JP4330045B2 - エアカーテン装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、温度差のある出入口に設けた建屋の防熱扉開口部における外気の流通を遮断するエアカーテン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、建屋に使用されている防熱扉の開口空間よりの外気の侵入を遮断する従来型エアカーテン装置は、図7(A)及び(A)のVIIB−VIIB視図である(B)に示すように、建屋の外壁50に接し、その外郭輪郭線51の外側でゴムやビニール等よりなる充填材を介して開閉可能に設けてある防熱扉57、57の外側に空気循環ファン54を含む空気循環路55を内蔵するアーチ状ダクト53を設け、該ダクトの左右脚柱の対向脚柱面53a、53aにより外気遮断流路56を防熱扉の外側に形成させて外気の屋内への侵入を防止するようにしたものである。なお、上記左右の脚柱と防熱扉57、57との間の間隙53b、53bにはゴム、ビニール等により充填し外気の侵入を防ぐ構造としている。
【0003】
上記従来例の場合、図7(B)に見るように防熱扉57、57を左右に開いた時は、前記輪郭線51の外側の点線で囲む開口空間65aが形成され、外気遮断流路56によるエアカーテンが形成されても、防熱扉57を外壁50より吊下げている図3のレール59に邪魔されて躯体外壁50から扉の厚さ分の上部空間は外気の侵入が遮断できない問題点があり、効果が発揮されない。
【0004】
また、従来の上記実施例とは別の構成を持つ提案が実開平5−73436号公報に提案されている。上記提案は、図8(A)及び(A)のVIIIB−VIIIB視図である(B)に見るように、建屋の外壁50に接し、その外郭輪郭線51の外側でゴムやビニール等の隙間充填材を介して左右開閉可能に設けてある防熱扉60、61を設け、該防熱扉60、61内に内蔵する断熱材52により防熱扉閉鎖時の内外断熱を可能の構造としてある防熱扉において、上記左右の防熱扉60、61のそれぞれの左側及び右側にシロッコファン60a、61aを設け、外気を右側より取り入れ防熱扉の外側を還流させ外気遮断流路62を形成させ左側に排出させ、外気遮断のエアカーテンを形成させたものである。
【0005】
上記提案の場合は、建屋の外郭輪郭線51の外側に前記図6同様の点線で囲まれた開口空間65bが形成され、外気遮断流路62によるエアカーテンが形成されても、上記開口空間65bの上部隙間からの外気の屋内侵入を防止できない問題点がある。また、一方向に還流させることから常に外気が吸入されるため、還流温度が高く、漏れた空気との接触で白煙(結露)が生じやすい。また、還流により冷気を流出させることになり、遮断効率を高くすることはできない。また、冷気と暖気が混ざる境界上の床面や扉の接合面には結露する問題がある。
【0006】
上記したように、従来の横方向還流型の場合は、図7、図8に示すように防熱扉57、60、61を吊架して左右開閉させるレール58、滑車59aとを含む吊架部59周辺部位よりの外気侵入の問題がある。
【0007】
一方従来から広く使用されている一方向吹き下ろし型のエアカーテンが図7(C)、及び(C)の断面図(D)に示してある。図に見るように、吹き下ろし型エアカーテン63は躯体50の上部に設けられ、遮断空気流63aが防熱扉64の頭越しに吹き下ろす簡便な方式であるので、一般に広く用いられているが、吹き出し空気の流速が最も低下する床面付近では遮断効率が低下し、庫内から漏れた冷気と庫外空気との接点で白煙が生ずるとともに床面に結露する問題がある。また、吹き下ろし角度が固定であるのでカーテン効果が安定しなく、また、庫内外温度差の大きいときは下部付近での遮断効果は低下し、また、エアカーテンの風量、風速が小さいとカーテンが破られやすい。以上の問題点のため、一方吹き下ろし型エアカーテン装置に冷気漏れ遮断効果を発揮させるには難しい問題点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題点に鑑みなされたもので、上記従来の一方向吹き下ろし型エアカーテン装置に見られた吹き下ろし空気到達点での遮断効率の低下、還流型エアカーテンに見られた冷気漏れに起因する結露の問題を解決し、遮断効率が高く、結露の心配のないエアカーテン装置の提供を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明のエアカーテン装置は、
温度差のある出入口に設けた防熱扉の解放時に、該扉開放により形成される前記出入口開口を遮断流路を形成する遮断空気により建屋内外の空気の流通を遮断するエアカーテン装置において、
前記防熱扉は、建屋外壁と平行な左右方向にスライドして前記出入口を開閉する両開き用の左右の防熱扉であって、前記左右の防熱扉は、該扉同士が閉塞時に当接する各扉の当接部に、前記出入口開口の外気遮断流路を形成する遮断空気の吹き出し口と吸入口とをそれぞれ設けるとともに、前記左右の防熱扉内に前記吹き出し口と吸入口とを結ぶ内部流路を設けるとともに、
前記左右の防熱扉の上方に遮断空気を還流させる循環ファンを内蔵する還流路を設け、前記内部流路及び前記空気吹き出し口、及び吸入口を介した外気遮断流路とにより、遮断空気の空気循環路を形成させ、
更に前記当接面に設けた空気吹き出し口及び吸入口はめくら部を介して上下に分割し、前記内蔵した空気循環ファンにより吸入口より吸入した還流空気を吹き出し口へ吹き出させ遮断流路を形成させることを特徴とする。
【0010】
記発明の構成により、エアカーテンを形成する外気の侵入を遮断する外気遮断流路を建屋の外壁に沿って摺動開閉する防熱扉が閉鎖時に互いに当接する両開き防熱扉の開閉当接面に、その出入口を設ける構成としたため、外気侵入を遮断するエアカーテンを家屋の外郭輪郭線に接近して設けることができ、従来例に見られた外気侵入を許す開口空間を削減ないし排除することができる。
【0011】
本発明は、両開き用の左右の防熱扉は、該左右の防熱扉の当接部位に屋内側に突出させた当接部を設け、前記外気遮断流路の吹き出し口、吸入口を建屋外郭輪郭線より建屋の内側に配設し、外気遮断流路を建屋内に設ける構成にした。
【0012】
記発明の構成により、2面の両開き防熱扉の間に形成される外気遮断流路にファンを内蔵する外部還流路を設けて空気循環路を形成したため、防熱扉の内蔵する断熱材の機能を低下させることなく遮断流路を防熱扉の家屋外壁と接触する側に設けることができ、前記家屋外郭輪郭線と間の開口空間を削減ないし皆無にすることができ、外気侵入を高い効率で遮断できる。また、循環空気の使用により庫内との温度差が少なく白煙の発生及び結露の発生を防止できる。
【0013】
削除
【0014】
記発明の構成により、2面の両開き用防熱扉のそれぞれに空気循環ファン、空気吹き出し口、空気吸気口、前記循環ファンと吸入口との間を結ぶ通路により防熱扉内に空気循環ファンを含む循環空気圧送部を設け、外気遮断流路を空気往路と空気還流路とによりなる外気遮断往復路により構成させたもので、開口空間の下部に冷気遮断流路を形成させ、上部に暖気遮断流路を形成させ効率的外気遮断が出来る。
【0015】
また、本発明のエアカーテン装置は、温度差のある出入口に設けた防熱扉の解放時に、該扉開放により形成される前記出入口開口を遮断流路を形成する遮断空気により建屋内外の空気の流通を遮断するエアカーテン装置において、
前記防熱扉は、建屋外壁と平行な方向にスライドして前記出入口を開閉する片開き用の防熱扉であって、前記片開き扉の閉塞時に、該片開き防熱扉と壁若しくは柱からなる固定部の固定面と当接する防熱扉と固定部との当接面に、前記出入口開口の外気遮断流路を形成する遮断空気の吹き出し口と吸入口とをそれぞれ設けるとともに、前記防熱扉と固定部内に前記吹き出し口と吸入口とを結ぶ内部流路を設けるとともに、
前記防熱扉と固定部の上方に遮断空気を還流させる循環ファンを内蔵する還流路を設け、前記内部流路及び前記空気吹き出し口、及び吸入口を介した外気遮断流路とにより、遮断空気の空気循環路を形成させ、
更に前記当接面に設けた空気吹き出し口及び吸入口はめくら部を介して上下に分割し、前記内蔵した空気循環ファンにより吸入口より吸入した還流空気を吹き出し口へ吹き出させ遮断流路を形成させることを特徴とする。
【0016】
記発明の構成は、前記請求項記載の発明を片開き防熱扉に適用したものである。
【0017】
記のエアカーテン装置においては、吹き出し口に設けるノズル角度はカーテン流を破って漏れようとする冷気の流れを止め押し戻す角度は0°〜20°が必要で、このときの冷気流と接触する境界上で庫内側に斜めに傾斜させた吸入口を設けても良い。
【0018】
また、上記ノズル角度は、可変とし、扉の開き始めより終了までの全領域にわたり遮断効率の向上を図ることが好ましい。
【0019】
記発明の構成は、前記当接面に設けた空気吹き出し口及び吸入口はめくら部を介して上下に分割してあるために、温度差のある出入口に設けた防熱扉の解放時に建屋内外の空気の流通状況は、開口空間の上下により空気の移動状態には変化があり、大きく分けて暖気流入の上部領域と冷気流出の下部領域と内外空気の移動のない中間無風領域に分けることができ、そのため、発明においては上記状況を分析対処し、最も状況に対応した効率的エアカーテンを構成させたもので、中間領域を境界にして下部領域と上部領域に開口空間に露出流路を持つ空気循環路を構成させ、該空気循環路の往路により下部領域に形成させた冷気遮断流路と、復路である還流空気により上部領域に形成させた暖気遮断流路により構成するようにしたものである。
【0020】
また、請求項1記載の発明のエアカーテン装置は、温度差のある出入口に設けた防熱扉の解放時に建屋内外の空気の流通を遮断するエアカーテン装置において、扉開口空間の高さ方向の内外移動量に対応して冷気流出を遮断する吹き出し領域を開口部下部の大半に設定し、暖気流入を遮断する吹き出し領域を残る領域と上部吹き下ろし空間に設定するとともに、2面の両開き防熱扉の一方には還流空気の上部吸入口より循環ファンを経由して下部吹き出し口に向け遮断空気の通路を設け、他の一方には遮断空気の下部吸入口より循環ファンを経由して上部吹き出し口に向け還流空気の通路を配設し、扉の開口部上部には還流空気の一部を下方に向け吹き出す吹き出しノズルを配設して、前記扉の開口空間の下部に下部吹き出し口を介して形成させた冷気遮断流路と、前記開口空間の上部に、還流空気の一部により形成される上部吹き下ろし流と上部吹き出し口を介しての還流空気流とにより形成させた暖気流遮断流路により構成するのがよい。
【0021】
温度差のある出入口に設けた防熱扉の解放時に建屋内外の空気の流通状況は、開口空間の上下により空気の移動状態には変化があり、大きく分けて暖気流入の上部領域と冷気流出の下部領域と内外空気の移動のない中間無風領域に分けることができ、そのため、発明においては上記状況を分析対処し、最も実際の状況に対応した効率的なエアカーテン装置を構成させたものである。即ち、上記発明の構成は、扉開口空間の暖気冷気の出入の流れ方向及び風速の変化は、下部に於いて最大の冷気流出量を示し、高さの変化につれ冷気流出量は暫減し遂には零の無風状態になり、以後天井部に向かって暖気流入量が増大する状態に対応したもので、冷気流出の遮断にはその吹き出し領域を開口部下部の大半に設定するとともに、暖気流入の遮断には吹き出し領域を残る領域と上部よりの吹き下ろし領域に設定するようにしたもので、上記各領域の設定は実験データに基づき決めるようにしてある。
【0022】
そのため、2面の両開き防熱扉の一方の当接端面側には、還流空気の上部吸入口より循環ファンを経由して下部吹き出し口への遮断空気の通路を設け、他の一方の当接端面側には、前記一方側の下部吹き出し口より吹き出した遮断空気を吸入する下部吸入口より循環ファンを経由して上部吹き出し口への還流空気の通路を配設するとともに、扉開口部上部には還流空気の一部を下方の開口空間に吹き出す吹き出しノズルを設けて、扉開口空間の半分以上に冷気遮断流路を形成させ残る半分以下に還流空気による暖気遮断流路を形成させるとともに、扉の開口空間の上側より吹き下ろす暖気遮断流路を併設させて、効率的に冷気と暖気を遮断するエアカーテン装置を構成するようにしたものである。
【0023】
記エアカーテン装置においては、冷気を遮断する床面に近い吹き出し口に設ける吹き出しノズルは庫内の方向に可変とし、上部の暖気を遮断する吹き下ろし口に設けた吹き出しノズルは庫外方向に向け可変として、扉の開き始めより終了までの開閉全域での遮断効率を上げる構造とした方が好ましい。また、吹き出し流の先端は幅方向に広がるため、吸入口は吸入面を斜めに傾斜させ吸入面積の拡大を図るようにすることが望ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載される構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載が無い限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。図1は本発明の第1の実施例の概略の構成を示す斜視図で、図2は図1のII−II視図で、図4は本発明の第2の実施例の概略の構成を示す図である。
【0025】
図1に示すように、本発明の第1の実施例によるエアカーテン装置は、建屋外壁50にゴムやビニール等の隙間充填材を介して気密裡に左右開閉自在とする防熱扉10a、10bにおいて、該防熱扉10a、10bの当接側の内側方向に突出部を持つ当接部20a、20bに外気遮断流路12を形成する遮断空気14の吹き出し口11aと入り口11bとをそれぞれ設け、防熱扉の上部には遮断空気14を還流させる循環ファン13aを内蔵する還流路13を設け、左右の防熱扉10a、10b内でそれぞれ吹き出し口、入り口11a、11bとを結ぶ内部流路16a、16bとを設け、遮断空気14の空気循環路を形成させている。
【0026】
なお、図2に見るように、前記したように、防熱扉10a、10bの当接部位に屋内側に突出させた当接部20a、20bを設け、外気遮断流路12の吹き出し口11a、入り口11bを建屋外郭輪郭線51より建屋の内側に配設し、外気遮断流路12を建屋内に設ける構成にしてある。そのため、従来例に見られた外郭輪郭線51より外側の外気侵入を許す開口空間を皆無とし、外気侵入を防止できる。
【0027】
また、図3(A)、(B)、(C)に示す前記当接部の断面図に見るように、前記外気遮断流路の吹き出し口及び入り口を形成する外気遮断空気14の流路の位置が図の(A)に示す屋内側に配設した場合は、図の(B)(C)の場合に比較し前記開口空間を皆無とするとともに、レール58と滑車59aよりなる吊架部59よりの外気侵入を防止できる。
【0028】
上記のようにして、外気遮断空気14は循環ファン13aを介して防熱扉10aに導入され内部流路16aを介して吹き出し口11aに到り、外気遮断流路12によりエアカーテンを形成する。前記エアカーテンを形成する外気遮断空気は防熱扉10bの入り口11bより該防熱扉10bの内部に導入され、内部流路16bを介して還流路13の循環ファンに還流して空気循環路を形成する。上記空気循環路により、防熱扉に内蔵する断熱材15の機能を外気の影響を受けることなく機能させ、外気遮断空気は建屋内雰囲気空気の状況により冷暖の切り替え使用を可能にすることができる。
【0029】
図4には、本発明の第2の実施例によるエアカーテン装置の概略の構成が示してある。図に示すように、本発明の第2の実施例によるエアカーテンは、図示していない建屋外壁にゴムやビニール等の隙間充填材を介して気密裡に左右開閉自在に設けた2面両開きの防熱扉21、22と、前記防熱扉22の右側上端部に取り付けられ解放状態の防熱扉21の左側上部端部に連通する上部吹き出しダクト28とより構成する。上記防熱扉21は、開閉当接端面の下部には遮断空気吹き出し口26を設け、その上部には還流空気の吸入口24を設け、内蔵した空気循環ファン33により吸入口24より吸入した還流空気を吹き出し口26へ送気吹き出させ冷気遮断流路を形成させ、上記防熱扉22は、開閉当接端面の下部には遮断空気の吸入口27を設け、その上部には還流空気の吹き出し口23を設け、内蔵した空気循環ファン34により吸入口27より吸気した遮断空気を還流空気として吹き出し口23へ還流送気して暖気遮断流路を形成させている。上記上部吹き出しダクト28には、前記還流空気の一部を分割して、上部吹き出し口29より下方に吹き下ろす暖気遮断流路を形成する構成にしてある。
【0030】
なお、上記冷気遮断流路を形成する冷気吹き出し口26の高さ寸法及び遮断吹き出し領域及び暖気遮断流路形成用の吹き出し口23の寸法の設定は、例えば図5に示す実験データ等を参考にして決めている。図5には、冷蔵庫のエアカーテンを作動させないときの冷気と暖気の流れ方向と風量を風速ベクトルで示してある。図に見るように、a、全体の高さをHとすると、床から0.5H以上、上部(開口部上部)から0.3H以上のところは基本的には空気流の流れが小さく流れないところが存在する。b、吹き出しノズルから吹き出した後の広がりは、図示してないが水平、垂直方向にも約10℃程度の広がりを持つ。c、吹き出した後の吸入部付近での風量は約3倍になるが循環ファンは必要風量しか吸入できない。等の現象が見受けられる。
【0031】
即ち、上記事項を参考にした場合、2面両開き防熱扉の開口空間の高さHに対して、例えば、前記防熱扉21側には高さ1/2Hで大なるノズル幅を持つ冷気遮断流路形成用に吹き出し口26を設定し、中間の1/10Hのめくら部25を介してその上部に高さ4/10Hの吸入口24を配設する。ついで、防熱扉22側には、高温側空気を遮断する暖気遮断流路を形成する吹き出し口23を高さ3/10Hの小幅ノズルで構成し、吸入口27を床面より7/10Hの高さに配設するのが好ましい。また、扉の開口幅が2m以上開くものは上部からの暖気遮断流路形成用の上部吹き出しダクトを扉に連動して動くように設け、開口上部より暖気を遮断するのが好ましい。また、吹き出しノズルの角度は、扉の開く幅、庫内の温度差、外部よりの側風の有無によって使用条件に対応するため、可変機構26bを設けることが望ましい。扉端面の扉の厚さに対して吸入口の面積を増加させるため、風向きに対し角度を付けた構造にする。
【0032】
上記設定のもとに全循環風量を決め、各部無駄なく循環させ、冷気漏れの最も大である床面に対しては最大の風量と風速、吹き出し厚さを設定し、上部暖気流入遮断には、余った風量を上部の水平ダクトよりの吹き下ろし遮断流を形成させ、より完全に暖気の侵入を遮断するとともにエアカーテンの膜強化を図るようにしてある。
【0033】
図6には、上記事項を勘案した吹き出し口と吸気口とその間に形成される空気流の態様を示してある。図に見るように、吹き出しノズル26aのノズル角θを庫内の冷気側に傾斜させ、庫内側冷気と庫外側暖気の接触する境界Sが傾斜した吸気口27aの中心に到達するように、前記使用条件に対応して前記角度を可変機構26bを介して調整し、最適角度θを設定することが好ましい。なお、図に見るように吸気口27aの面を傾斜させ、吸気面積を大きく取るようにすることが好ましい。
【0034】
【発明の効果】
上記構成により下記効果を奏する。発明により、外気遮断空気流路を両開き防熱扉の開口空間に設け対向する防熱扉の当接面より外気遮断流路の吹き出し口と吸入口を設けたため、外気侵入の開口空間を殆ど皆無とすることができる。
【0035】
また、発明により、外気遮断空気の循環路を形成することにより外気の影響を受けることなく断熱効果を上げることができる。
【0036】
た、本発明により、2面の防熱扉のそれぞれに空気循環ファン、空気吹き出し口、空気吸気口、前記循環ファンと吸入口との間を結ぶ通路により防熱扉内に空気循環ファンを含む循環空気圧送部を設け、外気遮断流路を空気往路と空気還流路とによりなる外気遮断往復路により構成させたもので、開口空間の下部に冷気遮断流路を形成させ、上部に暖気遮断流路を形成させ効率的外気遮断が出来る。また、遮断空気と冷気との温度差も小さく白煙の発生及び結露の発生も防止できる。
【0037】
また、発明より、扉開口空間の高さ方向の内外移動量に対応して冷気遮断吹き出し量と、暖気遮断吹き出し量、及び暖気遮断吹き下ろし量を適宜最適に設定して、実際の状況に適応した漏れのない丈夫なエアカーテンを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るエアカーテン装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】 図1のII−II視図である。
【図3】 図1の当接部の断面図で外気遮断流路の吹き出し口及び吸入口を形成する外気遮断空気の流路の位置を示す図で、(A)は前記流路を建屋内側に配設した場合を示し、(B)は前記流路を中間位置に配設した場合を示し、(C)は前記流路を外側に配設した場合を示す図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態の概略の構成を示す図である。
【図5】 冷蔵庫における内外空気の移動状況の実験データを示す図である。
【図6】 図1、図4における空気吹き出し口と吸気口とその間に形成される空気流の態様を示す図である。
【図7】 (A)は従来のエアカーテン装置の概略構成を示す正面図で、(B)は(A)のVIIB−VIIB視図である。(C)は従来の吹き下ろし型エアカーテンの正面図で、(D)は(C)の断面図である。
【図8】 (A)は従来のエアカーテン装置の概略構成を示す正面図で、(B)は(A)のVIIIB−VIIIB視図である。
【図9】 防熱扉の吊架部の構造を示す図である。
【符号の説明】
10a、10b、21、22 防熱扉
11a、23、26 吹き出し口
11b、24、27 吸入口
12 外気遮断流路
13 還流路
14 空気
15 断熱材
16a、16b 内部流路
20a、20b 当接部
25 めくら
28 上部吹き出しダクト
29 上部吹き出し口
33、34 空気循環ファン

Claims (4)

  1. 温度差のある出入口に設けた防熱扉の解放時に、該扉開放により形成される前記出入口開口を遮断流路を形成する遮断空気により建屋内外の空気の流通を遮断するエアカーテン装置において、
    前記防熱扉は、建屋外壁と平行な左右方向にスライドして前記出入口を開閉する両開き用の左右の防熱扉であって、前記左右の防熱扉は、該扉同士が閉塞時に当接する各扉の当接部に、前記出入口開口の外気遮断流路を形成する遮断空気の吹き出し口と吸入口とをそれぞれ設けるとともに、前記左右の防熱扉内に前記吹き出し口と吸入口とを結ぶ内部流路を設けるとともに、
    前記左右の防熱扉の上方に遮断空気を還流させる循環ファンを内蔵する還流路を設け、前記内部流路及び前記空気吹き出し口、及び吸入口を介した外気遮断流路とにより、遮断空気の空気循環路を形成させ、
    更に前記当接面に設けた空気吹き出し口及び吸入口はめくら部を介して上下に分割し、前記内蔵した空気循環ファンにより吸入口より吸入した還流空気を吹き出し口へ吹き出させ遮断流路を形成させることを特徴とするエアカーテン装置。
  2. 温度差のある出入口に設けた防熱扉の解放時に、該扉開放により形成される前記出入口開口を遮断流路を形成する遮断空気により建屋内外の空気の流通を遮断するエアカーテン装置において、
    前記防熱扉は、建屋外壁と平行な方向にスライドして前記出入口を開閉する片開き用の防熱扉であって、前記片開き扉の閉塞時に、該片開き防熱扉と壁若しくは柱からなる固定部の固定面と当接する防熱扉と固定部との当接面に、前記出入口開口の外気遮断流路を形成する遮断空気の吹き出し口と吸入口とをそれぞれ設けるとともに、前記防熱扉と固定部内に前記吹き出し口と吸入口とを結ぶ内部流路を設けるとともに、
    前記防熱扉と固定部の上方に遮断空気を還流させる循環ファンを内蔵する還流路を設け、前記内部流路及び前記空気吹き出し口、及び吸入口を介した外気遮断流路とにより、遮断空気の空気循環路を形成させ、
    更に前記当接面に設けた空気吹き出し口及び吸入口はめくら部を介して上下に分割し、前記内蔵した空気循環ファンにより吸入口より吸入した還流空気を吹き出し口へ吹き出させ遮断流路を形成させることを特徴とするエアカーテン装置。
  3. 両開き用の左右の防熱扉は、該左右の防熱扉の当接部位に屋内側に突出させた当接部を設け、前記外気遮断流路の吹き出し口、吸入口を建屋外郭輪郭線より建屋の内側に配設し、外気遮断流路を建屋内に設ける構成にしたことを特徴とする請求項1記載のエアカーテン装置。
  4. 2面の両開き用防熱扉のそれぞれに空気循環ファン、空気吹き出し口、空気吸気口、前記循環ファンと吸入口との間を結ぶ通路により防熱扉内に空気循環ファンを含む循環空気圧送部を設け、外気遮断流路を空気往路と空気還流路とによりなる外気遮断往復路により構成させたもので、開口空間の下部に冷気遮断流路を形成させ、上部に暖気遮断流路を形成させたことを特徴とする請求項1記載のエアカーテン装置。
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