JP4329052B2 - 大型遊技装置の前カバー部材 - Google Patents
大型遊技装置の前カバー部材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4329052B2 JP4329052B2 JP37551099A JP37551099A JP4329052B2 JP 4329052 B2 JP4329052 B2 JP 4329052B2 JP 37551099 A JP37551099 A JP 37551099A JP 37551099 A JP37551099 A JP 37551099A JP 4329052 B2 JP4329052 B2 JP 4329052B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- symbol
- display
- cover member
- see
- front cover
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Pinball Game Machines (AREA)
- Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、大型遊技装置の前カバー部材に関し、更に詳しくは、例えば遊技盤に構成された遊技領域内でパチンコゲームを展開し得るパチンコ機に用いられる大型遊技装置において、該遊技装置の前側に位置して遊技領域へ臨むようになる前カバー部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の遊技機の代表例として、従来から知られているパチンコ機において、遊技中に発生される毎回の始動および停止を含む変動制御条件に基づいて図柄組合わせゲームを展開して、特別遊技状態に係る権利とされる組合わせ入賞条件を成立表示することのできる大型遊技装置として、ドラム形式やベルト形式と称されている各種の図柄可変表示装置が採用されている。このうち、例えばドラム形式の図柄可変表示装置では、対象のパチンコ機によってサイズや変動制御条件等に差異があっても、その基本的な形態として、図柄表示体として合成樹脂成形された平プーリ形の図柄ドラム(ドラムの素地である回転体の外周に色彩区分された、例えば数字、アルファベット文字、その他の図形やマーク等の各種多様な識別用の図柄を配置したもの)と、該図柄ドラムの回転駆動手段(一般にステッピングモータ)と、停止表示される各図柄用の位置決め検出手段および照明手段等を含めて1基毎に図柄表示ユニット化される。そして、この図柄表示ユニットが、1つのドラムケース内に複数基(通常では左列、中列、右列の3基)を組単位として並列セットされている。
【0003】
このような図柄可変表示装置は、例えば遊技盤の裏面に組付けて固定することにより、該遊技盤前面の中央に組付けた大型装飾部品に開口形成された透視窓状の可視表示部分に対し、前記各図柄表示ユニットの各図柄ドラムを臨ませた状態に固定される。前記図柄可変表示装置と可視表示部分との間には、前記図柄ドラムの図柄を透視し得る透明樹脂製の前カバー部材が装着されており、パチンコゲーム中に発生した始動信号入力条件により表示制御装置から発生される制御出力に基いて各列の図柄表示ユニットの図柄ドラムが設定時間条件で回転・停止し、各図柄を入賞ライン上に透視表示するよう構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記図柄可変表示装置においては、前記図柄ドラムを大型化すると共に可視表示部分の開口領域を拡大化し、更には前記前カバー部材の透視面を各図柄ドラムの外周形状に沿った前向きの凸円弧形に膨出成形して各図柄ドラムを可能な限りパチンコ機の前面側(遊技者側)へ臨ませることで、視覚的な図柄表示効果を高めて遊技者の注意を引き付け得る工夫が施されている。しかるに、凸円弧形に形成された前記前カバー部材は、可視表示部分の拡大化により大きく湾曲しているにも拘らず、肉厚が小さくて強度不足を招来する不都合があった。しかも、3基の図柄表示ユニットにおける各図柄ドラムが適宜の間隔をおいて透視面に臨んでいるうえに、各図柄ドラムが駆動基盤よりも前側へ延出しているため、各ドラム同士の隙間から図柄可変表示装置の装置内部が透視できてしまい、美観を損ねると共に質感低下を招来する問題もあった。更には、前記照明手段により可視表示部分を照明するようになっているものの、入賞ラインに停止した図柄と該ライン以外に停止した図柄との表示の差別化が図られていないため、入賞ライン以外で揃った図柄を大当たりと誤認してしまう不都合も指摘されていた。すなわち、この種のパチンコ機では、可視表示部分の拡大化を図ったとしても図柄表示効果を好適に高めることができず、図柄表示態様のグレードアップやゲーム全体の興趣の向上を図ることができなくなっている現状にあった。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、前述した従来の技術に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、可視表示部分に臨む前カバー部材に各種工夫を施すことにより、図柄表示態様のグレードアップやゲーム全体の興趣の向上を図り得るようにした大型遊技装置の前カバー部材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、本発明に係る大型遊技装置の前カバー部材は、図柄組合わせゲームを展開する遊技機の遊技盤裏側に組付けた大型遊技装置の前側と、該遊技盤前側に開設した可視表示部分との間に位置し、前記大型遊技装置内に並列セットした複数の図柄表示体の図柄を前記可視表示部分へ透視表示する前カバー部材であって、
前記前カバー部材は、
前記各図柄表示体の外周面に沿って凸円弧形に膨出形成され、前記可視表示部分の開口領域内に臨んで機前側へ突出した透視部と、
前記透視部の裏側に形成され、該透視部裏側に臨む各図柄表示体の間に位置する区画壁部と、
前記透視部の左右側端に形成され、該透視部裏側に臨む左端および右端の図柄表示体の側方に位置する側壁部とから構成したことを特徴とする。
【0007】
【作用】
前カバー部材は、凸円弧形かつレンズ状に形成された透視部が可視表示部分内へ突出するようになっており、また透視部の左右側端に側壁部が形成されると共に裏側に区画壁部が一体的に形成されているので、変形したり図柄表示体の回転駆動によりビビリ振動等が起こることがない。そして側壁部は、光拡散性に優れると共に透視性に劣るように設定されているので、該側壁部に隣接した図柄表示体の図柄に対する照明手段の照射光を積極的に外方へ拡散して照明効果を高めると共に、この側壁部を通して大型遊技装置の内部を透視することができない。また前記区画壁部は、光透過を許容すると共に透視性に劣るように設定されているので、当該区画壁部に隣接した図柄表示体の図柄に対する照明手段の照射光が隣接する側へ透過されると共に、この区画壁部を通して大型遊技装置の内部を透視することができない。そして、入賞ラインに停止した図柄を明瞭に拡大表示すると共に、入賞ライン以外に停止した図柄は不明瞭に表示されるので、入賞ライン以外に大当たり図柄が整列したとしても、遊技者がこれを「大当たり」と誤認してしまうことがない。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る大型遊技装置の前カバー部材について、好適な実施例を挙げて添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、本実施例に係る大型遊技装置としては、ドラム式の図柄可変表示装置(単に図柄装置とも略称する)を例に挙げて、パチンコ機に配設されるものとして説明する。
【0009】
(パチンコ機)
そこで、先ず本実施例の図柄可変表示装置が実施されるパチンコ機について、図2および図3を参照して要約説明する。本実施例のパチンコ機Pは、その基本的な概略構成として、外枠Aの開口前面側に対して前枠Bが、連結支持手段および施錠手段を利用して着脱および開放可能に組付けられている。そして前枠Bの内外部分に、横開き式のガラス扉Dを組付けた窓枠Cと、ガラス扉Dの下部において窓枠Cに対して着脱および開放可能に組付けられる開閉セット板の前側にセットされた上球皿Eおよび後側にセットされた電動式の球送り装置(図示せず)と、下段に位置する下球皿Fおよび打球発射装置Hと、後側に位置する機構セット盤G等が夫々装備されている一方、前枠B後側の収容枠体の正面内部に所要の遊技領域Iを構成した遊技盤Jが着脱交換可能にセットされる。
【0010】
(遊技盤)
前記遊技盤Jは、図4に示すように、略円形状に湾曲形成したレール10により囲まれた遊技領域Iの前側において、縦央やや下部に配設されてセーフ球をスイッチで検出し得る始動入賞具11と、この始動入賞具11の直上方に配置され、後述する図柄可変表示装置(大型遊技装置)Kに組付けた透視表示体(前カバー部材)20が整合すると共に内壁面をメッキ処理した可視表示部分67を形成した大型装飾部品Nと、風車とも称されて遊技球用の流下方向を任意に変向する電飾案内車12および普通案内車13と、始動入賞具11の直下方に設置された前記大型電動式の入賞装置Lと、遊技状態に応じて照射パターンが変更制御される電飾装置14等を備えている。また遊技盤Jの後側には、図3に示すように、セーフ球を機構セット盤G側に通出案内させるセーフ球案内部材15が装着されている。そして、このセーフ球案内部材15には、該案内部材15に開設した透視窓部15aの後側に合わせて図柄可変表示装置Kが装備セットされる。なお、図4中の符号16はアウト口を示す。
【0011】
前記始動入賞具11内に配設された図示しないスイッチは、各セーフ球の検出毎に図柄可変表示装置Kを1回ずつ作動スタートさせるための始動入力手段として利用される。また前記入賞装置Lは、図柄可変表示装置Kの大当り成立時に対する特別遊技状態として、開成作動条件が付与される大型の入賞装置であって、図4に示されるように、特別入賞口17に対設された扉状の開閉板18が、後側の電磁ソレノイドに係る設定駆動条件に基づいて、通常の閉鎖状態から開放状態に変化されるようになっている。そして、特別入賞口17の後側内部にセーフ球用のカウントスイッチと、開放作動継続用の特別スイッチ(Vスイッチ)が組込まれている(何れも図示せず)。なお、入賞装置Lの左右両側に普通入賞口19,19が設けられている。
【0012】
(図柄可変表示装置)
実施例に係るドラム式の図柄可変表示装置Kは、前記遊技盤Jの後側にセットされるセーフ球案内部材15に装備される前提にあって、基本的な構成として図1に示すように、セーフ球案内部材15の後面側に装着セットされて前記大型装飾部品Nの可視表示部分67に臨む透視表示体20と、この透視表示体20の後面側に装着される収容箱体21内に並列収容セットされる複数基(図示3基)の図柄表示ユニットUと、収納箱体21に対して後面側から装着されて透視表示体20との間で該収容箱体21を挟持する金属枠22と、夫々の図柄表示ユニットUに係る所要の入出力制御をなし得る表示制御装置(制御装置)Mとを備え、全体が前後方向へ組付け結合されて単一ユニットとして構成されている。そして、パチンコゲーム中に発生した始動信号入力条件により、前記表示制御装置Mから発生される制御出力に基いて、各列の図柄表示ユニットUの図柄ドラム33(後述)が設定時間条件で回転・停止されて、各図柄を遊技盤Jの前面の入賞ライン上に表示し得るようになっている。
【0013】
そこで、実施例の図柄可変表示装置Kにおける前記各構成部材毎について説明する。
【0014】
(透視表示体について)
前カバー部材としての前記透視表示体20は、装置自体の前位置決め部材としても機能するものであって、図7および図13〜図15に示すように、透明合成樹脂材により後側に開放する箱蓋形に形成されると共に、その中央部には、前向きの凸円弧形に膨出して蒲鉾状を呈するレンズ兼用の透視部23が形成されている。この透視部23の裏側は、該透視部23に一体的に形成された側壁部68a,68bおよび区画壁部69,69により横方向へ3分割されており、これにより該透視部23に左、中、右の3列の表示窓24が区画形成されている。そして透視部23は、可視表示部分67に臨む部分の肉厚を適宜大きくすると共に表面を湾曲成形することにより図柄Sを拡大透視表示するレンズ機能を有している一方(図16(a))、各区画壁部69,69が所謂「補強リブ」として機能することにより剛性が高められており、押圧による変形や図柄表示ユニットUの駆動によるビビリ振動等が好適に防止される。
【0015】
そして前記各表示窓24では、上下中央部に水平の入賞ラインが設定されることを前提としたもとで、この入賞ラインに停止する図柄Sを透過表示する部分を表示領域24aとして透明に形成する一方、該表示領域24aを外れた上方および下方を非表示領域24bとして「すりガラス」状の不透明に形成し、入賞ライン(表示領域24a)に停止した図柄Sは明瞭に表示されると共に、上下の非表示領域24bに停止した図柄Sは不明瞭に表示されるようになっている(図16(b))。また、前記各側壁部68a,68bは、その内側全面に水平前後方向へ延在する多数の凸部70が形成された凹凸状を呈して光拡散性に優れると共に透視性に劣るように設定され、左側および右側に位置する各図柄表示ユニットU,Uにおける照明具78からの照射光を外部へ積極的に拡散させて照明効果の向上を図ると共に、当該ユニットU,U内部の透視は不能となっている。更に、前記各区画壁部69,69は、その両側面全面が「すりガラス」状の不透明に形成され、各図柄表示ユニットUにおける照明具78からの照射光の側方への透過を許容するが、各図柄表示ユニットU内部の透視は不能となっている。
【0016】
また図13に示すように、前記透視表示体20の上下内周面の所要位置に複数のボス28が形成され、各ボス28には後側に開放するネジ孔28aが形成される。そして、該ネジ孔28aに螺挿されるネジ(図示せず)を介して、前記金属枠22が透視表示体20に位置決め固定されるよう構成される。一方、前記透視部23の上下隣接部には、後述する各図柄表示ユニットUにおける駆動基盤31の位置決めおよび挟持を図る支持ガイド片71が横方向に離間して3個ずつ形成されており、上下に対向する一対の各支持ガイド片71,71が1枚の駆動基盤31に対応するようになっている。なお、夫々の支持ガイド片71,71に固定された駆動基盤31の前端は、図7および図15に示すように、前記区画壁部69,69または側壁部68aに夫々整合するようになっている。更に、前記透視部23の外周隣接部には、前記収容箱体21における前ケース29の位置決めを図る枠状突片72が形成されている。なお、この枠状突片72の側部内方には、該突片72に整合した前記前ケース29の内側への変形を規制する変形規制ボス73が突設されている。
【0017】
また透視表示体20の左右の側縁部には、ピン孔25aおよび装着孔25bを有する連結支片25が夫々形成される一方、該表示体20の下縁部にはピン孔75を有する支持片74が形成され、各連結支片25の装着孔25bには固定部材76を利用して施錠具26が予め回動可能に装着されるようになっている。なお、前記セーフ球案内部材15には、前記透視窓口15aの左右両側に、後方に突出するピン27aおよび連結孔27bを形成した支持部27が夫々形成されていると共に、該透視窓口15aの下側にピン77が形成されており、透視表示体20の各連結支片25のピン孔25aに対応するピン27aを嵌挿すると共に前記ピン孔75に対応するピン77を嵌挿し、このもとで施錠具26を対応する連結孔27bに係着することで、透視表示体20はセーフ球案内部材15に連結状態で施錠されるようになっている。なお、このように構成された透視表示体20は、図柄可変表示装置Kの全重量を支えるために、所要位置に複数の補強リブを設けて剛性向上が図られている。
【0018】
(収容箱体について)
前記収容箱体21は、図8,図9および図14に示す如く、前後に開放する角筒状の前ケース29と、該前ケース29と同一外形寸法で前方に開放する箱状の後ケース30とからなり、前ケース29の後端と後ケース30の前端とを対向当接することで、前記3基の図柄表示ユニットUを収容セットするための前方に開放する収容室が内部画成される。そして、前ケース29の前部を、前記透視表示体20の後面側に形成した前記枠状突片72に嵌合位置決めすることで(図7,図14参照)、前開口部が前記透視部23に整合されるようになっている。このとき、前ケース29の両側壁部は、図15に示すように、前記枠状突片72および前記変形規制ボス73により内外両側から係止保持されており、殊に内側への弾性変形が規制されている。
【0019】
前記前ケース29の下枠材29aにおける後端部には、幅方向に離間して3つの前切欠29bが後側に開放するよう形成される。また後ケース30の下枠材30aにおける前端部には、前ケース29の各前切欠29bと対応する位置に、前側に開放する後切欠30bが夫々形成され、前後のケース29,30を対向当接した状態で、両切欠29b,30bにより逃し口が下方に開口するよう構成される(図7参照)。
【0020】
(図柄表示ユニット)
前記各図柄表示ユニットUは、図8,図9および図14に示す如く、矩形状の駆動基盤31と、この基盤31中央部に装着されたステッピングモータ32で回転制御されてリム部外周に複数個の前記図柄S(図16)を形成した表示手段としての図柄ドラム33と、入賞ライン上に停止した前記図柄Sを内側から照明する照射ランプ79,79を有する照明具78と、図柄ドラム33の各図柄の位置検出の基準となるインデックス80を検出する光電センサ形式の検出具81とから構成されている。また各駆動基盤31の下端後部に、下方に突出する位置決め突片34が形成され、該突片34のモータ装着面側に、コネクタ35が接続口35aを側方に向く横向き(駆動基盤31に対する直交する向き)とした姿勢で配設されている。そして各図柄表示ユニットUは、位置決め突片34が前記収容箱体21における前後のケース29,30の切欠29b,30bに嵌挿されたもとで、収容室内において各図柄表示ユニットUが互いに等間隔で整列保持される。なお、収容箱体21の逃し口から下方に突出する位置決め突片34に配設されるコネクタ35は、前記表示制御装置Mのコネクタ52(後述)に対してハーネス36を介して接続できるようになっている。
【0021】
(金属枠について)
前記金属枠22は、図8および図9に示す如く、矩形状に形成された本体板37の上端部に、前方に向けて水平に延出する上板38が形成されると共に、本体板37の下端部には、幅方向に離間して複数(実施例では3枚)の下板39が前方に向けて水平に延出するよう形成される。そして、前記収容箱体21に対して金属枠22は、収容箱体21における後ケース30の後面に本体板37を対向当接すると共に、上板38と下板39とで前後のケース29,30を上下から挟持する状態で装着される。なお、各下板39は、収容箱体21の下面に形成される各逃し口から下方に突出するコネクタ35とは干渉しない位置に設けられる。
【0022】
前記上板38の前端部には、幅方向に離間して複数(実施例では2つ)の当接片38aが上方に向けて略直角に折曲形成されると共に、前記各下板39の前端部には、下方に向けて当接片39aが略直角に折曲形成されており、各当接片38a,39aは、前記収容箱体21に金属枠22を装着した状態で、前記透視表示体20に形成された対応のボス28の後端に当接するよう設定される。また上下に位置する各当接片38a,39aにはスリット38b,39bが形成され、各スリット38b,39bに後側から挿通されたネジを対応のネジ孔28aに螺挿することで、当該金属枠22が透視表示体20に位置決め固定される。すなわち、前記前後のケース29,30に分割されている収容箱体21は、透視表示体20と金属枠22とにより挟持された状態で位置決めされている。
【0023】
前記上板38における左右の側端部には、上方に向けて略直角に折曲された支持片40が夫々形成される。また、本体板37の左右の両側端部における一方の対角近傍に、後方に延出するT字状の第1位置決め片41が夫々形成されると共に、他方の対角近傍には後方に延出する第2位置決め片42が夫々形成される。そして、これら4つの位置決め片41,41,42,42および前記一対の支持片40,40により、前記表示制御装置Mを好適に支持するよう構成される。更に、上板38の前端部には、前記両当接片38a,38aの間に、ネジ孔43aが形成された取付片43が上方に向けて所要長さで延在するよう略直角に折曲形成され、該取付片43を介して表示制御装置Mがネジ止めされるようになっている(図6参照)。なお、本体板37における左右の側端部には、前記後ケース30を幅方向両側から挟持する挟持片37aが夫々形成されている。
【0024】
(表示制御装置)
前記表示制御装置Mは、前記図柄表示ユニットUに関する各種電子部品が実装される表示制御基板(制御基板)44と、該基板44を収容する基板ケース45とから基本的に構成される。表示制御基板44は、図10および図11に示す如く、前記収容箱体21の上面側に位置する第1基板部46と、収容箱体21の後面側に位置する第2基板部47とから構成され、全体としてL字型を呈している。所要の回路パターンが形成された第1基板部46には、大型であったり、重量が大きかったり、発熱あるいはノイズの発生原因となる、放熱板を備えたトランスやレギュレータ等の電源部品48やコンデンサ49等の大型部品(電子部品)が実装される。また第1基板部46の四隅には、後述する第1ケース体54に突設したボス57に対応する通孔46aが夫々形成されている。
【0025】
これに対して所要の回路パターンが形成された第2基板部47には、小型部品(電子部品)であるCPU50やIC51等が実装され、表示制御装置自体の前後方向の厚み寸法を小さくし得るよう構成される(図5,図7参照)。また第2基板部47の後面(配設面)には、前記各図柄表示ユニットUに対するコネクタ52が、その接続口52aを下向きとした姿勢(接続口が制御基板の配設面に沿う方向に向けて開口する姿勢)で下端部に配設されると共に、該第2基板部47の左側部(図10において)には、図示しない主制御装置に対するコネクタ53が、その接続口53aを側方に向けた姿勢(接続口が制御基板の配設面に沿う方向に向けて開口する姿勢)で配設してある。なお、第2基板部47の四隅に、後述する第2ケース体55に突設したボス62に対応する通孔47aが夫々形成されている。
【0026】
前記表示制御基板44が収容される基板ケース45は、透明合成樹脂材によりL字型に形成された第1ケース体54と、同じく透明合成樹脂材により該第1ケース体54と整合し得るL字型の箱枠形に形成された第2ケース体55とから構成され、両ケース体54,55を組付けることにより内部画成された収容室56に、表示制御基板44が収容されるようになっている(図7参照)。
【0027】
前記第1ケース体54の水平な上板54aの上面には、ネジ孔57aを形成したボス57が四隅に突設され、前記表示制御基板44の第1基板部46は、前記各通孔46aを対応するボス57と一致させた状態で載置され、図示しないネジを上方からネジ孔57aに螺挿することでネジ止めされる。また第1ケース体54の垂直な本体板54bの後面には、ネジ孔58aを形成したボス58が四隅に突設され、前記表示制御基板44の第2基板部47は、前記各通孔47aを対応するボス58と一致させた状態で位置決めされ、図示しないネジを第2ケース体55の後方からネジ孔58aに螺挿することでネジ止めされる。
【0028】
なお、前記第1ケース体54における上板54aの前端部(基板ケースの上部)には、所定高さで上方に立上がる立上がり壁59が形成され、該壁59には多数個の放熱孔59aが形成されている。また、立上がり壁59の幅方向の略中央に、所定長さの凹部59bが形成されると共に、該壁59の後面には、幅方向に離間して一対の位置決め用の突起60,60が形成されている。
【0029】
前記第2ケース体55は、前述したようにL字型の箱枠形に形成されたものであって、略水平な上板55aの前端部に、上方に向けて所定高さで立上がる立上がり壁61が形成される。この立上がり壁61には、前方に突出する所定幅寸法の凸部61aが形成され、該凸部61aを前記第1ケース体54の立上がり壁59における凹部59bに嵌合して位置決めするよう構成される。また立上がり壁61の幅方向略中央に通孔61bが形成され、図6に示す如く、該通孔61bに後方から挿通したネジ66を、前記金属枠22の取付片43のネジ孔43aに螺挿することで、当該の表示制御装置Mが金属枠22、すなわち収容箱体21の後側に配設固定されるようになっている。なお、上板55aの幅方向両端縁から垂下する上部側板55b,55bは、第2ケース体55を第1ケース体54に組付けた状態で、その内面が第1ケース体54の突起60,60に当接することで位置決めされる。
【0030】
前記第2ケース体55の垂直な本体板55cの前面には、前記第1ケース体54に位置決めされた第2基板部47の各通孔47aと対応する位置に、所定長さのボス62が夫々突設され、該ボス62が第2基板部47に当接している。またボス62には通孔62aが形成され、該通孔62aに後側から挿通したネジを、前記第1ケース体54のボス58に形成したネジ孔58aに螺挿することで、当該の第2ケース体55は第1ケース体54に配設固定される。なお、第2ケース体55における本体板55cの上部に、多数個の放熱孔55dが形成されている。
【0031】
前記第2ケース体55の下部には、図7および図12に示す如く、前記第2基板部47に配設された各図柄表示ユニットUに対する各コネクタ52と対応する位置に、該コネクタ52の裏面側を覆って下方に開口する下保護凹部63が夫々形成される。また同様に第2ケース体55の左側部には、第2基板部47に配設された主制御装置に対するコネクタ53と対応する位置に、該コネクタ53の裏面側を覆って側方に開口する側保護凹部64が形成されている。
【0032】
前記第2ケース体55における本体板55cの幅方向両端縁から前方に延出する下部側板55e,55eの外面には、前記金属枠22に形成されたT字形の各第1位置決め片41と対応する位置に、上下に離間する一対の爪片65,65が突設され、両爪片65,65の間に第1位置決め片41が係合することで、金属枠22に対する表示制御装置Mの確実な位置決めが行なわれる。
【0033】
【実施例の作用】
次に、本実施例に係る図柄可変表示装置の作用につき説明する。前記図柄可変表示装置Kでは、図14に示すように、前記透視表示体20の後面側に形成した枠状突片72に、収容箱体21の前ケース29を嵌合位置決めした後、この前ケース29に対して各図柄表示ユニットUを、駆動基盤31の位置決め突片34が前切欠29bに嵌挿される状態で組付けセットする。この際に、各図柄表示ユニットUにおける駆動基盤31の上部前端および下部前端を、前記透視表示体20の後面側に形成した支持ガイド片71,71に嵌合することで、該基盤31の前側の位置決めおよび保持がなされる。3基の図柄表示ユニットUが組付けられた前ケース29に対し、前記後ケース30を、各後切欠30bに対応する駆動基盤31の位置決め突片34を嵌挿した状態でセットする。これにより、3基の図柄表示ユニットUは、前後のケース29,30により画成される収容室内に位置決め状態で収容される(図7,図15参照)。このとき、各図柄表示ユニットUの図柄ドラム33は、透視表示体20における対応の表示窓24に臨んでいると共に、駆動基盤31は該透視表示体20に形成した区画壁部69,69または側壁部68aの後端に密着的に整合している。これにより、各図柄表示ユニットUにおける駆動基盤31から延出している図柄ドラム33同士の間に区画壁部69が臨んで該図柄ドラム33に隣接していると共に、正面左端の図柄ドラム33の側方に側壁部68aが隣接し、正面右端の図柄ドラム33の側方に側壁部68bが隣接している。なお、位置決め突片34に配設されているコネクタ35は、収容箱体21の後部側の下方において、側方に接続口35aを向けた姿勢で臨む。
【0034】
前記収容箱体21に対し、前記金属枠22を後側から装着し、上下の当接片38a,39aのスリット38b,39bに後側から挿通したネジを、前記透視表示体20の対応するネジ孔28a,28aに螺挿することで、収容箱体21は透視表示体20と金属枠22とで前後から挟持された状態で位置決めされる。なお、金属枠22の幅方向に離間する一対の挟持片37a,37aが、後ケース30の幅方向両側面に当接することで幅方向の位置決めがなされる。
【0035】
前記表示制御装置Mに関しては、前記基板ケース45における第1ケース体54の上板54aに、トランスやレギュレータ等の電源部品48やコンデンサ49等の大型部品が実装されている第1基板部46をネジ止め固定する。また、本体板54bに対してCPU50、IC51およびコネクタ52,53等の小型部品が実装されている第2基板部47を位置決めしたもとで、第1ケース体54に対して第2ケース体55を、前記凹部59bや突起60に対して対応する凸部61aや上部側板55bを係合当接することで位置決めした状態で組付ける。そして、第2ケース体55の本体板55cに形成した各通孔62aに後側から挿通したネジを、第1ケース体54の対応するネジ孔58aに螺挿することで、第1基板部46と第2基板部47とからなる表示制御基板44を収容した状態で両ケース体54,55が組付け固定される。なお、第2基板部47は、第1ケース体54のボス58と第2ケース体55のボス62とで四隅が前後から挟持された状態で位置決めされる。また、前記第2基板部47に配設されている各コネクタ52,53は、第2ケース体55に設けられている対応する保護凹部63,64により接続口52a,53aを除く部分が覆われる(図7参照)。
【0036】
前述したように組立てられた表示制御装置Mは、図7に示す如く、第1ケース体54の上板54aを金属枠22の上板38に載置すると共に、第1ケース54の本体板54bを金属枠22の本体板37の後面に当接した状態で位置決め載置される。このとき、基板ケース45の幅方向の両側部(上部側板55bや下部側板55e)が、金属枠22の前記支持片40,40や第2位置決め片42,42で挟持される。また金属枠22の各第1位置決め片41が、基板ケース45の爪片65,65に係合し、金属枠22に対して表示制御装置Mは確実に位置決めされる。そして、前記第2ケース体55に形成した通孔61bに後側から挿通したネジ66を、前記金属枠22の取付片43に形成したネジ孔43aに螺挿することで、当該の表示制御装置Mは金属枠22、すなわち収容箱体21の後側に配設固定される。
【0037】
前記表示制御装置Mにおいては、前記各図柄表示ユニットUのコネクタ35と、前記第2基板部47の対応するコネクタ52とがハーネス36を介して夫々接続される。
【0038】
このようにして組立てられた実施例の図柄可変表示装置Kでは、前述したように、前記収容箱体21の前側開口部に透視表示体20が予め組付けられた状態で単一のユニットとして取扱うことができる。しかも、収容箱体21の前側開口部が透視表示体20で覆蓋されているので、組立完了後の保管時や運搬時に該箱体21内への塵埃やゴミ等の異物の侵入が好適に回避されて図柄表示ユニットUの誤作動や故障発生も好適に防止される一方、各図柄ドラム33が露出しないので該ドラム33の損傷や破損も防止される。また透視表示体20の裏面側に、収容箱体21における前ケース29の位置決め用の枠状突片72と、各図柄表示ユニットUにおける駆動基盤31の位置決めおよび保持用の支持ガイド片71を形成してあるので、該透視表示体20に対する各図柄表示ユニットUおよび前ケース29の位置決めが極めて簡単かつ容易に行ない得る。しかも、透視表示体20に整合した前ケース29は、前記変形規制ボス73により内外両側から係止保持されており、殊に内側への弾性変形が規制される(図15)。
【0039】
また前記透視表示体20に関しては、透視部23の裏側に前記区画壁部69,69が設けてあると共に、該透視部23の肉厚を大きく設定してあるので、例えば組立てられた実施例の図柄可変表示装置Kを、該透視表示体20を下向きにして床等に載置したとしても、該透視部23の変形が好適に防止される。勿論、前記透視部23を指先等で押圧したとしても、該透視部23が変形することがない。従って、透視部23の変形により、内挿された各図柄表示ユニットUの図柄ドラム33の損傷や破損等が好適に防止できる。
【0040】
そして、前述のようにユニット化された図柄可変表示装置Kは、前記透視表示体20の各連結支片25に形成されたピン孔25aに、前記セーフ球案内部材15の各支持部27に形成されたピン27aを嵌挿すると共に各支持片74に形成されたピン孔75にピン77を嵌挿することで該透視表示体20を位置決めセットし、このもとで各施錠具26を対応する連結孔27bに係着することで、当該透視表示体20がセーフ球案内部材15の後側に連結状態で施錠される。このとき、透視表示体20全体がセーフ球案内部材15の透視窓口15aから前面側へ臨み、遊技盤Jの前側に装着した大型装飾部品Nの可視表示部分67に、透視部23が裏側から整合する。このように実施例の図柄可変表示装置Kでは、透視表示体20に形成した各ピン孔25a,75に、セーフ球案内部材15に形成したピン27a,77を対応的に位置決め嵌挿するだけで遊技盤Jに対する位置決めが正確かつ迅速に行ない得ると共に、各施錠具26の回動操作だけで簡単に装着固定できる。なお、前記表示制御装置Mの第2基板部47に配設されたコネクタ53は、図示しない主制御装置にハーネスを介して接続される。
【0041】
実施例の図柄可変表示装置Kを実施したパチンコ機Pは、ゲーム中に発射された遊技球が前記始動入賞具11で入賞検出されたことによる始動入力が前記表示制御装置Mに入力されたことに基づいて図柄組合わせゲームが展開され、該図柄可変表示装置Kでの当たり図柄の停止表示結果により「大当たり」発生時には、前記大型入賞装置Lの入球口を開成した特別遊技条件を現出するようになっている。
【0042】
図柄可変表示装置Kの各図柄表示ユニットUでは、図柄変動停止制御における「リーチ」発生時および「大当たり」発生時の各時点および各条件時に対応して、前記表示制御装置Mにより前記照明具78の照射ランプ79,79に対する点滅および点灯等を含む所要の発光制御が実行され、夫々の図柄Sに対する好適な照明がなされる。これにより、入賞ラインに停止した図柄Sが表示窓24に明瞭に浮び上がると共に、各図柄表示ユニットUにおける各照明具78により透視部23全体が照明され、可視表示部分67の全域が明るく照明される。
【0043】
ここで実施例の図柄可変表示装置Kでは、各図柄表示ユニットUにおける駆動基盤31の前側と、透視表示体20における区画壁部69,69または側壁部68aとが隣接している。従って各区画壁部69,69においては、これに隣接するユニットUにおける照明具78の照射ランプ79,79からの照射光を側方へ透過させるので、これにより透視部23の全体領域が均一的に更に明るく照明されて照明効果の向上が期待できる。また、各側壁部68a,68bにおいては、多数の凸部70を設けて光が拡散するようになっているので、左側および右側の図柄表示ユニットU,Uにおける照明具78の照射ランプ79,79からの照射光は、対応の側壁部68a,68bから拡散されながら外方へ照射され、メッキ処理された可視表示部分67の内壁に反射して更なる照明効果の向上が期待できる。なお、各側壁部68a,68bおよび各区画壁部69,69は何れも透視不能に形成されているため、パチンコ機Pの前面側から透視部23を介して各図柄表示ユニットUの内部が透視されない。
【0044】
また実施例の図柄可変表示装置Kでは、透視部23における各表示窓24がレンズ状に形成されている一方(図16(a))、表示領域24aを透明に形成すると共にこれ以外の非表示領域24bを不透明に形成してあるので、入賞ラインに停止した図柄Sを明瞭に拡大表示すると共に、入賞ライン以外に停止した図柄Sを不明瞭に表示する(図16(b))。これにより、例えば入賞ラインに大当たり図柄が整列した際には、照明具78による照明効果と併せて「大当たり」のグレードの高い図柄表示が行なわれる。また、入賞ライン以外に大当たり図柄が整列したとしても、遊技者がこれを「大当たり」と誤認してしまうことがない。
【0045】
一方、実施例に係る図柄可変表示装置Kでは、各図柄表示ユニットUを電気的に制御する表示制御装置Mの表示制御基板44を2枚に分割し、前記収容箱体21の上面側に対向位置する第1基板部46には電子部品として大型の部品を実装し、収容箱体21の後面側に対向位置する第2基板部47には電子部品として小型の部品を実装した。これにより、表示制御装置Mにおける収容箱体21の後面側に臨む部分の前後方向の厚み寸法を小さくすることができ、図柄可変表示装置Kを装備したパチンコ機Pを遊技店内の島に設置した際に、後側への突出量を小さくすることができる。すなわち、表示制御装置Mの厚みを薄くした分だけ、図柄表示ユニットUの図柄ドラム33を大型化しても、島内で対向する図柄可変表示装置K,K同士が干渉することはない。従って、図柄ドラム33の大型化により迫力のある図柄表示が可能となり、ゲーム全体の興趣を高めると共に、パチンコ機全体のグレードアップをも図り得る。
【0046】
また表示制御装置Mでは、収容箱体21の上面側に臨む第1基板部46に、重量のある大型部品を実装したので、該表示制御装置Mを収容箱体21(金属枠22)に装着した際の安定性に優れ、実施例のように1本のネジにより確実かつ安定的に固定することができる。なお、第1基板部46に実装される大型部品は、発熱やノイズを発生するが、これらの部品は第2基板部47に実装されるCPU50やIC51とは離間しているので、該CPU50やIC51に対する熱やノイズの影響を低減することができる。しかも、基板ケース45の上部には多数の放熱孔55d,59aが形成してあるので、上部に配設されている大型部品から発する熱は効率的に外部に逃げ、ケース内にこもることはない。
【0047】
前記第2基板部47に配設されるコネクタ52,53の配設姿勢を、その接続口52a,53aが、該基板部47の配設面(制御基板の配設面)に沿う方向に向けて開口するよう設定したので、これによっても表示制御装置Mにおける収容箱体21の後面側に臨む部分の前後厚みを小さくすることができる。また、各図柄表示ユニットUのコネクタ35が収容箱体21の後部下方に臨むと共に、表示制御装置Mの対応するコネクタ52が第2基板部47の下部に配設されるので、両コネクタ35,52を接続するハーネス36を短かくすることができる。すなわち、材料費を低減し得ると共に、ハーネス36が長くなることに起因するノイズからの影響を抑制することができる。
【0048】
また実施例の図柄可変表示装置Kでは、前記第2基板部47に配設されるコネクタ52を下向きにすると共に、第2ケース体55で保護するよう構成したので、パチンコ機Pが設置される島内において該パチンコ機Pの後側を落下するパチンコ球が、コネクタ52に衝突して破損させたりショートの原因となるのを未然に防止することができる。更に、コネクタ52に対してハーネス36を下方から接続することとなるから、該ハーネス36も第2基板部47の配設面から後方に突出することはなく、ハーネス36にパチンコ球が衝突するのも防止し得る。
【0049】
【変更例】
図17(a)および図17(b)は、変更例に係る透視表示体(前カバー部材)20の透視部23の側断面図および正面図である。この変更例の透視表示体20では、透視部23における各表示窓24に関し、入賞ラインに対応する表示領域24aの肉厚だけを大きくしてレンズ状に形成し、上方および下方の非表示領域24bの肉厚を小さく設定したものである。このような透視部23とした透視表示体20を実施した図柄可変表示装置Kでは、入賞ラインに停止した図柄Sのみが明瞭に拡大表示されると共に、入賞ライン以外に停止した図柄Sは不明瞭に縮小表示され、前記各図柄表示ユニットUの照明具78による照明効果と併せて、遊技者による「大当たり」発生の誤認が更に好適に回避される。
【0050】
本発明の対象とする大型役物としての図柄可変表示装置については、図示しないが、前述した図柄ドラムを用いた形態の他に図柄ベルト(表示手段)を用いる形態の図柄可変表示装置にも好適に実施し得る。また実施例では、パチンコ球を用いた遊技機につき説明したが、コインを用いたスロットマシン等にも採用可能である。
【0051】
前述した実施例では、表示制御基板を2枚に分割した場合で説明したが、1枚の基板を折曲形成したものであってもよい。また基板を構成する複数の基板部は、収容箱体の上面と後面に対向位置させる他に、上面と一方の側面、後面と一方の側面、あるいは上面と両側面や後面と両側面とに対向位置させる構成とすることができる。更に、基板ケースに設けられる放熱孔に関しては、第2ケース体の上板や上部側板等に設けてもよい。なお、前記収容箱体としては2つに分割した場合で説明したが、前後方向に開放する1つの箱体であってもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係る大型遊技装置の前カバー部材は、透視部が可視表示部分内へ突出するように該透視部を凸円弧形に形成したもとで、この透視部の左右側端に側壁部を形成すると共に裏側に区画壁部を一体的に形成したので、該透視部に変形が生じたり図柄表示体の回転駆動によりビビリ振動等が起こらない利点がある。そして側壁部は、光拡散性に優れると共に透視性に劣るように設定されているので、該側壁部に隣接した図柄表示体の図柄に対する照明手段の照射光を積極的に外方へ拡散して照明効果を高めると共に、この側壁部を通して大型遊技装置の内部を透視することを防止し得る。また前記区画壁部は、光透過を許容すると共に透視性に劣るように設定されているので、当該区画壁部に隣接した図柄表示体の図柄に対する照明手段の照射光を隣接する側へ透過させ、これにより透視部全体の照明効果を高める一方、この区画壁部を通して大型遊技装置の内部を透視することを防止し得る等の効果を奏する。
【0053】
また本発明の大型遊技装置の前カバー部材では、透視部をレンズ状に形成する一方、入賞ラインに停止する図柄の表示領域を透明に形成すると共にこれ以外の非表示領域を不透明に形成したので、入賞ラインに停止した図柄を明瞭に拡大表示すると共に、入賞ライン以外に停止した図柄を不明瞭に表示するようになる。従って、例えば入賞ラインに大当たり図柄が整列した際には、「大当たり」に係る明瞭かつ効果的な透過表示がなされるようになり、図柄表示態様のグレードアップやゲーム全体の興趣の向上を図り得る利点がある。また、入賞ライン以外に大当たり図柄が整列したとしても、遊技者がこれを「大当たり」と誤認することを好適に防止する等の効果をも奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る図柄可変表示装置を分解した状態で後側から視た概略斜視図である。
【図2】実施例に係る図柄可変表示装置が装備されるパチンコ機の全体を示す正面図である。
【図3】実施例に係る図柄可変表示装置が装備されるパチンコ機の全体を示す背面図である。
【図4】実施例に係る図柄可変表示装置が配設された遊技盤を示す正面図である。
【図5】実施例に係る図柄可変表示装置を組付け状態で示す概略斜視図である。
【図6】実施例に係る図柄可変表示装置の表示制御装置を収容箱体に組付ける状態で示す概略斜視図である。
【図7】実施例に係る図柄可変表示装置の縦断側面図である。
【図8】実施例に係る収容箱体、図柄表示ユニットおよび金属枠を分解した状態で後側から視た概略斜視図である。
【図9】実施例に係る収容箱体、図柄表示ユニットおよび金属枠を分解した状態で前側から視た概略斜視図である。
【図10】実施例に係る表示制御装置を分解した状態で後側から視た概略斜視図である。
【図11】実施例に係る表示制御装置を分解した状態で前側から視た概略斜視図である。
【図12】実施例に係る表示制御装置を一部切欠いて示す背面図である。
【図13】実施例に係る表示制御装置の構成部材である透視表示体を後側から視た概略斜視図である。
【図14】実施例に係る透視表示体に対して収容箱体および図柄表示ユニットを組付ける状態を断面状態で示す側面図である。
【図15】実施例に係る図柄可変表示装置を、遊技盤裏側のセーフ球案内部材に組付けた状態で示す横断平面図である。
【図16】 (a)は、実施例に係る透視表示体における透視部の要部断面図、(b)は、(a)に示した実施例に係る透視表示体を組付けた図柄可変表示装置の正面図である。
【図17】 (a)は、変更例に係る透視表示体における透視部の要部断面図、(b)は、(a)に示した変更形に係る透視表示体を組付けた図柄可変表示装置の正面図である。
【符号の説明】
20 透視表示体(前カバー部材)
23 透視部
24a 表示領域
24b 非表示領域
33 図柄ドラム(図柄表示体)
67 可視表示部分
68a,68b 側壁部
69 区画壁部
70 凸部
J 遊技盤
K 図柄可変表示装置(大型遊技装置)
S 図柄
Claims (5)
- 図柄組合わせゲームを展開する遊技機の遊技盤(J)裏側に組付けた大型遊技装置(K)の前側と、該遊技盤(J)前側に開設した可視表示部分(67)との間に位置し、前記大型遊技装置(K)内に並列セットした複数の図柄表示体(33)の図柄(S)を前記可視表示部分(67)へ透視表示する前カバー部材(20)であって、
前記前カバー部材(20)は、
前記各図柄表示体(33)の外周面に沿って凸円弧形に膨出形成され、前記可視表示部分(67)の開口領域内に臨んで機前側へ突出した透視部(23)と、
前記透視部(23)の裏側に形成され、該透視部(23)裏側に臨む各図柄表示体(33)の間に位置する区画壁部(69)と、
前記透視部(23)の左右側端に形成され、該透視部(23)裏側に臨む左端および右端の図柄表示体(33)の側方に位置する側壁部(68a,68b)とから構成した
ことを特徴とする大型遊技装置の前カバー部材。 - 前記区画壁部(69)は、その表面を不透明に形成することで透視性に劣るように設けられている請求項1記載の大型遊技装置の前カバー部材。
- 前記側壁部(68a,68b)は、その表面に複数の凸部(70)を形成することで、光拡散性に優れると共に透視性に劣るように設けられている請求項1または2記載の大型遊技装置の前カバー部材。
- 前記透視部(23)は、入賞ラインに停止した前記図柄(S)の表示領域(24a)とこれ以外の非表示領域(24b)から構成され、前記表示領域(24a)を透明に形成すると共に前記非表示領域(24b)を不透明に形成することで、表示領域(24a)に停止した前記図柄(S)を明瞭に表示する一方、非表示領域(24b)に停止した図柄(S)を不明瞭に表示するようにした請求項1〜3の何れかに記載の大型遊技装置の前カバー部材。
- 前記透視部(23)は、少なくとも前記表示領域(24a)をレンズ状に形成することで、入賞ラインに停止した前記図柄(S)を拡大して表示するようになっている請求項1〜4の何れかに記載の大型遊技装置の前カバー部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37551099A JP4329052B2 (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | 大型遊技装置の前カバー部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37551099A JP4329052B2 (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | 大型遊技装置の前カバー部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001187197A JP2001187197A (ja) | 2001-07-10 |
JP4329052B2 true JP4329052B2 (ja) | 2009-09-09 |
Family
ID=18505638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37551099A Expired - Fee Related JP4329052B2 (ja) | 1999-12-28 | 1999-12-28 | 大型遊技装置の前カバー部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4329052B2 (ja) |
-
1999
- 1999-12-28 JP JP37551099A patent/JP4329052B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001187197A (ja) | 2001-07-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5697883B2 (ja) | 液晶ユニット及び遊技機 | |
JP2007307293A (ja) | 遊技機 | |
JP4329052B2 (ja) | 大型遊技装置の前カバー部材 | |
JP4423629B2 (ja) | パチンコ遊技機の大型遊技装置 | |
JP4310141B2 (ja) | スロットマシンの内部構造 | |
JP2007307292A (ja) | 遊技機 | |
JP4526636B2 (ja) | 大型遊技装置およびその組付方法 | |
JP2006304828A (ja) | 遊技機 | |
JP2002126164A (ja) | スロットマシン及びパネルユニット | |
JP4310485B2 (ja) | ドラム式図柄表示装置 | |
JP4526630B2 (ja) | パチンコ遊技機の大型遊技装置 | |
JP4496510B2 (ja) | 遊技機の大型役物 | |
JP4097156B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2004024345A (ja) | 回転式図柄表示装置における配線基板の支持構造 | |
JP4440410B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4526635B2 (ja) | パチンコ遊技機の大型遊技装置 | |
JP4085189B2 (ja) | 大型遊技装置の組付方法 | |
JP4536801B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4383106B2 (ja) | スロットマシンの表示装置取付構造 | |
JP4304014B2 (ja) | スロットマシンの制御基板保護構造 | |
JP4185300B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2006094948A (ja) | 遊技機 | |
JP4536800B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4905741B2 (ja) | スロットマシン | |
JP5398208B2 (ja) | 遊技機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060620 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090602 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090604 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090604 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4329052 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120626 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120626 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150626 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |