JP4330295B2 - ペースト塗布方法 - Google Patents
ペースト塗布方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4330295B2 JP4330295B2 JP2001273031A JP2001273031A JP4330295B2 JP 4330295 B2 JP4330295 B2 JP 4330295B2 JP 2001273031 A JP2001273031 A JP 2001273031A JP 2001273031 A JP2001273031 A JP 2001273031A JP 4330295 B2 JP4330295 B2 JP 4330295B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paste
- stirring
- coating
- pump
- die head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Coating Apparatus (AREA)
- Materials For Photolithography (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイヘッドによりペーストを塗布して基板上に塗膜を形成するペースト塗布方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、エクストルージョン式のダイヘッドを使用する塗布装置は、均一な薄膜塗工が可能であることから種々の分野で広く利用されている。このダイヘッドは、液入口からのペーストを幅方向に広がらせるためのマニホールドと、そのマニホールドからペーストが押し出されるスリットとを備えている。そして、液入口から内部に流入したペーストはマニホールド内にて幅方向に広がり、スリットの先端から押し出され、ダイヘッドと所定間隔を保って相対的に移動する基板の表面に塗布(コーティング)されるようになっている。
【0003】
上記したタイプの塗布装置にて塗布を行うに際しては、塗布液であるペーストに対し、粘度が均一であること、ペーストを構成している粒子よりも大きなサイズの異物をペースト中に含まないこと、ペースト中に気泡の混入のないこと等の特性が要求される。すなわち、ペーストの粘度が終始一定でないと、膜厚分布、塗布量が安定しないという問題を生じる。また、ペーストを構成している粒子よりも大きいサイズの異物があったり、ペースト中に気泡があったりすると、塗膜に局所的な欠陥が生じ、塗膜の平坦性が確保できないという問題が生じるからである。
【0004】
このため、例えば、図1に示すような手順によりペーストの調製が行われている。この手順を説明すると次のようである。まず、図1(a)に示すように、攪拌容器1にペースト材料を投入し、攪拌ハネを回転させてペーストPの粘度調整を行う。次に、図1(b)に示すように、ペーストPが入った攪拌容器1を台車2に乗せて塗布用タンク3の傍まで移動し、作業者が攪拌容器1のペーストを汲み取り、塗布用タンク3の上に置いた濾過機4へ投入する。濾過機4に投入されたペーストPは、濾過されて塗布用タンク3へ落ちるが、この時にペースト内に泡が発生する。次いで、図1(c)に示すように、真空ポンプ5により塗布用タンク3内を減圧し、所定時間(例えば12時間程度)放置してペーストの脱泡を行う。このようにして攪拌、濾過、脱泡の各処理を施したペーストをポンプ6により塗布部であるダイヘッドへ移送するのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来は上記したような手順で、塗布液であるペーストに対し、攪拌、濾過、脱泡の各処理を施してから、その調製済みのペーストをダイヘッドに移送して塗布を行うようにしている。しかしながら、ペーストを調製する工程数が多いために手間がかかり、生産性が悪いという問題があった。また、作業者がペーストを濾過機に移し替える作業があるため、塗布用タンクの周囲を汚したり、塗布用タンクへの異物の混入が避けられないという問題点があった。
【0006】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ペーストの粘度が一定で、しかもペースト中に異物や気泡を含まない良好な状態での塗布を、周囲を汚すことなく効率的に行うことができるペースト塗布方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のペースト塗布方法は、ダイヘッドからペーストを吐出して基板上に塗膜を形成する塗布方法であって、攪拌脱泡機にセットした攪拌容器に所定量のペースト材料を投入し、脱泡カバーで蓋をしてから、攪拌ハネを回転させてペーストの粘度調整を行うと同時に、真空ポンプにより攪拌容器内を減圧し、ペーストに対して脱泡処理も併せて行った後、その攪拌容器を専用台車に移載してから、専用台車により塗布ポンプのところまで移動した後、専用台車に乗せたままで攪拌容器を塗布ポンプに接続し、異物除去用フィルターを途中に配設した配管を通してペーストを攪拌容器から直接ダイヘッドに液送しながら塗布を行うようにしたことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の望ましい実施形態を説明する。
【0009】
図2は本発明に係るペースト塗布方法の一例を示す説明図である。
【0010】
本発明の塗布方法では、まず、図2(a)に示すように、攪拌脱泡機にセットした攪拌容器11に所定量のペースト材料を投入し、脱泡カバー12で蓋をしてから、攪拌ハネを回転させてペーストPの粘度調整を行うと同時に、大容量用の真空ポンプ13により攪拌容器11内を減圧し、ペーストPに対して脱泡処理も併せて行う。この攪拌容器11には、底部に取出バルブ11aが取り付けられたタイプのものを使用する。
【0011】
次いで、図2(b)に示すように、ペーストPが入った攪拌容器11を高足タイプの専用台車14に乗せる。この場合、専用台車14は攪拌脱泡機から攪拌容器11を直接受け取るように構成するのが好ましい。例えば、脱泡カバー12から外した攪拌容器11をそのまま下降させ、下方で待機する専用台車14に載せるようにする。
【0012】
このように攪拌容器11を専用台車14に移載してから、図2(c)に示すように、専用台車14をポンプ台車15を跨ぐところまで移動させた後、攪拌容器11を専用台車14に乗せたままで、攪拌容器11の取出バルブ11aとポンプ16の入口16aとの接続を行う。この場合、ジャッキ15aによりポンプ台車15を上昇させ、ポンプ16の入口16aを攪拌容器11の取出バルブ11aに接続する。
【0013】
ポンプ16の出口16bには、ダイヘッド17に繋がる配管18が接続されており、その配管18の途中には異物除去用フィルター19が配設されている。したがって、異物除去用フィルター19を途中に配設した配管18を通してペーストPを攪拌容器11から直接ダイヘッド17に液送しながらペースト塗布を行うことになる。この異物除去用フィルター19としては、絶対濾過精度150μm以下であり、耐圧差が10kgf/cm2 以上のものを使用するのが好ましい。このように、塗布するペーストを攪拌容器11から直接ダイヘッド17に液送するので、準備作業が簡単であり、またペーストの散乱により周囲を汚すこともなくなる。
【0014】
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明によるペースト塗布方法は、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは当然のことである。
【0015】
【発明の効果】
本発明のペースト塗布方法は、ダイヘッドからペーストを吐出して基板上に塗膜を形成する塗布方法であって、攪拌脱泡機にセットした攪拌容器に所定量のペースト材料を投入し、脱泡カバーで蓋をしてから、攪拌ハネを回転させてペーストの粘度調整を行うと同時に、真空ポンプにより攪拌容器内を減圧し、ペーストに対して脱泡処理も併せて行った後、その攪拌容器を専用台車に移載してから、専用台車により塗布ポンプのところまで移動した後、専用台車に乗せたままで攪拌容器を塗布ポンプに接続し、異物除去用フィルターを途中に配設した配管を通してペーストを攪拌容器から直接ダイヘッドに液送しながら塗布を行うようにしたことを特徴としているので、ペーストを移し替える作業がないことから、ペーストの粘度が一定でしかもペースト中に異物や気泡を含まない良好な状態で塗布を効率的に行うことができ、またペーストが散乱して周囲を汚すようなこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のペースト塗布方法の一例を示す説明図である。
【図2】 本発明に係るペースト塗布方法の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
11 攪拌容器
11a 取出バルブ、
12 脱泡カバー
13 真空ポンプ
14 専用台車
15 ポンプ台車
15a ジャッキ
16 ポンプ
16a 入口
16b 出口
17 ダイヘッド
18 配管
19 異物除去用フィルター
Claims (3)
- ダイヘッドからペーストを吐出して基板上に塗膜を形成する塗布方法であって、攪拌脱泡機にセットした攪拌容器に所定量のペースト材料を投入し、脱泡カバーで蓋をしてから、攪拌ハネを回転させてペーストの粘度調整を行うと同時に、真空ポンプにより攪拌容器内を減圧し、ペーストに対して脱泡処理も併せて行った後、その攪拌容器を専用台車に移載してから、専用台車により塗布ポンプのところまで移動した後、専用台車に乗せたままで攪拌容器を塗布ポンプに接続し、異物除去用フィルターを途中に配設した配管を通してペーストを攪拌容器から直接ダイヘッドに液送しながら塗布を行うようにしたことを特徴とするペースト塗布方法。
- 専用台車が、攪拌脱泡機から攪拌容器を直接受け取り可能であることを特徴とする請求項1に記載のペースト塗布方法。
- 異物除去用フィルターの耐圧差が10kgf/cm2 以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のペースト塗布方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001273031A JP4330295B2 (ja) | 2001-09-10 | 2001-09-10 | ペースト塗布方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001273031A JP4330295B2 (ja) | 2001-09-10 | 2001-09-10 | ペースト塗布方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003080149A JP2003080149A (ja) | 2003-03-18 |
JP4330295B2 true JP4330295B2 (ja) | 2009-09-16 |
Family
ID=19098303
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001273031A Expired - Fee Related JP4330295B2 (ja) | 2001-09-10 | 2001-09-10 | ペースト塗布方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4330295B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006015295A (ja) * | 2004-07-05 | 2006-01-19 | Kansai Paint Co Ltd | 塗料供給装置 |
JP5566829B2 (ja) * | 2010-09-16 | 2014-08-06 | 武蔵エンジニアリング株式会社 | 液体自動供給機構およびこれを備える塗布装置 |
-
2001
- 2001-09-10 JP JP2001273031A patent/JP4330295B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003080149A (ja) | 2003-03-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3093790B2 (ja) | 封止・接着剤製品の脱泡・分配方法および装置 | |
DE3145879C2 (de) | Verfahren zur Meniskusbeschichtung eines Gegenstandes | |
JPS58177179A (ja) | ロ−ラもしくは平面帯状材料上に規定しうる液体量を一様に施こす装置 | |
WO2007013881A3 (en) | Selection and deposition of nanoparticles using co2-expanded liquids | |
EP2335896A1 (de) | Vorrichtung zur Aufbereitung einer Kühl- und Spülflüssigkeit | |
JP4330295B2 (ja) | ペースト塗布方法 | |
CN106925492B (zh) | 涂布液回收装置及涂布系统 | |
DE3739649A1 (de) | Verfahren zum abloesen von zellkulturen von mikrotraegern | |
CN101362033A (zh) | 半导体或显示屏制造工艺的试液再循环方法和装置 | |
CN107774015B (zh) | 一种广告宣传用胶水滤泡方法 | |
DE3344404A1 (de) | Verfahren und vorrichtung zur reinigung von kreislauf-fluessigkeiten | |
JPS60166014A (ja) | 濾過装置 | |
CN206794027U (zh) | 一种涂布机涂布转移装置 | |
JP2005000965A (ja) | 離型剤再利用システム | |
JP2001047613A (ja) | グラビア印刷インキ循環系統のインキ循環回収洗浄システム | |
CN209034737U (zh) | 一种涂布胶过滤装置 | |
CN218249626U (zh) | 一种搅拌溶剂罐 | |
JP2002361160A (ja) | 原料塗料の調合方法およびその設備 | |
CN210340277U (zh) | 一种亚麻籽油罐装设备 | |
CN219023558U (zh) | 一种涂布液杂质过滤装置 | |
CN215026460U (zh) | 一种滤纸 | |
CN107596767A (zh) | 一种化工反应罐的物料过滤装置 | |
CN220370523U (zh) | 过滤装置 | |
JPH0418958A (ja) | 塗布装置 | |
CN217015571U (zh) | 一种高粘度涂料过滤机 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060322 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081202 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090218 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090323 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090415 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090527 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090616 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090616 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120626 Year of fee payment: 3 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090323 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120626 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130626 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |