発明のヘアスタイリングゲルに存在することができる。界面活性剤は、アニオン、ノニオン、またはカチオン乳化剤である。特に好ましいのは、脂肪アルコール、脂肪酸、およびフェノールのような疎水性物質のアルコキシル化によって形成されるノニオン乳化剤である。
【0138】
任意成分
本発明の組成物は、ヘアトリートメント配合物に一般に使用される他の成分を含有することができる。これらの他の成分は、粘度改質剤、防腐剤、着色剤、グリセリンおよびポリプロピレングリコールのようなポリオール、EDTAのようなキレート化剤、酸化防止剤、香料、および日焼け止め剤を包含する。これらの成分はそれぞれ、それの役割を果たすのに有効な量で使用される。一般に、これらの任意成分はそれぞれ、全組成物に対して最高約5重量%の量で含有される。
【0139】
好ましくは、本発明の組成物は、ヘアケアに適切な補助剤も含有する。一般に、そのような成分はそれぞれ、全組成物に対して最高2重量%、好ましくは最高1重量%の量で含有される。
【0140】
適切なヘアケア補助剤は、下記のものを包含する:
(i)天然毛根栄養剤、例えばアミノ酸および糖。適切なアミノ酸の例は、アルギニン、システイン、グルタミン、グルタミン酸、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、セリン、およびバリン、および/またはそれらの先駆物質および誘導体。アミノ酸は、単一で、混合して、またはペプチドの形態、例えば、ジ−およびトリペプチドの形態において、添加することができる。アミノ酸は、ケラチンまたはコラーゲン水解物のようなタンパク質水解物の形態においても添加することができる。適切な糖は、グルコース、デキストロース、およびフラクトースである。これらは、単一で、または、例えば果物抽出物の形態で、添加することができる。本発明の組成物に含有させるのに特に好ましい天然毛根栄養剤の組合せは、イソロイシンおよびグルコースである。特に好ましいアミノ酸栄養剤はアルギニンである。
【0141】
(ii)毛髪繊維有効剤(hair fibre benefit agents)。その例は下記のものである:
毛髪繊維に湿り気を与え、キューティクルの保全性を維持するセラミド。セラミドは、天然源からの抽出によって、または合成セラミドおよび疑似セラミドとして、得ることができる。好ましいセラミドは、QuestからのCeramide IIである。Laboratoires SerobiologiquesからのCeramides LSのようなセラミドの混合物も適切である。
【0142】
本発明を下記の非制限的実施例によってさらに説明する。
【0143】
実施例
実施例1−シャンプー組成物
下記表に示す組成を有するシャンプー組成物を製造した。
【0144】
【表1】
Figure 0004331401
【0145】
前記シャンプー組成物の製造法は下記の通りである:
アガールを95℃において水に溶解して、希アガール溶液を得る。連続的に攪拌しながら、その溶液を25℃に冷却して、剪断ゲルを形成する。このゲルに、エトキシル化ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ココアミドプロピルベタイン、雲母二酸化チタン、ポリジメチルシロキサンミクロエマルジョン、香料、グアールヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノール、ビタミンEアセテート、および大部分の塩化ナトリムを、勢いよく攪拌しながら添加して、良好な分散を確実にする。その混合物を充分に混合した際に(いくらかの時間を要する場合がある)、20rpmで回転する4番スピンドルを取り付けたブルックフィールド粘度計を使用して粘度を測定する。必要であれば追加の塩化ナトリウムを加えて、4500〜6000センチポイズの粘度にする。pHを測定し、必要であればクエン酸および/または水酸化ナトリウムを加えて、4.5〜5.0のpHにする。
【0146】
実施例2−ヘアコンディショナー
下記表に示す配合を有するヘアコンディショナーを製造した。
【0147】
【表2】
Figure 0004331401
【0148】
コンディショナーは、下記の2つの代替的方法によって製造しうる。
【0149】
方法1:
アガールを95℃において水に溶解して、稀アガール溶液を得る。セトリモニウムクロリドおよびセテアリル(cetearyl)アルコールを添加し、充分に攪拌して、それらが溶融し確実に混合する。連続的に攪拌しながら、その溶液を25℃に冷却して、剪断ゲルを形成する。このゲルに、ポリジメチルシロキサンエマルジョン、香料、メチルパラベン、D−グルコース、およびL−イソロイシンを、勢いよく攪拌しながら添加して、良好な分散を確実にする。pHを測定し、必要であればクエン酸を加えて、4.5〜5.0のpHにする。
【0150】
方法2:
実施例1のシャンプー組成物に関して記載した方法を用いて剪断ゲルを形成する。少量の水、セトリモニウムクロリドおよびセテアリルアルコールを一緒に加熱することによって、濃厚コンディショナーを別に製造する。温度が25℃に下がるまで攪拌しながら冷却する。前もって形成した剪断ゲルに、濃厚コンディショナー、ポリジメチルシロキサンエマルジョン、香料、メチルパラベン、D−グルコース、およびL−イソロイシンを、勢いよく攪拌しながら添加して、良好な分散を確実にする。pHを測定し、必要であればクエン酸を添加して、4.5〜5.0のpHにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、回分ベースにおいて剪断ゲル粒子を製造するのに有用なミキサーの断面図である。
【図2】 図2は、連続製造の装置の概略図である。

Claims (9)

  1. ヘアトリートメント組成物であって、該組成物が、
    (i)可逆ゲルを形成しうる少なくとも1種類の天然由来ポリマーであって、該ポリマーが組成物中に剪断ゲル、即ち、ゲル形成が行われている間に、ポリマーを剪断応力に暴露することによって形成された多数の分離ゲル粒子、として存在するポリマー、を含んで成る第一(剪断ゲル)相、および
    (ii)該相に懸濁される第二(懸濁)相
    を含んで成る増粘流体形態を有し、および該組成物が、
    (a)全シャンプー組成物に対して5〜30重量%の界面活性剤、および
    (b)全シャンプー組成物に対して0.02〜0.5重量%のカチオン付着ポリマー
    をさらに含んで成るシャンプー組成物である、ヘアトリートメント組成物。
  2. ヘアトリートメント組成物であって、該組成物が、
    (i)可逆ゲルを形成しうる少なくとも1種類の天然由来ポリマーであって、該ポリマーが組成物中に剪断ゲル、即ち、ゲル形成が行われている間に、ポリマーを剪断応力に暴露することによって形成された多数の分離ゲル粒子、として存在するポリマー、を含んで成る第一(剪断ゲル)相、および
    (ii)該相に懸濁される第二(懸濁)相
    を含んで成る増粘流体形態を有し、および該組成物が、
    (a)全組成物に対して0.05〜5重量%のカチオン界面活性剤、および
    (b)全組成物に対して0.1〜5重量%の脂肪アルコール
    をさらに含んで成るコンディショナーである、ヘアトリートメント組成物。
  3. 天然由来ポリマーが寒天を含んで成る、請求項1又は2に記載のヘアトリートメント組成物。
  4. 第二(懸濁)相が、乳化シリコーンおよびペル−アルカ(エン)イル炭化水素物質から選択されるコンディショニング剤を含んで成る、請求項1〜3のいずれか1項に記載のヘアトリートメント組成物。
  5. 第二(懸濁)相が、ピリジンチオンの重金属塩から選択される固体抗微生物剤を含んで成る、請求項1〜3のいずれか1項に記載のヘアトリートメント組成物。
  6. 第二(懸濁)相が、ポリエチレングリコールジステアレート、エチレングリコールジステアレート、二酸化チタン被覆雲母粒子から選択される真珠光沢剤を含んで成る、請求項1〜3のいずれか1項に記載のヘアトリートメント組成物。
  7. ヘアトリートメント組成物中の懸濁系としての、ゲル形成が行われている間にポリマーを剪断応力に暴露することによって形成された多数の分離ゲル粒子の形態の剪断ゲルの使用。
  8. (i)可逆ゲルを形成しうる少なくとも1種類の天然由来ポリマーであって、該ポリマーが組成物中に剪断ゲル、即ち、ゲル形成が行われている間に、ポリマーを剪断応力に暴露することによって形成された多数の分離ゲル粒子、として存在するポリマー、を含んで成る第一(剪断ゲル)相、および
    (ii)該相に懸濁される第二(懸濁)相
    を含んで成る増粘流体形態を有し、
    (a)全シャンプー組成物に対して5〜30重量%の界面活性剤、および
    (b)全シャンプー組成物に対して0.02〜0.5重量%のカチオン付着ポリマー
    をさらに含んで成るシャンプー組成物である、ヘアトリートメント組成物の製造方法であって、該ポリマーの加熱流動性水溶液を形成し、その溶液をゲル温度に冷却し、冷却の間または冷却後にそれを剪断応力に暴露し、およびゲル温度に冷却した後に、界面活性剤を導入することを含んでなる方法。
  9. (i)可逆ゲルを形成しうる少なくとも1種類の天然由来ポリマーであって、該ポリマーが組成物中に剪断ゲル、即ち、ゲル形成が行われている間に、ポリマーを剪断応力に暴露することによって形成された多数の分離ゲル粒子、として存在するポリマー、を含んで成る第一(剪断ゲル)相、および
    (ii)該相に懸濁される第二(懸濁)相
    を含んで成る増粘流体形態を有し、および該組成物が、
    (a)全組成物に対して0.05〜5重量%のカチオン界面活性剤、および
    (b)全組成物に対して0.1〜5重量%の脂肪アルコール
    をさらに含んで成るコンディショナーである、ヘアトリートメント組成物の製造方法であって、該ポリマーの加熱流動性水溶液を形成し、その溶液をゲル温度に冷却し、冷却の間または冷却後にそれを剪断応力に暴露し、およびゲル温度に冷却した後に、界面活性剤を導入することを含んでなる方法。
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